JPH08154337A - 複母線保護継電装置 - Google Patents

複母線保護継電装置

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Publication number
JPH08154337A
JPH08154337A JP29513294A JP29513294A JPH08154337A JP H08154337 A JPH08154337 A JP H08154337A JP 29513294 A JP29513294 A JP 29513294A JP 29513294 A JP29513294 A JP 29513294A JP H08154337 A JPH08154337 A JP H08154337A
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JP
Japan
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bus
current
busbar
circuit breaker
current transformer
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Application number
JP29513294A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shibata
寛 柴田
Shuji Inoue
周二 井上
Sugayoshi Suenaga
清佳 末長
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複母線保護継電装置で母線事故検出時に正確
な事故母線を検出する。 【構成】 母線B上の遮断器CBT と変流器CTT との
間で地絡事故が生じたとき、母線Aの分割保護継電器B
PAと一括保護継電器BPの動作電流が生じて分割保護
継電器BPAと一括保護継電器BPの出力信号が“HI
GH”となり、駆動回路M1及びM2が作動して接点部
Sαが閉状態となり遮断器CBT が遮断されると共にタ
イマTが作動開始し、遮断器CBT の遮断により母線A
側が正常状態に復帰して分割保護継電器BPAの出力信
号が“LOW”となり、接点部Sαが閉状態となること
により動作電流が生じて分割保護継電器BPBが作動
し、駆動回路M2に替えて駆動回路M3が作動し、タイ
マTの設定時間t経過後接点部ST2が作動して接点部
3 B′及びS4 B′を介して駆動部CB3 ′及びCB
4 ′が作動し、母線Bと接続される遮断器CB3 及びC
4 が遮断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変電設備等の母線保護
を行う母線保護継電装置において、複母線の保護を行う
複母線保母継電装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、二重母線保護継電装置に
おいては、母線連絡遮断器の片側に事故母線検出用変流
器を接続し、一括保護継電器及び分割保護継電器で母線
事故を検出したとき、検出した事故母線と接続される遮
断器を遮断するようになされている。
【0003】図4は、従来の二重母線保護継電装置の概
略構成図である。図4において、母線Aと母線Bとは、
その一端が母線連絡用の遮断器CBT を介して接続さ
れ、遮断器CBT と並列に、直列に接続された母線A用
のラインスイッチLS1 Aと母線B用のラインスイッチ
LS1 Bとが接続され、同様に、母線A用のラインスイ
ッチLS2 Aと母線B用のラインスイッチLS2 B、母
線A用のラインスイッチLS3 Aと母線B用のラインス
イッチLS3 B、母線A用のラインスイッチLS4 Aと
母線B用のラインスイッチLS4 Bが、順に、並列に接
続されている。
【0004】そして、ラインスイッチLS1 AとLS1
Bとの間に母線接続遮断用の遮断器CB1 の一端が接続
され、他端は交流電源VX と接続され、同様に、ライン
スイッチLS3 AとLS3 Bとの間に母線接続遮断用の
遮断器CB3 の一端が接続され、他端は交流電源VY
接続される。また、ラインスイッチLS2 AとLS2
との間には母線接続遮断用の遮断器CB2 の一端が接続
され、他端は変圧器TX と接続され、同様に、ラインス
イッチLS4 AとLS4 Bとの間には母線接続遮断用の
遮断器CB4 の一端が接続され、他端は変圧器TY と接
