JPH0815337A - 電気設備の異常検出装置 - Google Patents

電気設備の異常検出装置

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JPH0815337A
JPH0815337A JP14362194A JP14362194A JPH0815337A JP H0815337 A JPH0815337 A JP H0815337A JP 14362194 A JP14362194 A JP 14362194A JP 14362194 A JP14362194 A JP 14362194A JP H0815337 A JPH0815337 A JP H0815337A
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JP
Japan
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ground fault
transistor
resistor
short circuit
state
Prior art date
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Application number
JP14362194A
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English (en)
Inventor
Yoshinari Tsukada
能成 塚田
Tetsuya Ozawa
哲也 小澤
Mitsuru Takahashi
充 高橋
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電気設備の地絡・短絡などを早期に検出できる
と共に、その原因個所の特定が容易な、電気設備の異常
検出装置を提供する。 【構成】所定数の電気設備のコモン線に接続されてコモ
ン線に流れる電流を通電させる抵抗R1と、電流が第1
所定値を超えたときの抵抗R1による電圧降下によって
オン状態に駆動されるトランジスタQ1と、トランジス
タQ1のオン状態中駆動される発光ダイオードD3と、
抵抗R1に直列接続されて第1所定値を超える第2所定
値以上の電流の通電によって抵抗R1に流れる電流を遮
断するヒューズF1とを備えた。そこで、コモン線に接
続される電気設備の数を探索が容易な所定数にしておく
ことにより、発光ダイオードD3が発光する原因となっ
た電気設備の探索はコモン線に接続されている電気設備
のみですみ、原因個所の特定が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気設備の異常検出装置
に関し、さらに言えば過電流を検出すると共に過電流発
生の原因となった電気設備の判別を容易にした電気設備
の異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気設備の保護のためにサーキットプロ
テクタを使用して、サーキットプロテクタに接続されて
いる配線を含む電気設備に過電流が流れたとき、サーキ
ットプロテクタによって電気設備への給電を遮断するこ
とにより電気設備を過電流による損傷から保護してい
る。
【0003】電気設備の一例としてプログラマブルコン
トローラにより制御される電気設備の場合を例示すれば
図14に示すように、プログラマブルコントローラの入
力部Aに、制御電源1、サーキットプロテクタ2、操作
コイル4、6、28…等を備え、制御電源1の陽極およ
び陰極にサーキットプロテクタ2を接続し、制御電源1
の陰極に接続されたサーキットプロテクタ2を介して、
異常が検出される電気設備の一部を構成するリミットス
イッチ3、近接スイッチ5、リミットスイッチ7…を外
部に接続し、リミットスイッチ3のオン・オフによって
操作コイル4を選択的に制御電源1の陰極側に接続する
ことによって励磁し、近接スイッチ5のオン・オフによ
って操作コイル6を選択的に制御電源1の陰極側に接続
することによって励磁し、リミットスイッチ7のオン・
オフによって操作コイル28を選択的に制御電源の陰極
側に接続することによって励磁している。
【0004】このような構成において、一般に設備制御
等に使用されるリミットスイッチ3、7、近接スイッチ
5…等は、機構部に取り付けられ、プログラマブルコン
トローラの入力部Aへ配線されているため、この配線は
可動部を通って配線され、該配線を通して信号がプログ
ラマブルコントローラの入力部Aに取り込まれる。一
方、一般に設備は浸水や腐食されやすい悪環境下に設置
されることが多い。このため、可動部の動作による配線
のこすれに基づく損傷などによって、地絡や、短絡事故
が生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サーキ
ットプロテクタは原理的にサーキットブレーカと同様で
あって、機能的に配線保護(火災予防)のためのもので
あり、通常、軽度の電気的絶縁不良、電気的絶縁低下、
短絡によっては反応しない。しかし、一旦、サーキット
プロテクタ2が作動すると、一のサーキットプロテクタ
2によって保護される電気設備の数がきわめて多いため
に、その原因となった部分もしくはサーキットプロテク
タ2の作動の原因を特定するために、多大の工数を必要
とし、設備が大型化している現在、上記の工数は大きく
なって、設備の稼働停止期間が長時間にわたるという問
題点があった。
【0006】前記プログラマブルコントローラの場合の
例では設備の規模にも関係するが、1つのサーキットプ
ロテクタ2によって保護される点数、すなわちプログラ
マブルコントローラの入力点数が4000点にも達し、
例えば、図14のa点において地絡が生ずると制御電源
1からサーキットプロテクタ2を介してa点に過電流が
流れ、サーキットプロテクタ2が作動する。しかしなが
ら、制御電源1の陰極側は、コモン線とされており、サ
ーキットプロテクタ2に接続されている総ての入力機器
の共通線となるため、一度サーキットプロテクタ2が作
動すると、前記総ての入力機器とその配線とが異常点の
探索の対象となるため、異常点探索のためには多大な工
数を必要とするという問題点があった。
【0007】また、b点において地絡が生ずるとリミッ
トスイッチが3がオン状態になるタイミングにおいて過
電流が流れ、リミットスイッチ3を破損させたりすると
