JPH08155243A - 空気清浄乾燥装置 - Google Patents

空気清浄乾燥装置

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JPH08155243A
JPH08155243A JP6305924A JP30592494A JPH08155243A JP H08155243 A JPH08155243 A JP H08155243A JP 6305924 A JP6305924 A JP 6305924A JP 30592494 A JP30592494 A JP 30592494A JP H08155243 A JPH08155243 A JP H08155243A
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JP
Japan
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air
hollow fiber
raw material
porous hollow
gas separation
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Application number
JP6305924A
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English (en)
Inventor
Mitsutaka Masuda
充隆 枡田
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Koganei Corp
Original Assignee
Koganei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 清浄で乾燥した空気を得る空気清浄乾燥装置
を提供する。 【構成】 ハウジング1には、フィルタ室10およびこ
れに連通するガス分離室11が設けられ、フィルタ室1
0へ原料空気を供給する原料空気供給ポート12、ガス
分離室11からの乾燥空気が流出する乾燥空気流出ポー
ト14、および原料空気中の固形粒子を排出するドレン
排出ポート18が形成されている。フィルタ室10に
は、ドレン排出ポート18側に一端を臨ませて複数本の
疎水性および親水性の多孔質中空糸濾過膜23a,23
bが配置されている。ガス分離室11には、フィルタ室
10側に一端を臨ませ、乾燥空気流出ポート14側に他
端を臨ませて複数本の非多孔質中空糸ガス分離膜24が
配置されている。この非多孔質中空糸ガス分離膜24を
透過した水蒸気を外部に排出するため、ハウジング1に
は、パージガス排出ポート27が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気中に含まれている水
滴、油滴、塵埃などの固形粒子を除去するとともに、空
気中の水蒸気を分離して清浄な乾燥空気を得る空気清浄
乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気圧機器を有する空気圧回路にあって
は、回路内を流れる圧縮空気の中に水蒸気が含まれてい
ると、空気圧機器や配管が腐食するおそれがあるので、
圧縮空気中の水蒸気を除去して空気を乾燥することが必
要となる。また、空気圧回路内を流れる圧縮空気の中に
塵埃、スケール、水滴、油滴などの固形粒子が含まれて
いると、制御弁等の作動不良が発生するおそれがあるの
で、空気圧回路には固形粒子を含まない清浄な空気を流
すことが必要となる。
【0003】このように、固形粒子を含まずに所定の清
浄度を有しかつ所定の乾燥度を有する清浄乾燥空気を必
要とする場合としては、空気圧回路を有する精密機械や
自動制御装置のみならず、精密測定器ないし分析機器や
医療機器の分野など種々の分野がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】空気中に含まれる塵