続される。
【0005】そして、交流電源VX と遮断器CB1 との
間には分割保護用の変流器CT1 が接続され、その二次
端子の一端は接地され、他端は接点部S1 Aの一端及び
接点部S1 Bの一端と接続される。同様に、交流電源V
Y と遮断器CB3 との間には分割保護用の変流器CT3
が接続され、その二次端子の一端は接地され、他端は接
点部S3 Aの一端及び接点部S3 Bの一端と接続され
る。
【0006】同様に、変圧器TX と遮断器CB2 との間
には、分割保護用の変流器CT2 が接続され、その二次
端子の一端は接地され、他端は接点部S2 A及び接点部
2Bの一端と接続され、変圧器TY と遮断器CB4
の間には、分割保護用の変流器CT4 が接続され、その
二次端子の一端は接地され、他端は接点部S4 A及び接
点部S4 Bと接続される。
【0007】ここで、接点部S1 AはラインスイッチL
1 Aと連動して作動し、同様に、接点部S2 A〜S4
Aは、それぞれ、ラインスイッチLS2 A〜LS4 Aと
連動して作動し、接点部S1 B〜S4 Bは、それぞれ、
ラインスイッチLS1 B〜LS4 Bと連動して作動す
る。そして、接点部S1 AとS3 Aの他端と、接点部S
2 AとS4 Aの他端とがまとめて接続され、同様に、接
点部S1 BとS3 Bの他端と接点部S2 BとS4 Bの他
端とがまとめて接続される。
【0008】また、変流器CT1 と接点部S1 A及びS
1 Bとの間には一括保護用の変流器CTX1が接続され、
同様に、変流器CT3 と接点部S3 A及びS3 Bとの間
には一括保護用の変流器CTY1が、また、変流器CT2
と接点部S2 A及びS2 Bとの間には一括保護用の変流
器CTX2が、変流器CT4 と接点部S4 A及びS4 Bと
の間には一括保護用の変流器CTY2がそれぞれ接続さ
れ、これら変流器CTX1、CTX2、CTY1、CTY2の二
次端子の一端はそれぞれ接地され、他端はまとめて、例
えば、差動継電器からなる一括保護継電器BPに接続さ
れる。
【0009】また、遮断器CBT とラインスイッチLS
4 Bとの間の母線B上には変流器CTT が接続され、そ
の二次端子の一端は接地され、他端は接点部S1 B及び
3Bと接点部S2 B及びS4 Bとの間に接続される。
そして、その接続点PTと、例えば、差動継電器からな
る分割保護継電器BPBとが接続され、接続点PTと分
割保護継電器BPBとの間に変流器CTBPが接続され、
その二次端子の一端は接地され、他端は接点部S1 A及
びS3 Aと接点部S2 A及びS4 Aとの間に接続され、
その接続点と作動継電器からなる分割保護継電器BPA
とが接続される。
【0010】そして、一括保護継電器BP及び分割保護
継電器BPAは、図5に示すように、その出力側がAN
D回路C1に接続され、AND回路C1の出力側と駆動
回路M′1とが接続される。そして、駆動回路M′1と
遮断器CBT の駆動部CBT′とが接続され、また、駆
動回路M′1は、接点部S1 Aと連動して作動する接点
部S1 A′、接点部S2 Aと連動して作動する接点部S
2 A′、接点部S3 Aと連動して作動する接点部S
3 A′、接点部S4 Aと連動して作動する接点部S
4 A′、それぞれと、接続される。
【0011】さらに、接点部S1 A′の他端は遮断器C
1 の駆動部CB1 ′と接続され、同様に、接点部S2
A′の他端は遮断器CB2 の駆動部CB2 ′に、接点部
3A′の他端は遮断器CB3 の駆動部CB3 ′に、接
点部S4 A′の他端は遮断器CB4 の駆動部CB4 ′に
それぞれ接続される。そして、駆動回路M′1は、AN
D回路C1からの出力信号が“HIGH”であるとき駆
動電流を供給し、これによって、閉状態の接点部S
1 B′〜S4 B′に接続された駆動部が作動して各遮断
器が遮断される。
【0012】同様に、分割保護継電器BPBの出力側は
一括保護継電器BPの出力側と共にAND回路C2を介
して駆動回路M′2と接続され、駆動回路M′2と駆動
部CBT ′とが接続される。また、駆動回路M′2は、
接点部S1 Bと連動して作動する接点部S1 B′、接点
部S2 Bと連動して作動する接点部S2 B′、接点部S
3 Bと連動して作動する接点部S3 B′、接点部S4
と連動して作動する接点部S4 B′それぞれと接続さ
れ、各接点部S1 B′〜S4 B′は、それぞれ、駆動部
CB1 ′〜CB4 ′に接続される。
【0013】今、例えば、ラインスイッチLS1 A、L
