JPH081505A - バンドソー切断機の静圧パッド取り付け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バンドソー切断機のブレードを挟持する静圧
パッドの隙間調整、隙間の中心位置調整を短時間で容易
に行うことができるようにする。 【構成】 取り付け板３の先端下面に取り付け板４、
５、６を順次積層し、前記取り付け板６の下面に前部パ
ッド取り付け金具９および後部パッド取り付け金具１０
を取着する。前記パッド取り付け金具９，１０は、取り
付け板６に取着したまま取り付け板５から取り外し可能
である。前部パッド取り付け金具９を、隙間調整ネジ１
６の回動によって前後方向に微動させ、静圧パッド７，
８の隙間を調整する。静圧パッドの交換と隙間調整は静
圧パッド取り付け装置から取り外して行うことができ
る。また、前後位置調整ネジ２０の回動によって取り付
け板４から下方の部分を前後方向に微動させると、静圧
パッドの隙間の中心位置を調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、バンドソー切断機の静
圧パッド取り付け装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ＣＺ法、ＦＺ法などによって育成した単
結晶インゴットをいくつかのブロックに分割する場合、
あるいは分割したブロックから結晶検査用ウェーハを切
り出す場合などに、バンドソー切断機を用いて前記イン
ゴットを切断している。バンドソー切断機は図１１に示
すように、薄い帯鋼の一方の端部にダイヤモンドの砥粒
を糊着してなる無端のブレード１を２個のプーリ２７，
２８に巻装したもので、前記プーリの回転によりブレー
ド１が一方向に移動しながらプーリ２７，２８の間に固
定された単結晶インゴット２９を切断する。前記ブレー
ド１の振れを抑止するため、プーリ２７，２８と単結晶
インゴット２９との間にそれぞれ黒鉛製の前部パッド７
と後部パッド８とを含む静圧パッド取り付け装置が配設
され、ブレード１はこれらのパッドの隙間を通過する。

【０００３】図１２は静圧パッド取り付け装置の概略構
造を示す断面図で、図示しない取り付け台に締着された
取り付け金具３１の下面に取り付け板３２と取り付け金
具３３とが締着され、前記取り付け金具３３に後部パッ
ド８が締着されている。ブレード１を挟んで後部パッド
８と対向する位置には取り付け金具に締着された前部パ
ッドが配設されている。これらの２個のパッドは、ブレ
ード１の板厚より僅かに広い間隔を保って締着されてい
る。静圧パッド取り付け装置の上部から導入され、後部
パッド８の中央部に設けられた角穴８ａおよび前部パッ
ドの中央部に設けられた角穴からブレード１の両面に作
用する水圧により、前記ブレード１は前後部パッドの隙
間の中心線上を通過するようになっている。一方、後部
パッド８の左右両側に設けられた溝８ｂおよび前部パッ
ドの両側に設けられた溝を流下する水は、ブレード１に
付着した切削粉や前後部パッドの磨耗粉などを洗い流
す。また、取り付け金具３１を取り付け台に締着するボ
ルト穴３１ａは左右方向に長く、２本のボルト３４を緩
めれば取り付け金具３１を左右方向に移動させることが
できる。これにより、切断するインゴットの直径に対応
させて静圧パッド取り付け装置の間隔を調整する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前後部パッドとブレー
ドとの隙間は極めて小さいため、パッドは次第に磨耗し
てブレードとの隙間が増大する。このため、所定の周期
でパッドの隙間調整を行うとともに、磨耗限度を超えた
パッドは更新しなければならない。新品または表面を再
研磨したパッドを静圧パッド取り付け装置に装着する場
合、下記の調整作業を必要とする。 （１）対向する１組のパッドの隙間を所定の値に調整す
る作業。 （２）ブレードとパッドとの隙間がブレードの両側面で
均等になるように、対向するパッドの位置を調整する作
業。 （３）ブレードが垂直に保持されるように、対向するパ
ッドの垂直方向取り付け角度を調整する作業。 （４）インゴット取り付け台の中心線に対してブレード
が直角に保持されるように、対向するパッドの水平方向
取り付け角度を調整する作業。 従来はこれらの調整作業を実施する際、基準面に対する
ブレードの水平、垂直方向の傾きをダイヤルゲージなど
を用いて測定し、各部にシムを入れて調整している。そ
のため、調整には熟練と多大の時間を必要とする。

