JPH08148490A - 線幅管理パターンおよびこれを用いた線幅管理方法 - Google Patents

線幅管理パターンおよびこれを用いた線幅管理方法

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JPH08148490A
JPH08148490A JP6290886A JP29088694A JPH08148490A JP H08148490 A JPH08148490 A JP H08148490A JP 6290886 A JP6290886 A JP 6290886A JP 29088694 A JP29088694 A JP 29088694A JP H08148490 A JPH08148490 A JP H08148490A
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体ウェハのスクライブ・ライン上に形成
される線幅管理パターンに、チップ内の実パターンの水
平/垂直プロファイルを反映させ、レジスト・パターン
や回路パターンの線幅を正確に管理する。 【構成】 露光装置による1ショット分の基板上露光域
10の四隅と中央に配される線幅管理パターン20を複
数の基本セル30で構成し、基本セル30の各々に実パ
ターンを構成する各レイヤーの代表パターンを採り入れ
る。これにより、素子分離パターン33に起因する基体
の表面段差、およびレジストパターン31,32の膜厚
差や疎密差を再現する。レジスト・パターン31を最小
加工寸法にて形成すれば、このパターンをゲート長の集
中管理に用いることができる。 【効果】 エッチング工程前、すなわち作り直しのきく
レジスト・パターンの形成段階で線幅変動を発見でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造に用い
られる線幅管理パターンおよびこれを用いた線幅管理方
法に関し、特にチップ内に形成されるパターン(実パタ
ーン)の下地の表面段差、フォトレジスト面の高さ、パ
ターンの疎密を忠実に反映した線幅管理パターンと、こ
れを用いて従来よりも精度の高い線幅管理を行う方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体産業においては、次世代LSIで
ある64MDRAMの量産が目前に迫り、最小加工寸法
0.30μmのレベルの安定した微細加工技術が要求さ
れている。かかる微細加工においては、パターンの寸法
計測、すなわち線幅管理が極めて重要となる。加工精度
を±20%としても許容される寸法誤差は0.06μm
と小さく、したがって測定精度としては0.01〜0.
005μmのレベルが要求される。測定装置としては、
測長SEM(走査型電子顕微鏡)が一般に用いられてい
る。
【0003】ただし、このように微細な線幅の管理を実
パターンの計測にもとづいて行うことは、困難である。
これは、測長SEMのオペレータにとって、チップ内の
パターンの中から最小加工寸法で加工されているパター
ンを捜し出すことは非常に困難だからである。特に、A
SIC(特定用途向けIC)のようにトランジスタや配
線のレイアウトがランダムな集積回路では、実パターン
の計測にもとづく線幅管理はまず不可能である。そこで
従来より、線幅管理専用のパターン、すなわち線幅管理
パターンを基板(ウェハ)上のチップ作製に支障を来さ
ない場所に形成し、この線幅管理パターンを測長SEM
で観察することにより、チップ内のパターンの線幅を推
定する手法が採られている。線幅管理パターンの形成場
所として良く用いられるのは、基板(ウェハ)上で完成
された複数のチップを互いに分割するためのスペース、
すなわちスクライブ・ラインである。
【0004】図6に、従来の線幅管理パターン40の構
成例を示す。(a)図は上面図、(b)図はそのY−Y
線断面図である。この線幅管理パターン40は、たとえ
ばチップ内において基板42上でAl系配線膜43のエ
ッチング・マスクであるレジスト・パターンを形成した
際に、スクライブ・ライン上で同時に形成された単独の
