JPH08147941A - 記録情報の編集方法及び記録装置 - Google Patents

記録情報の編集方法及び記録装置

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JPH08147941A
JPH08147941A JP30572694A JP30572694A JPH08147941A JP H08147941 A JPH08147941 A JP H08147941A JP 30572694 A JP30572694 A JP 30572694A JP 30572694 A JP30572694 A JP 30572694A JP H08147941 A JPH08147941 A JP H08147941A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザーが各トラックの再生時間を入力する
ことで、それに基づいてトラックが分割されるように
し、アナログ接続によって録音されるデータについての
正確なトラック設定を容易に実行できるようにする。 【構成】 記録動作前、記録動作中、もしくは記録動作
後においてトラック毎に再生時間情報を入力させる。そ
して記録動作後において入力された各トラック毎の再生
時間と、記録された各トラックの再生時間を比較し、そ
の比較結果に基づいて、管理情報上で、記録された記録
データについてのトラック分割ポイントを更新してい
く。もしくは入力された各トラック毎の再生時間に基づ
いて、録音中にトラック分割を行なう。又は、ユーザー
のトラックの指定及び時間入力に基づいて、そのトラッ
クに関する分割ポイントを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音声データなどを記録で
きる記録媒体についての記録装置、及び記録情報の編集
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク、レーザディスク、
ビデオCDのように再生専用の記録媒体や、光磁気ディ
スクを用いたミニディスクや磁気テープを用いたDAT
などユーザーが音楽データ等を記録することのできる記
録媒体が各種普及している。ここにあげたような記録媒
体では、音声や映像以外のデータとして管理情報が記録
され、記録/再生動作の際に記録再生装置側でアクセス
すべき位置等が把握できるようにしている。
【0003】ここで、データ書き換え可能なミニディス
クシステム例にあげると、ディスクの内周側位置には管
理情報としてP−TOC(プリマスタードTOC)、U
−TOC(ユーザーTOC)を記録するエリアが設けら
れている。P−TOCではディスク上の基本的なエリア
構成等が記録され、またU−TOCは記録された各トラ
ックのアドレスや未記録領域(フリーエリア)のアドレ
ス、さらにトラック録音日時情報や文字情報が記録され
るように構成されている。このユーザーTOCは記録や
編集動作に応じて書き換えられるようになされている。
【0004】例えばミニディスク記録装置で或る楽曲の
録音を行なおうとする際には、記録装置はU−TOCか
らディスク上のフリーエリアを探し出し、ここにトラッ
クとなる音声データを記録していく。また、再生装置に
おいては再生すべき楽曲(トラック)が記録されている
エリアをU−TOCから判別し、そのエリアにアクセス
して再生動作を行なう。さらに、トラックを消去する場
合は、U−TOC上でそのトラックをフリーエリアに組
み込むことで実行される。また、トラックの分割,連結
などはU−TOC上で該当するトラックのアドレスを変
更することで実現される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでミニディスク
記録装置による録音動作の一つとしては、CDプレー
ヤ、テーププレーヤなどからの再生音声をダビングする
という使用形態が考えられる。そして、ダビング時の音
声信号の伝送のための接続形態としてはアナログ音声信
号によるライン接続と、デジタルデータを光伝送するデ
ジタル接続があり、ユーザーは任意にいづれかを選択で
きる。
【0006】このようなダビング録音として、例えば1
0曲入のCDからダビングするような場合を例にあげる
と、記録装置で録音されたミニディスク上でも、録音終
了時点で録音データが10トラックに分けられている状
態であることが好ましい。つまり、音声ソースとなるC
D上と同様にトラックが分割されていることで、ユーザ
ーはミニディスク上ですぐさま所望の曲をサーチして再
生させることができる。このため、デジタル接続の場合
は、伝送データに含まれているトラックナンバ情報やイ
ンデックス情報、もしくはトラック内での経過時間情報
などを用いて、記録装置側で録音中に自動的にトラック
ナンバが更新されるようにし、これによってCD側と同
様に各トラック(各楽曲)が分割設定されるようにして
いる。
【0007】一方、音声情報しか伝送されないアナログ
接続の場合は、このような処理はできないため、図23
(a)のように伝送されてくる音声情報として一定時間
(例えば3秒)以上、無音(所定レベル以下)の期間が
存在したら、そこを曲と曲の切れ目と判断して、図23
(b)のようにトラックナンバを更新するようにしてい
る。通常はこのような無音検出に応じてトラックナンバ
を更新していくことで、録音終了時点では、例えばCD
などのソース側の記録媒体と同様のトラック分割状態が
設定されていることになる。
【0008】ところがダビングソース側の再生音声とし
ても種々のものがあり、無音検出では正確にトラックナ
ンバを更新できないといった事態も多々生じることにな
る。例えばライブコンサートを収録したCDなどでは曲
と曲の間に観客の拍手や声などが録音されているため、
無音状態とならない。また曲と曲がメドレー形式でつな
がっている場合もある。これらの場合、ミニディスク記
録装置側ではトラックナンバの更新ポイントを検出でき
ず、複数のトラックを1つのトラックとして記録してし
まうことになる。例えば図24(a)のようにCD側か
ら再生される音声がM1 〜M4 のトラック(4曲)とさ
れていたが、これがライブ録音などで曲と曲の間に無音
期間がなかった場合、ミニディスク側では図24(b)
のようにM1 〜M4 までのトラックが1つのトラックM
1 として録音されてしまう。
【0009】また逆に、曲の途中で無音状態が発生する
部分があった場合は、記録装置側ではそこをトラックナ
ンバの更新ポイントと誤認してしまい、トラック分割を
行なってしまう。つまり、1つのトラックを2つのトラ
ックにわけた状態で記録してしまう。例えば図25
(a)のようにCD側から再生されるトラックM2 の途
中において無音部分があった場合、図25(b)のよう
にミニディスク側ではトラックM2 が2つのトラックM
2 ,M3 として録音されてしまう。
【0010】このように適正にトラック分割が行なわれ
なかった場合は、ユーザーは録音後の編集操作で、間違
って分割されたり連結されたポイントを探して、連結処
理又は分割処理を行なえばよいのであるが、これは面倒
な操作となってしまう。例えば実際にトラック分割ポイ
ントであるのに分割されていないポイントを探すために
は、早送りサーチを続けてそのポイントを探さなければ
ならない。またメドレーでつながっている曲など、場合
によっては適正な分割ポイントがユーザーにも分からな
いといったこともある。
【0011】また、無音検出をやめてユーザーが録音中
に所要のタイミングでトラック分割操作を行なっていく
