JPH08155052A - 絵付ゴルフボール及びゴルフボール絵付用転写箔 - Google Patents

絵付ゴルフボール及びゴルフボール絵付用転写箔

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JPH08155052A
JPH08155052A JP6303477A JP30347794A JPH08155052A JP H08155052 A JPH08155052 A JP H08155052A JP 6303477 A JP6303477 A JP 6303477A JP 30347794 A JP30347794 A JP 30347794A JP H08155052 A JPH08155052 A JP H08155052A
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JP
Japan
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resin
golf ball
ink layer
ink
transfer
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JP6303477A
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Takashi Takagi
高志 高木
Kiyoto Maruoka
清人 丸岡
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Toppan Inc
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】着色塗装されたゴルフボール表面に対して弾き
現象のない接着性が良好な絵付インキ層を形成するとと
もに、該ゴルフボールの着色塗装表面及び絵付されたイ
ンキ層上に対して、弾き現象のない接着性が良好な硬化
したクリアコート層を形成することにある。 【構成】ウレタン系塗装されたゴルフボール表面1に絵
付された少なくともセルロース誘導体樹脂又はアクリル
樹脂又はポリエチレンテレフタレート樹脂のうちのいず
れかの−OH基をもつ樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体樹脂との混合樹脂を含有するインキ層2と該イン
キ層2上より塗布された透明な二液硬化型のウレタン系
合成樹脂によるクリアコート層3とを備える。また合成
樹脂フィルム上に前記混合樹脂を含有する絵付用の転写
用インキ層12を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフボール表面に、
銘柄や、所望文字、記号、絵柄等を絵付したゴルフボー
ル及び絵付するために使用するゴルフボール絵付用転写
箔に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な絵付ゴルフボールは、予めウレ
タン系ペイント塗装(スプレー塗装、静電塗装)により
適宜色調(白色等)に表面着色塗装されたゴルフボール
(内部コア部;シス型ポリイソプレン等の合成ゴムある
いはバラタ等のトランス型ポリイソプレン、外面カバー
部;エチレン−アクリル酸コポリマー等のアイオノマー
樹脂)表面に絵付を施すものであり、タコ印刷方式等に
よる直接印刷方法や、任意の転写箔基材シート上の全面
にベタのインキ層を形成したベタ刷り転写箔を用いてそ
の裏面から加熱された刻印で押圧し、任意の模様を転写
する方法や、特開昭57−69087号公報に開示され
ているように、ポリプロピレンフィルム等の任意の転写
箔基材シート(合成樹脂フィルム)上に任意の模様の転
写インキ層を形成した転写箔を用いて印刷する熱転写印
刷方法等により、銘柄等の所望文字や記号、パターン、
絵柄等を絵付することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】印刷方式あるいは転写
箔を用いた転写方式にて、予めウレタン系ペイント塗装
により着色塗装された上記ゴルフボール表面に多色模様
を施す場合は、タコ印刷方式では、1色毎にインキを硬
化させて印刷を行なう必要があり、塗装表面で印刷イン
キが弾いたりする場合があり、また転写方式では、塗装
表面に対して接着性が良く、しかも転写箔基材シートに
対しては離型性の良い転写用インキを使用する必要があ
る。
【0004】また、印刷又は転写箔により絵付けされた
後の上記ウレタン系ペイント塗装により着色塗装された
ゴルフボール表面には、表面光沢性を付与する目的か
