JPH08152086A - 金属製フレキシブルチューブの接続構造 - Google Patents

金属製フレキシブルチューブの接続構造

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JPH08152086A
JPH08152086A JP6321497A JP32149794A JPH08152086A JP H08152086 A JPH08152086 A JP H08152086A JP 6321497 A JP6321497 A JP 6321497A JP 32149794 A JP32149794 A JP 32149794A JP H08152086 A JPH08152086 A JP H08152086A
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Masahiro Kumagai
昌丕 熊谷
Hiroaki Murata
浩明 村田
Takeshi Matsui
松井  武
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属製フレキシブルチューブの管部材との接
続において簡単な加締め作業で、チューブの皺寄りをな
くし、均一で、かつ、所要の加締め量を与えて良好なシ
ール性を確保する。 【構成】 管部材10の接続部20には、平坦丘28を
形成し、この平坦丘に第1凹溝と、第2凹溝を形成し、
第1凹溝には弾性シール部材を嵌着させ、金属製フレキ
シブルチューブ12の外装部24を外装した状態で、更
にその上から被着され、前記第2凹溝30内に嵌入する
突条34を有し、かつ、前記平坦丘28の円周面に密着
接合し得る平坦な円周面を備えた断面略柄杓形状の加締
めリング16と、を備える。加締め量を確実にコントロ
ールでき、同時にシール性を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力流体を送給する配
管用の管継手に関し、特に可撓性に優れた金属製のフレ
キシブルチューブの接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水道等各種流体の配管用として変
位吸収性があり、また、配管方向の自由性が高い等の点
から金属製フレキシブルチューブを用いた管継手が汎用
されている。この種管継手として従来図7に示すような
構造のものが実開平4−84887号として提案されて
おり、そこにおいてはフレキシブルチューブにブレード
を外装させ、一方、周方向に弾性部材を外装させた接続
管をフレキシブルチューブの内面側に挿入し、更に、ブ
レードの外面にカラーを外装させて挟圧固定した構造の
ものであり、溶接作業を不要として作業性を向上させ、
シール性の確保をも企図した構造のものが開示されてい
る。また、図9には実開平4−82484号で提案され
た従来の管継手の構造が示されており、そこでは図10
に示すように、接続金具の表面に溝を形成し、その上
に、フレキシブルチューブ、金属スリーブ、ブレード、
ソケットの順に外装させてソケットの上面から挟圧固定
する構造のものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、従来の前
者のフレキシブルチューブの接続構造については、接続
管6の接続部分において凸条7が突出形成されているの
で、カラー9を外側から挟圧すると、凸条7の部分でフ
レキシブルチューブを加締めることとなる。その時同時
に、弾性部材8とカラー9とでブレードとフレキシブル
チューブをサンドイッチ状に挟み込むわけだが、凸条7
部分で挟圧して加締めるとフレキシブルチューブは円筒
状になっているからその周縁でどうしても図8に示すよ
うな皺ができる。そして、この皺は長手方向に発生する
ため、フレキシブルチューブの断面が歯車状になり弾性
部材と周方向に均一に密着して当接しなくなり、この結
果、シール性が不安定となりシール不良が生じる等の問
題があった。またブレード及びフレキシブルチューブを
接続管6の凸条7とカラー9部分で加締めるため、その
加締め力及びそれに対応する弾性部材8のつぶし量がば
らつき、その結果加締め力を弱めに設定するとシール不
良の問題が生じるとともに、強めにすると弾性部材の割
れ、切断、早期劣化を生じさせる等の問題があった。さ
らに、弾性部材8は接続管6の先端部に取り付けるので
接続管6との接着あるいは接合が不安定であり、長手方
向に位置ずれを生じやすく、同様にシール不良の原因と
なる恐れがあった。
【0004】一方、後者の従来のフレキシブルチューブ
の接続構造については、溝内にシール材(液状の接着
剤)を挿入して加締めるため、組立後温度管理及び養生
期間が必要であり、そのぶん不良の発生率が高くなる。
また、フレキシブルチューブとブレードとの間に金属ス
リーブを挿入し、さらにブレードの外側からソケット
(金属リング)で固定するため、フレキシブルチューブ
の皺寄りの問題は一応解消し得るものの、ブレードをフ
ラット面で固定するため、今度はブレードの方が抜脱し
やすいという欠点があった。さらに、フレキシブルチュ
ーブとブレードとの間に金属スリーブを挿入し、さらに
ブレードの外側からソケット(金属リング)で固定する
ため、同心状に配置した二重の金属リングを加締めるこ
ととなり、大きな加締め力及びそれに伴う装置が必要で
あるとともに、どうしても適正な加締め力による加締め
