JPH08150789A - 孔版印刷用原紙およびその製造方法 - Google Patents

孔版印刷用原紙およびその製造方法

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JPH08150789A
JPH08150789A JP29334094A JP29334094A JPH08150789A JP H08150789 A JPH08150789 A JP H08150789A JP 29334094 A JP29334094 A JP 29334094A JP 29334094 A JP29334094 A JP 29334094A JP H08150789 A JPH08150789 A JP H08150789A
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resin film
solvent
soluble resin
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JP29334094A
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Yasuo Nakamura
康男 中村
Hideo Watanabe
秀夫 渡辺
Masahiro Takahashi
正浩 高橋
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Riso Kagaku Corp
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Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】均一で薄い膜厚を有する溶剤可溶性樹脂フィル
ムを容易にかつ安価に多孔性支持体に貼り合わせること
ができる孔版印刷用原紙およびその製造方法を提供す
る。 【構成】(1) 多孔性支持体3に0.1 〜100 μmの厚さの
溶剤可溶性樹脂フィルム1を貼り合わせてなる孔版印刷
用原紙5であって、上記溶剤可溶性樹脂フィルム1中に
剥離剤を含有させた孔版印刷用原紙5。(2) (1) 記載の
剥離剤の含有量が、溶剤可溶性樹脂フィルム1総量に対
して0.01〜20重量%の範囲である孔版印刷用原紙5。
(3)剥離剤を含有する溶剤可溶性樹脂フィルム1を非接
着性支持体2上に形成し、該溶剤可溶性樹脂フィルム1
と多孔性支持体3とを、接着剤によりまたは熱融着によ
り貼り合わせた後、剥離剤を含有する溶剤可溶性樹脂フ
ィルム1から上記非接着性支持体2を剥離する孔版印刷
用原紙5の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は孔版印刷用原紙およびそ
の製造方法に関し、さらに詳しくは均一で薄い膜厚の溶
剤可溶性樹脂フィルムと多孔性支持体とからなる孔版印
刷用原紙およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、孔版印刷用原紙として、熱可塑性
樹脂フィルムと多孔性支持体を接着剤で貼り合わせた感
熱孔版原紙が知られている。この感熱孔版原紙は、例え
ば(1)フラッシュランプ、赤外線ランプ等の熱を発生
する装置を用い、手書き原稿またはあらかじめ準備され
た原稿を感熱孔版原紙と重ね合わせて前記装置の熱で熱
可塑性樹脂フィルムを溶融穿孔する方法、(2)電気信
号に変換した文字画像情報をドット状の熱として発生す
るサーマルヘッドを用い、感熱孔版原紙にサーマルヘッ
ドを接触させ、熱可塑性樹脂フィルムを溶融穿孔する方
法等により製版される。
【0003】しかしながら、上記製版方法では、光を吸
収して発熱した原稿またはサーマルヘッドと、感熱孔版
原紙とを接触させ、感熱孔版原紙の熱可塑性樹脂フィル
ムに熱を伝導して該熱可塑性樹脂フィルムを溶融し、次