こともできるが、これは録音している機器につきっきり
にならねばならず、またトラック分割操作タイミングを
間違えないようにしなければならないため、面倒かつ困
難なものとなってしまう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
に鑑みて、ユーザーが各トラックの再生時間を入力する
ことで、それに基づいてトラックが分割されるようにす
ることで、アナログ接続によって録音されるデータにつ
いての正確なトラック設定を容易に実行できるようにす
ることを目的とする。
【0013】このため記録データとともに、記録データ
を、1つの記録データ単位となるトラック毎に管理する
管理情報が記録される記録媒体に対する、本発明の第1
の記録情報の編集方法としては、まず入力手順として、
記録動作前、記録動作中、もしくは記録動作後において
トラック毎に再生時間情報を入力するようにする。そし
て管理情報編集手順として、記録動作後において、入力
手順で入力された各トラック毎の再生時間と、記録され
た各トラックの再生時間を比較し、その比較結果に基づ
いて、管理情報上で、記録された記録データについての
トラック分割ポイントを更新する。
【0014】ここで管理情報編集手順では、入力手順で
入力された各トラック毎の再生時間と、記録された各ト
ラックの再生時間を比較し、その比較結果に基づいて、
2つのトラックとして記録されている記録データ部分を
連結させて1つのトラックとする、トラック分割ポイン
トの更新処理を行なうことができるようにする。
【0015】また管理情報編集手順では、入力手順で入
力された各トラック毎の再生時間と、記録された各トラ
ックの再生時間を比較し、その比較結果に基づいて、1
つのトラックとして記録されている記録データ部分を分
割させて2つのトラックとする、トラック分割ポイント
の更新処理を行なうことができるようにする。
【0016】次に、同様に記録データとともに、記録デ
ータを、1つの記録データ単位となるトラック毎に管理
する管理情報が記録される記録媒体に対する、本発明の
第2の記録情報の編集方法としては、まず入力手順とし
て、記録動作前においてトラック毎に再生時間情報を入
力するようにする。そして管理情報編集手順としては、
記録動作中において入力手順で入力された各トラック毎
の再生時間と記録動作の進行時間を比較し、その比較結
果に基づいて、所要時点で記録している記録データに対
してトラック分割処理を行なうようにする。
【0017】次に、同様に記録データとともに、記録デ
ータを、1つの記録データ単位となるトラック毎に管理
する管理情報が記録される記録媒体に対する、本発明の
第3の記録情報の編集方法としては、まず入力手順とし
て、記録動作後において、所要のトラックを指定して、
そのトラックの再生時間情報を入力するようにする。
【0018】そして管理情報編集手順としては、入力手
順で指定されたトラックの再生時間と、記録データとし
て記録されている、その指定されたトラックの再生時間
を比較し、その比較結果に基づいて、管理情報上で、そ
の指定されたトラックに関するトラック分割ポイントを
更新するようにする。
【0019】ここで管理情報編集手順では、入力手順で
指定されたトラックについて入力された再生時間と、指
定されたトラックの再生時間を比較し、その比較結果に
基づいて、その指定されたトラックと次のトラックを連
結させて1つのトラックとする、トラック分割ポイント
の更新処理を行なうことができるようにする。
【0020】また管理情報編集手順では、入力手順で指
定されたトラックについて入力された再生時間と、指定
されたトラックの再生時間を比較し、その比較結果に基
づいて、その指定されたトラックを分割して2つのトラ
ックとする、トラック分割ポイントの更新処理を行なう
ことができるようにする。
【0021】上記第1の記録情報の編集方法を実現する
記録装置としては、トラック毎に再生時間情報を入力す
ることができる入力手段と、入力手段により入力された
各トラック毎の再生時間と記録された各トラックの再生
時間とを比較する比較手段と、比較手段の比較結果に基
づいて記録データについてのトラック分割ポイントを判
別し、必要に応じて記録データに対するトラック分割ポ
イントを更新することができる更新制御手段とを設け
る。
【0022】ここで更新制御手段は、必要に応じて、2
つのトラックとして記録されていた記録データ部分を連
結して1つのトラックとする管理情報の更新動作を実行
することができるように構成する。
【0023】また更新制御手段は、必要に応じて、1つ
のトラックとして記録されていた記録データ部分を分割
して2つのトラックとする管理情報の更新動作を実行す
ることができるように構成する。
【0024】上記第2の記録情報の編集方法を実現する
記録装置としては、あらかじめ記録しようとするデータ
についてのトラック毎に再生時間情報を入力することが
できる入力手段と、記録動作中において入力手段で入力
された各トラック毎の再生時間と記録動作の進行時間を
比較する比較手段と、比較手段の比較結果に基づいて、
所要時点で記録している記録データに対してトラック分
割処理を行なうことができる更新制御手段とを設ける。
【0025】上記第3の記録情報の編集方法を実現する
記録装置としては、所要のトラックを指定するとともに
そのトラックの再生時間情報を入力することができる入
力手段と、入力手段で指定されたトラックの再生時間と
記録データとして記録されている指定されたトラックの
再生時間を比較する比較手段と、比較手段の比較結果に
基づいて、管理情報上でその指定されたトラックに関す
るトラック分割ポイントを判別し、必要に応じてその指
定されたトラックに関するトラック分割ポイントを更新
することができる更新制御手段とを設ける。
【0026】ここで更新制御手段は、必要に応じて、指
定されたトラックと次のトラックを連結させて1つのト
ラックとする、管理情報の更新動作を実行することがで
きるように構成する。
【0027】また更新制御手段は、必要に応じて、指定
されたトラックを分割して2つのトラックとする、管理
情報の更新動作を実行することができるように構成す
る。
【0028】
【作用】CDなどのパッケージソフトでは、添付されて
いる解説書(ライナーノート)などから各トラック(楽
曲)の演奏時間を知ることができる。そこで、各トラッ
クについて再生時間を入力するようにすれば、記録装置
ではそれに応じて最適なトラック分割を行なうことが可
能となる。
【0029】
【実施例】以下、図1〜図22を用いて、本発明の第1
〜第3の実施例として、光磁気ディスク(ミニディス
ク)記録再生装置を例にあげ、次の順序で説明する。な
お、記録再生装置の構成、トラックフォーマット、P−
TOCセクター、U−TOCセクターについては、各実
施例共通に説明する。 1.記録再生装置の構成 2.トラックフォーマット 3.P−TOCセクター 4.U−TOCセクター 5.第1の実施例(ディバイド設定処理に基づく録音後
の編集) 6.第2の実施例(ディバイド設定処理に基づく録音中
の編集) 7.第3の実施例(録音後のトラック毎のディバイド位
置編集)
【0030】1.記録再生装置の構成 図1は記録再生装置の要部のブロック図を示している。
図1において、1は例えば音声データトラックが記録さ
れている光磁気ディスクを示している。ディスク1に記
録されている楽曲等の音声データは、44.1KHz サンプリ
ングで16ビット量子化によるデジタルデータが変形D