2 A、LS3 B、LS4 Bが閉状態であり、その他の
ラインスイッチが開状態である場合には、交流電源VX
からの供給電源IVX は遮断器CB1 、ラインスイッチ
LS1 A及びLS2 A、遮断器CB2 を介して変圧器T
X に供給され、同様に、交流電源VY からの供給電源I
Y は遮断器CB3 、ラインスイッチLS3 B及びLS
4 B、遮断器CB4 を介して変圧器TY に供給される。
【0014】このとき、変流器CT1 の検出電流I
X は、変流器CT1 から、接点部S1 A、接点部S
2 A、変流器CT2 へ流れ、同様に、変流器CT3 の検
出電流IY は、変流器CT3 から、接点部S3 B、S4
B、変流器CT4 へ流れ、変流器CT X1とCTX2、変流
器CTY1とCTY2の検出電流はそれぞれ等しいので、分
割保護継電器BPA及びBPB、一括保護継電器BPの
動作電流が生じないので、これらは作動しない。
【0015】そして、この状態でラインスイッチLS3
AとLS4 Aとの間の母線A上の地点Q2で地絡事故が
発生した場合には、交流電源VX からの供給電源IVX
が変圧器TX に供給されなくなり、また、交流電源VY
からの供給電源IVY が変圧器TY に供給されなくな
り、変流器CT2 の検出電流が生じないので、変流器C
1 の検出電流IX が分割保護継電器BPAの動作電流
となる。また、変流器CT2 及びCT4 の検出電流が生
じなくなることによって、変流器CTX2及びCT Y2の一
次電流が流れなくなり、したがって、変流器CTX1と変
流器CTY1との検出電流iX +iY によって一括保護継
電器BPの動作電流生じ、分割保護継電器BPA及び一
括保護継電器BPが作動する。
【0016】このとき、変流器CTT の一次側には、交
流電源VY からの供給電源IVY が流れるので、変流器
CTT の検出電流はIY となり、検出電流IY が変流器
CT 3 から、接点部S3 B、変流器CTT へ流れるの
で、分割保護継電器BPBの動作電流は生じない。そし
て、分割保護継電器BPA及び一括保護継電器BPが作
動することによって、分割保護継電器BPA及び一括保
護継電器BPからの出力信号が“HIGH”となり、A
ND回路C1からの出力信号が“HIGH”となり、駆
動回路M′1が作動する。
【0017】これによって、遮断器CBT が遮断され、
ラインスイッチLS1 A及びLS2Aが閉状態であるの
で、接点部S1 A′及びS2 A′が閉状態となり、駆動
部CB1 ′及びCB2 ′が作動し、遮断器CB1 及びC
2 が遮断され、事故母線である母線Aと接続される遮
断器が遮断される。このとき、駆動回路M′2はAND
回路C2の出力信号が“LOW”なので、作動しない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の複母線保護継電装置においては、例えば、図4の遮
断器CBT と変流器CTT との間の母線B上の地点Q1
で、地絡等の事故が発生した場合等には、変流器CTT
と変流器CT3 の検出電流が等しいため、分割保護継電
器BPBの作動電流が生じないため、母線B側の母線事
故であるにもかかわらず、分割保護継電器BPBが作動
せず、逆に、分割保護継電器BPAが作動し、母線Aの
事故と判定して、母線Aと接続される遮断器を遮断して
しまい、結果として両母線とも停電してしまうという未
解決の課題がある。
【0019】そこで、この発明は、上記従来の未解決の
課題に着目してなされたものであり、母線事故検出時
に、確実に事故母線を判定することのできる複母線保護
継電装置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係わる複母線保護継電装置は、全ての母線
への流出入電流を個別に検出する一括保護用変流器の検
出電流をもとに複母線全体の母線事故を一括して検出す
る一括保護継電器と、各母線毎の流出入電流を個別に検
出する分割保護用変流器からの検出電流と母線間に配置
された事故母線検出用変流器からの検出電流とをもとに
事故母線を検出する複数の分割保護継電器と、母線事故
検出時に母線連絡遮断器と事故母線に該当する母線接続
遮断器とを遮断する遮断器起動手段とを備えた複母線保
護継電装置において、母線事故検出時に前記遮断器起動
手段における母線接続遮断器を遮断させると共に母線接
続遮断器の遮断操作を遅延させ、かつ前記事故母線検出
用変流器からの検出電流を零に制御する作動制御手段と
を備えることを特徴としている。
【0021】
