JPH08155532A - メツキ鋼線の湿式伸線方法 - Google Patents

メツキ鋼線の湿式伸線方法

Info

Publication number
JPH08155532A
JPH08155532A JP33050594A JP33050594A JPH08155532A JP H08155532 A JPH08155532 A JP H08155532A JP 33050594 A JP33050594 A JP 33050594A JP 33050594 A JP33050594 A JP 33050594A JP H08155532 A JPH08155532 A JP H08155532A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel wire
lubricating liquid
die
wet
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33050594A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kusuda
正博 楠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seiko Co Ltd filed Critical Tokyo Seiko Co Ltd
Priority to JP33050594A priority Critical patent/JPH08155532A/ja
Publication of JPH08155532A publication Critical patent/JPH08155532A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少なくとも1頭目のダイスに導入する潤滑剤
の水分を低下し極圧剤及び油性剤の含有率を相対的に高
めて好適な組成とし、かつゴム接着性の微調整を可能に
して、生産性とともに伸線加工性さらに製品の品質や信
頼性、汎用性を向上している。 【構成】メツキ鋼線材aを水溶性の潤滑液とともに複数
のダイスに導入し湿式で連続して伸線加工するメツキ鋼
線の湿式伸線方法において、少なくとも1頭目ダイス3
の水溶性の潤滑液L1を次頭目以降のダイス7,8の潤
滑液L2に対し水分を低下し極圧剤及び油性剤の含有率
を相対的に高め少なくとも1頭目のダイス3にメツキ鋼
線材aとともに導入して伸線加工した後、次頭目以降の
複数のダイス7,8によつて前記のメツキ鋼線材aをさ
らに湿式で連続して伸線加工することに特徴を有し、ま
た、前記の水溶性の潤滑液L1において、この潤滑液L
1の極圧剤の含有率を10〜40wt%の範囲及び油性
剤の含有率を20〜60wt%の範囲内に相対的に高め
て伸線加工することに特徴を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種のタイヤや高圧ホ
ース、ベルト等のゴム補強用スチールコードの素線等に
適用されるメツキ鋼線材を複数のダイスにより湿式で連
続して伸線加工するメツキ鋼線の湿式伸線方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】前記のようなゴム補強用スチールコード
の素線には、硬質(カーボン0.65〜0.95%wt
%)で細径のスチール線材をブラスメツキしてゴムとの
接着性、寿命を高めたメツキ鋼線(Cu+Znメツキ)
として適用されている。また、このメツキ鋼線は、通
常、予めブラスメツキしたメツキ鋼線材を原材とし、潤
滑ケースの潤滑液(水溶性のエマルジョンタイプ)中に
配置した多数のダイスを有する湿式連続伸線機で伸線加
工されている。即ち、メツキ鋼線材を潤滑液とともに各
ダイスに順次に導入し連続して伸線加工し、この湿式伸
線加工により伸線加工性、ダイス寿命とともにゴムとの
接着性等を高めて、コード素線に対応した所望径のメツ
キ鋼線に伸線加工している。
【0003】また、前記の湿式伸線加工では、通常、極
圧剤(リン酸塩,アルキルリン酸エステル等)や油性剤
(脂肪酸塩等)等を主成分とし水分を添加した水溶性
(エマルジョンタイプ)の潤滑液が適用されている。こ
の潤滑液は水分を添加して適度の動粘度とし、油性剤等
は、主として各ダイスの潤滑性、即ち伸線加工性やダイ
ス寿命を高め、また、ゴム加硫時にメツキ中のCuはゴ
