JPH08148820A - 噴流式はんだ付け装置 - Google Patents

噴流式はんだ付け装置

Info

Publication number
JPH08148820A
JPH08148820A JP28305094A JP28305094A JPH08148820A JP H08148820 A JPH08148820 A JP H08148820A JP 28305094 A JP28305094 A JP 28305094A JP 28305094 A JP28305094 A JP 28305094A JP H08148820 A JPH08148820 A JP H08148820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jet
wiring board
slit
sub
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28305094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2965470B2 (ja
Inventor
Toshimitsu Kato
敏光 加藤
Hiromori Kaneko
洋護 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIHON DENNETSU KK
Nihon Dennetsu Co Ltd
Original Assignee
NIHON DENNETSU KK
Nihon Dennetsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIHON DENNETSU KK, Nihon Dennetsu Co Ltd filed Critical NIHON DENNETSU KK
Priority to JP28305094A priority Critical patent/JP2965470B2/ja
Publication of JPH08148820A publication Critical patent/JPH08148820A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2965470B2 publication Critical patent/JP2965470B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Molten Solder (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 チップ型電子部品を搭載して微細化した立体
構造を有する配線基板のはんだ付け部に十分なはんだ融
液の供給と濡れ性が得られる噴流式はんだ付け装置を提
供する。 【構成】 配線基板1の搬送方向Aと交差する方向にス
リット状噴出口30をノズル21に設け、スリット状噴
出口30に隣接し連通した副噴出孔31をスリット状噴
出口30に沿って複数個設けるとともに、副噴出孔31
とスリット状噴出口30との連通部分が副噴出孔31の
大きさに対し狭まった隘路32に形成されたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、はんだ融液の噴流波に
配線基板を接触させてはんだ付けを行う噴流式はんだ付
け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】チップ型電子部品等を搭載した配線基板
では、はんだ付け部分が微細化するとともに、その表面
に凹凸が形成される。そして、このような立体的構造を
呈する配線基板を噴流式はんだ付け装置ではんだ付けす
る場合においては、立体的構造の微細な隅々にいかにし
てはんだ融液を供給できるかが良好なはんだ付け性を得
る上で重要な技術となっている。
【0003】図8(a),(b)は、従来の噴流槽の一
例を示す図で、図8(a)は噴流ノズルの側断面図、図
8(b)は図8(a)を上方から見た吹き口の形状を示
す平面図である。なお、図8は特公昭63−51939
号公報(以下公知例1という)からの抜粋である。
【0004】図8(a),(b)において、1は配線基
板で、チップ型電子部品を仮着している。2はノズル、
3ははんだ融液、4は噴流口、5は噴流波、6は噴流
板、7は鋸歯状の吹き口、8は搬送コンベアである。
【0005】すなわち、鋸歯状の吹き口7からはんだ融
液3を噴出させることにより粗い荒れた噴流波5を形成