埃、水滴、油滴などの固形粒子を除去するために従来使
用されているエアフィルタとしては、焼結金属、焼結樹
脂、あるいは金網などからなるフィルタエレメントを有
するものが使用されているが、焼結金属などのエアフィ
ルタエレメントでは細孔の内径を小さくすることに限度
があり、除去できる固形粒子は 5μm程度であって、そ
れよりも径の小さい固形粒子を確実に除去することが困
難である。そして、固形粒子の中でも、遊離水分などの
水滴は、ルーバーなどによる遠心力を利用した分離であ
るため流量の変化により分離率が変化し、安定した水分
分離が困難であった。
【0005】また、圧縮空気中の水蒸気を除去するため
のエアドライヤとしては、例えば、「油空圧便覧」(株
式会社オーム社、1989年 2月25日発行)の第 513頁〜第
517頁に記載されるように、冷凍式エアドライヤと吸着
式エアドライヤとが知られている。冷凍式エアドライヤ
は冷凍サイクルを用いて圧縮空気を冷却して水分の凝縮
分離を行うものであり、冷媒としてフロンが使用されて
いるので、環境破壊のおそれがあるのみならず、圧縮機
やファンなどを駆動する必要があり、消費電力が大きく
なるという問題点がある。
【0006】一方、吸着式エアドライヤはシリカゲル、
活性アルミナ、合成ゼオライトなどの固体吸着剤に水分
を吸着させて乾燥するものであり、吸着剤が微粉化する
とダストが発生することがあり、さらに吸着剤を交換す
る作業が必要になるという問題点がある。
【0007】本発明の目的は、空気中の固形粒子と水蒸
気とが除去された清浄でかつ乾燥した空気を得ることの
できる空気清浄乾燥装置を提供することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0010】すなわち、本発明の空気清浄乾燥装置は、
内部にフィルタ室およびこれに連通するガス分離室が設
けられ、フィルタ室へ原料空気を供給する原料空気供給
ポートおよびガス分離室からの乾燥空気が流出する乾燥
空気流出ポートが形成されたハウジングと、このハウジ
ングに形成され、原料空気中の液滴や塵埃などの固形粒
子を排出するドレン排出ポートと、ドレン排出ポート側
に一端を臨ませてフィルタ室内に配置された複数本の多
孔質中空糸濾過膜と、フィルタ室側に一端を臨ませ、乾
燥空気流出ポート側に他端を臨ませてガス分離室内に配
置された複数本の非多孔質中空糸ガス分離膜と、ハウジ
ングに設けられ、ガス分離室内の非多孔質中空糸ガス分
離膜を透過した水蒸気を外部に排出するパージガス排出
ポートとを有するものである。
【0011】この場合において、前記したハウジング
に、原料空気供給ポートからフィルタ室に向かう流路の
開度を調整する減圧弁を取り付け、原料空気供給ポート
から流入した原料空気を減圧した後に清浄乾燥して乾燥
空気流出ポートから流出するようにしてもよい。また、
前記したハウジングに、ガス分離室から乾燥空気流出ポ
ートに向かう流路の開度を調整する減圧弁を取り付け、
原料空気供給ポートから流入した原料空気を清浄乾燥し
た後に減圧して乾燥空気流出ポートから流出するように
してもよい。
【0012】これらの場合において、前記した原料空気
供給ポートからフィルタ室に至る流路に、多孔質中空糸
濾過膜の濾過度よりも低い濾過度のプレフィルタを設け
ることが望ましい。
【0013】多孔質中空糸濾過膜は、ガス分離室側に他
端を臨ませて混在して配置された疎水性多孔質中空糸濾
過膜および親水性多孔質中空糸濾過膜とすることができ
る。また、原料空気供給ポート側に他端を臨ませて配置
された疎水性多孔質中空糸濾過膜とすることができる。
【0014】フィルタ室とガス分離室とは並列的に形成
してもよい。
【0015】
【作用】前記のような構成の空気清浄乾燥装置にあって
は、原料空気供給ポートから流入した原料空気の中の塵
埃、水滴などの固形粒子は、多孔質中空糸濾過膜に捕捉
されてドレン排出ポートに向けて案内される。
