JPH08152142A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JPH08152142A
JPH08152142A JP29149094A JP29149094A JPH08152142A JP H08152142 A JPH08152142 A JP H08152142A JP 29149094 A JP29149094 A JP 29149094A JP 29149094 A JP29149094 A JP 29149094A JP H08152142 A JPH08152142 A JP H08152142A
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昌彦 和田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、アース接続部に外部アース線を接
続する作業を容易に実行できるようにしている。 【構成】 巻線30はホルダ31の保持部33に保持さ
れている。ホルダ31には雌ねじ部材34をインサート
成形により設けている。巻線30の一端30aは後板1
3に接続され、他端30bは雌ねじ部材34の雌ねじ部
35の一端側に接続され、雌ねじ部材34の雌ねじ部3
5の他端側に外部アース線40がねじ43により接続さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アースインダクタ方式
のノイズフィルタを備えて成る電子レンジに関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジにおいては、一般的に、レン
ジ本体の外壁部のうちの後面部にアース端子が設けられ
ており、電子レンジを据え付ける際に上記アース端子に
外部アース線を接続するようにしている。また、電子レ
ンジでは、内部の電気回路で発生するノイズが電源線を
通って外部の交流電源側へ伝播し、他の電気機器に悪影
響を与えるおそれがあるため、上記ノイズを減衰するた
めにノイズフィルタを設けている。この場合、例えばア
ースインダクタ方式のノイズフィルタを採用した電子レ
ンジにおいては、ノイズフィルタの一部を構成するイン
ダクタンス素子をアース端子とレンジ本体の外壁部つま
り金属板部分との間に接続している。
【0003】この構成では、インダクタンス素子をレン
ジ本体の金属板部分と絶縁する必要があるため、絶縁材
製のホルダをレンジ本体の外壁部に取付け、このホルダ
にインダクタンス素子を保持させるように構成してい
る。このようなアース構造を、図13に示す。この図1
3において、インダクタンス素子を保持する絶縁プラス
チック製のホルダ1は、レンジ本体の金属板部分である
後板2に取付けられている。上記ホルダ1には、貫通孔
3が形成され、更に、この貫通孔3の外側部位に形成さ
れた六角形状の径大部3a内に六角ナット4が収容され
ている。そして、長ねじ5が、ばね座がね6を介して上
記貫通孔3に内側から挿入されて六角ナット4に締め付
けられている。この場合、長ねじ5の頭部5aとばね座
がね6との間に、インダクタンス素子の巻線から導かれ
た一方の引出し線7の端部に設けられた接続端子7aが
挟まれるように構成されている。
【0004】一方、長ねじ5の先端部は、六角ナット4
を貫通して後方へ突出されており、この突出部分に外部
アース線8の端部に設けられた接続端子8aを接続する
ように構成されている。具体的には、接続用の六角ナッ
ト9により外部アース線8の接続端子8aを六角ナット
4との間に挟んで締め付け固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、家
庭等において電子レンジを据付ける場合、アース端子の
長ねじ5に外部アース線8の接続端子8aを接続しなけ
ればならない。この場合、接続用の六角ナット9を締め
付ける作業を行う必要がある。そして、この締め付け作
業には、一般家庭にはあまり用意されていないスパナや
