JPH08152453A - 部分放電測定方法 - Google Patents

部分放電測定方法

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JPH08152453A
JPH08152453A JP31902294A JP31902294A JPH08152453A JP H08152453 A JPH08152453 A JP H08152453A JP 31902294 A JP31902294 A JP 31902294A JP 31902294 A JP31902294 A JP 31902294A JP H08152453 A JPH08152453 A JP H08152453A
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JP
Japan
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phase
partial discharge
pulse
noise
measurement
Prior art date
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Application number
JP31902294A
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English (en)
Inventor
Takashi Noma
隆嗣 野間
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地中送電線やガス絶縁機器等の電力機器の絶
縁劣化を診断する。 【構成】 電力機器の絶縁筒1により分離された金属遮
蔽層の両側から部分放電パルス信号を検出する部分放電
測定方法において、測定相の検出パルスと同一回線他相
の検出パルスの波高の大きさ・比を求める大きさ比率算
出器4、ノイズ・放電判別回路5を設けて、前記波高の
大きさ比が、所定の範囲を越える場合に測定相の部分放
電と判断する部分放電測定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中送電線やガス絶縁
機器等の電力機器の絶縁劣化を診断することを目的と
し、地中送電線の絶縁接続箱やガス絶縁機器の絶縁フラ
ンジのように、絶縁筒により分離された金属遮蔽層の両
側から部分放電パルスを検出する部分放電測定方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】絶縁筒の両側から部分放電信号を検出す
る部分放電測定において、ノイズと部分放電を論理的に
判別する部分放電測定方法として、特公平 5-85033に示
される方法が提案されている。図4により特公平 5-850
33号公報に示される部分放電測定方法を説明する。この
方法ではA相とB相のクロスボンド線に高周波鉄心13a
を挿入し、同様にB相とC相、C相とA相との間のクロ
スボンド線にもそれぞれ、高周波鉄心13b,13cを挿入
し、かつ他相信号も測定することにより、以下に述べる
手法で部分放電と外来ノイズを論理的に判断しようとし
ている。なお図で、12a,12b,12cは各相絶縁接続部
を示し、A、B、C各相絶縁接続部の絶縁筒1を間にし
て検出用金属電極より検出値出力回路は、、で示
すように、それぞれ検出インピーダンス14a,14b,14
cを介し、高周波同調式増幅器15a,15b,15cに接続
され、その検出、増幅値は検波器16a,16b,16cを通
り判断回路17に入力する。
【0003】まず外来ノイズは各相ほぼ同一の大きさで
検出される。一方部分放電は、クロスボンド線に高周波
鉄心を挿入しているため、部分放電発生している相のみ
で検出され、他相では検出されない。この特性を利用し
て、各相とも同一の大きさのパルスが検出された場合を
外来ノイズ、ある1相のみでパルスが検出された場合を
部分放電と判断している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法に
より測定を繰返し試験してみた結果、以下に述べるよう
な課題があることが分かった。 各相で測定されるノイズは必ずしも同一ではなく、通
常で2倍、場所によっては最大3倍程度の大きさ比率を
持つ場合がある。各相のノイズの大きさが異なる原因に
ついては不明であり、この倍率は経験的に求めた値であ
る。 クロスボンド線に高周波鉄心を挿入しても、さらに極
端にはクロスボンド線そのものを外してしまっても、部
分放電信号のいくらかは他相に漏れ込む。つまり例えば
A相で部分放電が生じた場合、A相はもちろんB、C相
においても若干信号が検出されてしまう。これは部分放
電信号の伝搬モードが、ケーブル導体とケーブル遮蔽層
間のモード(同軸モード)だけでなく、ケーブル遮蔽層
と大地間にも存在する(大地モード)ことが原因と考え
られる。 以上より、たとえ、外来ノイズが検出された場合でも各
相のパルスの大きさは同一にはならず、また部分放電が
発生した場合でもすべての相にパルスが検出されるた
め、前記公報に記載されるような各相のパルスの有無を
認識するだけでは有効なノイズ判別ができないという課
題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を図1に示
す。ここでは地中送電線絶縁接続箱においてA相のみに
課電して測定する場合を示している。,は回路接続
位置を示す。検出器3は絶縁筒1の両側の間の電圧を測
定するように取り付けられる。測定相、絶縁接続部間を
クロスボンド接続した同一回線他相に取り付けられた2
つの検出器3a,3bの出力は大きさ比率算出回路4に接続
される。大きさ比率算出回路4の出力はノイズ・放電判
別回路5に接続される。また、A相,B相,C相とも課
電して測定する場合は、図1に示すC相の絶縁接続部の
絶縁筒1を間にして両側よりパルス電圧の検出回路がB
相,A相と同様に形成され、その検出器の出力側に大き
な比率算出回路4、ノイズ・放電判別回路5が接続され
る。この場合におけるA,B,C各相の部分放電は次の
表1に従って判定される。
【0006】
【表1】
【0007】
【作用】測定相および同一回線他相に取り付けられた検
出器からは検出されたパルス信号(この時点ではノイズ
パルスか部分放電パルスかは不明)が出力される。大き
さ比率算出回路ではそれぞれのパルスについて両検出信
