JPH08152935A - タイミング制御回路および遅延回路 - Google Patents

タイミング制御回路および遅延回路

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JPH08152935A
JPH08152935A JP7246127A JP24612795A JPH08152935A JP H08152935 A JPH08152935 A JP H08152935A JP 7246127 A JP7246127 A JP 7246127A JP 24612795 A JP24612795 A JP 24612795A JP H08152935 A JPH08152935 A JP H08152935A
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Yoshinori Okajima
義憲 岡島
Miki Yanagawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子回路中の信号の位相を変更してタイミン
グの制御を行うタイミング制御回路に関し、使用する制
御信号の周期に応じて該制御信号のタイミングを適切に
制御するようにしたタイミング制御回路の提供を目的と
する。 【解決手段】 制御信号CLKが入力され、第1の遅延
時間IB−1を有する第1の回路1と、第2の遅延時間
IB−2を有する第2の回路2と、前記第1の回路1お
よび前記第2の回路2の両方を通過した第1の信号Aの
切り替わりタイミングと、前記第1の回路1のみを通過
した第2の信号B,Cの切り替わりタイミングとの時間
差τをα倍(αは1以上)に伸長する時間差伸長回路3
とを具備し、前記制御信号CLKと一定の時間差で切り
替わる出力を得るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイミング制御回路
および遅延回路に関し、特に、電子回路中の信号の位相
を変更してタイミングの制御を行うタイミング制御回路
に関する。近年、例えば、コンピュータ・システムにお
けるCPUのクロックの高速化、或いは、他の様々な電
子回路の処理速度の高速化に伴って、例えば、インター
フェース部分も高速化する必要がある。そして、使用す
る制御信号の周期に応じて該制御信号のタイミングを適
切に制御するようにしたタイミング制御回路の提供が要
望されている。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、同期式メモリにおけるク
ロック・アクセス時間(メモリにおける最高速個所の
例)は、主に、入力バッファの遅延,長配線による配線
遅延,および,出力バッファの遅延等の遅延時間により
規定されている。そして、これらの遅延時間は、チップ
サイズを小さくしたり、或いは、トランジスタ特性を大
きく改善しない限り短縮化できないものであるため、例
えば、同期式メモリを高速化することが困難となってい
る。
【0003】ところで、近年のLSIのチップサイズは
大型化する一方であり、長配線による配線遅延だけで1
nsec.以上となることが多く、その結果、メモリに限ら
ずクロック・アクセス時間を5nsec.以下にすることが
できないLSIが増えてきているのが実情である。この
ことは、クロック・アクセスを連続させる場合を考慮す
ると、100MHz程度の動作周波数が限界となること
を意味している。
【0004】一方、パイプ・ライン構成やパラレル−シ
リアル変換を行うことにより、チップ内部での信号の切
り替わり周波数は、非常に高速化することが可能とな
り、出力回路がチップ内部の特性に追いつかなくなって
来ている。図22は従来のタイミング制御回路の一例を
説明するための図であり、同図(a) は、例えば、クロッ
ク・アクセス時間を規定している入力バッファ(入力バ
ッファによる遅延),配線遅延, および, 出力バッファ
(出力バッファによる遅延)を示している。具体的に、
例えば、同期式メモリにおいては、クロック入力INに
供給されたクロック信号CLKが立ち上がると(図22
(c),(d) 参照)、所定のクロック・アクセス時間後に、
出力OUTからデータが出力されるようになっている
(図22(b) 参照)。
【0005】そして、近年、使用される外部クロックC
LKが図22(c) に示すような外部クロックから、同図
(d) に示すような高速な外部クロックに変化すると、1
クロック・サイクル時間経過した後でないと、出力が確
定しない場合も生じることにもなってしまう。図23は
タイミング制御回路が適用される回路構成の一例を概略
的に示すブロック図である。同図において、参照符号22
1 はクロックバッファ,222,223,224はLSI(機能ブロ
ック),そして,225,226,227はレジスタを示している。
【0006】図23に示す回路では、各LSI222,223,
224 の出力に設けられたレジスタ225,226,227 に対し、
クロックバッファ221 を介してクロックCLKが供給さ
れ、各LSIによりそれぞれ処理されたデータが1サイ
クル・タイム毎に出力されるようになっている。すなわ
ち、LSI222 の入力INに供給されたクロックから3
サイクル・タイム後に、所定の処理が行われたデータが
出力OUTから送出されるようになっている。ここで、
LSI222,223,224 としては、1つのチップにおける機
能ブロック(内部回路)であってもよい。また、タイミ
ング制御回路は、クロックバッファ221 内に設けられる
か、或いは、各LSI222,223,224 において設けられる
ことになる。このように、タイング制御回路は、複数の
LSIで構成された様々な電子回路、或いは、複数の機
能ブロック(内部回路)で構成された様々なチップに対
して適用することができる。
【0007】図24は従来のタイミング制御回路の他の
例を説明するための図であり、パイプライン方式を適用
した回路に対するタイミング制御回路を示している。図
24に示すパイプライン方式を適用したタイミング制御
回路では、各パイプライン処理において、3サイクル前
のクロックによりクロック・アクセスを開始して入力バ
ッファによる遅延,配線遅延, および, 出力バッファに
よる遅延を吸収し、クロック・アクセス時間と3サイク
ルのクロック・サイクル時間とを同期させて使用するよ
うになっている。すなわち、1サイクル以上前のクロッ
クによりクロック・アクセスを開始することにより、内
部の伝達時間に余裕を持たせて動作させるようになって
いる。
【0008】しかしながら、1サイクル以上前(例え
ば、3サイクル前)のクロックによりクロック・アクセ
スを開始するように構成した場合、外部クロックCLK
の周波数を変えると、出力確定時間に関するスペックを
満たさなくなってしまう。すなわち、通常、外部クロッ
クの立ち上がるタイミングの前後一定時間は出力を確定
する必要があるが、外部クロックCLKの周波数を変え
ると、クロック・サイクルと出力確定のタイミングとの
同期がずれてしまい正確な動作を行うことができないこ
とになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した問題を解決す
るためには、クロック・サイクル時間に応じて遅延時間
が可変なディレイ回路(遅延回路:タイミング制御回
路)、或いは、{(クロック・サイクル時間)×2−
(クロック・アクセス時間)−1/2出力確定時間}分
だけクロックの位相をずらす回路(タイミング制御回
路)が必要となる。しかしながら、単純なゲート列によ
る遅延回路では、上記のような遅延時間を生成すること
はできない。また、このような回路として、PLL(Ph
ase-Locked Loop)回路が知られているが、アナログ回路
であるため電源ノイズに弱く、さらに、回路規模が大き
くなると共に、消費電流が大きくなる等の問題があり実
用的ではない。
【0010】本発明は、上述した従来のタイミング制御
回路が有する課題に鑑み、使用する制御信号の周期に応
じて該制御信号のタイミングを適切に制御するようにし
たタイミング制御回路の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、制御信
号CLKが入力され、第1の遅延時間IB−1を有する
第1の回路1と、第2の遅延時間IB−2を有する第2
の回路2と、前記第1の回路1および前記第2の回路2
の両方を通過した第1の信号Aの切り替わりタイミング
と、前記第1の回路1のみを通過した第2の信号B,C
の切り替わりタイミングとの時間差τをα倍(αは1以
上)に伸長する時間差伸長回路3とを具備し、前記制御
信号CLKと一定の時間差で切り替わる出力を得るよう
にしたことを特徴とするタイミング制御回路が提供され
る。
【0012】また、本発明によれば、第1の入力信号お
よび第2の入力信号が切り替わる第1の切り替わり時間
差を,対応する第1のゲート段数情報に変換する第1の
変換回路と、前記第1のゲート段数情報に応じて決めら
れる第2のゲート段数情報を,第2の切り替わり時間差
に変換する第2の変換回路とを有し、該第2の変換回路
に入力される第3の入力信号を前記第2の切り替わり時
間差だけ遅延して出力する遅延回路であって、前記第1
の変換回路は、第1のユニット回路を少なくとも2個以
上規則的に繰り返すアレー構造を持ち,前記第1の入力
信号を該第1のユニット回路のアレー内において、第1
の方向に伝播させるようになっており、且つ、前記第2
の変換回路は、前記第1のユニット回路の1段当たりの
遅延時間を再現する第2のユニットの回路を少なくとも
2個以上規則的に繰り返すアレー構造を持ち,前記第3
の入力信号を該第2の変換回路において,前記第1の方
向とは逆向きの第2の方向に伝播させるようになってい
ることを特徴とする遅延回路が提供される。
【0013】
【作用】本発明のタイミング制御回路によれば、時間差
伸長回路3によって、第1の遅延時間IB−1を有する
第1の回路1および該第2の遅延時間IB−2を有する
第2の回路2の両方を通過した第1の信号Aの切り替わ
りタイミングと、第1の回路1のみを通過した第2の信
号B(C)の切り替わりタイミングとの時間差τがα倍
(αは1以上:例えば、α=2.0)に伸長される。そし
て、入力される制御信号CLKと一定の時間差で切り替
わる出力を得ることができる。
【0014】図1は本発明に係るタイミング制御回路の
原理構成を示す図である。上述の従来技術において述べ
たように、遅延時間を{(クロック・サイクル時間)×
2−(クロック・アクセス時間)−1/2出力確定時
間}に設定することは、単純なゲート列による遅延回路
では困難である。そこで、本発明では、図1に示すよう
に、第1の信号および第2の信号の切り替わり時間差τ
1をτ2の個所で再現するようになっている。尚、説明
を簡略化するために、出力のタイミングをクロックの立
ち上がりと同時にする場合を想定して説明する。
【0015】出力確定時間を得るために、出力の切り替
わりは2クロック・サイクルよりも早くする必要がある
が、上記の時間配分で2回目の入力バッファの遅延時間
を省けばその分だけ出力の切り替わりを早くすることが
できる。さらに、1回目の出力バッファの遅延時間を大
きくした場合にも、その分だけ出力の切り替わりを早く
することができる。
【0016】このように、2つの信号の切り替わりの時
間差を再現する回路を実現することにより、耐ノイズ性
能および消費電力の面で問題のあるPLLを用いること
なく、使用する制御信号の周期に応じて該制御信号のタ
イミングを適切に制御するようにしたタイミング制御回
路を構成することができる。例えば、この使用する制御
信号の周期に応じて該制御信号のタイミングを適切に制
御することのできる本発明のタイミング制御回路を利用
することにより、任意のクロック周波数に対して以前の
クロックを利用してクロック・アクセスを出力すること
ができ、回路の動作周波数を引き上げることが可能とな
る。
【0017】また、本発明遅延回路によれば、第1の変
換回路により第1の入力信号および第2の入力信号が切
り替わる第1の切り替わり時間差を対応する第1のゲー
ト段数情報に変換し、第2の変換回路により第1のゲー
ト段数情報に応じて決められる第2のゲート段数情報を
第2の切り替わり時間差に変換し、そして、第2の変換
回路に入力される第3の入力信号が第2の切り替わり時
間差だけ遅延して出力される。第1の変換回路は、第1
のユニット回路を少なくとも2個以上規則的に繰り返す
アレー構造を持ち,該第1の入力信号を該第1のユニッ
ト回路のアレー内において、第1の方向に伝播させるよ
うになっている。また、第2の変換回路は、第1のユニ
ット回路の1段当たりの遅延時間を再現する第2のユニ
ットの回路を少なくとも2個以上規則的に繰り返すアレ
ー構造を持ち,第3の入力信号を該第2の変換回路にお
いて,第1の方向とは逆向きの第2の方向に伝播させる
ようになっている。
【0018】上記構成を有する本発明の遅延回路によれ
ば、電源電圧や温度の変動等のノイズの影響を受けるこ
となく、低消費電力で、必要に応じた遅延時間および周
波数を有する出力信号を得ることができる。
【0019】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明に係るタイ
ミング制御回路の各実施例を説明する。図2は本発明の
タイミング制御回路の第1実施例を説明するための図で
ある。同図において、参照符号1は入力バッファ回路
(遅延時間:IB−1),2は遅延回路(遅延時間:IB
−2),そして,3は後述する2つの信号の切り替わり時
間差(τ)を2倍にする時間差伸長回路(遅延時間:
Q)を示している。
【0020】入力バッファ回路1には、クロック信号
(制御信号)CLKが入力され、また、遅延回路2は、
入力バッファ回路1とほぼ同じ遅延時間を有している。
図2に示されるように、入力バッファ回路1および遅延
回路2を介して出力される遅延時間(IB-1)+(IB-2)を有
するクロック信号が第1の信号Aとなり、また、入力バ
ッファ回路1による遅延時間(IB-1)を有するクロック信
号が内部クロック信号C(第2の信号)となり、さら
に、内部クロック信号の周期を2倍にした信号が信号B
(第2の信号)となる。
【0021】そして、図2から明らかなように、時間差
伸長回路3は、第1の信号Aの立ち上がりタイミングか
ら信号Bの立ち下がりタイミングまで、或いは、第1の
信号Aの立ち上がりタイミングから1サイクル後の内部
クロックCの立ち上がりタイミングまでの2つの信号の
切り替わり時間差τを2倍にする遅延時間(Q)を有し
ている。これにより、入力INに供給される外部クロッ