ら、また絵付けされたインキ層を保護する目的から、ク
リアペイント塗装として透明合成樹脂液を塗布すること
によりクリアコート層が施されるものであり、着色塗装
表面及び絵付インキ層表面で弾かれない接着性が良好で
あって、しかも乾燥性が良好な透明合成樹脂液を選定す
る必要がある。
【0005】本発明は、着色塗装されたゴルフボール表
面に対して弾き現象のない接着性が良好な絵付インキ層
を形成するとともに、該ゴルフボールの着色塗装表面及
び絵付されたインキ層上に対して、弾き現象のない接着
性が良好な硬化したクリアコート層を形成することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、ウ
レタン系樹脂により表面塗装されたゴルフボール表面1
に、少なくともセルロース誘導体樹脂又はアクリル樹脂
又はポリエチレンテレフタレート樹脂のうちのいずれか
の−OH基をもつ樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体樹脂との混合樹脂を含有するインキを用いて転写方式
若しくは印刷方式により絵付されたインキ層2と、該イ
ンキ層2上より透明な二液硬化型のウレタン系合成樹脂
を用いて塗布形成されたクリアコート層3とを備えるこ
とを特徴とする絵付ゴルフボールである。
【0007】次に本発明の第2発明は、合成樹脂製フィ
ルムによる転写箔基材シート11上に、少なくともセル
ロース誘導体樹脂又はアクリル樹脂又はポリエチレンテ
レフタレート樹脂のうちのいずれかの−OH基をもつ樹
脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂との混合樹脂
を含有する転写用インキ層12が形成されていることを
特徴とするゴルフボール絵付用転写箔である。
【0008】
【実施例】上記第1発明の絵付ゴルフボールを、図1の
部分側断面図、及び図2の全体外観図に示す実施例に従
って以下に詳細に説明すれば、ゴルフボールA(内部コ
ア部;シス型ポリイソプレン等の合成ゴムあるいはバラ
タ等のトランス型ポリイソプレン、外面カバー部;エチ
レン−アクリル酸コポリマー等に金属塩を加えて架橋し
たアイオノマー樹脂)のウレタン系塗料により表面塗装
されたボール表面1上に、−OH基をもつ合成樹脂をビ
ヒクルの主体樹脂とする印刷インキ又は転写用インキを
用いて所望の文字、絵柄等を表示したインキ層2が設け
られている。
【0009】前記ボール表面1全体には、前記インキ層
2上より、透明なウレタン系の二液硬化型樹脂液を用い
てクリアコート層3が均一に塗布されている。
【0010】上記インキ層2は、少なくとも末端に−O
H基をもつセルロース誘導体樹脂又はアクリル樹脂又は
ポリエチレンテレフタレート樹脂のうちのいずれかの樹
脂、又はこれらの樹脂を主体とする樹脂と、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体樹脂との混合樹脂をインキビヒク
ル(又はインキバインダー)として用いたインキが使用
される。
【0011】第1発明の一実施例における上記インキ層
2としては、例えば末端に−OH基を有するニトロセル
ロース(硝酸セルロース;硝化綿)と塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体樹脂との混合樹脂をインキビヒクル(又
はインキバインダー)とするインキが使用される。
【0012】上記インキ層2のインキ構成は、上記−O
H基をもつ油溶性合成樹脂を主体樹脂として、必要に応
じて添加剤として界面活性剤や可塑剤を添加し、適宜溶
剤(トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、エチ
ルセロソルブ、ヘキサン等の油性溶剤、あるいはこれら
の混合溶剤、又は水、アルコール等の水性溶剤)により
溶解又は分散させて作成されたインキビヒクルに、着色
剤として適宜色調(黄色、赤色、藍色、黒色、金色、銀
色等)の顔料又は染料を混合したものである。
【0013】上記インキ層2に用いられる凸版印刷用
(ドライオフセット印刷を含む)、オフセット平版印刷
用、シルクスクリーン印刷用、凹版印刷用の各印刷イン
キとしては、例えば−OH基をもつセルロース誘導体樹
脂を主体樹脂として、これに、乾性油(あまに油、きり
油、合成乾性油)と、高沸点石油系溶剤とを混練してビ
ヒクルを作成し、これに適宜色調の顔料や染料を混練し
た酸化重合型のチクソトロピックな印刷インキ(高粘度
インキ)が使用される。
【0014】また、上記インキ層2に用いられるグラビ
ア印刷用の印刷インキとしては、例えば−OH基をもつ
