JPH08148491A - 接続電極の作成方法 - Google Patents

接続電極の作成方法

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JPH08148491A
JPH08148491A JP28162794A JP28162794A JPH08148491A JP H08148491 A JPH08148491 A JP H08148491A JP 28162794 A JP28162794 A JP 28162794A JP 28162794 A JP28162794 A JP 28162794A JP H08148491 A JPH08148491 A JP H08148491A
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electrode
particle
electrodes
substrate
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JP28162794A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Yoshida
芳博 吉田
Tsutomu Sakatsu
務 坂津
Toshiaki Iwabuchi
寿章 岩渕
Satoshi Kuwazaki
聡 桑崎
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファインピッチに対応でき、接続抵抗が低
く、簡便な接続電極の作成方法を提供する。 【構成】 粒子配列工程により予め転写板16上の全面
に導電粒子18を配列させ、粒子転写固定工程により接
着層19を有する基板20の電極21上に導電粒子18
を一括して転写し、接合工程により基板20の電極21
と導電粒子18とを金属の相互拡散によって接合させる
ことによって、接合部における抵抗値を小さくするよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSI回路のインナー
接続や、LEDアレイヘッドの実装時における基板の接
続等に用いられる接続電極の作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子などが配線された回路
基板と、他の回路基板例えばICチップとを相互に圧接
して電気的な接続を行う場合、半導体素子などが配線さ
れた一方の回路基板に突起状の電極(以下、突起状電極
という)を形成し、この突起状電極を介して、回路基板
とICチップとを電気的に接続していた。このような突
起状電極を形成する方法としては、周知の転写法、蒸着
法、メッキ法等があり、各公報(特開平2−23623
号公報、特開平2−180036号公報、特開平5−1
3420号公報参照)に記載されている。
【0003】まず、特開平2−23623号公報の例を
図4に基づいて説明する。半導体装置の基板1(前記回
路基板側に相当する)上には配線層を構成する電極2が
形成されており、また、その電極2がない基板表面の領
域には保護膜3が形成されている。そのような電極2上
には導電性粒子4が接触している。この導電性粒子4
は、基板表面に塗布された非導通性の接着剤5により電
極2上に固定保持されている。これにより、導電性粒子
4と電極2とから突起状電極が構成されることになる。
そして、このような突起状電極を介して、基板1とIC
チップ(図示せず)とが電気的に接続される。
【0004】次に、特開平2−180036号公報の例
を図5(a)(b)に基づいて説明する。まず、図5
(a)の例では、半導体装置の基板1(前記回路基板側
に相当する)上に、図4と同様な、電極2と保護膜3と
が形成されている。その電極2上には、金属拡散防止用
のバリア層6と、半田層7,8とが順次積層されてい
る。電極2の最表面の半田層8上には、弾性ビーズ9a
(高分子材料)と被覆層9b(金属材料)とからなる弾
性導電粒子9が接合されている。この場合、基板1を2
20〜250°Cに加熱して半田層8を再溶融させ、こ
の半田層8と弾性導電粒子9の被覆層9bとの間で半田
接合させる。これにより、弾性導電粒子9と電極2とか
ら突起状電極が構成され、この突起状電極を介して、基
板1とICチップ(図示せず)とが電気的に接続され
る。また、図5(b)の例では、前記半田層7,8の代
わりに金属層10が用いられ、その金属層10はバリア
層6との拡散によって接合されている。そして、金属層
10と弾性導電粒子9の被覆層9bとは、金属による相
互拡散によって合金接合がなされている。
【0005】次に、特開平5−13420号公報の例を