し、これにより微細部分へもはんだ融液を供給できるよ
うにするとともに、滞留するガスを追い出し、搬送コン
ベア8に保持され搬送方向Aに向けて搬送されている配
線基板1を確実にはんだ付けすることができるようにし
た技術である。
【0006】図9は、従来の吹き口の他の例を示す図
で、図9(a)〜(d)は吹き口上方から見た平面図で
あり、図9(a),(b)は実開平3−42367号公
報(以下公知例2という)からの抜粋であり、図9
(c),(d)は実開平6−61364号公報(以下公
知例3という)からの抜粋である。
【0007】これらの図は、いずれも前記図8(a),
(b)で説明した従来技術のバリエーション的技術であ
り、図9(a),(b)の公知例2の技術では、ノズル
板片11によって形成された細溝孔12と大径孔13と
を千鳥状に配設することによって形成された吹き口14
から噴出する噴流波(図示せず)の高さに凹凸を形成す
る技術であり、結果的には図8の公知例1の従来技術と
同様に粗い荒れた噴流波を形成することによって微細部
分へのはんだ融液の供給を可能とした技術である。
【0008】また、図9(c),(d)の公知例3の技
術についても同様であり、ノズル板片11に形成された
細溝孔12と吹き口14の形状を図9(c)に、また、
吹き口14を千鳥状に形成した図9(d)のような形状
とすることにより不規則に変動する噴流波(図示せ
ず)、すなわち揺らぎのある噴流波を形成する技術であ
り、結果的には、図8(a),(b)の従来技術と同様
に粗い荒れた噴流波を形成することによって微細部分へ
のはんだ融液の供給を可能とした技術である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】チップ型電子部品を搭
載した配線基板1をはんだ付けする際のはんだ付け性に
おいては、前記した従来の技術においても優れた作用が
発揮されている。しかし、チップ型電子部品の小型化と
実装密度の高密度化、また、そこから生ずる被はんだ付
け部のファインピッチ化等が一段と進展してきたため、
それに伴って一層のはんだ付け性の向上が求められてい
るすなわち、微細化した部分へのはんだ供給力と濡れ性
と滞留ガスの追い出し力とをさらに向上させることが求
められている。
【0010】本発明の目的は、チップ型電子部品を搭載
して微細化した立体構造を有する配線基板の被はんだ付
け部に隈なくはんだ融液を供給するとともに、十分な濡
れ性を得ることが可能な噴流式はんだ付け装置を実現す
ることである。その他に、はんだ融液の噴流口が小さい
場合に生じ易いドロスの付着を防止し、クリーンで安定
したはんだ付けプロセス環境を実現するとともに、噴出
口のメンテナンス作業を不要とすることである。そして
その結果、高密度ファインピッチ化する配線基板の良好
なはんだ付けプロセス環境と優れた運転操作環境を実現
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる請求項1
に記載の発明は、配線基板の搬送方向と交差する方向に
スリット状噴出口をノズルに設け、スリット状噴出口に
隣接し連通した副噴出孔をスリット状噴出口に沿って複
数設けるとともに、副噴出孔とスリット状噴出口との連
通部分が副噴出孔の大きさに対して狭まった隘路に形成
されたものである。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、ノズル
は、スリット状噴出口の水平方向の間隔と、水平方向の
対向位置と、垂直方向の間隔のうち少なくとも1つを調
節する調節手段を備えたものである。
【0013】
【作用】本発明にかかる請求項1に記載の発明は、スリ
ット状噴出口から噴出するはんだ融液は、スリットに沿
ってそびえ立つ尾根状の頂部(主峰部)を備えた噴流波
を形成する。そして、この噴流波に隣接して副噴出孔か
ら噴出するはんだ融液が別の頂部である副頂部を多数形
成する。
【0014】したがって、このような噴流波に配線基板
を搬送しながら接触させると、噴流波の副頂部がその鋭
い動圧によって配線基板の微細部分へのはんだ融液の進
入を確実にする。そして、主峰部が配線基板被はんだ付
け面への全面的な接触を確実にする。しかも、スリット
状噴出口から噴出して形成される主峰部はそびえ立った
形状であるため、微細部分へも全面的に接触する。
【0015】また、スリット状噴出口から噴出するはん
だ融液の多量の流れによって吹き口へのドロスの付着を
防止する。
【0016】また、請求項2に記載の発明は、スリット
状噴出口の水平間隔を調節することで、噴流波の主峰部