CT(Modified Discreate Cosine Transform )圧縮技
術により約1/5に圧縮され、さらにEFM変調及びC
IRCエンコードが施されたデータとされている。
【0031】この光磁気ディスク1はスピンドルモータ
2により回転駆動される。3は光磁気ディスク1に対し
て記録/再生時にレーザ光を照射する光学ヘッドであ
り、記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱す
るための高レベルのレーザ出力をなし、また再生時には
磁気カー効果により反射光からデータを検出するための
比較的低レベルのレーザ出力をなす。
【0032】このため、光学ヘッド3はレーザ出力手段
としてのレーザダイオード、偏向ビームスプリッタや対
物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するため
のディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2軸
機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離す
る方向に変位可能に保持されている。
【0033】また、6aは供給されたデータによって変
調された磁界を光磁気ディスクに印加する磁気ヘッドを
示し、光磁気ディスク1を挟んで光学ヘッド3と対向す
る位置に配置されている。光学ヘッド3全体及び磁気ヘ
ッド6aは、スレッド機構5によりディスク半径方向に
移動可能とされている。
【0034】再生動作によって、光学ヘッド3により光
磁気ディスク1から検出された情報はRFアンプ7に供
給される。RFアンプ7は供給された情報の演算処理に
より、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォー
カスエラー信号、グルーブ情報(光磁気ディスク1にプ
リグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されて
いる絶対位置情報)等を抽出する。そして、抽出された
再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給され
る。また、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー
信号はサーボ回路9に供給される。絶対位置情報がFM
変調されて記録されているグルーブ情報はアドレスデコ
ーダ10に供給され、復調及びデコード処理が施されて
絶対位置情報とされ、マイクロコンピュータによって構
成されるシステムコントローラ11に供給されることに
なる。
【0035】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコントロ
ーラ11からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、
スピンドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サ
ーボ駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構
5を制御してフォーカス及びトラッキング制御をなし、
またスピンドルモータ2を一定線速度(CLV)に制御
する。
【0036】再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8
でEFM復調、ACIRC等のデコード処理された後、
メモリコントローラ12によって、一旦、D−RAMに
より形成されているバッファRAM13に書き込まれ
る。なお、光学ヘッド3による光磁気ディスク1からの
データの読み取り及び光学ヘッド3からバッファRAM
13までの系における再生データの転送は1.41Mbit/sec
で、しかも間欠的に行なわれる。
【0037】バッファRAM13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給され
る。そして、変形DCT処理による音声圧縮処理に対す
るデコード処理により量子化16ビットの出力デジタル
信号とされる。
【0038】出力デジタル信号は、D/A変換器15に
よってアナログ信号とされ端子16Aに供給される。そ
して、端子16より所定の回路部を経てヘッドホンやラ
イン出力端子に供給される。または、エンコーダ/デコ
ーダ部14からの出力デジタル信号はアナログ化されず
に端子16Dより光出力端子に供給される。
【0039】エンコーダ/デコーダ部8で検出されるデ
ータとして記録されているアドレス情報や制御動作に供
されるサブコードデータはシステムコントローラ11に
供給され、各種の制御動作に用いられる。さらに、記録
/再生動作のビットクロックを発生させるPLL回路の
ロック検出信号、及び再生データ(L,Rチャンネル)
のフレーム同期信号の欠落状態のモニタ信号もシステム
コントローラ11に供給される。
【0040】また、システムコントローラ11は光学ヘ
ッド3におけるレーザダイオードの動作を制御するレー
ザ制御信号SLPを出力しており、レーザダイオードの出
力をオン/オフ制御するとともに、オン制御時として
は、レーザパワーが比較的低レベルである再生時の出力
と、比較的高レベルである記録時の出力とを切り換える
ことができるようになされている。
【0041】光磁気ディスク1に対して記録動作が実行
される際には、マイク入力端子もしくはライン入力端子
から入力されたアナログ音声信号が端子17Aに供給さ
れる。そして、A/D変換器18において44,1KHz サン
プリング、量子化16ビットのデジタルデータとされた
後、エンコーダ/デコーダ部14に供給される。又は、
光入力端子から入力されるデジタル音声信号は端子17
Dからエンコーダ/デコーダ部14に供給される。
【0042】エンコーダ/デコーダ部14では入力され
たデジタル音声信号に対して、変形DCT処理による音
声圧縮エンコードを施す。エンコーダ/デコーダ部14
によって圧縮された記録データはメモリコントローラ1
2によって一旦バッファRAM13に書き込まれ、また
所定タイミングで読み出されてエンコーダ/デコーダ部
8に送られる。そしてエンコーダ/デコーダ部8でAC
IRCエンコード、EFM変調等のエンコード処理され
た後、磁気ヘッド駆動回路6に供給される。
【0043】磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対し
て磁気ヘッド6aによるN又はSの磁界印加を実行させ
る。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘ
ッドに対して、記録レベルのレーザ光を出力するように
制御信号を供給する。
【0044】19はユーザー操作に供されるキーが設け
られた操作入力部であり、再生キー、サーチキー、AM
Sキー、停止キー、録音キーなどが設けられる。また、
編集操作のためのキーも設けられ、データトラックに対
して各種編集動作が実行されるようになされている。編
集動作としては、指定した楽曲(トラック)を消去する
トラック消去、トラックを指定した箇所で2つのトラッ
クに分割するトラック分割(ディバイド)、指定した2
つのトラックを連結して1つのトラックとするトラック
連結(コンバイン)、記録されているトラックの曲順を
変更するトラック移動(ムーブ)、指定した楽曲につい
ての曲名や装填されているディスクに対するディスクタ