号の比率が計算される。この部分は具体的には割り算回
路を用いればよい。ノイズ・放電判別回路は検出された
大きさ比率が、ある設定値を越えているかを判断し、設
定値を越えた場合には部分放電パルス、設定値以下の場
合にはノイズパルスと判断する。この設定値のことを本
発明では判別境界比と呼ぶことにする。これまでの測定
により、ノイズ検出時の大きさ比率はおよそ2であるこ
とが分かっているため、判別境界比は通常 2.5以上に設
定しておけば良い。もっとも測定対象によっては判別境
界比はもっと大きくしたほうが良い場合があることはい
うまでもない。またA,B,C各相に同時に課電して測
定する場合は、表1に示すように、A相とB相、B相と
C相、C相とA相よりの検出パルスの波高値の大きさの
比の2つが、所定の設定値を越えた場合、この2つの設
定値越えに関与した相に部分放電があったと判断するこ
とができる。以上述べたように、前記公報記載のように
各相のパルスの有無を認識するだけでなく、各パルスの
大きさ比率を認識することで有効なノイズ判別が可能と
なる。
【0008】
【実施例】図2に当発明の実施例を示す。絶縁接続箱の
絶縁筒1により分離された金属遮蔽層の両側には検出用
金属電極2を取り付ける。絶縁筒間電圧測定による部分
放電測定では、測定周波数は通常数MHz〜数十MHz
という高周波が用いられるため、金属電極は静電結合に
より絶縁接続箱の絶縁された金属遮蔽層と同電位と見な
してかまわない。金属電極を用いることにより接続箱に
は手を加えず、かつ活線状態でも作業可能であるという
メリットがある。検出器3a,3bは検出用金属電極に取付
られ、絶縁筒間に現れる高周波パルスを検出・増幅す
る。検出信号はBPF(バンドパスフィルタ)6a,6bで
周波数を選択した後、検波回数7a,7bで時定数の長いパ
ルスに変換される。部分放電測定に際しては感度の良い
測定を行うためBPFでノイズの少ない周波数を選択す
る手法は古くから用いられている。また検出パルスは高
い周波数成分を含み、現在の電子回路技術ではそのまま
で大きさ比率を求めることは困難であるため、一旦検波
等の波形処理を行い時定数の長い、大きさ比率の求めや
すいパルスに変換している。このように検出器3a,3b、
BPF6a,6b、検波回路7a,7bが接続された大きさ比率
算出回路4に続き、ノイズ、放電判別回路5が接続さ
れ、この回路5に境界比設定回路8よりの設定値が入力
し、前記ノイズ、放電算出回路5よりの判別結果は判別
結果表示器9で表示される。大きさ比率算出回路4では
割り算処理を行うことにより、大きさ比率を求める。こ
こではアナログ割り算器を用いてもよいし、A/D変換
した後デジタル的に割り算してもよい。また検波回路7
で対数検波ICを用いてパルスを対数化しておいて、大
きさ比率算出回路4でその差を取ってもよい(対数処理
後引き算すれば比を取ったことになる)。ノイズ・放電
判別回路5では、大きさ比率算出回路7の比率出力が境
界比設定回路8から入力された判別境界比よりも大きい
パルスについては部分放電と判断し、この条件を満たさ
ないパルスについてはすべてノイズと判断する。判別境
界比は通常2.5 としておけばよいが、ノイズ状況の悪い
線路では2.5 よりも大きい値に設定するした方が良い場
合がある。
【0009】図3に本発明の他の実施例を示す。図はガ
ス絶縁遮断器11に電力ケーブル10を接続する終端部で絶
縁筒1を間にして絶縁接続部が構成されたものを示して
いるが、絶縁筒1を間にして絶縁部に設けた検出用金属
電極2よりそれぞれ電圧検出リード線を引出し、これを
検出器3a,3bに入力し、以下ノイズ、パルスと判別する
回路の構成については図1に示すものと変りはない。こ
の方法ではケーブルおよびガス絶縁機器の両方の部分放
電を同時に実施することができる。ケーブルガス終端箱
は地上に設置される場合が多く、外来ノイズを拾いやす
いため、部分放電測定の難しい場所であるが、本発明の
ノイズ判別を用いることでより高精度の測定が可能とな
る。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いるこ
とにより測定している相の部分放電と外来ノイズとを判
別できるため、地中送電線やガス絶縁機器等の電力機器
の部分放電測定に利用すると効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す。
【図2】本発明の実施例を示す。
【図3】本発明の他の実施例を示す。
【図4】従来の部分放電測定方法の構成を示す。
【符号の説明】
1 絶縁筒 2 検出用金属電極 3a,3b 検出器 4 大きさ比率算出器 5 ノイズ・放電判別回路 6a,6b バンドパスフィルタ 7a,7b 検波回路 8 境界比設定回路 9 判別結果表示器 10 電力ケーブル 11 GIS 12a,12b,12c 絶縁接続部 14a,14b,14c 検出インピーダンス 15a,15b,15c 高周波同調式増幅器 16a,16b,16c 検波器 17 判断回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力機器の絶縁筒により分離された金属
    遮蔽層の両側から部分放電パルス信号を検出する部分放
    電測定において、測定相の検出パルスと同一回線他相の
    検出パルスの波高の大きさ比が、所定の設定値を越えた
    場合に測定相の部分放電と判断することを特徴とする部
    分放電測定方法。
  2. 【請求項2】 測定相の検出パルスの波高が、同一回線
    他相の検出パルスの波高よりも 2.5倍以上大きい場合に
    測定相の部分放電と判断することを特徴とする請求項1
    による部分放電測定方法。
  3. 【請求項3】 3相同時課電し、A,B,C各相電力機
    器の絶縁筒によって分離された両側から部分パルス信号
    を検出する部分放電測定において、A相とB相、B相と
    C相、C相とA相よりの検出パルスの波高値の大きさの
    比の2つが所定の設定値を越えた場合、この2つの設定
    値越えに共通して関与した相に部分放電があったと判断
    することを特徴とする部分放電測定方法。
JP31902294A 1994-11-28 1994-11-28 部分放電測定方法 Pending JPH08152453A (ja)

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