JPH08155790A - 熱変化による誤差を補正する切削装置 - Google Patents

熱変化による誤差を補正する切削装置

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JPH08155790A
JPH08155790A JP33018394A JP33018394A JPH08155790A JP H08155790 A JPH08155790 A JP H08155790A JP 33018394 A JP33018394 A JP 33018394A JP 33018394 A JP33018394 A JP 33018394A JP H08155790 A JPH08155790 A JP H08155790A
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JP
Japan
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temperature
data
expansion
cpu
change
Prior art date
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Pending
Application number
JP33018394A
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English (en)
Inventor
Kazunori Inaba
和徳 稲葉
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Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定温水コントローラを用いることなく、スピ
ンドルユニット等の熱変形を補正出来るようにした、熱
変化による誤差を補正する切削装置を提供する。 【構成】 ダイシング装置等の切削装置において、温度
変化に起因して伸縮する部材に温度センサを装着し、こ
の部材の単位温度当たりの伸縮量のデータをCPUに記
録しておき、前記温度センサからの情報と前記データと
に基づいて温度変化に起因する部材の伸縮誤差を補正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱変化による誤差を補
正する切削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダイシング装置等の切削装置にお
いては、図3に示すように上下動するカセット載置領域
Aに複数枚のウェーハW(粘着テープNを介してフレー
ムFに固定)を収容したカセットCを載置し、搬出入手
段BでカセットC内のウェーハWを待機領域Dに搬出す
ると共に、旋回アームを有する搬送手段Eでチャックテ
ーブルTに搬送する。次いで、ウェーハWはチャックテ
ーブルTに吸引保持された状態でアライメント手段Gま
で移動され、アライメントの後に回転ブレードを有する
切削手段Hで切削される。前記切削手段Hは、図1に示
すようにスピンドルユニット1を有し、そのスピンドル
2の先端に回転ブレード3が装着され、スピンドルユニ
ット1の基部はボールスクリュー4aを有するZ軸駆動
機構4により回転ブレード3のZ軸移動量つまり切り込
み量を制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記回転ブレード3は
切削時に高速回転するため、スピンドルユニット1やそ
の周辺部が熱によって変形することがあり、スピンドル
ユニット1のZ軸移動をZ軸リニアスケール5で計測し
て回転ブレード3のZ軸移動を正確に制御するにも拘ら
ず、回転ブレード3の実際のZ軸移動との間に誤差が生
じて精密切削に悪影響を及ぼすことがある。このような
熱変形を防止するために、例えばスピンドルユニット1
のハウジング1aに通水路(図略)を設け、この通水路
に冷却水を通してスピンドルユニット1を一定の温度に
保持するようにしているが、冷却水の温度を制御するた
めの定温水コントローラが必要となる。そこで、本発明
は定温水コントローラを用いることなくスピンドルユニ
ット等の熱変形を補正出来るようにした、熱変化による
誤差を補正する切削装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を技術的に解決
するための手段として、本発明は、温度変化に起因して
伸縮する部材に温度センサを装着し、この部材の単位温
度当たりの伸縮量のデータをCPUに記録しておき、前
記温度センサからの情報と前記データとに基づいて温度
変化に起因する部材の伸縮誤差を補正するようにした、
熱変化による誤差を補正する切削装置を要旨とする。
【0005】
【作 用】伸縮部材に装着した温度センサで温度を検出
し、この検出信号をCPUに入力し、予め実測して記憶
させたその伸縮部材の単位温度当たりの伸縮量のデータ
との比較に基づいて温度変化に起因する伸縮部材の伸縮
誤差を正確に補正することが出来る。これにより、冷却
水の温度の如何に拘らず温度センサで部材の温度を検出
して制御するようにしたので、定温水コントローラが不
要になる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す添付図面に基づ
いて(従来と同一部材は同一符号で)詳説する。図1に
おいて、6は前記Z軸駆動機構4を取り付けた基台であ
り、この基台はベッド7の上に装着されたY軸駆動機構
8のボールスクリュー8aによってY軸方向つまり回転
ブレード3の割り出し方向に移動出来るようにしてあ
る。
【0007】9はベッド7側に設けられたY軸リニアス
ケールであり、前記基台6のY軸移動量を計測出来るよ
うにしてある。10は前記チャックテーブルTを保持す
る移動テーブルであり、前記ベッド7上に装着されたX
軸駆動機構11によりガイドレール12に沿ってX軸方
向(紙面に垂直方向)つまり切削方向に移動される。
【0008】13は温度センサであり、温度変化による
測定誤差の影響を受け易い前記基台6におけるZ軸リニ
アスケール5の付近に取り付けられ、所定時間毎に温度
情報を測定してその検出信号をCPU(図略)に入力
し、温度メモリM2 に記録するようになっている。
【0009】この温度メモリM2 のデータと、直前の温
度が記録されている温度メモリM1のデータとを比較
し、M1 =M2 ならば温度変化はないことから何も補正
されないが、M1 <M2 ならば(M2 −M1 )×Kμm
だけスピンドルユニット1をZ軸方向に下降修正し、M
1 >M2 ならば(M1 −M2 )×KμmだけZ軸方向に
上昇修正する。ここで、Kの値は例えばK=2.5μm
/℃であって、これは温度センサ13を取り付けた基台
6部分の単位温度当たりの伸縮量であり、予め実測によ
り検出してCPUに記録してある。
