JPH0815042B2 - カラーブラウン管用フィルミング液組成物 - Google Patents

カラーブラウン管用フィルミング液組成物

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JPH0815042B2
JPH0815042B2 JP23515992A JP23515992A JPH0815042B2 JP H0815042 B2 JPH0815042 B2 JP H0815042B2 JP 23515992 A JP23515992 A JP 23515992A JP 23515992 A JP23515992 A JP 23515992A JP H0815042 B2 JPH0815042 B2 JP H0815042B2
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filming
liquid composition
cathode ray
ray tube
aluminum
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーブラウン管用フィ
ルミング液組成物に関し、より詳しくは、ブラウン管蛍
光面の発光輝度を従来に比べて向上させることができる
カラーブラウン管の製造方法に関連した技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ブラウン管蛍光膜の製造は、ブ
ラウン管の内面に緑色発光蛍光体、青色発光蛍光体、赤
色発光蛍光体を用いてストライプ状あるいはドット状に
均一な蛍光面を形成した後、これら蛍光面にアルミニウ
ム蒸着膜を蒸着させる方法を用いている。しかしなが
ら、このとき形成された蛍光面は、蛍光体の間に孔が形
成されて扁平ではないので、ここに直接アルミニウムを
蒸着させる場合アルミニウムが蛍光体の間を貫通してア
ルミニウム膜の鏡面反射効果を減少させるという問題点
が生じる。前記のような問題を解決するため、蛍光体の
間の孔を特殊な塗布液を用いて防ぐ作業を行なうが、こ
れをフィルミングという。
【0003】かかるフィルミング技術は例えば特公昭57
-31614号及び特公昭61-696号公報などに記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のフィルミング液
組成物はアクリルエマルジョンを主成分とし、架橋性結
合剤としてポリビニルアルコール、すなわち、PVAを
用いてきた。しかしながら、前記のような従来のフィル
ミング液組成物は、アルミニウム蒸着の後の焼成工程で
PVAなどの有機物質が分解されてガスを発生させ、こ
れらガスによりアルミニウム膜がふくれてアルミニウム
膜の平坦性が低下されることにより、アルミニウム膜の
鏡面反射を減少させ、これによってブラウン管の輝度を
低下させる問題点をもたらす。さらに、フィルミング膜
の接着力を高めるためには高いpH範囲でフィルミング
液を用いなければならないが、前記のような従来のフィ
ルミング液を用いる場合、フィルミング液組成物内のポ
リビニルアルコールがゲル化されるという問題点があ
る。
【0005】したがって、本発明は前記のような従来技
術の問題点を解決するため案出されたものであり、本発
明の目的は、焼成工程の際に発生するアルミニウム膜の
ふくれを防止し、フィルミング膜の平坦度を高めて、ア
ルミニウム膜の反射効率を増加させることである。さら
に、本発明の目的は、アルミニウム膜の反射効率を従来
よりも向上させることにより、ブラウン管の発光輝度を
増加させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記のような目的を達成
するため、本発明は、フィルミング溶液全体に対し、20
〜36重量%のアクリルエマルジョン、0.2〜0.4重量%の
オキサル酸アンモニウム、0.5〜8重量%のエチルシリ
ケート、0.01〜8重量%の酸化チタン、酸化アルミニウ
ムあるいはこれらの混合物、及び残量の純水からなるカ
ラーブラウン管用フィルミング液組成物を提供する。
【0007】本発明の組成物中において、アクリルエマ
ルジョンは、フィルミング膜の厚さを決定する主成分で
あり、エチルシリケートはpHを調節するための水溶液
であり、オキサル酸アンモニウムは有機発泡剤の役割を
する。そして、酸化チタン、酸化アルミニウムあるいは
これらの混合物をフィルミング液に添加する目的は、ブ
ラウン管の発光輝度を増加させるためである。酸化チタ
ン及び/または酸化アルミニウムの微細な粉末をフィル
ミング液に混合してフィルミング膜を形成し、その上に
アルミニウム蒸着膜を形成することにより電子銃から放
射される電子による蛍光体発光の光が四方に発散される
が、このとき、前記物質などが発射膜の役割をすること
によりパネル全面に発光された光を反射させる。したが
って、アルミニウム蒸着膜の反射効率を増加せしめる結
果となってブラウン管の発光輝度が増加するようにな
る。
【0008】本発明において、前記エチルシリケートの
添加量はフィルミング溶液全体に対し0.5〜8重量%と
することが好ましい。このような量を添加することによ
り、本発明によるフィルミング液組成物をpH6〜9の
範囲内で維持させてフィルミング膜の接着力を向上させ
ることができる。もしも、前記したエチルシリケートの
添加量が8重量%を超えると、フィルミング液のpHが
9を超えるのでフィルミング膜の平坦度が弱化され、エ
チルシリケートの添加量が0.5重量%未満の場合には、
フィルミング液のpHが6未満となってフィルミング膜
の接着力が低くなる。
【0009】本発明において、前記酸化チタン、酸化ア
ルミニウム、あるいはこれらの混合物の量は、フィルミ
ング溶液全体に対し0.01〜8重量%であることがより好
ましい。白色反射物質である酸化アルミニウム、酸化チ
タンあるいはこれらの混合物の量がフィルミング溶液全
体に対し8重量%を超える場合は、これら白色反射物質
が電子銃から発射される電子と蛍光面との励起機構に阻
害要素として作用してブラウン管の発光輝度が低下す