レジスト・パターン41を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、チップ内に
形成されるパターンには、大別してフォトリソグラフィ
により形成されるレジスト・パターンと、このレジスト
・パターンをマスクとしてドライエッチングを行うこと
により形成される回路パターンとがあるが、これらパタ
ーンの線幅は様々な要因により変動する。その要因の主
なものを挙げると、(イ)パターンの疎密、(ロ)フォ
トレジスト面の高さ、(ハ)下地の表面段差がある。ま
ず、レジスト・パターンの線幅変動について説明する。
【0006】上記(イ)パターンの疎密に関し、まず図
3にパターンの疎密差によるレジスト・パターンの変動
を示す。このグラフは、フォトマスク上の寸法は同じで
あるが疎密が異なるライン・パターンとホール・パター
ンをそれぞれi線ステッパを用いてウェハ上のフォトレ
ジスト膜に転写し、現像後に得られたレジスト・パター
ンの線幅もしくは開口幅(ホール径)を測長SEMで測
定した結果をプロットしたものであり、(a)図がライ
ン・パターン、(b)図がホール・パターンにそれぞれ
対応する。用いたフォトレジスト材料は、化学増幅系ポ
ジ型フォトレジストである。
【0007】(a)図のライン・パターンの場合、レジ
スト・パターンの線幅変動は一様ではなく、パターンが
非常に密な場合には線幅が増大し、やや疎になると一旦
減少し、その後パターンが疎になるにしたがって再び緩
やかに増大する傾向を示す。これは、フォトマスク上の
パターンのエッジ部における露光光の回折の度合いが隣
接するパターン間の距離に依存しているためであり、特
に密側では解像力の低下に伴ってパターンの非形成部に
おけるレジストの抜けが悪くなり、顕著に線幅が増大す
る。一方、(b)図のホール・パターンの場合には、ホ
ール同士がある程度以上に離間していればホール周辺部
の光強度は露光閾値未満となり、一定のホール径が維持
される。しかし、ホール同士の近接に伴って像コントラ
ストが劣化すると、ホール周辺部の光強度が光強度曲線
の裾同士の重なりによって増大し(近接効果)、これが
露光閾値に達したところでホール径が拡大するようにな
る。
【0008】上記(ロ)フォトレジスト面の高さは、フ
ォーカスずれに影響を及ぼす。図4に、露光装置のフォ
ーカスずれ量に対するレジスト・パターンの線幅変動が
フォトレジスト面の高さに依存する様子を示す。ここ
で、フォトレジスト面の高さとは、Si基板からレジス
ト膜の膜厚中心までの距離を指しており、高部と低部の
ちょうど中間の高さの面をジャスト・フォーカス面(フ
ォーカスずれ量が0の面)に設定している。この図よ
り、高部と低部とでは所望のレジスト・パターンの線幅
を達成可能なフォーカスずれの許容範囲が大きく異なっ
ていることがわかる。通常は、このフォーカスずれを補
正するために、露光装置にフォーカス・オフセットの最
適値を入力して露光作業を行っているが、この最適化は
あくまでもチップ内のパターンについてしか有効ではな
い。
【0009】上記(ハ)下地の表面段差は、リソグラフ
ィにおいてハレーションや定在波効果を顕在化させる原
因となる。周知のように、近年のVLSI、さらには将
来のULSI等、高度に微細化されたデザイン・ルール
にしたがって製造される半導体装置においては、デバイ
ス構造の三次元化に伴って各種回路パターンの積層数や
表面段差が著しく増大しているが、フォトレジスト膜の
下地材料層に段差が存在すると、この部分からの反射光
により特定の領域の光強度が高くなり、ハレーションが
発生する虞れがある。これは、たとえばポジ型フォトレ
ジスト・パターンにおけるくびれとなって現れる。一方
の定在波効果とは、フォトレジスト膜内あるいは下地膜
との間での多重反射による反射光同士が相互に干渉し、
フォトレジスト膜の膜厚方向に光強度分布が生ずる現象
である。これにより、基板面内でレジスト膜厚の大きい
部分と小さい部分との間で感度差が生じ、図5に示され
るような線幅変動を引き起こす。ここで、(a)図はラ
イン・パターンの場合、(b)図はホール・パターンの