図6(a)〜(c)に基づいて説明する。これは、スタ
ッドバンプ方式を用いて、突起状電極を簡便に作成する
方法に関する。すなわち、被ボンディング材11(前記
回路基板側に相当する)の電極位置にマスク12を用い
てバンプ材料13を位置決めする工程(a)と、その位
置決めした状態で被ボンディング材11を加圧ブロック
14を用いて加圧する工程(b)と、バンプ材料13を
ヒートブロック15を用いて加熱する工程(c)とから
なり、これにより、バンプ材料13と電極12とからな
る突起状電極を一括して形成する。このようにして一括
して形成することにより、バンプ個数に関係なく、作業
時間が短く、バンプ形状のバラツキが少ない作成方法を
提供することができる。上述したような突起状電極を作
成する際の接合方法としては、加圧、加熱、超音波等が
用いられ、また、各膜の形成方法としては、蒸着法、メ
ッキ法、フォトリソブラフィー法等が用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図4の特開平2−23
623号公報の例では、突起状電極を形成する場合に接
着剤5を用いて導電性粒子4を電極2上に固定してい
る。この場合、電極2と導電性粒子4との接触によって
導通を確保しているため、接触抵抗が高くなるという問
題がある。このため、そのような接触抵抗の高い突起状
電極を有する基板1の用途がLCD等に限定されてしま
うことになる。
【0007】特開平2−180036号公報の図5
(a)の例では、弾性導電粒子9は、半田接合されたそ
の表面の被覆層9bのみが電極2と導通している。この
ため、その弾性導電粒子9自体のもつ抵抗値が高くな
り、その結果、突起状電極の抵抗値も高くなる。また、
図5(b)の例では、弾性導電粒子9の表面の被覆層9
bと金属層10との間で合金接合を行うために、300
〜350°Cの加熱を行っているが、このような高温で
は基板1側の電子部品に悪影響を及ぼすことになり、信
頼性に欠ける。さらに、その加熱時に超音波を併用する
ことが述べられているが、このような超音波を用いるこ
とによって、弾性導電粒子9の表面の被覆層9bが破壊
されるおそれがあり、その結果、導通しなくなったり抵
抗値が高くなるという問題が発生する。
【0008】図6の特開平5−13420号公報の例で
は、スタッドバンプ方式により一括してバンプを形成す
る方法が提案されているが、100μm以下のファイン
ピッチの接続には対応できない。また、マスク12によ
り位置決めをして加圧を行っているが、そのマスク12
の耐久性、加圧後のマスク12の目づまり等が生じやす
く、生産効率の面で問題がある。さらに、被ボンディン
グ材11とマスク12との位置合わせは行っているが、
そのマスク12の穴に供給されるバンプ材料13である
粒子と電極との位置合わせを行っていないため、電極位
置からの粒子の漏れや、多数個の粒子が一つの電極上に
集まるという不具合が発生する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、粒子配列工程により転写板上に導電粒子を配列し、
粒子転写固定工程によりその転写板上に配列された導電
粒子を接着層が塗布された基板の電極上に転写して固定
し、接合工程によりその転写された導電粒子とこの導電
粒子に接触する前記電極との間で金属の相互拡散による
接合を形成し、これにより基板上に接続電極を作成し
た。
【0010】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、導電粒子と電極との相互拡散による接合
を、超音波振動を用いて行うようにした。
【0011】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、導電粒子と電極との相互拡散による接合
を、熱圧着を用いて行うようにした。
【0012】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
発明において、導電粒子と電極との相互拡散による接合
を、前記導電粒子側を加熱溶融させて行うようにした。
【0013】請求項5記載の発明では、請求項2記載の
発明において、基板の個々の電極にそれぞれ1個の導電
粒子が配置され、各導電粒子毎に超音波振動を行うよう
にした。
【0014】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
発明において、導電粒子を金又は金合金により形成し、
基板をLSIチップにより形成した。
【0015】請求項7記載の発明では、請求項3記載の
発明において、導電粒子の表面層を、低融点金属により
