JPH08156439A - 水系インキ用スクリーン印刷版 - Google Patents

水系インキ用スクリーン印刷版

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JPH08156439A
JPH08156439A JP30772194A JP30772194A JPH08156439A JP H08156439 A JPH08156439 A JP H08156439A JP 30772194 A JP30772194 A JP 30772194A JP 30772194 A JP30772194 A JP 30772194A JP H08156439 A JPH08156439 A JP H08156439A
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water
screen printing
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由美子 青木
Mineo Nakayama
峰雄 中山
Takafumi Hasegawa
隆文 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【構成】メッシュ開口部を有し、メッシュ開口部以外の
部分に乳剤2が施されたスクリーン印刷版において、被
印刷物と接する前記乳剤2の表面は、水に対する接触角
が90度以上であることを特徴とするスクリーン印刷
版。 【効果】印刷レオロジーに劣るといわれた水系インキに
おいてもインキ組成系を変更すること無く、有機溶剤系
インキと同等の高精細なスクリーン印刷を安定して行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水系インキ用のスクリー
ン印刷版に関する。
【0002】
【従来の技術】スクリーン印刷は、凸版印刷や平板印刷
によるインキ層がせいぜい数μmであることに比べ、数
十μmものインキ被膜が容易に得られる。したがって、
通常の単に目で識別できる画像を形成するという目的以
外に、エッチングレジスト、電気回路等にも応用でき、
広く普及している。
【0003】また、その原理および方式上、使用するイ
ンキの性状に対する制約は少なく、かなり自由にインキ
を選ぶことができる。しかし、高精細な印刷の実現のた
めには、スクリーン印刷に適したインキレオロジーを満
たす必要があることから、有機溶剤系のインキ組成が多
くとなり、作業環境、大気汚染の点での対策が必要であ
った。
【0004】上記対策として、溶剤を水系としたスクリ
ーン印刷用インキの開発も進められてきた。しかし、有
機溶剤系のインキに比べ使用できる樹脂の種類が限定さ
れ、所定のインキレオロジーが得にくいこと、有機溶剤
系インキに使われる高沸点溶剤に比べ水は蒸発速度が速
く印刷中にインキが乾き易いこと、再溶解性が低く、ス
クリーンメッシュの目詰まりをおこし易いこと等、有機
溶剤系インキに比べ制約を伴うものであり、したがっ
て、水系のインキを使用する場合は、有機溶剤系に比
べ、比較的低い粘度で印刷を行わざるを得なかった。
【0005】低い粘度のインキでスクリーン印刷を行っ
た場合、図2に示すように1本の線を印刷したとき、ス
キージの進行方向の側にインキ4がにじみでて画像を汚
す現象、すなわち通称ビレと呼ばれるインキの版裏回り
による印刷欠陥が生じ易く、このため有機溶剤系インキ
で得られるような高精細な印刷が行えなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水系インキ
でのスクリーン印刷時に生じ易い、インキの版裏回りに
よって生ずるビレ欠陥を減じ、高精細なスクリーン印刷
を実現し得るスクリーン印刷の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、メッシュ開口部を有し、
メッシュ開口部以外の部分に乳剤が施されたスクリーン
印刷版において、被印刷物と接する前記乳剤層の表面
は、水に対する接触角が90度以上であることを特徴と
するスクリーン印刷版を提供する。
【0008】前記乳剤層の表面は、水に対する接触角が
90度以上、すなわち、撥水性を有することが重要であ
る。水に対する接触角を90度以上とする方法は特に限
定されず、乳剤表面にフッ素系樹脂などの撥水剤をコー
ティングする方法などが挙げられる。
【0009】本発明で用いる乳剤は、水を浸したウエス
などによる摩擦試験においても乳剤の膜厚が減少しない
こと、すなわち、耐水性を有することが重要である。
【0010】前記フッ素系樹脂としては、特に限定され
ず、非結晶性の含フッ素重合体などが挙げられ、より具
体的には、含フッ素脂肪族環構造を有する重合体などを
挙げることができる。
【0011】図1に、本発明のスクリーン印刷版を示
す。図1において、1はスクリーンメッシュ、2は乳
剤、3は撥水剤を示す。
【0012】
【実施例】
[実施例1]水系インキとして、トリポリリン酸ナトリ
ウム4.3重量%、アルギン酸ナトリウム2.1重量
%、平均粒径1.2μmの酸化チタン3.4重量%、2
−プロパノール4.3重量%、水85.5重量%、ポリ
カルボン酸アンモニウム0.43重量%からなる水系イ
ンキを用意した。このインキ粘度は室温で2万センチポ
イズであった。
【0013】印刷版としては、メッシュサイズ#25
0、乳剤はPVA(ポリビニルアルコール)およびアク