【0016】固形粒子が除去されて清浄化された原料空
気はガス分離室に流入する。非多孔質中空糸ガス分離膜
の内外における水蒸気分圧の差によって、原料空気中の
水蒸気は非多孔質中空糸ガス分離膜の外側にぬけてパー
ジガス排出ポートから外部に排気される。
【0017】したがって、乾燥空気流出ポートからは固
形粒子と水蒸気とが除去された清浄でかつ乾燥した空気
が得られる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0019】(実施例1)図1は本発明の一実施例であ
る空気清浄乾燥装置を示す断面図、図2は図1の空気清
浄乾燥装置に用いられた多孔質中空糸濾過膜を示す断面
図、図3は図1の空気清浄乾燥装置に用いられた非多孔
質中空糸ガス分離膜を示す断面図である。
【0020】図示する空気清浄乾燥装置は横断面が円形
となり真直ぐに延びたハウジング1を有しており、この
ハウジング1の一方側(図1において下側)には第1の
処理室2が、他方側(図1において上側)には連通路3
を介してこの第1の処理室2と連通する第2の処理室4
がそれぞれ形成されている。第1の処理室2には、焼結
金属からなる筒状のプレフィルタ5が、該処理室2の内
壁と所定の間隔を保った状態でその両端をホルダ6a,
6bと一体的に構成された支持部材7a,7bに支持さ
れて設けられている。また、第2の処理室4には、該処
理室4の内壁と所定の間隔を保った状態で筒状のカバー
8が、やはりその両端を支持部材9a,9bに支持され
て設けられている。プレフィルタ5の内部空間はフィル
タ室10とされ、カバー8の内部空間はガス分離室11
とされ、両者は連通路3を介して連通されている。な
お、プレフィルタ5は焼結樹脂などのような他の多孔質
体により形成してもよい。
【0021】ハウジング1の側部には、原料空気が流入
する原料空気供給ポート12が形成されている。原料空
気供給ポート12はハウジング1とプレフィルタ5とで
環状に形成された導入通路13を介してフィルタ室10
と連通され、流入した原料空気はフィルタ室10へ案内
されるようになっている。この原料空気供給ポート12
と対向する位置には、乾燥空気が流出する乾燥空気流出
ポート14が形成されている。乾燥空気流出ポート14
はハウジング1とカバー8とで環状に形成された排出通
路16および支持部材9aに開設された連通孔17を介
してガス分離室11と連通されている。したがって、フ
ィルタ室10から連通路3を通ってガス分離室11に流
入した空気は乾燥空気流出ポート14から排出される。
【0022】ハウジング1の下部にはドレン排出ポート
18が形成されている。ドレン排出ポート18は上部が
じょうご状に形成された排出孔19と連通しており、こ
の排出孔19からドレン排出ポート18に至る流路の開
度を調整するために、開度調整用のニードル軸20aを
有するドレン排出空気量制御弁20が設けられている。
ドレン排出空気量制御弁20はハウジング1にねじ結合
されるねじキャップ20bを有しており、このねじキャ
ップ20bを操作してニードル軸20aをその軸方向に
移動させることにより開度が調整される。
【0023】フィルタ室10およびガス分離室11の両
端部にはそれぞれヘッダ21a,21b,22a,22
bが設けられている。
【0024】フィルタ室10の一方のヘッダ21aに
は、一端がガス分離室11側に臨むようにして複数本の
疎水性多孔質中空糸濾過膜(多孔質中空糸濾過膜)23
aが、他方のヘッダ21bには、一端がドレン排出ポー
ト18側に臨むようにして複数本の親水性多孔質中空糸
濾過膜(多孔質中空糸濾過膜)23bがそれぞれ支持さ
れている。それぞれの多孔質中空糸濾過膜23a,23
bは真直ぐに延びた状態で混在して配置されている。
【0025】これらの多孔質中空糸濾過膜23a,23
bは、図2に示すように、中空孔23a1,23b1 と外
部とを連通させる多数の細孔23a2,23b2 を有して
いる。疎水性多孔質中空糸濾過膜23aの外径D1 は0.