形成した。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明においては、粒子配列工程
と、粒子転写固定工程と、接合工程とを用いて基板の電
極と導電粒子とを金属の相互拡散によって接合させて接
続電極を作成することによって、その接続電極における
接続抵抗値を小さくすることができる。また、導電粒子
を予め転写板上の全面に渡って配列することができるた
め、ファインピッチに対応させることができる。さら
に、転写板の全面に渡って配列された導電粒子を一括し
て基板側に転写するため、作業性が良い。
【0017】請求項2記載の発明においては、超音波振
動を用いて導電粒子と電極との間における金属の相互拡
散を形成することによって、比較的低い温度で接合を行
うことができる。
【0018】請求項3記載の発明においては、熱圧着を
用いて導電粒子と電極との間における金属の相互拡散を
形成することによって、特に基板の電極材料として金を
用いた場合における接合強度を高めることができる。
【0019】請求項4記載の発明においては、導電粒子
側を加熱溶融させて導電粒子と電極との間における金属
の相互拡散を形成することによって、導電粒子として半
田等の低融点金属を用いた場合において容易に溶融させ
て拡散接合を行うことができる。
【0020】請求項5記載の発明においては、基板の個
々の電極に配置された各導電粒子毎に超音波振動を行っ
て電極と導電粒子との接合を行うようにしたことによっ
て、基板単位で一括して接合する場合に比べて基板に対
する接合時の負担を軽減させることができる。
【0021】請求項6記載の発明においては、金又は金
合金からなる導電粒子をLSIチップの電極上に接合す
ることによって、接続電極における接合強度を一段と大
きくすることができる。
【0022】請求項7記載の発明においては、表面層に
低融点金属(例えば、半田)を有する導電粒子を用いた
ことによって、低温・低圧状態でその導電粒子と金属と
の相互拡散接合を行うことができる。
【0023】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1(a)〜(f)
に基づいて説明する(請求項1記載の発明に対応す
る)。以下、接続電極(従来例で述べた突起状電極)の
作成方法について述べる。まず、転写板16上にマスク
17を密着させ、そのマスク17の穴17aに導電粒子
18を配置させる(a)。この導電粒子18としては、
金、金合金、銅、半田、金属メッキ粒子等を用いること
ができる。そして、その配置後、マスク17を分離させ
ることにより、転写板16上に導電粒子18が配列され
る(b、粒子配列工程)。
【0024】次に、接着層としての接着剤19が表面に
塗布された回路基板20の電極21上に、転写板16の
導電粒子18がくるように位置合わせを行う(c)。そ
の接着剤19の塗布方法としては、スピンコート、ロー
ラコート、ディスペンス、転写等の周知の技術を用いて
行うことができる。なお、基板表面にはパッシベーショ
ン膜22が形成されている。そして、このようにして電
極21と導電粒子18との位置合わせ後、回路基板20
と転写板16とを重ね合わせて導電粒子18を電極21
上に密着させた状態にして、加圧しながら、転写板16
の裏面側に配置された光源23を用いて紫外線を照射
し、接着剤19を硬化させる(d)。これにより、導電
粒子18は電極21と接触した状態で回路基板20側に
固定される(e、粒子転写固定工程)。
【0025】次に、このようにして導電粒子18を電極
21上に接触固定した状態で、回路基板20の裏面側か
らパルスヒータ24を用いて加熱しながら、ボンディン
グツール25を用いて導電粒子18の上部から加圧し超
音波振動を与える。これにより、導電粒子18とこの粒
子に接触する電極21との間で金属の相互拡散による接
合を行うことができる(f、接合工程)。従って、この
ような工程に従って接合を行うことにより、電極21と
導電粒子18とから構成される接続電極を回路基板20
上に作成することができる。
【0026】上述したように、電極21と導電粒子18
とを金属の相互拡散によって接合するようにしたので、
接続電極の接合部における抵抗値を小さくすることがで
きる。これにより、回路基板20を用いて構成される電
源部の省力化を図ることができる。また、予め転写板1
6上の全面に導電粒子18を配列させ、その後、電極2
1と導電粒子18との位置決めを行うようにしたので、
ファインピッチに対応させることができると共に、電極
21の位置から導電粒子18が漏れ出たり、多数個の導
電粒子18が一つの電極21上に集まるという不具合を
なくすことができる。さらに、回路基板20の電極21