ボックスドライバ等の特殊工具が必要となるので、アー
ス接続部に外部アース線8を接続する作業を容易に行え
ないという不具合があった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、アース接続部に外部アース線を接
続する作業を容易に実行できる電子レンジを提供すると
ころにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の手段は、アースイ
ンダクタ方式のノイズフィルタを備えてなる電子ンジに
おいて、レンジ本体の外壁部に取り付けられ、前記ノイ
ズフィルタの一部を構成するインダクタンス素子を保持
する保持部を有する絶縁材製のホルダと、前記インダク
タンス素子を構成し前記レンジ本体の外壁部に一端が接
続された巻線と、前記ホルダにインサート成形により固
着され、雄ねじ部材螺合用の孔部を有して前記巻線の他
端側に接続される導電材製の雌ねじ部材と、この雌ねじ
部材の前記孔部に螺合されて外部アース線を接続する外
部用雄ねじ部材とを備えて構成されている(請求項1の
発明)。
【0008】第2の手段は、第1の手段において、雌ね
じ部材の全体形状が筒状をなし、この雌ねじ部材の内部
にレンジ本体の外壁部の内外を連通する方向に雄ねじ部
材螺合用の孔部が形成された構成であり、この雌ねじ部
材の前記孔部の一端側には内部用雄ねじ部材が螺合され
て巻線の他端を接続し、且つ、雌ねじ部材の前記孔部の
他端側には外部用雄ねじ部材が螺合されて外部アース線
を接続するようになっているところに特徴を有する(請
求項2の発明)。
【0009】第3の手段は、アースインダクタ方式のノ
イズフィルタを備えてなる電子ンジにおいて、レンジ本
体の外壁部に取り付けられ、前記ノイズフィルタの一部
を構成するインダクタンス素子を保持する保持部を有す
る絶縁材製のホルダと、このホルダに形成された内周面
が非円形をなす嵌合部と前記インダクタンス素子を構成
し前記レンジ本体の外壁部に一端が接続された巻線と、
外形形状が前記嵌合部の内周面とほぼ合致する非円形を
なし前記ホルダの嵌合部に回り止め状態に挿入嵌合さ
れ、雄ねじ部材螺合用の孔部を有して前記巻線の他端側
に接続される導電材製の雌ねじ部材と、この雌ねじ部材
の前記孔部に螺合されて外部アース線を接続する外部用
雄ねじ部材とを備えて構成されている(請求項3の発
明)。
【0010】第4の手段は、第3の手段において、ホル
ダの嵌合部が有底凹状に形成され、且つ、このホルダに
おける嵌合部の底部部分には、この嵌合部の内幅よりも
幅狭な雄ねじ部材挿通孔が形成され、この雄ねじ部材挿
通孔を通した内部用雄ねじ部材を、嵌合部に嵌合された
雌ねじ部材の孔部に螺合することにより、嵌合部からの
雌ねじ部材の抜け止めを図ると共に、該内部用雄ねじ部
材により巻線の他端を該雌ねじ部材に接続したところに
特徴を有する(請求項4の発明)。
【0011】第5の手段は、アースインダクタ方式のノ
イズフィルタを備えてなる電子ンジにおいて、レンジ本
体の外壁部に取り付けられ、前記ノイズフィルタの一部
を構成するインダクタンス素子を保持する保持部を有す
る絶縁材製のホルダと、前記インダクタンス素子を構成
し前記レンジ本体の外壁部に一端が接続された巻線と、
前記ホルダに形成され前記巻線の他端を前記保持部の反
対側へ導出させる導出孔部と、前記ホルダに設けられ雄
ねじ部材螺合用の孔部を前記保持部の反対側に有して前
記巻線の他端側に接続される導電材製の雌ねじ部材と、
この雌ねじ部材の前記孔部に螺合されて外部アース線を
接続する外部用雄ねじ部材とを備えて構成されている
(請求項5の発明)。
【0012】第6の手段は、第5の手段において、巻線
の他端部には挿通孔部を有する接続端子が設けられ、外
部アース線の被接続端部には挿通孔部を有する接続端子
が設けられ、外部用雄ねじ部材をこれら接続端子を挿通
させて雌ねじ部材の孔部に螺合することにより、巻線の
接続端子と外部アース線の接続端子とを共締めして雌ね
