JPH08156083A - プラスチックシートを半球状に熱成形する装置 - Google Patents
プラスチックシートを半球状に熱成形する装置Info
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- JPH08156083A JPH08156083A JP6323599A JP32359994A JPH08156083A JP H08156083 A JPH08156083 A JP H08156083A JP 6323599 A JP6323599 A JP 6323599A JP 32359994 A JP32359994 A JP 32359994A JP H08156083 A JPH08156083 A JP H08156083A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シートの中央個所と周辺個所に生じていた単
位面積あたりの吸収熱量の差をなくすために工夫した。 【構成】 上面に半球凹面１をもつ金型２の上面に熱可
塑性プラスチックシート３を配置して当該シートの周辺
部を金型の上面に密封状態に固定し、この固定状態にお
いて上記プラスチックシート３をヒータ４により上方よ
り加熱し乍ら金型２の半球凹面内部５を減圧状態とする
ことによってシート３を半球凹面１に密着させるように
した、プラスチックシートを半球状に熱成形する装置に
おいて、シート３の中央個所とヒータ４の中央個所との
間に径の異なる多数枚の網体を中心点を一致させて重ね
た状態で装備したものである。
位面積あたりの吸収熱量の差をなくすために工夫した。 【構成】 上面に半球凹面１をもつ金型２の上面に熱可
塑性プラスチックシート３を配置して当該シートの周辺
部を金型の上面に密封状態に固定し、この固定状態にお
いて上記プラスチックシート３をヒータ４により上方よ
り加熱し乍ら金型２の半球凹面内部５を減圧状態とする
ことによってシート３を半球凹面１に密着させるように
した、プラスチックシートを半球状に熱成形する装置に
おいて、シート３の中央個所とヒータ４の中央個所との
間に径の異なる多数枚の網体を中心点を一致させて重ね
た状態で装備したものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、地球儀、天球儀、月球
儀等の製造に使用する地図等絵柄入り半球形状体を製造
するなどの場合に用いるものであって、プラスチックシ
ートを半球状に熱成形する装置に関する。
儀等の製造に使用する地図等絵柄入り半球形状体を製造
するなどの場合に用いるものであって、プラスチックシ
ートを半球状に熱成形する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、地球儀、天球儀、または月球儀
は、あらかじめ地図や模様を印刷した熱可塑性樹脂シー
ト２２を熱成形金型を用いて、たとえば北半球と南半球
の２つの半球を別々に熱成形し、ついで２つの半球を接
合または接着せしめることにより製造されている。シー
ト２２を半球状に熱成形するには、通常真空成形法（特
公昭６２−４５９９７号公報参照）が用いられている。
すなわち図５に示すように内面が半球面に形成された金
型２１の上面にシート２２を配置し、シートの周辺部を
金型２１上面の周辺部に密封状態で固定しシート２２を
ヒータ２４で加熱しながら金型空洞部を減圧状態にし、
それによりシート２２を金型２１の内面に密着させて半
球形状体を（図５において、２点鎖線は加工途中のシー
ト２２を示している。）
は、あらかじめ地図や模様を印刷した熱可塑性樹脂シー
ト２２を熱成形金型を用いて、たとえば北半球と南半球
の２つの半球を別々に熱成形し、ついで２つの半球を接
合または接着せしめることにより製造されている。シー
ト２２を半球状に熱成形するには、通常真空成形法（特
公昭６２−４５９９７号公報参照）が用いられている。
すなわち図５に示すように内面が半球面に形成された金
型２１の上面にシート２２を配置し、シートの周辺部を
金型２１上面の周辺部に密封状態で固定しシート２２を
ヒータ２４で加熱しながら金型空洞部を減圧状態にし、
それによりシート２２を金型２１の内面に密着させて半
球形状体を（図５において、２点鎖線は加工途中のシー
ト２２を示している。）
【０００３】ところがこの方法においては、加工途中の
シート２２の中心個所はヒータ２４から放射される放射
熱を均一に受けるのに対し、周辺個所はクランプ部およ
び外気の影響（温度、風など）を受け、単位面積あたり
の吸収熱量は中央個所ほど大きくなり、シートの周辺個
所の伸びは小さく中央個所ほど伸びが大きくなる。この
周辺個所と中央個所の伸び量の差は、全面の等厚化に支
障があり、特に地球儀のような地図等絵柄入り製品を製
作する場合には、絵柄のズレやユガミが発生したり、シ
ート３の中心点のズレが生じたりして好ましくなかっ
た。
シート２２の中心個所はヒータ２４から放射される放射
熱を均一に受けるのに対し、周辺個所はクランプ部およ
び外気の影響（温度、風など）を受け、単位面積あたり
の吸収熱量は中央個所ほど大きくなり、シートの周辺個
所の伸びは小さく中央個所ほど伸びが大きくなる。この
周辺個所と中央個所の伸び量の差は、全面の等厚化に支
障があり、特に地球儀のような地図等絵柄入り製品を製
作する場合には、絵柄のズレやユガミが発生したり、シ
ート３の中心点のズレが生じたりして好ましくなかっ
た。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シートの中