る。そして、前記酸化チタン、酸化アルミニウムの平均
粒子径は0.5μm以下であることが好ましい。平均粒子径
が0.5μmを超える場合には本発明の効果を十分に奏する
ことができない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を説明する。 実施例1 下記の組成を有するカラーブラウン管用フィルミング液
組成物を十分に攪拌した後、遠赤外線ヒーター付きブラ
ウン管蛍光面製造装置を用いてフィルミングした後、公
知の方法によりブラウン管を製造した。
【0011】(フィルミング液組成物) 純水 1.6kg アクリルエマルジョン 1 kg 10重量%オキサル酸アンモニウム溶液 0.1kg 5重量%エチルシリケート溶液 0.5kg 酸化チタン 5 g 実施例2 5重量%エチルシリケート溶液0.35kgを添加したことを
除いては、前記実施例1と同一な条件でブラウン管を製
造した。
【0012】実施例3 5重量%エチルシリケート溶液2kgを添加したことを除
いては、前記実施例1と同一な条件でブラウン管を製造
した。 実施例4 白色反射物質として、酸化チタンの代わりに酸化アルミ
ニウム5gを用いたことを除いては、前記実施例1と同
一な条件でブラウン管を製造した。
【0013】実施例5 カラーブラウン管用フィルミング液組成物の白色反射物
質として、酸化チタンの代わりに酸化アルミニウム2g
及び酸化チタン3gを用いたことを除いては、前記実施
例1と同一な条件でブラウン管を製造した。 比較例1 従来のカラーブラウン管用フィルミング液組成物とし
て、下記フィルミング液組成物を用いたことを除いて
は、前記実施例1と同一な条件でブラウン管を製造し
た。
【0014】(従来のフィルミング液組成物) 純水 1.6kg アクリルエマルジョン 1 kg ポリビニルアルコール 1.2kg 10重量%オキサル酸アンモニウム溶液 0.5kg 5重量%NH4OH溶液 200ml 前記実施例1ないし実施例5及び比較例1により製作さ
れたブラウン管のアルミニウム蒸着膜の反射効率及びブ
ラウン管の発光輝度を、下記の方法にて測定した。その
結果を下記の表1に示す。
【0015】さらに、実施例5及び比較例1により製作
されたブラウン管のアルミニウム蒸着膜の反射効率を図
1に示す。図からわかるように、本発明によるフィルミ
ング液組成物を用いて製造されたブラウン管は、従来の
フィルミング液組成物を用いて製造されたブラウン管よ
り反射率が20%以上も増加した。これはブラウン管蛍光
面の発光輝度を10〜30%向上させる結果をもたらす。
【0016】下記の表はブラウン管の試験結果を示す。
【0017】
【表1】
【0018】注 *1:アルミニウム蒸着膜の反射効率
は、スペクトロガード・カラー・システム機器 (Pacifi
c Scientific社製) を用いて測定した数値である。 *2:ブラウン管の発光輝度は、MECCシステムを用
いて23.5kV、500μAで測定した発光輝度を比較例1を基
準にした相対的な数値で示す。
【0019】
【発明の効果】以上からわかるように、本発明のカラー
ブラウン管用フィルミング液組成物はアルミニウム蒸着
膜の反射率を従来よりも向上させることができ、これに
よって蛍光面全体の輝度を増加させる優れたフィルミン
グ液組成物を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィルミング液組成物を用いて製
造されたブラウン管(2)と従来のフィルミング液組成
物を用いて製造されたブラウン管(1)との比較におい
て、アルミニウム蒸着膜の反射率を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルミング溶液全体に対し、20〜36重
    量%のアクリルエマルジョン、0.2〜0.4重量%のオキサ
    ル酸アンモニウム、0.5〜8重量%のエチルシリケー
    ト、0.01〜8重量%の酸化チタン、酸化アルミニウムあ
    るいはこれらの混合物、及び残量の純水からなることを
    特徴とするカラーブラウン管用フィルミング液組成物。
  2. 【請求項2】 前記酸化チタン、酸化アルミニウムの平
    均粒子径が0.5μm以下であることを特徴とする請求項1
    に記載のカラーブラウン管用フィルミング液組成物。
JP23515992A 1991-08-21 1992-08-12 カラーブラウン管用フィルミング液組成物 Expired - Lifetime JPH0815042B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1019910014417A KR100216634B1 (ko) 1991-08-21 1991-08-21 칼라 브라운관용 필름밍액 조성물
KR14418 1991-08-21
KR14417 1991-08-21
KR1019910014418A KR100189806B1 (ko) 1991-08-21 1991-08-21 칼라 브라운관용 필름밍액 조성물

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05258667A JPH05258667A (ja) 1993-10-08
JPH0815042B2 true JPH0815042B2 (ja) 1996-02-14

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KR100716764B1 (ko) * 2005-02-28 2007-05-14 주식회사 디에프씨 컬러 브라운관용 필르밍액 조성물

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JPH05258667A (ja) 1993-10-08
CN1028689C (zh) 1995-05-31
CN1073295A (zh) 1993-06-16

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