JPH0815602B2 - 金属板の圧延方法 - Google Patents

金属板の圧延方法

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JPH0815602B2
JPH0815602B2 JP61181657A JP18165786A JPH0815602B2 JP H0815602 B2 JPH0815602 B2 JP H0815602B2 JP 61181657 A JP61181657 A JP 61181657A JP 18165786 A JP18165786 A JP 18165786A JP H0815602 B2 JPH0815602 B2 JP H0815602B2
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誠一 志渡
健次 小野寺
裕雄 三反崎
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アルミニウム、アルミニウム合金、およ
び、銅のいずれかからなる金属板の圧延方法に係り、特
に圧延荷重を軽減できるようにした圧延方法の改良に関
する。
〔背景技術とその問題点〕
アルミニウム、アルミニウム合金、および、銅等から
なる薄板(以下、金属板という)を圧延荷重を加える圧
延機に通し、さらにその厚みを薄くする圧延方法が広く
実施されている。従来、かかる圧延方法は、一般的に、
第5図に示すような圧延設備によって実施されていた。
すなわち、対向配設された圧延ロール2,2を有する圧延
機1と、この圧延機1の入口側に設けられたアンコイラ
ー3とその出口側に設けられたコイラー4とから構成さ
れた圧延設備において、アンコイラー3に巻回された被
圧延材である金属板5を連続的に圧延機1に供給し、圧
延機1において所定の圧延荷重を加えつつ圧延し、圧延
されたアルミニウム、アルミニウム合金、および、銅の
いずれかからなる金属板5をコイラー4で巻き取るよう
されていた。なお、6は圧延後の金属板である。
従って、金属板5を所定の圧延速度の下に供給しつつ
所定の圧延荷重を加えることによって半分以下の厚さに
も圧延することができた。
しかしながら、従来の圧延方法には次のような問題点
を有していた。すなわち、圧延後の板厚は圧延荷重の大
きさによって決定されるが、圧延速度等の条件を同一と
し、ここに同一の圧延荷重を加えても必ずしも所定の板
厚を得ることができないという問題があった。これがた
め品質にムラが生じ生産能率、経済性が低かった。しか
も、長時間の連続運転中の途中から変動する場合や日に
よって変わるという場合もあった。一方、同一の圧延後
の板厚を得るのに圧延荷重を設定、変更しなければなら
ない事態も生じた。これは作業能率を劣悪化させるばか
りかより大きな圧延荷重としなければならないケースに
あっては、省エネルギー化に反するとともに圧延ロール
の短命化に直結するので設備経済、運用経済を著しく悪
くするという欠点があった。
〔発明の目的〕
本発明は、最小圧延荷重で運転でき、高品質で生産性
の高いアルミニウム、アルミニウム合金、および、銅の
いずれかからなる金属板の圧延方法を提供することを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明は、多くの金属板圧延作業を通し入手した情報
を克明に分析し、試験研究の結果、上記従来の問題点が
金属板の表面に付着する水分の多少に起因していたもの
との技術的判断に基づき、圧延作業前にその水分除去を
することによって前記問題点を解消するものである。
すなわち、出願人の研究によると、金属板の表面に水
分が付着していると圧延部分において圧延油剤の油性効
果の阻害等を誘発し、これが板厚形成を阻害し、所定の
板厚を得るにはその現象を消滅すべく圧延荷重を増大し
なければならないという技術事項が判明した。とりわけ
金属板の付着水分とは金属板の保管場所等における気象
条件や人的錯誤等により付着された水滴はもとより低温
の外部から高温の圧延室への搬入時の結露による水滴、
さらには圧延室内の相対湿度による結露等の微粒水滴に
まで適用され、しかもそれらが上記現象に影響する度合
が個々に異なることを解明した。
ここに、本発明は上記事実事項に着目し上記問題点を
除去すべく、アルミニウム、アルミニウム合金、およ
び、銅のいずれかからなる金属板を圧延荷重を加える圧