の大きさを調節することができる。すなわち、配線基板
と噴流波との接触時間を調節することができる。したが
って、配線基板に最適な接触時間を選択・調節すること
ができる。
【0017】また、スリット状噴出口に連通した副噴出
孔の水平対向位置を調節することで、副噴出孔から噴出
する副頂部の相対位置を調節することができる。したが
って、配線基板に最適な副頂部位置、すなわち噴流波の
動圧分布を調節することができる。
【0018】そして、スリット状噴出口の垂直間隔を調
節することで、はんだ融液の噴出指向性を調節すること
が可能となる。すなわち、噴流波の主峰部を形成するは
んだ融液の流れる方向を調節することが可能となるの
で、配線基板に最適な噴流方向を選択し、形成すること
ができる。
【0019】
【実施例】次に、本発明による噴流式はんだ付け装置
を、実際上どのように具体化できるかを実施例で説明す
る。
【0020】図1は本発明の一実施例を示す斜視図、図
2(a),(b)は図1のはんだ融液が噴出するノズル
の形状を示す図で、図2(a)は平面図、図2(b)は
図2(a)のI−I線による断面図である。
【0021】これらの図において、図8と同一符号は同
一部分を示し、ノズル21は両側の側板22と下部ノズ
ル体23および上部ノズル体24、そして前後2つの噴
流板25から形成されている。また、図1の配線基板1
の搬出側に位置するノズル21部分も、図2(b)に示
すように下部ノズル体23と上部ノズル体24とに分割
されている。
【0022】そして、配線基板1の搬入側の下部ノズル
体23と上部ノズル体24とは、図1,図2(a),
(b)のように接合部26で長孔27を通してねじ28
で固定した構造である。これにより、下部ノズル体23
を側板22に固定し、搬入側の上部ノズル体24を接合
部26に沿って搬送方向Aに対して前後にスライドして
調節できる調節機構が形成されている。搬出側の上部ノ
ズル体24は垂直方向にスライドして調整できる調整機
構が形成されている。なお、下部ノズル体23,上部ノ
ズル体24は傾斜することなく垂直であってもよい。
【0023】さらに、上部ノズル体24の上部29側に
噴流板25がやはり長孔27とねじ28で固定されてい
る。
【0024】そして、図2(a)において、搬入側の噴
流板25は垂直方向にスライドして垂直方向の間隔が調
節できる調節機構が形成され、搬出側の噴流板25の長
手方向は両側板22間の距離(間隔)よりも少し短くし
て、配線基板1の搬送方向Aに対して交差する水平方向
にスライドして噴流板25の水平方向の対向を調節でき
る調節機構が形成されている。
【0025】このため、これらの調節機構によりスリッ
ト状噴出口30の水平間隔,垂直間隔および水平対向位
置とを調節することができるようになっている。
【0026】また、スリット状噴出口30は2つの噴流
板25の間に形成する構成である。そして、この噴流板
25のスリット状噴出口30側の端部30aに副噴出孔
31に当たる円弧状の凹部を複数並べて設けた構成とす
る。そして、この副噴出孔31が噴流板25のスリット
状噴出口30側の端部30aに連通する部分は、副噴出
孔31の孔径よりも小さくし狭め、隘路32を形成する
ように連通させる。
【0027】なお、搬出側の上部ノズル体24は図2
(a),(b)に示すように、噴流板25の上部29ま
で延長して噴流板25と重なるように形成している。こ
のため、副噴出孔31からのはんだ融液3の噴出を可能
とするために、搬出側の上部ノズル体24は上部29の
部分に切欠部24aが形成されている。
【0028】図3は噴流波5の形状の一例を示す斜視図
である。
【0029】次に、動作について説明する。スリット状
噴出口30から噴出する噴流波5によってそびえ立つ尾
根状の主峰部33が形成され、副噴出孔31から噴出す
る噴流波5によって前記主峰部33に隣接して並ぶ副頂
部34が多数形成されている。なお、図3では説明を分
かり易くするために副頂部33の数を少なくして図示し
ているが、実際には図1に示す副噴出孔31の数だけ形
成される。また、配線基板1が噴流波5に接触していな
い状態では、主峰部33や副頂部34に剪断流の揺らぎ
も存在する。
【0030】図4(a)〜(c)は、噴流板25の調節
と配線基板1に対するはんだ付けの態様を示す図で、図
4(a)はスリット状噴出口30の水平間隔のみを調節
した例を説明する側断面図、図4(b)はスリット状噴
出口30の水平間隔および上下間隔を調節した例を説明
する側断面図、図4(c)は図4(b)とは逆向きの噴