じ部材に接続するようにしたところに特徴を有するもの
である(請求項6の発明)。
【0013】第7の手段は、第5または第6の手段にお
いて、ホルダが、雌ねじ部材を係合固定する固定手段を
有するところに特徴を有する(請求項7の発明)。
【0014】
【作用】第1の手段においては、ホルダに雌ねじ部材を
設け、この雌ねじ部材の孔部に外部アース線を外部雄ね
じ部材により接続する構成としたので、外部アース線を
接続する場合にこの外部アース線を外部用雄ねじ部材に
てねじ止めすれば良く、この場合、ナット締め付けとは
違って、普通のドライバで外部用雄ねじ部材を締め付け
るだけであるから、接続作業を容易に実行できる。しか
も、雌ねじ部材をホルダにインサート成形により固着し
ているから、この雌ねじ部材の取り付けの手間を省き得
て、接続作業の能率向上に寄与できるようになる。
【0015】この場合、第2の手段においては、この雌
ねじ部材の前記孔部の一端側に内部用雄ねじ部材を螺合
して巻線の他端を該雌ねじ部材に接続するので、巻線の
他端と雌ねじ部材との接続も、普通のドライバでのねじ
締めで良く、接続作業をさらに容易に実行できる。
【0016】第3の手段においては、ホルダに雌ねじ部
材を設け、この雌ねじ部材の孔部に外部アース線を外部
雄ねじ部材により接続する構成としたので、外部アース
線を接続する場合にこの外部アース線を外部用雄ねじ部
材にてねじ止めすれば良く、この場合、ナット締め付け
とは違って、普通のドライバで外部用雄ねじ部材を締め
付けるだけであるから、接続作業を容易に実行できる。
しかも、ホルダに内周面が非円形をなす嵌合部を形成
し、且つ雌ねじ部材の外形形状も同様の非円形に形成し
て、該雌ねじ部材をこの嵌合部に回り止め状態に嵌合固
定しているから、ホルダに対する雌ねじ部材の固定も比
較的容易である。
【0017】この場合、第4の手段においては、ホルダ
の嵌合部を有底凹状に形成し、且つ、このホルダにおけ
る嵌合部の底部部分に、この嵌合部の内幅よりも幅狭な
雄ねじ部材挿通孔を形成し、この雄ねじ部材挿通孔を通
した内部用雄ねじ部材を、嵌合部に嵌合された雌ねじ部
材の孔部に螺合することにより、嵌合部からの雌ねじ部
材の抜け止めを図ると共に、該内部用雄ねじ部材により
巻線の他端を該雌ねじ部材に接続するから、ホルダに対
する雌ねじ部材の取り付けが確実となると共に、その取
り付けと、巻線と雌ねじ部材との接続との双方を内部用
雄ねじ部材により図るから、接続作業がさらに容易にな
ると共に、構成の簡単化にも寄与できるようになる。
【0018】第5の手段においては、ホルダに雌ねじ部
材を設け、この雌ねじ部材の孔部に外部アース線を外部
雄ねじ部材により接続する構成としたので、外部アース
線を接続する場合にこの外部アース線を外部用雄ねじ部
材にてねじ止めすれば良く、この場合、ナット締め付け
とは違って、普通のドライバで外部用雄ねじ部材を締め
付けるだけであるから、接続作業を容易に実行できる。
しかも、巻線の他端を、ホルダにおいて保持部と反対側
へ導出させ、この反対側の部位でのみ、接続が行なわれ
る構成であるから、その接続を巻線等に邪魔されずに行
なうことができるようになる。
【0019】この場合、第6の手段においては、巻線の
他端部に、挿通孔部を有する接続端子を設け、外部アー
ス線の被接続端部に、挿通孔部を有する接続端子を設
け、外部用雄ねじ部材をこれら接続端子を挿通させて雌
ねじ部材の孔部に螺合することにより、巻線の接続端子
と外部アース線の接続端子とを共締めして雌ねじ部材に
接続するようにしているから、使用する雄ねじ部材の個
数を削減できるようになる。
【0020】また、第7の手段においては、ホルダに、
雌ねじ部材を係合固定する固定手段を設けるようにして
いるから、ホルダに対する雌ねじ部材の取り付けも容易
となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例につき図1ない
し図3を参照しながら説明する。電子レンジの後方から