【０００５】本発明は上記従来の問題点に着目してなさ
れたもので、ブレードの側面を挟持するパッドの隙間、
位置、角度調整を短時間で容易に行うことができるよう
なバンドソー切断機の静圧パッド取り付け装置を提供す
ることを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、バンドソー切断機の静圧パッド取り付け装置に係る
本発明の第１は、バンドソー切断機のブレードを所定の
位置に挟持する静圧パッド取り付け装置において、取り
付け板３の下面に取り付け板４、５、６を順次積層し、
前記取り付け板６の下面に前部パッド取り付け金具９お
よび後部パッド取り付け金具１０を対向させて取着する
とともに、前部パッド取り付け金具９および後部パッド
取り付け金具１０を前記取り付け板６に取着したまま着
脱可能とし、更に、取り付け板６の外面に取着した板１
５を挟持する段差部と、一側のパッド取り付け金具に穿
設した静圧パッドの対向面と直角方向のネジ穴に螺合す
るネジ部とからなる隙間調整ネジ１６を設け、前記隙間
調整ネジ１６を回して一側のパッドを前後方向に微動さ
せることにより、静圧パッドの隙間調整を可能としたこ
とを特徴としている。また本発明の第２は、取り付け板
５の外面に取着した板２１を挟持する段差部と、取り付
け板４に穿設した静圧パッドの対向面と直角方向のネジ
穴に螺合するネジ部とからなる前後位置調整ネジ２０を
設け、前記前後位置調整ネジ２０を回して取り付け板４
から下方の部分を前後方向に微動させることにより、静
圧パッドの前後方向位置調整を可能としたことを特徴と
する。本発明の第３は、取り付け金具２２に設けたアリ
溝に上面が円弧状のブロック２３を滑動自在に挿嵌する
とともに、取り付け板３の下面に前記ブロック２３の上
面と密接する円弧状の溝を設けて前記ブロック２３に載
置し、取り付け板３に螺合した２本の角度調整ボルト２
４を回して取り付け板３を前記ブロック２３の上面に沿
って傾けることにより、静圧パッドの垂直方向角度調整
を可能とした。本発明の第４は、ネジ部に対して偏心し
た軸部を先端に備えた水平面角度調整ネジ２５を、取り
付け板３に設けたネジ穴に螺合するとともに、前記軸部
を取り付け板４に設けた切り欠き溝に挿嵌し、前記水平
面角度調整ネジ２５を回して前記取り付け板４から下の
部分を水平方向に微小回転させることにより、静圧パッ
ドの水平面角度調整を可能とした。更に本発明の第５
は、取り付け金具２２の端部を挟持する段差部と、ブロ
ック２３に水平方向に穿設したネジ穴に螺合するネジと
を有する切り換えネジ２６を設け、前記切り換えネジ２
６を回すことにより、静圧パッドをブレードに沿って移
動可能としたことを特徴としている。

【０００７】

【作用】本発明の第１によれば、静圧パッド取り付け金
具を直上の取り付け板６に取着したまま取り付け装置か
ら離脱可能な構造とし、静圧パッド取り付け金具の一方
を、隙間調整ネジ１６を回すことによって前後方向に微
動させることとしたので、パッド取り付け金具を静圧パ
ッド取り付け装置に取着したまま、あるいは取り付け板
６とともに静圧パッド取り付け装置から取り外した状態
で、静圧パッドの隙間調整を行うことができる。また、
本発明の第２によれば、前後位置調整ネジ２０を回すこ
とによって取り付け板４から下方の部分を前後方向に微
動させる構成としたので、簡単な操作で静圧パッドの隙
間の中心線位置を調整することができる。