いう問題点があった。
【0008】本発明は、電気設備の地絡、短絡などを早
期に検出できると共に、その原因個所の特定が容易な、
電気設備の異常検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
電気設備の異常検出装置は、電気設備に過電流が流れた
とき異常として検出する電気設備の異常検出装置であっ
て、所定数の電気設備のコモン線に接続されてコモン線
に流れる電流を通電させる抵抗と、前記抵抗に生ずる電
圧降下が所定値を超えたときにオン状態に駆動されるス
イッチング手段と、前記スイッチング手段のオン状態中
駆動される表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項2記載の電気設備の異常検
出装置は、電気設備に過電流が流れたとき異常として検
出する電気設備の異常検出装置であって、所定数の電気
設備のコモン線に接続されてコモン線に流れる電流を通
電させる抵抗と、前記抵抗に流れる電流が第1所定値を
超えたときの前記抵抗による電圧降下によってオン状態
に駆動されるスイッチング手段と、前記スイッチング手
段のオン状態中駆動される表示手段と、前記抵抗に直列
接続されて前記第1所定値を超える第2所定値以上の電
流の通電によって前記抵抗に流れる電流を遮断する電流
遮断手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3記載の電気設備の異常検
出装置は、電気設備に過電流が流れたとき異常として検
出する電気設備の異常検出装置であって、所定数の電気
設備のコモン線に接続されてコモン線に流れる電流を通
電させる抵抗と、前記抵抗に流れる電流が第1所定値を
超えたときの前記抵抗による電圧降下によってオン状態
に駆動される第1スイッチング手段と、前記第1スイッ
チング手段のオン状態中駆動される第1表示手段と、前
記抵抗に直列接続されて前記第1所定値を超える第2所
定値以上の電流の通電によって前記抵抗に流れる電流を
遮断する電流遮断手段と、前記第2所定値以上の電流の
通電に基づいてオン状態に駆動される第2スイッチング
手段と、前記第2スイッチング手段のオン状態中駆動さ
れる第2表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の請求項1記載の電気設備の異常検出装
置は、抵抗に所定値以上の電流が通電されたとき、スイ
ッチング手段がオン状態に駆動され、表示手段が駆動さ
れることになって、コモン線に所定値以上の電流が流れ
たことが表示手段に表示される。この場合に、コモン線
に接続される電気設備の数を探索が容易な所定数にして
おくことによって、所定値以上の電流が流れたことの表
示が表示手段になされる原因となった電気設備の探索
は、コモン線に接続されている前記所定数の電気設備の
みを探索すればすみ、探索が容易となる。
【0013】本発明の請求項2記載の電気設備の異常検
出装置は、抵抗に第1所定値以上の電流が通電されたと
き、第1スイッチング手段がオン状態に駆動され、表示
手段が駆動されることになって、コモン線に第1所定値
以上の電流が流れたことが表示手段に表示される。この
場合に、コモン線に接続される電気設備の数を探索が容
易な所定数にしておくことによって、表示手段に所定値
以上の電流が流れたことの表示がなされる原因となった
電気設備の探索は、コモン線に接続されている前記所定
数の電気設備のみを探索すればすみ、探索が容易とな
る。さらにコモン線に流れる電流が増加して第2所定値
以上となったときには、電流遮断手段が働いて、前記抵
抗に流れる電流が遮断されることになって、表示手段に
よる表示を見落としたような場合においても安全であ
る。
【0014】本発明の請求項3記載の電気設備の異常検
出装置は、抵抗に第1所定値以上の電流が通電されたと
き、第1スイッチング手段がオン状態に駆動され、第1
表示手段が駆動されることになって、コモン線に第1所
定値以上の電流が流れたことが第1表示手段に表示され
る。この場合に、コモン線に接続される電気設備の数を
探索が容易な所定数にしておくことによって、第1表示
手段に第1所定値以上の電流が流れたことの表示がなさ
れる原因となった電気設備の探索は、コモン線に接続さ
れている前記所定数の電気設備のみを探索すればすみ、
容易となる。さらにコモン線に流れる電流が増加して第
2所定値以上となったときには、電流遮断手段が働い
て、抵抗に流れる電流は遮断されて第1スイッチング手
段はオフ状態に制御され、第1表示手段における表示は
消滅するが、代わって第2スイッチング手段がオン状態
に駆動され、第2表示手段に表示される。この場合に
も、コモン線に接続される電気設備の数を探索が容易な
所定数にしておくことによって、第1表示手段に第1所
定値以上の電流が流れたことの表示がなされる原因とな
った電気設備の探索は、コモン線に接続されている前記
所定数の電気設備のみを探索すればすみ、探索が容易と
なる。
【0015】
【実施例】以下、本発明にかかる電気設備の異常検出装
置を実施例により説明する。
【0016】図1は本発明にかかる電気設備の異常検出
装置の第1実施例の構成を示す回路図であり、プログラ
マブルコントローラに適用した場合の例である。
【0017】本第1実施例における異常検出装置として
の地絡・短絡検出センサは17は、制御電源1の陰極側
に接続されたサーキットプロテクタ2とリミットスイッ
チ3、7および近接スイッチ5……の共通接続点Sとの
間に通電される電流検出のために抵抗R1と電流遮断手
段としてのヒューズF1の直列回路を挿入し、制御電源
1によって駆動される例えば発光ダイオードD3の陽極
に異常報知のためのリレーコイル9を通して制御電源1
の陰極側を選択的に接続するためのトランジスタQ1
(npn型)を設け、抵抗R1の電圧降下をトランジス
タQ1のエミッタとベースとの間に印加して抵抗R1の
電圧降下の増加によってトランジスタQ1をオン状態に
制御することにより発光ダイオードD3を発光させると
共にリレーコイル9を励磁するように構成してある。
【0018】トランジスタQ1のエミッタとコレクタと
の間に接続したツエナダイオードD1およびトランジス
タQ1のエミッタとベースとの間に接続したツエナダイ
オードD2はトランジスタQ1の保護のために接続した
ものである。
【0019】地絡・短絡検出センサ17においては、リ
ミットスイッチ3、7、近接スイッチ5などを介して共
