JPH0815290A - 回転速度検出装置 - Google Patents

回転速度検出装置

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JPH0815290A
JPH0815290A JP14906294A JP14906294A JPH0815290A JP H0815290 A JPH0815290 A JP H0815290A JP 14906294 A JP14906294 A JP 14906294A JP 14906294 A JP14906294 A JP 14906294A JP H0815290 A JPH0815290 A JP H0815290A
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JP
Japan
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yoke
wheel
sensor
facing
tone wheel
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Application number
JP14906294A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Morita
耕一 森田
Mitsukore Sakamoto
潤是 坂本
Takanori Okada
孝典 岡田
Akihiro Mashio
章弘 真塩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/380,189 priority patent/US5614822A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヨーク34内で磁束が飽和するのを防止し
て、センサ33の出力を大きくする。 【構成】 センサ33は、ヨーク34と、このヨーク3
4を挟む状態で同極同士を対向させた1対の永久磁石3
6、36と、このヨーク34の中間部に巻回したコイル
35とから成る。上記ヨーク34の一端に設けた第一対
向面39が舌片30に対向するのと同時に、他端に設け
た第二対向面40が切り欠き31に対向する。この結
果、トーンホイール29の回転に伴って上記コイル35
には、逆方向の起電力が交互に発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る回転速度検出装置
は、アンチロックブレーキシステム(ABS)、或はト
ラクションコントロールシステム(TCS)に組み込ん
で、自動車の車輪の回転速度を検出する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車のアンチロックブレーキシステム
(ABS)、或はトラクションコントロールシステム
(TCS)を制御する為には、車輪の回転速度を検出す
る必要がある。この為の回転速度検出装置が、例えば実
開平3−128856号公報、同5−4021号公報、
或は米国特許第5063345号明細書等に記載されて
いる様に、従来から提案されている。図13〜14は、
このうちの米国特許第5063345号明細書に記載さ
れた構造を示している。
【0003】トーンホイール1は全体を磁性材により造
られており、外周縁に歯車状の凹凸2を形成している。
このトーンホイール1は、車輪と共に回転する。懸架装
置の側に支持されて回転しないセンサ3は、軸方向(図
13の上下方向)に着磁された永久磁石4と、磁性材製
のヨーク5と、このヨーク5の周囲に巻回されたコイル
6とを有する。上記ヨーク5の基端面(図13の上端
面)は上記永久磁石4の一端面(図13の下端面)に突
き当てられており、このヨーク5の先端面(図13の下
端面)は、上記凹凸2に対向させている。従って、上記
永久磁石4とヨーク5との周囲には、図13に破線で示
す様な磁界が形成される。
【0004】この磁界を形成する磁束の密度は、上記ヨ
ーク5の先端面と、例えば第一部分である上記凹凸2の
凸部とが対向している場合には高くなり、上記先端面
が、例えば第二部分である上記凹凸2の凹部と対向して
いる場合には低くなる。この様に、コイル6の周囲に形
成される磁界の磁束密度が変化するのに伴って、このコ
イル6部分に惹起される起電力が、図14に示す様に変
化する。この様に起電力が変化する周波数は、車輪の回
転速度に比例する。従って、上記起電力を上記センサ3
の出力信号として取り出し、ABSやTCSの制御器7
に入力すれば、これらABSやTCSを適正に制御でき