を行うのが困難で、ブレードやフレキシブルチューブの
離脱等を生じさせる恐れがあった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その一つの目的は、金属製フレキシブ
ルホースの管部材との接続において溶接作業を必要とせ
ず簡単な加締め作業で短時間に接続を行えると同時に、
金属製フレキシブルチューブの皺寄りを無くし均一なか
つ所要の加締め量を与えつつ良好なシール性を確保し、
さらに、ブレードとの確実な接続を確保することのでき
る改良された金属製フレキシブルホースの接続構造を提
供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、接続部20を備えた円筒状の
管部材10と、この管部材10の接続部20に外装さ
れ、本体部22から連続した外装部24を有する金属製
フレキシブルチューブ12と、この金属製フレキシブル
チューブ12の外面側に被着されるブレード14と、を
有し、前記管部材10の接続部20には、前記金属製フ
レキシブルチューブ12の本体部22側寄り端部側に設
けられ、両側に略同一径の円周面を形成するような平坦
丘28に挟まれて形成され、周方向に連続した第1凹溝
26と、該第1凹溝26から所要間隔だけ管部材10の
本体部10a側寄り位置に設けられ、周方向に連続した
第2凹溝30と、が設けられ、前記第1凹溝26内に嵌
合された弾性シール部材32と、前記管部材10の接続
部20に少なくとも前記金属製フレキシブルチューブ1
2の外装部24を外装した状態で、更にその上から被着
され、前記第2凹溝30内に嵌入する突条34を有し、
かつ、前記平坦丘28の円周面に密着接合し得る平坦な
円周面を備えた断面略柄杓形状の加締めリング16と、
を備えてなる金属製フレキシブルチューブの接続構造か
ら構成される。
【0007】請求項2の発明においては、前記管部材1
0の接続部20に前記金属製フレキシブルチューブ12
の外装部24及び前記ブレード14を外装した状態で、
前記加締めリング16を被着させ加締め固定してなるこ
ととしても良い。
【0008】また、請求項3の発明においては、前記第
2凹溝30の近傍であって前記管部材10の本体部10
a寄り位置には、周方向に連続した第3凹溝50が設け
られ、前記管部材10の接続部20に前記金属製フレキ
シブルチューブ12の外装部24のみを外装させてその
上から加締めリング16により加締め固定し、更にこの
状態の加締めリング16の上からブレード14を被着さ
せてその端部を該第3凹溝50内に嵌合させ、この状態
で該第3凹溝50に嵌入加締めする第2加締めリング5
4を備えてなることとしても良い。
【0009】さらに、請求項4の発明においては、少な
くとも前記第2凹溝30の前記金属製フレキシブルチュ
ーブ12の本体部22側寄り側壁30aは同金属製フレ
キシブルチューブ12の本体部22から離隔する方向に
傾斜して形成されてなることとしても良い。
【0010】更に、請求項5の発明においては、前記加
締めリング16の突条34には、前記第2凹溝30の傾
斜した側壁30aに対応する傾斜側壁34aが設けられ
ることとしても良い。
【0011】また、請求項6の発明においては、前記加
締めリング16の突条34を前記第2凹溝30に嵌入さ
せたときに該第2凹溝30の底面と該加締めリング16
の突条34の下端面との間には所要の間隙38が形成さ
れてなることとしても良い。
【0012】更に、請求項7の発明においては、前記第
2凹溝30に隣接して凹陥部41が設けられ、これによ
って該凹陥部41と第2凹溝30に挟まれるように円周
状に連続した襞部44が形成され、該襞部44が前記加
締めリング16の突条34を前記第2凹溝30内に嵌入
した際に該加締めリング16の突条側壁34bに弾性的
に密着圧接してなることとしても良い。
【0013】また、請求項8の発明においては、前記加
締めリング16の突条34は、前記第2凹溝30内に嵌
入する断面外形輪郭の内側に凹部46を形成してなるこ
ととしても良い。
【0014】
【作用】請求項1に係る金属製フレキシブルチューブの
接続構造においては、接続部を備えた円筒状の管部材
と、この管部材の接続部に外装され、本体部から連続し
た外装部を有する金属製フレキシブルチューブと、この
金属製フレキシブルチューブの外面側に被着されるブレ
ードと、を有している。前記管部材の接続部には、前記
金属製フレキシブルチューブの本体部側寄り端部側に設
けられ、両側に略同一径の円周面を形成するような平坦
丘に挟まれて形成され、周方向に連続した第1凹溝と、
該第1凹溝から所要間隔だけ管部材の本体部側寄り位置
に設けられ、周方向に連続した第2凹溝と、が設けら
れ、前記第1凹溝内に嵌合された弾性シール部材と、前
記管部材の接続部に少なくとも前記金属製フレキシブル
チューブの外装部を外装した状態で、更にその上から被
着され、前記第2凹溝内に嵌入する突条を有し、かつ、
前記平坦丘の円周面に密着接合し得る平坦な円周面を備
えた断面略柄杓形状の加締めリングと、を備えている。
周方向に連続した断面柄杓形状の加締めリングを加締め
ると、弾性シール部材の加締め量を突条の第2凹溝内へ
の嵌入深さと連係させて設定でき、よって、定量的に加
締め量の測定、及び設定が可能となり、加締め量と、弾
性シール部材の平坦丘からの突出量に対するつぶし量を
同時に管理し得る。その結果、最も適正な加締めリング