【０００８】本発明の第３によれば、取り付け金具２２
に設けたアリ溝に沿って滑動するブロック２３の上面に
円弧状の凸部を設け、この凸部に下面が密接する取り付
け板３を、２本の角度調整ボルト２４を回すことによっ
て傾ける構成としたので、ブレードが垂直に挟持されて
いない場合、その調整は容易に実施可能となる。また、
本発明の第４によれば、取り付け板３に螺合するネジ部
と、取り付け板４の切り欠き溝に挿嵌された偏心軸をも
つ水平面角度調整ネジ２５を設けたので、静圧パッドの
隙間がブレードに対して平行でない場合には、前記水平
面角度調整ネジ２５を回すことにより静圧パッドの隙間
の方向を容易に修正することができる。更に、本発明の
第５によれば、ブロック２３に水平方向に螺合する切り
換えネジ２６を設けたので、この切り換えネジを回転す
れば前記ブロック２３とともに取り付け板３，４，５，
６およびパッド取り付け金具を一体に移動させることが
できる。従って、被切断物の直径の変化に対応して静圧
パッドを最適位置に迅速に設置することが可能となる。

【０００９】

【実施例】以下に、本発明に係るバンドソー切断機の静
圧パッド取り付け装置の実施例について、図面を参照し
て説明する。図１は静圧パッド取り付け装置の上面図、
図２は静圧パッド取り付け装置の断面図、図３は図２の
Ａ−Ａ断面図である。これらの図において静圧パッド取
り付け装置は、ブレード１を駆動する２個のプーリの上
方に設けられた取り付け台２にボルトを用いて締着さ
れ、取り付け板３の先端部下面には取り付け板４，５，
６がそれそれボルトを用いて締着されている。黒鉛から
なる板状の前部パッド７および後部パッド８は、前記取
り付け板６にボルトを用いて締着された前部パッド取り
付け金具９、後部パッド取り付け金具１０にそれぞれ締
着されている。また、前記取り付け板４，５，６および
前部パッド取り付け金具９、後部パッド取り付け金具１
０には、それぞれの合わせ面に帯状の凸部または凹部が
形成されていて、これらの凸部と凹部との係合により取
り付け方向が規制されるとともに、凹凸部の長手方向に
沿って互いに滑動することもできるようになっている。

【００１０】静圧パッド取り付け装置の先端上部に接続
された水管から供給される水は、水穴１１，１２を流下
して前部パッド７、後部パッド８にそれぞれ設けられた
角穴７ａ，８ａからブレード１の側面に向かって流出
し、ブレード１に水圧を加える。これにより、ブレード
１は前記パッド７，８の隙間の中心線上に保持される。
またブレード１は、水穴１３，１４とパッド７，８の両
端に設けられた溝７ｂ（図示せず）および８ｂとを流下
する水により洗浄される。これらの給水構造は従来の静
圧パッド取り付け装置と同一である。

【００１１】図４は静圧パッド取り付け装置の先端部正
面図、図５は図１のＢ−Ｂ断面図、図６は図２のＣ−Ｃ
断面図である。取り付け板６に締着された板１５の下縁
に２個の切り欠きが設けられ、これらの切り欠きに挿入
された隙間調整ネジ１６は前部パッド取り付け金具９に
螺合されている。前記隙間調整ネジ１６は、図７に示す
ように軸部に段差部を形成する鍔１６ａを有し、頭部と
前記鍔１６ａとで板１５を挟む。取り付け板６と前部パ
ッド取り付け金具９とは、図５に示すようにボルト１７
で締着されているが、前記取り付け板６に設けたボルト
穴は長穴であるため、隙間調整ネジ１６を回すと取り付
け板６に対して前部パッド取り付け金具９を微動させる
ことができる。図８は取り付け板６に対する後部パッド
取り付け金具１０の締着位置を決める後部パッド位置決
め治具の断面図で、前記取り付け板６の下面に設けた溝
に後部パッド位置決め治具１８の突起１８ａを挿嵌して
固定したとき、面１８ｂは２個のパッド間に設けるべき
隙間の分だけ突出するように製作されている。