場合をそれぞれ表す。これらの線幅変動は、λ/2n
(ただし、λは露光光の波長、nはフォトレジスト膜の
屈折率である。)の周期で現れる。この他、定在波効果
による実害としては、コンタクト・ホール・パターンの
側壁面の波状変形も知られている。
【0010】以上、レジスト・パターンの線幅変動につ
いて論じたが、かかる線幅変動は当然のことながら、こ
れをマスクとした異方性ドライエッチングで形成される
回路パターンの線幅にも直接影響する。ドライエッチン
グにおいてはこの他にも、たとえばパターンの疎密によ
りマイクロローディング効果が現れる虞れがある。これ
は、微細なホールの内部や微細なライン・アンド・スペ
ースのようにパターンの密な部分において、被エッチン
グ面へのエッチャントの供給が妨げられたりエッチング
反応生成物の蒸気圧が低下することにより、エッチング
速度が低下する現象である。このとき、レジスト・パタ
ーンの側壁面に過剰に堆積したエッチング反応生成物
は、回路パターンの線幅を太らせる方向に働く。このよ
うに、線幅変動には様々な要因が絡み合っており、ある
領域について線幅を太らせる要因と細らせる要因が同時
に働くことも考えられ、その作用機序は非常に複雑であ
る。
【0011】以上の議論を踏まえて先の図6に示した従
来の線幅管理パターンをみると、この線幅管理パターン
が、実パターンの疎密、フォトレジスト面の高さ、下地
の表面段差を反映しておらず、したがってこれらの要因
による線幅変動を実パターンと同じようには生じ得ない
ことが明らかである。すなわち、従来の線幅管理パター
ンは単一の細線状のパターンを有するのみであるから、
そもそも疎密差の影響をみることができない。また、フ
ォトレジスト面の高さも実パターン部とは異なっている
ために、実パターン部についてフォーカス・オフセット
の最適化が行われたとしても、その最適化の効果は線幅
管理パターンにまでは及ばない。さらに、下地段差のレ
イアウトも実パターン部とは異なっているので、ハレー
ションや定在波効果も同じようには発生しない。したが
って、従来の線幅管理パターンの線幅を測定しても、こ
の測定結果からチップ内のパターンの線幅を正しく推測
することはできない。近年は、半導体デバイスの構造の
立体化や複雑化、露光波長の短波長化、パターンそのも
のの微細化等により線幅変動を増大させる条件が多く揃
っているため、かかる測長の不正確さは半導体デバイス
の品質や歩留りを大きく劣化させる原因となる。
【0012】そこで本発明は上述の課題を解決し、チッ
プ外の線幅管理パターンにチップ内のパターンの線幅変
動に影響する要因をそのまま反映させることにより、現
実に則した正確な線幅情報を与える線幅管理パターン、
およびこれを用いた線幅管理方法を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達するために提案されるものである。
【0014】まず本発明の線幅管理パターンは、基板上
に形成される複数のチップを互いに分割するためのスク
ライブ・ライン上に配され、該チップ内に形成されるパ
ターンの垂直方向プロファイルにおける最上面と最下
面、水平方向プロファイルにおける最密領域と最疎領
域、および該垂直方向プロファイルと該水平方向プロフ
ァイルの相互関係にもとづいて発生するレジスト膜厚の
最大部と最小部とを再現した基本セルを少なくとも1個
有するものである。
【0015】この基本セルを簡便に作製するには、前記
パターンを構成する各レイヤーの代表パターンを用いる
と良い。このときの代表パターンは、チップ内パターン
と完全に同一である必要はなく、チップ内のパターンの
疎密、フォトレジスト面の高さ、下地の表面段差が代表
されていれば良い。典型的には、前記各レイヤーにおい
て前記チップ内に形成される回路パターンの一部を用い
ることができる。前記基本セルは1個だけでも良いが、
複数個を規則的に配列することにより、線幅管理パター
が全体として実パターンに類似して来るため、より正確
な測長を行うことができる。また、同一レイヤー内の線
幅管理パターンを構成する基本セルはすべて同一である