による加締め力の設定を容易に行え、良好なシール性を
保持し得る。加締めリングを1個のみ用いてフレキシブ
ルチューブとブレードを同時に加締めるので加締め力は
それほど大きなものでなくとも通常の加締め装置を用い
て簡易に加締め作業を行うこととなる。
【0015】請求項2に係る金属製フレキシブルチュー
ブの接続構造においては、管部材の接続部に前記金属製
フレキシブルチューブの外装部及び前記ブレードを外装
した状態で、前記加締めリングを被着させ加締め固定し
ている。加締め作業時にフレシキシブルチューブとブレ
ードを同時に加締めることができ、作業効率が高い。ま
た、溶接作業が不要であることは勿論であり、加締め作
業のみによりシール性確保、及び機械的接合性を確保で
きる。
【0016】請求項3に係る金属製フレキシブルチュー
ブの接続構造においては、第2凹溝の近傍であって前記
管部材の本体部寄り位置には、周方向に連続した第3凹
溝が設けられている。また、前記管部材の接続部に前記
金属製フレキシブルチューブの外装部のみを外装させて
その上から加締めリングにより加締め固定し、更にこの
状態の加締めリングの上からブレードを被着させてその
端部を該第3凹溝内に嵌合させ、この状態で該第3凹溝
に嵌入加締めする第2加締めリングを備えている。弾性
シール部材をつぶしてシール性を確保しつつ、いったん
フレシキブルチューブを加締めリングで固定し、その上
からブレードを被着させ、フレキシブルチューブとは別
の第3凹溝内での嵌着加締め固定によりブレードに十分
なしごきを与えてから加締め固定できるので、ブレード
を確実に管部材に対して固定でき、機械的接合力を大幅
に向上させることとなる。
【0017】請求項4に係る金属製フレキシブルチュー
ブの接続構造においては、少なくとも第2凹溝の前記金
属製フレキシブルチューブの本体部側寄り側壁は同金属
製フレキシブルチューブの本体部から離隔する方向に下
向きに傾斜して形成されている。傾斜側壁を有する加締
めリングの突条を嵌着させるときには、傾斜面全体で加
締めることとなり、加締め力に及ぼす加締めリングスプ
リングバックの影響が少ない。また、テーパ状溝のため
突条側が直角状の側壁であっても調心性がありその結果
加締めリングの位置決めに精度を要せず、また組立が容
易である。更に、フレキシブルチューブの皺の発生の少
ない部分で加締めるのでブレードやフレキシブルチュー
ブの固定の際に固定状態の強弱のばらつきが少ないもの
となる。
【0018】請求項5に係る金属製フレキシブルチュー
ブの接続構造においては、加締めリングの突条には、前
記第2凹溝の傾斜した側壁に対応する傾斜側壁が形成さ
れている。請求項4の作用を実効あらしめるものとな
る。
【0019】請求項6に係る金属製フレキシブルチュー
ブの接続構造においては、加締めリングの突条を前記第
2凹溝に嵌入させたときに該第2凹溝の底面と該加締め
リングの突条の下端面との間には所要の間隙が形成され
ている。加締めリングにより加締めた際にフレキシブル
チューブに皺寄りが発生しても、皺寄りの逃げ部分とな
る。したがって、皺寄りが生じて多くの端部の重なり部
分が生じて無理な加締めを行うことが解消できる。また
フレキシブルチューブの抜脱防止に寄与するストッパの
機能も行う。
【0020】請求項7に係る金属製フレキシブルチュー
ブの接続構造においては、第2凹溝に隣接して凹陥部が
設けられ、これによって該凹陥部と該第2凹溝に挟まれ
るように円周状に連続した襞部が形成され、該襞部が前
記加締めリングの突条を前記第2凹溝内に嵌入した際に
該加締めリングの突条側壁に弾性的に密着圧接する。加
締めリングを圧着させて加締めるときに、襞部が湾曲し
て加締めリングが第2凹溝内に嵌入するための、逃げ部
を形成し、突条の嵌着時に嵌着深さに対する吸収を行う
こととなる。
【0021】請求項8に係る金属製フレキシブルチュー
ブの接続構造においては加締めリングの突条は、前記第
2凹溝内に嵌入する断面外形輪郭の内側に凹部を形成し
ている。加締めリングの突条部分が溝幅方向に対して弾
性力を有するので、凹部が加締めリングの嵌着時の逃げ
部となり、加締め深さを設定しやすい。
【0022】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の好適な
実施例を説明する。図1、図2は本発明の第1実施例に
かかる金属製フレキシブルチューブ接続構造の拡大断面
図及び要部拡大断面図であり、図において、円筒状の管
部材10の端部に金属製フレキシブルチューブ(以下
「フレキシブルチューブ」という)12の端部側が外装
され、さらに、この外側にはブレード14が被着され、
更にその外周側に加締めリング16が装着されており、
これらフレキシブルチューブ12とブレード14を挟む
ようにして管部材10と、加締めリング16とで挟圧し
て形成される。管部材10は一端に雄ねじ部18を形成
して他の配管との接続を行うとともに、他端側に、ブレ
キシブルチューブ12との連結接続部分としての接続部
20を有している。
【0023】一方、前記フレキシブルチューブ12は断
面蛇腹状の円筒形の本体部22から連続してこの接続部
20の外表面に外装される外装部24を備えている。こ
の外装部24は蛇腹状の本体部に対して装着しやすいよ
うに平坦な円筒状の直管部として形成しても良く、ま
た、ゆるやかな蛇腹形状のままでも良い。
【0024】このフレキシブルチューブ12は、襞(波