通接続点Sに流れる電流をヒューズF1と抵抗R1に流
し、共通接続点Sに流れる電流値は抵抗R1の電圧降下
によって検出される。電圧降下の一例を図2(a)に示
す。例えば抵抗R1に流れる電流が増加し、図2(a)
において一点鎖線に示すように予め定めた電流値に基づ
く電圧降下、すなわち地絡検出レベルに達したときは、
抵抗R1の電圧降下によってトランジスタQ1は図2
(c)に示すようにオン状態に制御され、トランジスタ
Q1を介して発光ダイオードD3およびリレーコイル9
に電流が流れ、発光ダイオードD3は発光させられて、
地絡検出レベル以上の過電流が流れたことが報知され
る。ここで、地絡検出のために、図2(a)において一
点鎖線で示す電圧降下を発生する電流値は、例えば共通
接続点Sに接続されている各スイッチなどのすべての定
格電流の和より大きな所定の電流値に設定してある。
【0020】発光ダイオードD3の発光による報知によ
って地絡・短絡検出センサ17に接続されている配線も
しくは電気設備に異常が生じたことが判り、それらを点
検することになる。また発光ダイオードD3の発光に加
えてリレーコイル9のリレー接点によってブザーを駆動
するようにすることもできる。
【0021】抵抗R1に流れる電流がさらに増加して抵
抗R1における電圧降下が図2(a)の二点鎖線で示す
短絡検出レベルに達すると図2(b)に示すように、ヒ
ューズF1が溶断して短絡が生じたことが検出される。
この検出、すなわちヒューズF1の溶断によってトラン
ジスタQ1はオフ状態になって発光ダイオードD3は消
光させられる。
【0022】上記において、地絡により共通接続点Sに
流れる電流は短絡の場合における電流より小さい場合を
例に説明したが、地絡時の抵抗、短絡時の抵抗により前
者の場合が後者の場合より大きいこともある。しかし、
いずれか小さい方の電流が抵抗R1に流れたときにトラ
ンジスタQ1がオン状態になるため、発光ダイオードD
3が発光させられて、地絡または短絡が発生した旨表示
される。また、前記した第1実施例において、短絡時の
電流値が大きいものとすれば地絡検出レベルを超えて短
絡検出レベルに達するため、ヒューズF1は省略し短絡
してもよい。
【0023】本実施例において、地絡・短絡検出センサ
17はプログラマブルコントローラの入力点数16、も
しくは32など所定数に区分した各入出力モジュール毎
に設ける。従って、地絡・短絡検出センサ17によって
地絡が検出された場合、発光ダイオードD3が発光する
ことにより、またはブザーが吹鳴することによって地絡
が報知される。この報知に基づいて点検する必要がある
電気設備および配線は、報知がなされた地絡・短絡検出
センサ17が接続されている入力点数の範囲に特定でき
て、かつその数も少なくて、点検に要する時間も短縮さ
れる。
【0024】次に、本実施例の具体的な設置例を模式的
に単線で簡略化して示せば図3に示すごとくである。図
3に示す例はプログラマブルコントローラ10に本第1
実施例を適用した場合を例示し、n個の入出力モジュー
ル11−1、…、11−nを備え、入出力モジュール1
1−1は搬送位置決めのための接点類に割り当て、入出
力モジュール11−2、…、11−mはロボットコント
ローラに割り当て、入出力モジュール11−nは表示器
に電源を供給するために割り当ててある。
【0025】地絡・短絡検出センサ17−1は図1に示
した地絡・短絡検出センサ17と同様に構成してあっ
て、地絡・短絡検出センサ17における発光ダイオード
D3とリレーコイル9に対応して図示しない発光ダイオ
ードD3−1とリレーコイル9−1を備えているほか
に、表示器8−1を備えると共に、リレーコイル9−1
には接点91−1および91−2を備えて、接点91−
1のオンによって図示しないブザーを吹鳴させ、接点9
1−2のオンによって入出力モジュール11−nを介し
て表示器8−1に電圧を印加して、表示器8−1を発光
させるように構成してある。他の地絡・短絡検出センサ
17−2、…、17−m、17−p、…、17−zにつ
いても同様である。
【0026】入出力モジュール11−2、…、入出力モ
ジュール11−mとロボットコントローラ12−2、
…、12−mとを接続するコモン線にはそれぞれ地絡・
短絡検出センサ17−2、…、17−mが挿入してあ
り、地絡・短絡を検出する。さらに、ロボットコントロ
ーラ12−2、…、12−mとロボット13−2、…、
13−mとを接続するコモン線にもそれぞれの地絡・短
絡検出センサ17−p、…、17−zが挿入してあり、
地絡・短絡を検出する。
【0027】以下、地絡・短絡検出センサ17−1、
…、17−zの夫々における発光ダイオード、リレーコ
イル、リレーコイルの接点、表示器には、地絡・短絡検
出センサ17−1の場合と同様に、例えば地絡・短絡検
出センサ17−mに対しては発光ダイオードD3−m、
リレーコイル9−m、リレーコイル9−mの接点9m−
1、9m−2、表示器8−m、地絡・短絡検出センサ1
7−pに対しては発光ダイオードD3−p、リレーコイ
ル9−p、リレーコイル9−pの接点9p−1、9p−
2、表示器8−pのごとく、地絡・短絡検出センサの符
号に対応する符号を付して示す。
【0028】例えば入出力モジュール11−1のコモン
線、すなわちワークの搬送位置を検出するためのリミッ
トスイッチ3等が接続されたコモン線に流れる電流は地
絡・短絡検出センサ17−1を通して入出力モジュール
11−1に送出され、地絡・短絡検出センサ17−1に
おけるリレーコイル9−1の接点91−2のオン・オフ
に基づいて表示器8−1に供給する電圧の供給、遮断が
制御され、供給・遮断が制御された電圧が入出力モジュ
ール11−nを介して異常表示板14上に設けられた表
示器8−1に供給されて、表示器8−1の発光が接点9
1−2のオン・オフに基づいて制御される。
【0029】通常の電流より多い予め設定してある過電
流が例えば入出力モジュール11−1のコモン線に流れ
たときは、過電流が流れたことが地絡・短絡検出センサ
17−1によって検出され、発光ダイオードD3−1が
発光し、かつブザーが吹鳴されると共に表示器8−1が
発光させられて、入出力モジュール11−1に接続され
た配線もしくは電気設備に地絡があったことが報知され
る。他の入出力モジュール11−2、…、11−mのコ
モン線に過電流が流れたときも同様に、地絡・短絡検出
センサ17−2、…、17−mによって検出され、発光