38mm程度であり、細孔23a2 の平均内径つまり分画特
性は 0.1μm程度となっている。疎水性の材料よりなる
疎水性多孔質中空糸濾過膜23aでは、付着した水滴の
接触角が大きくなって半球形状となる。一方、親水性の
材料により形成された親水性多孔質中空糸濾過膜23b
の外径は疎水性多孔質中空糸濾過膜23aと同一である
が、細孔23b2 の分画特性は0.15μmのものが使用さ
れている。この親水性多孔質中空糸濾過膜23bでは、
付着した水滴の接触角は非常に小さくなる。なお、これ
らの多孔質中空糸濾過膜23a,23b自体を疎水性あ
るいは親水性の材料で製造することなく、中空孔23a
1,23b1 の内面に疎水処理や親水処理を施したり、コ
ーティング処理を施すようにしてもよい。
【0026】原料空気供給ポート12から流入した空気
の中の比較的大きな塵埃を除去するため、プレフィルタ
5に多数形成された細孔の平均の気孔径は 5μm程度
と、多孔質中空糸濾過膜23a,23bの細孔23a2,
23b2 よりもかなり大きくなっている。
【0027】ガス分離室11の両端部のヘッダ22a,
22bには非多孔質中空糸ガス分離膜24の両端が固定
されている。このガス分離膜24はフッソ系やポリイミ
ド系樹脂などにより形成されており、前記した多孔質中
空糸濾過膜23a,23bのような細孔を有しておら
ず、内径D2 は 0.5〜0.6mm 程度となっている(図
3)。ガス分離室11内を流れる空気の中に含まれる水
蒸気は、非多孔質中空糸ガス分離膜24の内外面に存在
する水蒸気分圧の差を駆動力として、水蒸気分圧の高い
内面側から水蒸気分圧が低い外面側へ透過することにな
り、非多孔質中空糸ガス分離膜24の中空孔24a内を
流れる空気中の水蒸気が減少して乾燥空気となる。
【0028】ハウジング1には、このようにして得られ
た乾燥空気の一部をガス分離室11に環流するために、
パージガス供給路25が形成されている。また、パージ
ガス供給路25の開度を調整するために、該パージガス
供給路25の途中にはニードル軸26aを有するパージ
ガス流量制御弁26が設けられている。このパージガス
流量制御弁26はハウジング1にねじ結合されるねじキ
ャップ26bを有している。なお、ハウジング1には、
ガス分離室11内のパージガスを外部に排出するための
パージガス排出ポート27が設けられている。パージガ
ス供給路25から乾燥空気を供給することにより、非多
孔質中空糸ガス分離膜24の周囲には乾燥空気が補給さ
れることになってこの空間の水蒸気分圧が低下し、非多
孔質中空糸ガス分離膜24による水蒸気分離機能が常に
維持される。
【0029】パージガスがガス分離室11内に充分に分
散されるように、前記したパージガス供給路25はガス
分離室11の一端部に形成され、パージガス排出ポート
27はその他端部に形成されている。
【0030】このような空気清浄乾燥装置によれば、原
料空気は次のようにして清浄・乾燥される。
【0031】原料空気供給ポート12から流入した原料
空気は、導入通路13からプレフィルタ5を通過するこ
とによって塵埃が除去された後にフィルタ室10に流入
する。フィルタ室10内の多孔質中空糸濾過膜23a,
23bの外側に流入した空気は、その殆どが細孔23a
2,23b2 から中空孔23a1,23b1 に入って端部か
ら抜け出、連通路3を通ってガス分離室11に流入す
る。また、一部はドレン排出ポート18に至る。ドレン
排出ポート18に向かう空気とともにフィルタ室10内
に流入した塵埃などの固形粒子は排出孔19に向かう。
同時に、フィルタ室10に空気とともに流入した水滴や
液滴は、疎水性多孔質中空糸濾過膜23aの外面にはじ
かれて親水性多孔質中空糸濾過膜23bの外面に案内さ
れ、排出孔19に向けて外面を洗浄しながら流れ落ち
る。そして、これらの塵埃や水滴などの固形粒子は、ド
レン排出ポート18から外部に排出される。
【0032】なお、以下の実施例も含め、プレフィルタ
5を設けることなく、多孔質中空糸濾過膜23a,23
bによって塵埃をも除去するようにしてもよい。また、
フィルタ室10内には、疎水性多孔質中空糸濾過膜23
aのみを設けてもよい。
【0033】このようにして、多孔質中空糸濾過膜23