形)を連設したステンレス製等の金属製フレキシブルチ
ューブからなる。該フレキシブルチューブ12は中空の
円筒形構造であり、その表面は直状筒に襞付け加工を施
して断面コルゲート状の波形に形成され、その内外は水
密を保持して構成されている。直管部は一旦襞付けを連
続して行った後所要部分のみを2次的に直管状に加工し
ても良く、また襞(波形)成形時に襞付けしない部分を
残す方法で形成しても良い。
【0025】このフレキシブルチューブ12の外面側に
被着され、該フレキシブルチューブ12とともに後述す
る加締めリング16により加締め固定されるブレード1
4は、ステンレス製の中空編形構成である。ブレード1
4はテープ状のステンレス板からなるブレード単位や、
ワイヤ素線を並べたブレード単位を編成して中空筒状に
連結したものから形成されている。内側の金属製フレキ
シブルチューブ12の伸縮性、変形性を保持しつつ内部
から圧力が加わったような場合にその凹凸部分が延びて
しまうことから保護するものであり、任意の構成の金属
ブレードを用いて良い。このブレード14はフレキシブ
ルチューブ12と端部側を重合され、その状態で加締め
固定される。
【0026】前記した管部材10はフレキシブルチュー
ブを用いた管継手の接続用金具部分を構成するものであ
る。そして、この管部材10の接続部20には、前記フ
レキシブルチューブ12の本体部22側寄り端部側に第
1凹溝26が形成されている。
【0027】この接続部20の端部寄り部分は同一の直
径を備えた円周の円周面を形成して平坦丘28が設けら
れている。そしてこの平坦丘28から凹陥して該第1凹
溝が周方向に連続して形成されている。従って、この第
1凹溝からみてその両側は該平坦丘28に挟まれてい
る。実施例において、この第1凹溝は断面略コ字状に形
成されている。しかし溝形状は本質的なものではなく、
任意の溝形状で良い。
【0028】更に、この第1凹溝から所要間隔だけ管部
材10の本体部10a側寄り位置には、周方向に連続し
て第2凹溝30が設けられている。実施例において、こ
の第2凹溝30は前記第1凹溝26よりも深く、かつ溝
幅も広いコ字状の溝から形成され、深さとしては該管部
材10の肉厚の略3分の2程度に至るように形成されて
いる。
【0029】本実施例においてこの第2凹溝30の前記
フレキシブルチューブ12の本体部22側寄り側壁30
aは同本体部22から離隔する方向の下方向に傾斜した
テーパ壁として形成されている。この側壁30aは必ず
しも傾斜状に形成することなく金属製フレキシブルチュ
ーブの皺寄りをなくし、均一な加締め力により良好なシ
ール性を確保し得る目的は達成し得る。
【0030】特に、この側壁30aを傾斜状とし、更に
後述するように加締めリング16の対応する側壁もこの
側壁30aに沿った傾斜面とすることにより、直角状の
溝構造と比較して加締め力に及ぼす加締めリングスプリ
ングバックの影響を少なくし、テーパ状溝のため調心性
がある等の効果を奏することとなる。
【0031】一方、前記第1凹溝26内には弾性シール
部材32が嵌合配置されている。この弾性シール部材3
2は実施例においてゴム部材のOリングから成る。そし
て、該第1凹溝26に嵌合装着したときには平坦丘28
の円周面から同Oリングの外部側の円弧面が突出するよ
うに設けられている。このOリングの突出側は加締めリ
ング16により加締められて挟圧されたときにはつぶれ
状態となり、該第1凹溝内に埋入する。該弾性シール部
材32はOリングに限る必要はなく、平坦丘28から一
部を突出させた所望の弾性部材を用いて良い。
【0032】更に、前記した加締めリング16はフレキ
シブルチューブ12の外装部24端部を少なくとも前記
第2凹溝30内に挿入されるような位置に配置し、ま
た、ブレード14はできるだけ該第2凹溝30内から端
部をやや該溝30から露出させる程度に並べて重合させ
た状態で、その外表面側から装着され挟圧される。
【0033】この加締めリング16は、前記した第2凹
溝30内に嵌入する突条34を有するとともに、管部材
10の平坦丘28の円周面に密着接合し得る円周面を備
えた断面略柄杓形状に構成されている。すなわち、実施
例において突条34は第2凹溝30に対応するように断
面略コ字形状であり、該第2凹溝の溝内に嵌入させ、か
つ、嵌着し得るような大きさに形成されている。
【0034】実施例では前述のように第2凹溝30のフ
レキシブルチューブの本体部22寄り側壁30aは下向
きに傾斜してテーパ状に形成されており、従って、これ
に対応するようにこの突条34のフレキシブルチューブ
の本体部22寄りの側壁はやはり下向きに傾斜して傾斜
側壁34aを形成しており、全体として台形状に形成さ
れている。したがって、同様の傾斜状側壁30aを備え
た第2凹溝に該加締めリング16を嵌着させるときに傾
斜面全体で加締めることとなり、加締め力に及ぼす加締
めリングスプリングバックの影響が少ないとともに、テ
ーパ状溝のため調心性があり、その結果加締めリング1
6の位置決めに精度を要せず、また組立が容易である。
更に、フレキシブルチューブ12の皺の発生の少ない部
分で加締めるのでブレード14やフレキシブルチューブ
12の固定の際に固定状態の強弱のばらつきが少ないも
のとなり、高いシール性を確保し得ることとなる。な
お、突条34の左側壁34aは必ずしも傾斜面に形成さ
れることなく、直角状の側壁であっても良い。
【0035】更に、この加締めリング16はこの突条に
連設され、かつ前記管部材10の平坦丘28の円周面に
密着接合し得る円周面を備えた断面略平板状の平坦台部
36を備えている。そして、これら突条34と平坦台部
36により全体として断面略柄杓あるいはスプーン形状
を呈している。
【0036】この柄杓形状の加締めリング16は鋳造、
あるいは研削などにより一体に成型されており、突条3
4は1個のみであるから製造工程が少なく、製造が容易
である。その上、確実にフレキシブルチューブ12及び
ブレード14を加締めて管部材10との接合強度を保持
すると同時に、フレキシブルチューブ12と該管部材1
0との密着接合度を均一にして高いシール機能を保持す
ることとなる。
【0037】すなわち、弾性シール部材32と加締めリ
ング16との当接部分は突条34と一体化させた平坦台
部36のフラット面であるため、この平坦台部36によ
るOリング等のつぶし量を均一に行える。つまり、弾性
シール部材の加締め量を前記した突条34の第2凹溝3
0内への嵌入深さと連係させて設定できることから定量
的に加締め量の測定、及び設定が可能となり、その結果
シール部材32の平坦丘28からの突出量も含め、最も
適正な加締めリング16による加締め力の設定を容易に
行えることとなるものである。
【0038】また、加締めリング16を1個のみ用いて
フレキシブルチューブ12とブレード14を同時に加締
めるので加締め力はそれほど大きなものでなくとも良
く、加締め装置も特殊なものを用いる必要はない。
【0039】更に、本実施例において前記加締めリング
16の突条34を第2凹溝30内に嵌入させたときに該
第2凹溝30の底面と加締めリング16の突条34の下
端面との間には所要の間隙38が形成されている。この
間隙38は、フレキシブルチューブ12を加締めること
により発生するチューブの皺40の逃げ部となり、加締
める際にチューブ12の皺の重なり部分に無理な力がか
かって加締め状態が不均一になることによる加締め不良
等を生じさせないようにしている。更にこのときに発生
した皺自体がフレキシブルチューブ12の抜けようとす
る力に対するストッパとしても機能するものである。
【0040】更に、実施例においては、前記第2凹溝3
0に隣接して凹陥部41が周方向に連続して設けられて
いる。これによってこの凹陥部41と該第2凹溝30に
挟まれるように円周状に連続して形成された襞部44が
設けられ、この襞部44が加締めリング16の突条34
を前記第2凹溝内に嵌入した際に該加締めリング16の
突条(右)側壁34bに弾性的に密着圧接する。これに
より、加締めリング16の加締め強さを広い範囲で設定
できる。すなわち突条34を第2凹溝30内に嵌入させ
る際の深さを、該突条34が該溝30内での設定した深
さでの最深部に至るまで嵌入させることができ、その結
果、フレキシブルチューブ12やブレード14の加締め
力を広い範囲で実効的に調整し得ることとなる。本実施
例においては、凹陥部41は第2凹溝30に隣接して設
けられた補助溝42から形成されている。この補助溝4
2は周方向に連続して形成されており、この保持溝42
と第2凹溝30に挟まれる幅厚さの薄い襞部44が設け
られている。この襞部44は第2凹溝30の前記管部材
10の本体部10a寄り側壁である溝側壁30bを該襞
部44の側壁として含んで形成されることとなる。な
お、この凹陥部41は襞部44を形成させ上記した襞部
の作用効果を奏することとすれば良く、従って、図3の
ように該凹陥部41は、溝ではなく段落ち部43として
形成しても良く、また、この段落ち部43をそのまま管
部材10の本体部10a側に延長させた構成としても良
い。なお、突条の大きさは問題ではない。少なくともフ
レキシブルチューブに対して十分な加締め作用を行える
ものであれば良い。
【0041】実施例において、第2凹溝30の前記突条
34と当接する側の側壁は平坦丘28の上面より高い位
置に壁が設定されており、図1の半截上半部における加
締めリング16の加締め状態において、襞部44が突条
34の右側壁34bに押されてやや本体部22側から離
隔する方向に湾曲され、これによって、ブレードを第2
凹溝30内に嵌着させ、更に該右側壁34bと襞44と
の弾性圧接力により確実に加締め固定しつつ、最適なフ
レキシブルチューブ12等の加締め力を設定して、良好
なシール状態を確実に確保できるものである。
【0042】加締めリング16の突条34は、図4、5
に示すように第2凹溝30内に嵌入する断面外形輪郭の
内側に凹部46を形成しても良い。この凹部46は周方
向に連続して形成されており、第2凹溝30の外形輪郭
とほぼ同様の輪郭で内部側を穿溝させ、肉厚壁48を形
成している。そして、加締めリング16を第2凹溝内に
嵌入させるとき、この肉厚壁48が幅方向に対してバネ
状の弾性力を有することとなり、従って、該肉厚壁48
が弾性的に第2凹溝30の側壁に当接するので全体とし
て前記襞部44を形成した場合のように、加締めリング
16の加締め力あるいは加締め深さを広い範囲で調整で
きることとなる。図4の実施例では襞部44は形成して
いない。この凹部46を形成する場合は襞部44は必ず
しも形成する必要はなく、襞部44を形成して襞部に弾
性的な当接作用を行わせる場合と同様の作用効果を奏す
ることとなる。強度的に問題を生じなければ襞部44自
体は設けても良い。
【0043】次に、図6は本願の発明に係る金属製フレ
キシブルチューブの接続構造の第2実施例を示してお