【0010】スピンドルユニット1のZ軸方向の補正は
CPUからの指令信号をドライブコントローラ14に入
力して遂行され、この信号出力後にCPUでは温度メモ
リM1 に記録されているデータがメモリM2 記録されて
いるデータと置換される。即ち、最新の温度データに書
き替えられ、このデータが次の温度情報に対する直前の
データとなる。
【0011】このようにして、温度センサ13からの所
定時間毎の温度情報に基づいてスピンドルユニット1の
Z軸方向の移動量補正を行うため、ハウジング1aを冷
やす冷却水の温度如何に係わらずスピンドルユニット1
のZ軸制御が正確に行われる。従って、回転ブレード3
の切り込み量が常に正確となり、ウェーハ等の被加工物
の切削を精密に遂行することが出来る。
【0012】図2のフローチャートは本発明の他の実施
例を示すものであり、前記スピンドルユニット1のハウ
ジング1aの付け根付近の上部と下部に温度センサS
1 、S2 を配設し、これらの温度差に基づくスピンドル
ユニット1の反りを補正するようにしたものである。
【0013】即ち、温度センサS1 、S2 からの所定時
間の温度情報をCPU(図略)に入力し、温度センサS
1 の温度を温度メモリM1 に記録すると共に温度センサ
2の温度を温度メモリM2 に記録し、M1 とM2 とを
比較してM1 =M2 ならば反りが発生していないので何
ら補正されず、M1 >M2 ならば(M1 −M2 )×Kμ
mだけZ軸方向に上昇修正し、M1 <M2 ならば(M2
−M1 )×KμmだけZ軸方向に下降修正する。この場
合、Kの値は例えばK=6.0μm/℃であって、これ
はハウジング1aの付け根部分の単位温度当たりの伸縮
に基づくブレード3の反り量であり、予め実測により検
出してCPUに記録される。
【0014】スピンドルユニット1のZ軸方向の補正は
前記と同様にCPUからの指令信号がドライブコントロ
ーラ14′に入力して遂行され、この信号出力後にCP
Uでは温度メモリM1 及び温度メモリM2 のデータはそ
れぞれ最新のものに書き替えられる。
【0015】このようにして、温度センサS1 、S2
らの所定時間毎の温度情報に基づいてスピンドルユニッ
ト1のZ軸方向の反り補正を行うため、ハウジング1a
を冷やす冷却水の温度如何に係わらずスピンドルユニッ
ト1のZ軸制御が正確に行われる。従って、前記と同様
に回転ブレード3の切り込み量が常に正確となり、ウェ
ーハ等の被加工物の切削を精密に遂行することが出来
る。
【0016】尚、温度センサを設ける位置は前記実施例
の箇所に限定されず、温度変化に起因して伸縮する部材
に装着し、この部材の単位温度当たりの伸縮量のデータ
をCPUに記録しておき、温度センサからの情報と前記
データとに基づいて温度変化に起因する部材の伸縮誤差
を補正すれば良い。又、前記実施例では回転ブレードの
Z軸方向の制御に関して説明したが、回転ブレードのY
軸方向の制御に関しても同じような要領で実施すること
が可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ダイシング装置等の切削装置において、熱変化による伸
縮部材に装着した温度センサで温度を検出し、この検出
信号をCPUに入力すると共に、予め記憶されているそ
の伸縮部材の単位温度当たりの伸縮量のデータとの比較
に基づいて温度変化に起因する伸縮部材の伸縮誤差を補
正するようにしたので、伸縮部材を冷却する冷却水の温
度の如何に拘らず、回転ブレードのZ軸制御又はY軸制
御を正確に行うことが出来ると共に、定温水コントロー
ラが不要になる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す説明図である。
【図2】 本発明の他の実施例を示すフローチャート図
である。
【図3】 切削装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…スピンドルユニット 1a…ハウジング 2…
スピンドル 3…回転ブレード 4…Z軸駆動機構
4a…ボールスクリュー 5…Z軸リニアスケー
ル 6…基台 7…ベッド 8…Y軸駆動機構
8a…ボールスクリュー 9…Y軸リニアスケール
10…移動テーブル 11…X軸駆動機構 1
2…ガイドレール 13…温度センサ 14…ドラ
イブコントローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度変化に起因して伸縮する部材に温度
    センサを装着し、この部材の単位温度当たりの伸縮量の
    データをCPUに記録しておき、前記温度センサからの
    情報と前記データとに基づいて温度変化に起因する部材
    の伸縮誤差を補正するようにした、熱変化による誤差を
    補正する切削装置。
JP33018394A 1994-12-06 1994-12-06 熱変化による誤差を補正する切削装置 Pending JPH08155790A (ja)

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JP33018394A JPH08155790A (ja) 1994-12-06 1994-12-06 熱変化による誤差を補正する切削装置

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ID=18229761

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JP33018394A Pending JPH08155790A (ja) 1994-12-06 1994-12-06 熱変化による誤差を補正する切削装置

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JP (1) JPH08155790A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006272538A (ja) * 2005-01-17 2006-10-12 Brother Ind Ltd 工作機械及び工作機械の変位補正方法
JP2018075652A (ja) * 2016-11-08 2018-05-17 株式会社ディスコ 切削装置
CN114571284A (zh) * 2022-04-28 2022-06-03 江西佳时特精密机械有限责任公司 一种精密机床电主轴热伸长误差测试及主动控制方法

Cited By (4)

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CN114571284B (zh) * 2022-04-28 2023-12-22 江西佳时特精密机械有限责任公司 一种精密机床电主轴热伸长误差测试及主动控制方法

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040120