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成され作用する従来の回転速度検出装置に於いては、
次に述べる様な問題がある。即ち、車輪の回転支持部分
には、必ずしもセンサ3を設ける為の取付スペースを十
分に確保できるとは限らない。この為、センサ3を小型
化する必要があるが、単にセンサ3を小型化したので
は、このセンサ3の出力(図14に示した最高電圧と最
低電圧との差V)が低くなって、回転速度検出の確実性
が損なわれる。
【0006】即ち、センサ3を小型化する為には、ヨー
ク5として径の小さなものを使用する必要がある一方
で、センサ3の出力信号の大きさ(電圧)を十分に確保
する為には、永久磁石4として磁力の強い(磁束密度が
高い)ものを使用しなければならない。この結果、上記
ヨーク5の内部で磁束が飽和し易くなる。ヨーク5内で
磁束が飽和した場合には、このヨーク5の先端面が凹凸
2の凸部に対向した状態と凹部に対向した状態とで、磁
束密度の変化が少なくなり、上記出力が極端に小さくな
ってしまう。
【0007】限られたスペース内への設置を可能とする
と同時に、ヨーク内で磁束が飽和する事を防止し、十分
な出力を得られるセンサを組み込んだ回転速度検出装置
として、実開平5−4021号公報には、図15〜16
に示す様な構造が記載されている。この公報に記載され
た構造では、トーンホイール1の直径方向に着磁した永
久磁石8の内周側面に突部9を、この永久磁石8の外周
側面にその中間部を当接させた磁性材製のヨーク10の
両端部に折れ曲がり部11、11を、それぞれ設けてい
る。そして、上記突部9並びに折れ曲がり部11、11
と、上記トーンホイール1外周縁の凹凸2を構成する凸
部とが、同時に対向する様にしている。又、上記ヨーク
10の周囲に巻回したコイル12は、互いに巻き方向を
逆とした第一コイル部12aと第二コイル部12bと
を、互いに直列に接続している。
【0008】上述の様に構成される構造の場合、永久磁
石8の外周側面から出た磁束がヨーク10の内側を、2
系統に分かれて流れるので、前記図13に示した構造に
比べればヨーク10内で磁束が飽和しにくくはなるが、
依然として確実な効果を得る事は難しい。即ち、図13
のヨーク5と図15〜16のヨーク10の断面積とが同
じと仮定すれば、図13に示した構造に比べて図15〜
16に示した構造は、凡そ2倍の磁束密度迄耐えられる
が、これを越えた磁束密度を有する永久磁石8を使用す
ると、やはりヨーク10内で磁束が飽和し、センサ13
の出力が極端に低下してしまう。
【0009】又、図15〜16に示した構造の場合で
も、回転速度検出に利用される磁束の総てが、永久磁石
8の先端面と、トーンホイール1に形成した凹凸2のう
ちで、上記先端面が対向する凸部の先端面との間の空間
を通過する。精密な回転速度検出を行なう為には、上記
凹凸2のピッチを細かくする必要があり、従って上記凸
部の先端面の面積並びに上記空間の断面積は小さい。従
って、上記永久磁石8の磁束密度を大きくした場合に
は、やはりこの空間部分で磁束が飽和し、上記センサ1
3の出力が極端に低下する。本発明の回転速度検出装置
は、上述の様な問題に対処すべく考えられたものであ
る。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明の回転速度検出装置
は前述した従来の回転速度検出装置と同様に、使用時に
回転しない固定輪に支持されるセンサと、この固定輪と
同心に設けられ使用時に回転する回転輪に支持されて、
この回転輪と共に回転するトーンホイールとを備えてい
る。そして、このトーンホイールの少なくとも上記セン
サと対向する部分には、互いに磁気特性が異なる第一部
分と第二部分とを、円周方向に亙って交互に且つ等ピッ
チで配置している。
【0011】特に、本発明の回転速度検出装置に於いて
は、上記センサは磁性材製のヨークと、このヨークの中
間部に巻回されたコイルと、上記ヨークを両側から挟持
する1対の永久磁石とから成る。そして、上記ヨークの
両端部にはそれぞれ上記トーンホイールに対向する第一
対向面と第二対向面とが設けられている。これら第一対
向面と第二対向面とのピッチは、隣り合う第一部分と第
二部分とのピッチの奇数倍とされて、何れか一方の対向
面が上記第一部分に対向している瞬間に他の対向面を上
記第二部分に対向させる様にしている。又、上記1対の
永久磁石は、互いに同じ極同士を対向させた状態で、上
記ヨークの両端面に近接若しくは突き合わされている。
【0012】
【作用】上述の様に構成される本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットの場合、回転輪と共にトーンホ
イールが回転すると、ヨークの第一対向面と第二対向面