の概略外観を示す図2において、電子レンジの外郭を構
成するレンジ本体11は、全体として矩形箱状をなして
おり、内部に加熱調理室(図示しない)が設けられてい
る。上記レンジ本体11は、上面部及び両側面部を覆う
ようにほぼコ字状をなすキャビネット12、後板13
と、底板(図示しない)とから構成されている。これら
キャビネット12、後板13及び底板は金属板から構成
されている。また、レンジ本体11の前面部には、加熱
調理室の前面開口部を開閉するための扉14が開閉操作
可能に設けられている。
【0022】更に、上記レンジ本体11内における加熱
調理室の右側には、機械室(図示しない)が設けられて
おり、この機械室内にレンジ調理用のマグネトロン15
(図3参照)が配設されている。このマグネトロン15
から発振された高周波(マイクロ波)が加熱調理室内に
供給されることにより、加熱調理室内でレンジ調理が実
行されるように構成されている。また、図2に示すよう
に、レンジ本体11の前面部における機械室の前側に
は、操作パネル16が設けられている。この操作パネル
16には、各種のスイッチキーや種々の表示器が配設さ
れている。尚、機械室内には、電子レンジの電気的構成
を構成する多数の電気部品が配設されている。
【0023】次に、図3を参照して、電子レンジの電気
的構成について説明する。商用交流電源に接続されるプ
ラグ17の一方の電源端子17aと、他方の電源端子1
7bとの間には、第1の扉スイッチ18、高圧トランス
19の一次コイル19a、メインスイッチ20、第2の
扉スイッチ21が直列に接続されている。前記高圧トラ
ンス19の二次コイル19bにはマグネトロン15を駆
動するための倍電圧整流回路22が接続されており、ま
た、高圧トランス19の別の二次コイル19cにはマグ
ネトロン15の陽極が接続されている。なお、両扉スイ
ッチ18,21は、扉14の開閉に応じて開閉するもの
で、これら両扉スイッチ18,21の反電源側には、こ
の両扉スイッチ18,21と逆の開閉動作をするショー
トスイッチ23が接続されている。
【0024】また、プラグ17の一方の電源端子17a
と、他方の電源端子17bとの間には、前記両扉スイッ
チ18,21よりも電源側において、図示のコンデンサ
24が接続されていると共に、このコンデンサ24と並
列に、コンデンサ25とコンデンサ26との直列回路が
接続されている。
【0025】そして、コンデンサ25とコンデンサ26
との共通接続点Aは、レンジ本体11に電気的に接続さ
れ、そしてインダクタンス素子27を介してアースされ
るようになっている。このとき、このインダクタンス素
子27と前記コンデンサ24〜26とでノイズフィルタ
28が構成されている。さらに、高圧トランス19の二
次コイル19bの倍電圧整流回路22も、レンジ本体1
1に電気的に接続され、そして上記インダクタンス素子
27を介してアースされている。
【0026】上記インダクタンス素子27は、図1に示
すように、フェライトリングからなるコア29に巻線3
0を巻回して構成されている。さて、インダクタンス素
子27部分の構造について図1を参照して述べる。レン
ジ本体11の外壁部たる後板13には、ホルダ配置口部
13aが形成されており、このホルダ配置口部13aを
塞ぐようにしてホルダ31が例えばねじ32により取り
付けられている。このホルダ31は、電気絶縁材製であ
るプラスチックから形成されており、このホルダ31に
は、レンジ本体11の内部側に位置するようにインダク
タンス素子27を保持する保持部33が形成されている
と共に、雌ねじ部材34がインサート成形により固着さ
れている。
【0027】この雌ねじ部材34は、導電材製例えば金
属製で全体形状が筒状をなし、この雌ねじ部材34の内
部に後板13の内外を連通する方向に雄ねじ部材螺合用
の孔部たる雌ねじ部35が形成された構成である。
【0028】而して、巻線30の一端30aには、ねじ
挿通孔を有する接続端子36が例えばかしめにより設け