【作用】本発明においては、母線事故検出時に作動制御
手段によって、母線連絡遮断器を遮断すると共に、事故
母線に該当する母線接続遮断器の遮断操作を遅延させる
ように遮断器起動手段の遮断操作を制御し、かつ事故母
線検出用変流器からの検出電流を零に制御する。
【0022】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明による複母線保護継電装置を適
用した二重母線保護継電装置の概略構成を示したもので
あり、図4に示す従来の二重母線保護継電装置におい
て、接点部Sαを追加したほかは同一構成であり、同一
部には同一符号を付与している。
【0023】図1において、母線Aと母線Bとは、その
一端が母線連絡用の遮断器CBT を介して接続され、直
列に接続された母線A用のラインスイッチLS1 Aと母
線B用のラインスイッチLS1 B、母線A用のラインス
イッチLS2 Aと母線B用のラインスイッチLS2 B、
母線A用のラインスイッチLS3 Aと母線B用のライン
スイッチLS3 B、母線A用のラインスイッチLS4
と母線B用のラインスイッチLS4 Bが、それぞれ、遮
断器CBT と並列に左側から順に接続されている。
【0024】そして、ラインスイッチLS1 AとLS1
Bとの間に母線接続遮断用の遮断器CB1 の一端が接続
され、他端は交流電源VX と接続され、同様に、ライン
スイッチLS3 AとLS3 Bとの間に母線接続遮断用の
遮断器CB3 の一端が接続され、他端は交流電源VY
接続される。また、ラインスイッチLS2 AとLS2
との間には母線接続遮断用の遮断器CB2 の一端が接続
され、他端は変圧器TX と接続され、同様に、ラインス
イッチLS4 AとLS4 Bとの間に母線接続遮断用の遮
断器CB4 の一端が接続され、他端は変圧器TY と接続
される。
【0025】そして、交流電源VX と遮断器CB1 との
間には、分割保護用の変流器CT1が接続され、その二
次端子の一端は接地され、他端は接点部S1 A及び接点
部S 1 Bの一端と接続される。同様に、交流電源VY
遮断器CB3 との間には、分割保護用の変流器CT3
接続され、その二次端子の一端は接地され、他端は接点
部S3 Aの一端及び接点部S3 Bの一端と接続される。
【0026】同様に、変圧器TX と遮断器CB2 との間
には、分割保護用の変流器CT2 が接続され、その二次
端子の一端は接地され、他端は接点部S2 A及び接点部
2Bの一端と接続され、同様に、変圧器TY と遮断器
CB4 との間には、分割保護用の変流器CT4 が接続さ
れ、その二次端子の一端は接地され、他端は接点部S 4
A及び接点部S4 Bと接続される。
【0027】ここで、接点部S1 AはラインスイッチL
1 Aと連動して作動し、同様に、接点部S2 A〜S4
Aは、それぞれ、ラインスイッチLS2 A〜LS4 Aと
連動して作動し、接点部S1 B〜S4 Bは、それぞれ、
ラインスイッチLS1 B〜LS4 Bと連動して作動す
る。そして、接点部S1 A及びS3 Aの他端と接点部S
2 A及びS4 Aの他端とがまとめて接続され、同様に、
接点部S1 B及びS3 Bの他端と接点部S2 B及びS4
Bの他端とがまとめて接続される。
【0028】また、変流器CT1 と接点部S1 A及びS
1 Bとの間には、一括保護用の変流器CTX1が接続さ
れ、同様に、変流器CT3 と接点部S3 A及びS3 Bと
の間には一括保護用の変流器CTY1が接続され、変流器
CT2 と接点部S2 A及びS2Bとの間には一括保護用
の変流器CTX2が接続され、そして、変流器CT4 と接
点部S4 A及びS4 Bとの間には変流器CTY2が接続さ
れ、これら変流器CTX1、CTX2、CTY1、CTY2の二
次端子の一端は、それぞれ接地され、他端はまとめて、
例えば、差動継電器からなる一括保護継電器BPに接続
される。
【0029】そして、遮断器CBT とラインスイッチL
4 Bとの間の母線B上には、事故母線検出用の変流器
CTT が接続され、その二次端子の一端は接地され、他
端は接点部S1 B及びS3 Bと接点部S2 B及びS4
との接続点PTと接続され、さらに、変流器CTT と並
列に接点部Sαが接続される。また、接続点PTと、例
えば、差動継電器からなる分割保護継電器BPBとが接
続され、接続点PTと分割保護継電器BPBとの間に変
流器CTBPが接続され、その二次端子の一端は接地さ
れ、他端は接点部S1 A及びS3 Aと接点部S2A及び