ムのSと化合してCuSを生成しゴムとの接着性を高め
るのに対して、極圧剤は、主としてメツキ中のZnをリ
ン酸亜鉛にして、CuSの生成を抑制してゴムとの反応
性つまりゴム接着性を適度に調整する。また、従来の潤
滑液は、多数のダイスの伸線加工性及びダイス寿命を高
めるのに好適な共通の組成になつている。
【0004】前記のダイスは、通常、タングステンカー
バイト等の超硬合金ダイスが使用されているが、最近、
このダイスに比べ数十倍の寿命を有するダイヤモンドダ
イスを前記のメツキ鋼線材の伸線加工用に開発してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のメツキ鋼線材の
湿式伸線では、前記のように各ダイス共通の潤滑液で伸
線加工するため、表面凹凸(メツキ粒子の凹凸)により
摩擦が大きいメツキ鋼線材を当初に伸線する1頭目のダ
イスにおいて、油性効果が不足してメツキ割れ等が生じ
易くダイス寿命が低下し、また次頭目以降のダイスによ
る伸線にも大きく影響して、伸線加工性、ダイス寿命と
ともに製品の品質低下、信頼性等に課題がある。また、
各ダイス共通の潤滑液の組成を変えると、各ダイスの伸
線加工性や寿命が低下し、かつメツキのCuとZnの比
率が大きく変化して、ゴムの異なる組成に適応したゴム
との反応性つまりゴム接着性の微調整ができないなどの
課題がある。
【0006】なお、1頭目のダイスにNa又はCa石鹸
を主成分とする乾式の潤滑剤を使用して伸線加工性を高
めると、メツキ鋼線材の表面に残存するその潤滑剤が次
頭目以降のダイスに適用される水溶性の潤滑液に混入し
てPHが上昇して変質されるため適用できない。
【0007】本発明は、前記のような課題に対処するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、少
なくとも1頭目のダイスに導入する潤滑剤の水分を低下
し極圧剤及び油性剤の含有率を相対的に高めて好適な組
成とし、メツキ鋼線材の伸線加工性及びダイス寿命を高
めかつゴム接着性の微調整を可能にして、生産性ととも
に伸線加工性さらに製品の品質や信頼性、汎用性を向上
したメツキ鋼線の湿式伸線方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、メツキ鋼線材
を水溶性の潤滑液とともに複数のダイスに導入し湿式で
連続して伸線加工するメツキ鋼線の湿式伸線方法におい
て、少なくとも1頭目ダイスの水溶性の潤滑液を次頭目
以降のダイスの潤滑液に対し水分を低下し極圧剤及び油
性剤の含有率を相対的に高め少なくとも1頭目のダイス
にメツキ鋼線材とともに導入して伸線加工した後、次頭
目以降の複数のダイスによつてさらに前記のメツキ鋼線
材を湿式で連続して伸線加工し、また、前記の潤滑液の
極圧剤の含有率を10〜40wt%の範囲及び油性剤の
含有率を20〜60wt%の範囲内に相対的に高めて伸
線加工することにより、総合的にメツキ鋼線材の伸線加
工性やダイス寿命を高めかつゴム接着性の微調整を可能
として、前記のような課題を解消している。
【0009】
【作用】少なくとも1頭目のダイスにおいて、水分を低
下し極圧剤及び油性剤の含有率を相対的に高めた水溶性
の潤滑液がメツキ鋼線材とともに導入され、表面凹凸に
より摩擦が大きいメツキ鋼線材が当初に格別なメツキの
損傷等もなく円滑に伸線加工された後、さらに次頭目以
降の複数のダイスにおいて、この各ダイスに好適な水溶
性の潤滑液が導入されさらに前記のメツキ鋼線材が連続
して円滑に伸線加工されるとともに、少なくとも1頭目
ダイス用の潤滑液中の極圧剤増減によつてメツキ層のC
uとZnとの比率の微調整が可能となり、ゴムの異なる
組成に対応したゴムとの反応性つまりゴム接着性に容易
にコントロールされて、ダイスの寿命や伸線加工性さら
に製品の品質や信頼性、汎用性が効果的に高められる。
【0010】また、少なくとも1頭目ダイス用の潤滑液
において、この極圧剤の含有率を10〜40wt%の範
囲及び油性剤の含有率を20〜60wt%の範囲内に相
対的に高めて伸線加工することにより、伸線加工性や品
質、信頼性等がさらに高められる。
【0011】
【実施例】図1及び図2に本発明の実施例を示す。図中
aは予めブラスメツキされたメツキ鋼線材、1aはメツ
キ鋼線材の原料ボビン、3は潤滑ケース2の潤滑液L1
内に配置した1頭目(当初)のダイス、7は潤滑ケース
5の潤滑液L2中の線材移動経路(ドライビングコーン