ダイオードD3−2、…、D3−mが発光させられ、か
つブザーが吹鳴されると共に表示器8−2、…、8−m
が発光させられて、入出力モジュール11−2、…、1
1−mに接続された配線、もしくはロボットコントロー
ラ12−2、…、12−mを含む電気設備に地絡があっ
たことが報知される。
【0030】ロボットコントローラ12−2とロボット
13−2とのコモン線に過電流が流れたとき、…、ロボ
ットコントローラ12−mとロボット13−mとのコモ
ン線に過電流が流れたときは、地絡・短絡検出センサ1
7−p、…、17−zによって検出され、発光ダイオー
ドD3−pが発光し、かつブザーが吹鳴されるとともに
表示器8−pは発光させられ、…、発光ダイオードD3
−zが発光し、かつブザーが吹鳴されるとともに表示器
8−zが発光させられて、ロボットコントローラ12−
2とロボット13−2を含む電気設備、…、ロボットコ
ントローラ12−mとロボット13−mを含む電気設備
に地絡があったことが報知される。
【0031】このように構成することによって、地絡が
検出された場合における探索範囲は、地絡を検出した地
絡・短絡検出センサに接続されている配線を含む電気設
備の範囲に限定されることになる。例えば、図3のB点
において地絡が発生した場合には地絡・短絡検出センサ
17−2によって検出され、発光ダイオードD3−1お
よび表示器8−2が発光させられる。発光ダイオードD
3−1の発光および表示器8−2の表示によって地絡・
短絡検出センサ17−2に接続されているロボットコン
トローラ12−2を含み、入出力モジュール11−2か
らロボットコントローラ12−2までの配線部分を含む
部分において地絡が生じたことが判り、地絡が生じた点
の探索範囲はこの地絡・短絡検出センサ17−2に接続
されている配線部分を含む電気設備範囲に限定すること
ができて、探索範囲が限定される結果、探索のための所
要時間は少なくてすむことになる。
【0032】また、一つの地絡・短絡検出センサに接続
される電気設備の数を設定することによって、地絡・短
絡検出時の探索するべき電気設備の数が定まることにな
る。さらに、地絡検出レベルは地絡・短絡検出センサに
接続されている全電気設備に流れる通常時の電流の総和
以上の所定電流値が抵抗R1に流れたときの抵抗R1の
電圧降下によってトランジスタQ1がオン状態になるよ
うに設定すればよい。例えばトランジスタQ1がバイポ
ーラトランジスタの場合には、通常はこの電圧降下はお
よそ0.6V以上に設定される。
【0033】また、表示器8−1、…、8−zを除去し
て、図4に示す地絡位置記憶装置のようにリレーコイル
9−2、…、9−m、…、9−zの夫々の接点91−
2、…、9m−2、…、9z−2を介して直流電圧を印
加し、接点91−2、…、9m−2、…、9z−2を介
した直流電圧をアナログデマルチプレクサ30を通して
順次取り出す。一方、図5(a)に示す所定時間間隔の
トリガパルスをタイミングパルス発生回路36に供給し
て、タイミングパルス発生回路36において、図5
(b)に示すごとく各トリガパルス間にトリガパルスに
同期した(z−2)個のクロックパルスと、図5(c)
に示すごとくトリガパルスに同期しかつ(z−2)個の
クロックパルスの発生期間を含む時間長の切替パルスを
発生させ、クロックパルスはアナログデマルチプレクサ
30にデマルチプレクスのためのクロックパルスとして
供給すると共に、切替スイッチ35の共通接点に供給す
る。ここで、クロックパルスの数を(z−2)個とした
のは図3において地絡・短絡検出センサ17−nおよび
17−oは設けていないためである。
【0034】アナログデマルチプレクサ30のデマルチ
出力は切替スイッチ31の共通接点に供給し、切替スイ
ッチ31および35は切替パルスに基づいて同期して切
り替えられるように構成し、切替スイッチ31を介して
出力されるアナログデマルチプレクサ30からの出力は
ファーストインファーストアウト(FIFO)のメモリ
32、33、34に供給し、切替スイッチ35からのク
ロックパルスはメモリ32、33、34にシフトパルス
として供給する。
【0035】上記のように構成したことによって接点9
1−2、…、9m−2、…、9z−2のオン・オフの状
態がクロックパルスの周期毎に連続して順次読み出さ
れ、メモリ32に格納される。ついで、切替パルスの周
期経過後、接点91−2、…、9m−2、…、9z−2
のオン・オフの状態がクロックパルスの周期毎に連続し
て順次読み出され、メモリ33に格納され、さらに切替
パルスの周期経過後、接点91−2、…、9m−2、
…、9z−2のオン・オフの状態がクロックパルスの周
期毎に連続して順次読み出され、メモリ34に格納され
る。
【0036】したがって、現時点におけるリレーコイル
9−1、…、9−m、…、9−zが励磁されているか否
かの状態がメモリ34に格納され、切替パルスの1周期
の期間前におけるリレーコイル9−1、…、9−m、
…、9−zが励磁されているか否かの状態がメモリ33
に格納され、さらに切替パルスの2周期の期間前におけ
るリレーコイル9−1、…、9−m、…、9−zが励磁
されているか否かの状態がメモリ32に格納されること
になって、メモリ32、33、34に格納されたデータ
によって地絡を検出した地絡・短絡検出センサが判り、
メモリ32、33、34の対応する位置に格納されたデ
ータを比較することによって新たに地絡が生じた地絡・
短絡検出センサが判ることになる。このようにすること
によって地絡発生時における地絡・短絡検出センサの発
光ダイオードおよびブザーによる報知を見逃しても、地
絡した電気設備を含む範囲が容易に判ることになる。
【0037】次に本発明にかかる電気設備の異常検出装
置の第2実施例について説明する。
【0038】図6は本発明にかかる電気設備の異常検出
装置の第2実施例の構成を示す回路図である。
【0039】本第2実施例における異常検出装置として
の地絡・短絡検出センサ18において第1実施例におけ
る構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して示
し、その説明は省略する。
【0040】本第2実施例の地絡・短絡検出センサ18
は、第1実施例の地絡・短絡検出センサ17に加えてト
ランジスタQ2(npn型)とヒューズF1の溶断を表
示するための発光ダイオードD5とを備えている。トラ
ンジスタQ2は発光ダイオードD5をコレクタ負荷と
