JP2774649B2 - 部分放電検出器 - Google Patents

部分放電検出器

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JP2774649B2 JP2056402A JP5640290A JP2774649B2 JP 2774649 B2 JP2774649 B2 JP 2774649B2 JP 2056402 A JP2056402 A JP 2056402A JP 5640290 A JP5640290 A JP 5640290A JP 2774649 B2 JP2774649 B2 JP 2774649B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、ガス絶縁開閉装置内部に発生した部分放電
を検出するために用いられる部分放電検出器に関するも
ので、特に部分放電の検出に加えて主回路の充電状態を
も検出することのできる部分放電検出器に係るものであ
る。
(従来の技術) 近年、用地の高騰や都市部における電力供給量の増大
に伴う変電設備の増強化の必要性から、絶縁性及び消弧
性に優れたSF6ガスを用いて、断路器,遮断器等の変電
機器を密閉容器内に収納配置し、耐環境性とkV・A当り
の据え付け体積をコンパクト化した、いわゆるガス絶縁
開閉装置が普及し稼働している。
上記のようなガス絶縁開閉装置は、コンパクト化、接
地タンクの露出充電部の削除等の利点がある反面、高性
能化に伴う保守診断の困難さ、保守修復作業時間の増大
等、容器内部に異常が生じた場合にその信頼性が著しく
低下するという欠点があった。
そこで、従来から、ガス絶縁開閉装置全体の信頼性の
向上を実現するために、装置の適切な設計・製作に努め
ているが、電力供給能力の質の向上の一貫として、装置
全体の信頼度確認及び監視が必要となり、その有効な手
段が種々検討されてきた。
その様な手段の一つとして、ガス絶縁開閉装置内部に
発生する部分放電を検出するために用いられる部分放電
検出器がある。第5図に従来から用いられている部分放
電検出器の一例を示した。即ち、一般的な密閉型ガス開
閉器は、金属容器1内に収納され、この金属容器1は絶
縁スペーサ2によって電気的に分割されて、長手方向に
連結されている。また、前記金属容器1内には、図示し
ない送電線路に電気的に接続された高電圧充電部である
中心導体3が、前記絶縁スペーサ2によって支持されて
いる。なお、前記金属容器1は、接地線(図示せず)に
よって接地されている。また、前記絶縁スペーサ2には
検電用の電極4が設けられ、この電極4と金属容器1と
の間には、浮遊容量C2が存在し、この浮遊容量C2はコン
デンサ5として示されている。そして、このコンデンサ
5の両端子には、信号引込み線6を介して部分放電検出
部7が接続されている。この部分放電検出部7は、特定
周波数の信号を取出すためフィルタ8に増幅回路9が接
続され、更に、ピークデイテクタ及び積分回路10が接続
されて構成されている。また、これらの機器には電源11
が接続されている。
このように構成された従来の部分放電検出器は、以下
に述べるように作用する。即ち、中心導体3に高電圧が
印加されると、中心導体3と電極4の間に存在する浮遊
容量C1とコンデンサ5とが分圧器を構成し、コンデンサ
5の両端に分担電圧を発生する。そして、この分担電圧
には、開閉器内で部分放電パルス(コロナパルス)が発
生すると、その放電に起因する高周波成分(信号)が重
畳され、部分放電検出部7に入力される。この部分放電
検出部7において、フィルタ8によって部分放電パルス
に相当する特定周波数の信号が取出され、増幅回路9で
増幅された後、ピークデイテクタ及び積分回路10を介し
て外部に出力される。そして、この出力信号により、開
閉器内部で部分放電が発生したことを検出することがで
きる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述したような従来の部分放電検出器
においては、以下に述べるような解決すべき課題があっ
た。
まず、従来の部分放電検出器は、予め定められたタイ
ミングで部分放電パルスに相当する特定周波数の信号を
検出した後、任意時間幅積分し出力しているため、部分
放電の発生位相については判別できない。しかし、主器
側の異常に起因して発生する部分放電パルスの発生形態
は、一例として第6図に示すように、それぞれの異常の
種類により主回路電圧波形(位相)と密接な関係がある
のに対して、部分放電測定時に障害となる外部ノイズ
は、主回路電圧位相とは無関係にランダムに発生する場