いで該溶融物を収縮させて熱可塑性樹脂フィルムを穿孔
するという複雑な工程を経る必要があるため、例えば
(1)熱可塑性樹脂フィルムと熱を吸収した原稿または
サーマルヘッドとの密着不良により穿孔不良が生じる、
(2)サーマルヘッドの押付け圧の不均一により穿孔不
良が生じ、また感熱孔版原紙にシワが発生する、(3)
熱可塑性樹脂フィルムの溶融物がサーマルヘッドに付着
して感熱孔版原紙の搬送不良が生じる、(4)溶融物が
穿孔部分に残留し、インクの通過が妨げられて印刷不良
が生じる等の問題があった。
【0004】また近年、感熱孔版原紙の品質向上がさら
に要求されており、例えば、熱可塑性樹脂フィルムの平
滑性、熱可塑性樹脂フィルムの原稿またはサーマルヘッ
ドからの剥離性、熱可塑性樹脂フィルムの熱による溶融
性および収縮性、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体
との接着強度、多孔性支持体の強度および耐摩擦性など
を満足する感熱孔版原紙が要求され、このため感熱孔版
原紙を製造する条件が煩雑となり、製造コストが増大す
るという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記孔
版印刷用原紙の穿孔不良、シワの発生、搬送不良等の問
題を解決すべく、多孔性支持体に溶剤可溶性樹脂フィル
ムを貼り合わせてなる孔版印刷用原紙を、原稿またはサ
ーマルヘッドと接触させることなく、溶剤を用いて穿孔
する製版方法を提案した(特願平5−193638号公
報)。また、膜厚の薄い溶剤可溶性樹脂フィルムを多孔
性支持体に容易に貼り合わせるために、溶剤可溶性樹脂
フィルムを非接着性支持体上に形成した後、多孔性支持
体とを貼り合わせ、その後、非接着性支持体を剥離する
孔版印刷用原紙の製造法を提案した(特願平5−224
723号公報)。
【0006】しかしながら、上記非接着性支持体を溶剤
可溶性樹脂フィルム界面から剥離する工程において、非
接着性支持体の剥離力が大きすぎると溶剤可溶性樹脂フ
ィルムが破れたり、ピンホールが生じる等のトラブルが
発生するため、非接着性支持体の剥離力はできるだけ小
さい方が好ましい。このような弱い剥離力を有する非接
着性支持体としては、特別に剥離処理を施した非接着性
支持体、例えばシリコーンコートなどの剥離処理を施し
たプラスチックフィルム、プラスチックシート、金属ベ
ルト、紙等が挙げられるが、これらの剥離処理されたフ
ィルム等は、剥離処理されていないフィルム等に比して
高価であるという欠点を有する。また剥離処理された非
接着性支持体は、一般に表面張力が低いため、溶剤可溶
性樹脂溶液をその表面に塗布する際にハジキや塗工ムラ
を発生し易く、均一塗布が難しいという問題があった。
【0007】本発明の目的は、上記技術の問題を解決
し、均一で薄い膜厚を有する溶剤可溶性樹脂フィルムを
容易にかつ安価に多孔性支持体に貼り合わせることがで
きる孔版印刷用原紙およびその製造方法に関する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願で特許請求される発
明は以下のとおりである。 (1)多孔性支持体に0.1〜100μmの厚さの溶剤
可溶性樹脂フィルムを貼り合わせてなる孔版印刷用原紙
であって、上記溶剤可溶性樹脂フィルム中に剥離剤を含
有させたことを特徴とする孔版印刷用原紙。 (2)(1)記載の剥離剤の含有量が、溶剤可溶性樹脂
フィルム総量に対して0.01〜20重量%の範囲であ
ることを特徴とする孔版印刷用原紙。 (3)剥離剤を含有する溶剤可溶性樹脂フィルムを非接
着性支持体上に形成し、該溶剤可溶性樹脂フィルムと多
孔性支持体とを、接着剤によりまたは熱融着により貼り
合わせた後、剥離剤を含有する溶剤可溶性樹脂フィルム
から上記非接着性支持体を剥離することを特徴とする孔
版印刷用原紙の製造方法。
【0009】本発明に用いられる溶剤可溶性樹脂フィル