クCLKと同じ位相で切り替わる出力(位相制御された
クロック信号:OUT)を得ることができる。
【0022】ここで、時間差伸長回路3は、2つの信号
の時間差τを2倍にするものに限定されず、該時間差τ
をN倍(Nは2以上の整数)に伸長するように構成して
もよい。すなわち、本発明のタイミング制御回路におい
ては、時間差伸長回路3を該時間差伸長回路が有する遅
延時間が時間差τのN倍となるように構成し、入力IN
に供給される外部クロックCLKと同じ位相で切り替わ
る出力を得るように構成してもよい。
【0023】上述した本発明の第1実施例および以下の
各実施例は、クロックのサイクル時間に応じて変化する
回路の遅延時間を、該クロックに応じてディジタル的に
設定するようになっている。これは、クロックに応じて
変化する2つの信号の時間差をディジタル的に正確にN
倍(Nは2以上の整数、具体的に、例えば、2倍)する
回路(遅延回路:タイミング制御回路)を構成すること
により実現され得る。また、上記の本発明の第1実施例
および以下の各実施例においては、説明を簡略化するた
めに、出力のタイミングはクロックの立ち上がりと同時
にする場合が想定して述べられているが、実際の使用に
際しては、出力のタイミングをクロックの立ち上がりが
と同時にするタイミングに対して、単に所定のディレイ
を加えることにより、必要とするタイミングの信号を得
ることができる。
【0024】図3は本発明のタイミング制御回路の第2
実施例を説明するための図であり、本第2実施例におい
て、第2の回路2は、2つの遅延回路21および22で
構成されている。第1の遅延回路(長配線ディレイ部
分)21は、時間差伸長回路3から出力信号(位相制御
されたクロック信号)が次段の回路に供給されるまでの
信号伝達部4が有する遅延時間Rとほぼ同じ遅延時間を
有しており、また、第2の遅延回路22は、第1実施例
における入力バッファ回路1とほぼ同じ遅延時間(IB
−2)を有する遅延回路2に対応するものである。ここ
で、第2の遅延回路22は、例えば、信号伝達部4と同
様のダミーの配線パターンにより構成され、これによ
り、第2の遅延回路22が信号伝達部4が有する遅延時
間Rに対応する遅延時間Pを有するようになっている。
【0025】従って、時間差伸長回路3は、入力バッフ
ァ回路1,第1の遅延回路21および第2の遅延回路2
2を通過した第1の信号Aの切り替わりタイミングと、
入力バッファ回路1のみを通過した第2の信号B(C)
の切り替わりタイミングとの時間差τを2倍(N倍)に
伸長してクロック信号CLKと同じ位相で切り替わる出
力を得るようになっている。
【0026】図4は本発明のタイミング制御回路の第3
実施例を説明するための図であり、本第3実施例におい
て、内部回路(第1の回路1および第2の回路)は、入
力バッファ回路1,長配線ディレイ部分21,出力バッ
ファ回路23,および,遅延回路22を備えている。本
第3実施例においては、Mサイクル目に入力されたクロ
ック信号(制御信号)CLKが内部回路(入力バッファ
回路1, 長配線ディレイ部分21,出力バッファ回路2
3,および,遅延回路22)を通過した後の信号A(第
1の信号)と、〔M+1〕サイクル目に入力されたクロ
ック信号CLKが内部回路の一部(入力バッファ回路
1)のみを通過した後の信号B(第2の信号)とを時間
差伸長回路3に入力するようになっている。この時間差
伸長回路3は、前述した第1実施例と同様に、2つの信
号の切り替わり時間差(τ)を2倍(N倍)にするもの
である。
【0027】そして、本第3実施例では、時間差伸長回
路の出力が信号伝達部4で遅延されて(遅延時間R)、
出力されるようになっている。尚、長配線ディレイ部分
21が有する遅延時間Pは、信号伝達部4における遅延
時間Rに対応するようになっている。これにより、出力
バッファ回路23が有する遅延時間だけ早いタイミング
のクロック信号(内部クロック信号)を出力することが
できる。
【0028】図5は本発明のタイミング制御回路の第4
実施例を説明するための図であり、本第4実施例におい
て、内部回路は、入力バッファ回路1,長配線ディレイ
部分21,出力バッファ回路23,および,遅延回路2
4,22を備えている。そして、時間差伸長回路3から
の信号は、長配線ディレイ部分(信号伝達部)4および
出力バッファ回路5を介して出力されるようになってい
る。ここで、長配線ディレイ部分(第1の遅延回路)2
1が有する遅延時間Pは、長配線ディレイ部分(信号伝
達部)4の遅延時間Rに対応し、また、出力バッファ回
路23の遅延時間Sは、出力バッファ回路5の遅延時間
Uに対応している。
【0029】このように、本第4実施例では、Mサイク
ル目に入力されたクロック信号CLKが第1の内部回路
(入力バッファ回路1, 長配線ディレイ部分21,出力
バッファ回路23,および,遅延回路24,22)を通
過した後の第1の信号Aと、〔M+1〕サイクル目に入
力されたクロック信号CLKが第1の内部回路の一部
(入力バッファ回路1)のみを通過した後の第2の信号
Bとを、時間差伸長回路3に入力するようになってい
る。さらに、時間差伸長回路3の出力を第1の内部回路
の所定部分(長配線ディレイ部分21,出力バッファ回
路23)の遅延時間(P,S)とほぼ同じ遅延時間
(R,U)を有する第2の内部回路(長配線ディレイ部
分4,出力バッファ回路5)に通過させ、該第2の内部
回路の出力を位相制御された信号とするようになってい
る。
【0030】これにより、遅延回路24が有する遅延時
間Tだけ早いタイミングのクロック信号(内部クロック
信号)を出力することができる。図6は本発明のタイミ
ング制御回路の第5実施例を説明するための図であり、
上記第4実施例の具体的な適用例を示すものである。図
6に示す本第5実施例は、上記の第4実施例において、
遅延時間Tを有する遅延回路24を、所定のタイミング
で出力を確定しておくために使用するものである。すな
わち、本実施例では、出力が変化するタイミングを遅延
回路(出力確定時間設定回路)24の遅延時間Tだけ早
くすることにより、クロック信号(制御信号)CLKの
立ち上がり(立ち下がり)タイミングよりも前に出力さ
せ、該クロック信号CLKの立ち上がり(立ち下がり)
タイミングの前後の一定期間において、出力を確定する
ように構成したものである。これにより、誤ってデータ
を取り込むことを防止して回路の正確な動作を確保する
ことができる。
【0031】図7は本発明のタイミング制御回路の第6
実施例を説明するための図であり、上記の各図における
信号の関係を示したものである。すなわち、時間差伸長
回路3は、2つの信号の切り替え時間差τを2倍(N
倍)にするものであるが、具体的には、入力バッファ回
路1および遅延回路2を介して出力される遅延時間(IB-
1)+(IB-2)を有する第1の信号Aと、入力バッファ回路
1による遅延時間(IB-1)だけを有する信号B(第2の信
号)による切り替え時間差τを2倍にするものである。
ここで、信号Bは、クロック信号CLKの2倍の周期を
有している。尚、信号Bの代わりに、内部クロック信号
C(第2の信号)を使用して切り替え時間差τを規定す
ることもできる。
【0032】具体的に、切り替え時間差τは、第1の信
号Aの立ち上がりタイミングから信号Bの立ち下がりタ
イミングまで、或いは、第1の信号Aの立ち上がりタイ
ミングから1サイクル後の内部クロックCの立ち上がり
タイミングまでの2つの信号の切り替わりの時間に対応
している。そして、この切り替え時間差τは、時間差伸
長回路3により2倍(N倍:遅延時間Q)され、その結
果、入力INに供給される外部クロックCLKと同じ位
相で切り替わる出力(位相制御されたクロック信号:O
UT)を得ることができる。
【0033】図8〜図16は本発明のタイミング制御回
路の第7実施例〜第15実施例を説明するための図であ
り、特に、時間差τを2倍に伸長する時間差伸長回路
3、すなわち、所定の遅延時間を2倍(N倍)にする遅
延回路(3)の具体的な構成を示す図である。図8に示
す第7実施例において、参照符号AAは第1のゲート
列、BBは第2のゲート列、A1〜Anは第1のゲート
列を構成するゲート回路、B1〜Bnは第1のゲート列
を構成するゲート回路、Xは第1の制御信号、そして、
Yは第2の制御信号を示している。
【0034】第1のゲート列AAは、第1の方向(ゲー
ト回路A1からAnへ向かう方向)に信号を伝播する直
列接続された複数のゲート回路A1,A2,A3,…を
備え、第1の制御信号Xにより第1のゲート列AAの少
なくとも一部分の活性化を制御するようになっている。
また、第2のゲート列BBは、第1の方向とは逆向きの
第2の方向(ゲート回路BmからB1へ向かう方向)に
信号を伝播する直列接続された複数のゲート回路B1,
B2,B3,…を備え、第2の制御信号Yにより第2の
ゲート列BBの少なくとも一部分の活性化を制御するよ
うになっている。
【0035】第1の制御信号Xは、第1のゲート列AA
の各ゲート回路A1〜Anに対して制御信号線SLAを
介して供給される、また、第2の制御信号Yは、第2の
ゲート列BBの各ゲート回路B1〜Bmに対して制御信
号線SLBを介して供給されるようになっている。第1
のゲート列AAにおけるゲート回路A1,A2,…,A
n-1 の出力は、第2のゲート列BBにおけるゲート回路
B1,B2,…,Bm-1 の入力に接続されるようになっ
ている。ここで、第1および第2のゲート列における各
ゲート回路の入出力の短絡は、全てのゲート回路に対し
て行わなくともよい。また、図8に示す実施例では、第
1のゲート列AAのゲート回路(A1, A2, A3, …, An)
および第2のゲート列BBのゲート回路(B1, B2, B3,
…, Bm)は、同じ段数(すなわち、n=m)を有するよ
うに構成されている。また、ゲート回路の段数は、3段
以上として構成されている。
【0036】また、第1の制御信号Xおよび第2の制御
信号Yは同一の基本制御信号(クロック信号CLK)か
ら生成され、第1の制御信号Xがクロック信号CLKに
対応し、第2の制御信号Yが反転レベルのクロック信号
CLKに対応するようになっている。そして、クロック
信号CLKが高レベル“H”のときに第1のゲート列A
Aを活性化して第2のゲート列BBを非活性化し、且
つ、クロック信号CLKが低レベル“L”のときに第1
のゲート列AAを非活性化して第2のゲート列BBを活
性化するようになっている。
【0037】そして、例えば、クロック信号CLKが高
レベル“H”となって第1のゲート列AAが活性化(第
2のゲートBBは非活性化)している時間τにおいて、
該第1のゲート列AAに入力するデータが“1101
0”の場合、クロック信号CLKが低レベル“L”とな
ると、第2のゲート列BBが活性化(第1のゲートAA
は非活性化)して入力データを反転したデータ“010
11”が時間τで再現され、該第2のゲート列BBから
出力されることになる。
【0038】図9に示す第8実施例では、制御信号線S
LAおよびSLBは、所定数のゲート回路(例えば、A
1〜A3;B1〜B3)毎に設けられたインバータ(バ
ッファ回路)IAおよびIBを介して各ゲート回路に接
続されている。ここで、本実施例においては、バッファ
回路がインバータIAおよびIBにより構成され、この
インバータIAおよびIBを介した制御信号線SLAお
よびSLBは、反対側のゲート列の制御信号線となるよ
うに構成されている。ここで、インバータIA,IBの
代わりに、正論理の信号を出力するバッファ回路を用い
れば、制御信号線を各ゲート列AA,BBで入れ替える
必要はない。
【0039】図10に示す第9実施例では、第1のゲー
ト列AAの最終出力端OUT(AA) を高インピーダンス状態
とし、第2のゲート列BBの入力端IN(BB)を低レベルの
電位(第1の電位)“L”に固定する。そして、第1の
ゲート列AAが活性化された時(クロック信号CLKが
高レベル“H”の時)に供給された高レベルの電位(第
2の電位)“H”の最後の入力信号を、第2のゲート列
BBを活性化した時に逆方向に進行させ、該第2のゲー
ト列BBの出力端OUT(BB) から低レベル“L”のデータ
が現れたことにより、第1のゲート列AAへの入力信号
と第1の制御信号X(CLK)との切り替わり時間差τ
を、第2の制御信号Y(/CLK)と該第2のゲート列
BBの出力信号の切り替わり時間差τによって再生する
ようになっている。これにより、例えば、前述した図2
〜図6における2つの信号の切り替え時間差τを2倍に
する時間差伸長回路3を構成することができる。
【0040】図11に示す第10実施例において、第1
のゲート列AAにおけるゲート回路A1〜Anおよび第
2のゲート列BBにおけるゲート回路B1〜Bmは、イ
ンバータとして構成され、また、ゲート列AAおよびB
Bにおける各ゲート回路の段数は等しく(2N段:偶数
段)なるように構成されている。ここで、第1のゲート
列AAを構成するゲート回路(インバータ)A1〜An
を構成するトランジスタのサイズと、第2のゲート列B
Bを構成するゲート回路(インバータ)B1〜Bm(B
n)を構成するトランジスタのサイズとを異ならせ、第1
のゲート列AAへの入力信号を該トランジスタのサイズ
比に応じ時間的に所定倍数して反転することができる。
すなわち、ゲート列AAおよびBBにおける各ゲート回
路を構成するトランジスタのサイズを異ならせることに
より、前述した2つの信号の切り替え時間差τを該トラ
ンジスタのサイズ比に対応した倍率(例えば、1.5倍)
にすることができる。これにより、例えば、制御信号
(クロック信号)の周期に関わらず、立ち上がりタイミ
ングの前後の一定期間において、出力を確定するように
制御することができる。
【0041】また、図11では、第1の制御信号Xは、
クロック信号CLKを二段のインバータI1,I2を介
して生成され、また、第2の制御信号Yはクロック信号
CLKを一段のインバータI1を介して生成されるよう
になっている。さらに、第1のゲート列AAの入力端I
N(AA)には、Nチャネル型MOSトランジスタTR0お
よびPチャネル型MOSトランジスタTR00で構成され
たインバータが設けられている。すなわち、第1のゲー
ト列AAの入力端IN(AA)は、Nチャネル型MOSトラ
ンジスタTR0およびPチャネル型MOSトランジスタ
TR00のゲートに入力され、該トランジスタTR0およ
びTR00によるインバータの出力がゲート回路(インバ
ータ)A1に供給されている。
【0042】さらに、図11に示す第10実施例におい
て、第1のゲート列AAの最終出力端OUT(AA) は高イン
ピーダンス状態(Open)とされ、第2のゲート列BBの
入力端IN(BB)は高レベル“H”に固定されている。ま