4 Aとの間に接続され、さらに、その接続点と、例え
ば、差動継電器からなる分割保護継電器BPAとが接続
される。
【0030】図2は、図1の一括保護継電器BP、分割
保護継電器BPA及びBPBと各遮断器との接続状態を
表す説明図である。一括保護継電器BP、分割保護継電
器BPA及びBPBの出力側は、作動制御手段としての
制御部10に接続され、制御部10は遮断器起動手段と
しての起動部20に接続される。
【0031】制御部10は、AND回路C1、C2、O
R回路C3、駆動回路M1、接点部Sαの駆動部S
α′、遮断器CBT の駆動部CBT ′、タイマTの駆動
部T′とから構成され、一括保護継電器BP及び分割保
護継電器BPAの出力側はAND回路C1の入力側と接
続され、同様に、一括保護継電器BP及び分割保護継電
器BPBの出力側はAND回路C2の入力側と接続され
る。
【0032】そして、AND回路C1の出力側とAND
回路C2の出力側とが共に、OR回路C3の入力側と接
続され、OR回路C3の出力側が駆動回路M1を介し
て、駆動部Sα′、駆動部CBT ′、駆動部T′とそれ
ぞれ接続される。ここで、タイマTは、予め設定した一
定時間t経過後に作動する継電器であって、連動して作
動する接点部ST1及びST2を有する。
【0033】起動部20は、駆動回路M2、M3及び遮
断器CB1 〜CB4 の駆動部等から形成され、制御部1
0のAND回路C1の出力側と駆動回路M2とが接続さ
れ、AND回路C2の出力側と駆動回路M3とが接続さ
れる。そして、駆動回路M2は接点部ST1の一端と、
また、駆動回路M3は、接点部ST2の一端と接続さ
れ、接点部ST1の他端は、接点部S1 Aと連動して作
動する接点部S1 A′と、接点部S2 Aと連動して作動
する接点部S2 A′と、接点部S3 Aと連動して作動す
る接点部S3 A′と、接点部S4 Aと連動して作動する
接点部S4 A′とそれぞれ接続され、接点部S1 A′の
他端は遮断器CB 1 の駆動部CB1 ′と接続され、同様
に、接点部S2 A′の他端は遮断器CB2の駆動部CB
2 ′と、接点部S3 A′の他端は遮断器CB3 の駆動部
CB3 ′と、接点部S4 A′の他端は遮断器CB4 の駆
動部CB4 ′とそれぞれ接続される。
【0034】同様に、接点部ST2の他端は、接点部S
1 Bと連動して作動する接点部S1B′と、接点部S2
Bと連動して作動する接点部S2 B′と、接点部S3
と連動して作動する接点部S3 B′と、接点部S4 Bと
連動して作動する接点部S4B′とそれぞれ接続され、
接点部S1 B′の他端は駆動部CB1 ′と接続され、同
様に、接点部S2 B′の他端は駆動部CB2 ′と、接点
部S3 B′の他端は駆動部CB3 ′と、接点部S4 B′
の他端は駆動部CB4 ′とそれぞれ接続される。
【0035】ここで、駆動回路M1〜M3は、“HIG
H”の信号を入力したとき駆動電流を接続先の各部に供
給するものとする。次に、上記実施例の動作を説明す
る。今、母線A及び母線Bが共に正常状態であり、ライ
ンスイッチLS1 A、LS 2 A、LS3 B、LS4 Bが
閉状態、ラインスイッチLS3 A、LS4 A、LS
1 B、LS2 Bが開状態であるものとする。したがっ
て、接点部S1 A、S2 A、S3 B、S4 Bが閉状態、
接点部S3 A、S4 A、S1 B、S2 Bが開状態とな
る。また、遮断器CB1 〜CB4 及び遮断器CBT は閉
状態であるものとする。
【0036】また、タイマTの遅延時間tは、分割保護
継電器BPA及びBPBにおいて、事故母線の検出を行
うのに充分な時間とする。この状態で、交流電源VX
らの供給電源IVX は、遮断器CB1 、ラインスイッチ
LS1 A、母線A、ラインスイッチLS2 A、遮断器C
2 を介して変圧器TX に供給され、同様に、交流電源
Y からの供給電源IVY は、遮断器CB 3 、ラインス
イッチLS3 B、母線B、ラインスイッチLS4 B、遮
断器CB4を介して変圧器TY に供給され、変圧器TX
及びTY において、それぞれ所定の変圧に変換されて、
例えば、工場内の各部に供給される。
【0037】このとき、母線A及びB共に正常状態であ
るので、変流器CT1 の検出電流をIX とすると変流器
CT2 の検出電流もIX となり、検出電流IX が、変流
器CT1 から接点部S1 A、S2 A、そして、変流器C
2 へ流れ、分割保護継電器BPAの動作電流が生じな
いので分割保護継電器BPAは作動しない。同様に、変
流器CT3 の検出電流をIY とすると変流器CT4 の検