ムは、水または有機溶剤等の溶剤により溶解可能な熱可
塑性樹脂または熱硬化性樹脂を主成分とし、さらに剥離
剤を必須成分として含有する。有機溶剤に溶解可能な樹
脂成分としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリイソブチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリウレタン等が用いら
れる。これらの樹脂成分は単独もしくは混合してまたは
樹脂成分を構成するモノマーの共重合体として用いても
よい。
【0010】また水溶解性樹脂成分としては、水または
水と混和し得る有機溶剤に溶解する樹脂、例えばポリビ
ニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポ
リエチレンオキサイド、ポリビニルエーテル、ポリビニ
ルアセタール、ポリアクリルアミド等が用いられる。こ
れらの樹脂成分は単独でもしくは混合してまたは共重合
体として用いてもよい。
【0011】剥離剤としては、シリコーン樹脂、シリコ
ーンオイル、フッ素樹脂、フッ素系界面活性剤、滑剤、
ワックス、界面活性剤などが挙げられ、例えば、ジメチ
ルポリシロキサン、ポリエチレンワックス、高級脂肪族
アルコール、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、脂肪酸
アマイド、金属石鹸等が用いられる。これらの剥離剤成
分は単独もしくは混合して用いてもよい。剥離剤の使用
量は、溶剤可溶性樹脂フィルムの総量に対して0.01
〜20重量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.0
1〜10重量%の範囲である。この使用量が少なすぎる
と溶剤可溶性樹脂フィルムの剥離性が不充分であり、多
すぎると溶剤可溶性樹脂フィルムの強度が不充分にな
り、また溶剤可溶性樹脂フィルムを溶解する際の溶剤が
多量に必要となり、該フィルムの溶解、穿孔が不充分と
なる場合がある。
【0012】溶剤可溶性樹脂フィルムには上記樹脂成分
および剥離剤のほかに染料、顔料、充填剤、結着剤、硬
化剤等を必要に応じて含有させることができる。剥離剤
を含有する溶剤可溶性樹脂フィルムは、非接着性支持体
上に厚さ0.1〜100μm、好ましくは1〜50μm
の範囲で形成される。該フィルムの厚さが薄すぎると溶
剤可溶性樹脂フィルムの強度が不充分となり、厚すぎる
と溶剤可溶性樹脂フィルムを溶解させる溶剤が多量に必
要となり、溶剤可溶性樹脂フィルムの溶解、穿孔が不充
分になる。
【0013】本発明に用いられる非接着性支持体には特
に制限はなく、剥離処理されていないプラスチックフィ
ルム、プラスチックシート、金属ベルト等を用いること
ができる。例えばポリエステルフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム、ポリエチレンフィルム、ステンレスベル
ト、ポリラミ紙等が好ましく用いられる。また剥離処理
された紙、プラスチックフィルム、プラスチックシー
ト、金属ベルト等を用いてもよい。
【0014】本発明に用いられる多孔性支持体として
は、マニラ麻、パルプ、ミツマタ、コウゾ、和紙等の天
然繊維、ポリエステル、ナイロン、ビニロン、アセテー
ト等の合成繊維、金属繊維、ガラス繊維などを単独また
は混合して用いた薄葉紙、不織布、スクリーン紗等が挙
げられる。これらの多孔性支持体の坪量は1〜20g/
2 の範囲が好ましく、より好ましくは5〜15g/m
2 の範囲である。坪量が小さすぎると原紙としての強度
が弱くなり、大きすぎると印刷時のインクの通過性が悪
くなることがある。また多孔性支持体の厚さは5〜10
0μmの範囲が好ましく、より好ましくは10〜50μ
mの範囲である。厚さが薄すぎると原紙としての強度が
弱くなり、また厚すぎると印刷時のインクの通過性が悪