とを通じて交互に磁束が流れる。そして、この磁束の変
化に応じてコイルに、起電力が惹起される。この場合に
於いて、上記第一対向面を通じて磁束が流れる場合と、
第二対向面を通じて磁束が流れる場合とで、ヨークの中
間部に於ける磁束の流れ方向が逆になる。そして、この
中間部に巻回したコイルには、交互に逆方向の起電力が
発生する。従って、ヨーク内で磁束が飽和しにくくな
る。しかも、交互に逆方向の起電力が発生する為、電圧
の最高値と最低値との差を十分に大きくできて、回転速
度検出の精度を向上させる事ができる。
【0013】
【実施例】図1〜5は本発明の第一実施例を示してい
る。本実施例は、駆動輪(FR車の後輪、FF車の前
輪)を支持する為の転がり軸受ユニットに、本発明の回
転速度検出装置を組み込んでいる。固定輪15は、内周
面に複列の外輪軌道14、14を有する。この固定輪1
5は、その外周面に形成したフランジ16により、懸架
装置に支持自在としている。この固定輪15の内側には
回転輪18を配置している。この回転輪18の外周面に
は、上記外輪軌道14、14と対向する内輪軌道17、
17を形成している。そして、上記固定輪15の外輪軌
道14、14と回転輪18の内輪軌道17、17との間
に、それぞれ保持器19、19により保持された複数の
転動体20、20を設け、上記固定輪15の内側に回転
輪18を、回転自在に支持している。
【0014】上記回転輪18の内端部(図1の右端部)
外周面と固定輪15の内端部(図1の右端)内周面との
間には、シール組立21を装着して、上記転動体20、
20を設置した空間25部分の内端(図1の右端)開口
部を塞いでいる。このシール組立21は、上記回転輪1
8を構成する内輪22の肩部に外嵌固定した内側シール
環23と、上記固定輪15の内端部に内嵌固定した外側
シール環24とから成る。上記空間25の外端(図1の
左端)開口部は、別のシール環26により塞いでいる。
【0015】上記内側シール環23は、芯金27とシー
ル材28とから成る。そして芯金27の内側面(図1〜
2の右側面)に、トーンホイール29を添設している。
磁性板を打ち抜き成形する等により造られた、このトー
ンホイール29は、図3に示す様な歯車形状を有する。
即ち、このトーンホイール29の外周寄り部分には、強
磁性の第一部分である舌片30、30と、非磁性の第二
部分である切り欠き31、31とを、円周方向に亙って
交互に、且つ等ピッチで繰り返し形成している。
【0016】又、上記固定輪15の内端開口部(図1の
右端開口部)には、断面がL字形で全体を円環状に形成
されたカバー32を外嵌固定し、このカバー32の内側
に支持固定したセンサ33を、上記トーンホイール29
の外側面に、微小隙間を介して対向させている。このセ
ンサ33は、図4に示す様に、磁性材製のヨーク34
と、このヨーク34の中間部に巻回されたコイル35
と、上記ヨーク34を両側から挟持する1対の永久磁石
36、36とから成る。
【0017】上記ヨーク34の一端部には、このヨーク
34の本体部分に対して直角に折れ曲がった第一折れ曲
がり部37を、他端部にはこの第一折れ曲がり部37と
同方向に折れ曲がった第二折れ曲がり部38を、それぞ
れ形成している。そして、第一折れ曲がり部37の先端
面を第一対向面39とし、第二折れ曲がり部38の先端
面を第二対向面40としている。これら第一、第二両対
向面39、40は、微小(例えば0.5〜1mm程度)の
隙間を介して、上記トーンホイール29の外側面に対向
させている。
【0018】そして、これら第一対向面39と第二対向
面40とのピッチPは、隣り合う第一部分と第二部分と
である、前記舌片30と切り欠き31とのピッチpの奇
数倍(本実施例の場合には、図5に示す様に3倍)とし
ている。従って、図5(A)(B)に示す様に、何れか
一方の対向面39(又は40)が上記舌片30に対向し
ている瞬間に他の対向面40(又は39)は上記切り欠
き31に対向する。更に、上記1対の永久磁石36、3
6は、互いに同じ極(本実施例の場合にはN極)同士を
対向させた状態で、上記ヨーク34の両端面(第一、第
二両折れ曲がり部37、38の外側面)に突き合わされ
ている。この様に、上記両ピッチP、pと1対の永久磁
石36、36の着磁方向とを規制する結果、前記トーン
ホイール29の回転に伴って前記ヨーク34に、逆方向
の磁束が交互に流れる。
【0019】即ち、図5(A)に示す様に、第一対向面
39が舌片30に対向し第二対向面40が切り欠き31
に対向する状態では、上記1対の永久磁石36、36の
N極から出た磁束が、上記第一対向面39から舌片30
に向けて流れる。この結果上記ヨーク34の中間部に
は、同図で左から右に磁束が流れる。反対に、図5