【００１２】磨耗した静圧パッドを交換する場合は、次
の手順による。 （１）４本のボルト１９を抜き取り、取り付け板６から
下方の部分を一括して取り外す。 （２）４本のボルト１７を抜き取り、取り付け板６、前
部パッド取り付け金具９、後部パッド取り付け金具１０
を分離する。 （３）前部パッド取り付け金具９、後部パッド取り付け
金具１０からそれぞれパッドを取り外し、新品または平
面研磨済みのパッドを締着する。 （４）図８に示した後部パッド位置決め治具１８の突起
１８ａを取り付け板６の溝に挿嵌して固定し、面１８ｂ
に後部パッド８を密接させた状態で後部パッド取り付け
金具１０を取り付け板６に締着する。 （５）前部パッド取り付け金具９を取り付け板６に締着
した後、図６および図７に示した隙間調整ネジ１６を回
して前部パッド７、後部パッド８の隙間を調整する。前
記隙間調整ネジ１６を締め込むとパッドの隙間が広が
り、隙間調整ネジ１６を緩めると隙間が狭くなる。隙間
調整の良否は、所定の厚さの隙間ゲージを用いて判定す
る。 （６）４本のボルト１９を用いて取り付け板６を取り付
け板５に締着する。本実施例の静圧パッド取り付け装置
においては、パッドの交換および隙間調整をバンドソー
切断機から取り外して行うことが可能なため、複数のバ
ッド取り付け金具および取り付け板とを用意すれば、イ
ンゴット切断作業中に予備の静圧パッド組立品を外段取
りで準備しておくことができる。従って、パッドの交換
および隙間調整による機械休止時間の大幅低減が可能と
なる。また、パッドを交換せずに静圧パッド取り付け装
置に取り付けたまま隙間調整のみを行う場合も、隙間調
整ネジ１６を利用して迅速に処理することができる。

【００１３】１組の静圧パッドの前後方向位置の調整
は、図４および図６に示す前後位置調整ネジ２０を回転
することによって行う。前後位置調整ネジ２０は、図４
に示すように取り付け板５に締着された板２１の上縁に
設けた２個の切り欠きに挿入され、取り付け板４に螺合
されている。これらの構造はさきに述べた隙間調整ネジ
１６による調整機構と同一で、前後位置調整ネジ２０の
回転により取り付け板５から下の部分が前後いずれかの
方向に微動するので、パッドの隙間の中心線位置を調整
することができる。従って、ブレードに当接させたダイ
ヤルゲージをバンドソー切断機の基準面に沿って走らせ
ながら前後位置調整ねじ２０を操作すればよい。

【００１４】図９は図１のＤ−Ｄ断面図、図１０は同じ
くＥ−Ｅ断面図である。図９において、取り付け台２に
締着された取り付け金具２２のアリ溝には、断面の上部
に円弧状の凸面を有するブロック２３が滑動自在に挿嵌
され、取り付け板３は前記ブロック２３の上に締着され
ている。取り付け板３の下面には前記ブロック２３の凸
面に密接する円弧状の溝が設けられていて、取り付け板
３はブロック２３の凸面に沿って僅かな回動ができるよ
うになっている。また、前記取り付け板３には図１０に
示すように２本の角度調整ボルト２４が螺合され、角度
調整ボルト２４の先端は前記ブロック２３の肩部に当接
している。

【００１５】ブレードの垂直方向の傾きを調整する場合
は、上記２本の角度調整ボルト２４のいずれか一方を締
め込み、他方を緩める。この操作により、取り付け板３
がブロック２３上を滑動し、取り付け板３とともに取り
付け板４，５，６および取り付け金具９，１０が一体に
傾くので、ブレードの垂直方向角度を修正することがで
きる。