セルロース誘導体樹脂を主体樹脂として、これに、油性
溶剤(トルエン溶剤、エステル系溶剤、ケトン系溶剤、
アルコール、若しくはこれらの複合溶剤)を混合溶解し
てビヒクル(油性ビヒクル)を作成し、又は水性溶剤
(水、アルコール、グリコール等と、適宜界面活性剤を
添加)を混合分散してビヒクル(水性ビヒクル)を作成
し、これに適宜色調の顔料や染料を混合した溶剤揮散乾
燥型の印刷インキ(低粘度の溶剤系インキ)が使用され
る。
【0015】次に上記クリアコート層3は、透明な二液
硬化型のウレタン系合成樹脂液を使用して、着色塗装さ
れたゴルフボールAの表面1にインキ層2上より塗布し
たものである。
【0016】上記クリアコート層3に使用される二液硬
化型のウレタン系合成樹脂液の一方の樹脂液は、水酸基
(−OH)を有するセルロース系誘導体樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルア
ルコール樹脂等、あるいはポリオール系樹脂(ポリエー
テル系ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ハイド
ロカーボン系ポリオール等)の活性水素をもつ樹脂液で
ある。
【0017】上記クリアコート層3に使用される二液硬
化型のウレタン系合成樹脂液の他方の樹脂液は、イソシ
アネート基(−NCO)をもつポリイソシアネート樹脂
(トリレンジイソシアネート樹脂、又はメチレンジイソ
シアネート樹脂、又はヘキサメチレンジイソシアナート
樹脂、又はその他のポリイソシアネート類)等の樹脂液
である。
【0018】上記二液は、使用する以前(直前)に混合
して、ゴルフボールAの着色塗装されている表面1にイ
ンキ層2上よりスプレーコーティング、ディップコーテ
ィング等の塗布方式により塗布し、塗布後においては、
上記合成樹脂液は水酸基(−OH)とイソシアネート基
(−NCO)との架橋重合反応(ウレタン結合反応)に
より常温にて重合硬化して乾燥させ、硬化したクリアコ
ート層3が形成されるものである。
【0019】なお水酸基(−OH)を有する活性水素を
もつ上記合成樹脂に対するポリイソシアネート樹脂若し
くはポリイソシアネート樹脂を主体とする樹脂の配合率
は、重量比1:1又は1:2又は1:3程度が適当であ
るが、本発明においては特に限定されない。
【0020】次に、第2発明のゴルフボール絵付用転写
箔を、図3の側断面図に示す実施例に従って以下に詳細
に説明すれば、ゴルフボール絵付用転写箔10は、合成
樹脂製フィルムによる転写箔基材シート11の表面に、
−OH基をもつ合成樹脂をビヒクルの主体樹脂とする印
刷インキ又は転写用インキを用いて所望の文字、絵柄等
を表示した転写用インキ層12(層厚5μm〜10μ
m、若しくは10μm〜30μm、若しくは30μm〜
50μm程度)が設けられている。
【0021】上記転写箔基材シート11としては、例え
ば、ポリプロピレンフィルム、延伸ポリプロピレンフィ
ルム、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム、
ポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、セロフ
ァンフィルム等が使用され、一実施例としては、一軸延
伸若しくは二軸延伸した延伸ポリプロピレンフィルム
(厚さ20μm、若しくは20μm〜30μm程度)が
使用される。
【0022】上記転写用インキ層12としては、少なく
とも末端に−OH基をもつセルロース系誘導体樹脂、又
はポリエチレンテレフタレート樹脂、又はアクリル樹
脂、又はこれらの樹脂を主体とする樹脂と塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体樹脂との混合樹脂をインキビヒクル
(又はインキバインダー)とするインキが使用される。
【0023】第2発明の一実施例における上記転写用イ
ンキ層12としては、末端に−OH基を有するニトロセ
ルロース(硝酸セルロース;硝化綿)と塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体樹脂との混合樹脂をインキビヒクル
(又はインキバインダー)とするインキが使用される。
【0024】上記転写インキ層12のインキ構成は、上
記−OH基をもつ油溶性合成樹脂を主体樹脂として、必
要に応じて添加剤として界面活性剤や可塑剤を添加し、
適宜溶剤(トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケト
ン、エチルセロソルブ、ヘキサン等の油性溶剤、あるい
はこれらの混合溶剤、又は水、アルコール等の水性溶