(B)に示す様に、第二対向面40が舌片30に対向し
第一対向面39が切り欠き31に対向する状態では、上
記1対の永久磁石36、36のN極から出た磁束が、上
記第二対向面40から舌片30に向けて流れる。この結
果上記ヨーク34の中間部には、同図で右から左に磁束
が流れる。
【0020】上述の様に組み合わされるヨーク34とコ
イル35と永久磁石36、36とは、組み合わせた状態
で、合成樹脂41によりモールドし、前記センサ33と
する。そしてこのセンサ33を前記カバー32の内側に
保持する。センサ33はトーンホイール29の円周方向
に長く構成できる一方で、このセンサ33を設置可能な
スペースは、上記円周方向に亙っては比較的確保し易
い。従って、上記センサ33を組み付ける為の設計は、
従来構造の場合に比べて容易である。
【0021】上述の様に構成され、転がり軸受ユニット
に組み込まれた本発明の回転速度検出装置により、車輪
の回転速度を検出する際の作用は次の通りである。回転
輪18に固定した車輪と共に、この回転輪18に固定し
たトーンホイール29が回転すると、ヨーク34の中間
部に巻回したコイル35に起電力が惹起される。この場
合に於いて、このコイル35を巻回した、上記ヨーク3
4の中間部には、交互に逆方向磁束が流れる。従って、
上記コイル35に惹起される起電力の方向も交互に逆方
向に変化する。
【0022】この結果、ヨーク34内で磁束が飽和しに
くくなり、しかも上記コイル35に交互に逆方向の起電
力が発生する結果、電圧の最高値と最低値との差を十分
に大きくできる。従って、センサ33の出力を十分に大
きくできて、車輪の回転速度検出の精度を向上させる事
ができる。尚、1対の永久磁石36、36を、S極同士
を互いに対向させて配置した場合、磁束の流れ方向が逆
になる他は、全く同様の作用効果を得られる。又、各永
久磁石36、36がヨーク34に完全に突き当てられて
いなくても、磁束が流れる程度に近接していれば、実用
上問題ない性能を得られる。但し、突き合わされている
事が好ましいのは勿論である。
【0023】更に、図1の42は、上記センサ33の出
力を取り出す為のコードであるが、例えばFF車の前輪
に組み込む場合、このコード42と等速ジョイントとが
干渉する可能性がある。そこで、この様な場合には、図
6〜7に示す様に、コード42を円周方向に取り出す事
もできる。
【0024】次に、図8は本発明の第二実施例を示して
いる。本実施例の場合には、ヨーク34の両端面に突き
当てる永久磁石36a、36aをL字形に形成してい
る。そして、上記ヨーク34への突き当て面を一方の磁
極とし、トーンホイール29に対向する面を他方の磁極
としている。本実施例の場合には、上記各永久磁石36
a、36aの他方の磁極とトーンホイール29との間の
空隙が短くなり、磁束の流れに対する抵抗が小さくな
る。この結果、上記ヨーク34の中間部に流れる磁束密
度を向上させて、コイル35に惹起される起電力を大き
くし、センサ33の出力をより大きくできる。尚、永久
磁石36a、36a自体をL字形に形成する代りに、前
記第一実施例に於ける永久磁石36、36の外側面(ヨ
ーク34と反対側面)に補助ヨークを添設し、この補助
ヨークの端面を、上記トーンホイール29に近接させる
事もできる。
【0025】次に、図9は本発明の第三実施例を示して
いる。本実施例の場合には、ヨーク34の中間部内側面
(トーンホイール29に対向する面)に対向させて、別
の(第三の)永久磁石43を配置している。この永久磁
石43がヨーク34に対向する磁極は、このヨーク34
の両端面部分に設けた1対の永久磁石36、36がこの
ヨーク34と対向する磁極と同じとしている。
【0026】この様な第三の永久磁石43を設けた場合
に上記ヨーク34には、1対の永久磁石36、36から
出た磁束だけでなく、この第三の永久磁石43から出た
磁束も流れる。この結果、ヨーク34の中間部を流れる
磁束の密度が増大し、この中間部に巻回したコイル35
に惹起される起電力がより増大する。
【0027】次に、図10〜11は本発明の第四実施例
を示している。本実施例は、非駆動輪(FR車の前輪、
FF車の後輪)を支持する為の転がり軸受ユニットに、
本発明の回転速度検出装置を組み込んでいる。内周面に
複列の外輪軌道14、14を有する固定輪15は、その
外周面に形成したフランジ44により、懸架装置に支持
自在としている。この固定輪15の内側には、外周面に
上記外輪軌道14、14と対向する内輪軌道17、17
を有する回転輪18を配置している。これら内輪軌道1
7、17のうち、内側(車両に組み付けた状態で中央と
なる側を言い、図10の右側)の内輪軌道17は、上記
回転輪18の内端部外周面に外嵌した内輪22の外周面