られており、この接続端子36を前記後板13にねじ3
7によりねじ止めし、もって、巻線30の一端30aが
後板13に導通接続されている。また、この巻線30の
他端30bには、ねじ挿通孔を有する接続端子38が例
えばかしめにより設けられており、この接続端子38を
雌ねじ部材34の雌ねじ部35の内部側端部に内部用雄
ねじ部材たるねじ39によりねじ止めし、もって、巻線
30の他端30bが雌ねじ部材34に導通接続されてい
る。
【0029】一方、外部アース線40の被接続部たる一
端40aにはねじ挿通孔を有する接続端子41が例えば
かしめにより設けられており、また、他端40bには例
えば地中に埋め込まれるアース棒42が接続されてい
る。この外部アース線40は、接続端子41を、雌ねじ
部材34の雌ねじ部35の外部側端部に外部雄ねじ部材
たるねじ43によりねじ止めし、もって、外部アース線
40が雌ねじ部材34に導通接続されている。
【0030】このような本実施例によれば、ホルダ31
に雌ねじ部材34を設け、この雌ねじ部材34の雌ねじ
部35に外部アース線40を外部雄ねじ部材たるねじ4
3により接続する構成としたので、外部アース線40を
接続する場合にこの外部アース線40をねじ43にてね
じ止めすれば良く、この場合、ナット締め付けとは違っ
て、普通のドライバで外部用雄ねじ部材を締め付けるだ
けであるから、接続作業を容易に実行できる。しかも、
雌ねじ部材34をホルダ31にインサート成形により固
着しているから、この雌ねじ部材34の取り付けの手間
を省き得て、接続作業の能率向上に寄与できる。
【0031】この場合、この雌ねじ部材34の前記雌ね
じ部35の一端側に内部用雄ねじ部材たるねじ39を螺
合して巻線30の他端30bを雌ねじ部材34に接続す
るので、巻線30の他端30bと雌ねじ部材34との接
続も、普通のドライバでのねじ締めで良く、接続作業を
さらに容易に実行できる。
【0032】次に、図4および図5は本発明の第2の実
施例を示している。この実施例においては、次の点に特
徴がある。すなわち、ホルダ51には、内周面が非円形
例えば六角形をなす有底凹状の嵌合部52が形成されて
いると共に、その底部部分には、嵌合部52の内幅より
も幅狭な雄ねじ部材挿通孔たるねじ挿通孔53が形成さ
れている。また雌ねじ部材54はその外形形状が前記嵌
合部52の内周面とほぼ合致する非円形である六角形を
なすように形成されている。
【0033】しかして、雌ねじ部材54を嵌合部52に
嵌合し、内部用雄ねじ部材であるねじ55をねじ挿通孔
53を通して、雌ねじ部材54の孔部たる雌ねじ部56
に螺合し、もって、嵌合部52からの雌ねじ部材54の
抜け止めを図ると共に、該ねじ55により巻線30の他
端30bを雌ねじ部材54に接続している。
【0034】この第2の実施例においては、ホルダ51
に内周面が六角形をなす嵌合部52を形成し、且つ雌ね
じ部材54の外形形状も同様の六角形に形成して、該雌
ねじ部材54をこの嵌合部52に回り止め状態に嵌合固
定しているから、ホルダ51に対する雌ねじ部材54の
固定も比較的容易である。
【0035】また、ホルダ51の嵌合部52を有底凹状
に形成し、且つ、このホルダ51における嵌合部52の
底部部分に、この嵌合部52の内幅よりも幅狭なねじ挿
通孔53を形成し、このねじ挿通孔53を通したねじ5
5を、嵌合部52に嵌合された雌ねじ部材54の雌ねじ
部56に螺合することにより、嵌合部52からの雌ねじ
部材54の抜け止めを図ると共に、該ねじ55により巻
線30の他端30bを該雌ねじ部材54に接続するか
ら、ホルダ51に対する雌ねじ部材54の取り付けが確
実となると共に、その取り付けと、巻線30と雌ねじ部
材54との接続との双方をねじ55により図るから、接
続作業がさらに容易になると共に、構成の簡単化にも寄
与できるようになる。
【0036】図6ないし図9は本発明の第3の実施例を
示し、この実施例においては次の点に特徴がある。すな
わち、ホルダ61には、導出孔部62が形成されている
