JPH08148204A - フラットケーブルの接続方法及びコネクタ - Google Patents
フラットケーブルの接続方法及びコネクタInfo
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- JPH08148204A JPH08148204A JP6285265A JP28526594A JPH08148204A JP H08148204 A JPH08148204 A JP H08148204A JP 6285265 A JP6285265 A JP 6285265A JP 28526594 A JP28526594 A JP 28526594A JP H08148204 A JPH08148204 A JP H08148204A
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- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/30—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
- H05K3/32—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
- H05K3/325—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by abutting or pinching, i.e. without alloying process; mechanical auxiliary parts therefor
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/36—Assembling printed circuits with other printed circuits
- H05K3/361—Assembling flexible printed circuits with other printed circuits
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/40—Forming printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
- H05K3/4007—Surface contacts, e.g. bumps
Abstract
(57)【要約】
【目的】 接続の信頼性が高くて取外し、再接続も容易
なフラットケーブルの接続方法を提供する。 【構成】 成形回路部品11に設けられている導電部1
2の接触式電気接続部13上に、フラットケーブル1の
平角導体3の露出部を配置した後、この導体露出部3a
に電気絶縁体10を介してカバー15に収納した金属バ
ネ16で圧力を加え、導体露出部3aを接続部13に強
く押し当てるようにしたので、接触抵抗が小さく、かつ
変動し難くなり、ケーブルの引き抜き強度も高まって接
続の信頼性が向上する。また、半田付けを行わないの
で、可撓性フィルム2の熱による分解、変性が起こら
ず、取外し、再接続も容易である。
なフラットケーブルの接続方法を提供する。 【構成】 成形回路部品11に設けられている導電部1
2の接触式電気接続部13上に、フラットケーブル1の
平角導体3の露出部を配置した後、この導体露出部3a
に電気絶縁体10を介してカバー15に収納した金属バ
ネ16で圧力を加え、導体露出部3aを接続部13に強
く押し当てるようにしたので、接触抵抗が小さく、かつ
変動し難くなり、ケーブルの引き抜き強度も高まって接
続の信頼性が向上する。また、半田付けを行わないの
で、可撓性フィルム2の熱による分解、変性が起こら
ず、取外し、再接続も容易である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラットケーブルを成
形回路部品の導電部に対して簡便に信頼性良く接続する
ための方法と、この方法を利用してフラットケーブルを
成形回路部品に着脱自在に接続するためのコネクタに関
する。なお、本発明で言う成形回路部品は、一般にMI
D(Molded Interconected Device)と称されている
ようなもの、及びプリント回路基板と称されているもの
を指す。
形回路部品の導電部に対して簡便に信頼性良く接続する
ための方法と、この方法を利用してフラットケーブルを
成形回路部品に着脱自在に接続するためのコネクタに関
する。なお、本発明で言う成形回路部品は、一般にMI
D(Molded Interconected Device)と称されている
ようなもの、及びプリント回路基板と称されているもの
を指す。
【0002】