a,23bの細孔23a2,23b2を通過して清浄化さ
れた空気は、ガス分離室11に流入する。ガス分離室1
1に設けられた非多孔質中空糸ガス分離膜24の水蒸気
分圧は、前記したようにその内側が外側と比較して高く
なっており、水蒸気分圧の低い外側に向けて空気中の水
蒸気のみが透過する。したがって、このガス分離室11
において水蒸気が除去され、最終的に清浄化された乾燥
空気が得られることになる。
【0034】ガス分離室11において乾燥された空気
は、連通孔17から排出通路16を経て乾燥空気流出ポ
ート14から外部に排出される。
【0035】このように、本実施例の清浄乾燥装置にあ
っては、原料空気供給ポート12から流入した空気がフ
ィルタ室10を通り、さらにガス分離室11を通って乾
燥空気流出ポート14から流出するような2連室構造と
し、フィルタ室10に空気を清浄にする多孔質中空糸濾
過膜23a,23bを、ガス分離室11に空気を乾燥す
る非多孔質中空糸ガス分離膜24を設けたので、乾燥空
気流出ポート14からは固形粒子と水蒸気とが除去され
た清浄でかつ乾燥した空気が得られる。
【0036】(実施例2)図4は本発明の他の実施例で
ある空気清浄乾燥装置を示す断面図であり、図4におい
て前記実施例における部位と共通性を有する部位には同
一の符号が付されている。
【0037】前記実施例の装置では、原料空気はフィル
タ室10に設けられた疎水性および親水性多孔質中空糸
濾過膜23a,23bの外側に導入され、細孔23a2,
23b2 から中空孔23a1,23b1 を通って一端から
出るのに対して、この実施例の装置にあっては、フィル
タ室10には疎水性多孔質中空糸濾過膜(多孔質中空糸
濾過膜)23aのみが配置されており、原料空気は該多
孔質中空糸濾過膜23aの一端から中空孔23a1,23
1(図2)内に導入され、細孔23a2,23b2(図2)
から外部に抜け出る構造になっている。したがって、連
通路3はフィルタ室10の一端側に開口しており、その
結果、疎水性多孔質中空糸濾過膜23aの揃えられた一
端は原料空気供給ポート12に臨ませて配置されてい
る。
【0038】また、プレフィルタ5はキャップ状に形成
されており、フィルタ室10の入り口付近に取り付けら
れている。そして、フィルタ室10とガス分離室11と
を連通する連通路3は2つのホルダ6a,6bによって
形成された空間と連通するように形成されている。
【0039】その他の構造は前記実施例と同様であり、
この実施例の空気清浄乾燥装置にあっては、前記のよう
な構成により、原料空気内に含まれる水滴や液滴および
塵埃が中空孔23a1,23b1 の壁面に捕捉され、疎水
性多孔質中空糸濾過膜23aの撥水作用によって排出孔
19に向かう水滴・液滴に塵埃が取り込まれて同時に除
去されるという自浄作用が行われながら、原料空気内に
含まれる固形粒子の除去と水蒸気の除去とがなされる。
【0040】(実施例3)図5は本発明のさらに他の実
施例である空気清浄乾燥装置を示す断面図であり、図5
において前記実施例における部位と共通性を有する部位
には同一の符号が付されている。
【0041】図示するように、ハウジング31において
は、図1および図4に示されたハウジング1と相違し
て、ガス分離室11の縦断面がフィルタ室10に連通す
るように略J字形状に折り曲げられて、フィルタ室10
とガス分離室11とが並列的に形成されている。なお、
フィルタ室10とガス分離室11とは、両者が相互に連
通されて並列的に形成されている以上、必ずしもこのよ
うに略J字形状に形成する必要はなく、たとえば略U字
形状などであってもよい。
【0042】ハウジング本体31aに取り付けられてハ
ウジング31の一部を構成するキャップ部31bはフィ
ルタ室10とガス分離室11とのそれぞれの一方端を同
時に閉塞する一体構造となっている。キャップ部31b
には、図面左側に位置するフィルタ室10に連通して原
料空気供給ポート12が形成され、図面右側に位置する
ガス分離室11に連通して乾燥空気流出ポート14が形
成されている。さらに、キャップ部31bには流路にパ
ージガス流量制御弁26が設けられたパージガス供給路
25がガス分離室11に開口して形成されている。