イトルを入力し記憶させるネームイン処理、記録されて
いる曲名やディスクタイトルを消去するネームイレーズ
処理などが用意されている。さらに本実施例では、後述
するディバイド設定処理のためのモードキーや時間情報
を入力ことができるキーが設けられている。
【0045】20は表示部であり、再生時や録音時の動
作状況、再生/録音中のトラックナンバ、進行時間、モ
ード状態、トラックに対応した文字情報等をシステムコ
ントローラ11の制御に応じて表示する。
【0046】システムコントローラ11は記録/再生/
編集等の各種動作を制御するためにマイクロコンピュー
タによって構成されている。11aはシステムコントロ
ーラ11内におけるRAMであり、例えばS−RAMに
よって構成されている。
【0047】ディスク1に対して記録/再生動作を行な
う際には、ディスク1に記録されている管理情報、即ち
P−TOC、U−TOCは、バッファRAM13に読み
込まれて保持される。例えばディスク装填時にこの読み
出しが行なわれる。このためバッファRAM13は、上
記した記録データ/再生データのバッファエリアと、管
理情報を保持するエリアが分割設定されている。システ
ムコントローラ11はバッファRAM13に読み込んだ
管理情報に応じてディスク1上の記録可能な領域や、再
生すべきトラックのアドレスを判別して、各種制御を行
なうことになる。
【0048】また、U−TOCはデータの記録や消去に
応じて編集されて書き換えられるものであるが、システ
ムコントローラ11は記録/消去動作のたびにこの編集
処理をバッファRAM13に記憶されたU−TOC情報
に対して行ない、所定のタイミングでバッファRAM1
3上のU−TOCをディスク1のU−TOCエリアに記
録するようにしている。
【0049】2.トラックフォーマット ここでミニディスクシステムにおけるディスク上のトラ
ックフォーマットについて説明する。ミニディスクシス
テムでのトラックフォーマットは図18のように4セク
ターの(1セクタ=2352バイト)サブデータ領域と
32セクターのメインデータ領域からなるクラスタCL
(=36セクタ−)が連続して形成されており、1クラ
スタが記録時の最小単位とされる。1クラスタは2〜3
周回トラック分に相当する。なお、アドレスは1セクタ
ー毎に記録される。4セクターのサブデータ領域はサブ
データやリンキングエリアとしてなどに用いられ、TO
Cデータ、オーディオデータ等の記録は32セクターの
メインデータ領域に行なわれる。
【0050】また、セクターはさらにサウンドグループ
に細分化され、2セクターが11サウンドグループに分
けられている。そして、424バイトのサウンドグルー
プ内にはデータがLチャンネルとRチャンネルに分けら
れて記録されることになる。1サウンドグループは11.6
1msec の時間に相当する音声データ量となり、1クラス
タは再生時間として約2秒のデータ量となる。なお、L
チャンネル又はRチャンネルのデータ領域となる212
バイトをサウンドフレームとよんでいる。
【0051】音声データの記録されるセクターのフォー
マットは図19のように設定されている。このセクター
(2352バイト)において、先頭の12バイトは同期
データとされる。続いて3バイトがクラスタアドレス及
びセクターアドレス用に設定され、続く1バイトがモー
ドとされ、ヘッダとされる。
【0052】ヘッダにつづいて4バイトがサブヘッダと
され、サブヘッダにつづくバイト、即ちセクターの第2
1バイト目〜第2352バイト目までの2332バイト
がデータエリア(Data0 〜Data2331)とされている。こ
の2332バイトのデータエリアには212バイトのサ
ウンドフレームが11単位(=5.5 サウンドグループ)
記録されることになる。
【0053】3.P−TOCセクター 次に、ディスク1においてトラックの記録/再生動作な
どの管理を行なう管理情報として、まずP−TOCセク
ターについて説明する。P−TOC情報としては、ディ
スクの記録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)
などのエリア指定やU−TOCエリアの管理等が行なわ
れる。なお、ディスク1が再生専用の光ディスクである
プリマスタードディスクの場合は、P−TOCによって
ROM化されて記録されている楽曲の管理も行なうこと
ができるようになされている。
【0054】図20はP−TOC用とされる領域(例え
ばディスク最内周側のROMエリア)において繰り返し
記録されるP−TOC情報の1つのセクター(セクター
0)を示している。なお、P−TOCセクターはセクタ
ー0〜セクター4まで存在するが、セクター1以降はオ
プションとされている。
【0055】P−TOCセクター0のデータ領域(4バ
イト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオール0
又はオール1の1バイトデータによって成る同期パター
ンを及びクラスタアドレス及びセクターアドレスを示す
アドレス等が4バイト付加され、以上でヘッダとされ
る。また、ヘッダに続いて所定アドレス位置に『MIN
I』という文字に対応したアスキーコードによる識別I
Dが付加され、P−TOCの領域であることが示され
る。
【0056】さらに、続いてディスクタイプや録音レベ
ル、記録されている最初の楽曲の曲番(First TNO)、最
後の楽曲の曲番(Last TNO) 、リードアウトスタートア
ドレスLOA 、パワーキャルエリアスタートアドレスP
A 、U−TOCのスタートアドレスUSTA 、録音可
能なエリア(レコーダブルユーザーエリア)のスタート
アドレスRSTA 等が記録される。
【0057】続いて、ピット形態で記録されている各楽
曲等を後述する管理テーブル部におけるパーツテーブル
に対応させるテーブルポインタ(P-TNO1 〜P-TNO255) を
有する対応テーブル指示データ部が用意されている。
【0058】そして対応テーブル指示データ部に続く領
域には、テーブルポインタ(P-TNO1〜P-TNO255) に対応
されることになる、(01h) 〜(FFh) までの255個のパ
ーツテーブルが設けられた管理テーブル部が用意され
る。なお本明細書において『h』を付した数値はいわゆ
る16進表記のものである。それぞれのパーツテーブル
には、或るパーツについて起点となるスタートアドレ
ス、終端となるエンドアドレス、及びそのパーツのモー
ド情報(トラックモード)が記録できるようになされて
いる。
【0059】各パーツテーブルにおけるトラックのモー
ド情報とは、そのパーツが例えばオーバーライト禁止や
データ複写禁止に設定されているか否かの情報や、オー
ディオ情報か否か、モノラル/ステレオの種別などが記
録されている。
【0060】管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) ま
での各パーツテーブルは、テーブルポインタ (P-TNO1〜
P-TNO255) によって、そのパーツの内容が示される。つ
まり、第1曲目の楽曲についてはテーブルポインタP-TN
O1として或るパーツテーブル(例えば(01h) )が記録さ
れており、この場合パーツテーブル(01h) のスタートア
ドレスは第1曲目の楽曲の記録位置のスタートアドレス
となり、同様にエンドアドレスは第1曲目の楽曲が記録
された位置のエンドアドレスとなる。さらに、トラック
モード情報はその第1曲目についての情報となる。な
お、実際にはテーブルポインタには所定の演算処理によ