し、かつヒューズF1が溶断したときに抵抗R2とダイ
オードD4を通して流れるコモン線からの電流によって
オン状態に駆動され、オン状態のときにコレクタ電流を
抵抗R1に流して発光ダイオードD5を発光させるよう
に構成してある。
【0041】本第2実施例の地絡・短絡検出センサ18
の作用を、図7のタイミング図に基づいて説明する。
【0042】地絡および短絡が生じていないときは、コ
モン線を流れる電流はヒューズF1および抵抗R1を通
して流れ、ヒューズF1および抵抗R1を流れる電流は
小さく、抵抗R1の電圧降下は少ない。この結果、トラ
ンジスタQ1はオフ状態であり、抵抗R2の抵抗値によ
ってトランジスタQ2のベース電流は制限されて流れず
トランジスタQ2もオフ状態に制御されている。抵抗R
1の電圧降下の一例を図7(a)に示す。
【0043】地絡が発生すると抵抗R1に流れる電流は
増加し、抵抗R1の電圧降下は図7(a)の一点鎖線に
示す地絡検出レベルに達する。この結果、図7(c)に
示すようにトランジスタQ1はオン状態に制御され、発
光ダイオードD3は発光させられ、地絡の発生が報知さ
れる。同時にリレーコイル9は励磁されてブザーは吹鳴
させられて地絡の発生が報知される。
【0044】短絡が発生するとコモン線に流れる電流、
すなわちヒューズF1および抵抗R1に流れる電流が増
加し、抵抗R1の電圧降下は図7(a)において二点鎖
線に示すように短絡検出レベルに達すると図7(b)に
示すようにヒューズF1は溶断する。ヒューズF1の溶
断によって、抵抗R1に流れる電流は遮断され図7
(b)に示すようにトランジスタQ1はオフ状態に制御
され、発光ダイオードD3は消光させられる。一方、ヒ
ューズF1の溶断によってトランジスタQ2のベースに
電流が流れ、図7(d)に示すようにトランジスタQ2
はオン状態に制御されて発光ダイオードD5が発光させ
られて短絡が発生したことが表示される。同時に、リレ
ーコイル9は励磁されてブザーは吹鳴されて地絡の発生
が報知される。
【0045】上記したように、地絡・短絡検出センサ1
8によれば、地絡が生じたときにはトランジスタQ1が
オン状態に制御され、発光ダイオードD3の発光によっ
て表示される。また、短絡が生じたときはトランジスタ
Q1に代わってトランジスタQ2がオン状態に制御さ
れ、発光ダイオードD3に代わって発光ダイオードD5
の発光によって表示される。さらに地絡が生じた場合も
短絡が生じた場合においてもリレーコイル9が励磁さ
れ、ブザーは吹鳴されて地絡、短絡の発生が報知され
る。
【0046】次に本発明にかかる電気設備の異常検出装
置の第3実施例について説明する。
【0047】図8は本発明にかかる電気設備の異常検出
装置の第3実施例の構成を示す回路図である。
【0048】本第3実施例における異常検出装置として
の地絡・短絡検出センサ19において第1実施例におけ
る構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して示
し、その説明は省略する。
【0049】本第3実施例の地絡・短絡検出センサ19
は、第1実施例の地絡・短絡検出センサ17のヒューズ
F1に代え、コレクタがサーキットプロテクタ2を介し
て制御電源1の陰極に接続されると共にエミッタが抵抗
R1に接続されたトランジスタQ4(pnp型)を備
え、さらにヒューズF1を除いた地絡・短絡検出センサ
17に加えてトランジスタQ3(pnp型)およびQ5
(npn型)と、短絡電流制限のための電流制限抵抗と
しても作用する抵抗R3およびR4と、短絡したことを
表示する発光ダイオードD6とを備えている。なお、ト
ランジスタQ4のベース、トランジスタQ5のベースお
よびトランジスタQ3のコレクタは共通に接続してあ
る。
【0050】トランジスタQ3は、抵抗R4をコレクタ
負荷とし、抵抗R3を介してエミッタとベースとの間に
印加される抵抗R1の電圧降下によってオン・オフが制
御され、オン状態のときには抵抗R3および抵抗R4を
通してトランジスタQ1のベースをサーキットプロテク
タ2を介して制御電源1の陰極に接続してある。
【0051】ここで、抵抗R3の抵抗値の設定によりト
ランジスタQ3の動作点を設定し、コモン線に短絡電流
が流れたときにトランジスタQ3をオン状態に制御し、
トランジスタQ3がオン状態に制御されたことによって
トランジスタQ4をカットオフさせるようにして、コモ
ン線に短絡電流が流れたときに抵抗R3およびR4によ
って短絡電流を制限するようにしてある。
【0052】トランジスタQ5は、発光ダイオードD3
の陽極と陽極が共通に接続された発光ダイオードD6を
コレクタ負荷とし、抵抗R4の電圧降下によってオン・
オフが制御されるように接続してあり、抵抗R4の電圧
降下に基づいてトランジスタQ5がオン状態に制御さ
れ、トランジスタQ5がオン状態に制御されたことによ
って発光ダイオードD6を発光させて短絡を表示するよ
うに構成してある。
【0053】本第3実施例の地絡・短絡検出センサ19
の作用を、図9のタイミング図に基づいて説明する。
【0054】地絡および短絡が生じていないときは、ト
ランジスタQ4のベースは抵抗R3によって制御電源1
の陰極の電圧側に引かれて、図9(d)に示すようにト
ランジスタQ4はオン状態であり、コモン線を流れる電
流は抵抗R1およびトランジスタQ4を通して流れ、抵
抗R1を流れる電流は少なく抵抗R1の電圧降下は少な
い。このため図9(b)に示すようにトランジスタQ1
はオフ状態であり、発光ダイオードD3およびD6は発
光することはない。
【0055】地絡が生じるとコモン線に流れる地絡電流
は抵抗R1およびトランジスタQ4に流れ、抵抗R1の
電圧降下が増大して図9(a)において一点鎖線で示し
た地絡検出レベルに達し、図9(b)に示すようにトラ
ンジスタQ1はオン状態に制御される。この結果、発光
ダイオードD3は発光し、地絡が生じたことが報知され
る。
【0056】短絡が生ずるとコモン線に流れる電流がさ
らに増加し、抵抗R1の電圧降下は増大し図9(a)に
おいて二点鎖線で示す短絡検出レベルに達し、図9
(c)に示すようにトランジスタQ3はオン状態に制御
される。トランジスタQ3がオン状態に制御されたこと
によって図9(d)に示すようにトランジスタQ4はオ
フ状態に制御される。トランジスタQ4がオフ状態に制
御されると抵抗R1に流れる電流は減少して、トランジ
スタQ1はオフ状態に制御される。この結果、発光ダイ