と共に、前記保持部33と反対側の部位に接続端子配置
用の凹部63が形成されている。そして、この凹部63
の対向縁部には固定手段たる爪部64,64が形成され
ている。巻線30の他端30bにかしめにより設けられ
た雌ねじ部材たる接続端子65には、バーリング加工に
よる雄ねじ部材螺合用の孔部たるバーリング孔部66が
形成されている。なお、保持部33には、巻線30の他
端30b側を挿通するための切欠部33bが形成されて
いる。
【0037】しかして、巻線30の他端30bすなわち
接続端子65は前記導出孔部62を挿通されて外部(保
持部33の反対側)に導出され、そして、この接続端子
65は前記凹部63に嵌め込まれ、且つ爪部64,64
により係合されて固定されている。外部アース線40の
接続端子41は、ねじ43により上記接続端子65にね
じ止め接続されている。この場合ねじ43はタッピング
ねじとして作用し、すなわちバーリング孔部66に強制
的に捩じ込まれてゆくものである。
【0038】この第3の実施例によれば、巻線30の他
端30bを、ホルダ61において保持部33と反対側へ
導出させ、この反対側の部位でのみ、接続作業を行なう
構成であるから、その接続を巻線30等に邪魔されずに
行なうことができ、巻線30が傷付くことをなくし得
る。また、ホルダ61に、雌ねじ部材たる接続端子65
を係合固定する固定手段たる爪部64,64を設けてい
るから、ホルダ61に対する接続端子65の取り付けも
容易となる。
【0039】なお、接続端子65と巻線30の他端30
bとの接続は、かしめに限らず、本発明の第4の実施例
として示す図10のように半田付け(半田付け部分を符
号67で示す)によっても良い。
【0040】図11は本発明の第5の実施例を示してい
る。この実施例においては、次の点に特徴がある。すな
わち、ホルダ71には、導出孔部72が形成されている
と共に、前記保持部33と反対側の部位に筒状の雌ねじ
部材73がインサート成形により固着されている。
【0041】しかして、巻線30の他端30bすなわち
接続端子38は前記導出孔部72を挿通されて外部(保
持部33の反対側)に導出され、そして、外部アース線
40の接続端子41とこの接続端子38とに外部用雄ね
じ部たるねじ74を挿通させて雌ねじ部材73の雄ねじ
螺合用の孔部たる雌ねじ部73aに螺合することによ
り、外部アース線40の接続端子41と巻線30の他端
30b側の接続端子38とを共締めして雌ねじ部材73
に接続している。この第5の実施例によれば、使用する
ねじの個数を削減できる。
【0042】なお、本発明は次のように変更してもよ
い。図1に示した雌ねじ部材34に変えて、本発明の第
6の実施例として示す図12の雌ねじ部材81でも良
い。この雌ねじ部材81は、両端に別々の雌ねじ部81
a,81bを形成している。また、インダクタンス素子
としては、巻線単独で構成することも可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、外部アース線を接続する場合にこの外部アース線
を外部用雄ねじ部材にてねじ止めすれば良く、ナット締
め付けとは違って、普通のドライバで外部用雄ねじ部材
を締め付けるだけであるから、接続作業を容易に実行で
きる。しかも、雌ねじ部材をホルダにインサート成形に
より固着しているから、この雌ねじ部材の取り付けの手
間を省き得て、接続作業の能率向上に寄与できるもので
ある。
【0044】請求項2の発明によれば、巻線の他端と雌
ねじ部材との接続も、普通のドライバでのねじ締めで良
く、接続作業をさらに容易に実行できるものである。
【0045】請求項3の発明によれば、外部アース線を
接続する場合にこの外部アース線を外部用雄ねじ部材に
てねじ止めすれば良く、ナット締め付けとは違って、普
通のドライバで外部用雄ねじ部材を締め付けるだけであ
るから、接続作業を容易に実行できる。しかも、ホルダ
に内周面が非円形をなす嵌合部を形成し、且つ雌ねじ部
材の外形形状も同様の非円形に形成して、該雌ねじ部材