出電流もI Y となり、このとき、変流器CTT の一次電
流は流れないので変流器CTT の検出電流は零となり、
変流器CT3 の検出電流IY が変流器CT3 から接点部
3B、S4 B、変流器CT4 へ流れ、分割保護継電器
BPBの動作電流が生じないので分割保護継電器BPB
は作動しない。
【0038】同様に、変流器CT1 と変流器CT2 の検
出電流は共に検出電流IX で等しく、また、変流器CT
3 と変流器CT4 の検出電流がIY で共に等しいので、
変流器CTX1の検出電流をiX とすると変流器CTX2
検出電流もiX となり、同様に変流器CTY1の検出電流
をiY とすると変流器CTY2の検出電流もiY となり、
一括保護継電器BPの動作電流が生じないので一括保護
継電器BPは作動しない。
【0039】そして、例えば、遮断器CBT と変流器C
T との間の母線B上の地点Q1で地絡事故が発生した
場合には、図3に実線で示すように、交流電源VY から
の供給電源IVY が、遮断器CB3 、ラインスイッチL
3 B、を介して地点Q1に供給されるようになり、変
流器CTT で検出電流IY を検出する。このとき、変流
器CT4 の一次電流が流れないので、変流器CT4 の検
出電流が零となり、変流器CT3 の検出電流IY が変流
器CT3 から接点部S3 B、変流器CTT へと流れるの
で分割保護継電器BPBの動作電流が生じず、分割保護
継電器BPBは作動しない。
【0040】一方、交流電源VX からの供給電源IVX
は、遮断器CB1 、ラインスイッチLS1 A、母線A、
遮断器CBT を介して地点Q1に供給されるようにな
り、変流器CT2 及び変流器CTBPに一次電流が流れな
いので、変流器CT1 からの検出電流IX が分割保護継
電器BPAの動作電流となり、分割保護継電器BPAが
作動する。
【0041】また、変流器CT2 と変流器CT4 の一次
電流が流れなくなることによって、変流器CTX1と変流
器CTY1の検出電流iX +iY が、一括保護継電器BP
の動作電流となり、一括保護継電器BPが作動する。そ
して、分割保護継電器BPA及び一括保護継電器BPが
作動することによって、これらからの出力信号が“HI
GH”となり、よって、AND回路C1の出力信号が
“HIGH”となる。このとき、AND回路C2の出力
は分割保護継電器BPBが作動しないので“LOW”の
ままである。
【0042】そして、AND回路C1の出力信号が“H
IGH”となることによって、OR回路C3からの出力
信号が“HIGH”となって、駆動回路M1が作動し、
駆動部Sα′、CBT ′、T′が作動し、接点部Sαが
閉状態となり、遮断器CBTが遮断され、タイマTが作
動開始する。また、駆動回路M2が作動し駆動電流を供
給するが、この場合、タイマTの接点部ST1が開状態
であるので、接点部S 1 A′〜S4 A′に駆動電流は供
給されないので、各遮断器は作動しない。
【0043】そして、遮断器CBT が遮断されることに
よって、母線A側は正常状態に復帰し、図3に破線で示
すように、交流電源VX の供給電源IVX が変圧器TX
に供給されるようになるので、変流器CT1 と変流器C
2 との検出電流が共にIXとなり、検出電流IX が変
流器CT1 、接点部S1 A、S2 A、変流器CT2 へ流
れ、分割保護継電器BPAの動作電流がなくなり分割保
護継電器BPAからの出力信号が“LOW”となる。
【0044】これによって、AND回路C1の出力信号
が“LOW”、OR回路C3の出力信号が“LOW”と
なり、よって、駆動回路M1及びM2が駆動電流の供給
を停止する。このとき、接点部Sαが閉状態となること
によって、変流器CTT の検出電流が零に制御され、こ
れによって、変流器CT3 からの検出電流IY によって
動作電流が生じ、分割保護継電器BPBが作動する。
【0045】このとき、一括保護継電器BPの出力信号
は“HIGH”であるので、分割保護継電器BPBが作
動することによって、AND回路C2からの出力信号が
“HIGH”となり、これによって、OR回路C3の出
力信号が“HIGH”となり、駆動回路M1及びM3が
作動し駆動電流を供給する。そして、予め設定した時間
t経過後、タイマTの接点部ST1及びST2が閉状態
になると、このとき、AND回路C1の出力信号は“L
OW”、AND回路C2の出力信号は“HIGH”であ
るので、駆動回路M2は作動せず、駆動回路M3が作動
するので、したがって、接点部ST2が閉状態となるこ