オードD3は発光せず、消光の状態に維持される。一
方、トランジスタQ3がオン状態に制御されたことによ
って抵抗R4に流れる電流は増加し、抵抗R4の電圧降
下は増加してトランジスタQ5はオン状態に制御され
る。この結果、発光ダイオードD6は駆動されて発光
し、短絡が生じたことが報知される。
【0057】上記のように短絡が検出されたときはトラ
ンジスタQ4はオフ状態に制御され、コモン線を流れる
短絡電流はトランジスタQ3および抵抗R4を流れるこ
とになって、抵抗R3、R4を通して流れ、抵抗R3お
よびR4は電流制限抵抗としても働き、短絡電流は制限
されることになる。
【0058】上記したように、地絡・短絡検出センサ1
9によれば、地絡が生じたときにはトランジスタQ1が
オン状態に制御され、発光ダイオードD3の発光によっ
て表示される。また、短絡が生じたときはトランジスタ
Q1に代わってトランジスタQ3およびQ5がオン状態
に制御され、発光ダイオードD3の発光に代わって発光
ダイオードD6の発光によって表示される。さらに地絡
が生じた場合も短絡が生じた場合においてもリレーコイ
ル9が励磁され、ブザーは吹鳴されて地絡、短絡の発生
が報知される。
【0059】なお、本第3実施例においてはヒューズF
1は使用せず、短絡時に抵抗R3およびR4の抵抗値に
よって短絡電流を制限するようにしたため、短絡電流値
は制限され、かつヒューズF1は使用していないために
短絡の復旧ごとにヒューズを取り替える交換作業は不要
となる。
【0060】次に本発明にかかる電気設備の異常検出装
置の第4実施例について説明する。
【0061】図10は本発明にかかる電気設備の異常検
出装置の第4実施例の構成を示す回路図である。
【0062】本第4実施例における異常検出装置として
の地絡・短絡検出センサ20は本発明の第2実施例にお
ける地絡・短絡検出センサ18のリレーコイル9を通常
時には励磁状態にし、異常のときに非励磁状態にするよ
うにした場合の例である。
【0063】本第4実施例の地絡・短絡検出センサ20
において第1実施例における構成要素と同一の構成要素
には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0064】地絡・短絡検出センサ20はリレーコイル
9と地絡・短絡検出センサ20が正常であることを示す
発光ダイオードD7と地絡・短絡検出センサ20が正常
であるときオン状態に制御されるトランジスタQ6(n
pn型)との直列回路にサーキットプロテクタ2を介し
て制御電源1の電圧を印加し、抵抗R5とR6とによっ
てトランジスタQ6のベースにバイアス電圧を与え、ト
ランジスタQ1によってトランジスタQ6のベース・エ
ミッタ間を選択的に短絡するように構成してある。
【0065】またさらに、抵抗R9、短絡を検出してい
るとき抵抗R9の電圧降下に基づいてオン状態に制御さ
れてトランジスタQ6のベース・エミッタ間を短絡する
トランジスタQ8(npn型)、ヒューズF1の溶断を
検出、すなわち短絡検出していることを示す発光ダイオ
ードD9および発光ダイオードD9を駆動するトランジ
スタQ7(pnp型)を備えている。
【0066】本第4実施例の地絡・短絡検出センサ20
の作用を、図11のタイミング図に基づいて説明する。
【0067】地絡および短絡が生じていないときは、抵
抗R5およびR6によるバイアスによって図11(e)
に示すようにトランジスタQ6はオン状態に制御され
て、発光ダイオードD7は発光し、リレーコイル9は励
磁されて、地絡・短絡検出センサ20が正常であること
の表示がなされる。したがって、地絡および短絡が生じ
ていないのに発光ダイオードD7が発光しないとき、リ
レーコイル9が励磁されないときは、地絡・短絡検出セ
ンサ20が故障したことの表示になる。
【0068】また、地絡および短絡が生じていないとき
は、コモン線に流れる電流は小さく、ヒューズF1およ
び抵抗R1に流れるが、図11(c)に示すようにトラ
ンジスタQ1はオフ状態に制御される。
【0069】コモン線中において地絡が生じてヒューズ
F1および抵抗R1に流れる電流が増加し、抵抗R1の
電圧降下が図11(a)において一点鎖線で示す地絡検
出レベルに達すると図11(c)に示すようにトランジ
スタQ1はオン状態に制御される。トランジスタQ1が
オン状態に制御されたことによってトランジスタQ6の
ベースとエミッタとは短絡されて、トランジスタQ6は
図11(e)に示すようにオフ状態に制御される。
【0070】コモン線中に短絡が生じてヒューズF1お
よび抵抗R1に流れる電流が増加し、抵抗R1の電圧降
下が図11(a)に示すように短絡検出レベルに達する
と、図11(b)に示すようにヒューズF1は溶断す
る。ヒューズF1の溶断によって抵抗R7およびダイオ
ードD8を介してトランジスタQ7のベース電流が流れ
て、図11(d)に示すようにトランジスタQ7はオン
状態に制御され、共通接続点Sから短絡電流が発光ダイ
オードD9を通して抵抗R9に流れる。トランジスタQ
7がオン状態に制御されたことによって発光ダイオード
D9は発光し、短絡が生じたことが表示される。トラン
ジスタQ7がオン状態に制御されたことによって短絡電
流はトランジスタQ7に流れ、抵抗R9の電圧降下が増
加し、図11(d)に示すようにトランジスタQ8はオ
ン状態に制御される。トランジスタQ8がオン状態に制
御されたことによってトランジスタQ1のオフ状態にか
かわらず、トランジスタQ8によってトランジスタQ6
のオフ状態が維持される。
【0071】したがって、本第4実施例の地絡・短絡検
出センサ20によれば、地絡および短絡が生じていない
ときにおいて、地絡・短絡検出センサ20に異常がない
ときは発光ダイオードD7の発光によって正常である旨
が表示される。地絡および短絡が生じていないときにお
いて、地絡・短絡検出センサ20に異常があるときは発
光ダイオードD7は消光させられて地絡・短絡検出セン
サ20が異常であることが表示される。
【0072】地絡が生じたときにはトランジスタQ1が
オン状態に制御されて、発光ダイオードD7は消光させ
られて地絡が生じていることが表示される。
【0073】短絡が生じたときはヒューズF1が溶断
し、トランジスタQ7およびQ8がオン状態に制御され
て発光ダイオードD9が発光して地絡が生じていること
が表示される。トランジスタQ7およびQ8がオン状態
に制御されたことによってトランジスタQ1およびQ6
はオフ状態に維持される。