延機に通して行う金属板の圧延方法において、 前記金属板の表面に付着した水分を除去するための水
分除去工程を設け、この水分除去工程を経過した直後に
前記金属板を前記圧延機にかけて圧延する構成とし前記
目的を達成するのである。
従って、圧延作業前に金属板の表面に付着した水分を
除去するので所定の板厚を得ることができる、とともに
板厚が一定の場合には圧延荷重を軽減できるので省エネ
ルギー、設備長寿命化を達成することができる。さら
に、強制的に水分除去する水分除去工程が設けられてい
るので金属板に付着していた水分の量にかかわらず安定
と高品質の圧延作業が保障される。
〔実施例〕
本発明に係る金属板の圧延方法の実施例をこれを実施
する好適な圧延設備を挙げつつ図面を参照して説明す
る。なお、前出第5図に示した圧延設備と同一部分につ
いては同一の符号を付するとともに説明を簡略または省
略する。
(第1実施例) この実施例は、第1図に示す圧延設備によって実施さ
れる。圧延設備には圧延機1とアンコイラー3との間で
あって、圧延機1の直前において金属板5の上下に対向
配設された一対の熱風供給器10,10が設けられ、ここに
熱風供給器10,10から熱風が付き付けられる領域をもっ
て水分除去工程の実施範囲が決定される。熱風供給器10
は電気容量1KWのヒータと送風機を内蔵し、吹き出し熱
風温度60℃以上に維持することができるものとして形成
されている。
そして、圧延方向に移動するアルミニウム、アルミニ
ウム合金、および、銅のいずれかからなる金属板5に熱
風を吹き付け、圧延機1に供給される前において金属板
5の表面を乾燥した直後圧延作業を行った。実施条件お
よび実施結果は後記する。
(第2実施例) この実施例は、第2図に示す圧延設備によって実施さ
れる。圧延設備には、第1実施例の場合と同様に圧延機
1とアンコイラー3との間であって、圧延機1の直前に
おいて金属板5の上下に対向配設された一対の赤外線ヒ
ータ20,20が設けられ、金属板5の上下面を直接加熱す
る水分除去工程を確立している。
水分除去工程の実施と圧延作業は第1実施例の場合と
同様であるから説明を省略する。
また、実施条件、実施結果は後記する。
(第3実施例) この実施例は、第3図に示す圧延設備によって実施さ
れる。圧延設備は前出第5図に示す従来の圧延設備と同
じである。ここに、水分除去工程は、圧延室全体を湿度
コントロールすることによって確立される。すなわち、
密閉型圧延室8内に設けられた湿度センサー31と除湿器
34と湿度設定器32を含み設定湿度値と湿度センサー31で
検出した室内湿度値とを比較しつつ除湿器34を駆動制御
して室内湿度を設定湿度に保つことができるよう形成さ
れた制御装置33とから構成された湿度調整装置30を設
け、室8内全体の湿度調整を行うことによって圧延機1
へ供給する前の金属板5の表面を乾燥して付着水分を除
去できるよう形成している。
従って、室8内外の外気および金属板5の温度ないし
室8内相対湿度等に照らし湿度調整装置30を作動させる
ことにより水分除去工程が実施できる。実施条件および
その結果は第1および第2実施例と併せ後記する。
なお、圧延設備保安等を考慮して室8内全体の湿度コ
ントロールをできるよう形成したが、水分除去工程は圧
延機1へ供給する前の段階において金属板5の表面に付
着した水分を除去するものであるから室8全体ではなく
圧延機1とアンコイラー3との間であって、圧延機1の
直前に金属板5を挿通可能とする除湿ボックスを設け、
この除湿ボックス内の湿度をコントロールして実施する
ようしてもよいことは明らかである。
(実施条件および実施結果) 実施条件 (1)第1、第2および第3実施例に共通し、次の条件
とした。
圧延機−2段可逆式圧延機 (KK.第二吉田記念鉄工所製造) 圧延ロール−φ200mm×200mmL 圧延条件−圧延速度100m/minおよび150m/min 前方張力3kg/mm2 後方張力5kg/mm2 圧延油−ダフニ−オイルAL−38(出光興産株式会社製) 被圧延材である金属板−純アルミニウム(A1100)の焼
鈍材厚さ1.2mm、幅100mm 目標板厚(圧延後)−0.600mm、0.650mm (2)水分付着条件−圧延室内大気相対湿度80〜100%
の下にアンコイラー出口における金属板の表面に結露水
が付着している。
(3)水分除去工程 第1および第2実施例は熱風および直接加熱により金
属板表面を乾燥並びに第3実施例は圧延室内の相対湿度
を30〜50%に維持して金属板表面を乾燥した。