必要はなく、たとえばゲート長の集中管理を行うための
基本セルと、最も厳しい段差あるいは疎密を管理するた
めの基本セルを混在させることも可能である。
【0016】一方、本発明の線幅管理方法は、上述の線
幅管理パターンに電子ビームを照射して得られる線幅の
測定値にもとづき、前記チップ内に形成されたパターン
の線幅を管理するものである。この基本セルは、基本的
にはスクライブ・ライン上であればどこに形成しても良
い。ただし、現状の主流となっている縮小投影露光装置
は通常、チップ面積にもよるが、1回の露光(1ショッ
ト)で数個のチップの一括露光が行えるように設計され
ており、スクライブ・ラインがこの1ショット分の基板
上露光域の境界線とされている。この露光域内では、隅
部に近づくほど投影レンズの収差の影響が大きくなり、
線幅変動が顕著に現れやすい。したがって、正確を期す
るためには上記基本セルを隅部に配することが好適であ
り、必要に応じて該露光域の中央部に追加すると良い。
【0017】本発明の線幅管理方法は、フォトレジスト
・パターンの線幅管理にも、あるいはこれをエッチング
・マスクとして形成される回路パターンの線幅管理にも
適用できる。後者の回路パターンは、単一のレイヤーか
ら構成されるとは限らず、たとえばW−ポリサイド配線
加工であればWSix 膜とポリシリコン膜とが共通のパ
ターンにてエッチングされる。また、本発明で言う「線
幅」とは、配線パターンのような細長い構造物の幅に限
られず、接続孔(ホール)の直径も含めた「パターン寸
法」と広く解釈することができる。ホール加工の場合、
加工の対象となる層間絶縁膜は単一であるとは限られ
ず、たとえば3層目配線と1層目配線とを接続するには
2層の層間絶縁膜をエッチングすることが必要である。
あるいは、1層の層間絶縁膜がノンドープ・シリケート
・ガラス)膜,SOG(スピン・オン・グラス)膜,B
PSG(ホウ素リン・シリケート・ガラス)膜等のSi
x系多層膜からなる場合もある。
【0018】
【作用】本発明の線幅管理パターンの基本セルは、チッ
プ内のパターンを構成する各レイヤーの代表パターン、
たとえば該チップ内に形成されるパターンの一部を含む
ことにより、チップ内の実パターンが持つ厚さ方向プロ
ファイルと疎密プロファイルとをそのまま再現してい
る。したがって、先の図3ないし図5に示したようなパ
ターンの疎密、フォトレジスト面の高さ、下地の表面段
差によるパターンの線幅変動がチップ内で生ずると、こ
の変動はそのまま基本セルにも現れる。したがって、現
実に則した正確な線幅管理を行うことが可能となる。も
ちろん、この基本セルがスクライブ・ライン上に形成さ
れることによる検出の容易さは、従来と変わらない。ま
た、基本セルの配列個数を増やせば、実パターンに近い
線幅評価パターンが得られるため、測定精度を向上させ
ることができる。
【0019】上記線幅管理パターンの線幅は、SEMの
原理を応用し、電子ビームを照射して測定することがで
きる。このとき、投影露光装置による1ショット分の基
板上露光域においては、線幅変動が最も顕著に現れ易い
隅部に上記基本セルを配することで、極めて精度の高い
測定が可能となる。かかる線幅管理方法により、フォト
レジスト・パターンや回路パターンの線幅いずれをも、
正確に管理することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0021】実施例1 本実施例では、本発明の線幅管理パターンの一構成例に
ついて、図1および図2を参照しながら説明する。
【0022】図1の(a)図は、1ショットで4個のチ
ップ1の一括露光が可能な縮小投影露光装置を用いた場
合の1ショット分の基板上露光域10を表しており、各
チップ1を互いに分離するために基板上を縦横に走るス
クライブ・ライン2の上に、線幅管理パターン20が配
されている。
【0023】この線幅管理パターン20のひとつを拡大
した図が、(b)図である。1個の線幅管理パターン2
0は、碁盤目状に規則的に配列された複数(ここでは4
0個)の基本セル30から構成されている。各基本セル