上に導電粒子18を一括して転写するようにしたので、
電極形成作業の短縮化を図ることができ、生産性を高め
ることができる。
【0027】次に、本発明の第二の実施例を図2に基づ
いて説明する(請求項2記載の発明に対応する)。な
お、前述した第一の実施例と同一部分についての説明は
省略し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0028】本実施例は、超音波振動を用いて導電粒子
18と電極21との相互拡散による接合を行う方法に関
するものであるが、この超音波振動による方法は前述し
た第一の実施例(図1参照)で述べたので、ここでは、
以下、具体的な数値を挙げて説明する。
【0029】回路基板20としては、1.8mm□のI
Cチップを用いる。このICチップには、8個の電極2
1が形成されている。この電極21の表面には、転写法
を用いて紫外線硬化タイプの接着剤19が5〜20μm
の膜厚で形成されている。導電粒子18としては、平均
粒径40μmの金粒子を用いる。また、マスク17とし
ては、厚さ40μm、穴17aの径50μmのニッケル
マスクを用いる。
【0030】今、転写板16とICチップとを重ね合わ
せた状態にして、10〜100gfで加圧しながら、光
源23により1000〜1500Jの紫外線を照射し、
導電粒子18を電極21上に固定する。そして、図2に
示すように、3mm□のボンディングツール26を用い
て、導電粒子18の粒子1個当たりに5〜50gの加圧
を行うと共に、その粒子1個当たりに出力0.5〜1.
0Wの超音波振動を印加する。また、この加圧、超音波
振動時に、パルスヒータ24を用いて、接合部温度が1
80〜250°Cとなるように加熱する。これにより、
導電粒子18と電極21との間で相互拡散による接合部
を一括して形成することができるため、ICチップ上に
接続電極を一括して作成することができる。上述したよ
うに、超音波振動を用いることによって、比較的低い温
度で接合することができるため、導電粒子18の材料の
選択の幅を一段と広げることができると共に、ICチッ
プ側の電子部品のダメージを少なくさせることができ
る。
【0031】次に、本発明の第三の実施例を図3に基づ
いて説明する(請求項3,7記載の発明に対応する)。
なお、前記各実施例と同一部分についての説明は省略
し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0032】本実施例は、熱圧着を用いて導電粒子18
と電極21との相互拡散による接合を行う方法に関する
ものである。ここでは、以下、具体的な数値を挙げて説
明する。回路基板20として、0.6×4.8mmのL
EDアレイチップを用いる。電極21は金からなり、そ
の電極数は16個とする。導電粒子18としては、金粒
子を用いる。
【0033】今、前述した第二の実施例と同様なプロセ
スを経て、導電粒子18をLEDアレイチップの電極2
1上に固定する。そして、図3に示すように、導電粒子
18の上部に加圧加熱ヘッド27を配置させた状態で、
粒子1個当たり5〜50gを加圧すると共に、導電粒子
18と電極21との接合部温度が180〜250°Cと
なるように加熱させる。このように加圧、加熱を行うこ
とによって、導電粒子18と電極21との間で相互拡散
による接合部を形成させ、LEDアレイチップ上に接続
電極を作成することができる。上述したように、熱圧着
を用いて導電粒子18と電極21との相互拡散による接
合を行うようにしたので、特に回路基板20の電極材料
が金又は金合金であるような場合、接合強度を一段と大
きくすることができ、信頼性の高い接続構造を得ること
ができる。
【0034】また、導電粒子18として、上述したよう
な金粒子を用いるのではなく、銅粒子の表面層に低融点
金属例えば半田がコートされた2層構造の材料を用いる
ことによって、接合部温度を150°C以下に抑えるこ
とができるようになる。これにより、一段と低温・低圧
状態で相互拡散接合を行うことができるため、基板側へ
のダメージを少なくすることができ、電気的な信頼性を
一段と高めることができる。
【0035】次に、本発明の第四の実施例を図3に基づ
いて説明する(請求項4記載の発明に対応する)。な
お、前記各実施例と同一部分についての説明は省略し、
その同一部分については同一符号を用いる。
【0036】本実施例は、導電粒子18側を加熱溶融さ
せることによって、導電粒子18と電極21との相互拡
散による接合を行う方法に関するものである。ここで
は、以下、具体的な数値を挙げて説明する。回路基板2
0として、0.4×5.6mmのLEDアレイチップを
用いる。電極21は金からなり、その電極数は128個