【0074】次に本発明にかかる電気設備の異常検出装
置の第5実施例について説明する。
【0075】図12は本発明にかかる電気設備の異常検
出装置の第5実施例の構成を示す回路図である。
【0076】本第5実施例における異常検出装置として
の地絡・短絡検出センサ21は本発明の第3実施例にお
ける地絡・短絡検出センサ19のリレーコイル9を通常
時には励磁状態にし、異常のときに非励磁状態にするよ
うにした場合の例である。
【0077】地絡・短絡検出センサ20はリレーコイル
9と地絡・短絡検出センサ20が正常であることを示す
発光ダイオードD7と地絡・短絡検出センサ20が正常
であるときオン状態に制御されるトランジスタQ6との
直列回路にサーキットプロテクタ2を介して制御電源1
の電圧を印加し、抵抗R5とR6とによってトランジス
タQ6のベースにバイアス電圧を与え、トランジスタQ
11(npn型)、トランジスタQ13(npn型)に
よってトランジスタQ6のベース・エミッタ間を選択的
に短絡するように構成してある。
【0078】またさらに、抵抗R10、地絡を検出して
いるとき抵抗R10の電圧降下に基づいてオン状態に制
御されるトランジスタQ10(pnp型)およびトラン
ジスタQ11、短絡を検出しているときオン状態に制御
されるトランジスタQ12(pnp型)およびトランジ
スタQ13(npn型)、短絡を検出しているときオフ
状態に制御されるトランジスタQ14(pnp型)、短
絡を検出していることを示す発光ダイオードD9を備え
ている。
【0079】本第5実施例の地絡・短絡検出センサ21
の作用を、図13のタイミング図に基づいて説明する。
【0080】地絡および短絡が生じていないときは、抵
抗R5およびR6によるバイアスによって図13(e)
に示すようにトランジスタQ6はオン状態に制御され
て、発光ダイオードD7は発光し、リレーコイル9は励
磁されて、地絡・短絡検出センサ21が正常であること
の表示がなされる。したがって、地絡および短絡が生じ
ていないのに発光ダイオードD7が発光しないとき、リ
レーコイル9が励磁されないときは、地絡・短絡検出セ
ンサ21が故障したことの表示になる。また、短絡が生
じていないときは、トランジスタQ14のベースは抵抗
R15を介して制御電源1の陰極側に引かれて、トラン
ジスタQ14はオン状態に制御される。
【0081】地絡および短絡が生じていないときは、コ
モン線に流れる電流は小さく、抵抗R10およびトラン
ジスタQ14に流れるが、抵抗R10の電圧降下は小さ
く、図13(b)に示すようにトランジスタQ10はオ
フ状態に制御される。また、トランジスタQ11もオフ
状態に制御される。
【0082】コモン線中において地絡が生じて抵抗R1
0およびトランジスタQ14に流れる電流が増加し、抵
抗R10の電圧降下が図13(a)において一点鎖線で
示す地絡検出レベルに達すると、図13(b)に示すよ
うにトランジスタQ10はオン状態に制御され、抵抗R
7およびダイオードD8を通して電流が流れる。トラン
ジスタQ10がオン状態に制御されたことによって抵抗
R11に流れる電流は増加して、トランジスタQ11は
オン状態に制御される。トランジスタQ11がオン状態
に制御されたことによってトランジスタQ6のベースと
エミッタとは短絡されて、トランジスタQ6は図13
(e)に示すようにオフ状態に制御される。
【0083】コモン線中に短絡が生じて抵抗R10およ
びトランジスタQ14に流れる電流が増加し、抵抗R1
0の電圧降下が図13(a)に示すように短絡検出レベ
ルに達すると、抵抗R13を介してトランジスタQ12
のベース電位は低下し、図13(c)に示すようにトラ
ンジスタQ12はオン状態に制御される。トランジスタ
Q12がオン状態に制御されると抵抗R15に流れる電
流が増加し、抵抗R16を介してトランジスタQ13の
ベース電位は増加し、図13(c)に示すようにトラン
ジスタQ13はオン状態に制御される。
【0084】トランジスタQ12がオン状態に制御され
たことによってトランジスタQ14のベース電位は増加
し、図13(d)に示すようにトランジスタQ14はオ
フ状態に制御されると共に、発光ダイオードD9は抵抗
R14を通って駆動されて発光し、短絡が検出されたこ
とが表示される。一方、トランジスタQ11がオン状態
に制御されたことによって、トランジスタQ11がオフ
状態に制御されているにもかかわらず、トランジスタQ
6のベースとエミッタとは短絡されてトランジスタQ6
のオフ状態は維持される。
【0085】したがって、本第5実施例の地絡・短絡検
出センサ21によれば、地絡および短絡が生じていない
ときにおいて、地絡・短絡検出センサ21に異常がない
ときは発光ダイオードD7の発光によって正常である旨
が表示される。地絡および短絡が生じていないときにお
いて、地絡・短絡検出センサ21に異常があるときは発
光ダイオードD7は消光させられて地絡・短絡検出セン
サ21が異常であることが表示される。
【0086】地絡が生じたときにはトランジスタQ10
がオン状態に制御されて、発光ダイオードD7は消光さ
せられて地絡が生じていることが表示される。
【0087】短絡が生じたときは、トランジスタQ12
およびQ13がオン状態に制御されて発光ダイオードD
9が発光して地絡が生じていることが表示される。
【0088】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の電気設備の異常
検出装置によれば、コモン線に所定値以上の電流が流れ
たことが表示手段に表示されるため、コモン線に接続さ
れる電気設備の数を探索が容易な所定数にしておくこと
によって、所定値以上の電流が流れたことの表示が表示
手段になされる原因となった電気設備の探索は、コモン
線に接続されている所定数の電気設備のみを探索すれば
すむことになって、探索に要する工数が少なくてすむ効
果が得られる。
【0089】本発明の請求項2記載の電気設備の異常検
出装置によれば、コモン線に第1所定値以上の電流が流
れたことが表示手段に表示されるため、コモン線に接続
される電気設備の数を探索が容易な所定数にしておくこ
とによって、表示手段に所定値以上の電流が流れたこと
の表示がなされる原因となった電気設備の探索は、コモ
ン線に接続されている前記所定数の電気設備のみを探索
すればすむことになって、探索に要する工数が少なくて
すむ効果が得られる。
【0090】さらにコモン線に流れる電流が増加して第