をこの嵌合部に回り止め状態に嵌合固定しているから、
ホルダに対する雌ねじ部材の固定も比較的容易となし得
る。
【0046】請求項4の発明によれば、ホルダの嵌合部
を有底凹状に形成し、且つ、このホルダにおける嵌合部
の底部部分に、この嵌合部の内幅よりも幅狭な雄ねじ部
材挿通孔を形成し、この雄ねじ部材挿通孔を通した内部
用雄ねじ部材を、嵌合部に嵌合された雌ねじ部材の孔部
に螺合することにより、嵌合部からの雌ねじ部材の抜け
止めを図ると共に、該内部用雄ねじ部材により巻線の他
端を該雌ねじ部材に接続するから、ホルダに対する雌ね
じ部材の取り付けが確実となると共に、その取り付け
と、巻線と雌ねじ部材との接続との双方を内部用雄ねじ
部材により図るから、接続作業がさらに容易になると共
に、構成の簡単化にも寄与できる。
【0047】請求項5の発明によれば、外部アース線を
接続する場合にこの外部アース線を外部用雄ねじ部材に
てねじ止めすれば良く、ナット締め付けとは違って、普
通のドライバで外部用雄ねじ部材を締め付けるだけであ
るから、接続作業を容易に実行できる。しかも、巻線の
他端を、ホルダにおいて保持部と反対側へ導出させ、こ
の反対側の部位でのみ、接続が行なわれる構成であるか
ら、その接続を巻線等に邪魔されずに行なうことができ
る。
【0048】請求項6の発明によれば、巻線の他端部
に、挿通孔部を有する接続端子を設け、外部アース線の
被接続端部に、挿通孔部を有する接続端子を設け、外部
用雄ねじ部材をこれら接続端子を挿通させて雌ねじ部材
の孔部に螺合することにより、巻線の接続端子と外部ア
ース線の接続端子とを共締めして雌ねじ部材に接続する
ようにしているから、使用する雄ねじ部材の個数を削減
できる。
【0049】請求項7の発明によれば、ホルダに、雌ね
じ部材を係合固定する固定手段を設けるようにしている
から、ホルダに対する雌ねじ部材の取り付けも容易とな
し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すアース構造部分の
縦断側面図
【図2】全体を背方から見た斜視図
【図3】電気回路図
【図4】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図5】雌ねじ部材および嵌合部部分の斜視図
【図6】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図7】巻線の他端部分の斜視図
【図8】爪部分の斜視図
【図9】接続端子の配置構造を示す縦断側面図
【図10】本発明の第4の実施例を示す図7相当図
【図11】本発明の第5の実施例を示す図1相当図
【図12】本発明の第6の実施例を示す雌ねじ部材の縦
断側面図
【図13】従来例を示す外部アース線接続部分の縦断側
面図
【符号の説明】
11はレンジ本体、13は後板(外壁部)、15はマグ
ネトロン、24,25および26はコンデンサ、27は
インダクタンス素子、28はノイズフィルタ、29はコ
ア、30は巻線、31はホルダ、33は保持部、34は
雌ねじ部材、35は雌ねじ部(雄ねじ部材螺合用の孔
部)、36は接続端子、38は接続端子、39はねじ
(内部用雄ねじ部材)、40は外部アース線、41は接
続端子、43はねじ(外部用雄ねじ部材)、51はホル
ダ、52は嵌合部、53はねじ挿通孔(雄ねじ部材挿通
孔)、54は雌ねじ部材、61はホルダ、62は導出孔
部、63は凹部、64は爪部(固定手段)、65は接続
端子(雌ねじ部材)、66はバーリング孔(雄ねじ部材
螺合用の孔部)、71はホルダ、72は導出孔部、73
は雌ねじ部材、73aは雌ねじ部(雄ねじ螺合用の孔
部)、74はねじ(外部用雄ねじ部材)、81は雌ねじ
部材を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アースインダクタ方式のノイズフィルタ
    を備えてなる電子ンジにおいて、 レンジ本体の外壁部に取り付けられ、前記ノイズフィル