とする。導電粒子18としては、半田粒子を用いる。
【0037】今、前述した第二の実施例と同様なプロセ
スを経て、導電粒子18をLEDアレイチップの電極2
1上に固定する。そして、図3に示すように、加圧加熱
ヘッド27を用いて、導電粒子18の粒子1個当たり1
〜10gを加圧すると共に、導電粒子18を構成する半
田粒子が溶融する温度まで加熱させる。このように導電
粒子18側を加圧、加熱することによって、導電粒子1
8と電極21との間で合金接合部を形成させ、LEDア
レイチップ上に接続電極を作成することができる。上述
したように、導電粒子18と電極21との相互拡散によ
る接合をその導電粒子18側のみを加熱溶融させて行う
ようにしたので、特に導電粒子18として低融点金属例
えば半田を用いた場合、電極21の材料としてはその半
田に対して親和性のある材料に限定されるが、加熱によ
り容易に拡散接合を行うことができる。これにより、接
合作業の工程を簡便化させることができる。
【0038】次に、本発明の第五の実施例を図1に基づ
いて説明する(請求項5,6記載の発明に対応する)。
なお、前記各実施例と同一部分についての説明は省略
し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0039】本実施例は、回路基板20の個々の電極2
1に1個の導電粒子18が配置され、各粒子毎に超音波
振動を行うことによって、導電粒子18と電極21との
相互拡散による接合を行う方法に関するものである。こ
こでは、以下、具体的な数値を挙げて説明する。回路基
板20として、8.6mm□のLSIチップを用いる。
電極21は金(又は金合金)からなり、その電極数は3
60個とする。導電粒子18としては、金粒子を用い
る。
【0040】今、前述した第二の実施例と同様なプロセ
スを経て、導電粒子18をLSIチップの電極21上に
固定する。そして、図1(f)に示すように、ボンディ
ングツール25を用いて導電粒子18の粒子毎に、出力
0.5〜1.0Wの超音波振動を印加する。また、この
時、パルスヒータ24を用いて、接合部温度が180〜
250°Cとなるように加熱する。このように個々の粒
子毎に超音波振動を行うことによって、導電粒子18と
電極21との間で接合部を形成させ、LSIチップ上に
接続電極を作成することができる。上述したように、回
路基板20の個々の電極21に配置された各粒子毎に超
音波振動を行うようにしたので、特に大型基板に対して
高密度で接続電極を作成するような場合でも、接続電極
を個別に処理するため、負荷が大きくなるようなことが
なくなり、回路基板20側へのダメージを小さくするこ
とができる。これにより、基板自体の信頼性を高めるこ
とができる。また、導電粒子18を金又は金合金により
形成したことにより、接続電極における接合強度を一段
と大きくすることができると共に、このような接続電極
をLSIチップに形成した場合におけるLSI回路の信
頼性を高めることができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、接合工程によっ
て基板の電極と導電粒子とを金属の相互拡散によって接
合させるようにしたので、その接合部における抵抗値を
小さくすることができ、電源部の省力化を図ることがで
きる。また、粒子配列工程によって転写板上の全面に導
電粒子を予め配列させるようにしたので、ファインピッ
チに対応させることができる。さらに、粒子転写固定工
程によって接着層を有する基板の電極上に導電粒子を一
括して転写するようにしたので、電極形成を基板単位で
多ピッチ同時に行うことができ、生産性を高めることが
できる。
【0042】請求項2記載の発明は、導電粒子と電極と
の間での相互拡散による接合を超音波振動を用いて行う
ようにしたので、比較的低い温度で接合が行え、これに
より、導電粒子材料の選択の幅を広げることができる共
に、基板の回路側へのダメージを少なくすることができ
る。
【0043】請求項3記載の発明は、導電粒子と電極と
の相互拡散による接合を熱圧着を用いて行うようにした
ので、特に電極材料として金を用いた場合における接合
強度を大きくすることができ、これにより、一段と信頼
性の高い接続構造とすることができる。
【0044】請求項4記載の発明は、導電粒子と電極と
の相互拡散による接合をその導電粒子側のみを加熱溶融
させて行うようにしたので、特に導電粒子として半田等
の低融点金属を用いた場合において容易に拡散接合を行
うことができ、接合作業を容易化させ、製造コストを下
げることができる。
【0045】請求項5記載の発明は、基板の個々の電極
に配置された各導電粒子毎に超音波振動を行うようにし
たので、特に大型基板に高密度で接続電極を一括して作
成するような場合においても基板へのダメージを小さく
することができ、これにより、基板の機械的な信頼性を
高めることができる。
【0046】請求項6記載の発明は、導電粒子を金又は
金合金により形成することにより、接続電極における接
合強度を一段と大きくすることができ、また、そのよう
な接合強度を有する接続電極をLSIチップに形成した
ことにより、LSI回路の信頼性を一段と高めることが
できる。
【0047】請求項7記載の発明は、導電粒子の表面層
を低融点金属により形成したので、低温・低圧状態で相
互拡散接合を行うことができ、これにより、基板側への
ダメージを少なくすることができ電気的な信頼性を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例及び第五の実施例である
接続電極の作成方法を示す工程図である。
【図2】本発明の第二の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の第三の実施例及び第四の実施例を示す
断面図である。
【図4】従来の接続電極の作成方法を示す断面図であ
る。
【図5】従来の他の接続電極の作成方法を示す断面図で
ある。
【図6】従来の他の接続電極の作成方法を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
16 転写板 18 導電粒子 19 接着層 20 基板 21 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑崎 聡 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写板上に導電粒子を配列する粒子配列
    工程と、この転写板上に配列された導電粒子を接着層が
    塗布された基板の電極上に転写し固定する粒子転写固定
    工程と、その転写された導電粒子とこの導電粒子に接触
    する前記電極との間で金属の相互拡散による接合を形成
    する接合工程とからなることを特徴とする接続電極の作
    成方法。
  2. 【請求項2】導電粒子と電極との相互拡散による接合
    を、超音波振動を用いて行うことを特徴とする請求項1
    記載の接続電極の作成方法。
  3. 【請求項3】導電粒子と電極との相互拡散による接合
    を、熱圧着を用いて行うことを特徴とする請求項1記載
    の接続電極の作成方法。
  4. 【請求項4】導電粒子と電極との相互拡散による接合
    を、前記導電粒子側を加熱溶融させて行うことを特徴と
    する請求項1記載の接続電極の作成方法。
  5. 【請求項5】基板の個々の電極にそれぞれ1個の導電粒
    子が配置され、各導電粒子毎に超音波振動を行うことを
    特徴とする請求項2記載の接続電極の作成方法。
  6. 【請求項6】導電粒子を金又は金合金により形成し、基
    板をLSIチップにより形成したことを特徴とする請求
    項5記載の接続電極の作成方法。
  7. 【請求項7】導電粒子の表面層を、低融点金属により形
    成したことを特徴とする請求項3記載の接続電極の作成
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003100367A (ja) * 2001-09-20 2003-04-04 Denso Corp 導電性接着剤、この接着剤を用いた回路基板間の接続方法および回路基板間の接続構造
US7390732B1 (en) 1997-07-15 2008-06-24 Hitachi, Ltd. Method for producing a semiconductor device with pyramidal bump electrodes bonded onto pad electrodes arranged on a semiconductor chip

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US7390732B1 (en) 1997-07-15 2008-06-24 Hitachi, Ltd. Method for producing a semiconductor device with pyramidal bump electrodes bonded onto pad electrodes arranged on a semiconductor chip
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