くなることがある。
【0015】本発明の孔版印刷用原紙の製造方法を以下
に説明する。まず、溶剤可溶性樹脂を溶剤に溶解し、さ
らに剥離剤を加えて樹脂溶液を調整する。この溶剤は、
後述する孔版印刷用原紙の製版に用いられる溶剤と同一
でも異なっていてもよいが、原紙の製造効率の点からは
乾燥性、造膜性のよい溶剤を用いるのが好ましい。樹脂
溶液の粘度や表面張力等は、非接着性支持体への塗布条
件を考慮して適宜調整される。
【0016】次に上記樹脂溶液を非接着性支持体の上
に、例えばロールコーター、グラビアコーター、ワイヤ
ーバーコーター、リバースコーター等の手段により塗布
し、乾燥し、溶剤可溶性樹脂フィルムを形成する。次
に、非接着性支持体上に形成された溶剤可溶性樹脂フィ
ルム面を多孔性支持体に貼り合わせる。貼り合わせ方法
には、(1)接着剤または粘着剤を使用する方法、
(2)樹脂フィルムと多孔性支持体を熱融着する方法等
が採用される。
【0017】(1)の方法では、溶剤溶解型または水分
散型の接着剤を溶剤可溶性樹脂フィルムか多孔性支持体
に塗布し、接着または熱硬化、または光硬化させること
により貼り合わせる。また、ホットメルト型の接着剤ま
たは粘着剤を熱融着させてもよい。このような接着剤ま
たは粘着剤としては、硬化後の皮膜が上記溶剤可溶性樹
脂フィルムを溶解する溶剤に溶解するものが好ましく、
例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、酢酸ビニル、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ポリエ
ステル、ポリウレタン、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリイソブチレン、イソプレン、ブチルゴム、ポリ
アクリルアミド、ロジン、テルペン、スチレンなどを用
いることができる。また必要に応じて硬化剤、軟化剤、
粘着付与剤、充填剤等を混合して使用してもよい。
【0018】(2)の方法は、溶剤可溶性樹脂フィルム
および/または多孔性支持体に熱溶融性成分を含有した
場合に採用することができる。この場合には多孔性支持
体をヒートローラなどの加熱装置を用いて貼り合わせ
る。次いで非接着性支持体を溶剤可溶性樹脂フィルムと
の界面から剥離し、多孔性支持体に溶剤可溶性樹脂フィ
ルムを貼り合わせてなる孔版印刷用原紙を得る。
【0019】図1の(A)〜(C)に、多孔性支持体に
接着剤または粘着剤を塗工する場合の孔版印刷用原紙の
製造工程を示した。(A)は、非接着性支持体2上に溶
剤可溶性樹脂フィルム1を形成した状態を示し、(B)
は多孔性支持体3の表面に接着剤または粘着剤層4を形
成した状態を示す。(C)は、(A)のフィルム面を
(B)の接着剤または粘着剤面に貼り合わせた後、非接
着性支持体2を溶剤可溶性樹脂フィルム1との界面から
剥離している状態を示す。
【0020】上記孔版印刷用原紙の製版は、例えば溶剤
を含浸した筆ペン等の手段を直接溶剤可溶性樹脂フィル
ムに接触させて行ってもよいが、溶剤吐出装置等により
非接触状態で溶剤を溶剤可溶性樹脂フィルムに供給して
穿孔し、製版するのが好ましい。溶剤吐出装置として
は、例えばノズル、スリット、注射器、多孔質材、多孔
フィルム等を圧電素子、発熱素子、送液ポンプ等に接続
し、文字画像信号に応じて溶剤を間欠的または連続的
に、すなわちドット状またはライン状に吐出するように
した装置が挙げられる。このような製版方法によれば、
孔版印刷用原紙を製版装置と非接触状態で製版できるの
で、製版時のシワなどの発生がなくなる。また、従来の
感熱孔版原紙と異なり、製版時の樹脂溶融物が穿孔部に
残留することもなく、鮮明な印刷物を得ることができ
る。
【0021】上記のようにして製版した孔版印刷用原紙
は一般的な孔版印刷に使用することができる。例えば、
製版された孔版印刷用原紙の1つの面にインクを載置