出指向性を示すように調節した例を説明する側断面図で
ある。
【0031】〔調節例1〕すなわち、図4(a)の調節
例では、主峰部33の両側(配線基板1の搬送方向Aに
対して前後位置)に隣接して多数の副頂部34が形成さ
れる。したがって、このような噴流波5に配線基板1を
搬送させながら接触させると、先ず、噴流波5の副頂部
34が配線基板1に接触し、そしてその後、主峰部33
が配線基板1の被はんだ付け面へもれなく全面的に接触
する。その後は再び副頂部34が配線基板1に接触す
る。この場合、副頂部34がその動圧分布の鋭さの故に
被はんだ付け面の微細部分に進入する。また、主峰部3
3はそびえ立った形状であるため、微細部分にも接触し
つつ被はんだ付け面に隈なく接触し、必要とする接触時
間を確保することができる。
【0032】なお、噴流波5の主峰部33および副頂部
34が配線基板1の接触によって配線基板1の面上にお
いて平面化しても、その噴出圧力と流動運動から生ずる
ところの動圧分布は平面化せずに、主峰部33および副
頂部34に合わせて分布している。したがって、このよ
うな場合においても同様に作動する。そして、このこと
は以下の実施例においても同様である。
【0033】したがって、微細部分のはんだ付けと確実
なはんだ濡れとが可能となり、高密度実装ファインピッ
チ化する配線基板1を良好にはんだ付けすることができ
るようになる。
【0034】また、スリット状噴出口30から噴出する
はんだ融液3の多量な流れが、スリット状噴出口30お
よび副噴出孔31にドロスが付着することを防止する。
そして、そのことは以下の実施例においても同様であ
る。
【0035】〔調節例2〕他方、図4(b)の調節例
は、スリット状噴出口30の水平間隔を狭めるとともに
垂直間隔を拡げた調節例である。
【0036】この調節例の場合は、図4(b)のように
スリット状噴出口30から噴出する噴流波5は図中の右
側、すなわち配線基板1の搬入側へ流れる指向性とな
り、これにより形成される主峰部33と図中の右側の副
噴出孔31から噴出して形成される副頂部34とが重な
る。そのため、主峰部33の上に僅かに副頂部34が形
成された凹凸状の主峰部33が形成される。そして、図
中の左側の副噴出孔31から噴出する噴流波5は、図4
(a)と同様に形成される。
【0037】そして、このような噴流波5に配線基板1
を搬送させながら接触させると、先ず、凹凸状の主峰部
33が配線基板1に接触し、そしてその後、副頂部34
が配線基板1に接触する。この場合、凹凸状の主峰部3
3は被はんだ付け面の微細部分に進入しつつ接触時間を
確保する。また、副頂部34は微細部分に進入する。さ
らに、主峰部33の噴出指向性が配線基板1の搬送方向
Aとは逆方向であるため、噴流波5が配線基板1に流れ
当たる動圧が高くなる。そのため、立体的構造を採る配
線基板1の被はんだ付け面からガスを追い出す力とその
微細部分へのはんだ融液3の供給圧力(動圧)が高くな
る。
【0038】したがって、微細部分のはんだ付けと確実
なはんだ濡れとが可能となる。そして、被はんだ付け面
が立体的構造を採るような表面実装ファインピッチの配
線基板1をも良好にはんだ付けすることができるように
なる。
【0039】〔調節例3〕図4(c)の調節例は、先の
図4(b)の調節例とは逆向きの噴出指向性が得られる
ように、スリット状噴出口30の水平間隔を挟めるとと
に上下間隔を拡げた調節例である。
【0040】この調節例の場合は、配線基板1を搬送さ
せながら接触させると、先ず、副頂部34が配線基板1
に接触して微細部分にはんだ液3を供給し、続いて凹凸
状の主峰部33が配線基板1に接触する。この場合、凹
凸状の主峰部33は被はんだ付け面の微細部分にも進入
しつつ接触時間を確保する。
【0041】また、主峰部33の噴出指向性が配線基板
1の搬送方向Aと同方向であるため、噴流波5が配線基
板1に流れ当たる動圧は若干低くはなるものの、ピール
バックポイントにおいて配線基板1の搬送速度と噴流波
5の流下速度との差を少なくすることが可能となり、肉
厚で良好なフィレット形状とはんだ融液3の良好な離間
性とを両立させることが可能となり、はんだブリッジ現
象の発生可能性を小さくすることができる。
【0042】そのため、微細部分のはんだ付け性を確保
しつつはんだブリッジなどの不要な現象を排除すること
ができるようになる。
【0043】〔水平対向位置の調節例〕図5も、噴流波
形状の調節例と配線基板1のはんだ付け態様例を示す図
で、図5(a)は図4(a)を上側から見た図で、副噴
出孔31の相対位置を千鳥状とした調節例、図5(b)