とによって、閉状態である接点部S3 B′及びS4 B′
を介して駆動部CB3 ′及びCB4 ′が駆動され、よっ
て、遮断器CB3 及びCB4 が遮断される。
【0046】したがって、母線連絡遮断器CBT と変流
器CTT との間での母線事故の場合でも、確実に母線B
側の事故として検出することができる。よって、母線事
故検出時に、母線連絡用の遮断器CBT を遮断器し、事
故母線検出用の変流器CTT を零にした状態で、事故母
線を検出することによって、確実に事故母線を検出する
ことができる。
【0047】また、従来の二重母線保護装置において、
接点部SαとタイマTとを設けることによって、容易に
実現することが可能であり、従来の二重母線保護装置を
そのまま適用することができるので、経済的である。な
お、上記実施例においては、母線に地絡事故が生じた場
合について説明したが、短絡事故の場合でも適用するこ
とができ、また、二重母線に限らず複数母線の母線保護
に適用することができる。
【0048】また、上記実施例においては、交流電源V
X と母線Aと変圧器TX とを接続し、交流電源VY と母
線Bと変圧器TY とを接続した場合について説明した
が、これに限らず任意に接続した場合でも適用すること
ができる。さらに、上記実施例では、ワイヤードロジッ
ク方式により遮断器の作動制御を行う場合について説明
したが、デジタルリレーを使用することによって、ソフ
トウェアによって処理を行うことも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる複
母線保護継電装置によれば、母線事故検出時に作動制御
手段によって、母線連絡遮断器は遮断させ母線接続遮断
器の遮断操作は遅延させるよう遮断器起動手段を制御
し、かつ、事故母線検出用変流器からの検出電流を零に
制御することによって、確実に事故が生じた母線を検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による複母線保護継電装置を適用した二
重母線保護継電装置の概略構成図である。
【図2】一括保護継電器及び分割保護継電器と各遮断器
との接続状態を表す説明図である。
【図3】本発明の動作説明に供する説明図である。
【図4】従来の二重母線保護継電器装置の概略構成図で
ある。
【図5】従来の一括保護継電器及び分割保護継電器と各
遮断器との接続状態を表す説明図である。
【符号の説明】
10 制御部 20 起動部 BP 一括保護継電器 BPA、BPB 分割保護継電器 CBT 遮断器 CTT 変流器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全ての母線への流出入電流を個別に検出
    する一括保護用変流器の検出電流をもとに複母線全体の
    母線事故を一括して検出する一括保護継電器と、各母線
    毎の流出入電流を個別に検出する分割保護用変流器から
    の検出電流と母線間に配置された事故母線検出用変流器
    からの検出電流とをもとに事故母線を検出する複数の分
    割保護継電器と、母線事故検出時に母線連絡遮断器と事
    故母線に該当する母線接続遮断器とを遮断する遮断器起
    動手段とを備えた複母線保護継電装置において、母線事
    故検出時に前記遮断器起動手段における母線接続遮断器
    を遮断させると共に母線接続遮断器の遮断操作を遅延さ
    せ、かつ前記事故母線検出用変流器からの検出電流を零
    に制御する作動制御手段とを備えることを特徴とする複
    母線保護継電装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010074866A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Meidensha Corp 地絡順序遮断装置
US8922222B2 (en) 2010-06-18 2014-12-30 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Systems and methods for determining electrical connectivity
CN105896468A (zh) * 2015-01-26 2016-08-24 国家电网公司 一种紧凑型继电保护装置

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