た、第2のゲート列BBの出力端OUT(BB) は、インバー
タI0を介して出力(遅延回路の出力)OUTに接続さ
れ、安定したレベルを有する出力信号が取り出されるよ
うになっている。
【0043】図12に示す第11実施例は、上述した第
10実施例におけるゲート列AAおよびBBにおけるゲ
ート回路A1〜AnおよびB1〜Bmを、電源制御トラ
ンジスタを有するインバータとして構成したものであ
る。具体的に、例えば、ゲート列AAの初段のインバー
タA1には、制御信号X(/CLK)により制御される
Pチャネル型MOSトランジスタTR11および制御信号Y
(CLK)により制御されるNチャネル型MOSトラン
ジスタTR12が設けられ、クロック信号CLKのレベルに
応じて活性化/非活性化が制御されるようになってい
る。
【0044】ここで、ゲート列AAの入力端IN(AA)に
設けられたトランジスタTR0のソースに対しても、制
御信号Yにより制御されるトランジスタTR1が設けら
れている。尚、制御信号Xは、クロック信号CLKを三
段のインバータI1,I2,I3を介して生成され、ま
た、制御信号Yは、クロック信号CLKを二段のインバ
ータI1,I4を介して生成されるようになっている。
このように、各ゲート回路A1〜An,B1〜Bmに対
して、それぞれ電源制御トランジスタ(TR11,TR12)を設
けることによって、各ゲート回路に電源電圧を供給する
トランジスタの負荷を分散するようになっている。
【0045】図13に示す第12実施例は、基本的に
は、上述した第11実施例においてゲート列BBの出力
端OUT(BB) に設けたインバータI0の代わりに、出力バ
ッファ回路OBを設けるようにしたものである。出力バ
ッファ回路OBは、奇数段のインバータで構成された遅
延部D1,2、出力の不確定状態を無くすためのラッチ
部LA、ナンドゲートND、および、トランジスタTR10
1,TR102,TR103 を備えて構成されている。ここで、入力
端IN(AA)に供給される信号が高レベル“H”の時だ
け、初段のゲート回路A1に対して信号を供給するよう
になっている。この出力バッファ回路OBは、第2のゲ
ート列BBの最終出力端(OUT(BB))が低レベル“L”か
ら高レベル“H”(或いは、高レベル“H”から低レベ
ル“L”)への切り替わりエッヂのみを捉えて出力する
ようになっている。
【0046】さらに、図13では、第1のゲート列AA
の入力端IN(AA)には、低レベルの電位(第1の電位)
“L”または高レベルの電位(第2の電位)“H”の一
方にだけ駆動する一方向駆動手段TR0が設けられてい
る。すなわち、第1のゲート列AAの入力端IN(AA)
は、Nチャネル型MOSトランジスタTR0のゲートに
入力されている。これにより、不要な切り替わりを除い
た出力信号を得ることができる。
【0047】図14に示す第13実施例は、例えば、制
御信号によりゲート列の活性化を制御する制御手段を、
入力するクロック信号を1/N(Nは2以上の整数)分
周して該クロック信号のN倍の周期を有する信号を発生
するように構成した場合(図17〜図19の回路例に、
1/2分周した場合を示す)、第1のゲート列AAおよ
び第2のゲート列BBに対応する回路をN組設ける必要
があるが、このN組の回路の出力(各第2のゲート列の
出力OUT(BB1)〜OUT(BBN)) を重ね合わせる重ね合わせ出
力バッファ回路OB'(図13における出力バッファ回路
OBに対応)の回路例を示すものである。
【0048】図13および図14の比較から明らかなよ
うに、本第13実施例では、N組の回路の出力OUT(BB1)
〜OUT(BBN)には、図13におけるトランジスタTR102,TR
103に対応するトランジスタ TR112,TR113〜TR1N2,TR1N3
(スイッチ手段)が設けられ、各トランジスタ TR112〜T
R1N2 のドレインを共通接続して重ね合わせ出力OUT
を取り出すようになっている。ここで、重ね合わせ出力
OUTは、クロック信号CLKと同じ周波数で位相の異
なる信号となっている。尚、N組の出力は、所定時間後
に共通の出力信号レベル制御回路によりリセットされて
所定レベルになるように構成することもできる。
【0049】図15は本発明のタイミング制御回路の第
14実施例を説明するための図であり、上述した第13
実施例において、入力信号を1/3分周して該入力信号
の3倍の周期を有する3つの制御信号を生成した場合を
示すものである。図15に示されるように、制御信号1
〜制御信号3は、それぞれ入力信号(クロック信号CL
K)の三倍の周期を有している。そして、各3つの制御
信号に対応する第1のゲート列および第2のゲート列で
構成された三組の回路の出力(出力信号1〜出力信号
3)を、図14に示すような重ね合わせ出力バッファ回
路OB’により重ね合わせて出力信号を得る。尚、この
重ね合わせ出力信号(OUT)は、入力信号(CLK)
の周波数に依存することなく、該入力信号と同じ周波数
で位相の異なる信号となる。
【0050】図16は本発明のタイミング制御回路(遅
延回路,位相シフト回路)の適用例を説明するための図
である。同図において、参照符号61はタイミング制御
回路、62は任意の回路(他の回路)、そして、63は
出力バッファ回路を示している。図16に示されるよう
に、タイミング制御回路61は外部から供給されるクロ
ック信号(第1のクロック信号)CLKの位相を変えて
内部クロック信号(第2のクロック信号)を生成する。
さらに、この内部クロック信号は、任意の回路62の出
力が入力される出力バッファ回路63に供給され、そし
て、出力バッファ回路63から内部クロック信号に同期
した出力が得られるようになっている。尚、上述した本
発明に係るタイミング制御回路(遅延回路)は、図16
の回路構成に限定されず様々な回路に適用することがで
きるのはいうまでもない。
【0051】図17〜図19は本発明のタイミング制御
回路を適用したクロック発生回路の一例を示す回路図で
ある。図17〜図19において、参照符号71は遅延回
路(プログラマブル遅延回路),72はダミー配線部(長
配線ディレイ部),そして, 73は分周回路(1/2分周
回路)を示している。また、図20および図21は図1
7〜図19に示すクロック発生回路の各信号を示すタイ
ミング図である。図20および図21において、参照符
号CLKはクロック信号発生回路に入力するクロック信
号、XおよびY(信号Yは信号Xの反転レベルの信号/
X)は制御信号、A,B,Cはクロック信号発生回路の
各部における信号を示している。さらに、参照符号E1
〜E31等は、クロック発生回路の各ゲート列における
ゲート回路(インバータ)の出力信号を示している。
【0052】図17〜図19に示すクロック信号発生回
路では、分周回路73が入力するクロック信号CLKを
1/2分周してクロック信号CLKの2倍の周期を有す
る信号(制御信号X,Yに対応)を発生するようになっ
ている。このように、制御信号X,Yとして、入力信号
を1/2分周した信号を使用する場合には、前述したよ
うに、第1のゲート列および第2のゲート列を有する2
組の回路(AA1,BB1; AA2,BB2)74および75が設けられて
いる。そして、図13および図14を参照して説明した
2組の回路の出力OUT(BB1), OUT(BB2)を重ね合わせる出
力バッファ回路(OB')を介して、組み合わせ出力OU
T(G)が取り出される。ここで、図17〜図19に示
すクロック信号発生回路では、組み合わせ出力OUT
(G)が出力制御クロックとして、読み出し制御回路7
0に供給され、読み出し制御信号(/RE)との論理を
取って各読み出しデータD(1)〜D(8)が読み出さ
れるようになっている。
【0053】図17〜図19に示されるように、各組に
おける第1のゲート列AA1,AA2 および第2のゲート列BB
1,BB2 における各共通ノードには容量手段CLが設けら
れていて、信号の伝播時間を長くするようになってい
る。この容量手段CLの値は、前記第1のゲート列AA1
(AA2)の入力側IN(AA1)(IN(AA2))から出力側OUT(AA1)(OU
T(AA2))に行くに従って大きく設定するようになってお
り、出力側に行くに従って各ゲート回路(インバータ)
における遅延時間を大きくするようになっている。具体
的に、例えば、各組における最初の部分(第1のゲート
列AA1(AA2)の入力側IN(AA1)(IN(AA2))の部分)では容量
手段が設けられておらず各ゲート回路の遅延時間は小さ
くなるように構成されている。そして、例えば、41段
目辺りでは、容量手段CLの値が入力部の容量CINの4
倍となるように設定され、また、51段目辺りでは、容
量手段CLの値が入力部の容量CINの12倍となるよう
に設定されている。
【0054】さらに、例えば、図17〜図19に示すク
ロック信号発生回路では、制御信号XおよびYを供給す
る制御信号線には、10段のゲート回路毎にインバータ
(バッファ回路)IA,IBが設けられ、これらインバ
ータIAおよびIBを介した制御信号線が反対側のゲー
ト列の制御信号線となるように構成されている。尚、重
ね合わせ出力バッファ回路OB’の構成、第1のゲート
列AA1,AA2 の出力端OUT(AA1),OUT(AA2) のレベルおよび
第2のゲート列BB1,BB2 の入力端IN(BB1),IN(BB2) のレ
ベル等は、前述した各実施例と同様であるのでその説明
は省略する。
【0055】そして、図20および図21に示されるよ
うに、この図17〜図19に示すクロック信号発生回路
によれば、第1のゲート列および第2のゲート列を有す
る2組の回路(AA1,BB1; AA2,BB2)74および75の出力を
重ね合わせた重ね合わせ出力OUT(G)を、クロック
信号CLKと同じ周波数で位相の異なる信号として得る
ことができる。その結果、例えば、クロック信号CLK
の周期に関わらず、立ち上がりタイミングの前後の一定
期間において、出力を確定するように制御することが可
能となる。
【0056】以下、本発明に係る遅延回路の実施例を従
来技術と比較しつつ詳述する。図25は従来の遅延回路
の一例を示すブロック図である。図25において、参照
符号300はユニット遅延回路(UD),301はマル
チプレクサ(MUX),302は位相検出回路,そし
て,303はおよび304はRCディレイ回路を示して
いる。
【0057】図25に示す遅延回路は、多段のディレイ
・ライン(ユニット遅延回路300が直列に接続された
もの)の各出力をマルチプレクサ301で選択すること
により、入力されたクロック信号CLKから所定の遅延
を有する出力信号CLK’を出力するようになってい
る。すなわち、マルチプレクサ301は、RCディレイ
回路304を介してフィードバックされる信号を位相検
出回路302で検出してクロック信号CLKと位相比較
を行い、該位相検出回路302の出力に応じて所定の遅
延時間を有するディレイ・ラインの出力が選択されるよ
うになっている。なお、RCディレイ回路303,30
4抵抗(R)およびキャパシタ(C)による遅延回路を
示しており、出力信号CLK’はRCディレイ回路30
3を介して出力される。
【0058】従って、図25に示す遅延回路では、多数
のユニット遅延回路300を駆動する必要があるため、
消費電力の面で問題がある。図26は従来の遅延回路の
他の例を示すブロック図である。図26において、参照
符号305はドライバ回路,306はマルチプレクサ
(MUX),そして,307はキャパシタ・アレイを示
している。
【0059】図26に示す遅延回路は、ドライバ回路3
05の出力負荷(キャパシタ・アレイ307による容
量)をマルチプレクサ306で選択することにより、そ
のノードの立ち上がり時間(Rise-Time) および立ち下が
り時間(Fall-Time) を制御して、すなわち、信号波形の
なまりを利用して、入力されたクロック信号CLKから
所定の遅延を有する出力信号CLK’を出力するように
なっている。マルチプレクサ306は、RCディレイ回
路304を介してフィードバックされる信号を位相検出
回路302で検出してクロック信号CLKと位相比較を
行い、該位相検出回路302の出力に応じてキャパシタ
・アレイ307の所定の出力負荷(容量)を選択するよ
うになっている。なお、出力信号CLK’も、RCディ
レイ回路303を介して出力されるようになっている。
【0060】従って、図26に示す遅延回路では、信号
波形のなまりを利用して遅延時間を規定するために、ノ
イズに弱く、精度の面で問題がある。図27は従来のP
LL回路の一例を示すブロック図である。図27におい
て、参照符号310は発振器,320は位相比較器,そ
して,330は制御回路を示している。
【0061】一般に、制御信号(CTRL)によって、
位相を制御可能な発振器をPLL(Phase-Locked-Loop)
と呼ぶ。このPLL回路は、発振器(リング・オシレー
タ)を構成するゲートのディレイ値を電圧制御する方式
が多く、通常、アナログ回路として構成されている。な
お、ディレイ値をゲート負荷やトランジスタサイズ、或
いは、ゲート段数等により制御する場合には、ディジタ
ル・PLLとも称する。
【0062】図27に示されるように、PLL回路は、
リング・オシレータ(発振器)310のどのゲート段か
ら出力を取り出すかによって、種々の位相(30度、9
0度、120度等)を有するクロックを得ることがで
き、従って、2倍周期、3倍周期等のクロックを作成す
ることができる。しかしながら、このPLL回路は、基
本的に、発振器310、位相比較器320、および、制
御回路330より構成されるが、位相比較およびディレ
イ値の制御は電源電圧や温度の変動(ノイズ等)に依存
して変化してしまうという問題がある。さらに、通常、
発振器310としてリング・オシレータを使用するた
め、消費電力の面でも問題がある。
【0063】また、従来、PLLがリング・オシレータ
を使用するのに対して、開放型のゲート列を使用する場
合を、一般に、DLL(Delay-Line-Lock) と呼ぶ。以下
に説明する本発明の遅延回路は、消費電力を大幅に削減
することのできるディジタル方式のDLL回路に適用可
能なものであり、ノイズに強く,低消費電力(少ないス
タンバイ電流)および高速で安定した信号が要求される
高速の汎用メモリ(DRAM等)のクロック信号等を発
生する回路に適したものである。
【0064】図28は本発明が適用されるDLL回路の
基本構成を示すブロック図である。図28において、参
照符号411は第1の変換回路(CA)、412はゲー
ト段数情報変換回路(CD)、413は第2の変換回路
(CB)、そして、410は位相比較器420および制
御回路430で構成される微調回路を示している。図2