【従来の技術】複数の平角導体を可撓性フィルムで挾持
して成るフラットケーブルとしては、平角導体がすべて
直線状でかつ平行に配列されているFFC(フレキシブ
ルフラットケーブル)、あるいは平角導体が任意の形状
および配置を持っているFPC(フレキシブルプリント
回路)が良く知られている。これらのフラットケーブル
は可撓性を有しており、また、厚さも薄くて配置スペー
スを小さくできるため、小型電子機器内部の屈曲性を要
求される部分に利用されることが多い。
して成るフラットケーブルとしては、平角導体がすべて
直線状でかつ平行に配列されているFFC(フレキシブ
ルフラットケーブル)、あるいは平角導体が任意の形状
および配置を持っているFPC(フレキシブルプリント
回路)が良く知られている。これらのフラットケーブル
は可撓性を有しており、また、厚さも薄くて配置スペー
スを小さくできるため、小型電子機器内部の屈曲性を要
求される部分に利用されることが多い。
【0003】また、MIDとしては、特開昭61−23
9694号公報、特開昭63−128181号公報、
「エレクトロニクス実装技術」1994年1月号P9〜
21に示される様な作製方法および製品が良く知られて
おり、これらはいずれも導電部を有し、射出成形によっ
て作製されている。
9694号公報、特開昭63−128181号公報、
「エレクトロニクス実装技術」1994年1月号P9〜
21に示される様な作製方法および製品が良く知られて
おり、これらはいずれも導電部を有し、射出成形によっ
て作製されている。
【0004】上記MIDは、複雑な形状を有する2次元
あるいは3次元の導電部を形成することができ、また耐
熱性に優れ、ハンダ接合も可能なことから、コンデン
サ、抵抗、IC等の電子部品実装回路基板やアンテナ機
能を有する基板等として用いられている。
あるいは3次元の導電部を形成することができ、また耐
熱性に優れ、ハンダ接合も可能なことから、コンデン
サ、抵抗、IC等の電子部品実装回路基板やアンテナ機
能を有する基板等として用いられている。
【0005】この成形回路部品相互の電気的接続には、
前述の優れた特徴を持つフラットケーブルが用いられる
ことが多い。このフラットケーブルと成形回路部品との
接続に関しては、従来より、図9に示すように、フラッ
トケーブル1の導体露出部3aを、成形回路部品4の電
気接続部に半田5で接続する方法や図10に示すよう
に、コネクタ6を用いて接続する方法が採られている。
前述の優れた特徴を持つフラットケーブルが用いられる
ことが多い。このフラットケーブルと成形回路部品との
接続に関しては、従来より、図9に示すように、フラッ
トケーブル1の導体露出部3aを、成形回路部品4の電
気接続部に半田5で接続する方法や図10に示すよう
に、コネクタ6を用いて接続する方法が採られている。
【0006】コネクタ6は、図11に示すように、ハウ
ジング6a内にフラットケーブルの導体露出部を差込む
挾着式端子7をケーブルの導体ピッチに合わせて複数配
置したものが用いられている。端子7は、ハウジング6
aの外部に引き出した半田付け電気接続部7aを成形回
路部品の導電部の電気接続部上に半田付けして導通させ
る。
ジング6a内にフラットケーブルの導体露出部を差込む
挾着式端子7をケーブルの導体ピッチに合わせて複数配
置したものが用いられている。端子7は、ハウジング6
aの外部に引き出した半田付け電気接続部7aを成形回
路部品の導電部の電気接続部上に半田付けして導通させ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図9の半田接続法で
は、半田付け時の熱でフラットケーブル1の可撓性フィ
ルム2が分解或いは変性する可能性がある。また、半田
付け後のフラットケーブルの取り外しや再接続も、不可
能ではないが作業が極めて煩わしいものになる。
は、半田付け時の熱でフラットケーブル1の可撓性フィ
ルム2が分解或いは変性する可能性がある。また、半田
付け後のフラットケーブルの取り外しや再接続も、不可
能ではないが作業が極めて煩わしいものになる。
【0008】また、従来のコネクタによる図10の如き
接続では、フラットケーブルが有する可撓性のために端
子7に対する導体露出部3aの接触圧が変動し、これに
よる接触抵抗の変動で電気特性が不安定になる可能性が
ある。また、端子7の外部引き出し部が外力によって変
形或いはピッチ変動を生じ、接続相手との位置合わせ等
がうまくいかなくなる可能性もある。
接続では、フラットケーブルが有する可撓性のために端
子7に対する導体露出部3aの接触圧が変動し、これに
よる接触抵抗の変動で電気特性が不安定になる可能性が
ある。また、端子7の外部引き出し部が外力によって変
形或いはピッチ変動を生じ、接続相手との位置合わせ等
がうまくいかなくなる可能性もある。
【0009】本発明は、これ等の問題点を解決するのに
有効なフラットケーブルの接続方法と成形回路部品を利
用した同ケーブル用のコネクタを提供することを課題と
している。
有効なフラットケーブルの接続方法と成形回路部品を利
用した同ケーブル用のコネクタを提供することを課題と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに提供する本発明のフラットケーブルの接続方法は、
第1の方法と第2の方法の2つがある。
めに提供する本発明のフラットケーブルの接続方法は、
第1の方法と第2の方法の2つがある。
【0011】第1の方法は、成形回路部品に設けられて
いる導電部の電気接続部上に、フラットケーブルの平角
導体の露出部を配置した後、この導体露出部に電気絶縁
体を介して圧力を加え、その圧力で導体露出部を前記電
気接続部に圧接させてこの圧接状態を維持する方法であ
り、また、第2の方法は、平角導体の露出部を、成形回
路部品に設けられている導電部の電気接続部上に、電気
絶縁体を介して圧力を加えつつ配置してその後、印加圧
による導体露出部の電気接続部に対する圧接状態を維持
する方法である。
いる導電部の電気接続部上に、フラットケーブルの平角
導体の露出部を配置した後、この導体露出部に電気絶縁
体を介して圧力を加え、その圧力で導体露出部を前記電
気接続部に圧接させてこの圧接状態を維持する方法であ
り、また、第2の方法は、平角導体の露出部を、成形回
路部品に設けられている導電部の電気接続部上に、電気
絶縁体を介して圧力を加えつつ配置してその後、印加圧
による導体露出部の電気接続部に対する圧接状態を維持
する方法である。
【0012】これ等の方法では、必要な圧力を金属バネ
によって加えるのが望ましい。また、導体露出部と加圧
体との間に介在する電気絶縁体は、導体露出部の片面側
に事前に接着しておくのが望ましく、その絶縁体がフラ
ットケーブルの可撓性フィルム上に突出する厚みをもつ
ものであればなお好ましい。
によって加えるのが望ましい。また、導体露出部と加圧
体との間に介在する電気絶縁体は、導体露出部の片面側
に事前に接着しておくのが望ましく、その絶縁体がフラ
ットケーブルの可撓性フィルム上に突出する厚みをもつ
ものであればなお好ましい。
【0013】本発明のコネクタは、上述した第1の方法
又は第2の方法を利用するものであって、第1のコネク
タは導電部を有する成形回路部品と、加圧面を有する金
属バネと、この金属バネを収納してバネ反力を受けるカ
バーと、このカバーの固定手段と、電気絶縁体とから成
り、前記導電部には、露出した接触式電気接続部と成形
回路部品を実装する基板の回路への半田付け電気接続部
が設けられ、さらに、前記カバーは、フラットケーブル
の平角導体の露出部を前記電気絶縁体を介して金属バネ
で前記電気接続部上に押圧する位置に固定するようにし
てある。
又は第2の方法を利用するものであって、第1のコネク
タは導電部を有する成形回路部品と、加圧面を有する金
属バネと、この金属バネを収納してバネ反力を受けるカ
バーと、このカバーの固定手段と、電気絶縁体とから成
り、前記導電部には、露出した接触式電気接続部と成形
回路部品を実装する基板の回路への半田付け電気接続部
が設けられ、さらに、前記カバーは、フラットケーブル
の平角導体の露出部を前記電気絶縁体を介して金属バネ
で前記電気接続部上に押圧する位置に固定するようにし
てある。
【0014】また、第2のコネクタは、前記成形回路部
品に一体成形されたカバー差込み部を設け、この差込み
部をカバー固定手段として差込み部の支持面でバネ反力
を受けたカバーを支えて定位置に抜き差し自在に固定す
るようにしてある。
品に一体成形されたカバー差込み部を設け、この差込み
部をカバー固定手段として差込み部の支持面でバネ反力
を受けたカバーを支えて定位置に抜き差し自在に固定す
るようにしてある。
【0015】
【作用】本発明の接続方法によれば、接触導通方式を採
用したので半田付けが不要であり、フラットケーブルの
可撓性フィルムの熱による分解、変性が起こらない。ま
た、接続の切り離し、再接続も容易に行える。
用したので半田付けが不要であり、フラットケーブルの
可撓性フィルムの熱による分解、変性が起こらない。ま
た、接続の切り離し、再接続も容易に行える。
【0016】また、導体露出部の補強材ともなる電気絶
縁材を介して金属バネ等で接続部に圧力を加えるように
したので、導電部に対する導体露出部の接触圧が高まっ
て接触抵抗が小さくなり、しかも安定する。
縁材を介して金属バネ等で接続部に圧力を加えるように
したので、導電部に対する導体露出部の接触圧が高まっ
て接触抵抗が小さくなり、しかも安定する。
【0017】さらに、電気絶縁体を導体露出部の片面側
に接着しておくものは特に、その絶縁体による摩擦力の