りP−TOCセクター0内のバイトポジションで或るパ
ーツテーブルを示すことができる数値が記されている。
【0061】同様に第2曲目についてはテーブルポイン
タP-TNO2に示されるパーツテーブル(例えば(02h) )
に、その第2曲目の記録位置のスタートアドレス、エン
ドアドレス、及びトラックモード情報が記録されてい
る。以下同様にテーブルポインタはP-TNO255まで用意さ
れているため、P−TOC上では第255曲目まで管理
可能とされている。そして、このようにP−TOCセク
ター0が形成されることにより、例えば再生時におい
て、所定の楽曲をアクセスして再生させることができ
る。
【0062】なお、記録/再生可能な光磁気ディスクの
場合いわゆるプリマスタードの楽曲エリアが存在しない
ため、上記した対応テーブル指示データ部及び管理テー
ブル部は用いられず(これらは続いて説明するU−TO
Cで管理される)、従って各バイトは全て『00h』と
されている。ただし、全ての楽曲がROM形態(ピット
形態)で記録されているプリマスタードタイプのディス
ク、及び楽曲等が記録されるエリアとしてROMエリア
と光磁気エリアの両方を備えたハイブリッドタイプのデ
ィスクについては、そのROMエリア内の楽曲の管理に
上記対応テーブル指示データ部及び管理テーブル部が用
いられる。
【0063】4.U−TOCセクター 続いてU−TOCとしてU−TOCのセクター0及びセ
クター2の説明を行なう。なお、U−TOCセクターと
してはセクター0〜セクター7まで構成することがで
き、セクター1及びセクター4はトラックやディスクに
対応する文字情報を記録できるエリアとされ、またセク
ター2は録音日時情報を記録できるエリアとされてい
る。これらは本発明と直接関係ないため説明を省略す
る。
【0064】図21はU−TOCセクター0のフォーマ
ットを示しており、主にユーザーが録音を行なった楽曲
や新たに楽曲が録音可能なフリーエリアについての管理
情報が記録されているデータ領域とされる。例えばディ
スク1に或る楽曲の録音を行なおうとする際には、シス
テムコントローラ11は、U−TOCセクター0からデ
ィスク上のフリーエリアを探し出し、ここに音声データ
を記録していくことになる。また、再生時には再生すべ
き楽曲が記録されているエリアをU−TOCセクター0
から判別し、そのエリアにアクセスして再生動作を行な
う。
【0065】図21に示すU−TOCセクター0には、
P−TOCと同様にまずヘッダが設けられ、続いて所定
アドレス位置にメーカーコード、モデルコード、最初の
楽曲の曲番(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TN
O)、セクター使用状況(Usedsectors)、ディスクシリア
ルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
【0066】さらに、ユーザーが録音を行なって記録さ
れている楽曲の領域やフリーエリア等を後述する管理テ
ーブル部に対応させることによって識別するため、対応
テーブル指示データ部として各種のテーブルポインタ(P
-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) が記録さ
れる領域が用意されている。
【0067】そしてテーブルポインタ(P-DFA〜P-TNO25
5) に対応させることになる管理テーブル部として(01h)
〜(FFh) までの255個のパーツテーブルが設けら
れ、それぞれのパーツテーブルには、上記図20のP−
TOCセクター0と同様に或るパーツについて起点とな
るスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、その
パーツのモード情報(トラックモード)が記録されてい
る。さらにこのU−TOCセクター0の場合、各パーツ
テーブルで示されるパーツが他のパーツへ続いて連結さ
れる場合があるため、その連結されるパーツのスタート
アドレス及びエンドアドレスが記録されているパーツテ
ーブルを示すリンク情報が記録できるようにされてい
る。
【0068】この種の記録再生装置では、1つの楽曲の
データを物理的に不連続に、即ち複数のパーツにわたっ
て記録されていてもパーツ間でアクセスしながら再生し
ていくことにより再生動作に支障はないため、ユーザー
が録音する楽曲等については、録音可能エリアの効率使
用等の目的から、複数パーツにわけて記録する場合もあ
る。
【0069】そのため、リンク情報が設けられ、例えば
各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) に
よって、連結すべきパーツテーブルを指定することによ
ってパーツテーブルが連結できるようになされている。
つまりU−TOCセクター0における管理テーブル部に
おいては、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現
しており、例えば3つのパーツが連結されて構成される
楽曲についてはリンク情報によって連結される3つのパ
ーツテーブルによって、そのパーツ位置の管理はなされ
る。なお、実際にはリンク情報は所定の演算処理により
U−TOCセクター0内のバイトポジションとされる数
値で示される。即ち、304+(リンク情報)×8(バ
イト目)としてパーツテーブルを指定する。なお、プリ
マスタードディスク等においてピット形態で記録される
楽曲等については通常パーツ分割されることがないた
め、前記図20のとおりP−TOCセクター0において
リンク情報はすべて『(00h) 』とされている。
【0070】U−TOCセクター0の管理テーブル部に
おける(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、テー
ブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TN
O255) によって、以下のようにそのパーツの内容が示さ
れる。
【0071】テーブルポインタP-DFA は光磁気ディスク
1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥
領域となるトラック部分(=パーツ)が示された1つの
パーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパ
ーツテーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存
在する場合はテーブルポインタP-DFA において(01h)〜
(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパ
ーツテーブルには、欠陥パーツがスタート及びエンドア
ドレスによって示されている。また、他にも欠陥パーツ
が存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリンク
情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパーツ
テーブルにも欠陥パーツが示されている。そして、さら
に他の欠陥パーツがない場合はリンク情報は例えば『(0
0h) 』とされ、以降リンクなしとされる。
【0072】テーブルポインタP-EMPTY は管理テーブル
部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭
のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテ
ーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY と
して、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。
未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブ
ルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブル
からリンク情報によって順次パーツテーブルが指定され
ていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル
部上で連結される。
【0073】テーブルポインタP-FRA は光磁気ディスク
1上のデータの書込可能なフリーエリア(消去領域を含
む)について示しており、フリーエリアとなるトラック
部分(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブ
ル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、
フリーエリアが存在する場合はテーブルポインタP-FRA
において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、
それに相当するパーツテーブルには、フリーエリアであ
るパーツがスタート及びエンドアドレスによって示され
ている。また、このようなパーツが複数個有り、つまり
パーツテーブルが複数個有る場合はリンク情報により、
リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブルまで順次
指定されている。
【0074】図22にパーツテーブルにより、フリーエ
リアとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパ
ーツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとされ
ている時に、この状態が対応テーブル指示データP-FRA
に引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h)
のリンクによって表現されている状態を示している。な
お上記した欠陥領域や未使用パーツテーブルの管理形態
もこれと同様となる。
【0075】ところで、全く楽曲等の音声データの記録
がなされておらず欠陥もない光磁気ディスクであれば、
テーブルポインタP-FRA によってパーツテーブル(01h)
が指定され、これによってディスクのレコーダブルユー
ザーエリアの全体がフリーエリアであることが示され
る。そして、この場合残る(02h) 〜(FFh) のパーツテー
ブルは使用されていないことになるため、上記したテー
ブルポインタP-EMPTY によってパーツテーブル(02h) が
指定され、また、パーツテーブル(02h) のリンク情報と
してパーツテーブル(03h) が指定され・・・・・・、というよ
うにパーツテーブル(FFh) まで連結される。この場合パ
ーツテーブル(FFh) のリンク情報は以降連結なしを示す
『(00h) 』とされる。なお、このときパーツテーブル(0
1h) については、スタートアドレスとしてはレコーダブ
ルユーザーエリアのスタートアドレスが記録され、また
エンドアドレスとしてはリードアウトスタートアドレス
の直前のアドレスが記録されることになる。
【0076】テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、光
磁気ディスク1にユーザーが記録を行なった楽曲につい
て示しており、例えばテーブルポインタP-TNO1では1曲
目のデータが記録された1又は複数のパーツのうちの時
間的に先頭となるパーツが示されたパーツテーブルを指
定している。
【0077】例えば1曲目とされた楽曲がディスク上で
トラックが分断されずに、つまり1つのパーツで記録さ
れている場合は、その1曲目の記録領域はテーブルポイ
ンタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるスタート
及びエンドアドレスとして記録されている。
【0078】また、例えば2曲目とされた楽曲がディス
ク上で複数のパーツに離散的に記録されている場合は、
その楽曲の記録位置を示すため各パーツが時間的な順序
に従って指定される。つまり、テーブルポインタP-TNO2
に指定されたパーツテーブルから、さらにリンク情報に
よって他のパーツテーブルが順次時間的な順序に従って
指定されて、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテー
ブルまで連結される(上記、図22と同様の形態)。こ
のように例えば2曲目を構成するデータが記録された全
パーツが順次指定されて記録されていることにより、こ
のU−TOCセクター0のデータを用いて、2曲目の再
生時や、その2曲目の領域へのオーバライトを行なう際
に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6をアクセスさせ離散
的なパーツから連続的な音楽情報を取り出したり、記録
エリアを効率使用した記録が可能になる。
【0079】5.第1の実施例(ディバイド設定処理に
基づく録音後の編集) 以上のような管理情報が記録されているディスクに対す
る上述した構成の記録再生装置により実現できる第1の
実施例を説明する。なお、各実施例での録音動作として
はCDプレーヤなどからのアナログライン入力音声(端
子17Aの入力)を録音する動作を想定して説明する。
この第1の実施例としては、録音前、録音中、もしくは
録音後においてユーザーがディスク1に録音しようとす
る各トラック(再生装置側から供給される音声信号に設
定されている各トラック)について、時間情報を入力す
るディバイド設定処理を行なうようにする。そして記録
再生装置は録音後においてディバイド設定処理で入力さ
れた各トラックの時間情報に応じてディバイドポイント
を適正化する処理を行なうものである。
【0080】なお、録音中は、記録再生装置のシステム
コントローラ11は3秒以上の無音部分の検出を行なっ
て自動的にトラック分割を行なっていってもよいし、も
しくは録音中のトラック分割は実行しないようにしても
よい。無音検出によるトラック分割が行なわれた場合に
おいて、ディバイドポイントが不適性であった場合は録
音後の処理でディバイドポイントが適性化されることに
なり、また録音中に全くトラック分割がなされなかった
場合は、録音後の処理で適正なディバイドポイントが設
定されてトラック分割が行なわれることになる。
【0081】まずディバイド設定処理について説明す
る。図2はディバイド設定処理を実行するためのシステ
ムコントローラ11の処理を示す。ユーザーは録音前、
録音中、録音後の任意の時点でディバイド設定操作を行
なう。所定の操作でディバイド設定モードとされると、
システムコントローラ11は処理をステップF101からF1
02に進め、まず変数nを1にセットする。そして第nト
ラック、つまり最初に第1トラックの再生時間について
ユーザーに対して入力要求を行なう(F103)。例えば表示
部20に入力用の表示を実行させる。なお、ここで第1
トラックといっているのは、今回録音を行なうことにな
る最初のトラックであり、例えば10曲入CDの全曲に
ついてトラックナンバ順に再生させてディスク1に録音
する場合は、そのCDの第1トラック(1曲目)とな
る。
【0082】ユーザーは録音する第1トラックについ
て、CDの解説書などをみながら、操作部19からその
再生時間を入力する (F105→YES)。するとシステムコン
トローラ11は、入力された再生時間を第1トラックの
再生時間TT(1) としてRAM11aに記憶する(F10
6)。そして、変数nをインクリメントし(F107)、ステッ
プF103に戻る。つまり、続いて第2トラックの再生時間
について入力要求を行なうことになる。
【0083】ユーザーはこのように第1トラックから最
後のトラックまで、それぞれ再生時間を入力していく。
そして例えば10曲入CDのダビングであれば、第10
トラックについての再生時間まで入力した時点、つまり
変数n=11となっている時点で、ディバイド設定モー
ドの終了操作を行なう。すると処理はステップF104から
F108に進み、システムコントローラ11は変数n−1の
値、つまり『10』を再生装置側から供給される全トラ
ック数TNPBとしてRAM11aに記憶し、処理を終え
る。
【0084】この操作が録音終了前にされることによ
り、システムコントローラ11はこれから録音する、も
しくは録音中の音声データが録音終了時点で何トラック
のデータとなるべきものであるか、及び各トラックにつ
いての再生時間が把握される。又、録音後に上記操作が
された場合は、録音された音声データが、何トラックで
構成されていなければならないものであるかが分かるこ
とになり、また各トラックについての再生時間が把握さ
れる。
【0085】なお、このディバイド設定処理としては、
図3のように実行してもよい。図3の処理例では、ユー
ザーが所定の操作を行なってディバイド設定モードとさ
れたら、まず録音させる音声データのトラック数を入力
させるものである。つまり先にトラック数mの入力要求
を行ない(F203)、入力されたら (F204→YES)、その入力
値mを再生装置側から供給される全トラック数TNPB
してRAM11aに記憶する(F204)。次に変数nを1に
セットし(F205)、第nトラック、つまり最初に第1トラ
ックの再生時間についてユーザーに対して入力要求を行
なう(F206)。
【0086】ユーザーが録音する第1トラックについて
操作部19からその再生時間を入力したら (F207→YE
S)、システムコントローラ11は、入力された再生時間
を第1トラックの再生時間TT(1) としてRAM11a
に記憶する(F208)。そして、変数n=mでなければ (F2
09→NO) 、変数nをインクリメントし(F210)、ステップ
F206に戻る。つまり、続いて第2トラックの再生時間に
ついて入力要求を行なうことになる。この処理を繰り返
し、つまりユーザーは第1〜第mトラックまで、それぞ
れ再生時間を入力していくことになる。そして第mトラ
ックについての再生時間を入力した時点では変数n=m
となり (F209→YES)、処理を終える。
【0087】以上の図2又は図3に例にあげた処理によ
り、ディバイド設定処理としてシステムコントローラ1
1には録音するトラック数TNPB及び各トラックの再生
時間TT(1) 〜TT(m) が取り込まれることになる。
【0088】図4は録音開始後のシステムコントローラ
11の処理を示している。録音開始前に上記のディバイ
ド設定処理がなされたか否かに関わらず、ユーザーによ
って録音操作がなされたら、まずシステムコントローラ
11は録音前の状態におけるU−TOCセクター0か
ら、その時点での最後のトラックナンバ(Last TNO) を
取り込み、これを録音前のトラック数PastTNとして記
憶する。録音のためにバージンディスクが装填されてい
る場合は録音前のトラック数PastTN=0となり、また
例えば3曲が既に録音されているディスクに対して、そ
れらを消去せずに録音を行なう場合は、録音前のトラッ
ク数PastTN=3となる。なお、図4には示していない
が、過去に記録されていた楽曲に対して上書き記録する
場合は、その消去される楽曲(トラック)数に応じて録
音前のトラック数PastTNが設定されることになる。つ
まり、録音前のトラック数PastTNは、今回の録音終了
後において、今回の録音にかかるトラックを判別する情
報とするものである。即ち、今回の録音にかかる先頭の
トラックは、トラックナンバがPastTN+1となるトラ
ックである。
【0089】続いて録音動作に入る(F303)。記録再生装
置の録音時の動作は上述した通りであり、ここではシス
テムコントローラ11の制御については詳述を避ける
が、端子17Aに供給される音声信号に対して音声圧縮
処理等が施され、ディスク1に記録されていく。このと
きシステムコントローラ11は、無音検出に応じてトラ
ック分割を行なっていってもよい。
【0090】録音動作が終了したら (F304→YES)、シス
テムコントローラ11はその時点でディバイド設定がな
されていたか否かを判別する(F305)。つまり、録音開始
前もしくは録音中に、システムコントローラ11がユー
ザーの操作に基づいて上述した図2又は図3の処理でデ
ィバイド設定処理を行ない、RAM11aに録音するト
ラック数TNPB及び各トラックの再生時間TT(1) 〜T
(m) が取り込まれているか否かを確認する。
【0091】もしディバイド設定処理が行なわれていな
かったら、ステップF306に進み、録音終了後におけるユ
ーザーの操作、つまり録音後においてディバイド設定処
理が実行されることを待機する。ここで録音終了後にユ
ーザーがディバイド設定モードとする操作を行なった
ら、ステップF307に進み、図2又は図3のディバイド設
定処理を行なうことになる。録音前、録音中、もしくは
録音後においてもディバイド設定処理が行なわれなかっ
たら、そのまま処理を終える (F306→NO) 。
【0092】録音前、録音中、もしくは録音後のいづれ
かにおいてディバイド設定処理が行なわれた場合は、シ
ステムコントローラ11は録音後においてステップF308
以降のディバイドポイント適正化処理に移ることにな
る。まず、録音したトラック数TNRCを判別するため
に、その時点のU−TOCセクター0における最後のト
ラックナンバ(Last TNO)を確認する。つまりこれはステ
ップF303での録音処理に伴って更新された値であり、そ
の時点のディスク1における総トラック数である。この
最後のトラックナンバ(Last TNO)から録音前の時点で取
り込んでおいた録音前のトラック数PastTNを減算する
ことで、今回の録音処理(F303)で録音されたトラック数
TNRCが得られる(F308)。例えば今回バージンディスク
に録音したのであれば、録音前のトラック数PastTN=
0であるので、録音したトラック数TNRC=最後のトラ
ックナンバ(Last TNO)となる。また、例えば3曲が既に
録音されていたディスクに追加録音した場合は、録音前
のトラック数PastTN=3であるので、録音したトラッ
ク数TNRC=(Last TNO)−3となる。
【0093】次に変数nを1にセットする(F309)。そし
て、記録側のトラックナンバをあらわす変数Xとして、
変数nに録音前のトラック数PastTNを加算する(F31
0)。つまりこのときの変数Xの値は、今回の録音処理に
かかる最初のトラックのトラックナンバとなる。
【0094】次にディスク1上に録音された第Xトラッ
クの演奏時間を算出する(F311)。この算出は第Xトラッ