【0043】フィルタ室10の他方端を閉塞するように
取り付けられたキャップ部31cには、流路にドレン排
出空気量制御弁20が設けられたドレン排出ポート18
が形成されている。
【0044】フィルタ室10には、一端をドレン排出ポ
ート18側に臨ませ、他端を原料空気供給ポート12側
に臨ませて疎水性多孔質中空糸濾過膜(多孔質中空糸濾
過膜)23aが配置されている。したがって、前記した
実施例2と同様に、原料空気はこの疎水性多孔質中空糸
濾過膜23aの一端から中空孔23a1,23b1(図2)
内に導入され、細孔23a2,23b2(図2)から外部に
抜け出る構造になっている。また、ガス分離室11には
非多孔質中空糸ガス分離膜24が、原料空気供給ポート
12からフィルタ室10に至る流路にはキャップ状のプ
レフィルタ5がそれぞれ配置されている。なお、符号2
7はパージガス排出ポートである。
【0045】このタイプの空気清浄乾燥装置は、ハウジ
ング本体31aが略J字形状に折り曲げられていること
から、高さ寸法を短くすることが可能となり、高さ寸法
が限られた場所にその空気清浄乾燥装置を設置すること
ができる。
【0046】(実施例4)図6は本発明の他の実施例で
ある空気清浄乾燥装置を示す図であり、この装置は、圧
力レギュレータつまり減圧弁が組み付けられており、減
圧弁によって所定の圧力に設定された後の圧縮空気を清
浄し乾燥するようにしている。
【0047】空気清浄乾燥装置の基本構造は、図5に示
されたものと同様であり、図5に示されたキャップ部3
1bに代えて、ハウジング31の一部をなすレギュレー
タケーシング41がハウジング本体31aの一端部に取
り付けられている。
【0048】このレギュレータケーシング41には原料
空気流入ポート42に連通する連通孔43と、ガス分離
室11に連通する乾燥空気流出ポート44とが形成され
ている。
【0049】連通孔43内には弁棒45が装着され、こ
の弁棒45の一端部にはハウジング31のフィルタ室1
0側に位置させて連通孔43を開閉するための弁体46
が設けられており、この弁体46には弁体46と止め具
47との間に装着された圧縮コイルばね48によって連
通孔43を閉塞する方向のばね力が付勢されている。
【0050】レギュレータケーシング41には図示しな
いねじ部材によりボンネット49がねじ結合されてお
り、このボンネット49にはダイヤフラム51が設けら
れている。このダイヤフラム51とレギュレータケーシ
ング41との間には、ダイヤフラム室52が形成され、
このダイヤフラム室52はパイロット孔53を介して乾
燥空気流出ポート44に連通されている。そして、弁棒
45の他端部はダイヤフラム室52内に突出してダイヤ
フラム51に当接している。
【0051】ボンネット49内には、ダイヤフラム51
を介してダイヤフラム室52の反対側にばね室54が形
成されており、このばね室54内に装着された圧縮コイ
ルばね55によりダイヤフラム51を介して弁棒45に
は弁体46に対して連通孔43を開放する方向のばね力
が付勢されている。ダイヤフラム51と圧縮コイルばね
48との間には、ばね座56が設けられている。
【0052】圧縮コイルばね55のばね力を調整するた
めに、ボンネット49に回転自在に取り付けられた調整
ねじ57にはリテーナ58がねじ結合されており、この
調整ねじ57を回転することにより圧縮コイルばね55
の伸縮が調整されるようになっている。調整ねじ57に
はハンドルガイド59を介してハンドル61が固定され
ており、このハンドル61を用いて調整ねじ57を回転
すると、乾燥空気流出ポート44から流出する乾燥空気
の圧力が、原料空気流入ポート42の圧力よりも低い減
圧された所定の圧力に設定される。
【0053】乾燥空気流出ポート44の圧力が所定値よ
りも高くなった場合には、ダイヤフラム51が弁棒45
から離れる方向に圧縮コイルばね55のばね力に抗して
変位し、乾燥空気流出ポート44内の空気は、ダイヤフ
ラム51に形成された孔63とボンネット49のブリー
ド孔62とを通って外部に排出される。
【0054】(実施例5)図7は図6に示された減圧弁
付き空気清浄乾燥装置の他の実施例を示す図であり、こ