    タの一部を構成するインダクタンス素子を保持する保持
    部を有する絶縁材製のホルダと、 前記インダクタンス素子を構成し前記レンジ本体の外壁
    部に一端が接続された巻線と、 前記ホルダにインサート成形により固着され、雄ねじ部
    材螺合用の孔部を有して前記巻線の他端側に接続される
    導電材製の雌ねじ部材と、 この雌ねじ部材の前記孔部に螺合されて外部アース線を
    接続する外部用雄ねじ部材とを備えてなる電子レンジ。
  2. 【請求項2】 雌ねじ部材は、全体形状が筒状をなし内
    部にレンジ本体の外壁部の内外を連通する方向に雄ねじ
    部材螺合用の孔部を有する構成であり、この雌ねじ部材
    の前記孔部の一端側には内部用雄ねじ部材が螺合されて
    巻線の他端を接続し、且つ、雌ねじ部材の前記孔部の他
    端側には外部用雄ねじ部材が螺合されて外部アース線を
    接続するようになっていることを特徴とする請求項1記
    載の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 アースインダクタ方式のノイズフィルタ
    を備えてなる電子ンジにおいて、 レンジ本体の外壁部に取り付けられ、前記ノイズフィル
    タの一部を構成するインダクタンス素子を保持する保持
    部を有する絶縁材製のホルダと、 このホルダに形成された内周面が非円形をなす嵌合部と
    前記インダクタンス素子を構成し前記レンジ本体の外壁
    部に一端が接続された巻線と、 外形形状が前記嵌合部の内周面とほぼ合致する非円形を
    なし前記ホルダの嵌合部に回り止め状態に挿入嵌合さ
    れ、雄ねじ部材螺合用の孔部を有して前記巻線の他端側
    に接続される導電材製の雌ねじ部材と、 この雌ねじ部材の前記孔部に螺合されて外部アース線を
    接続する外部用雄ねじ部材とを備えてなる電子レンジ。
  4. 【請求項4】 ホルダの嵌合部は有底凹状に形成され、
    且つ、このホルダにおける嵌合部の底部部分には、この
    嵌合部の内幅よりも幅狭な雄ねじ部材挿通孔が形成さ
    れ、 この雄ねじ部材挿通孔を通した内部用雄ねじ部材を、嵌
    合部に嵌合された雌ねじ部材の孔部に螺合することによ
    り、嵌合部からの雌ねじ部材の抜け止めを図ると共に、
    該内部用雄ねじ部材により巻線の他端を該雌ねじ部材に
    接続したことを特徴とする請求項3記載の電子レンジ。
  5. 【請求項5】 アースインダクタ方式のノイズフィルタ
    を備えてなる電子ンジにおいて、 レンジ本体の外壁部に取り付けられ、前記ノイズフィル
    タの一部を構成するインダクタンス素子を保持する保持
    部を有する絶縁材製のホルダと、 前記インダクタンス素子を構成し前記レンジ本体の外壁
    部に一端が接続された巻線と、 前記ホルダに形成され前記巻線の他端を前記保持部の反
    対側へ導出させる導出孔部と、 前記ホルダに設けられ雄ねじ部材螺合用の孔部を前記保
    持部の反対側に有して前記巻線の他端側に接続される導
    電材製の雌ねじ部材と、 この雌ねじ部材の前記孔部に螺合されて外部アース線を
    接続する外部用雄ねじ部材とを備えてなる電子レンジ。
  6. 【請求項6】 巻線の他端部には挿通孔部を有する接続
    端子が設けられ、外部アース線の被接続端部には挿通孔
    部を有する接続端子が設けられ、外部用雄ねじ部材をこ
    れら接続端子を挿通させて雌ねじ部材の孔部に螺合する
    ことにより、巻線の接続端子と外部アース線の接続端子
    とを共締めして雌ねじ部材に接続するようにしたことを
    特徴とする請求項5記載の電子レンジ。
  7. 【請求項7】 ホルダは、雌ねじ部材を係合固定する固
    定手段を有することを特徴とする請求項5または6記載
    の電子レンジ。
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