リルからなり厚さ10μmをのものを用いた。
【0014】図3に示すように、乳剤2を塗布した後、
未露光状態の印刷版裏側(被印刷物に接する側)に含フ
ッ素脂肪族環構造を有する重合体樹脂の0.1%溶液を
スプレーによって塗布しその後数十℃で10分間乾燥
し、約0.2μm厚の被膜3を得た。上記作業は乳剤の
感光を防ぐため暗室にて行った。このようにして乳剤裏
側に撥水処理を行った未露光状態の印刷版に対して露光
マスク7を用いて所定の方法にしたがってパターニング
露光を行い、その後水洗処理を施して所定パターンを持
つ図3(下段)のような印刷版を作成した。
【0015】撥水性処理に用いた上記樹脂はパターニン
グ露光に通常用いる超高圧水銀灯の主要波長領域で光透
過率が高く乳剤の露光に何の支障も生じなかった。上記
処理により開口部は親水性をもつ一方、被印刷物と接す
る開口部以外の乳剤表面は高い撥水性をもつスクリーン
印刷版を作成することができた。
【0016】上記インキおよび撥水処理済みスクリーン
印刷版を用いて印刷を行い、印刷精度の評価を行った。
比較のため通常のスクリーン版を用いて印刷を行い、同
様に印刷精度の評価を行った。評価は粘度の低い水系イ
ンキで問題となるビレの発生度合いについて行った。印
刷回数とビレの発生量との関係を結果を表1に示す。
【0017】50回印刷後の両印刷版の裏側を顕微鏡に
より観察を行ったところ、撥水処理版の裏側にはインキ
の回り込みが無いのに対し、未処理版では余剰インキが
相当量回り込んでおり、この点からも撥水処理効果を確
認することができた。
【0018】なお本撥水処理樹脂の耐摩耗性および乳剤
との密着性はきわめて優れており、印刷後の版洗浄を数
十回行ったがその性能は何等低下することはなかった。
【0019】[実施例2]印刷版として、メッシュサイ
ズ#325、乳剤はPVAおよびアクリル樹脂からなり
厚さ15μmのものを用い、既にパターニング露光済み
の印刷版に表側より、図4に示すように水溶性マスキン
グペースト9(適切な粘度を有し、後工程で簡単に水洗
浄除去できればよい)を塗布し、これによりスクリーン
版メッシュ開口部をマスキングした後、実施例1と同様
の方法で印刷版裏面の撥水処理を行っい、撥水被膜3を
得た。
【0020】乾燥処理後、マスキング剤として利用した
水溶性ペーストを水洗浄により除去した。本方法によっ
てもメッシュ開口部の親水性を保ち、所望の版裏部分の
みに撥水性を付与することができる。
【0021】このようにして得られたスクリーン印刷版
を用い、実施例1と同様にして印刷実験を行った結果、
実施例1と同様の結果を得ることができた。
【0022】[比較例1]実施例2において、メッシュ
開口部をマスキングしなかった以外は実施例2と同様に
してスクリーン印刷版を作成した。
【0023】得られたスクリーン印刷版は版裏のみなら
ず、メッシュ開口部をも撥水性となった。この印刷版を
用いて実施例2と同様にして、印刷実験を行った結果、
メッシュ開口部の撥水性により水系インキの抜け性が妨
げられ、ピンホールが非常に多い印刷しか行えない結果
となった。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明のスクリーン印刷版を用いること
により、印刷レオロジーに劣るといわれた水系インキに
おいてもインキ組成系を変更すること無く、有機溶剤系
インキと同等の高精細なスクリーン印刷を安定して行う
ことが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印刷版の断面図
【図2】ビレの説明図
【図3】実施例1の製法
【図4】実施例2の製法
【符号の説明】
1:スクリーンメッシュ 2:乳剤 3:撥水材 4:インキ 5:被印刷物 6:ビレ量 7:露光マスク 8:紫外線 9:マスキング用ペースト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メッシュ開口部を有し、メッシュ開口部以
    外の部分に乳剤層が施されたスクリーン印刷版におい
    て、被印刷物と接する前記乳剤層の表面は、水に対する
    接触角が90度以上であることを特徴とするスクリーン
    印刷版。
  2. 【請求項2】前記乳剤層の表面には、耐水性乳剤の上に
    フッ素系樹脂がコーティングされてなることを特徴とす
    る請求項1のスクリーン印刷版。
  3. 【請求項3】前記フッ素系樹脂は、非結晶性の含フッ素
    重合体であることを特徴とする請求項2のスクリーン印
    刷版。
  4. 【請求項4】前記非結晶性含フッ素重合体は、含フッ素
    脂肪族環構造を有する重合体であることを特徴とする請
    求項3のスクリーン印刷版。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2013080958A1 (ja) * 2011-11-30 2015-04-27 互応化学工業株式会社 版膜形成用部材
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JP2019116035A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 国立研究開発法人産業技術総合研究所 孔版印刷用製版及びその製造方法

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