JPH0815007B2 - 誘電体磁器組成物 - Google Patents
誘電体磁器組成物Info
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- JPH0815007B2 JPH0815007B2 JP62067931A JP6793187A JPH0815007B2 JP H0815007 B2 JPH0815007 B2 JP H0815007B2 JP 62067931 A JP62067931 A JP 62067931A JP 6793187 A JP6793187 A JP 6793187A JP H0815007 B2 JPH0815007 B2 JP H0815007B2
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- mol
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- resonance frequency
- dielectric
- dielectric ceramic
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Ceramic Capacitors (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、マイクロ波用の誘電体磁器組成物に関す
るものである。
るものである。
(従来の技術) 温度補償用磁器コンデンサやマイクロ波用の誘電体共
振器などでは、誘電体磁器組成物として、比誘電率(ε
r)および無負荷Q(Qu)が大きく、共振周波数の温度
係数(τf)が0を中心として正または負の任意の値が
得られることが必要とされている。
振器などでは、誘電体磁器組成物として、比誘電率(ε
r)および無負荷Q(Qu)が大きく、共振周波数の温度
係数(τf)が0を中心として正または負の任意の値が
得られることが必要とされている。
従来、このような誘電体磁器組成物としては、BaO−T
iO2系、MgTiO3−CaO系、(SnZr)TiO3系などが使用され
ていた。
iO2系、MgTiO3−CaO系、(SnZr)TiO3系などが使用され
ていた。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、これらの誘電体磁器組成物を用いて誘電体共
振器や磁器コンデンサを製造した場合、その温度係数
(τf)が0(ppm/℃)付近ではその比誘電率(εr)
が20〜40と小さく、その結果これらの材料を用いた誘電
体共振器などの小形化が不可能であるという欠点があっ
た。
振器や磁器コンデンサを製造した場合、その温度係数
(τf)が0(ppm/℃)付近ではその比誘電率(εr)
が20〜40と小さく、その結果これらの材料を用いた誘電
体共振器などの小形化が不可能であるという欠点があっ
た。
この発明は、以上の欠点を改善するためになされたも
のであり、共振周波数の温度係数(τf)が0(ppm/
℃)付近でも比誘電率(εr)と無負荷Q(Qu)が大き
く、また共振周波数の温度係数(τf)を用途に応じて
正または負に広く変化させうる誘電体磁器組成物を提供
することを目的とする。
のであり、共振周波数の温度係数(τf)が0(ppm/
℃)付近でも比誘電率(εr)と無負荷Q(Qu)が大き
く、また共振周波数の温度係数(τf)を用途に応じて
正または負に広く変化させうる誘電体磁器組成物を提供
することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この発明の誘電体磁器組成物は、(BaO)(TiO2)x
系組成物,酸化サマリウム(Sm2O3)および酸化テルビ
ウム(以下TbO7/4と表わし、その分子量を1モルとして
モル%を算出した)からなる誘電体磁器組成物であっ
て、酸化物換算で BaO :15.2〜18.8モル% TiO2 :62.5〜72.7モル% Sm2O3 : 9〜16 モル% TbO7/4: 1〜8 モル% の組成範囲としたことを特徴とする。
系組成物,酸化サマリウム(Sm2O3)および酸化テルビ
ウム(以下TbO7/4と表わし、その分子量を1モルとして
モル%を算出した)からなる誘電体磁器組成物であっ
て、酸化物換算で BaO :15.2〜18.8モル% TiO2 :62.5〜72.7モル% Sm2O3 : 9〜16 モル% TbO7/4: 1〜8 モル% の組成範囲としたことを特徴とする。
(作用) 上記のような誘電体磁器組成物は、共振周波数の温度
係数(τf)が0(ppm/℃)付近でも比誘電率(εr)
および無負荷Qが大きく、かつ組成変化によって広範囲
に温度係数が変化する。
係数(τf)が0(ppm/℃)付近でも比誘電率(εr)
および無負荷Qが大きく、かつ組成変化によって広範囲
に温度係数が変化する。
(実施例) 以下この発明の実施例について説明する。
第1表および第2表に示す組成比となるように、出発
原料として化学的に高純度のBaCO3,TiO2,Sm2O3および
TbO7/4を正確に秤量し、純水と共にポットミルで湿式混
合した。
原料として化学的に高純度のBaCO3,TiO2,Sm2O3および
TbO7/4を正確に秤量し、純水と共にポットミルで湿式混
合した。
次に、それを脱水・乾燥後、1080℃の温度で空気中に
おいて2時間仮焼した。得られた仮焼物をポットミルで
純水と共に湿式粉砕し、脱水・乾燥後バインダーを添加
し造粒後32メッシュのふるいを通して整粒した。得られ
た粉体を金型と油圧プレスを用いて成形圧力1〜3ton/c
m2で直径16cm,厚さ9mmの円板状の成形体とした。そし
て、この成形体を高純度のアルミナ匣に入れ、1260〜14
50℃で2時間大気中で焼成し誘電体磁器組成物を得た。
おいて2時間仮焼した。得られた仮焼物をポットミルで
純水と共に湿式粉砕し、脱水・乾燥後バインダーを添加
し造粒後32メッシュのふるいを通して整粒した。得られ
た粉体を金型と油圧プレスを用いて成形圧力1〜3ton/c
m2で直径16cm,厚さ9mmの円板状の成形体とした。そし
て、この成形体を高純度のアルミナ匣に入れ、1260〜14