6aとアイドリングコーン6b間)に配置した次頭目以
降の複数のダイス、8は潤滑ケース5の線材出側に配置
したダイス、9は伸線加工後のメツキ鋼線a1を移送す
るキヤプスタン、1bはその巻取ボビン、10は駆動用
のモーター、L1は1頭目ダイス3に導入される水溶性
(エマルジョンタイプ)の潤滑液、L2は次頭目以降の
ダイス7,8に導入される水溶性(エマルジョンタイ
プ)の潤滑液である。
【0012】図示の実施例は、メツキ鋼線材aを水溶性
の潤滑液とともに複数のダイスに導入し湿式で連続して
伸線加工するメツキ鋼線の湿式伸線方法において、少な
くとも1頭目ダイス3の水溶性の潤滑液L1を次頭目以
降のダイス7,8の潤滑液L2に対し水分を低下し極圧
剤及び油性剤の含有率を相対的に高め少なくとも1頭目
のダイス3にメツキ鋼線材aとともに導入して伸線加工
した後、次頭目以降の複数のダイス7,8によつてさら
に前記のメツキ鋼線材aを湿式で連続して伸線加工する
メツキ鋼線の湿式伸線方法になつている。
【0013】また、前記のメツキ鋼線の湿式伸線方法に
おいて、少なくとも1頭目ダイス3に導入する水溶性の
潤滑液L1において、潤滑液L1の極圧剤の含有率を1
0〜40wt%の範囲及び油性剤の含有率を20〜60
wt%の範囲内に相対的に高めて伸線加工することを特
徴とするメツキ鋼線の湿式伸線方法になつている。
【0014】さらに詳述すると、前記のメツキ鋼線材a
は、スチール線材に予め適度の厚さにブラスメツキ(C
u+Zn)したメツキ鋼線材であり、図1に示すような
湿式連続伸線機により湿式で連続して伸線加工され、そ
の複数本ないし十数本を撚り合わせてスチールコードと
し、タイヤ等のゴム内に埋設し加硫してそのゴム補強等
に使用される。このメツキ鋼線材aは、メツキして防錆
性、寿命を高めるとともに、メツキのCuは加硫時にゴ
ム中のSと反応してCuSとなり、適量のCuSの生成
によりゴムとの接着性を高めるのに対し、Znは潤滑液
中の極圧剤でリン酸亜鉛になりメツキのCuとZnとの
比率を調整してCuS生成を適度に抑制する。即ち、ゴ
ムとの反応性つまりゴム接着性をコントロールする。
【0015】前記のダイス3,7,8は、タングステン
カーバイト等の超硬合金ダイスや、このダイスに比べ数
十倍の寿命のダイヤモンドダイスが適用されて、メツキ
鋼線材aを潤滑液L1又はL2とともに導入する伸線加
工穴を備えている。
【0016】また、図1に示すようにダイス3は、潤滑
ケース5の線材導入側に設けた潤滑ケース2の水溶性の
潤滑液L1内に配設されて、この潤滑液L1がスチール
線材aとともに導入されて当初に伸線加工する1頭目の
ダイスになつている。ダイス7は、潤滑ケース5の水溶
性の潤滑液L2内に配設されているドライビングコーン
6aとアイドリングコーン6b間のメツキ鋼線材の各移
動経路に配置された次頭目以降のダイスになつている
(図示例は10個)。ダイス8は、潤滑ケース5の線材
出側に配置された最終のダイスになつている。これらの
ダイス7,8には潤滑ケース5内の潤滑液L2がメツキ
鋼線材とともに導入されて、メツキ鋼線材aをさらに連
続して伸線加工する。なお、必要に応じ潤滑ケース2内
に2頭目又は3頭目のダイスも配置して、これらに潤滑
液L1を導入して伸線加工することも可能である。
【0017】さらに、前記の潤滑液L1は、表1に示す
ように基本的に潤滑液L2(表2)に対し水分を低下し
極圧剤及び油性剤等の含有率を相対的に高めた組成にな
つており、図1に示すように潤滑液ケース2内に収容し
て1頭目のダイス3の伸線加工に適用される。必要に応
じ2頭目又は3頭目のダイスにも適用される。
【0018】
【表1】 この潤滑液L1は、表示のように極圧剤を組成A:10
〜40wt%(さらに好ましくは組成B:20〜40w
t%)の範囲、油性剤を組成B:20〜60wt%(さ
らに好ましくは組成B:30〜50wt%)範囲内にし
て、少なくとも1頭目ダイス3における伸線加工に好適
な潤滑性を有し、メツキ鋼線材aのメツキ中のZnを適
度にリン酸亜鉛にしてCuとZnとの比率、即ち、メツ
キのCuとゴムとの反応性つまりゴム接着性の微調整を
可能にしている。なお、表1の組成は、線径及びメツキ
層厚のことなる多数のメツキ鋼線材を伸線加工して得ら
れた実験値に基づくものである。
【0019】図2に示す特性曲線は、潤滑液中の極圧剤
を比較的に高い含有率とし、この含有率を増減して極圧
剤によるメツキのZn還元反応を、還元電位法により還