り、第1実施例と同一部材には同一符号を付し、その詳
細説明は省略する。この実施例では、前記した第2凹溝
30の近傍であって管部材10の本体部寄り位置には、
周方向に連続した第3凹溝50が設けられている。図に
おいて、管部材10の平坦丘28の上面から立ち上が
り、該平坦丘28よりも高く隆起した段丘52が形成さ
れている。そして、この段丘52に第3凹溝50が周方
向に連続して穿溝されている。
【0044】そして、管部材10の接続部20にはフレ
キシブルチューブ12の外装部24のみを外装させてお
りその上から加締めリング16が被着され、その状態で
該加締めリング16を圧着させてフレキシブルチューブ
12を加締め固定している。
【0045】本実施例では、更に、この状態の加締めリ
ング16の上からブレード14を被着させてその端部を
第3凹溝50内に嵌合させ、この状態で該第3凹溝に嵌
入させ、加締める第2加締めリング54が設けられてい
る。
【0046】この実施例ではフレキシブルチューブ12
は加締めリング16で加締め固定し、その上からブレー
ド14を覆うように被着させ、このブレード14はフレ
キシブルチューブ12とは別の固定部分で固定している
ので、フレキシブルチューブ12と管部材10を固定後
に両者を含んでブレード14を外装させ、その端部を第
3凹溝に固定することにより、ブレードに充分なしごき
を与えて金属製フレキシブルチューブの延びを防止し、
これらを含む管継手の本来の充分な可撓性を保持し、ま
た損傷事故その他の派生事故を防止し得るとともに、機
械的接合力を向上させることとなる。
【0047】本発明に係る金属製フレキシブルチューブ
継手は上記した実施例構成にのみ限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の本質を逸脱しな
い範囲において任意の改変を行っても良い。
【0048】
【発明の効果】以上説明した様に、請求項1にかかる金
属製フレキシブルチューブの接続構造によれば、接続部
を備えた円筒状の管部材と、この管部材の接続部に外装
され、本体部から連続した外装部を有する金属製フレキ
シブルチューブと、この金属製フレキシブルチューブの
外面側に被着されるブレードと、を有し、前記管部材の
接続部には、前記金属製フレキシブルチューブの本体部
側寄り端部側に設けられ、両側に略同一径の円周面を形
成するような平坦丘に挟まれて形成され、周方向に連続
した第1凹溝と、該第1凹溝から所要間隔だけ管部材の
本体部側寄り位置に設けられ、周方向に連続した第2凹
溝と、が設けられ、前記第1凹溝内に嵌合された弾性シ
ール部材と、前記管部材の接続部に少なくとも前記金属
製フレキシブルチューブの外装部を外装した状態で、更
にその上から被着され、前記第2凹溝内に嵌入する突条
を有し、かつ、前記平坦丘の円周面に密着接合し得る平
坦な円周面を備えた断面略柄杓形状の加締めリングと、
を備えているので、加締めリングは鋳造、あるいは研削
などにより一体に成型でき、製造が容易であるととも
に、確実にフレキシブルチューブ及びブレードを加締め
て管部材との接合強度を保持でき、同時に、弾性シール
部材の加締め量を突条の第2凹溝内への嵌入深さと連係
させて設定できることから定量的に加締め量の測定、及
び設定が可能となり、その結果シール部材の平坦丘から
の突出量も含め、最も適正な加締めリングによる加締め
力の設定を容易に行え、良好なシール性を保持し得る。
また、フレキシブルチューブと該管部材との密着接合度
を均一にして高いシール機能を保持することとなるとと
もに、弾性シール部材と加締めリングとの当接部分は突
条と一体化させた平坦台部のフラット面であるため、こ
の平坦台部によるOリング等のつぶし量を均一に行え、
弾性シール部材に対する割れや早期劣化を生じさせない
適正なつぶし量を把握しやすくなり、該つぶし量の管理
を適正に行える。また、加締めリングを1個のみ用いて
フレキシブルチューブとブレードを同時に加締めるので
加締め力はそれほど大きなものでなくとも良く、加締め
装置も特殊なものを用いることなく、コスト増を生じさ
せることもない。更に、接着剤は基本的には用いる必要
がないので養生時間を考慮する必要がなく、短時間で接
続作業を行える。
【0049】また、請求項2によれば、前記管部材の接
続部に前記金属製フレキシブルチューブの外装部及び前
記ブレードを外装した状態で、前記加締めリングを被着
させ加締め固定しているので、円周面を備えた断面略柄
杓形状の加締めリングと、を備え、加締めリングは鋳
造、あるいは研削などにより一体に成型でき、製造が容
易であるとともに、確実にフレキシブルチューブ及びブ
レードを加締めて管部材との接合強度を保持でき、同時
に、弾性シール部材の加締め量を突条の第2凹溝内への
嵌入深さと連係させて設定できることから定量的に加締
め量の測定、及び設定が可能となり、その結果シール部
材の平坦丘からの突出量も含め、最も適正な加締めリン
グによる加締め力の設定を容易に行え、良好なシール性
を保持し得る。また、フレキシブルチューブと該管部材
との密着接合度を均一にして高いシール機能を保持する
こととなるとともに、弾性シール部材と加締めリングと
の当接部分は突条と一体化させた平坦台部のフラット面
であるため、この平坦台部によるOリング等のつぶし量
を均一に行え、弾性シール部材に対する割れや早期劣化
を生じさせない適正なつぶし量を把握しやすくなり、該
つぶし量の管理を適正に行える。また、加締めリングを
1個のみ用いてフレキシブルチューブとブレードを同時
に加締めるので加締め力はそれほど大きなものでなくと
も良く、加締め装置も特殊なものを用いることなく、コ
スト増を生じさせることもない。
【0050】また、請求項3によれば、前記第2凹溝の
近傍であって前記管部材の本体部寄り位置には、周方向
に連続した第3凹溝が設けられ、前記管部材の接続部に
前記金属製フレキシブルチューブの外装部のみを外装さ
せてその上から加締めリングにより加締め固定し、更に
この状態の加締めリングの上からブレードを被着させて
更に端部を該第3凹溝内に嵌合させ、この状態で該第3
凹溝に嵌入加締めする第2加締めリングを備えているの
で、請求項1の効果を備えつつ、フレキシブルチューブ
と管部材を固定後に両者を含んでブレードを外装させ、
その端部を第3凹溝に固定することにより、ブレードに
充分なしごきを与えて金属製フレキシブルチューブの延
びを防止し、これらを含む管継手の本来の充分な可撓性
を保持し、また損傷事故その他の派生事故を防止し得る
とともに、機械的接合力を向上させ得ることとなる。
【0051】また請求項4によれば、少なくとも前記第
2凹溝の前記金属製フレキシブルチューブの本体部側寄
り側壁は同金属製フレキシブルチューブの本体部から離
隔する方向に下向きに傾斜して形成されているので、同
様の傾斜状側壁を備えた加締めリングの突条を嵌着させ
るときには、傾斜面全体で加締めることとなり、加締め
力に及ぼす加締めリングスプリングバックの影響が少な
いとともに、テーパ状溝のため調心性があり、その結果
加締めリングの位置決めに精度を要せず、また組立が容
易である。更に、フレキシブルチューブの皺の発生の少
ない部分で加締めるのでブレードやフレキシブルチュー
ブの固定の際に固定状態の強弱のばらつきが少ないもの
となり、高いシール性を確保し得ることとなる。
【0052】また請求項5によれば、前記加締めリング
の突条には、前記第2凹溝の傾斜した側壁に対応する傾
斜側壁が形成されているので、傾斜面全体で加締めるこ
ととなり、加締め力に及ぼす加締めリングスプリングバ
ックの影響が少ないとともに、テーパ状溝のため調心性
があり、その結果加締めリングの位置決めに精度を要せ
ず、また組立が容易である。更に、フレキシブルチュー
ブの皺の発生の少ない部分で加締めるのでブレードやフ
レキシブルチューブの固定の際に固定状態の強弱のばら
つきが少ないものとなり、高いシール性を確保し得ると
いう効果を実効あらしめることが可能である。
【0053】さらに、請求項6によれば、前記加締めリ
ングの突条を前記第2凹溝に嵌入させたときに該第2凹
溝の底面と該加締めリングの突条の下端面との間には所
要の間隙が形成されているので、この間隙がフレキシブ
ルチューブを加締めることにより発生するチューブの皺
の逃げ部となり、加締める際にチューブの皺の重なり部
分に無理な力がかかって加締めが不均一になることによ
る加締め不良等を生じさせないようにするとともに、発
生した皺自体がフレキシブルチューブの抜けようとする
力に対するストッパとしても機能することが可能であ
る。
【0054】さらに、請求項7によれば、前記第2凹溝
に隣接して凹陥部が設けられ、これによって該凹陥部と
該第2凹溝に挟まれるように円周状に連続した襞部が形
成され、該襞部が前記加締めリングの突条を前記第2凹
溝内に嵌入した際に該加締めリングの突条側壁に弾性的
に密着圧接するので、加締めリングの加締め強さ、すな
わち突条が第2凹溝内に嵌入する際の深さについて、該
突条が該溝内での設定した深さでの最深部に至るまで嵌
入させることができ、その結果、フレキシブルチューブ
やブレードの加締め力を広い範囲で実効的に調整し得る
こととなる。それによって、最適なフレキシブルチュー
ブの加締め力を設定して、良好なシール状態を確実に確
保し得る。
【0055】更に、請求項8によれば、前記加締めリン
グの突条は、前記第2凹溝内に嵌入する断面外形輪郭の
内側に凹部を形成しているので、その肉厚壁が幅方向に
対してバネ状の弾性力を有することとなり、該肉厚壁が
弾性的に第2凹溝の側壁に当接する結果、加締めリング
の加締め力あるいは加締め深さを広い範囲で調整でき、
適正な加締め力を設定したり、あるいは利かせたりする
ことが簡単に行え、良好なシール性を保持し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る金属製フレキシブル
チューブの接続構造の上半部を加締めリングの嵌着状態
とし、下半部を加締めリングの加締め前の状態とした拡
大半截断面図である。
【図2】加締めリングの嵌着状態を示した要部拡大断面
説明図である。
【図3】凹陥部の他の実施例を示す要部拡大断面説明図
である。
【図4】加締めリングの突条の他の実施例を示した要部
拡大断面説明図である。
【図5】その作用説明図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る金属製フレキシブル
チューブの接続構造の上半部を加締めリングの嵌着状態
とし、下半部を加締めリングの加締め前の状態とした拡
大半截断面図である。
【図7】従来の金属製フレキシブルチューブの接続構造
の拡大断面説明図である。
【図8】その一部の縦断面をその端面方向から見た概略
端面説明図である。
【図9】従来の他の金属製フレキシブルチューブの接続
構造の拡大断面説明図である。