50℃で2時間大気中で焼成し誘電体磁器組成物を得た。
得られた誘電体磁器組成物について比誘電率(εr)
と無負荷Q(Qu)をハッキ・コールマンの方法によって
測定した。また、共振周波数の温度係数(τf)は、20
℃における共振周波数を基準として−40℃から80℃の温
度範囲における値から次の式により求めた。結果を第2
表に示す。
と無負荷Q(Qu)をハッキ・コールマンの方法によって
測定した。また、共振周波数の温度係数(τf)は、20
℃における共振周波数を基準として−40℃から80℃の温
度範囲における値から次の式により求めた。結果を第2
表に示す。
ただし、f(20) :20℃における共振周波数 f(80) :80℃における共振周波数 f(−40):−40℃における共振周波数 ΔT:温度差、ここでは80−(−40)=120℃ 以上の測定における共振周波数は3〜6GHzである。
第2表において、*印を付した試料番号のものは本発
明の範囲外の比較例であり、それ以外の試料が本発明の
範囲内の実施例である。
明の範囲外の比較例であり、それ以外の試料が本発明の
範囲内の実施例である。
第1表および第2表の結果によれば、(BaO)(Ti
O2)xが79モル%未満ならびに90モル%を超えると、無
負荷Q(Qu)が小さく、比誘電率(εr)も小さくなり
不適当である。また、同様に、Sm2O3が9モル%未満な
らびに16モル%を超えると、あるいは、TbO7/4が1モル
%未満ならびに8モル%を超えると、比誘電率
(εr)、無負荷Q(Qu)とも小さくやはり不適当であ
る。
O2)xが79モル%未満ならびに90モル%を超えると、無
負荷Q(Qu)が小さく、比誘電率(εr)も小さくなり
不適当である。また、同様に、Sm2O3が9モル%未満な
らびに16モル%を超えると、あるいは、TbO7/4が1モル
%未満ならびに8モル%を超えると、比誘電率
(εr)、無負荷Q(Qu)とも小さくやはり不適当であ
る。
したがって、実用的にみて、(BaO)(TiO2)x:79〜9
0モル%,Sm2O3:9〜16モル%,TbO7/4:1〜8モル%の範
囲が誘電体磁器組成物として適している。ここで、(Ba
O)(TiO2)xのX=3.8〜4.2であるからして、BaO:15.
2〜18.8モル%、TiO2:62.5〜72.7モル%、Sm2O3:9〜16
モル%、TbO7/4:1〜8モル%の範囲が適当である。
0モル%,Sm2O3:9〜16モル%,TbO7/4:1〜8モル%の範
囲が誘電体磁器組成物として適している。ここで、(Ba
O)(TiO2)xのX=3.8〜4.2であるからして、BaO:15.
2〜18.8モル%、TiO2:62.5〜72.7モル%、Sm2O3:9〜16
モル%、TbO7/4:1〜8モル%の範囲が適当である。
また、前記第2表によれば、本発明の誘電体磁器組成
物は、共振周波数の温度係数(τf)が0(ppm/℃)付
近でも大きな比誘電率(εr)と無負荷Q(Qu)が得ら
れていることが分り、さらに組成変化によって広範囲に
温度係数が変化することが分る。
物は、共振周波数の温度係数(τf)が0(ppm/℃)付
近でも大きな比誘電率(εr)と無負荷Q(Qu)が得ら
れていることが分り、さらに組成変化によって広範囲に
温度係数が変化することが分る。
(発明の効果) 以上述べたように、この発明の誘電体磁器組成物によ
れば、マイクロ波領域において共振周波数の温度係数
(τf)が0(ppm/℃)付近でも比誘電率(εr)が大
きく、かつ、無負荷Q(Qu)も大きく、さらに組成変化
によって広範囲に温度係数(τf)を変化させることが
できるので、マイクロ波用誘電体共振器あるいは温度保
償用磁器コンデンサなどの誘電体磁器組成物として有効
なものである。
れば、マイクロ波領域において共振周波数の温度係数
(τf)が0(ppm/℃)付近でも比誘電率(εr)が大
きく、かつ、無負荷Q(Qu)も大きく、さらに組成変化
によって広範囲に温度係数(τf)を変化させることが
できるので、マイクロ波用誘電体共振器あるいは温度保
償用磁器コンデンサなどの誘電体磁器組成物として有効
なものである。
Claims (1)
- 【請求項1】(BaO)(TiO2)x系組成物,酸化サマリ
ウム(Sm2O3)および酸化テルビウム(TbO7/4)からな
る誘電体磁器組成物であって、酸化物換算で BaO :15.2〜18.8モル% TiO2 :62.5〜72.7モル% Sm2O3 : 9 〜16 モル% TbO7/4: 1 〜8 モル% の組成範囲としたことを特徴とする誘電体磁器組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62067931A JPH0815007B2 (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62067931A JPH0815007B2 (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 誘電体磁器組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63236211A JPS63236211A (ja) | 1988-10-03 |
JPH0815007B2 true JPH0815007B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=13359159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62067931A Expired - Lifetime JPH0815007B2 (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0815007B2 (ja) |
-
1987
- 1987-03-24 JP JP62067931A patent/JPH0815007B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63236211A (ja) | 1988-10-03 |
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