増加でフラットケーブルの引き抜き強度が非常に大きく
なる。電気絶縁体がフラットケーブルの可撓性フィルム
上に突出する厚みを有していれば、この絶縁体を適当な
位置に係止させることによってケーブルの引き抜き強度
を更に高め得る。
に接着しておくものは特に、その絶縁体による摩擦力の
増加でフラットケーブルの引き抜き強度が非常に大きく
なる。電気絶縁体がフラットケーブルの可撓性フィルム
上に突出する厚みを有していれば、この絶縁体を適当な
位置に係止させることによってケーブルの引き抜き強度
を更に高め得る。
【0018】このほか、成形回路部品に設けられている
導電部は、製法上、表面に約30μm未満の高さを持つ
突起が多数存在したものになっている。従って、この微
小突起が図6に示すように、導体露出部の表面に圧力で
食い込んで接触面積が広がり、同時に導体露出部表面の
酸化膜も破壊されるため、接触抵抗が更に小さくなり、
経時劣化も抑えられて電気特性の安定化に好結果がもた
らされる。
導電部は、製法上、表面に約30μm未満の高さを持つ
突起が多数存在したものになっている。従って、この微
小突起が図6に示すように、導体露出部の表面に圧力で
食い込んで接触面積が広がり、同時に導体露出部表面の
酸化膜も破壊されるため、接触抵抗が更に小さくなり、
経時劣化も抑えられて電気特性の安定化に好結果がもた
らされる。
【0019】本発明のコネクタは、以上の作用・効果が
得られるほか、次の点でも有利になる。
得られるほか、次の点でも有利になる。
【0020】即ち、従来用いていたような端子を含んで
いないので、端子の変形やピッチ変動が起こらず、他の
成形回路部品上への位置決め実装が確実に行える。
いないので、端子の変形やピッチ変動が起こらず、他の
成形回路部品上への位置決め実装が確実に行える。
【0021】また、成形回路部品に設ける導電部は、メ
ッキ法等で形成するのでフラットケーブルをつなぐ接触
式電気接続部と、他の成形回路部品等につなぐ半田付け
電気接続部のピッチを変えることが可能であり、ピッチ
変換を必要とする用途にも利用可能となる。
ッキ法等で形成するのでフラットケーブルをつなぐ接触
式電気接続部と、他の成形回路部品等につなぐ半田付け
電気接続部のピッチを変えることが可能であり、ピッチ
変換を必要とする用途にも利用可能となる。
【0022】
【実施例】図1に本発明の第1の接続方法の具体例を示
す。図1(a)に示すように、フラットケーブル1は、
複数本の平角導体3を、2枚の可撓性フィルム2、2間
に挾持して構成されている。3aは平角導体の露出部で
ある。この導体露出部3aの片面側には平板状の電気絶
縁体10(以下では単に絶縁体と言う)を予め接着して
おくのがよい。図1(a)の11は射出成形して作られ
た成形回路部品であり、これにはメッキ法等で導電部1
2が形成されている。13は導電部12の途中に設けた
接触式電気接続部であり、圧力集中が起こるようにこの
部分には膨らみをつけてある。
す。図1(a)に示すように、フラットケーブル1は、
複数本の平角導体3を、2枚の可撓性フィルム2、2間
に挾持して構成されている。3aは平角導体の露出部で
ある。この導体露出部3aの片面側には平板状の電気絶
縁体10(以下では単に絶縁体と言う)を予め接着して
おくのがよい。図1(a)の11は射出成形して作られ
た成形回路部品であり、これにはメッキ法等で導電部1
2が形成されている。13は導電部12の途中に設けた
接触式電気接続部であり、圧力集中が起こるようにこの
部分には膨らみをつけてある。
【0023】この電気接続部13上に、図1(a)のフ
ラットケーブル1を、図1(b)に示すように位置決め
して載せ、その後、図1(c)に示すように、カバー1
5を適当な固定手段(図示せず)で成形回路部品11上
に取付ける。
ラットケーブル1を、図1(b)に示すように位置決め
して載せ、その後、図1(c)に示すように、カバー1
5を適当な固定手段(図示せず)で成形回路部品11上
に取付ける。
【0024】カバー15内には金属バネ16が収納され
ており、カバー15の取付け時に、このバネ16が絶縁
体10を介して導体露出部3aに圧力を加え、その露出
部3aを電気接続部13上に圧接させる。また、カバー
固定後は絶縁体10がカバー15内に収納され、そのカ
バーに係止して抜け止めされる。従って、絶縁体10が
フラットケーブル1に接着されていれば、作業性が良く
なるだけでなくケーブルの抜け止めも確実になるが、本
発明では金属バネ等による加圧で強い締付け圧が得られ
るので絶縁体10をケーブルに接着しない場合にもフラ
ットケーブルの引き抜き強度は従来コネクタでの接続に
比べると勝るものになる。
ており、カバー15の取付け時に、このバネ16が絶縁
体10を介して導体露出部3aに圧力を加え、その露出
部3aを電気接続部13上に圧接させる。また、カバー
固定後は絶縁体10がカバー15内に収納され、そのカ
バーに係止して抜け止めされる。従って、絶縁体10が
フラットケーブル1に接着されていれば、作業性が良く
なるだけでなくケーブルの抜け止めも確実になるが、本
発明では金属バネ等による加圧で強い締付け圧が得られ
るので絶縁体10をケーブルに接着しない場合にもフラ
ットケーブルの引き抜き強度は従来コネクタでの接続に
比べると勝るものになる。
【0025】なお、カバー15の固定手段は、ねじ止め
やロックアームを弾性変形させて逆止爪に係止させるロ
ック機構など、周知のものでよい。
やロックアームを弾性変形させて逆止爪に係止させるロ
ック機構など、周知のものでよい。
【0026】図2は第2の接続方法の具体例である。こ
の方法では、カバー15内の金属バネ16で導体露出部
3aに絶縁体10を介して圧力を加えつつ導体露出部3
aを電気接続部13上に配置する。
の方法では、カバー15内の金属バネ16で導体露出部
3aに絶縁体10を介して圧力を加えつつ導体露出部3
aを電気接続部13上に配置する。
【0027】図3は、本発明のコネクタの一例を示して
いる。このコネクタは絶縁体10、成形回路部品11、
カバー15、金属バネ16及びカバー固定手段(図示せ
ず)とから成る。
いる。このコネクタは絶縁体10、成形回路部品11、
カバー15、金属バネ16及びカバー固定手段(図示せ
ず)とから成る。
【0028】成形回路部品11の導電部12は、前述の
接触式電気接続部13と、図4に示すように成形回路部
品11を実装する他の成形回路部品4上の導体回路に半
田5で付着させる半田付け電気接続部14を有してい
る。
接触式電気接続部13と、図4に示すように成形回路部
品11を実装する他の成形回路部品4上の導体回路に半
田5で付着させる半田付け電気接続部14を有してい
る。
【0029】このコネクタは、図1の第1の方法で接続
を行うのに適しているが、絶縁体10の差込みに支障の
無いカバーを用いれば、金属バネ16を収納したカバー
15を予め成形回路部品11に取付けるか又は部品11
と一体に形成しておいて絶縁体10で補強したケーブル
端末部をバネ16と接続部13間に差し込む方法(これ
は第2の方法になる)でも接続を行える。
を行うのに適しているが、絶縁体10の差込みに支障の
無いカバーを用いれば、金属バネ16を収納したカバー
15を予め成形回路部品11に取付けるか又は部品11
と一体に形成しておいて絶縁体10で補強したケーブル
端末部をバネ16と接続部13間に差し込む方法(これ
は第2の方法になる)でも接続を行える。
【0030】図4は、本発明のコネクタの特に好ましい
例である。このコネクタは成形回路部品11にカバー1
5の差込み部17を一体に形成しておく。そして、図4
(a)に示すように、フラットケーブル1の導体露出部
3aを接続部13上に配置した後、図4(b)に示すよ
うに、金属バネ16を納めたカバー15を差込み部17
に挿入し、バネ反力を差込み部の支持面に支えられたカ
バー15で受けて絶縁体10経由で導体露出部3aを接
続部13に押し当てるようにしてある。
例である。このコネクタは成形回路部品11にカバー1
5の差込み部17を一体に形成しておく。そして、図4
(a)に示すように、フラットケーブル1の導体露出部
3aを接続部13上に配置した後、図4(b)に示すよ
うに、金属バネ16を納めたカバー15を差込み部17
に挿入し、バネ反力を差込み部の支持面に支えられたカ
バー15で受けて絶縁体10経由で導体露出部3aを接
続部13に押し当てるようにしてある。
【0031】これは第1の方法を利用するものであっ
て、フラットケーブル1に差込み抵抗が全く加わらず、
作業もし易いが、カバー15を絶縁体10の差込みに支
障の無い形にしておいて先に差込み部17に差込んでお
き、その後、絶縁体10で補強したケーブル端末をバネ
16と接続13間に差込む第2の方法を利用した使い方
も可能である。
て、フラットケーブル1に差込み抵抗が全く加わらず、
作業もし易いが、カバー15を絶縁体10の差込みに支
障の無い形にしておいて先に差込み部17に差込んでお
き、その後、絶縁体10で補強したケーブル端末をバネ
16と接続13間に差込む第2の方法を利用した使い方
も可能である。
【0032】図5は、導体露出部と電気接続部の接触界
面を拡大して示している。導電部12の表面には、先に
述べたように、30μmに満たないような微小突起12
aが無数に存在しており、これが金属バネ16による圧
力で平角導体3の表層部に喰込む。そのため、接触面積
が広がり、平角導体表面の酸化膜も破壊され易い。
面を拡大して示している。導電部12の表面には、先に
述べたように、30μmに満たないような微小突起12
aが無数に存在しており、これが金属バネ16による圧
力で平角導体3の表層部に喰込む。そのため、接触面積
が広がり、平角導体表面の酸化膜も破壊され易い。
【0033】図6は、導電部12のレイアウトを変えた
コネクタを示している。成形回路部品11に設ける導電
部12の接触式電気接続部13と半田付け電気接続部1
4の配列ピッチを図のように変えると、このコネクタに
よる中継で、フラットケーブル1を異ピッチの導電回路
を有する他の成形回路部品4に接続することが可能にな
る。
コネクタを示している。成形回路部品11に設ける導電
部12の接触式電気接続部13と半田付け電気接続部1
4の配列ピッチを図のように変えると、このコネクタに
よる中継で、フラットケーブル1を異ピッチの導電回路
を有する他の成形回路部品4に接続することが可能にな
る。
【0034】図7は、金属バネ16の具体例である。こ
のバネ16は、板バネを同図(a)、(b)、(c)に
示すような形に曲げ加工したものが好ましい。また、そ
の平面形状は、図8(b)に示す櫛歯状或いは図8
(b)のように非加圧部を間歇的に打ち抜いたような形
にすると材料を節約でき、加圧部の撓み性も確保し易
い。
のバネ16は、板バネを同図(a)、(b)、(c)に
示すような形に曲げ加工したものが好ましい。また、そ
の平面形状は、図8(b)に示す櫛歯状或いは図8
(b)のように非加圧部を間歇的に打ち抜いたような形
にすると材料を節約でき、加圧部の撓み性も確保し易
い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフラット
ケーブル接続方法或いはこれを利用するコネクタによれ
ば、ケーブルの導体露出部を成形回路部品に設けられて
いる導電部の接触式電気接続部に絶縁体を介して加えた
圧力で強く圧接させるので、接触抵抗の低減と安定化が
図れ、ケーブルの引き抜き強度も大巾に高め得る。
ケーブル接続方法或いはこれを利用するコネクタによれ
ば、ケーブルの導体露出部を成形回路部品に設けられて
いる導電部の接触式電気接続部に絶縁体を介して加えた
圧力で強く圧接させるので、接触抵抗の低減と安定化が
図れ、ケーブルの引き抜き強度も大巾に高め得る。
【0036】また、半田付けを行う必要がなく、半田付
け時の熱によるフラットケーブルの可撓性フィルムの分
解、変性が無くなるほか、接続の切り離し、再接続も容
易に行えるようになる。
け時の熱によるフラットケーブルの可撓性フィルムの分
解、変性が無くなるほか、接続の切り離し、再接続も容
易に行えるようになる。
【0037】さらに、端子を使用しないので、外力によ
る接続ピッチの狂い等が起こらず、成形回路部品の他の
成形回路部品に対する位置決め実装も正確になる。
る接続ピッチの狂い等が起こらず、成形回路部品の他の
成形回路部品に対する位置決め実装も正確になる。
【0038】このように、本発明によれば、接続の信頼
性向上、再接続の容易化、作業性の向上効果が得られる
だけでなく、必要に応じて異ピッチ接続も行え、接続の
多様化にも対応し易い。
性向上、再接続の容易化、作業性の向上効果が得られる
だけでなく、必要に応じて異ピッチ接続も行え、接続の
多様化にも対応し易い。
【図1】第1の接続方法の具体例を示す工程図
【図2】第2の接続方法の具体例を示す工程図
【図3】(a):コネクタを構成する成形回路部品の一
例の斜視図 (b):同上の成形回路部品を用いたコネクタの断面図
例の斜視図 (b):同上の成形回路部品を用いたコネクタの断面図
【図4】(a):他のコネクタの接続途中の断面図 (b):同上のコネクタの接続完了後の断面図
【図5】平角導体の接触界面を拡大して示す図
【図6】異ピッチ接続用コネクタに用いる成形回路部品
の一例の平面図
の一例の平面図
【図7】金属バネの成形パターンを示す斜視図
【図8】金属バネの平面形状を例示した図
【図9】(a):従来の半田付け接続部の平面図 (b):同じく断面図
【図10】(a):従来のコネクタ接続部を簡略化して
示す平面図 (b):同上の断面図
示す平面図 (b):同上の断面図
【図11】(a):従来コネクタの平面図 (b):同上の断面図
1 フラットケーブル 2 可撓性フィルム 3 平角導体 3a 導体露出部 4 成形回路部品 5 半田 10 電気絶縁体 11 成形回路部品 12 導電部 12a 微小突起 13 接触式電気接続部 14 半田付け電気接続部 15 カバー 16 金属バネ 17 カバー差込み部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯本 哲男 埼玉県所沢市大字荒幡600番地の3 (72)発明者 吉澤 徳夫 東京都江東区東陽4丁目12番20号 (72)発明者 伊藤 ▲亮▼ 東京都大田区池上7丁目3番12号 (72)発明者 菅野 亨 東京都大田区久が原1丁目35番2号
Claims (6)