剤)により溶解又は分散させて作成されたインキビヒク
ルに、着色剤として適宜色調(黄色、赤色、藍色、黒
色、金色、銀色等)の顔料又は染料を混合したものであ
る。
【0025】上記転写インキ層12は、グラビア印刷用
の印刷インキが使用され、例えば−OH基をもつセルロ
ース誘導体樹脂を主体樹脂として、これに、油性溶剤
(トルエン溶剤、エステル系溶剤、ケトン系溶剤、アル
コール等)を混合溶解してインキバインダー(油性イン
キバインダー)を作成し、又は水性溶剤(水、アルコー
ル、グリコール等と、適宜界面活性剤を添加)を混合分
散してしてインキバインダー(水性インキバインダー)
を作成し、これに適宜色調の顔料や染料を混合した溶剤
揮散乾燥型の印刷インキ(低粘度の溶剤系インキ)が使
用される。
【0026】上記第2発明のゴルフボール絵付用転写箔
10は、図4に示すように、ゴルフボールAの着色塗装
表面1に転写用インキ層12側を重ね合わせ、基材シー
ト11側より110℃〜150℃程度、若しくは150
℃〜180℃程度、若しくは180℃〜200℃程度で
加熱押圧して、その後に基材シート11を剥離すること
により、ゴルフボールAの表面1に転写用インキ層12
を溶融転写して、インキ層2が絵付される。
【0027】このように転写方式によりインキ層2が絵
付されたボール表面1全体には、前記インキ層2上よ
り、第1発明にて説明した透明な二液硬化型のウレタン
系の樹脂液を用いてクリアコート層3を均一に塗布し
て、図2に示す絵付ゴルフボールを得るものである。な
お本発明のコルフボール絵付用転写箔10においては、
転写箔基材シート11と転写用インキ層12との間に、
転写用インキ層12を基材シート11より容易に剥離さ
せるための剥離ニス層は、設けないことが適当である。
しかしながら、後に塗布されるクリアコート層3形成用
の二液硬化型のウレタン系樹脂液に弾き現象を生じさせ
ず、また層間接着性を低下させない範囲であれば、剥離
ニス用の適宜樹脂材料を選定したうえで、剥離ニス層を
設けるようにすることは可能である。
【0028】
【作用】本発明の第1発明の絵付ゴルフボールは、ウレ
タン系樹脂により表面塗装されたゴルフボール表面1
に、少なくとも−OH基をもつセルロース誘導体樹脂又
はアクリル樹脂又はポリエチレンテレフタレート樹脂又
は該樹脂を主体とする樹脂と、ポリ塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体樹脂との混合樹脂を含有するインキ層2が
絵付され、該ゴルフボール表面1全体には、前記インキ
層2上より透明な二液硬化型のウレタン系合成樹脂によ
る硬化したクリアコート層3が形成されている。
【0029】上記ウレタン系樹脂(ポリウレタン樹脂;
溶解度パラメータδ=10.0)のボール表面1に対し
て、上記−OH基をもつ樹脂(セルロース誘導体樹脂;
溶解度パラメータδ=10.0(若しくは9.7〜1
1.5)、アクリル樹脂;溶解度パラメータδ=9.
3、ポリエチレンテレフタレート樹脂;溶解度パラメー
タδ=10.7)と、混合するポリ塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体樹脂(溶解度パラメータδ=9.5〜1
1.0であって、例えば10.4)とによりインキビヒ
クル又はインキバインダーを構成するインキ層2は相溶
性がある。そのため、印刷絵付又は転写絵付して形成さ
れるインキ層2が、ボール表面1で弾かれる現象が発生
せず、良好な絵付ができ、しかも良好な接着性が得られ
るものである。
【0030】また上記ボール表面1及びインキ層2に対
して、二液硬化型のウレタン系合成樹脂(溶解度パラメ
ータδ=約10.0)のクリアコート層3は相溶性があ
る。そのため、クリアコート層3のコーティング時にお
いて、ボール表面1及びインキ層2上で弾かれる現象が
発生せず、良好なコーティングができ、しかも硬化乾燥
後において良好な接着性が得られるものである。
【0031】また、ゴルフボールAの着色塗装されてい
る表面1に塗布された上記二液硬化型のウレタン系合成
樹脂液の一部のイソシアネート基(−NCO)は、前記
インキ層2の構成樹脂がもつ水酸基(−OH)とウレタ
ン結合して、インキ層2を部分的に重合硬化により乾燥
させる付加的作用があり、インキ層2のインキが有する
本来の酸化重合乾燥若しくは溶剤揮散乾燥と、前記ウレ
タン結合によるインキ層2の乾燥を促進させる作用が得
られる。
【0032】次に、第2発明のゴルフボール絵付用転写
箔10は、合成樹脂製フィルムによる転写箔基材シート
11上に、少なくとも、−OH基をもつセルロース誘導
体樹脂又はアクリル樹脂又はポリエチレンテレフタレー