は図4(a)を上側から見た図で、副噴出孔31の相対
位置が対向して並ぶようにした調節例である。
【0044】すなわち、図5(a)は図1に例示するよ
うに副噴出孔31の相対位置が千鳥状となるように調節
した例であり、したがって、主峰部33の両側に副頂部
34が千鳥状に現れる。そして、配線基板1が搬送され
て噴流波5に接触する際には、副頂部34が配線基板1
に万遍なく接触し、その動圧によってガスが追い出され
微細部にはんだ融液3が供給される。もちろん主峰部3
3は概ね均一な動圧によってもれなく全面的に接触す
る。
【0045】また、図5(b)に例示するように副噴出
孔31の位置が対向して並ぶように調節すると、主峰部
33の両側に位置する副頂部34が連なって現れるよう
になる。そして、そのことが主峰部33の波頭に凹凸
(リップル状の凹凸)を形成する。その結果、主峰部3
3の両側に筋状の流れを形成して噴流波5が形成され
る。したがって、配線基板1が搬送されて噴流波5に接
触する際には、この筋状の流れが配線基板1の微細部分
に進入し、さらに主峰部33がもれなく全面的に接触す
る。すなわち、微細部分のはんだ付けが行われる。
【0046】当然に、図4(b)または図4(c)のよ
うに噴流板25の上下間隔および水平間隔を調節し、図
5(a)または図5(b)のように副噴出孔31の相対
位置を調節するこが可能であり、これらの場合において
も副頂部34の現れ方は図4の例と概ね同様である。
【0047】〔動圧分布〕図6(a)〜(d)は、噴流
波5の動圧分布を等圧線を用いて示した図で、図6
(a)は本発明の図5(a)による噴流波5の動圧分布
図、図6(b)は本発明の図5(b)による噴流波5の
動圧分布図、図6(c)は従来例の図9(a)または図
9(b)による噴流波5の動圧分布図、図6(d)は図
9(c)による噴流波5の動圧分布図である。なお、図
中の破線で示した部分がスリット状噴出口30,副噴出
孔31,細溝孔12,大径孔13,吹き口14の形状を
表している。
【0048】すなわち、図6(a),(b)に示すよう
に本発明の場合は、図2の副噴出孔31とスリット状噴
出口30の連通路部分を狭めて隘路32を形成している
ので、副噴出孔31から噴出する噴流波5の動圧とスリ
ット状噴出口30から噴出する噴流波5の動圧とが独立
したピークを形成する。そして、動圧の低い部分では連
続した動圧分布を示すようになる。つまり、それぞれが
独立したピーク部分を備え、かつベース部分では同一の
スカートを示すように動圧が分布し、副噴出孔31とス
リット状噴出口30の独立性と連続性が両立される。
【0049】したがって、動圧分布のピークを鋭い分布
とすることが可能であり、副噴出孔31から噴出する噴
流波5とスリット状噴出口30から噴出する噴流波5
に、配線基板1に対する独立した作用を与えることがで
きる。すなわち、立体的構造を採る被はんだ付け面の微
細部分へのはんだ融液3の供給力つまり動圧を大きくす
るとともに多重に作用させることが可能となる。
【0050】これに対し、図6(c),(d)の場合
は、半円形や方形を示す部分の大径孔13または吹き口
14とスリット形状を示す部分の細溝孔12との連通路
部分に狭めた部分がないため、その動圧分布のピークも
それぞれが独立した分布を示さず、ピークの大きさは変
化するものの連続した尾根を形成する。したがって、動
圧分布には鋭さを形成することができず鈍い分布とな
る。また、連続した尾根を形成するため、配線基板1に
対してその動圧を多重に作用させることができない。し
たがって、立体的構造を採る被はんだ付け面の微細部分
へのはんだ融液3の供給力が劣っている。
【0051】〔その他の実施例〕図7(a)〜(c)
は、噴流板25の他の形状を示す図で、いずれも噴流板
25を上方から見た図である。
【0052】すなわち、図7(a)は副噴出孔31の形
状を方形とし、スリット状噴出口30との連通部分を狭
くして隘路32を形成したものである。また、図7
(b)は副噴出孔31の形状を三角形とし、同様に隘路
32でスリット状噴出口30に連通させたものである。
また、図7(c)は副噴出口31の形状を図7(b)と
逆の三角形とし、三角形の頂点に近い部分を切り欠いて
隘路32を形成し、スリット状噴出口30に連通させた
ものである。
【0053】このように副噴出孔31の形状を変形させ
ることで、副噴出孔31から噴出する噴流波5の動圧分
布を変形させることが可能となり、配線基板1の部品レ
イアウト等に起因する立体的構造の被はんだ付け面にお
けるガス追い出し経路やはんだ融液3の流路に整合させ