元時間により測定したものであつて、図示から明らかな
ように極圧剤を増減するとZn還元反応が反比例する特
性があり、前記の潤滑液L1において、この極圧剤の含
有率を前記の範囲内で増減することにより、メツキ鋼線
a1のCuとZnとの比率つまりゴム接着性を容易に微
調節できる。
【0020】前記の潤滑液L2は、表2に示す成分の原
液を水で5〜10倍に希釈した状態で使用され、図1に
示すように次頭目以降のダイス7,8において良好な伸
線加工性を発揮する共通の組成になつており、基本的に
は従来の湿式連続伸線に適用されていた潤滑液とほぼ同
様な組成になつている。
【0021】
【表2】 前記のメツキ鋼線材aは図1に示すような湿式連続伸線
機で連続して伸線加工される。即ち、メツキ鋼線材aは
原料ボビン1aでセツトされ、潤滑ケース2に前記の潤
滑液L1、潤滑ケース5に前記の潤滑液L2を収容し
て、モーター10でドライビングコーン6aやキヤプス
タン9、巻取ボビン1bを駆動すると、メツキ鋼線材a
は、矢示のように複数のガイドローラーで潤滑ケース2
内の1頭目のダイス3に潤滑液L1とともに導入されて
伸線された後、さらに、潤滑ケース5内の次頭目以降の
複数のダイス7,8に前記の潤滑液L2とともに導入さ
れてさらに湿式で連続的に伸線加工されて、所望径のメ
ツキ鋼線a1に加工されキヤプスタン9を経て巻取ボビ
ン1bに巻き取られる。
【0022】前記の湿式連続伸線において、1頭目のダ
イス3では、水分を低下し極圧剤及び油性剤の含有率を
相対的に高めてこのダイスに対応した好適な組成の潤滑
液L1がメツキ鋼線材aとともに導入されるため、表面
凹凸(メツキ粒子の凹凸)で摩擦が大きいメツキ鋼線材
aを当初に格別なメツキ損傷等もなく円滑に伸線し、ダ
イス3の寿命とともに生産性が効果的に高められる。
【0023】さらに、次頭目以降の複数のダイス7,8
では、これらのダイスに対応した好適な組成の潤滑液L
2がメツキ鋼線材aとともに導入されさらに連続して円
滑に伸線加工される。なお、メツキ鋼線材aに残留した
潤滑液L1が潤滑液L2が混入しても大量の潤滑液L2
の組成には格別な影響がなく、全般的に伸線加工性が著
しく高められて高品質のメツキ鋼線a1が能率良く製造
される。
【0024】また、少なくとも1頭目ダイス3による伸
線において、潤滑液L1中の極圧剤の増減によつてメツ
キのCuとZnとの比率の調整が可能になり、ゴムの異
なる組成に対応したゴムとの反応性(CuS生成)つま
りゴム接着性を容易に微調整できて、メツキ鋼線a1の
汎用性が高められる。
【0025】また、少なくとも1頭目ダイス用の前記の
潤滑液L1において、この極圧剤の含有率を10〜40
wt%の範囲及び油性剤の含有率を20〜60wt%の
範囲内に相対的に高めて伸線することにより、前記の伸
線加工性や製品の品質、信頼性等がさらに高められる。
【0026】図示の湿式連続伸線機では、1頭目のダイ
スのみ前記の潤滑液L1を導入しているが、必要に応じ
2頭目あるいはまた2頭目のダイスを循環ケース2内に
配置して潤滑液L1を導入することも可能である。ま
た、そのダイスの配置や個数等の具体的な機構は図示例
に限らず多様に改変可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明は、前述のように構成され少なく
とも1頭目のダイスでは、前記のようにこのダイスに好
適な組成の潤滑液がメツキ鋼線材とともに導入されて、
当初の伸線においてメツキ鋼線材が格別なメツキの損傷
もなく円滑に伸線加工され、さらに次頭目以降の複数の
ダイスにおいても、これらの各ダイスに好適な水溶性の
潤滑液が導入されて前記のメツキ鋼線材がさらに連続し
て円滑に伸線加工されるとともに、少なくとも1頭目ダ
イス用の潤滑液中の極圧剤の増減によつてメツキ層のC
uとZnの比率調整が可能となり、ゴムの異なる組成に
対応したゴムとの反応性つまりゴム接着性が容易に微調
整されるなど、生産性、伸線加工性能とともにゴム接着
性や品質、信頼性さらに汎用性等を著しく向上してい
る。
【0028】また、少なくとも1頭目ダイス用の潤滑液
において、この極圧剤の含有率を10〜40wt%の範
囲及び油性剤の含有率を20〜60wt%の範囲内に相
対的に高めて伸線することにより、前記のような作用、
効果がさらに高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す湿式連続伸線機の側視
機構図(A)とそのX−X視拡大図(B)