ト樹脂又は該樹脂を主体とする樹脂(上記溶解度パラメ
ータδを有する)と、ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体樹脂(上記溶解度パラメータδを有する)との混合
樹脂をインキビヒクル又はインキバインダーとするイン
キにより構成する転写用インキ層12が形成されてい
る。
【0033】前記転写箔10を用いて上記溶解度パラメ
ータδを有するゴルフボールA表面1に転写絵付した際
に、ボール表面1に対して、加熱溶融した転写用インキ
層12は相溶性がある。そのため、上記ボール表面1で
弾かれるき現象が発生せず、良好な転写絵付ができ、し
かもボール表面1と転写用インキ層12により転写絵付
されたインキ層2とは良好な接着性が得られるものであ
る。
【0034】また、上記ボール表面1及び転写用インキ
層12によって転写絵付されたインキ層2に対して、二
液硬化型のウレタン系合成樹脂(溶解度パラメータδ=
約10.0)のクリアコート層3は相溶性がある。その
ため、クリアコート層3のコーティング時において、ボ
ール表面1及びインキ層2上で弾かれる現象が発生せ
ず、良好なコーティングができ、しかも硬化乾燥後にお
いて良好な接着性が得られるものである。
【0035】また、ゴルフボールAの着色塗装されてい
る表面1に塗布された上記二液硬化型のウレタン系合成
樹脂液の一部のイソシアネート基(−NCO)は、前記
転写用インキ12によって転写絵付されたインキ層2の
構成樹脂がもつ水酸基(−OH)とウレタン結合して、
インキ層2を部分的に重合硬化により乾燥させることが
でき、インキ層2のインキが有する本来の酸化重合乾燥
若しくは溶剤揮散乾燥と、ウレタン結合による硬化乾燥
による乾燥促進作用が得られる。
【0036】
【発明の効果】本発明の絵付ゴルフボール及びゴルフボ
ール絵付用転写箔は、絵付する際に、印刷インキや転写
用インキ及びクリアコート層がボール表面及び絵付イン
キ層表面で弾かれることなく綺麗な絵付を施すことがで
きるとともに、ボールに対する接着性及び乾燥性の良好
な絵付をすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の絵付ゴルフボールの部分拡大側断面
図である。
【図2】第1発明の絵付ゴルフボールの全体外観図であ
る。
【図3】第2発明のゴルフボール絵付用転写箔の部分拡
大側断面図である。
【図4】第2発明のゴルフボール絵付用転写箔を用いた
転写方式による絵付工程を示す部分拡大側断面図であ
る。
【符合の説明】
A…ゴルフボール 1…ボール表面 2…インキ層 3
…クリアコート層 10…ゴルフボール絵付用転写箔 11…基材シート
12…転写用インキ層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウレタン系樹脂により表面塗装されたゴル
    フボール表面1に、少なくともセルロース誘導体樹脂又
    はアクリル樹脂又はポリエチレンテレフタレート樹脂の
    うちのいずれかの−OH基をもつ樹脂と塩化ビニル−酢
    酸ビニル共重合体樹脂との混合樹脂を含有するインキを
    用いて転写方式若しくは印刷方式により絵付されたイン
    キ層2と、該インキ層2上より透明な二液硬化型のウレ
    タン系合成樹脂を用いて塗布形成されたクリアコート層
    3とを備えることを特徴とする絵付ゴルフボール。
  2. 【請求項2】合成樹脂製フィルムによる転写箔基材シー
    ト11上に、少なくともセルロース誘導体樹脂又はアク
    リル樹脂又はポリエチレンテレフタレート樹脂のうちの
    いずれかの−OH基をもつ樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニ
    ル共重合体樹脂との混合樹脂を含有する転写用インキ層
    12が形成されていることを特徴とするゴルフボール絵
    付用転写箔。
  3. 【請求項3】前記転写箔基材シート11が、延伸ポリプ
    ロピレンフィルムである請求項2記載のゴルフボール絵
    付用転写箔。
JP6303477A 1994-12-07 1994-12-07 絵付ゴルフボール及びゴルフボール絵付用転写箔 Pending JPH08155052A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10147913A (ja) * 1996-11-20 1998-06-02 Sekisui Jushi Co Ltd 車線分離標
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