【００１６】ブレードの移動方向に対してパッドの隙間
が平行でない場合、取り付け板３に対して取り付け板４
から下の部分を水平方向に微動回転させることによっ
て、静圧パッドの向きを調整することができる。すなわ
ち、図２において取り付け板３には水平面角度調整ネジ
２５が螺合され、取り付け板４の上面には前記水平面角
度調整ネジ２５の下端から突出する偏心軸を挿嵌する切
り欠き溝が設けられている。ブレード１とパッドの各部
分との隙間を隙間ゲージなどを用いて測定し、その結果
に基づいてパッドの水平方向調整を行う場合は、水平面
角度調整ネジ２５を微小角度回転させる。これにより、
前記偏心軸が取り付け板４から下の部分を一体に微動さ
せる。

【００１７】図２において切り換えネジ２６は、その軸
部に設けた段差部によって取り付け金具２２の端部を挟
持している。前記取り付け金具２２の端部には切り換え
ネジ２６のつまみ２６ａが突出し、このつまみ２６ａを
回転することによって前記取り付け金具２２のありみぞ
に挿嵌されたブロック２３が取り付け板３とともに左右
方向に移動する。切断すべきインゴットの直径がたとえ
ば６インチから８インチに変わって、静圧パッド取り付
け装置の間隔を調整する必要がある場合、つまみ２６ａ
の回転操作により前記装置をブレードの駆動方向に沿っ
て移動させることができる。本実施例では、ブロック２
３の移動ストロークを３０ｍｍとし、２組の静圧パッド
取り付け装置の間隔を６０ｍｍまで調整可能としたの
で、直径６〜８インチのインゴット切断に対応すること
ができる。

【００１８】本実施例では、単結晶インゴットを切断す
る無端のブレードを備えたバンドソー切断機の静圧パッ
ド取り付け装置について説明したが、本発明による静圧
パッドの隙間、位置、角度などの調整機構はブレードが
往復動するバンドソー切断機や、単結晶インゴット以外
の各種棒材を切断するバンドソー切断機の静圧パッド取
り付け装置にも適用することができる。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
ンドソー切断機のブレードを挟持する静圧パッド取り付
け装置において、隙間調整ネジの操作だけで静圧パッド
の一方を前後方向に調整可能な構造とし、前後位置調整
ネジによって静圧パッドの隙間の位置を前後方向に調整
可能としたので、静圧パッドを取り付け装置に取着した
まま極めて容易に、かつ短時間で隙間および隙間の中心
位置を調整することができる。前記パッドの交換および
隙間調整は、静圧パッド取り付け金具を直上の取り付け
板とともに静圧パッド取り付け装置から取り外し、バッ
ド位置決め治具と隙間調整ネジとによって容易に実施可
能である。従って、複数のバッド取り付け金具と取り付
け板とを用意することにより、切断作業中に予備の静圧
パッド組立品を外段取りで準備しておくことができ、パ
ッドの交換および隙間調整による機械休止時間は大幅に
低減される。

【００２０】ブレードの垂直方向の傾きは角度調整ボル
トにより、ブレードの進行方向に対する静圧パッドの傾
きは水平面角度調整ネジによりそれぞれ極めて容易に修
正することができる。これらの調整機構を設けたことに
より、静圧パッドの角度調整に費やす時間と労力が著し
く低減し、作業能率が向上する。また、切断する棒材の
直径に応じて静圧パッド取り付け装置の位置を変える場
合も、切り換えネジの操作で簡単に処理できるので、最
適位置に迅速に設置することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】静圧パッド取り付け装置の上面図である。