9は本発明が適用される遅延回路の原理構成を示すブロ
ック図である。図29(a) および図29(b) に示される
ように、第1の変換回路CAは、縦列接続(アレー状)
された複数のユニット回路(第1のユニット回路)UA
を備え、また、第2の変換回路CBは、縦列接続(アレ
イ状に配置)された複数のユニット回路(第2のユニッ
ト回路)UBを備えて構成されている。
【0065】第1の変換回路CAは、第1の入力信号C
LK−Aおよび第2の入力信号CLK−Bが切り替わる
第1の切り替わり時間差τを,対応する第1のゲート段
数情報(Nビット)に変換する。また、第2の変換回路
CBは、第1のゲート段数情報(Nビット)に応じて決
められる第2のゲート段数情報(N’ビット)を,第2
の切り替わり時間差τ’に変換する。そして、図29
(a) および図29(b) に示す遅延回路は、第2の変換回
路CBに入力される第3の入力信号INを第2の切り替
わり時間差τ’だけ遅延して出力する(OUT)ように
なっている。
【0066】第1の変換回路CAは、第1のユニット回
路UAを少なくとも2個以上規則的に繰り返すアレー構
造を持ち,第1の入力信号CLK−Aを第1のユニット
回路UAのアレー内において、第1の方向D1に伝播さ
せるようになっている。また、第2の変換回路CBは、
第1のユニット回路UAの1段当たりの遅延時間を再現
する第2のユニットの回路UBを少なくとも2個以上規
則的に繰り返すアレー構造を持ち,第3の入力信号IN
を該第2の変換回路(CB)において,第1の方向D1
とは逆向きの第2の方向(D2)に伝播させるようにな
っている。
【0067】図29(b) において、参照符号CEは、複
数のリセット回路RSTで構成されたリセット部を示し
ている。このリセット部CEは、第2の変換回路CBに
おける第2のユニット回路UBのアレーの各段の入出力
信号を、第3の入力信号INが入力される直前にリセッ
トするものである。図30は図29の遅延回路における
クロック信号を生成する回路例およびその動作を示す波
形図であり、同図(a) は第1の入力信号CLK−Aの生
成回路、同図(b) は第2の入力信号CLK−Bの生成回
路、そして、同図(c) はこれら生成回路の動作示す波形
図である。
【0068】図30(a) および図30(b) に示されるよ
うに、クロック信号(第1の入力信号CLK−Aおよび
第2の入力信号CLK−B)は、所定の信号をそのまま
クロック信号として使用するだけでなく、例えば、クロ
ック信号生成回路を2つの制御信号CLK-A1(CLK-B1)およ
びCLK-A2(CLK-B2)をゲートに受けるPチャネルおよびN
チャネル型MOSトランジスタと、2つのインバータで
構成されたラッチ回路により構成し、該クロック信号生
成回路の出力を第1の入力信号CLK−Aおよび第2の
入力信号CLK−Bとして使用することもできる。これ
により、図30(c) に示されるように、切り替わり時間
差(第1の切り替わり時間差)τを有する第1の入力信
号CLK−Aおよび第2の入力信号CLK−Bが生成さ
れる。
【0069】ここで、図30(a) および図30(b) に示
すクロック信号生成回路において、図30(c) から明ら
かなように、第1の入力信号CLK−Aおよび第2の入
力信号CLK−Bの切り替わり時間差(第1の切り替わ
り時間差τ)は、第1の入力信号CLK−Aが立ち上が
ってから第2の入力信号CLK−Bが立ち下がるまでの
時間、および、第1の入力信号CLK−Aが立ち下がっ
てから第2の入力信号CLK−Bが立ち上がるまでの時
間の両方により規定されている。
【0070】図31は本発明の遅延回路の第1実施例を
示す回路図であり、図32は図31に示す遅延回路の動
作を示す波形図である。図31において、参照符号CA
は第1の変換回路、CB1,CB2は第2の変換回路、
CD1,CD2はゲート段数情報変換回路、そして、R
Aはラッチ回路を示している。図31に示されるよう
に、本発明の遅延回路の第1実施例は、1つの第1の変
換回路(τ to N変換回路)CA,2つのゲート段数情
報変換回路(N to N'変換回路)CD1,CD2,2
つの第2の変換回路(N' to τ' 変換回路)CB1,
CB2, および, ラッチ回路RAを備えて構成されてい
る。
【0071】第1の変換回路CAにおいて、各ユニット
回路(第1のユニット回路)UAは、NORゲートまた
はNANDゲートにより構成されている。具体的に、第
1のユニット回路UAは、偶数段目がNORゲートによ
り構成され、且つ、奇数段目がNANDゲートにより構
成されている。すなわち、第1のユニット回路UAは、
反転機能を有する反転ゲート回路を備え、該反転ゲート
回路の各ゲート一段当たりの遅延時間を単位時間として
変換を行うようになっている。ここで、第1のユニット
回路UAは、偶数段目をNANDゲートにより構成し、
且つ、奇数段目をNORゲートにより構成することもで
きる。
【0072】また、第2の変換回路CB(CB1,CB
2)において、各ユニット回路(第2のユニット回路)
UBは、2つのNORゲートまたは2つのNANDゲー
トにより構成されている。具体的に、一方の第2の変換
回路CB1においては、偶数段目がNORゲートにより
構成され,且つ,奇数段目がNANDゲートにより構成
され、また、他方の第2の変換回路CB2においては、
偶数段目がNANDゲートにより構成され,且つ,奇数
段目がNORゲートにより構成されている。すなわち、
第2のユニット回路UBも、反転機能を有する反転ゲー
ト回路を備え、該反転ゲート回路の各ゲート一段当たり
の遅延時間を単位時間として変換を行うようになってい
る。ここで、各第2のユニット回路UBにおいて、2つ
のゲート回路の一方だけを使用し他方を使用していない
のは、回路の対称性を維持して各ユニット回路毎の遅延
時間を正確に規定するためである。
【0073】なお、ラッチ回路RAにおいて、各ユニッ
ト回路は、2つのNORゲートまたは2つのNANDゲ
ートにより構成され、また、ゲート段数情報変換回路C
D(CD1,CD2)において、各ユニット回路UD
は、NORゲートまたはNANDゲートにより構成され
ている。さらに、ラッチ回路RAは、第1の変換回路C
Aの各第1のユニット回路UAに対応して設けられ、該
ラッチ回路(ラッチ回路RAの各ラッチユニット)は、
該第1のユニット回路UA毎に出力されるデータを格納
するようになっている。
【0074】第1の入力信号CLK−Aおよび第2の入
力信号CLK−Bが切り替わる第1の切り替わり時間差
τは、第1の変換回路CAにおいて、対応する第1のゲ
ート段数情報(Nビット)に変換される。すなわち、第
1の切り替わり時間差τに対応するNビットのユニット
回路UA(所定段数のゲート)まで、信号の変化が伝え
られ、そのデータがラッチ回路RAに保持される。そし
て、ラッチ回路RAのデータ(第1の変換回路CAにお
いて、信号が伝播されたゲートの次のゲートの出力)
は、ゲート段数情報変換回路CD1およびCD2を介し
て、それぞれ第2の変換回路CB1およびCB2に供給
され、該第2の変換回路CB1およびCB2において、
出力(OUT)側に向かって信号の伝播が行われること
になる。
【0075】ここで、本第1実施例では、ゲート段数情
報変換回路CD1およびCD2は、第1のゲート段数情
報(Nビット)をそのまま第2の変換回路CB1および
CB2に供給するようになっており、すなわち、N to
N変換をするようになっており、第2の変換回路CB1
およびCB2による変換で、第2の切り替わり時間差
τ' は第1の切り替わり時間差τと同一となる。
【0076】従って、図32に示されるように、ノード
(1) およびノード(2) における遅延はτとなり、その結
果、出力(OUT)からは、入力信号(第3の入力信
号)INを時間τだけ遅延させた信号OUTが取り出さ
れることになる。なお、ノード(1) および(2) の信号に
おけるパルス幅TW0は、出力(OUT)に設けられた
ラッチ回路LA0および遅延線DL0により生成され
る。すなわち、ノード(1)および(2) の信号は、パルス
幅TW0のレベル変化の後、出力(OUT)を高インピ
ーダンス状態に保持するようにリセットされる。
【0077】ここで、第1のゲート段数情報(Nビッ
ト)は、第1のユニット回路UA毎に出力されるデータ
の全て若しくは一部を集めたものに対応し、また、第2
のゲート段数情報(N’ビット)は、第2のユニット回
路UB毎に入力されるデータの全て若しくは一部を集め
たものに対応するようになっている。なお、本第1実施
例では、第2のゲート段数情報は、第2のユニット回路
UB毎に入力されるデータの全てを集めたものに対応し
ている。すなわち、第2のゲート段数情報(N’ビッ
ト)として、第1のゲート段数情報(Nビット)の各ビ
ットの信号に同期した信号が第2の変換回路(CB1,
CB2)に直接入力するようになっている。また、この
第2の変換回路に直接入力するゲート段数情報(第2の
ゲート段数情報)は、第1のゲート段数情報(Nビッ
ト)の各ビットの信号と同相信号でもよいが、逆相信号
としてもよいのはもちろんである。
【0078】図33および図34は本発明の遅延回路の
第2実施例を示す回路図であり、図35は図33および
図34に示す遅延回路の動作を示す波形図である。図3
3および図34に示されるように、本第2実施例では、
前述したラッチ回路RAの他にラッチ回路RBが設けら
れている。このラッチ回路RBは、第2の変換回路CB
1,CB2(CB)の各第2のユニット回路(UB)に
対応して設けられ、該ラッチ回路RBに対して第2のユ
ニット回路毎に入力されるデータを格納するようになっ
ている。このラッチ回路RBにより、第2の変換回路C
B1,CB2に対して信号のばたつきが無く安定したデ
ータが供給されることになる。
【0079】ここで、図33および図34に示す第2実
施例において、参照符号WRは書き込み制御回路であ
り、この書き込み制御回路WRの動作に従って、第1の
ラッチ回路RAのデータが第2のラッチ回路RBに書き
込まれるようになっている。図36は本発明の遅延回路
に適用されるユニット回路の例を示す図であり、同図
(a) および(b) はユニット回路の構成例を示し、同図
(c) は動作を説明する波形図である。
【0080】図36(a) および(B) に示されるように、
各ユニット回路(UA,UB)は、インバータ回路(反
転機能を有する反転ゲート回路)を持ち、該インバータ
回路の各ゲート一段当たりの遅延時間を単位時間とし
て、時間差(第1の入力信号CLK−Aおよび第2の入
力信号CLK−Bが切り替わる第1の切り替わり時間
差)τを,対応する第1のゲート段数情報(Nビット)
に変換するようになっている。
【0081】ここで、図36(a) および(B) に示すユニ
ット回路では、図36(c) に示されるように、第2の入
力信号CLK−Bを高レベル“H”としている時に、第
1の入力信号CLK−Aの切り替わりをスタートさせる
と、該第2の入力信号CLK−Bを低レベル“L”とし
た時点でのゲートの出力が、第1の切り替わり時間差τ
に対応した第1のゲート段数情報(Nビット)として残
るようになっている。
【0082】図37は本発明の遅延回路に適用されるユ
ニット回路の他の例を示す図である。図37(a) および
(B) に示されるように、各ユニット回路(UA,UB)
は、リセット信号入力端子(RESET)を備え、第1
の入力信号CLK−Aに依存した信号が通過する直前の
出力を期待値の逆に設定するようになっている。さら
に、各ユニット回路(UA,UB)は、データ取込回路
(CI)を備え、当該ユニット回路における第2の入力
信号CLK−Bの切り替わり時のデータを取り込むよう
になっている。
【0083】図38は本発明の遅延回路に適用されるユ
ニット回路のさらに他の例を示す図である。図38(a)
および(B) に示されるように、各ユニット回路(UA,
UB)において、第1の入力信号CLK−1に依存した
信号を伝播させる側の遅延時間が高速になるように該第
1の変換回路CAおよび第2の変換回路CBの入力閾値
を偏らせるようになっている。すなわち、図38(a) に
示すユニット回路(NAND型)においては、Pチャネ
ル型MOSトランジスタのトランジスタサイズを小さく
し、且つ、Nチャネル型MOSトランジスタのトランジ
スタサイズを大きくし、また、図38(b) に示すユニッ
ト回路(NOR型)においては、Pチャネル型MOSト
ランジスタのトランジスタサイズを大きくし、且つ、N
チャネル型MOSトランジスタのトランジスタサイズを
小さくするようになっている。これにより、1ユニット
回路毎の遅延時間(量子化した速度)を短くすることが
でき、高精度で遅延時間の制御を行うことが可能とな
る。
【0084】図39は本発明の遅延回路に適用されるユ
ニット回路のまたさらに他の例を示す図である。図39
(a) および(B) に示されるように、各ユニット回路(U
A,UB)には、遅延時間調整用の容量CCが設けら
れ、遅延時間調整用の容量CCにより上記のデータ取込
回路CIの入力容量に相当する容量を付加するようにな
っている。なお、図39(a) および(B) に示す容量CC
は2つのトランジスタ(CMOSトランジスタ)で構成
されている。
【0085】さらに、図39(a) および(B) に示すユニ
ット回路は、リセット信号入力端子(RESET)を備
え、第3の入力信号INに依存した信号が通過する直前
の出力を期待値の逆に設定するようになっている。図4
0は本発明の遅延回路の第3実施例を示す回路図であ
り、図41は図40に示す遅延回路の動作を示す波形図
である。
【0086】図40に示されるように、本第3実施例の
遅延回路は、2つの第1の変換回路CA1,CA2、お
よび2つの第2の変換回路CB1,CB2を備えて構成
されており、第1の変換回路CA1(CA2)の各ユニ
ット回路UAのゲート段数情報出力は、第2の変換回路
CB1(CB2)の各ユニット回路UBのゲート段数情
報入力に直接供給され、該第2の変換回路CB1(CB
2)の遅延時間を該第1の変換回路CA1(CA2)の
遅延時間に揃えるようになっている。
【0087】ここで、一方の第2の変換回路CB1はN
AND型遅延回路を持つユニット回路UBからアレイを
開始し、また、他方の第2の変換回路CB2はNOR型
遅延回路を持つユニット回路UBからアレイを開始し、
そして、初段のユニット回路はインバータ型遅延回路と
なるように入力レベルを固定するようになっている。図
41に示されるように、図40の第3実施例では、入力
信号INから時間差τの2倍の遅延時間2τを有する出
力信号OUTを得るようになっている。
【0088】図42および図43は本発明の遅延回路の