合が多い。そのため、従来のように部分放電検出器から
単に特定周波数の信号を取り出しても、その中には外部
ノイズも含まれている可能性があり、精度の高い部分放
電検出を行うことが難しい欠点があった。また、特定周
波数の信号の有無のみを主回路電圧位相と関係なく検出
しても、前記第6図に示すような位相と放電パルスとの
関係を伺い知ることはできないので、部分放電の発生原
因を推測することも不可能であった。
また、この種のガス絶縁開閉装置には、その点検時な
どに主回路の充電状態を検出する必要があり、そのため
に検電器が設けられていた。この検電器は、第5図に示
す接地金属容器1内に設けられた浮遊電極4に誘起され
る電圧を測定し、主回路充電の有無を表示するものであ
るが、この様な検電器を部分放電検出器に加えてガス絶
縁開閉装置に設けることは、装置の複雑化を招き好まし
いことではなかった。
本発明は上記の従来技術に鑑みてなされたもので、そ
の第1の目的は、外部ノイズに影響されることがなく精
度の高い部分放電パルスを検出することができ、しかも
部分放電発生の原因究明も可能な部分放電検出器を提供
することである。
また、本発明の第2の目的は、別途検電器を設けるこ
となく、主回路の充電状態をも検出することのできる部
分放電検出器を提供することである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の部分放電検出器は、 絶縁スペーサ部或いは接地金属容器内に接地金属容器
とは絶縁された状態で設けられ、部分放電信号及び商用
周波信号の両信号を検出する浮遊電極と、 この浮遊電極に接続され、前記部分放電信号及び商用
周波信号の両信号から部分放電信号を分離検出する部分
放電検出部と、 この浮遊電極に接続され、前記部分放電信号及び商用
周波信号の両信号から前記商用周波信号を分離し、この
商用周波信号から主回路電圧位相信号を検出する主回路
電圧位相検出部と、 前記部分放電検出部と主回路電圧位相検出部からの部
分放電信号と主回路電圧位相信号に基づいて、任意位相
の部分放電を計測すると共に、前記主回路電圧位相信号
に基づいて主回路の充電状態を計測する演算部とを備え
ていることを構成上の特徴とする。
(作用) 上記のような構成を有する本発明によれば、同一の浮
遊電極から部分放電信号及び商用周波信号を検出し、前
記商用周波信号から作成した主回路電圧位相に対応した
基準パルスを基に任意位相の部分放電計測することによ
り、外部ノイズと部分放電パルスとを区別することがで
きると共に、主回路電圧位相に対してどのようなパター
ンで部分放電が発生しているかを知ることができる。
また、本発明によれば、演算部において、主回路電圧
位相信号に基づいて主回路の充電状態を計測することが
可能となるので、別途検電器を設ける必要がなくなる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図乃至第3図に従って
具体的に説明する。
実施例の構成 一般的な密閉型ガス開閉器は金属容器1内に収納さ
れ、この金属容器1は絶縁スペーサ2によって電気的に
分割されて、長手方向に連結されている。また、前記金
属容器1内には、図示しない送電線路に電気的に接続さ
れた高電圧充電部である中心導体3が、前記絶縁スペー
サ2によって支持されている。なお、前記金属容器1
は、接地線(図示せず)によって接地されている。ま
た、前記絶縁スペーサ2には部分放電検出用の浮遊電極
が設けられ、この浮遊電極4と金属容器1との間には、
浮遊容量C2が存在し、この浮遊容量C2はコンデンサ5と
して示されている。そして、このコンデンサ5の両端子
には信号引込み線6を介して、検出部7aが接続されてい
る。この検出部7aは、部分放電検出部と主回路電圧位相
検出部より構成されており、信号は同一の浮遊電極4よ
り得られる構成となっている。
まず、部分放電検出部は、浮遊電極4で検出された信
号中から高周波信号成分を分離し後段の電子回路部へ送
るための変成器12と、この変成器12に接続され、高周波
信号から部分放電パルスに相当する特定の周波数帯の信
号(部分放電パルスとノイズが含まれている可能性あ
り)を取出すためのバンドパスフィルタ13を備えてい
る。このバンドパスフィルタ13には、前記特定周波数の
信号を処理する増幅器14及び検波回路15と、この特定周
波数の信号を一定のパルス幅に変換する積分回路または
ピークホールド回路16が接続されている。更に、この積
分回路またはピークホールド回路16には、上記のように
して得られた特定周波数のパルス信号を変調するV/F変