に形成している。上記回転輪18の内端部に形成した雄
ねじ部45には、内輪22を外嵌した状態でナット46
を螺合緊締し、上記内輪22を回転輪18に固定してい
る。
【0028】そして、上記固定輪15の外輪軌道14、
14と回転輪18の内輪軌道17、17との間に、それ
ぞれ保持器19、19により保持された複数の転動体2
0、20を設け、上記固定輪15の内径側に回転輪18
を、回転自在に支持している。上記回転輪18の外端寄
り(図1の左寄り)部分の外周面と、上記固定輪15の
外端部(車両への組み付け状態で幅方向外側になる端部
を言い、図1の左端)内周面との間には、シール環26
を装着して、上記転動体20、20を設置した空間25
部分の外端(図1の左端)開口部を塞いでいる。又、上
記回転輪18の外端部で、上記固定輪15の外端開口か
ら突出した部分には、車輪を固定する為のフランジ47
を設けている。
【0029】一方、上記内輪22の内端部(図1の右端
部)で、上記内輪軌道17から外れた部分には、トーン
ホイール29aを設けている。このトーンホイール29
aは、磁性金属板をプレス成形する事により、断面がL
字型で、全体を円環状に形成している。このトーンホイ
ール29aは、上記内輪22の内端部に外嵌固定する為
の支持筒部48と、この支持筒部48の内端縁から直径
方向外方に折れ曲がった、円輪状の円輪部49とを備え
る。そして、この円輪部49に、図12に示す様に、そ
れぞれが矩形(同図(A))或は扇形(同図(B))に
形成された多数の透孔50、50を、円周方向に亙って
等間隔に形成している。
【0030】上記円輪部49のうち、隣り合う透孔5
0、50の間の柱部分51、51が強磁性の第一部分で
あり、各透孔50、50部分が非磁性の第二部分であ
る。これら第一、第二部分である透孔50、50と柱部
分51、51とは、上記円輪部49に等ピッチで形成さ
れている。尚、図12(A)に示したトーンホイール2
9aの場合には、透孔50、50が矩形で、柱部分5
1、51が扇形である。反対に同図(B)に示したトー
ンホイール29aの場合には、透孔50、50が扇形
で、柱部分51、51が矩形である。
【0031】又、前記固定輪15の内端開口部(図10
の右端開口部)には、カバー32aを内嵌固定してい
る。前述した第一実施例の場合とは異なり、このカバー
32aは、金属板を絞り成形する事により有底円筒状に
形成されている。このカバー32aの一部には、直径方
向外方(図10の上方)に向けて扇形に突出する突出部
52を形成し、この突出部52の内側にセンサ33をモ
ールドした合成樹脂41を支持固定している。尚、図示
の例では、前記ナット46と対向する部分も、このナッ
ト46との干渉を防止すべく、内方(図10の右方)に
突出している。そして上記センサ33を、上記トーンホ
イール29aを構成する円輪部49の内側面に、微小隙
間を介して対向させている。このセンサ33の構造自体
は、前述した各実施例の場合と同様である。
【0032】又、上記合成樹脂41の一部で、上記カバ
ー32aの底壁部分を貫通する部分は、直径方向(図1
0の上下方向)に亙って厚肉とし、この貫通部分の強度
保持を図っている。尚、上記合成樹脂41には、上記底
壁部分外でソケット53を設けている。上記センサ33
の出力信号は、このソケット53に接続した導線により
取り出される。尚、各実施例でトーンホイール29は、
側面に凹凸を形成したものとする事もできる。更にトー
ンホイールとセンサとを、スラスト方向に対向させる代
りに、ラジアル方向に対向させる事もできる。この場合
に第一、第二部分は、トーンホイールの周面に設けられ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットは、以上に述べた通り構成され作用するが、回
転速度検出装置付転がり軸受ユニットの寸法を大きくす
る事なくセンサの出力を大きくできて、車輪の回転速度
検出を確実に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す断面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】トーンホイールを図2の側方から見た図。
【図4】センサの内部構造を示す斜視図。
【図5】トーンホイールの回転に伴って逆方向の起電力
を惹起する状態を示す、センサの内部構造の平面図。
【図6】センサからの信号を取り出す為の導線部分の構
造の別例を示す、図2と同方向から見た図。
【図7】図6の上方から見た図。
【図8】本発明の第二実施例を示す、図5と同様の図。
【図9】同第三実施例を示す、図5と同様の図。
【図10】本発明の第四実施例を示す、図1と同様の