【図10】その概略要部拡大断面説明図である。
【符号の説明】
10 管部材 12 金属製フレキシブルチューブ 14 ブレード 16 加締めリング 20 接続部 22 フレキシブルチューブの本体部 24 フレキシブルチューブの外装部 26 第1凹溝 28 平坦丘 30 第2凹溝 32 弾性シール部材 34 突条 36 平坦台部 38 間隙 41 凹陥部 44 襞部 50 第3凹溝 54 第2加締めリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊谷 昌丕 熊本県菊池郡大津町大字高尾野272ー11 株式会社東京フレックス熊本工場内 (72)発明者 村田 浩明 熊本県菊池郡大津町大字高尾野272ー11 株式会社東京フレックス熊本工場内 (72)発明者 松井 武 熊本県菊池郡大津町大字高尾野272ー11 株式会社東京フレックス熊本工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続部を備えた円筒状の管部材と、この
    管部材の接続部に外装され、本体部から連続した外装部
    を有する金属製フレキシブルチューブと、この金属製フ
    レキシブルチューブの外面側に被着されるブレードと、
    を有し、 前記管部材の接続部には、前記金属製フレキシブルチュ
    ーブの本体部側寄り端部側に設けられ、両側に略同一径
    の円周面を形成するような平坦丘に挟まれて形成され、
    周方向に連続した第1凹溝と、 該第1凹溝から所要間隔だけ管部材の本体部側寄り位置
    に設けられ、周方向に連続した第2凹溝と、が設けら
    れ、 前記第1凹溝内に嵌合された弾性シール部材と、 前記管部材の接続部に少なくとも前記金属製フレキシブ
    ルチューブの外装部を外装した状態で、更にその上から
    被着され、前記第2凹溝内に嵌入する突条を有し、か
    つ、前記平坦丘の円周面に密着接合し得る平坦な円周面
    を備えた断面略柄杓形状の加締めリングと、を備えてな
    る金属製フレキシブルチューブの接続構造。
  2. 【請求項2】 前記管部材の接続部に前記金属製フレキ
    シブルチューブの外装部及び前記ブレードを外装した状
    態で、前記加締めリングを被着させ加締め固定してなる
    請求項1記載の金属製フレキシブルチューブの接続構
    造。
  3. 【請求項3】 前記第2凹溝の近傍であって前記管部材
    の本体部寄り位置には、周方向に連続した第3凹溝が設
    けられ、 前記管部材の接続部に前記金属製フレキシブルチューブ
    の外装部のみを外装させてその上から加締めリングによ
    り加締め固定し、 更にこの状態の加締めリングの上からブレードを被着さ
    せてその端部を該第3凹溝内に嵌合させ、この状態で該
    第3凹溝に嵌入加締めする第2加締めリングを備えてな
    る請求項1記載の金属製フレキシブルチューブの接続構
    造。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記第2凹溝の前記金属製フ
    レキシブルチューブの本体部側寄り側壁は同金属製フレ
    キシブルチューブの本体部から離隔する方向に下向きに
    傾斜して形成されてなる請求項1ないし3のいずれかに
    記載の金属製フレキシブルチューブの接続構造。
  5. 【請求項5】 前記加締めリングの突条には、前記第2
    凹溝の傾斜した側壁に対応する傾斜側壁が形成されてな
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の金属製フレキシ
    ブルチューブの接続構造。
  6. 【請求項6】 前記加締めリングの突条を前記第2凹溝
    に嵌入させたときに該第2凹溝の底面と該加締めリング
    の突条の下端面との間には所要の間隙が形成されてなる
    請求項1ないし5のいずれかに記載の金属製フレキシブ
    ルチューブの接続構造。
  7. 【請求項7】 前記第2凹溝に隣接して凹陥部が設けら
    れ、これによって該凹陥部と該第2凹溝に挟まれるよう
    に円周状に連続した襞部が形成され、該襞部が前記加締
    めリングの突条を前記第2凹溝内に嵌入した際に該加締
    めリングの突条側壁に弾性的に密着圧接してなる請求項
    1、2、4ないし6のいずれかに記載の金属製フレキシ
    ブルチューブの接続構造。
  8. 【請求項8】 前記加締めリングの突条は、前記第2凹
    溝内に嵌入する断面外形輪郭の内側に凹部を形成してな
    る請求項1ないし7のいずれかに記載の金属製フレキシ
    ブルチューブの接続構造。
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JP2004060673A (ja) * 2002-07-24 2004-02-26 Tokai Rubber Ind Ltd 蛇腹金属管付ホースの端部固定構造

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JP2002039449A (ja) * 2000-07-27 2002-02-06 Hitachi Metals Ltd 短管付蛇腹管
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