央個所と周辺個所に生じていた単位面積あたりの吸収熱
量の差をなくすための工夫を施して上記従来例がもつ欠
陥を解消する、新規のプラスチックシートを半球状に熱
成形する装置を提供することを目的とする。
央個所と周辺個所に生じていた単位面積あたりの吸収熱
量の差をなくすための工夫を施して上記従来例がもつ欠
陥を解消する、新規のプラスチックシートを半球状に熱
成形する装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決しょうとする手段】上記目的を達成するた
めに本発明は、上面に半球凹面１をもつ金型２の上面に
熱可塑性プラスチックシート３を配置して当該シートの
周辺部を金型の上面に密封状態に固定し、この固定状態
において上記プラスチックシート３をヒータ４により上
方より加熱し乍ら金型２の半球凹面内部５を減圧状態と
することによってシート３を半球凹面１に密着させるよ
うにした、プラスチックシートを半球状に熱成形する装
置において、シート３の中央個所とヒータ４の中央個所
との間に径の異なる多数枚の網体を中心を一致させて重
ねた状態で装備したものである。
めに本発明は、上面に半球凹面１をもつ金型２の上面に
熱可塑性プラスチックシート３を配置して当該シートの
周辺部を金型の上面に密封状態に固定し、この固定状態
において上記プラスチックシート３をヒータ４により上
方より加熱し乍ら金型２の半球凹面内部５を減圧状態と
することによってシート３を半球凹面１に密着させるよ
うにした、プラスチックシートを半球状に熱成形する装
置において、シート３の中央個所とヒータ４の中央個所
との間に径の異なる多数枚の網体を中心を一致させて重
ねた状態で装備したものである。
【０００６】
【実施例】図に示す実施例は、上面に半球凹面１をもつ
金型２を構成し、この金型２の上にあらかじめ南半球の
地図を印刷した熱可塑性プラスチックシート３を配し、
このシート３の全周縁を金型２の上面に押えリング１０
を以て密封状態に固定するようにし、また金型２の上方
に下面を開放した外囲筐１１を設けて当該外囲筐１１に
多数個の遠赤外線ヒータ４をこれ等ヒータ４と上記シー
ト３とが上下において対向する配置として内蔵すると共
に外囲筐１１の下面開放面に縦桟１２と横桟１３を渡し
設けてその上に大・中・小径の金属製格子状網体１４、
１５、１６を相互に中心点を一致させて重ねた状態およ
び位置替え可能の状態として載置したものである。
金型２を構成し、この金型２の上にあらかじめ南半球の
地図を印刷した熱可塑性プラスチックシート３を配し、
このシート３の全周縁を金型２の上面に押えリング１０
を以て密封状態に固定するようにし、また金型２の上方
に下面を開放した外囲筐１１を設けて当該外囲筐１１に
多数個の遠赤外線ヒータ４をこれ等ヒータ４と上記シー
ト３とが上下において対向する配置として内蔵すると共
に外囲筐１１の下面開放面に縦桟１２と横桟１３を渡し
設けてその上に大・中・小径の金属製格子状網体１４、
１５、１６を相互に中心点を一致させて重ねた状態およ
び位置替え可能の状態として載置したものである。
【０００７】
【作用】本発明の作用を上記実施例に依拠して説明す
る。すなわち、大径の網体１４の外周辺個所は一枚重ね
構造であり、中径の網体１５の外周辺個所は二枚重ね構
造であり、小径の網体１６の全面個所が三枚重ね構造で
ある。従って、ヒータ４の熱はシート３の中央個所では
上記三枚重ね構造部分を介して、同中央個所の外回り個
所では上記二枚重ね構造部分を介して、更に外回りの個
所では上記一枚重ね構造部分を介して、また網体無しの
個所では直に賦与されるものである。
る。すなわち、大径の網体１４の外周辺個所は一枚重ね
構造であり、中径の網体１５の外周辺個所は二枚重ね構
造であり、小径の網体１６の全面個所が三枚重ね構造で
ある。従って、ヒータ４の熱はシート３の中央個所では
上記三枚重ね構造部分を介して、同中央個所の外回り個
所では上記二枚重ね構造部分を介して、更に外回りの個
所では上記一枚重ね構造部分を介して、また網体無しの
個所では直に賦与されるものである。
【０００８】すなわち、上記従来の技術において述べた
単位面積あたりの吸収熱量の大きかった中央個所は三枚
重ね構造部部により邪魔された状態で、中央個所の外回
り個所は二枚重ね構造部分により邪魔された状態で、外
回り個所は一枚重ね構造部分により邪魔された状態で受
熱することになり、シート３の中央個所と周辺個所とで
は単位面積あたりの吸収熱量の差がなくなる。
単位面積あたりの吸収熱量の大きかった中央個所は三枚
重ね構造部部により邪魔された状態で、中央個所の外回
り個所は二枚重ね構造部分により邪魔された状態で、外
回り個所は一枚重ね構造部分により邪魔された状態で受
熱することになり、シート３の中央個所と周辺個所とで
は単位面積あたりの吸収熱量の差がなくなる。
【０００９】
【発明の効果】本発明に係わる装置は、上記したように
径の異なる多数枚の網体の存在によって、シート３の中
央個所と周辺個所とには単位面積あたりの吸収熱量の差
をなくすることができ、絵柄のズレやユガミの発生、絵
柄の中心点のズレを解消することができる。
径の異なる多数枚の網体の存在によって、シート３の中
央個所と周辺個所とには単位面積あたりの吸収熱量の差
をなくすることができ、絵柄のズレやユガミの発生、絵
柄の中心点のズレを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例を示す断面図である。
【図２】同じくシートを半球形状体に熱成形した状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図３】シートを示す斜視図である。