【図2】潤滑液の極圧剤とゴム反応性との関係を示す特
性図である。
【符号の説明】
a メツキ鋼線材 L1 潤滑液(少なくとも1頭目のダイス用) L2 潤滑液(次頭目以降のダイス用) 3 少なくとも1頭目のダイス 7,8 次頭目以降のダイス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メツキ鋼線材を水溶性の潤滑液とともに
    複数のダイスに導入し湿式で連続して伸線加工するメツ
    キ鋼線の湿式伸線方法において、少なくとも1頭目ダイ
    スの水溶性の潤滑液を次頭目以降のダイスの潤滑液に対
    し水分を低下して極圧剤及び油性剤の含有率を相対的に
    高め少なくとも1頭目のダイスにメツキ鋼線材とともに
    導入して伸線加工した後、同メツキ鋼線材を次頭目以降
    の複数のダイスによつてさらに湿式で連続して伸線加工
    することを特徴とするメツキ鋼線の湿式伸線方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のメツキ鋼線の湿式伸線
    方法において、少なくとも1頭目ダイスに導入する前記
    の水溶性の潤滑液において、同潤滑液の極圧剤の含有率
    を10〜40wt%の範囲及び油性剤の含有率を20〜
    60wt%の範囲内に相対的に高めて伸線加工すること
    を特徴とするメツキ鋼線の湿式伸線方法。
JP33050594A 1994-12-08 1994-12-08 メツキ鋼線の湿式伸線方法 Pending JPH08155532A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33050594A JPH08155532A (ja) 1994-12-08 1994-12-08 メツキ鋼線の湿式伸線方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33050594A JPH08155532A (ja) 1994-12-08 1994-12-08 メツキ鋼線の湿式伸線方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08155532A true JPH08155532A (ja) 1996-06-18

Family

ID=18233384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33050594A Pending JPH08155532A (ja) 1994-12-08 1994-12-08 メツキ鋼線の湿式伸線方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08155532A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002066732A1 (en) * 2001-02-21 2002-08-29 Bridgestone Corporation Steel wire and steel cord for reinforcing rubber article, and tire
JP2007253186A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Bridgestone Corp ブラスめっきスチールワイヤの伸線方法
JP2008063687A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Bridgestone Corp ゴム物品補強用ブラスめっき鋼線とその製造方法
EA011078B1 (ru) * 2007-07-04 2008-12-30 Зао "Техника И Технология Метизного Производства" Волочильный стан для многократного волочения проволоки на жидкой смазке
JP2009298958A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Bridgestone Corp スチール用潤滑剤組成物およびそれを用いたゴム物品補強用スチールコードの製造方法
CN103846291A (zh) * 2012-11-29 2014-06-11 刘平 一种带润滑装置的拉丝机