第4実施例を示す回路図であり、図44は図42および
図43に示す遅延回路の動作を示す波形図である。図4
2および図43に示されるように、本第4実施例の遅延
回路では、ゲート段数情報変換回路CD1(CD2)が
第1の変換回路CA1(CA2)と第2の変換回路CB
1(CB2)との間に設けられている。すなわち、ゲー
ト段数情報変換回路CD1(CD2)は、前記第1の変
換回路CA1(CA2)の各ユニット回路UAのM段毎
(本実施例では、3段毎、すなわち、2段置き)のゲー
ト段数情報出力を、第2の変換回路CB1(CB2)の
各ユニット回路UBのゲート段数情報入力に供給し、該
第2の変換回路CB1(CB2)の遅延時間(τ)を該
第1の変換回路CA1(CA2)の遅延時間のM分の1
(本実施例では、1/3)に設定するようになってい
る。
【0089】具体的に、本第4実施例では、図42の第
1の変換回路CA2における3つのユニット回路UA1
〜UA3に対して、ゲート段数情報変換回路CD2にお
ける1つのユニット回路UDが設けられ、これにより、
図44に示されるように、入力信号INから時間差τの
1/3の遅延時間τ/3を有する出力信号OUTを得る
ようになっている。このように、本実施例の遅延回路に
よれば、必要とする遅延時間を有する出力信号を得るこ
とが可能となる。
【0090】図45および図46は本発明の遅延回路の
第5実施例を示す回路図であり、図47は図45および
図46に示す遅延回路の動作を示す波形図である。図4
5および図46に示す第5実施例と、図42および図4
3に示す第4実施例との比較から明らかなように、本第
5実施例では、第1の変換回路CA1(CA2)の各ユ
ニット回路UAのM段毎(本実施例では、2段毎、すな
わち、1段置き)のゲート段数情報出力を、所定の段数
(本実施例では、1段)のインバータ回路IIを介して
必要とする位相に合致させ、第2の変換回路CB1(C
B2)の各ユニット回路UBのゲート段数情報入力に供
給さするようになっている。具体的に、第1の変換回路
CA1から取り出されるゲート出力(1段置きのゲート
出力)の1段置きにインバータIIを挿入するようにな
っている。
【0091】図45および図46に示されるように、本
第5実施例では、第1の変換回路(CA)が2個(CA
1,CA2)設けられ、第1の変換回路(CA1)にお
ける第1の入力信号CLK−Aの立ち上がり時の遅延時
間と、第1の変換回路(CA2)における第1の入力信
号CLK−Aの立ち下がり時の遅延時間とを別々に設定
するようにも構成されている。
【0092】これにより、図47に示されるように、第
1の入力信号CLK−Aが高レベル“H”で第2の入力
信号CLK−Bが低レベル“L”に立ち下がった時の時
間差τ1 、および、第1の入力信号CLK−Aが低レベ
ル“L”で第2の入力信号CLK−Bが高レベル“H”
に立ち上がった時の時間差τ2 に対して、1/M(本実
施例では、1/2)の遅延時間を有する信号を得ること
ができる。なお、本実施例では、入力信号INに対して
出力信号OUTのレベルが反転しているが、これは、ゲ
ート回路の構成によりどちらでも必要なものを生成する
ことができるのはいうまでもない。
【0093】さらに、ゲート段数情報変換回路CDを、
第1の変換回路CAの各ユニット回路UAの1段分のゲ
ート段数情報出力を、第2の変換回路CBのM段のユニ
ット回路UBのゲート段数情報入力に共通に供給し、該
第2の変換回路CBの遅延時間を該第1の変換回路CA
の遅延時間のM倍に設定することも可能である。図48
および図49は本発明の遅延回路の第6実施例を示す回
路図であり、図50は図48および図49に示す遅延回
路の動作を示す波形図である。
【0094】図48および図49に示されるように、本
第6実施例において、2つの第1の変換回路CA1,C
A2の偶数段目と奇数段目で,交互にNAND型のユニ
ット回路およびNOR型のユニット回路がアレイ状に繰
り返して配置されるようになっており、且つ、2つの第
2の変換回路CB1,CB2における立ち上がり時の遅
延時間作成用ユニット回路および立ち下がり時の遅延時
間作成用ユニット回路も同様に偶数段目と奇数段目で,
交互にNAND型のユニット回路およびNOR型のユニ
ット回路がアレイ状に繰り返して配置されるようになっ
ている。そして、立ち上がり時(第2の入力信号CLK
−Bが高レベル“H”に立ち上がった時の時間差τ2
の遅延時間作成用ユニット回路と該立ち下がり時(第2
の入力信号CLK−Bが低レベル“L”に立ち下がった
時の時間差τ1 )の遅延時間作成用ユニット回路では,
上記のNAND型およびNOR型の配置が逆に設定され
ている。さらに、第1の変換回路CA1およびCA2の
出力は、ラッチ回路RA1およびRA2によ一時ラッチ
されて出力されるようになっている。
【0095】これにより、図50に示されるような、入
力信号INに対して、出力OUTが立ち上がるときの遅
延時間(立ち上がり時間差)τ2 および立ち下がるとき
の遅延時間(立ち下がり時間差)τ1 を有する信号(出
力信号OUT)が得られることになる。図51および図
52は本発明の遅延回路の第7実施例を示す回路図であ
り、図53は図51および図52に示す遅延回路の動作
を示す波形図である。
【0096】図51および図52に示す本第7実施例で
は、第2の変換回路(CB)が複数個(4個:CB1〜
CB4)設けられ、該第2の変換回路CB1〜CB4に
おける第2の入力信号CLK−Bの立ち上がり時の遅延
時間と、該第2の変換回路CB1〜CB4における前記
第2の入力信号CLK−Bの立ち下がり時の遅延時間と
を別々に、且つ、複数種類設定するようになっている。
【0097】そして、図53に示されるように、各第2
の変換回路CB1〜CB4の出力(ノード(1) 〜ノード
(4))の論理を取って、入力信号(第3の入力信号)IN
の振動周波数を変化(本実施例では、周波数を4倍(定
数倍)に変化)させるようになっている。また、本第7
実施例では、入力信号INに対して、時間差τの半分
(τ/2)の遅延時間を与えて出力信号OUTを取り出
すようになっている。
【0098】図54は本発明の遅延回路に適用されるア
レー構造の一例を示す回路図であり、図55は本発明の
遅延回路に適用されるアレー構造の他の例を示す回路図
である。これら図54および図55に示すアレー構造
は、第1の変換回路CAの構成例を示すものである。図
54に示されるように、第1の変換回路CAにおけるユ
ニット回路UAのアレイの初段には、第1の入力信号C
LK−Aが供給され、信号の伝播が開始されるようにな
っている。
【0099】また、図55と図38を参照して説明した
各ユニット回路との比較から明らかなように、第1の変
換回路CAにおけるユニット回路UAに対して、第1の
入力信号CLK−Aをリセット信号(RESET)とし
て供給し、該各ユニット回路UAにおける遅延作成用ゲ
ートを、リセット状態または反転状態となるように制御
するように構成してもよい。この図55に示すアレー構
造は、第1の変換回路CAにおける初段のユニット回路
UAの入力を固定したレベル(高レベル“H”)に設定
し、第1の入力信号CLK−Aが反転状態を指示した時
に、該第1の変換回路CAにおけるアレイの信号伝播を
開始するようになっている。
【0100】図56は本発明の遅延回路に適用されるア
レー構造のさらに他の例を示す回路図であり、図57は
本発明の遅延回路に適用されるアレー構造のまたさらに
他の例を示す回路図である。これら図56および図57
に示すアレー構造は、第2の変換回路CBの構成例を示
すものである。図56および図57に示されるように、
第2の変換回路CBは、第2のゲート段数情報(N’ビ
ット)を受け取って、対応する遅延時間(τ’)を入力
信号に与えて出力信号OUTを送出するものであり、第
2のゲート段数情報に対応したN’個のユニット回路U
Bを備えて構成されている。
【0101】前述した図31〜図35および図40〜図
53に示されるように、第2の変換回路CBにおける初
段のユニット回路(UB)は、インバータ型の遅延回路
を含むユニット回路として構成されている。また、第2
の変換回路CBにおけるユニット回路UBのアレイの初
段の入力には、第1の変換回路CAにおける遅延時間を
越えるような長い切り替わり時間差(τ)が入力された
時に、ゲート段数情報(N’)を反転させる側にクラン
プするようにしてもよい。さらに、第2の変換回路CB
におけるユニット回路UBのアレイの初段には、該初段
のユニット回路UB内における遅延回路をインバータと
して動作させる側に入力をクランプするようにしてもよ
い。
【0102】さらに、第1の変換回路CAに対する第1
および第2の入力信号(CLK−A,CLK−B)を、
クロックの切り替わりのM回(例えば、8回または16
回)に1度だけ定期的に行って、第2のゲート段数情報
(N’ビット)を再生成するようにしてもよい。これに
より、マスタクロックが変動した場合でも追従するおと
ができる。また、再生成した第2のゲート段数情報N’
を、第2の変換回路CBが第3の入力信号INを伝播し
ていない時に設定し直すように構成すれば、他の動作を
妨げること無く、第2のゲート段数情報(N’ビット)
の再生成を行うことができる。
【0103】図58および図59は本発明の遅延回路の
第8実施例を示す回路図であり、図60は図58および
図59に示す遅延回路の動作を示す波形図である。図5
8および図59に示す第8実施例においては、ラッチ回
路RAとラッチ回路RBとの間に設けられた遅延時間変
動制御回路CD’により、上述した第2のゲート段数情
報N’の再生成時における第2のゲート段数情報
(N’)の値の新旧の変動を小さくするようになってい
る。すなわち、遅延時間変動制御回路CD’により、前
後の第1のユニット回路(UA)の出力の論理を取っ
て、再生成した第2のゲート段数情報(N’)の値の変
化を徐々に変えるようになっている。なお、図60は、
第2のゲート段数情報N’を再生成し、入力信号(I
N)から時間(τ)だけ遅延した出力信号(OUT)を
出力する様子が示されている。
【0104】図61および図62は本発明の遅延回路の
第9実施例を示す回路図であり、図63は図61および
図62に示す遅延回路の動作を示す波形図である。この
図61および図62に示す第9実施例は、前述した図5
1および図52に示す第7実施例を変形したものであ
る。図61および図62に示すように、本第9実施例
は、複数対(2対)の第2の変換回路CB1,CB2;
CB3,CB4が設けられており、該各対の一方の第2
の変換回路CB1,CB3によって出力OUTの立ち上
がりタイミングを遅延させ、また、他方の第2の変換回
路CB2,CB4によって出力OUTの立ち下がりタイ
ミングを遅延させるようになっている。そして、逆の出
力OUTの出力切り替わりタイミングを他の出力切り替
わりタイミング作成手段によって決定し、そして、該各
第2の変換回路CB1,CB2;CB3,CB4内の出
力、および、他の出力切り替わりタイミング作成手段の
出力を合成出力ノードにバス接続するようになってい
る。ここで、第2の変換回路CB1およびCB3は、第
1の変換回路CAの各ユニット回路UAの2段に1つの
ゲート段数情報出力を受け取るようになっている。
【0105】これにより、図63に示されるように、各
第2の変換回路CB1〜CB4の出力(ノード(1) 〜ノ
ード(4))の論理を取って、入力信号(第3の入力信号)
INの振動周波数を2倍に変化させた信号を得るように
なっている。また、本第9実施例では、入力信号INに
対して、時間差τの半分(τ/2)の遅延時間を与え、
さらに、該入力信号INを反転して出力信号OUTを取
り出すようになっている。
【0106】図64および図65は本発明の遅延回路の
第10実施例を示す回路図であり、図66は図64およ
び図65に示す遅延回路の動作を示す波形図である。図
64および図65に示されるように、本第10実施例に
おいて、第2の変換回路(CB)は2M個(4個)設け
られ、図66に示されるように、第3の入力信号(I
N)のM倍(2倍)の周波数を有する出力信号を出力す
るように構成されている。
【0107】なお、前述した各実施例にも示されている
ように、第2の変換回路(CB)を2個設け、入力の立
ち上がり時の遅延と入力の立ち下がり時の遅延とを別々
に作るとき、該各第2の変換回路(CB1,CB2)内
の出力を合成出力ノードにバス接続し、且つ、該各第2
の変換回路内の出力部に、出力切り換え後の一定時間内
だけ所定のデータを出力する回路を設け、その他の期間
には出力インピーダンスを充分大きくするように構成す
ることができる。具体的に、例えば、出力(OUT)に
対して、図31におけるラッチ回路LA0およびは遅延
線DL0を設け、出力切り換え後の一定時間内だけ所定
のデータを出力させ、その他の期間には出力を高インピ
ーダンス状態に保持するようにしてもよい。
【0108】さらに、複数の第2の変換回路(CB)内
に、他の種類の遅延時間を電気的に制御可能な遅延回路
を設け、該遅延回路の制御により、該第2の変換回路の
遅延時間を調整するようにしてもよい。また、第2の変
換回路(CB)を奇数個設け、該各第2の変換回路の入
力および出力をリング発振器を形成するように接続し、
第1の変換回路(CA)で設定する時間(τ)のL/M
倍(L,Mは整数)の周期を持たせるように構成しても
よい。
【0109】図67および図68は本発明の遅延回路の
第11実施例を示す回路図であり、図69は図67およ
び図68に示す遅延回路の動作を示す波形図である。図
67および図68に示されるように、本第11実施例に
おいて、第2の変換回路(CB1〜CB4)は偶数個
(4個)設けられている。そして、奇数個(1個)のイ
ンバータ・ゲートをさらに設け、各第2の変換回路CB
1,CB2;CB3,CB4の入力および出力を該イン
バータ・ゲートを介してリング発振器を形成するように
接続されている。
【0110】すなわち、図67および図68に示される
ように、第2の変換回路CB1およびCB2の出力であ
る信号OUT1は、第2の変換回路CB3およびCB4
の入力信号IN2として直接供給されると共に、インバ
ータIFD2により反転して第2の変換回路CB3およ
びCB4の入力信号/IN2として該第2の変換回路C
B3およびCB4に供給されている。同様に、第2の変
換回路CB3およびCB4の出力である信号OUT2
は、第2の変換回路CB1およびCB2の入力信号/I
N1として直接供給されると共に、インバータIFD1
により反転して第2の変換回路CB1およびCB2の入
力信号IN1として該第2の変換回路CB1およびCB
2に供給されている。これにより、図69に示されるよ
うに、第1の変換回路CAにより設定される時間差τの
L/M倍(L,Mは整数)の周期を持った出力信号OU
T(OUT1,OUT2)を得ることができる。
【0111】図70および図71は本発明の遅延回路の
第12実施例を示す回路図である。この図70および図
71に示す第12実施例は、図67および図68に示す
第11実施例に対して、微調整遅延回路DA(DA1,
DA2)を設けたものである。すなわち、複数の第2の
変換回路CB1,CB2およびCB3,CB4毎に各出
力OUT1,OUT2を取り出す直前に微調整遅延回路
DA1,DA2を設けるようになっている。この微調整
遅延回路DA1およびDA2により、各第2の変換回路
(CB1,CB2;CB3,CB4)毎に第3の入力信
号INに同期したタイミング周波数を有する出力信号O
UT1,OUT2を取り出すようになっている。
【0112】ここで、第2の変換回路(CB)内に、他
の種類の遅延時間を電気的に制御可能な遅延回路を設
け、いずれかの第2の変換回路の出力の切り替わりタイ
ミングを、外部のクロック信号の出力切り替わりタイミ
ングに同期させるように該遅延回路の遅延時間を制御
し、第1の変換回路(CA)で設定する時間(τ)のL
/M倍(L,Mは整数)の周期を持たせるように構成し
てもよい。さらに、第2の変換回路(CB)内に、他の
種類の遅延時間が製造条件によるバラツキを反映する固
定時間の遅延回路を設け、いずれかの第2の変換回路
(CB)の出力の切り替わりタイミングを、外部のクロ
ック信号の出力切り替わりタイミングに同期させるよう
に該遅延回路の遅延時間を制御し、該外部のクロック信
号よりも該固定時間だけ早く切り替わる内部クロックを
作成するように構成することもできる。
【0113】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明のタイミ
ング制御回路によれば、時間差伸長回路で第1の信号の
切り替わりタイミングと第2の信号の切り替わりタイミ
ングとの時間差τをN倍(Nは2以上の整数)に伸長す
ることによって、使用する制御信号の周期に応じて該制
御信号のタイミングを適切に制御することができる。さ
らに、本発明の遅延回路によれば、電源電圧や温度の変
動等のノイズの影響を受けることなく、低消費電力で、
必要に応じた遅延時間および周波数を有する出力信号を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイミング制御回路の原理構成を
示す図である。
【図2】本発明のタイミング制御回路の第1実施例を説
明するための図である。
【図3】本発明のタイミング制御回路の第2実施例を説
明するための図である。
【図4】本発明のタイミング制御回路の第3実施例を説
明するための図である。
【図5】本発明のタイミング制御回路の第4実施例を説
明するための図である。
【図6】本発明のタイミング制御回路の第5実施例を説
明するための図である。
【図7】本発明のタイミング制御回路の第6実施例を説
明するための図である。
【図8】本発明のタイミング制御回路の第7実施例を説
明するための図である。
【図9】本発明のタイミング制御回路の第8実施例を説
明するための図である。
【図10】本発明のタイミング制御回路の第9実施例を
説明するための図である。
【図11】本発明のタイミング制御回路の第10実施例
を説明するための図である。
【図12】本発明のタイミング制御回路の第11実施例
を説明するための図である。
【図13】本発明のタイミング制御回路の第12実施例
を説明するための図である。
【図14】本発明のタイミング制御回路の第13実施例
を説明するための図である。
【図15】本発明のタイミング制御回路の第14実施例
を説明するための図である。
【図16】本発明のタイミング制御回路の適用例を説明
するための図である。
【図17】本発明のタイミング制御回路を適用したクロ
ック発生回路の一例を示す回路図(その1)である。
【図18】本発明のタイミング制御回路を適用したクロ
ック発生回路の一例を示す回路図(その2)である。
【図19】本発明のタイミング制御回路を適用したクロ
ック発生回路の一例を示す回路図(その3)である。
【図20】図17〜図19に示すクロック発生回路の各
信号を示すタイミング図(その1)である。
【図21】図17〜図19に示すクロック発生回路の各
信号を示すタイミング図(その2)である。
【図22】従来のタイミング制御回路の一例を説明する
ための図である。
【図23】タイミング制御回路が適用される回路構成の
一例を概略的に示すブロック図である。
【図24】従来のタイミング制御回路の他の例を説明す
るための図である。
【図25】従来の遅延回路の一例を示すブロック図であ
る。
【図26】従来の遅延回路の他の例を示すブロック図で
ある。
【図27】従来のPLL回路の一例を示すブロック図で
ある。
【図28】本発明が適用されるDLL回路の基本構成を
示すブロック図である。
【図29】本発明が適用される遅延回路の原理構成を示
すブロック図である。
【図30】図29の遅延回路におけるクロック信号を生
成する回路例およびその動作を示す波形図である。
【図31】本発明の遅延回路の第1実施例を示す回路図
である。
【図32】図31に示す遅延回路の動作を示す波形図で
ある。
【図33】本発明の遅延回路の第2実施例を示す回路図
(その1)である。
【図34】本発明の遅延回路の第2実施例を示す回路図
(その2)である。
【図35】図33および図34に示す遅延回路の動作を
示す波形図である。
【図36】本発明の遅延回路に適用されるユニット回路
の例を示す図である。
【図37】本発明の遅延回路に適用されるユニット回路
の他の例を示す図である。
【図38】本発明の遅延回路に適用されるユニット回路
のさらに他の例を示す図である。
【図39】本発明の遅延回路に適用されるユニット回路
のまたさらに他の例を示す図である。
【図40】本発明の遅延回路の第3実施例を示す回路図
である。
【図41】図40に示す遅延回路の動作を示す波形図で
ある。
【図42】本発明の遅延回路の第4実施例を示す回路図
(その1)である。
【図43】本発明の遅延回路の第4実施例を示す回路図
(その2)である。
【図44】図42および図43に示す遅延回路の動作を
示す波形図である。
【図45】本発明の遅延回路の第5実施例を示す回路図
(その1)である。
【図46】本発明の遅延回路の第5実施例を示す回路図
(その2)である。
【図47】図45および図46に示す遅延回路の動作を
示す波形図である。
【図48】本発明の遅延回路の第6実施例を示す回路図
(その1)である。
【図49】本発明の遅延回路の第6実施例を示す回路図
(その2)である。
【図50】図48および図49に示す遅延回路の動作を
示す波形図である。
【図51】本発明の遅延回路の第7実施例を示す回路図
(その1)である。
【図52】本発明の遅延回路の第7実施例を示す回路図
(その2)である。
【図53】図51および図52に示す遅延回路の動作を
示す波形図である。
【図54】本発明の遅延回路に適用されるアレー構造の
一例を示す回路図である。
【図55】本発明の遅延回路に適用されるアレー構造の
他の例を示す回路図である。
【図56】本発明の遅延回路に適用されるアレー構造の
さらに他の例を示す回路図である。
【図57】本発明の遅延回路に適用されるアレー構造の
またさらに他の例を示す回路図である。
【図58】本発明の遅延回路の第8実施例を示す回路図
(その1)である。
【図59】本発明の遅延回路の第8実施例を示す回路図
(その2)である。
【図60】図58および図59に示す遅延回路の動作を
示す波形図である。
【図61】本発明の遅延回路の第9実施例を示す回路図
(その1)である。
【図62】本発明の遅延回路の第9実施例を示す回路図
(その2)である。
【図63】図61および図62に示す遅延回路の動作を
示す波形図である。
【図64】本発明の遅延回路の第10実施例を示す回路
図(その1)である。
【図65】本発明の遅延回路の第10実施例を示す回路
図(その2)である。
【図66】図64および図65に示す遅延回路の動作を
示す波形図である。
【図67】本発明の遅延回路の第11実施例を示す回路
図(その1)である。
【図68】本発明の遅延回路の第11実施例を示す回路
図(その2)である。
【図69】図67および図68に示す遅延回路の動作を
示す波形図である。
【図70】本発明の遅延回路の第12実施例を示す回路
図(その1)である。
【図71】本発明の遅延回路の第12実施例を示す回路
図(その2)である。
【符号の説明】
1…第1の回路(入力バッファ回路) 2…第2の回路(遅延回路) 3…時間差伸長回路 4…信号伝達部(長配線ディレイ) 5…出力バッファ 21…遅延回路(長配線ディレイ) 22…遅延回路 23…出力バッファ回路 24…遅延回路(出力確定時間設定回路) AA…第1のゲート列 BB…第2のゲート列 CLK−A…第1の入力信号 CLK−B…第2の入力信号 CA…第1の変換回路 CB…第2の変換回路 CD…ゲート段数情報変換回路 IN…第3の入力信号 N…第1のゲート段数情報 N’…第2のゲート段数情報 UA…第1のユニット回路 UB…第2のユニット回路 X…第1の制御信号 Y…第2の制御信号 τ…第1の切り替わり時間差(時間差) τ’…第2の切り替わり時間差

Claims (71)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号(CLK)が入力され、第1の
    遅延時間(IB−1)を有する第1の回路(1)と、 第2の遅延時間(IB−2)を有する第2の回路(2)
    と、 前記第1の回路(1)および前記第2の回路(2)の両
    方を通過した第1の信号(A)の切り替わりタイミング
    と、前記第1の回路(1)のみを通過した第2の信号
    (B,C)の切り替わりタイミングとの時間差(τ)を
    α倍(αは1以上)に伸長する時間差伸長回路(3)と
    を具備し、前記制御信号(CLK)と一定の時間差で切
    り替わる出力を得るようにしたことを特徴とするタイミ
    ング制御回路。
  2. 【請求項2】 前記第2の回路(2)は、前記第1の遅
    延時間(IB−1)とほぼ同じ第2の遅延時間(IB−
    2)を有していることを特徴とする請求項1のタイミン
    グ制御回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の信号は,前記制御信号(CL
    K)を前記第1の遅延時間(IB−1)および前記第2
    の遅延時間(IB−2)を合計した時間だけ遅延した信
    号(A)であり、前記第2の信号は,前記制御信号(C
    LK)を前記第1の遅延時間(IB−1)だけ遅延した
    信号(C)であり、そして、前記時間差(τ)は,前記
    第1の信号(A)が切り替わるタイミングから,1サイ
    クル後の前記第2の信号(C)が切り替わるタイミング
    までの時間であることを特徴とする請求項1のタイミン
    グ制御回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の信号は,前記制御信号(CL
    K)を前記第1の遅延時間(IB−1)および前記第2
    の遅延時間(IB−2)を合計した時間だけ遅延した信
    号(A)であり、前記第2の信号は,前記制御信号(C
    LK)を前記第1の遅延時間(IB−1)だけ遅延する
    と共に,周期を2倍にした信号(B)であり、そして、
    前記時間差(τ)は,前記第1の信号(A)が立ち上が
    るタイミングから,前記第2の信号(B)が立ち下がる
    タイミングまでの時間であることを特徴とする請求項1
    のタイミング制御回路。
  5. 【請求項5】 前記時間差伸長回路(3)は、前記時間
    差(τ)を2倍に伸長するようになっていることを特徴
    とする請求項1のタイミング制御回路。
  6. 【請求項6】 前記第2の回路(2)は、前記時間差伸
    長回路(3)から出力信号が次段の回路に供給されるま
    での第3の遅延時間(R)を有する信号伝達部(4)と
    ほぼ同じ第4の遅延時間(P)を有する第1の遅延回路
    (21)と、前記第1の遅延時間(IB−1)とほぼ同
    じ第2の遅延時間(IB−2)を有する第2の遅延回路
    (22)とを備えていることを特徴とする請求項1のタ
    イミング制御回路。
  7. 【請求項7】 前記時間差伸長回路(3)は、前記第1
    の回路(1),前記第1の遅延回路(21)および前記第
    2の遅延回路(22)を通過した第1の信号(A)の切
    り替わりタイミングと、前記第1の回路(1)のみを通
    過した第2の信号(B,C)の切り替わりタイミングと
    の時間差(τ)をN倍(Nは2以上の整数)に伸長し、
    前記制御信号(CLK)と同じ位相で切り替わる出力を
    得るようにしたことを特徴とする請求項6のタイミング
    制御回路。
  8. 【請求項8】 Mサイクル目に入力された制御信号(C
    LK)が内部回路(1,21,22,23,…)を通過した後の第
    1の信号(A)と、〔M+1〕サイクル目に入力された
    信号が前記内部回路の一部(1)のみを通過した後の第
    2の信号(B)とを、該第1および第2の信号の切り替
    わり時間差(τ)をN倍(Nは2以上の整数)に伸長す
    る時間差伸長回路(3)に入力し、該時間差伸長回路
    (3)の出力またはその遅延信号を位相制御された信号
    とすることを特徴とするタイミング制御回路。
  9. 【請求項9】 Mサイクル目に入力された制御信号(C
    LK)が第1の内部回路(1,21,22,23,…)を通過した
    後の第1の信号(A)と、〔M+1〕サイクル目に入力
    された信号が前記第1の内部回路の一部(1)のみを通
    過した後の第2の信号(B)とを、該第1および第2の
    信号の切り替わり時間差(τ)をN倍(Nは2以上の整
    数)に伸長する時間差伸長回路(3)に入力し、該時間
    差伸長回路(3)の出力を前記第1の内部回路の所定部
    分(21,23)の遅延時間とほぼ同じ遅延時間を有す
    る第2の内部回路(4,5)に通過させ、該第2の内部
    回路の出力を位相制御された信号とすることを特徴とす
    るタイミング制御回路。
  10. 【請求項10】 前記制御信号を用いて、前記タイミン
    グ制御回路全体の出力を、外部入力時点での該制御信号