【図４】網体を積層前の状態で示す斜視図である。
【図５】従来例を示す断面図である。
１ 半球凹面 ２ 金型 ３ シート ４ ヒータ ５ 半球凹面内部 ７ 孔 １０ 押えリング １１ 外囲筐 １２ 縦桟 １３ 横桟 １４ 目の最も粗い大径網体 １５ 目が中位に粗い中径網体 １６ 目が細い小径網体 １７ 吸出孔 １８ クランプ
Claims (1)
- 【請求項１】 上面に半球凹面１をもつ金型２の上面に
熱可塑性プラスチックシート３を配置して当該シートの
周辺部を金型の上面に密封状態に固定し、この固定状態
において上記プラスチックシート３をヒータ４により上
方より加熱し乍ら金型２の半球凹面内部５を減圧状態と
することによってシート３を半球凹面１に密着させるよ
うにした、プラスチックシートを半球状に熱成形する装
置において、 シート３の中央個所とヒータ４の中央個所との間に径の
異なる多数枚の網体を中心を一致させて重ねた状態で装
備したことを特徴とするプラスチックシートを半球状に
熱成形する装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6323599A JP2853083B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | プラスチックシートを半球状に熱成形する装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6323599A JP2853083B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | プラスチックシートを半球状に熱成形する装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08156083A true JPH08156083A (ja) | 1996-06-18 |
| JP2853083B2 JP2853083B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=18156517
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6323599A Expired - Lifetime JP2853083B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | プラスチックシートを半球状に熱成形する装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2853083B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104175464A (zh) * | 2013-05-23 | 2014-12-03 | 李一波 | 一种小型塑料地球仪的注塑成型工艺 |
| CN104175539A (zh) * | 2013-05-23 | 2014-12-03 | 李一波 | 一种小型塑料地球仪图纸的真空吸塑成型工艺 |
| CN104175542A (zh) * | 2013-05-23 | 2014-12-03 | 李一波 | 一种塑料地球仪图纸的真空吸塑成型模具 |
| CN104175540A (zh) * | 2013-05-23 | 2014-12-03 | 李一波 | 一种塑料地球仪图纸的真空吸塑成型工艺 |
| CN104175564A (zh) * | 2013-05-23 | 2014-12-03 | 李一波 | 一种塑料地球仪的注塑成型工艺 |
| CN104175541A (zh) * | 2013-05-23 | 2014-12-03 | 李一波 | 一种小型塑料地球仪图纸的真空吸塑成型模具 |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP6323599A patent/JP2853083B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104175464A (zh) * | 2013-05-23 | 2014-12-03 | 李一波 | 一种小型塑料地球仪的注塑成型工艺 |
| CN104175539A (zh) * | 2013-05-23 | 2014-12-03 | 李一波 | 一种小型塑料地球仪图纸的真空吸塑成型工艺 |
| CN104175542A (zh) * | 2013-05-23 | 2014-12-03 | 李一波 | 一种塑料地球仪图纸的真空吸塑成型模具 |
| CN104175540A (zh) * | 2013-05-23 | 2014-12-03 | 李一波 | 一种塑料地球仪图纸的真空吸塑成型工艺 |
| CN104175564A (zh) * | 2013-05-23 | 2014-12-03 | 李一波 | 一种塑料地球仪的注塑成型工艺 |
| CN104175541A (zh) * | 2013-05-23 | 2014-12-03 | 李一波 | 一种小型塑料地球仪图纸的真空吸塑成型模具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2853083B2 (ja) | 1999-02-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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