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002066732A1 (en) * 2001-02-21 2002-08-29 Bridgestone Corporation Steel wire and steel cord for reinforcing rubber article, and tire
US7162902B2 (en) 2001-02-21 2007-01-16 Bridgestone Corporation Method for drawing brass-plated steel wire
JP2007253186A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Bridgestone Corp ブラスめっきスチールワイヤの伸線方法
JP2008063687A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Bridgestone Corp ゴム物品補強用ブラスめっき鋼線とその製造方法
EA011078B1 (ru) * 2007-07-04 2008-12-30 Зао "Техника И Технология Метизного Производства" Волочильный стан для многократного волочения проволоки на жидкой смазке
JP2009298958A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Bridgestone Corp スチール用潤滑剤組成物およびそれを用いたゴム物品補強用スチールコードの製造方法
CN103846291A (zh) * 2012-11-29 2014-06-11 刘平 一种带润滑装置的拉丝机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3474393B2 (ja) 溶接用ワイヤの製造方法
EP0292039A1 (en) Intermediate coating of steel wire
JPH08155532A (ja) メツキ鋼線の湿式伸線方法
JP2000117486A (ja) 溶接用ワイヤおよびその製造方法
JP5762684B2 (ja) ブラスメッキ鋼線の伸線方法
JP6572783B2 (ja) めっき鋼線及びそれを用いたゴム複合体並びにめっき鋼線の製造方法
JP4948010B2 (ja) ブラスめっきスチールワイヤの伸線方法
JP2005054260A (ja) スチールコード用極細鋼線の製造方法及びスチールコード
JPH06277745A (ja) 極細鋼線の高速伸線方法
JP2000237894A (ja) ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤおよびその製造方法
JP2005246447A (ja) ゴム物品補強用スチールワイヤの伸線方法、ゴム物品補強用スチールワイヤおよびゴム物品補強用スチールコード
JP6379999B2 (ja) ゴムとの接着性に優れためっき鋼線およびそれを用いたゴム複合体ならびにその製造方法
JP2004066316A (ja) ゴム補強用スチールワイヤの製造方法
US2840890A (en) Wire coating
JP2002011519A (ja) スチールワイヤの伸線方法およびゴム物品補強用スチールワイヤ
JPH0523729A (ja) 極細鋼線の高速伸線方法
JP4031639B2 (ja) ゴム物品補強用スチールコードとその製造方法
JPS58128294A (ja) 溶接用細径鋼ワイヤ
JP2004066298A (ja) ゴム物品補強用スチールコードとその製造方法
JP2001001033A (ja) スチールワイヤの製造方法
JP2010069524A (ja) 湿式伸線加工用潤滑剤および湿式伸線方法
JP2004066271A (ja) スチールワイヤとその製造方法、ゴム物品補強用スチールコード、及び、空気入りタイヤ
JP2001001030A (ja) めっき被覆金属線材の伸線方法
JPH07106412B2 (ja) 高導電率銅被覆鋼トロリ線の製造方法
JPH09150292A (ja) ガスシールドアーク溶接用ワイヤ