- 【請求項1】 成形回路部品に設けられている導電部の
電気接続部上に、フラットケーブルの平角導体の露出部
を配置した後、この導体露出部に電気絶縁体を介して圧
力を加え、その圧力で導体露出部を前記電気接続部に圧
接させてこの圧接状態を維持することから成るフラット
ケーブルの接続方法。 - 【請求項2】 成形回路部品に設けられている導電部の
電気接続部上に、フラットケーブルの平角導体の露出部
を、その露出部に電気絶縁体を介して圧力を加えつつ配
置し、前記圧力で導体露出部を前記電気接続部に圧接さ
せてこの圧接状態を維持することから成るフラットケー
ブルの接続方法。 - 【請求項3】 前記圧力を金属バネによって加える請求
項1又2記載のフラットケーブルの接続方法。 - 【請求項4】 前記電気絶縁体を導体露出部の片面側に
事前に接着しておくことを特徴とする請求項1、2又は
3に記載のフラットケーブルの接続方法。 - 【請求項5】 導電部を有する成形回路部品と、加圧面
を有する金属バネと、この金属バネを収納してバネ反力
を受けるカバーと、このカバーの固定手段と、電気絶縁
体とから成り、前記導電部には、露出した接触式電気接
続部と成形回路部品を実装する基板の回路への半田付け
電気接続部が設けられ、さらに、前記カバーは、フラッ
トケーブルの平角導体の露出部を前記電気絶縁体を介し
て金属バネで前記電気接続部上に押圧する位置に固定す
るようにしてあるフラットケーブル用コネクタ。 - 【請求項6】 前記成形回路部品に一体成形されたカバ
ー差込み部を設け、この差込み部の支持面でバネ反力を
受けたカバーを支えて定位置に抜き差し自在に固定する
ようにした請求項5記載のフラットケーブル用コネク
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6285265A JPH08148204A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | フラットケーブルの接続方法及びコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6285265A JPH08148204A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | フラットケーブルの接続方法及びコネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08148204A true JPH08148204A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=17689271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6285265A Pending JPH08148204A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | フラットケーブルの接続方法及びコネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08148204A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006286541A (ja) * | 2005-04-04 | 2006-10-19 | Jst Mfg Co Ltd | 電気コネクタ |
US7156678B2 (en) | 2005-04-07 | 2007-01-02 | 3M Innovative Properties Company | Printed circuit connector assembly |
JP2007136711A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Seiko Epson Corp | デバイス実装構造、デバイス実装方法、及び液滴吐出ヘッド |
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JP7123213B1 (ja) * | 2021-04-21 | 2022-08-22 | 三菱電機株式会社 | 基板実装コネクタ |
US11973287B2 (en) | 2021-04-21 | 2024-04-30 | Mitsubishi Electric Corporation | Board mounted connector |
-
1994
- 1994-11-18 JP JP6285265A patent/JPH08148204A/ja active Pending
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