換回路17、この変調された信号を光信号に変換するE/O
変換回路18、この光信号を受信部7bに伝送する光ファイ
バー19が設けられている。
一方、主回路電圧位相検出部は、部分放電検出部と同
様に、浮遊電極4で検出された信号中から高周波信号成
分を分離し後段の電子回路部へ送るための変成器12と、
この変成器12に接続されて高周波信号から商用周波のみ
を取出すバンドパスフィルタ20を備えている。このバン
ドパスフィルタ20には、増幅器21、商用周波の特定の位
相をパルスとして検出するコンパレータ22、及びその検
出パルスを整形するパルス整形回路23が接続されてい
る。更に、このパルス整形回路23には、前記部分放電検
出部と同様に、パルス整形回路23で得られた電圧位相パ
ルス信号を変調するV/F変換回路17、この変調された信
号を光信号に変換するE/O変換回路18、この光信号を受
信部7bに伝送する光ファイバー19が設けられている。
なお、図中、31は供給された電源を任意の電圧に変換
するコンバータである。
受信部7bには、検出部7aの部分放電検出部から送られ
た特定周波数の信号を電気信号に変換するO/E部24及びF
/V変換回路25が設けられ、これらの回路は増幅器26を介
して積分回路27、A/D変換部28、及び演算部装置29に接
続されている。また、受信部7bには、主回路電圧位相検
出部からの電圧位相パルス信号を電気信号に変換するた
めO/E部24及びF/V変換回路25が設けられ、これらの回路
が増幅器26及び波形整形回路30を介して演算器29に接続
されている。
この演算器29は、前記部分放電検出部と主回路電圧位
相検出部からの部分放電信号と主回路電圧位相信号に基
づいて、任意位相の部分放電を計測すると共に、前記主
回路電圧位相信号に基づいて主回路の充電状態を計測す
るもので、その計測結果を部分放電電荷量出力32及び主
回路充電状態出力33として、表示装置などに出力する。
実施例の作用(部分放電の検出) このような構成を有する本実施例の部分放電検出器
は、以下のように作用する。
ガス絶縁開閉装置の機器内部において部分放電が発生
すると、第2図に示すように商用周波には、あらゆる周
波数成分を含む高周波信号が重畳され、これが検出部7a
に入力される。この信号は、検出部7a内に設けられてい
るバンドパスフィルタ13・20にて部分放電パルスを含む
特定周波数の信号と商用周波とに分離される。このう
ち、部分放電パルスとそのノイズを含む可能性のある特
定周波数の信号は、リアルタイムで計測され、増幅器14
及び検波回路15で増幅・検波された後、積分回路または
ピークホールド回路16にて位相分解計測可能な時間幅、
例えば1サイクルの10分から100分の1以下でピークホ
ールドされ、その後、V/F変換回路17で変調された後、E
/O変換回路18にて光信号として出力され、光ファイバー
19を通して受信部7bに送られる。一方、バンドパスフィ
ルタ20で検出された商用周波は、増幅器21にて増幅され
た後、コンパレータ22である特定の位相、例えばゼロク
ロス点の位相が電圧位相パルスとして検出され、この電
圧位相パルスがパルス整形回路23にて波形整形される。
その後、この電圧位相パルスは、V/F変換回路17で変調
された後、E/O変換回路18にて光信号として出力され、
光ファイバー19を通して受信部7bに送られる。このよう
に光伝送された部分放電パルスを含む特定周波数のパル
スと電圧位相パルスとは、それぞれ受信部7bにおいて、
O/E部24、F/V変換回路25、増幅器26により、伝送時の光
信号から演算部29により処理可能な電気信号に逆変換さ
れる。
上記のようにして得られた両パルス信号から、演算器
29により部分放電を検出するには、第3図のようにす
る。まず、部分放電パルスを含む特定周波数のパルス
は、受信部7bの積分回路27において、第3図P3で示すよ
うな矩形波パルスに整形される。一方、波形整形回路30
より出力された電圧位相パルス(第3図ではゼロクロス
点で電圧位相パルスP1が一定時間t1出力される)を基
に、演算器29から計測タイミングパルスP2が出力され
る。この計測タイミングパルスP2は、演算器29によって
計測開始時間t1及び計測時間幅t2が制御されており、前
記第6図の部分放電パルスの発生パターンから見て、主
回路電圧の位相のうち最も部分充電パルスが発生する可
能性のある範囲に出力される。そして、A/D変換部28で
は、この計測タイミングパルスP2が出力されている間だ
け、部分放電パルスを含む特定周波数のパルス信号がデ
イジタル値に変換され、このA/D変換部28からの出力の