30の微細構造はどれも同じである。
【0024】さらに、上記基本セル30のひとつを拡大
した図が、(c)図である。ここで、斜線を施した部分
は、この基本セルの最表面のレイヤーを構成するレジス
ト・パターンである。上記レジスト・パターンは、ここ
ではその直下のポリシリコン膜(図2の符号36を参
照。)をエッチングするためのマスクとして形成されて
おり、中央部を縦方向に走る2本の太いレジスト・パタ
ーン32と、その両側に縦方向、上下2段に配される計
8本の細いレジスト・パターン31の2種類がある。こ
れら両レジスト・パターン31,32は、互いに異なる
疎密度を有している。半導体デバイスにおけるポリシリ
コン膜36は、配線用としてはMOSトランジスタのゲ
ート電極、あるいはメモリ素子のワード線やビット線の
構成材料として用いられているが、前者にはその世代の
デバイスの最小加工寸法、後者にはそれより1世代前の
最小加工寸法が適用されるのが普通である。また図中、
隣接する2本のレジスト・パターン33の形成領域に重
なる破線で示される領域は、上記ポリシリコン膜36の
さらに下層側に形成される素子分離パターン33の開口
部である。
【0025】(c)図のX−X線断面図を図2に示す。
この図より、この基本セル30にはパターンの線幅や疎
密プロファイルといった水平方向プロファイルのみなら
ず、Si基板35に素子分離領域33が形成されること
により発生した表面段差s、これを反映したポリシリコ
ン膜36の段差、フォトレジスト面の高低差、フォトレ
ジスト膜の膜厚差|t1 −t2 |(ただし、t1 はレジ
スト・パターン31の膜厚、t2 はレジスト・パターン
32の膜厚をそれぞれ表す。)といった垂直方向プロフ
ァイルが実パターンと同様に再現されていることがわか
る。ただし、この基本セル30内のパターンのレイアウ
トは、チップ1内に形成される実パターンのレイアウト
と全く同一ではなく、該実パターンの一部を採り入れた
ものとなっている。
【0026】なお、前出の図1の(c)図において、上
記レジスト・パターン31の間および両側に配されてい
る小さな正方形のパターンは参考までに付記したもので
あり、上記レジスト・パターン31,32をマスクとし
たポリシリコン膜36のドライエッチングにより電極パ
ターンが形成された後、この電極パターンを被覆する層
間絶縁膜に開口されるコンタント・ホール・パターン3
4である。つまり、上記基本セル30内では、これより
後の工程においても各レイヤーを代表するパターンが順
次作り込まれてゆく。
【0027】実施例2 本実施例では、本発明の線幅管理方法について、(i) 測
長パターンの選択、(ii)ショット内の線幅管理場所、の
各項目に分けて説明する。
【0028】(i) 測定パターンの選択 MOSトランジスタのゲート長のごとく最も厳しい線幅
制御が要求されるパターンについては、上記の基本セル
30内に形成されているレジスト・パターン31を測定
パターンとして選択する。また、線幅制御はそれほど厳
しくなくとも、定在波効果やハレーションにより解像性
能が劣化し易い箇所も測定パターンとして選択する。す
なわち、最小加工寸法の適用箇所、理想結像面がジャス
ト・フォーカス面から最も大きく離れている箇所(最上
面および最下面)、レジスト膜が最も厚い箇所、下地材
料層に段差が存在する箇所等が選択の対象となる。この
選択により、配線パターンの断線や短絡、あるいはホー
ルの抜け不良といったレジスト・パターンの形成異常を
管理・防止することができる。
【0029】また、実パターン部には様々な疎密度を有
するパターンが混在しているが、パターンの密な部分と
疎な部分とでは、経時的線幅変動の傾向が異なる。そこ
で、最密部と最疎部を代表するパターンも測定パターン
として選択すれば、実パターン内のすべてとの疎密度に
ついて線幅変動の傾向を知ることができる。
【0030】(ii)ショット内の線幅管理場所 1ショット分の基板上露光域10における線幅変動の傾
向は、ステッパの投影レンズの収差の影響により通常一
様とはならない。収差の影響が最も現れ易いのはレンズ