ることが可能となる。すなわち、配線基板1に最適な形
状を選択することで一層優れた作用を引き出すことがで
きるようになる。
【0054】また、副噴出孔31から噴出するはんだ融
液3の噴流、すなわち剪断流に生ずる特有の揺らぎの形
態を変化させることもできる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、各請求項
に対応して次のような効果がある。
【0056】本発明にかかる請求項1に記載の発明は、
配線基板の搬送方向と交差する方向にスリット状噴出口
をノズルに設け、スリット状噴出口に隣接し連通した副
噴出孔をスリット状噴出口に沿って複数設けるととも
に、副噴出孔とスリット状噴出口との連通部分が副噴出
孔の大きさに対して狭まった隘路に形成されたので、微
細化し立体構造を呈する被はんだ付け部に隈なくはんだ
融液を供給することが可能となるとともに、十分な接触
時間を確保することが可能となり、全てのはんだ付け部
を良好な濡れ性で確実にはんだ付けすることができるよ
うになる。その結果、高密度実装ファインピッチ化する
配線基板の確実で良好なはんだ付けを行うことができる
ようになる。
【0057】また、副噴出孔のように小さい噴出孔であ
ってもドロスが付着することがなくなり、クリーンで安
定したはんだ付けプロセス環境を実現することができる
とともに噴出孔のメンテナンス作業を不要とすることが
できる。その結果、優れた運転操作環境を実現すること
ができる。
【0058】また、請求項2に記載の発明は、ノズル
は、スリット状噴出口の水平方向の間隔と、水平方向の
対向位置と、垂直方向の間隔とのうち少なくとも1つを
調節する調節手段を備えたので、請求項1の効果に加え
て噴流波の形状および指向性,配線基板との接触時間、
等の調節が可能となり、はんだ付けを行うべき配線基板
に最適なプロセスを設定することができるようになる。
したがって、高密度実装ファインピッチ化する配線基板
の一層確実で良好なはんだ付けを行うことができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のノズルの形状を示す図である。
【図3】噴流波の形状の一例を示す斜視図である。
【図4】噴流板の調節と配線基板に対するはんだ付けの
態様を示す図である。
【図5】噴流波の形状を示す図である。
【図6】噴流波の動圧分布を示す図である。
【図7】噴流板の他の形状を示す図である。
【図8】従来の噴流槽の一例を示す図である。
【図9】従来の吹き口の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 配線基板 3 はんだ融液 5 噴流波 21 ノズル 23 下部ノズル体 24 上部ノズル体 25 噴流板 26 接合部 30 スリット状噴出口 31 副噴出孔 32 隘路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 はんだ融液を噴出口から噴出させて噴流
    波を形成するノズルを有し、配線基板を搬送しながら前
    記噴流波に接触させて前記配線基板にはんだ付けを行う
    噴流式はんだ付け装置において、 前記配線基板の搬送方向と交差する方向にスリット状噴
    出口を前記ノズルに設け、前記スリット状噴出口に隣接
    し連通した副噴出孔を前記スリット状噴出口に沿って複
    数設けるとともに、前記副噴出孔と前記スリット状噴出
    口との連通部分が前記副噴出孔の大きさに対して狭まっ
    た隘路に形成された、ことを特徴とする噴流式はんだ付
    け装置。
  2. 【請求項2】 ノズルは、スリット状噴出口の水平方向
    の間隔と、水平方向の対向位置と、垂直方向の間隔のう
    ち少なくとも1つを調節する調節手段を備えた、ことを
    特徴とする請求項1記載の噴流式はんだ付け装置。
JP28305094A 1994-11-17 1994-11-17 噴流式はんだ付け装置 Expired - Fee Related JP2965470B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28305094A JP2965470B2 (ja) 1994-11-17 1994-11-17 噴流式はんだ付け装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28305094A JP2965470B2 (ja) 1994-11-17 1994-11-17 噴流式はんだ付け装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08148820A true JPH08148820A (ja) 1996-06-07