の装置は原料空気の中の固形粒子と水蒸気を除去した後
に、乾燥空気を所定の圧力に減圧するようにしている。
図7にあっては、図6に示された装置における部位と共
通する部位には同一の符号が付されている。
【0055】レギュレータケーシング41に形成された
原料空気流入ポート42はハウジング31の一方側に形
成されたフィルタ室10に連通され、乾燥空気流出ポー
ト44は連通孔43に連通されている。この連通孔43
は連通路64を介してガス分離室11に連通されてお
り、連通孔43は遮蔽部材47aによりフィルタ室10
に対して遮蔽されている。
【0056】その他の構造は図6に示された装置と同様
であり、図示するように、このような減圧弁付き空気清
浄乾燥装置によれば、装置の小型化を達成しつつ、原料
空気の清浄化と乾燥とを行いながら、乾燥空気を所定の
圧力にまで減圧制御することができる。
【0057】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0059】(1).原料空気供給ポートから流入した原料
空気の中の塵埃、水滴などの固形粒子は、フィルタ室の
多孔質中空糸濾過膜によって除去される。そして、この
ようにして清浄化された原料空気はガス分離室の非多孔
質中空糸ガス分離膜によって水蒸気が除去される。した
がって、乾燥空気流出ポートからは固形粒子と水蒸気と
が除去された清浄でかつ乾燥した空気が得られる。
【0060】(2).また、減圧弁を備えることにより、原
料空気の清浄化と乾燥とを行いつつ、所定の圧力の乾燥
空気を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による空気清浄乾燥装置を示
す断面図である。
【図2】図1の空気清浄乾燥装置に用いられた多孔質中
空糸濾過膜を示す断面図である。
【図3】図1の空気清浄乾燥装置に用いられた非多孔質
中空糸ガス分離膜を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例2による空気清浄乾燥装置を示
す断面図である。
【図5】本発明の実施例3による空気清浄乾燥装置を示
す断面図である。
【図6】本発明の実施例4による空気清浄乾燥装置を示
す断面図である。
【図7】本発明の実施例5による空気清浄乾燥装置を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 第1の処理室 3 連通路 4 第2の処理室 5 プレフィルタ 6a ホルダ 6b ホルダ 7a 支持部材 7b 支持部材 8 カバー 9a 支持部材 9b 支持部材 10 フィルタ室 11 ガス分離室 12 原料空気供給ポート 13 導入通路 14 乾燥空気流出ポート 16 排出通路 17 連通孔 18 ドレン排出ポート 19 排出孔 20 ドレン排出空気量制御弁 20a ニードル軸 20b ねじキャップ 21a ヘッダ 21b ヘッダ 22a ヘッダ 22b ヘッダ 23a 疎水性多孔質中空糸濾過膜(多孔質中空糸濾
過膜) 23a1 中空孔 23a2 細孔 23b 親水性多孔質中空糸濾過膜(多孔質中空糸濾
過膜) 23b1 中空孔 23b2 細孔 24 非多孔質中空糸ガス分離膜 24a 中空孔 25 パージガス供給路 26 パージガス流量制御弁 26a ニードル軸 26b ねじキャップ 27 パージガス排出ポート 31 ハウジング 31a ハウジング本体 31b キャップ部 31c キャップ部 41 レギュレータケーシング 42 原料空気流入ポート 43 連通孔 44 乾燥空気流出ポート 45 弁棒 46 弁体 47 止め具 47a 遮蔽部材 48 圧縮コイルばね 49 ボンネット 51 ダイヤフラム 52 ダイヤフラム室 53 パイロット孔 54 ばね室 55 圧縮コイルばね 56 ばね座 57 調整ねじ 58 リテーナ 59 ハンドルガイド 61 ハンドル 62 ブリード孔63 孔 64 連通路 D1 外径 D2 内径

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にフィルタ室およびこれに連通する
    ガス分離室が設けられ、前記フィルタ室へ原料空気を供
    給する原料空気供給ポートおよび前記ガス分離室からの
    乾燥空気が流出する乾燥空気流出ポートが形成されたハ
    ウジングと、 前記ハウジングに形成され、原料空気中の液滴や塵埃な
    どの固形粒子を排出するドレン排出ポートと、 前記ドレン排出ポート側に一端を臨ませて前記フィルタ
    室内に配置された複数本の多孔質中空糸濾過膜と、 前記フィルタ室側に一端を臨ませ、前記乾燥空気流出ポ
    ート側に他端を臨ませて前記ガス分離室内に配置された
    複数本の非多孔質中空糸ガス分離膜と、 前記ハウジングに設けられ、前記ガス分離室内の前記非
    多孔質中空糸ガス分離膜を透過した水蒸気を外部に排出
    するパージガス排出ポートとを有することを特徴とする
    空気清浄乾燥装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気清浄乾燥装置におい
    て、前記ハウジングに、前記原料空気供給ポートから前
    記フィルタ室に向かう流路の開度を調整する減圧弁が取
    り付けられ、前記原料空気供給ポートから流入した原料
    空気を減圧した後に清浄乾燥して前記乾燥空気流出ポー
    トから流出するようにしたことを特徴とする空気清浄乾
    燥装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の空気清浄乾燥装置におい
    て、前記ハウジングに、前記ガス分離室から前記乾燥空
    気流出ポートに向かう流路の開度を調整する減圧弁が取
    り付けられ、前記原料空気供給ポートから流入した原料
    空気を清浄乾燥した後に減圧して前記乾燥空気流出ポー
    トから流出するようにしたことを特徴とする空気清浄乾
    燥装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の空
    気清浄乾燥装置において、前記原料空気供給ポートから
    前記フィルタ室に至る流路に、前記多孔質中空糸濾過膜
    の濾過度よりも低い濾過度のプレフィルタが設けられて
    いることを特徴とする空気清浄乾燥装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の空
    気清浄乾燥装置において、前記多孔質中空糸濾過膜は、
    前記ガス分離室側に他端を臨ませて混在して配置された
    疎水性多孔質中空糸濾過膜と親水性多孔質中空糸濾過膜
    であることを特徴とする空気清浄乾燥装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の空
    気清浄乾燥装置において、前記多孔質中空糸濾過膜は、
    前記原料空気供給ポート側に他端を臨ませて配置された
    疎水性多孔質中空糸濾過膜であることを特徴とする空気
    清浄乾燥装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項に記載の空
    気清浄乾燥装置において、前記フィルタ室と前記ガス分
    離室とは並列的に形成されていることを特徴とする空気
    清浄乾燥装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008535571A (ja) * 2005-04-06 2008-09-04 スコット・テクノロジーズ・インク 密封形フィルタを利用する携帯用空気浄化システム
US7582143B2 (en) 2004-05-04 2009-09-01 Daimler Ag Moisture exchange module having bundle of moisture permeable hollow fibre membranes
JP2010119933A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Aisan Ind Co Ltd 分離膜モジュールとこれを備える蒸発燃料処理装置

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