    の立ち上がりタイミング若しくは立ち下がりタイミング
    よりも前に出力し(24)、該制御信号の立ち上がりタ
    イミング若しくは立ち下がりタイミングの前後の一定期
    間において、出力を確定するようにしたことを特徴とす
    る請求項1〜9のいずれかのタイミング制御回路。
  11. 【請求項11】 第1の方向に信号を伝播する直列接続
    された複数のゲート回路(A1, A2, A3, …)を備えた第
    1のゲート列(AA)と、 前記第1の方向とは逆の第2の方向に信号を伝播する直
    列接続された複数のゲート回路(B1, B2, B3, …)を備
    えた第2のゲート列(BB)と、 第1の制御信号(X)により前記第1のゲート列の少な
    くとも一部分の活性化を制御し、且つ、第2の制御信号
    (Y)により前記第2のゲート列の少なくとも一部分の
    活性化を制御する制御手段とを具備し、前記第1のゲー
    ト列および第2のゲート列の結節点の少なくとも1つを
    共通ノードにて短絡し、該第1のゲート列への入力信号
    を反転して再現し、該第2のゲート列から出力するよう
    にしたことを特徴とする遅延回路。
  12. 【請求項12】 前記第1のゲート列(AA)のゲート
    回路(A1, A2, A3,…),および, 前記第2のゲート列
    (BB)のゲート回路(B1, B2, B3, …)は、3段以上
    の同じ段数のゲート回路として構成されていることを特
    徴とする請求項11の遅延回路。
  13. 【請求項13】 前記第1の制御信号(X)および前記
    第2の制御信号(Y)は同一の基本制御信号から生成さ
    れ、該基本制御信号が第1のレベル(“H”)のときに
    前記第1のゲート列が活性化されると共に前記第2のゲ
    ート列が非活性化され、且つ、該基本制御信号が第2の
    レベル(“L”)のときに前記第1のゲート列が非活性
    化されると共に前記第2のゲート列が活性化されるよう
    になっていることを特徴とする請求項11の遅延回路。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、クロック信号(CL
    K)および回路全体の活性化を制御する信号から、前記
    第1の制御信号(X)および前記第2の制御信号(Y)
    を生成するようになっていることを特徴とする請求項1
    1の遅延回路。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、前記第1のゲート列
    (AA)への入力信号(CLK)を1/N分周(Nは2
    以上の整数)して該入力信号のN倍の周期を有する信号
    を発生し、それぞれ前記第1のゲート列(AA)および
    第2のゲート列(BB)で構成されるN組の回路に対し
    てそれぞれ制御信号を供給し、該N組の回路の出力(OU
    T(BB1)〜OUT(BBN)) を重ね合わせて前記入力信号と同じ
    周波数で位相の異なる出力信号を得るようにしたことを
    特徴とする請求項11の遅延回路。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、前記第1のゲート列
    (AA)への入力信号であるクロック信号(CLK)を
    1/2分周して該クロック信号の2倍の周期を有する相
    補信号を発生し、それぞれ前記第1のゲート列(AA)
    および第2のゲート列(BB)で構成される2組の回路
    に対してそれぞれ前記第1の制御信号(X)および前記
    第2の制御信号(Y)を供給し、該2組の回路の出力
    (OUT(BB1),OUT(BB2))を重ね合わせて前記クロック信号
    と同じ周波数で位相の異なる出力信号を得るようにした
    ことを特徴とする請求項15の遅延回路。
  17. 【請求項17】 前記第1の制御信号(X)および前記
    第2の制御信号(Y)は、前記第1のゲート列(AA)
    および前記第2のゲート列(BB)の各ゲート回路に対
    してそれぞれ制御信号線を介して供給されるようになっ
    ていることを特徴とする請求項11の遅延回路。
  18. 【請求項18】 前記制御信号線は、所定数のゲート回
    路毎に設けられたバッファ回路を介して各ゲート回路に
    接続されるようになっていることを特徴とする請求項1
    7の遅延回路。
  19. 【請求項19】 前記第1のゲート列(AA)の各ゲー
    ト回路を構成するトランジスタのサイズと、前記第2の
    ゲート列(BB)の各ゲート回路を構成するトランジス
    タのサイズとを異ならせ、前記第1のゲート列への入力
    信号を該トランジスタのサイズ比に応じ時間的に所定倍
    数して反転するようにしたことを特徴とする請求項11
    の遅延回路。
  20. 【請求項20】 前記第1のゲート列(AA)および前
    記第2のゲート列(BB)を構成する各ゲート回路は、
    電源制御トランジスタを有するインバータとして構成さ
    れ、該電源制御トランジスタは制御信号によりスイッチ
    ングされて該第1のゲート列(AA)または該第2のゲ
    ート列(BB)の一方が活性化されるようになっている
    ことを特徴とする請求項11の遅延回路。
  21. 【請求項21】 前記第1のゲート列(AA)および前
    記第2のゲート列(BB)を構成する各ゲート回路は、
    インバータとして構成され、該各インバータに印加され
    る電圧レベルを切り替えることにより該第1のゲート列
    (AA)または該第2のゲート列(BB)の一方が活性
    化されるようになっていることを特徴とする請求項11
    の遅延回路。
  22. 【請求項22】 前記第1のゲート列および第2のゲー
    ト列における各共通ノードに対してそれぞれ容量手段
    (CL)を設け、信号の伝播時間を制御するようにした
    ことを特徴とする請求項11の遅延回路。
  23. 【請求項23】 前記容量手段(CL)の値を、前記第
    1のゲート列(AA)の入力側から出力側に行くに従っ
    て大きく設定するようにしたことを特徴とする請求項2
    2の遅延回路。
  24. 【請求項24】 前記第1のゲート列(AA)の最終出
    力端(OUT(AA))を高インピーダンス状態とし、前記第2
    のゲート列(BB)の入力端(IN(BB)) を第1の電位
    (“L”)に固定し、該第1のゲート列が活性化された
    時に供給された第2の電位(“H”)の最後の入力信号
    を,該第2のゲート列を活性化した時に逆方向に進行さ
    せ、該第2のゲート列の出力端から前記第1の電位のデ
    ータが現れたことにより、前記第1のゲート列への入力
    信号と前記第1の制御信号との切り替わり時間差(τ)
    を、前記第2の制御信号と該第2のゲート列の出力信号
    の切り替わり時間差(τ)によって再生するようにした
    ことを特徴とする請求項11の遅延回路。
  25. 【請求項25】 前記第1のゲート列の入力端には、第
    1の電位(“L”)または第2の電位(“H”)の一方
    にだけ駆動する一方向駆動手段(TR0)が設けられて
    いることを特徴とする請求項11の遅延回路。
  26. 【請求項26】 前記第2のゲート列(BB)の最終出
    力端(OUT(BB))には、第1の電位(“L”)から第2の
    電位(“H”),或いは, 第2の電位(“H”)から第1
    の電位(“L”)への切り替わりエッヂのみを捉えて出
    力する出力バッファ回路(OB)が設けられていること
    を特徴とする請求項11の遅延回路。
  27. 【請求項27】 前記第1のゲート列および前記第2の
    ゲート列はそれぞれ複数組設けられ、該各組の第1のゲ
    ート列および第2のゲート列にはそれぞれ異なる制御信
    号を与え、該各組からの出力を重ね合わせる重ね合わせ
    出力バッファ回路(OB')により、前記入力信号と同じ
    周波数で異なる位相を有する出力信号を得るようにした
    ことを特徴とする請求項11の遅延回路。
  28. 【請求項28】 前記複数組の出力は、それぞれスイッ
    チ手段を介して共通接続され、該各スイッチ手段は、対
    応する組が前記第2のゲート列を活性化しているときに
    のみ当該組の第1の信号レベル(“H”)の出力を伝
    え、当該出力の第2の信号レベル(“L”)は、前記第
    1の信号レベルの出力は前記重ね合わせ出力が第2の信
    号レベルになった後、所定時間後に共通の出力信号レベ
    ル制御回路により制御されるようになっていることを特
    徴とする請求項27の遅延回路。
  29. 【請求項29】 前記遅延回路は、製造プロセスの終了
    後において、レーザ処理等により入力信号の遅延時間を
    プログラマブルに調整するプログラマブル遅延回路(7
    1)を備えていることを特徴とする請求項11の遅延回
    路。
  30. 【請求項30】 請求項11〜29のいずれかの遅延回
    路(61)により外部から供給される第1のクロック信
    号(CLK)の位相を変えて第2のクロック信号を生成
    し、該第2のクロック信号を任意の回路(62)の出力
    が入力されるバッファ回路(63)に供給し、前記第2
    のクロック信号に同期した信号を得るようにしたことを
    特徴とする回路。
  31. 【請求項31】 第1の入力信号(CLK−A)および
    第2の入力信号(CLK−B)が切り替わる第1の切り
    替わり時間差(τ)を,対応する第1のゲート段数情報
    (N)に変換する第1の変換回路(CA)と、前記第1
    のゲート段数情報(N)に応じて決められる第2のゲー
    ト段数情報(N’)を,第2の切り替わり時間差
    (τ’)に変換する第2の変換回路(CB)とを有し、
    該第2の変換回路(CB)に入力される第3の入力信号
    (IN)を前記第2の切り替わり時間差(τ’)だけ遅
    延して出力する遅延回路であって、 前記第1の変換回路(CA)は、第1のユニット回路
    (UA)を少なくとも2個以上規則的に繰り返すアレー
    構造を持ち,前記第1の入力信号(CLK−A)を該第
    1のユニット回路(UA)のアレー内において、第1の
    方向(D1)に伝播させるようになっており、且つ、 前記第2の変換回路(CB)は、前記第1のユニット回
    路(UA)の1段当たりの遅延時間を再現する第2のユ
    ニットの回路(UB)を少なくとも2個以上規則的に繰
    り返すアレー構造を持ち,前記第3の入力信号(IN)
    を該第2の変換回路(CB)において,前記第1の方向
    (D1)とは逆向きの第2の方向(D2)に伝播させる
    ようになっていることを特徴とする遅延回路。
  32. 【請求項32】 前記第1のゲート段数情報(N)は、
    前記第1のユニット回路(UA)毎に出力されるデータ
    の全て若しくは一部を集めたものに対応し、且つ、前記
    第2のゲート段数情報(N’)は、前記第2のユニット
    回路(UB)毎に入力されるデータの全て若しくは一部
    を集めたものに対応するようになっていることを特徴と
    する請求項31の遅延回路。
  33. 【請求項33】 前記第1のゲート段数情報(N)の各
    ビットの信号に同期した信号を、前記第2のゲート段数
    情報(N’)として、前記第2の変換回路(CB)に直
    接入力するようにしたことを特徴とする請求項32の遅
    延回路。
  34. 【請求項34】 前記遅延回路は、さらに、前記第1の
    変換回路(CA)と前記第2の変換回路(CB)との間
    に設けられ、前記第1のゲート段数情報(N)を入力と
    して前記第2のゲート段数情報(N’)を出力するゲー
    ト段数情報変換回路(CD)を具備することを特徴とす
    る請求項31の遅延回路。
  35. 【請求項35】 前記ゲート段数情報変換回路(CD)
    は、前記第1の変換回路(CA)の各ユニット回路(U
    A)のゲート段数情報出力を、前記第2の変換回路(C
    B)の各ユニット回路(UB)のゲート段数情報入力に
    直接供給し、該第2の変換回路(CB)の遅延時間を該
    第1の変換回路(CA)の遅延時間に揃えるようにした
    ことを特徴とする請求項34の遅延回路。
  36. 【請求項36】 前記ゲート段数情報変換回路(CD)
    は、前記第1の変換回路(CA)の各ユニット回路(U
    A)のM段毎のゲート段数情報出力を、前記第2の変換
    回路(CB)の各ユニット回路(UB)のゲート段数情
    報入力に供給し、該第2の変換回路(CB)の遅延時間
    を該第1の変換回路(CA)の遅延時間のM分の1に設
    定するようにしたことを特徴とする請求項34の遅延回
    路。
  37. 【請求項37】 前記第1の変換回路(CA)の各ユニ
    ット回路(UA)のM段毎のゲート段数情報出力は、必
    要な段数のインバータ回路(II)を介して前記第2の
    変換回路(CB)の各ユニット回路(UB)のゲート段
    数情報入力に供給されていることを特徴とする請求項3
    6の遅延回路。
  38. 【請求項38】 前記ゲート段数情報変換回路(CD)
    は、前記第1の変換回路(CA)の各ユニット回路(U
    A)の1段分のゲート段数情報出力を、前記第2の変換
    回路(CB)のM段のユニット回路(UB)のゲート段
    数情報入力に共通に供給し、該第2の変換回路(CB)
    の遅延時間を該第1の変換回路(CA)の遅延時間のM
    倍に設定するようにしたことを特徴とする請求項34の
    遅延回路。
  39. 【請求項39】 前記遅延回路は、さらに、前記第2の
    変換回路(CB)における前記第2のユニット回路(U
    B)のアレーの各段の入出力信号を、前記第3の入力信
    号(IN)が入力される直前にリセットするリセット部
    (CE)を具備することを特徴とする請求項31の遅延
    回路。
  40. 【請求項40】 前記遅延回路は、さらに、前記第1の
    変換回路(CA)の各第1のユニット回路(UA)に対
    応したラッチ回路(RA)を備え、該ラッチ回路(R
    A)に対して前記第1のユニット回路(UA)毎に出力