【図２】静圧パッド取り付け装置の断面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ断面図である。

【図４】静圧パッド取り付け装置の先端部正面図であ
る。

【図５】図１のＢ−Ｂ断面図である。

【図６】図２のＣ−Ｃ断面図である。

【図７】隙間調整ネジの側面図である。

【図８】後部パッド位置決め治具の断面図である。

【図９】図１のＤ−Ｄ断面図である。

【図１０】図１のＥ−Ｅ断面図である。

【図１１】バンドソー切断機の説明図である。

【図１２】従来の静圧パッド取り付け装置の断面図であ
る。

【符号の説明】

１ ブレード １６ 隙間調
整ネジ ３，４，５，６，３２ 取り付け板 ２０ 前後位
置調整ネジ ７ 前部パッド ２２，３１，
３３ 取り付け金具 ８ 後部パッド ２３ ブロッ
ク ９ 前部パッド取り付け金具 ２４ 角度調
整ボルト １０ 後部パッド取り付け金具 ２５ 水平
面角度調整ネジ １５，２１ 板 ２６ 切り
換えネジ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 バンドソー切断機のブレードを所定の位
   置に挟持する静圧パッド取り付け装置において、取り付
   け板３の下面に取り付け板４、５、６を順次積層し、前
   記取り付け板６の下面に前部パッド取り付け金具９およ
   び後部パッド取り付け金具１０を対向させて取着すると
   ともに、前部パッド取り付け金具９および後部パッド取
   り付け金具１０を前記取り付け板６に取着したまま着脱
   可能とし、更に、取り付け板６の外面に取着した板１５
   を挟持する段差部と、一側のパッド取り付け金具に穿設
   した静圧パッドの対向面と直角方向のネジ穴に螺合する
   ネジ部とからなる隙間調整ネジ１６を設け、前記隙間調
   整ネジ１６を回して一側のパッドを前後方向に微動させ
   ることにより、静圧パッドの隙間調整を可能としたこと
   を特徴とするバンドソー切断機の静圧パッド取り付け装
   置。
2. 【請求項２】 取り付け板５の外面に取着した板２１を
   挟持する段差部と、取り付け板４に穿設した静圧パッド
   の対向面と直角方向のネジ穴に螺合するネジ部とからな
   る前後位置調整ネジ２０を設け、前記前後位置調整ネジ
   ２０を回して取り付け板４から下方の部分を前後方向に
   微動させることにより、静圧パッドの前後方向位置調整
   を可能としたことを特徴とする請求項１のバンドソー切
   断機の静圧パッド取り付け装置。
3. 【請求項３】 取り付け金具２２に設けたアリ溝に上面
   が円弧状のブロック２３を滑動自在に挿嵌するととも
   に、取り付け板３の下面に前記ブロック２３の上面と密
   接する円弧状の溝を設けて前記ブロック２３に載置し、
   取り付け板３に螺合した２本の角度調整ボルト２４を回
   して取り付け板３を前記ブロック２３の上面に沿って傾
   けることにより、静圧パッドの垂直方向角度調整を可能
   としたことを特徴とする請求項１のバンドソー切断機の
   静圧パッド取り付け装置。
4. 【請求項４】 ネジ部に対して偏心した軸部を先端に備
   えた水平面角度調整ネジ２５を、取り付け板３に設けた
   ネジ穴に螺合するとともに、前記軸部を取り付け板４に
   設けた切り欠き溝に挿嵌し、前記水平面角度調整ネジ２
   ５を回して前記取り付け板４から下の部分を水平方向に
   微小回転させることにより、静圧パッドの水平面角度調
   整を可能としたことを特徴とする請求項１のバンドソー
   切断機の静圧パッド取り付け装置。
5. 【請求項５】 取り付け金具２２の端部を挟持する段差
   部と、ブロック２３に水平方向に穿設したネジ穴に螺合
   するネジとを有する切り換えネジ２６を設け、前記切り
   換えネジ２６を回すことにより、静圧パッドをブレード
   に沿って移動可能としたことを特徴とする請求項１のバ
   ンドソー切断機の静圧パッド取り付け装置。