有無によって、その位相部分に特定周波数のパルス信号
が存在するか否か、言い換えれば部分放電が発生したか
否かが判定される。
即ち、検出部7aのバンドパスフィルタ13により分離さ
れた特定周波数の信号には、部分放電の測定にあたって
障害となるノイズが含まれており、これをピークホール
ド回路16などで一定のパルス信号に変換しても、含まれ
たノイズは除去されない。しかし、上記のようにして、
計測タイミングパルスP2の出力の間だけ特定周波数のパ
ルス信号をA/D変換部することは、主回路電圧位相の最
も部分放電パルスの発生し易い箇所、即ちノイズとは考
え難い位相部分に特定周波数のパルスが存在することを
示すことになる。その結果、この特定周波数のパルスを
部分放電パルスと判断できる蓋然性が極めて高くなり、
単に部分放電パルスに相当する特定周波数のパルスの有
無だけで部分放電の判定を行っていた従来の部分放電検
出器に比べて、部分放電の検出精度が格段に向上する。
また、部分放電パルスの主回路電圧位相に対する発生
パターンは、第6図のような特徴を有しているので、計
測開始時間t1及び計測時間幅t2を適宣変更することによ
り、計測タイミングパルスP2を特定のパターンの予想さ
れる部分放電発生範囲に出力させ、その部分の前記特定
周波数のパルスの有無を検出すれば、どのようなパター
ンで部分放電パルスが生じているかを判定することがで
き、部分放電発生の原因も判定することができる。
そして、上記のようにして演算器29における部分放電
の判定結果は、部分放電電荷量出力32として外部の表示
装置や監視装置、或いは部分放電の検出結果に対応した
種々の処理を行う上位計算機に出力される。
実施例の作用(主回路の充電状態の判定) 一方、主回路電圧位相検出部で検出され、演算器29に
入力された主回路電圧位相パルス信号は、演算器29にお
いて、例えば、第3図の主回路充電状態出力を示すグラ
フに示すように、主回路電圧位相パルス信号の有無をパ
ルスカウント回路の出力P4として検出するなどの手段
で、一定時間信号の有無が監視される。そして、この演
算部29によって判定された主回路電圧位相パルス信号の
有無が、主回路充電状態出力33として、部分放電検出器
外部の表示装置や監視装置に出力される。
実施例の効果 以上説明したように本実施例においては、絶縁スペー
サ部に埋め込まれた同一の浮遊電極から部分放電信号を
含む特定周波数の信号と商用周波信号との両信号を検出
し、前記商用周波信号から作成した主回路電圧位相に対
応した基準パルスを基に、任意位相の部分放電を計測す
ることにより、部分放電の位相解柝が可能となり、高精
度で更に信頼性の高い部分放電検出器が提供できる。
また、本実施例では、極めてパルス幅の短い部分放電
パルスを、ピークホールド回路または積分回路によって
処理して光伝送用のパルス信号を得るように構成したの
で、デジタル信号に近い形で受信器側に光伝送すること
が可能となり、光ケーブル長による減衰や光コネクタ部
による減衰量の変動等による影響を除去することがで
き、信頼性の高い部分放電検出器を提供することができ
る。
また、主回路電圧信号を元に主回路の充電の有無を容
易に判定でき、その結果を外部の表示装置などに出力で
きるので、従来別構成であった検電器の機能をも果すこ
とが可能となり、ガス絶縁開閉装置の構成の簡素化に繋
がる。
更に、本実施例では、商用周波と部分放電信号を同一
の電極から検出しているため、検出部の機器への取付け
等が容易な利点もある。
(他の実施例) 本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、
次のような他の実施例も包含する。
第4図に示す実施例は、第1図の実施例の様に光ファ
イバーケーブルを使用してガス絶縁開閉装置側とセンタ
ー側とを接続する代わりに、可搬式計算機内に前記演算
部29及び必要な電子回路を収納し、更にその可搬式計算
機に表示装置34やプリンタ35を付設したり、上位計算機
等へのデータ出力用のリレー36を設けたものである。第
4図の実施例では、この様な可搬式計算機を使用するこ
とにより、オフラインでの部分放電の検出及び主回路充
電状態の検出が可能となる。
第1図の実施例において、E/O変換器18として光周波
数が異なるものを用い、その合光波合成器を用いて双方
の光信号を合成し、その合成した信号を同一の光ファイ
バーで受信器側に伝送し、受信器側ではO/E変換器24の
前に光波分波器を設け、それぞれの信号を分離処理する
こともできる。このような構成により、単一光ケーブル
で部分放電信号と主回路電圧位相信号を伝送することが
できる。