    されるデータを格納するようになっていることを特徴と
    する請求項31の遅延回路。
  41. 【請求項41】 前記遅延回路は、さらに、前記第2の
    変換回路(CB)の各第2のユニット回路(UB)に対
    応したラッチ回路(RB)を備え、該ラッチ回路(R
    B)に対して前記第2のユニット回路(UB)毎に入力
    されるデータを格納するようにしたことを特徴とする請
    求項31の遅延回路。
  42. 【請求項42】 前記ユニット回路(UA,UB)は、
    少なくとも反転機能を有する反転ゲート回路を備え、該
    反転ゲート回路の各ゲート一段当たりの遅延時間を単位
    時間として変換を行うようになっていることを特徴とす
    る請求項31の遅延回路。
  43. 【請求項43】 前記ユニット回路(UA,UB)は、
    前記第2の入力信号(CLK−B)を第1のレベル
    (“H”)としている時に、前記第1の入力信号(CL
    K−A)の切り替わりをスタートさせると、前記第2の
    入力信号(CLK−B)を第2のレベル(“L”)とし
    た時点でのゲートの出力が、前記第1の切り替わり時間
    差(τ)に対応した第1のゲート段数情報(N)として
    保持するようになっていることを特徴とする請求項42
    の遅延回路。
  44. 【請求項44】 前記第1の変換回路(CA)における
    ユニット回路(UA)および第2の変換回路(CB)に
    おけるユニット回路(UB)は、前記第1の入力信号
    (CLK−1)に依存した信号を伝播させる側の遅延時
    間が高速になるように該第1の変換回路(CA)および
    第2の変換回路(CB)の入力閾値を偏らせるようにな
    っていることを特徴とする請求項42の遅延回路。
  45. 【請求項45】 前記ユニット回路(UA,UB)は、
    リセット信号入力端子を備え、前記第1の入力信号(C
    LK−A)に依存した信号が通過する直前の出力を期待
    値の逆に設定するようになっていることを特徴とする請
    求項42〜44のいずれかの遅延回路。
  46. 【請求項46】 前記ユニット回路(UA,UB)は、
    さらに、当該ユニット回路(UA,UB)におけるデー
    タを取り込むデータ取込回路(CI)を具備し、データ
    取込回路(CI)は、前記第2の入力信号(CLK−
    B)の切り替わり時のデータを取り込むようになってい
    ることを特徴とする請求項31の遅延回路。
  47. 【請求項47】 前記ユニット回路(UA,UB)は、
    さらに、該各ユニット回路1段の遅延時間を、前記第1
    の変換回路(CA)の各ユニット回路1段に等しくなる
    ように、前記データ取込回路(CI)の入力容量に相当
    する遅延時間調整用の容量(CC)を具備することを特
    徴とする請求項46の遅延回路。
  48. 【請求項48】 前記第2の変換回路(CB)における
    ユニット回路(UB)は、リセット信号入力端子を有
    し、前記第3の入力信号(IN)に依存した信号が通過
    する直前の出力を期待値の逆に設定するようになってい
    ることを特徴とする請求項31の遅延回路。
  49. 【請求項49】 前記第1の変換回路(CA)を2個
    (CA1,CA2)設け、該第1の変換回路(CA1)
    における前記第1の入力信号(CLK−A)の立ち上が
    り時の遅延時間と、該第1の変換回路(CA2)におけ
    る前記第1の入力信号(CLK−A)の立ち下がり時の
    遅延時間とを別々に設定するようにしたことを特徴とす
    る請求項31の遅延回路。
  50. 【請求項50】 前記第1の変換回路(CA1,CA
    2)の偶数段目と奇数段目で,交互にNAND型のユニ
    ット回路およびNOR型のユニット回路をアレイ状に繰
    り返して配置し、且つ、前記第2の変換回路(CB)に
    おける立ち上がり時の遅延時間作成用ユニット回路およ
    び立ち下がり時の遅延時間作成用ユニット回路も同様に
    偶数段目と奇数段目で,交互にNAND型のユニット回
    路およびNOR型のユニット回路をアレイ状に繰り返し
    て配置し、そして、該立ち上がり時の遅延時間作成用ユ
    ニット回路と該立ち下がり時の遅延時間作成用ユニット
    回路では,前記NAND型およびNOR型の配置を逆に
    設定するようにしたことを特徴とする請求項49の遅延
    回路。
  51. 【請求項51】 前記第2の変換回路(CB)を複数個
    (CB1〜CB4)設置し、該第2の変換回路(CB1
    〜CB4)における前記第2の入力信号(CLK−B)
    の立ち上がり時の遅延時間と、該第2の変換回路(CB
    1〜CB4)における前記第2の入力信号(CLK−
    B)の立ち下がり時の遅延時間とを別々に、且つ、複数
    種類設定し、前記第3の入力信号(IN)の振動周波数
    を変化させるようにしたことを特徴とする請求項31の
    遅延回路。
  52. 【請求項52】 前記第1の入力信号(CLK−A)の
    立ち上がり時における該第1の入力信号(CLK−A)
    から前記第2の入力信号(CLK−B)の切り替わり時
    間差(τ1)をゲート段数情報に変換する一方の第1の変
    換回路(CA1)と、前記第1の入力信号(CLK−
    A)の立ち下がり時における該第1の入力信号(CLK
    −A)から前記第2の入力信号(CLK−B)の切り替
    わり時間差(τ2)をゲート段数情報に変換する他方の第
    1の変換回路(CA2)と、該二種類のゲート段数情報
    に応じて、前記第2の変換回路(CB)に対する前記第
    3の入力信号(IN)の立ち上がり時の遅延時間および
    立ち下がり時の遅延時間を両方別々に遅延させるように
    したことを特徴とする請求項31の遅延回路。
  53. 【請求項53】 前記第1の入力信号(CLK−A)の
    立ち上がり時における該第1の入力信号(CLK−A)
    から前記第2の入力信号(CLK−B)の切り替わり時
    間差(τ1)をゲート段数情報に変換する一方の第1の変
    換回路(CA1)と、前記第1の入力信号(CLK−
    A)の立ち下がり時における該第1の入力信号(CLK
    −A)から前記第2の入力信号(CLK−B)の切り替
    わり時間差(τ2)をゲート段数情報に変換する他方の第
    1の変換回路(CA2)と、該二種類のゲート段数情報
    に応じて、前記第2の変換回路(CB)に対する前記第
    2の入力信号(CLK−B)の立ち上がり時の遅延時間
    および立ち下がり時の遅延時間を,別々に且つ複数種類
    設定し、前記第3の入力信号(IN)の振動周波数を変
    化させるようにしたことを特徴とする請求項31の遅延
    回路。
  54. 【請求項54】 前記第1の変換回路(CA)における
    ユニット回路(UA)のアレイの初段に対して、前記第
    1の入力信号(CLK−A)を供給して信号の伝播を開
    始するようにしたことを特徴とする請求項31の遅延回
    路。
  55. 【請求項55】 前記第1の変換回路(CA)における
    ユニット回路(UA)に対して、前記第1の入力信号
    (CLK−A)をリセット信号として供給し、該各ユニ
    ット回路(UA)における遅延作成用ゲートを、リセッ
    ト状態または反転状態となるように制御するようにした
    ことを特徴とする請求項31の遅延回路。
  56. 【請求項56】 前記第1の変換回路(CA)における
    初段のユニット回路(UA)の入力を固定したレベルに
    設定し、前記第1の入力信号(CLK−A)が前記反転
    状態を指示した時に、該第1の変換回路(CA)におけ
    るアレイの信号伝播を開始するようにしたことを特徴と
    する請求項55の遅延回路。
  57. 【請求項57】 前記第2の変換回路(CB)を複数個
    設け、少なくとも1つの第2の変換回路(CB)はNA
    ND型遅延回路を持つユニット回路(UB)からアレイ
    を開始し、且つ、少なくとも1つの第2の変換回路(C
    B)はNOR型遅延回路を持つユニット回路からアレイ
    を開始し、そして、初段のユニット回路はインバータ型
    遅延回路となるように入力レベルを固定するようにした
    ことを特徴とする請求項55の遅延回路。
  58. 【請求項58】 前記第2の変換回路(CB)における
    ユニット回路(UB)のアレイの初段の入力には、前記
    第1の変換回路(CA)における遅延時間を越えるよう
    な長い切り替わり時間差(τ)が入力された時に、前記
    ゲート段数情報(N’)を反転させる側にクランプする
    ようにしたことを特徴とする請求項31の遅延回路。
  59. 【請求項59】 前記第2の変換回路(CB)における
    ユニット回路(UB)のアレイの初段には、該初段のユ
    ニット回路(UB)内における遅延回路をインバータと
    して動作させる側に入力をクランプするようにしたこと
    を特徴とする請求項31の遅延回路。
  60. 【請求項60】 前記第1の変換回路(CA)に対する
    前記第1および第2の入力信号(CLK−A,CLK−
    B)を、クロックの切り替わりのM回に1度だけ定期的
    に行い、前記第2のゲート段数情報(N’)を再生成す
    るようにしたことを特徴とする請求項31の遅延回路。
  61. 【請求項61】 前記再生成した第2のゲート段数情報
    (N’)を、前記第2の変換回路(CB)が前記第3の
    入力信号(IN)を伝播していない時に、設定し直すよ
    うにしたことを特徴とする請求項60の遅延回路。
  62. 【請求項62】 前記第2のゲート段数情報(N’)の
    値の新旧の変動を、或る設定値以下として遅延時間を徐
    々に変えるようにしたことを特徴とする請求項60の遅
    延回路。
  63. 【請求項63】 前記第2の変換回路(CB)を2個
    (CB1,CB2)設け、入力の立ち上がり時の遅延と
    入力の立ち下がり時の遅延とを別々に作るとき、該各第
    2の変換回路(CB1,CB2)内の出力を合成出力ノ
    ードにバス接続し、且つ、該各第2の変換回路(CB
    1,CB2)内の出力部に、出力切り換え後の一定時間
    内だけ所定のデータを出力する回路を設け、その他の期
    間には出力インピーダンスを充分大きくするようにした
    ことを特徴とする請求項60の遅延回路。
  64. 【請求項64】 前記第2の変換回路(CB)を複数対
    (CB1,CB2;CB3,CB4)設け、該各対の一
    方の第2の変換回路(CB1,CB3)によって出力
    (OUT)の立ち上がりタイミングを遅延させ、該各対
    の他方の第2の変換回路(CB2,CB4)によって出
    力(OUT)の立ち下がりタイミングを遅延させ、逆の
    出力(OUT)の出力切り替わりタイミングを他の出力
    切り替わりタイミング作成手段によって決定し、そし
    て、該各第2の変換回路(CB1,CB2;CB3,C
    B4)内の出力、および、該他の出力切り替わりタイミ
    ング作成手段の出力を合成出力ノードにバス接続するよ
    うにしたことを特徴とする請求項60の遅延回路。
  65. 【請求項65】 前記複数の第2の変換回路(CB)を
    2M個設け、供給される第3の入力信号(IN)のM倍
    の周波数を有する出力信号を出力するようにしたことを
    特徴とする請求項64の遅延回路。
  66. 【請求項66】 前記複数の第2の変換回路(CB)毎
    に微調整遅延回路(DA)を設け、該各第2の変換回路
    (CB)毎に前記第3の入力信号(IN)に同期したタ
    イミング周波数を有する出力信号を出力するようにした
    ことを特徴とする請求項64の遅延回路。
  67. 【請求項67】 前記複数の第2の変換回路(CB)内
    に、他の種類の遅延時間を電気的に制御可能な遅延回路
    を設け、該遅延回路の制御により、該第2の変換回路
    (CB)の遅延時間を調整するようにしたことを特徴と
    する請求項31の遅延回路。
  68. 【請求項68】 前記第2の変換回路(CB)を奇数個
    設け、該各第2の変換回路(CB)の入力および出力を
    リング発振器を形成するように接続し、前記第1の変換
    回路(CA)で設定する時間(τ)のL/M倍(L,M
    は整数)の周期を持たせるようにしたことを特徴とする
    請求項31の遅延回路。
  69. 【請求項69】 前記第2の変換回路(CB)を偶数個
    設けると共に、奇数個のインバータ・ゲートをさらに設
    け、該各第2の変換回路(CB)の入力および出力を該
    インバータ・ゲートを介してリング発振器を形成するよ
    うに接続し、前記第1の変換回路(CA)で設定する時
    間(τ)のL/M倍(L,Mは整数)の周期を持たせる
    ようにしたことを特徴とする請求項31の遅延回路。
  70. 【請求項70】 前記第2の変換回路(CB)内に、他
    の種類の遅延時間を電気的に制御可能な遅延回路(D
    D)を設け、いずれかの第2の変換回路(CB)の出力
    の切り替わりタイミングを、外部のクロック信号の出力
    切り替わりタイミングに同期させるように該遅延回路
    (DD)の遅延時間を制御し、前記第1の変換回路(C
    A)で設定する時間(τ)のL/M倍(L,Mは整数)
    の周期を持たせるようにしたことを特徴とする請求項6
    8または69の遅延回路。
  71. 【請求項71】 前記第2の変換回路(CB)内に、他
    の種類の遅延時間が製造条件によるバラツキを反映する
    固定時間の遅延回路(DE)を設け、いずれかの第2の
    変換回路(CB)の出力の切り替わりタイミングを、外
    部のクロック信号の出力切り替わりタイミングに同期さ
    せるように該遅延回路(DE)の遅延時間を制御し、該
    外部のクロック信号よりも該固定時間だけ早く切り替わ
    る内部クロックを作成するようにしたことを特徴とする
    請求項70の遅延回路。
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