の周辺部に対応する領域であるため、基板上露光域10
の四隅に配された線幅管理パターン20を個別に測定
し、さらに好ましくは収差の最も少ないレンズの中心部
に対応する基板上露光域10の中心に配した線幅管理パ
ターン20を測定すると良い。
【0031】ところで、線幅管理パターンが先の図1の
(a)図に示されるように基板上露光域10の四隅に配
されている場合、この四隅の線幅管理パターン20がス
テップ・アンド・リピート式の露光における隣接ショッ
トにより重複して露光されないような対策を考える必要
がある。可能な対策のひとつは、スクライブ・ラインが
重ならないようなステップ・ピッチを露光装置に設定す
ることである。この場合、隣接する基板上露光域10間
ではスクライブ・ライン幅が従来の2倍となる。スクラ
イブ・ライン幅を変更したくない場合には、他の対策と
して、同一辺上に存在する線幅管理パターン20をそれ
ぞれ別のショットで露光することが考えられる。すなわ
ち、たとえば図1の(a)図において、右上隅の線幅管
理パターン20をこのショットで露光したら、右下隅の
線幅管理パターン20は右隣あるいはさらに別のショッ
トで露光する。ただし、この場合は最終的に複数の基板
上露光域10がジグソー・パズル式に基板上で組み合わ
されることになり、(a)図に示される配置のままでは
1ショット分の基板上露光域10内で使用できる線幅管
理パターン20の数が減少してしまうので、配置数を適
宜増やすことが望ましい。
【0032】なお、本発明の線幅管理方法においては、
あらゆる測定パターンを選択すればそれだけ測定精度は
向上するが、管理にかかる工数は必然的に増加する。し
たがって、工数を増加を最小限に抑えつつ如何に精度を
向上できるかがポイントとなる。本発明の場合、測定箇
所をMOSトランジスタのゲート長を代表する部分に限
定しても、その周囲に実パターン内で発生し得る最大の
下地段差が必然的に発生しているので、配線パターンの
ショートや断線といったレジスト・パターンの異常を、
ゲート長の測定時に同時に検出することができる。
【0033】このような本発明の線幅管理を測長SEM
を用いて実際に行った結果、次のようなメリットが得ら
れた。まず、本発明では実パターン部における線幅変動
がそのまま線幅管理パターンに現れるため、たとえばレ
ジスト・パターンの線幅異常が検出された時点でレジス
ト・パターンを作り直し、その後のエッチング工程へ進
むことができた。これに対して従来は、たとえ実パター
ン部において許容範囲を超える線幅変動が生じていて
も、線幅管理パターンの測定結果が許容範囲内に収まっ
ていれば次工程へ進んでいたため、最終的なデバイス動
作チェック時に不良の判定が出て初めてトラブルに気付
くといったような不都合があった。また、量産時にはフ
ォーカスずれや露光感度ズレに影響を及ぼす下地膜の膜
厚や反射率といったパラメータが長期的に変動する可能
性があるが、これに起因する実パターン部の変動推移も
正確に追跡することができた。
【0034】以上、本発明の具体的な実施例について説
明したが、本発明はこの例に何ら限定されるものではな
い。たとえば、上述の実施例ではレジスト・パターンの
線幅管理について説明したが、このレジスト・パターン
をマスクとしてエッチングされた下地材料膜の回路パタ
ーンの線幅管理も、全く同様にして行うことができる。
また、1ショットの基板上露光域における線幅管理パタ
ーンの配置および個数は適宜変更可能である。たとえ
ば、上述の実施例では線幅管理パターンを四隅と中央に
のみ配置したが、1ショット内のチップ数がより多い場
合には、縦横に走るスクライブ・ラインの各格子点に設
ければ、チップ間の線幅変動のバラツキを詳細に知るこ
とができる。あるいは、1個のチップ面積が大きく、チ
ップ内でも線幅変動のバラツキが生じ得るような場合に
は、線幅管理パターンをチップの辺に沿った領域にも追
加すると良い。この他、1個の線幅管理パターンを構成
する基本セルの数、基本セルを構成するパターンの形状
や構成は、いずれも本発明の趣旨を逸脱しない限りにお
いて変更可能である。