図。
【図11】図10のB部拡大図。
【図12】第四実施例に使用するトーンホイールの形状
の2例を示す、図11の側方から見た図。
【図13】従来構造の第1例を示す要部断面図。
【図14】センサの出力信号を示す線図。
【図15】従来構造の第2例を示す断面図。
【図16】図15の側方から見た半部拡大図。
【符号の説明】
1 トーンホイール 2 凹凸 3 センサ 4 永久磁石 5 ヨーク 6 コイル 7 制御器 8 永久磁石 9 突部 10 ヨーク 11 折れ曲がり部 12 コイル 12a 第一コイル部 12b 第二コイル部 13 センサ 14 外輪軌道 15 固定軸 16 フランジ 17 内輪軌道 18 回転輪 19 保持器 20 転動体 21 シール組立 22 内輪 23 内側シール環 24 外側シール環 25 空間 26 シール環 27 芯金 28 シール材 29、29a トーンホイール 30 舌片 31 切り欠き 32、32a カバー 33 センサ 34 ヨーク 35 コイル 36、36a 永久磁石 37 第一折れ曲がり部 38 第二折れ曲がり部 39 第一対向面 40 第二対向面 41 合成樹脂 42 コード 43 永久磁石 44 フランジ 45 雄ねじ部 46 ナット 47 フランジ 48 支持筒部 49 円輪部 50 透孔 51 柱部分 52 突出部 53 ソケット
フロントページの続き (72)発明者 岡田 孝典 埼玉県飯能市南町10番13号 新電元工業株 式会社工場内 (72)発明者 真塩 章弘 埼玉県飯能市南町10番13号 新電元工業株 式会社工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用時に回転しない固定輪に支持される
    センサと、この固定輪と同心に設けられ使用時に回転す
    る回転輪に支持されて、この回転輪と共に回転するトー
    ンホイールとを備え、このトーンホイールの少なくとも
    上記センサと対向する部分には、互いに磁気特性が異な
    る第一部分と第二部分とを、円周方向に亙って交互に且
    つ等ピッチで配置している、回転速度検出装置に於い
    て、上記センサは磁性材製のヨークと、このヨークの中
    間部に巻回されたコイルと、上記ヨークを両側から挟持
    する1対の永久磁石とから成り、上記ヨークの両端部に
    はそれぞれ上記トーンホイールに対向する第一対向面と
    第二対向面とが設けられており、これら第一対向面と第
    二対向面とのピッチは、隣り合う第一部分と第二部分と
    のピッチの奇数倍とされており、上記1対の永久磁石
    は、互いに同じ極同士を対向させた状態で、上記ヨーク
    の両端面に近接若しくは突き合わされている事を特徴と
    する回転速度検出装置。
JP14906294A 1994-01-28 1994-06-30 回転速度検出装置 Pending JPH0815290A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14906294A JPH0815290A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 回転速度検出装置
US08/380,189 US5614822A (en) 1994-01-28 1995-01-30 Rolling bearing unit with rotational speed detection device having a tone wheel and a sensor
US08/716,609 US6229298B1 (en) 1994-01-28 1996-09-19 Rolling bearing unit with rotational speed detection device having a tone wheel and a sensor

Applications Claiming Priority (1)

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JP14906294A JPH0815290A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 回転速度検出装置

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JP14906294A Pending JPH0815290A (ja) 1994-01-28 1994-06-30 回転速度検出装置

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