し、他方の面に印刷用紙を重ね合わせ、上記インクを押
圧、減圧、スキージなどの手段により穿孔部分から通過
させて印刷用紙にインクを転移させて印刷物を得ること
ができる。印刷インクには、従来の印刷に用いられてい
る油性インク、水性インク、油中水滴(W/O)型エマ
ルジョンインク、水中油滴(O/W)型エマルジョンイ
ンクなどが使用される。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 (1)孔版印刷用原紙の製造 非接着性支持体としてポリエステルフィルムを用い、該
ポリエステルフィルム上に下記組成からなる樹脂溶液を
ロールコーターにて塗布、乾燥し、厚さ1μmの溶剤可
溶性樹脂フィルムを設けた。 ポリビニルアセタール樹脂 50重量部 シリコーンオイル KP316(信越化学工業製商品名) 5重量部 イソプロパノール 380重量部 水 570重量部
【0023】次に、200メッシュのポリエステル繊維
布帛に下記の組成の粘着剤溶液を塗布した後、該粘着剤
層と、ポリエステルフィルム上に形成された溶剤可溶性
樹脂フィルムとを重ね合わせ、ニップ圧2kg/cm2 の圧
着ローラで貼り合わせた。 アクリル系粘着剤(固形分40重量%) 25重量部 イソプロパノール 60重量部 トルエン 15重量部 次に、15cm×20cmの大きさに上記の構成物を切り取
り、ポリエステルフィルムを角から手によって剥離し、
ポリエステルフィルムの剥離性を試験した。5回の剥離
試験で、5回とも溶剤可溶性樹脂フィルムが破れること
なく、容易に剥離することができた。
【0024】(2)孔版印刷用原紙の製版 ポリエステルフィルムを剥離して得られた孔版印刷用原
紙の溶剤可溶性樹脂フィルム面に、8ドット/mmのノズ
ルと圧電素子を備えた吐出装置を用い、下記組成の溶剤
を文字状に吐出させ、溶剤可溶性樹脂フィルムを文字状
に穿孔した。 ジエチレングリコール 20重量部 エタノール 10重量部 水 70重量部
【0025】(3)孔版印刷 次に、製版された孔版印刷用原紙のポリエステル繊維側
に、黒色のプリントゴッコ用ハイメッシュインク(理想
科学工業社製)を載置し、他方に印刷用紙を重ね合わせ
て孔版印刷機(プリントゴッコPG−10、理想科学工
業社製商品名)で印刷すると、穿孔部分に対応した鮮明
な文字が印刷された。
【0026】実施例2 (1)孔版印刷用原紙の製造 実施例1において、シリコーンオイルKP316をシリ
コーンオイルKF351A(信越化学工業製商品名)に
変更した以外は実施例1と全く同様にして孔版印刷用原
紙を製造した。次に、15cm×20cmの大きさに上記の
構成物を切り取り、ポリエステルフィルムを角から手に
よって剥離し、ポリエステルフィルムの剥離性を試験し
た。5回の剥離試験で、5回とも溶剤可溶性樹脂フィル
ムが破れることなく、容易に剥離することができた。
【0027】(2)孔版印刷用原紙の製版および孔版印
刷 ポリエステルフィルムを剥離して得られた孔版印刷用原
紙の溶剤可溶性樹脂フィルム面に実施例1と同様に溶剤
可溶性樹脂フィルムを文字状に穿孔した。次に、製版さ
れた孔版印刷用原紙のポリエステル繊維側に、黒色のプ
リントゴッコ用ハイメッシュインク(理想科学工業社
製)を載置し、他方に印刷用紙を重ね合わせて孔版印刷
機(プリントゴッコPG−10、理想科学工業社製商品
名)で印刷すると、穿孔部分に対応した鮮明な文字が印
刷された。
【0028】実施例3 (1)孔版印刷用原紙の製造 実施例1において、シリコーンオイルKP316をポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル(エマルゲン9
30(株)花王製商品名)に変更した以外は実施例1と
全く同様にして孔版印刷用原紙を製造した。次に、15
cm×20cmの大きさに上記の構成物を切り取り、ポリエ
ステルフィルムを角から手によって剥離し、ポリエステ