JP2965470B2 JP2965470B2 (ja) 1999-10-18

Family

ID=17660561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28305094A Expired - Fee Related JP2965470B2 (ja) 1994-11-17 1994-11-17 噴流式はんだ付け装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2965470B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013079819A (ja) * 2011-09-30 2013-05-02 Mitsubishi Heavy Industries Mechatronics Systems Ltd 液体金属ターゲット形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013079819A (ja) * 2011-09-30 2013-05-02 Mitsubishi Heavy Industries Mechatronics Systems Ltd 液体金属ターゲット形成装置
US20130181073A1 (en) * 2011-09-30 2013-07-18 Osaka University Liquid metal target forming apparatus
US9636692B2 (en) 2011-09-30 2017-05-02 Mitsubishi Heavy Industries Mechatronics Systems Liquid metal target forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2965470B2 (ja) 1999-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6510978B1 (en) Solder jet machine and soldering method
US5622303A (en) Method and device for soldering workpieces
US20020047039A1 (en) Automatic wave soldering apparatus and method
JP2965470B2 (ja) 噴流式はんだ付け装置
US6257482B1 (en) Jet solder feeding device and soldering method
EP0800755A1 (en) Dual air knife for hot air solder levelling
EP0491492B1 (en) Method and apparatus for solder leveling of printed circuit boards
JPS6315063B2 (ja)
JP2004259963A (ja) 噴流式半田付け装置
JPH0719658Y2 (ja) 噴流式自動はんだ付け装置
JP3202870B2 (ja) はんだ付け装置
KR100525187B1 (ko) 납땜장치의 노즐
MY120844A (en) Jet solder feeding device and soldering method
JPH08288636A (ja) プリント基板の半田付け装置
JP6915582B2 (ja) プリント配線基板および半導体装置
JPS595390B2 (ja) 半田槽
JPS6199570A (ja) フラツクス塗布装置
JP2549618B2 (ja) 噴流式半田付け装置
JP2003136229A (ja) 半田噴流装置および半田付け方法
JPH0661364U (ja) 半田付装置
JP2003025063A (ja) 半田付け方法及び半田付け装置
JPS63130260A (ja) 噴流式はんだ付け装置
JPS5994570A (ja) 噴流半田付け装置
JPS63281768A (ja) 噴流式はんだ付け装置
JPH09148725A (ja) 噴流式はんだ付け装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees