JPH0815558A - テープファイバカプラの製造装置 - Google Patents

テープファイバカプラの製造装置

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JPH0815558A
JPH0815558A JP6145954A JP14595494A JPH0815558A JP H0815558 A JPH0815558 A JP H0815558A JP 6145954 A JP6145954 A JP 6145954A JP 14595494 A JP14595494 A JP 14595494A JP H0815558 A JPH0815558 A JP H0815558A
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Yoichi Ishiguro
洋一 石黒
Shigeru Semura
滋 瀬村
Tomomi Moriya
知巳 守屋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 裸ファイバ部を挿入する溝部における裸ファ
イバ部のペアの中心位置のずれを少なくでき、また、そ
れぞれの裸ファイバ部のペアに対して適切な押圧力を与
えることができるテープファイバカプラの製造装置を提
供する。 【構成】 裸ファイバ部固定具の本体部材11に形成さ
れた溝部13a〜13dは、その底部がV字状である。
各溝部に挿入された裸ファイバ部のペアのうち、下側の
裸ファイバ部を中心に位置させることができ、2本の裸
ファイバ部の中心位置のずれが小さくなる。押圧部材1
2a〜12dは、上下に動き得るように支持部材14に
支持され、上向きにばね部材16で付勢されている。し
たがって、溝部13a〜13dに挿入された裸ファイバ
部のペアの高さが不揃いであっても、全ての裸ファイバ
部のペアに均一な押圧力を与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープファイバカプラ
の製造装置、特に、光ファイバテープ心線を用いて、同
一特性を有する複数の光ファイバカプラを同時に製造す
るテープファイバカプラの製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光ファイバテープ心線を用いて、複数の
光ファイバカプラを製造する技術については、特願平4
−321324号ですでに提案した。この出願に記載し
ているテープファイバカプラの製造装置について説明す
る。
【0003】図5は、その概略構成図で、図5(A)は
側面図、図5(B)は平面図である。図中、1a〜1
d,2a〜2dは裸ファイバ部、3はガスバーナ、4a
〜4d,5a〜5dは光ファイバ被覆部、6a,6bは
光ファイバ被覆部固定具、7a,7bは裸ファイバ部固
定具、8a,8bは延伸台である。なお、裸ファイバ部
2a〜2dは、裸ファイバ部1a〜1dの下にあり、図
5(B)では図示されていない。
【0004】第1の光ファイバ被覆部4a〜4dおよび
第2の光ファイバ被覆部5a〜5dは、光ファイバ被覆
部固定具6a,6bにより、それぞれが平行で間隔をお
いた状態で延伸台8a,8bに固定される。また、第1
の光ファイバ被覆部の被覆が除去された裸ファイバ部1
a〜1dと第2の光ファイバ被覆部の被覆が除去された
裸ファイバ部2a〜2dは、裸ファイバ部固定具7a,
7bにより互いに密着されるよう固定されている。
【0005】この状態でガスバーナ4を用いて裸ファイ
バ部1a〜1d,2a〜2dを加熱し、それぞれ1aと
2a,1bと2b,1cと2c,1dと2dとを融着一
体化する。この後、ガスバーナ4を用いて一体化した裸
ファイバ部1a〜1d,2a〜2dを加熱し、延伸台8
aを左方向に、また延伸台8bを右方向に移動させて延
伸を行なう。この際、光ファイバ被覆部5aの光ファイ
バの一端に図示しないレーザダイオード(LD)光源
を、また、光ファイバ被覆部5a,6aの光ファイバの
逆側にはパワーメータを接続し、出力光をモニタする。
光ファイバ被覆部5aおよび6aの光ファイバから出射
される光の強度が等しくなったところで延伸を停止し、
4本の光ファイバカプラを同時に製造できる。
【0006】図6は、裸ファイバ部固定具の一例の概略
の構成を示す正面図である。図中、21は本体部材、2
2は押圧部材、23は溝部、24はスペーサ部、25は
軸である。なお、溝部23に収納される裸ファイバ部1
a〜1d,2a〜2dは断面を図示した。本体部材21
における溝部23は、断面が矩形形状であり、裸ファイ
バ部間の隙間に加熱ガス流が均等に流れる隙間となるよ
うなスペーサ部24をおいて形成されている。例えば、
光ファイバ被覆部の外径が250μm、被覆を除去した
裸ファイバ部の直径が125μmであり、裸ファイバ部
間の隙間を250μmとするには、溝部23の幅は12
5μm、溝部と溝部の間のスペーサ部24の幅は250
μmとされる。溝部23は、本体部材21を切削して形
成される。各溝部23に裸ファイバ部2本を収納した状
態で、押圧部材22を軸25を中心として回動させて、
裸ファイバ部を上から押さえつけるようにして固定す
る。
【0007】図7は、光ファイバ被覆部固定具の一例の
概略の構成を示す正面図である。図中、26は本体部
材、27は押圧部材、28は溝部、29はスペーサ部、
30は軸である。なお、溝部28に収納される光ファイ
バ被覆部4a〜4d,5a〜5dは断面を図示した。本
体部材26における溝部28は、その中心線が、光ファ
イバ固定具の溝部の中心線と一致するような間隔となる
ようなスペーサ部29をおいて形成されている。上述し
た、光ファイバ被覆部の外径が250μm、光ファイバ
の直径が125μmであり、裸ファイバ部間の隙間が2
50μmである場合には、溝部28の幅は250μm、
溝部と溝部の間のスペーサ部29の幅は125μmとさ
れる。裸ファイバ部固定具と同様に、溝部28は、本体
部材26を切削して形成される。各溝部28にそれぞれ
光ファイバ被覆部2本を収納した状態で、押圧部材27
を軸30を中心として回動させて、光ファイバ被覆部を
上から押さえつけるようにして固定する。
【0008】このような製造装置を用いて、複数の同一
特性を有する光ファイバカプラを同時に製造する場合、
1個の光ファイバカプラを作るのに比べて、精密な位置
決めが要求される。
【0009】用いられる光ファイバテープ心線における
全ての裸ファイバ部の直径を正確に均一にすることは製
造上困難であり、直径にばらつきが生じることは避けら
れない。したがって、裸ファイバ部固定具の溝部の幅
は、裸ファイバ部の直径のばらつきのうちの最大の直径
の裸ファイバ部が挿入できる大きさとしなければならな
い。この大きさの溝部に対して、溝部の幅より小さい直
径の裸ファイバ部が挿入されたときには、図3(B)に
示すように、2本の裸ファイバ部1a,2aの裸ファイ
バ部のペアが、溝部の中で傾いた状態で固定され、2本
の裸ファイバ部1a,2aの中心位置にずれが生じる。
複数の裸ファイバ部のペアの中心位置のずれがそれぞれ
相違すると、製作された複数の光ファイバカプラの特性
を揃えることはできないという問題がある。
【0010】図5で説明したように、押圧部材は、全て
の裸ファイバ部のペアを押すものである。溝部の深さの
ばらつきや、裸ファイバ部の直径のばらつきを考える
と、押圧部材は、最も高さが高い裸ファイバ部のペアに
しか当たることができず、このような構造の押圧部材で
は、全ての裸ファイバ部のペアに対して精密な押圧力を
与えるには不適切であるという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、裸ファイバ部を挿入する溝
部における裸ファイバ部のペアの中心位置のずれを少な
くでき、また、それぞれの裸ファイバ部のペアに対して
適切な押圧力を与えることができるテープファイバカプ
ラの製造装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、所定の長さの被覆を除去した2本
のテープファイバの対向する光ファイバのペアをそれぞ
れ挿入する溝部を有するテープファイバカプラの製造装
置において、前記溝部の底部がV字状であることを特徴
とするものである。
【0013】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載のテープファイバカプラの製造装置において、
前記溝部がシリコンウェハに形成されたことを特徴とす
るものであり、請求項3に記載の発明においては、請求
項1に記載のテープファイバカプラの製造装置におい
て、前記溝部がジルコニアセラミックスに形成されたこ
とを特徴とするものである。
【0014】請求項4に記載の発明においては、所定の
長さの被覆を除去した2本のテープファイバの対向する
裸ファイバ部のペアを密着させる押圧部材を有するテー
プファイバカプラの製造装置において、前記押圧部材は
裸ファイバ部のペアごとに設けられかつ個々に変位可能
に支持部材に支持されていることを特徴とするものであ
り、請求項5に記載の発明においては、所定の長さの被
覆を除去した2本のテープファイバの対向する裸ファイ
バ部のペアを密着させる押圧部材を有するテープファイ
バカプラの製造装置において、前記押圧部材は隣接する
2つの裸ファイバ部のペアごとに設けられかつ個々に変
位可能に支持部材に支持されていることを特徴とするも
のである。
【0015】請求項6に記載の発明においては、請求項
4または5に記載のテープファイバカプラの製造装置に
おいて、前記押圧部材が共通の支持部材に対して弾性力
を付与されて支持されていることを特徴とするものであ
り、請求項7に記載の発明においては、請求項4ないし
6のいずれか1項に記載のテープファイバカプラの製造
装置において、前記押圧部材がBeCuからなることを
特徴とするものである。
【0016】
【作用】本発明によれば、溝部の底部がV字状であるこ
とにより、図3(A)に示すように、裸ファイバ部のペ
アのうちの底部側の裸ファイバ部は、直径の大きさにか
かわらず溝部の中心に位置される。したがって、その上
に位置される裸ファイバ部とのずれを小さく抑えること
ができ、矩形状の溝部を用いたものに比べて位置決めの
精度が上がる。底部がV字状の溝部を、精密に加工する
ものとしては、シリコンウェハ、または、ジルコニアセ
ラミックスが適当である。
【0017】押圧部材は裸ファイバ部のペアごとに設け
られ、あるいは、隣接する2つの裸ファイバ部のペアご
とに設けられ、かつ個々に変位可能に支持部材に支持さ
れていること全ての裸ファイバ部のペアを押すことがで
きる。押圧部材を支持部材に対して弾性力を付与されて
支持することにより、押圧力を与えやすい構造を得るこ
とができる。また、押圧部材は、適当な柔らかさを持つ
もので構成されているのが好ましく、例えば、BeCu
がよい。
【0018】
【実施例】図1は、本発明のテープファイバカプラの製
造装置における裸ファイバ部固定具の一実施例の説明
図、図2は、一部分の拡大図である。図中、1a〜1
d,2a〜2dは裸ファイバ部、11は本体部材、12
は支持部材、13a〜13dは溝部、14a〜14dは
押圧部材、15は軸、16はばね部材である。
【0019】本体部材11には、溝部13a〜13dが
形成されており、溝部13aに裸ファイバ部1a,2
a、溝部13bに裸ファイバ部1b,2b、溝部13c
に裸ファイバ部1c,2c、溝部13dに裸ファイバ部
1d,2dが挿入される。この実施例では、4心の光フ
ァイバテープを用いて、4つの光ファイバカプラを製造
するものであるから、4つの溝部13a〜13dが本体
部11に形成されているが、溝部の数は、用いる光ファ
イバテープの心線数に対応して形成されるものである。
溝部13a〜13dの底部はV字状である。
【0020】底部がV字状の溝部を形成する材料として
は、精密加工に適した材料を選択する必要がある。例え
ば、シリコンウェハ、または、ジルコニアセラミックス
などは適当な材料である。
【0021】この溝部13a〜13dに挿入された裸フ
ァイバ部のペアは、図3(A)で説明したように、裸フ
ァイバ部の直径が溝部の幅より小さい場合でも、2本の
裸ファイバ部の中心位置のずれが小さくなる。なお、溝
部の幅は、裸ファイバ部の直径が125μmの光ファイ
バテープを用いる場合には、130μm以上150μm
以下がよい。すなわち、裸ファイバ部の直径に対して、
溝部は、104%以上120%以下の幅が適当である。
【0022】押圧部材14a〜14dは、溝部13a〜
13dのそれぞれに対応して、支持部材12に支持され
ている。支持構造は、押圧部材14a〜14dが上下に
動き得るような構造が適している。この実施例では、押
圧部材14a〜14dを支持部材12に対して下向きに
ばね部材16で付勢力を与えている。したがって、溝部
13a〜13dに挿入された裸ファイバ部のペアの高さ
が不揃いであっても、全ての裸ファイバ部のペアに均一
な押圧力を与えることができる。押圧力は、30g以上
100g以下が適当である。
【0023】図4は、本発明のテープファイバカプラの
製造装置における裸ファイバ部固定具の他の実施例の要
部の説明図である。図中、11は本体部材、12は支持
部材、13a,13bは溝部、14aは押圧部材、16
はばね部材、17は支持杆、18は押圧片、19は可動
軸である。この実施例では、1つの押圧部材で隣接する
2箇所の溝部13a,13bに挿入された裸ファイバ部
のペアを押圧するようにした。押圧部材14aの支持杆
17に取り付けられる押圧片18は、可動軸19によっ
て揺動自在に取り付けた。可動軸19を用いずに、押圧
片18を支持杆17に固定し、支持杆17を支持部材1
2に多少の傾斜を許容するように取り付けてもよい。押
圧片18が傾斜可能であることにより、左右の裸ファイ
バ部のペアの高さが相違しても、両者を均一に押圧する
ことができる。
【0024】押圧部材の押圧面は、適当な柔らかさを持
つもので構成されているのが好ましく、例えば、BeC
uを押圧部材の先端や、押圧片の材料として用いるのが
よい。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、裸ファイバ部を挿入する溝部における裸ファ
イバ部のペアの中心位置のずれを少なくでき、また、そ
れぞれの裸ファイバ部のペアに対して適切な押圧力を与
えることができるテープファイバカプラの製造装置を提
供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープファイバカプラの製造装置にお
ける裸ファイバ部固定具の一実施例の説明図である。
【図2】図1の裸ファイバ部固定具の一部分の拡大図で
ある。
【図3】溝部に裸ファイバ部を収容した状態の説明図で
ある。
【図4】本発明のテープファイバカプラの製造装置にお
ける裸ファイバ部固定具の他の実施例の要部の説明図で
ある。
【図5】従来の光ファイバカプラ製造装置の概略構成図
で、図5(A)は側面図、図5(B)は平面図である。
【図6】図5の光ファイバカプラ製造装置に用いられる
従来の裸ファイバ部固定具の一例の概略の構成を示す正
面図である。
【図7】図5の光ファイバカプラ製造装置に用いられる
従来の光ファイバ被覆部固定具の一例の概略の構成を示
す正面図である。
【符号の説明】
1a〜1d,2a〜2d…裸ファイバ部、11…本体部
材、12a〜12d…押圧部材、13a〜13d…溝
部、14…支持部材、15…軸、16…ばね部材、17
…支持杆、18…押圧片、19…可動軸。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の長さの被覆を除去した2本のテー
    プファイバの対向する裸ファイバ部のペアをそれぞれ挿
    入する溝部を有するテープファイバカプラの製造装置に
    おいて、前記溝部の底部がV字状であることを特徴とす
    るテープファイバカプラの製造装置。
  2. 【請求項2】 前記溝部がシリコンウェハに形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープファイバカプ
    ラの製造装置。
  3. 【請求項3】 前記溝部がジルコニアセラミックスに形
    成されたことを特徴とする請求項1に記載のテープファ
    イバカプラの製造装置。
  4. 【請求項4】 所定の長さの被覆を除去した2本のテー
    プファイバの対向する裸ファイバ部のペアを密着させる
    押圧部材を有するテープファイバカプラの製造装置にお
    いて、前記押圧部材は裸ファイバ部のペアごとに設けら
    れかつ個々に変位可能に支持部材に支持されていること
    を特徴とするテープファイバカプラの製造装置。
  5. 【請求項5】 所定の長さの被覆を除去した2本のテー
    プファイバの対向する裸ファイバ部のペアを密着させる
    押圧部材を有するテープファイバカプラの製造装置にお
    いて、前記押圧部材は隣接する2つの裸ファイバ部のペ
    アごとに設けられかつ個々に変位可能に支持部材に支持
    されていることを特徴とするテープファイバカプラの製
    造装置。
  6. 【請求項6】 前記押圧部材が共通の支持部材に対して
    弾性力を付与されて支持されていることを特徴とする請
    求項4または5に記載のテープファイバカプラの製造装
    置。
  7. 【請求項7】 前記押圧部材がBeCuからなることを
    特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載のテ
    ープファイバカプラの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030092750A (ko) * 2002-05-31 2003-12-06 한국전자통신연구원 다중 광섬유 커플러 제작장치
WO2023105549A1 (ja) * 2021-12-06 2023-06-15 日本電信電話株式会社 光合分波回路及び分岐比調整方法

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