ルフィルムの剥離性を試験した。5回の剥離試験で、5
回とも溶剤可溶性樹脂フィルムが破れることなく、容易
に剥離することができた。
【0029】(2)孔版印刷用原紙の製版および孔版印
刷 ポリエステルフィルムを剥離して得られた孔版印刷用原
紙の溶剤可溶性樹脂フィルム面に実施例1と同様に溶剤
可溶性樹脂フィルムを文字状に穿孔した。次に、製版さ
れた孔版印刷用原紙のポリエステル繊維側に、黒色のプ
リントゴッコ用ハイメッシュインク(理想科学工業社
製)を載置し、他方に印刷用紙を重ね合わせて孔版印刷
機(プリントゴッコPG−10、理想科学工業社製商品
名)で印刷すると、穿孔部分に対応した鮮明な文字が印
刷された。
【0030】比較例1 (1)孔版印刷用原紙の製造 非接着性支持体としてポリエステルフィルムを用い、該
ポリエステルフィルム上に下記組成からなる溶液をロー
ルコーターにて塗布、乾燥し、厚さ1μmの溶剤可溶性
樹脂フィルムを設けた。 ポリビニルアセタール樹脂 5重量部 イソプロパノール 38重量部 水 57重量部 次に、実施例1と同様に200メッシュのポリエステル
繊維布帛と貼り合わせせ、15cm×20cmの大きさに上
記の構成物を切り取り、ポリエステルフィルムを角から
手によって剥離し、ポリエステルフィルムの剥離性を試
験した。5回の剥離試験で、5回とも溶剤可溶性樹脂フ
ィルムが破れ、孔版印刷用原紙を作製することができな
かった。
【0031】比較例2 (1)孔版印刷用原紙の製造 非接着性支持体として、硬化性シリコーン樹脂で剥離処
理されたポリエステルフィルムを用い、該ポリエステル
フィルム上に比較例1で用いた溶液をロールコーターで
塗布したところ、該ポリエステルフィルム上で溶液がハ
ジキを起こした。これを乾燥し、得られた溶剤可溶性樹
脂フィルムを目視で観察したところ、いくつもの穴があ
いており、均一な薄膜フィルムを形成することができな
かった。
【0032】
【発明の効果】本発明の孔版印刷用原紙によれば、膜厚
が薄く、かつ均一な膜厚を有する溶剤可溶性樹脂フィル
ムを有するため、溶剤による均一な穿孔が可能となり、
孔版印刷により鮮明な画像を得ることができる。本発明
の孔版印刷用原紙の製造方法によれば、特別に処理され
ていない非接着性支持体を用いて均一で薄い膜厚を有す
る溶剤可溶性樹脂フィルムを多孔性支持体上に容易に貼
り合わせることができるとともに、該非接着性支持体の
剥離も容易であり、製造コストの低減および原紙品質の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の孔版印刷用原紙の製造方法の一例を示
す説明図。
【符号の説明】
1…溶剤可溶性樹脂フィルム、2…非接着性支持体、3
…多孔性支持体、4…接着剤または粘着剤、5…孔版印
刷用原紙。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔性支持体に0.1〜100μmの厚
    さの溶剤可溶性樹脂フィルムを貼り合わせてなる孔版印
    刷用原紙であって、上記溶剤可溶性樹脂フィルム中に剥
    離剤を含有させたことを特徴とする孔版印刷用原紙。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の剥離剤の含有量が、溶剤
    可溶性樹脂フィルム総量に対して0.01〜20重量%
    の範囲であることを特徴とする孔版印刷用原紙。
  3. 【請求項3】 剥離剤を含有する溶剤可溶性樹脂フィル
    ムを非接着性支持体上に形成し、該溶剤可溶性樹脂フィ
    ルムと多孔性支持体とを、接着剤によりまたは熱融着に
    より貼り合わせた後、剥離剤を含有する溶剤可溶性樹脂
    フィルムから上記非接着性支持体を剥離することを特徴
    とする孔版印刷用原紙の製造方法。
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