2所定値以上となったときには、電流遮断手段が働い
て、コモン線に流れる電流が遮断されることになって、
表示手段による表示を見落としたような場合においても
安全であるという効果がある。
【0091】本発明の請求項3記載の電気設備の異常検
出装置によれば、コモン線に第1所定値以上の電流が流
れたことが第1表示手段に表示されるため、コモン線に
接続される電気設備の数を探索が容易な所定数にしてお
くことによって、第1表示手段に第1所定値以上の電流
が流れたことの表示がなされる原因となった電気設備の
探索は、コモン線に接続されている前記所定数の電気設
備のみを探索すればすむことになって、探索に要する工
数が少なくてすむ効果が得られる。
【0092】さらにコモン線に流れる電流が増加して第
2所定値以上となったときにおいても、第1表示手段に
代わって第2表示手段に表示され、コモン線に接続され
る電気設備の数を探索が容易な所定数にしておくことに
よって、第1所定値以上の電流が流れたことの表示がな
される原因となった電気設備の探索は、コモン線に接続
されている前記所定数の電気設備のみを探索すればすむ
ことになって、探索に要する工数が少なくてすむ効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電気設備の異常検出装置の第1
実施例の構成を示す回路図である。
【図2】本発明にかかる電気設備の異常検出装置の第1
実施例の作用の説明に供するタイミング図である。
【図3】本発明にかかる電気設備の異常検出装置の第1
実施例の具体的な設置例を示す簡略化したブロック図で
ある。
【図4】本発明にかかる電気設備の異常検出装置の第1
実施例における地絡位置記憶装置の構成を示すロック図
である。
【図5】図4に示した地絡位置記憶装置におけるタイミ
ングパルス発生回路の出力パルスの説明に供する波形図
である。
【図6】本発明にかかる電気設備の異常検出装置の第2
実施例の構成を示す回路図である。
【図7】本発明にかかる電気設備の異常検出装置の第2
実施例の作用の説明に供するタイミング図である。
【図8】本発明にかかる電気設備の異常検出装置の第3
実施例の構成を示す回路図である。
【図9】本発明にかかる電気設備の異常検出装置の第3
実施例の作用の説明に供するタイミング図である。
【図10】本発明にかかる電気設備の異常検出装置の第
4実施例の構成を示す回路図である。
【図11】本発明にかかる電気設備の異常検出装置の第
4実施例の作用の説明に供するタイミング図である。
【図12】本発明にかかる電気設備の異常検出装置の第
5実施例の構成を示す回路図である。
【図13】本発明にかかる電気設備の異常検出装置の第
5実施例の作用の説明に供するタイミング図である。
【図14】プログラマブルコントローラによる電気設備
の従来の異常検出部分の説明に供するブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…制御電源 2…サーキットプロテクタ 17〜21…地絡・短絡検出センサ Q1〜Q8、Q10〜Q14…トランジスタ D3、D5、D6、D7、D9…発光ダイオード 9…リレーコイル F1…ヒューズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気設備に過電流が流れたとき異常として
    検出する電気設備の異常検出装置であって、所定数の電
    気設備のコモン線に接続されてコモン線に流れる電流を
    通電させる抵抗と、前記抵抗に生ずる電圧降下が所定値
    を超えたときにオン状態に駆動されるスイッチング手段
    と、前記スイッチング手段のオン状態中駆動される表示
    手段とを備えたことを特徴とする電気設備の異常検出装
    置。
  2. 【請求項2】電気設備に過電流が流れたとき異常として
    検出する電気設備の異常検出装置であって、所定数の電
    気設備のコモン線に接続されてコモン線に流れる電流を
    通電させる抵抗と、前記抵抗に流れる電流が第1所定値
    を超えたときの前記抵抗による電圧降下によってオン状
    態に駆動されるスイッチング手段と、前記スイッチング
    手段のオン状態中駆動される表示手段と、前記抵抗に直
    列接続されて前記第1所定値を超える第2所定値以上の
    電流の通電によって前記抵抗に流れる電流を遮断する電
    流遮断手段とを備えたことを特徴とする電気設備の異常
    検出装置。
  3. 【請求項3】電気設備に過電流が流れたとき異常として
    検出する電気設備の異常検出装置であって、所定数の電
    気設備のコモン線に接続されてコモン線に流れる電流を
    通電させる抵抗と、前記抵抗に流れる電流が第1所定値
    を超えたときの前記抵抗による電圧降下によってオン状
    態に駆動される第1スイッチング手段と、前記第1スイ
    ッチング手段のオン状態中駆動される第1表示手段と、
    前記抵抗に直列接続されて前記第1所定値を超える第2
    所定値以上の電流の通電によって前記抵抗に流れる電流
    を遮断する電流遮断手段と、前記第2所定値以上の電流
    の通電に基づいてオン状態に駆動される第2スイッチン
    グ手段と、前記第2スイッチング手段のオン状態中駆動
    される第2表示手段とを備えたことを特徴とする電気設
    備の異常検出装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001298851A (ja) * 2000-04-17 2001-10-26 Tempearl Ind Co Ltd 太陽光発電用保護装置
JP2008091057A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱調理器
CN109004634A (zh) * 2018-07-27 2018-12-14 惠州市华阳光电技术有限公司 一种抑制调光器浪涌电流的电路
WO2022072489A1 (en) * 2020-10-02 2022-04-07 Lam Research Corporation Voltage transient detector and current transient detector
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