実施結果 第1表に示す通りである。
以上の通り、目標板厚0.650mm、圧延速度100m/minと
したケースIについて考えると、いずれも目標板厚0.65
0mmに対して、−0.005mm〜−0.002mmの範囲内の実測板
厚を得られるが、水分付着の従来例では圧延荷重が11.3
tonと本発明の各実施例の9.8〜9.9tonに対し1.5〜1.6to
nの荷重増大をしなければならなかった。すなわち、ケ
ースIでは、従来例に対し圧延荷重を約14%軽減でき
た。このことは、従来例と同じ圧延荷重とすればさらに
板厚を薄くした圧延作業ができることを意味するもので
ある。また、これらはケースII,IIIにおいても同様の効
果を得られた。
さらに、上記ケースI,IIおよびIIIと実施条件中を同
一としてMg系アルミニウム合金材(A5052)を圧延材
(厚さ1.2mm、幅50mm)として実施した結果は、第2表
の通りであり、実施結果は第1表の場合と同様の効果を
得られた。
以上実施例では、熱風供給器10、ヒータ20等で被圧延
材である金属板5を直接的に乾燥させあるいは相対湿度
を調整して間接的に水分を除去するようしたが上記の水
分除去手段に限定されずに水分除去工程は実施できる。
要は水分除去工程は圧延作業直前すなわち圧延機1へ供
給する直前で金属板5の付着水分を除去できるようすれ
ばよいから上記の如く移動する金属板5に関与させる場
合に限らずまだ静止状態による金属板5から水分除去し
てもよく、例えば、アンコイラーに装着する直前におい
て、第4図に示されるように、焼鈍炉40や乾燥炉内で水
分除去を行ってもよい。
ただし、この場合、焼鈍炉40からアンコイラーへ搬送
する途中で、水分が金属板5に再付着しないように充分
注意する必要がある。
一方、圧延機1へ移動中の金属板5に関与させつつ水
分除去を行えば、水分が金属板5に再付着するおそれが
なく、圧延直前に確実に水分が除去される。このため、
移動中の金属板5に関与して水分除去を行った方が望ま
しい。このように、被圧延材に付着した水分を除去する
ことによって圧延荷重の軽減化を図るものであるから本
発明は上記アルミニウムまたはアルミニウム合金材に限
定されず銅にも適用される。
〔発明の効果〕
本発明は、最小圧延荷重で運転でき、高品質で生産性
の高いアルミニウム、アルミニウム合金、および、銅の
いずれかからなる金属板の圧延方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る金属板の圧延方法の第1実施例に
供する圧延設備の要部構成図、第2図は同じく第2実施
例に供する圧延設備の要部構成図、第3図は同じく第3
実施例に供する圧延設備の全体構成図、第4図はその他
の実施例を示す圧延設備の要部構成図および第5図は従
来の圧延設備の全体構成図である。 1…圧延機、5…被圧延材である金属板、10…水分除去
工程を実施形成するための熱風供給器、20…水分除去工
程を実施形成するためのヒータ、30…水分除去工程を実
施形成するための湿度調整装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム、アルミニウム合金、およ
    び、銅のいずれかからなる金属板を、圧延荷重を加える
    圧延機に通して行う金属板の圧延方法において、 前記金属板の表面に付着した水分を除去するための水分
    除去工程を設け、この水分除去工程を経過した直後に前
    記金属板を前記圧延機にかけて圧延することを特徴とし
    た金属板の圧延方法。
  2. 【請求項2】前記特許請求の範囲第1項において、前記
    水分除去工程が前記圧延機に向けて移動する前記金属板
    に関与して水分除去できるものとされている金属板の圧
    延方法。
  3. 【請求項3】前記特許請求の範囲第1項において、前記
    水分除去工程が前記圧延機に向けて移動させる前の静止
    状態にある前記金属板に関与して水分除去できるものと
    されている金属板の圧延方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5152352A (en) * 1974-09-04 1976-05-08 Blaw Knox Foundry Mill Machine Kumiawaseshinshiiatsuenmiru

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