第1図の実施例では、主回路電圧の位相パルス検出部
で検出したが、商用周波電圧信号をそのままV/F及びE/O
変換し、受信器側にて位相信号を生成することもでき
る。
浮遊電極4としては、第1図のように絶縁スペーサ2
内に埋設したもの以外に、特公昭52−45014号公報に記
載のように、浮遊電極を金属容器1と中心導体3との間
に絶縁して装着したものを使用することもできる。ま
た、絶縁スペーサ2の表面に浮遊電極を張り付けるよう
に設けることもできる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、絶縁スペーサ部或いは
接地金属容器内に絶縁状態で配設された同一の浮遊電極
から、部分放電信号及び商用周波信号を検出し、商用周
波信号から作成した主回路電圧位相に対応した基準パル
スを基に任意位相の部分放電を計測すると共に、主回路
の充電状態の検出も行うので、検出精度が高く部分放電
発生原因の究明も可能であり、しかも多機能を有する信
頼性の高い部分放電検出器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の部分放電検出器の一実施例を示す回路
図、第2図は本発明における検出部の入力及び出力波形
を示すグラフ、第3図は主回路電圧位相と各検出パルス
の関係を示すグラフ、第4図は本発明の他の実施例を示
す回路図、第5図は従来の部分放電検出器の一例を表す
回路図、第6図は部分放電発生原因と部分放電パルスの
発生パターンを示すグラフである。 1……金属容器、2……絶縁スペーサ、3……中心導
体、4……浮遊電極、5……コンデンサ、6……信号引
込み線、7……部分放電検出器、7a……検出部、7b……
受信部、8……フィルタ、9……増幅回路、10……ピー
クデイテクタ及び積分回路、11……電源。 12……変成器、13……バンドパスフィルタ、14……増幅
器、15……検波回路、16……積分回路またはピークホー
ルド回路、17……V/F変換回路、18……E/O変換回路、19
……光ファイバー、20……バンドパスフィルタ、21……
増幅器、22……コンパレータ、23……パルス整形回路、
24……O/E変換回路、25……F/V変換回路、26……増幅
器、27……積分回路、28……A/D変換部、29……演算
器、30……波形整形回路、31……コンバータ、32……部
分放電電荷量出力、33……主回路充電状態出力、34……
表示装置、35……プリンタ、36……出力リレー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鎌田 功 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株式会社東芝浜川崎工場内 (56)参考文献 特開 昭64−15670(JP,A) 特開 昭62−7310(JP,A) 特開 平1−136074(JP,A) 特開 平1−114343(JP,A) 特開 昭59−88658(JP,A) 特開 昭61−69312(JP,A) 実開 平3−23370(JP,U) 実開 昭58−193711(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02B 13/00 - 13/06 H02H 7/00 G01R 31/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁ガスを封入した接地金属容器内に、高
    電圧充電部を絶縁スペーサで支持した状態で収納して成
    るガス絶縁開閉装置の部分放電検出器において、 絶縁スペーサ部或いは接地金属容器内に接地金属容器と
    は絶縁された状態で設けられ、部分放電信号及び商用周
    波信号の両信号を検出する浮遊電極と、 この浮遊電極に接続され、前記部分放電信号及び商用周
    波信号の両信号から部分放電信号を分離検出する部分放
    電検出部と、 この浮遊電極に接続され、前記部分放電信号及び商用周
    波信号の両信号から前記商用周波信号を分離し、この商
    用周波信号から主回路電圧位相信号を検出する主回路電
    圧位相検出部と、 前記部分放電検出部と主回路電圧位相検出部からの部分
    放電信号と主回路電圧位相信号に基づいて、任意位相の
    部分放電を計測すると共に、前記主回路電圧位相信号に
    基づいて主回路の充電状態を計測する演算部とを備えて
    いることを特徴とする部分放電検出器。
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