【0035】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明ではチップ内の実パターンで生じている線幅変動をそ
のまま反映した線幅管理パターンを観察することができ
るため、従来に比べて線幅管理の精度を飛躍的に向上さ
せることができる。したがって、本発明は線幅管理を通
じて半導体デバイスの高性能化、高集積化、高信頼化に
大きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の線幅管理パターンの構造を示す模式的
平面図であり、(a)図は1ショット分の基板上露光域
における線幅管理パターンの配置、(b)図は各線幅管
理パターンにおける基本セルの配列、(c)図は各基本
セル内におけるパターンのレイアウトをそれぞれ表す。
【図2】図1の(c)図のX−X線断面図である。
【図3】パターン疎密差によるレジスト・パターンの変
動を示すグラフであり、(a)図はライン・パターンの
場合、(b)図はホール・パターンの場合をそれぞれ表
す。
【図4】露光装置のフォーカスずれ量に対するレジスト
・パターンの線幅の変動を示すグラフである。
【図5】定在波効果を示すグラフであり、(a)図はラ
イン・パターンの場合、(b)図はホール・パターンの
場合をそれぞれ表す。
【図6】従来の線幅管理パターンの構造を示す模式図で
あり、(a)図は平面図、(b)図はそのY−Y線断面
図である。
【符号の説明】
1 チップ 2 スクライブ・ライン 10 (露光装置による1ショット分の)基板上露光域 20 線幅管理パターン 30 基本セル 31,32 レジスト・パターン 33 素子分離パターン 34 コンタクト・ホール・パターン 35 Si基板 36 ポリシリコン膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 21/88 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成される複数のチップを互い
    に分割するためのスクライブ・ライン上に配され、該チ
    ップ内に形成されるパターンの垂直方向プロファイルに
    おける最上面と最下面、水平方向プロファイルにおける
    最密領域と最疎領域、および該垂直方向プロファイルと
    該水平方向プロファイルの相互関係にもとづいて発生す
    るレジスト膜厚の最大部と最小部とを再現した基本セル
    を少なくとも1個有する線幅管理パターン。
  2. 【請求項2】 前記基本セルは、前記パターンを構成す
    る各レイヤーの代表パターンを含む請求項1記載の線幅
    管理パターン。
  3. 【請求項3】 前記代表パターンは、前記各レイヤーに
    おいて前記チップ内に形成されるパターンの一部である
    請求項1または請求項2に記載の線幅管理パターン。
  4. 【請求項4】 前記基本セルが複数個、規則的に配列さ
    れてなる請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載
    の線幅管理パターン。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載の線幅管理パターンに電子ビームを照射して得ら
    れる線幅の測定値にもとづき、前記チップ内に形成され
    たパターンの線幅を管理する線幅管理方法。
  6. 【請求項6】 前記基本セルを、投影露光装置による1
    ショット分の基板上露光域の少なくとも隅部に配する請
    求項5記載の線幅管理方法。
  7. 【請求項7】 前記チップ内に形成されたパターンがフ
    ォトレジスト・パターンである請求項5または請求項6
    に記載の線幅管理方法。
  8. 【請求項8】 前記チップ内に形成されたパターンが回
    路パターンの少なくとも最上層のレイヤーに形成された
    パターンである請求項5または請求項6に記載の線幅管
    理方法。
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