クとしてのアドレス量、つまりクラスタ数、セクター数
から時間情報に換算することで行なわれる。クラスタ
数、セクター数はU−TOC上に記録される第Xトラッ
クにかかるパーツについてエンドアドレスからスタート
アドレスを減算することで得られる。なお、そのトラッ
クが複数のパーツにわかれて録音されている場合は、各
パーツについてエンドアドレスからスタートアドレスを
減算して得たアドレス量を加算することになる。
【0095】図18で説明したように1クラスタは36
セクターからなり、このうち32セクターにデータが記
録される。そしてミニディスクシステムでは44.1KHz で
512サンプルのデータを1サウンドグループとして扱
い、1セクターは5.5 サウンドグループであるため、1
サウンドグループ、1セクター、1クラスタの各再生時
間は次のように求められる。 1サウンドグループの再生時間=512/(44.1×
1000) 1セクターの再生時間={512/(44.1×100
0)}×5.5 1クラスタの再生時間={512/(44.1×100
0)}×176 従って算出したアドレス量(何クラスタ、何セクター)
からの時間への変換は、クラスタ数をZ、セクター数を
Yとしたとき、 (Z×32+Y)×512/(44.1×1000) として求められる。
【0096】次にステップF312では算出した第Xトラッ
クの再生時間を変数RTTにセットする。そして、トラ
ックXの再生時間RTTと、録音する最初のトラックの
再生時間としてディバイド設定処理でユーザーが入力し
た再生時間TT(n) (=TT(1))を比較する(F313)。
【0097】ここで、RTT>TT(1) である場合と
は、例えば録音中に無音検出によるトラック分割を行な
っていたとしても、第Xトラック(録音した最初のトラ
ック)が適正な位置で分割されていなかった場合であ
る。つまり、本来第(X+1)トラックとなるべきデー
タまでもが第Xトラックとして管理されている状態であ
る。そこで処理をステップF314に進め、まずユーザーが
入力した再生時間TT(n)をアドレス量ADD に換算す
る。この換算はまず総セクター数YYとして YY=(44.1×1000)TT(n) /512 で求める。そして得られた総セクター数YYについて3
2で割った値がクラスタ数Z、そのときのあまりの値が
セクター数Yとなる。つまりアドレス量ADD はZクラ
スタ、Yセクターとなる。
【0098】次に、第Xトラックのスタートアドレスに
アドレス量ADD を加えた値をディバイドポイントP−
DVとする(F315)。つまりスタートアドレスから、時間
的にみて再生時間TT(n) 後の再生ポイントがディバイ
ドポイントP−DVとなる。なお、第Xトラックが複数
のパーツに分けられて記録されている場合は、パーツ毎
にアドレス量を加算していくことでディバイドポイント
P−DVがみつけられる。
【0099】ディバイドポイントP−DVが得られた
ら、そこでディバイド処理を行なうことになる(F316)。
ステップF316のディバイド処理としては、例えば図6、
図7、図9のような処理例が考えられる。図6はステッ
プF315で得られたディバイドポイントP−DVでそのま
まトラック分割してしまう例である。
【0100】この処理としては、まずその時点で第(X
+1)トラックとされているトラック以降の各トラック
ナンバを繰り上げる(F401)。この時点で第(X+1)ト
ラックはなくなるが、ここでディバイドポイントP−D
Vの次のアドレスP−DV+1から第Xトラックのエン
ドアドレスまでの時間的に連続するデータを、第(X+
1)トラックとして管理するようにする(F402)。そし
て、第Xトラックとしては、エンドアドレスをディバイ
ドポイントP−DVのアドレスとする(F403)。最後に、
ディバイド処理によりトラック数が1つ増えるため、最
後のトラックナンバ(Last TNO)を、1を加えた値に更新
する(F404)。これにより、第Xトラックの途中でトラッ
ク分割が行なわれ、それまで第Xトラックの後半部分と
されていたデータが第(X+1)トラックとされること
になる。
【0101】図7、図9の例はステップF315で得られた
ディバイドポイントP−DVを調整するものである。即
ち、ユーザーが入力した再生時間TT(n) は必ずしも正
確とはいいきれないため、図7の例では無音検出で、ま
た図9の例ではリハーサル再生により、ディバイドポイ
ントP−DVを調整できるようにしている。
【0102】図7の場合、ステップF315でディバイドポ
イントP−DVが得られたら、まずそのディバイドポイ
ントP−DVを中心として前後α時間分の領域を再生し
てみる(F411)。例えば図8(a)のように本来、トラッ
クXとトラックX+1の切れ目で無音部分がある場合
に、ディスク1上ではトラック分割されていなかった場
合を考える。例えば録音中に無音検出によるトラック分
割を行なっていなかった場合や、無音検出を行なってい
たが、無音期間が3秒未満であってトラック分割がされ
なかったような場合である。ここでユーザーが入力した
再生時間TT(n) に基づいて得たディバイドポイントP
−DVが図8(b)のように無音部分より多少ずれた地
点となっていたとする。
【0103】このときステップF411の処理で、図8に示
すようにP−DV−αのアドレスからP−DV+αのア
ドレスまでを再生してみる。なお、このとき実際にスピ
ーカ等から音声出力をする必要はない。この再生処理で
無音期間が検出されたら、ステップF412からF413に進ん
で、その無音期間内に相当するアドレスがディバイドポ
イントP−DVとなるようにディバイドポイントP−D
Vの値を更新する。なお、この場合の無音検出としては
無音状態が3秒未満であっても無音期間と判断する。例
えば0.5秒程度以上の無音状態を無音期間と判断すれ
ばよい。なお、この再生動作中に無音期間が検出されな
かった時は、ディバイドポイントP−DVは更新しない
(F412→NO) 。
【0104】このように無音検出を行なってみて、無音
期間があった場合はディバイドポイントP−DVをその
位置に更新する。その後、ステップF414〜F417では、図
6のステップF401〜F404と同様の処理を行なってトラッ
ク分割を行なうことになる。つまり図8(c)のように
トラックが分割される。この処理例を採用することで、
より正確なポイントでのトラック分割が可能となる。
【0105】また図9の処理例では、ステップF315でデ
ィバイドポイントP−DVが得られたら、まずそのディ
バイドポイントP−DVから、その後β時間分の領域を
再生させる(F421)。例えば図10(a)のように本来、
トラックXとトラックX+1の切れ目とされる位置で、
ディスク1上では図10(b)のようにトラック分割さ
れていなかった場合を考える。ここでユーザーが入力し
た再生時間TT(n) に基づいて得たディバイドポイント
P−DVが図10(b)のように本来の切れ目より多少
ずれた地点となっていたとする。
【0106】このときステップF421の処理で、図10に
示すようにP−DVのアドレスからP−DV+βのアド
レスまでをリハーサル再生させる。このときは実際にス
ピーカ等から音声出力をすることになる。ユーザーはこ
の再生音声を聞いて、分割ポイントがこれで良ければ分
割OKの操作を行なう(F422)。また分割ポイントを修正
させたい場合は、ディバイドポイントの変更操作を行な
う(F423)。そしてディバイドポイントの変更操作が行な
われたら、図10に示すようにディバイドポイントP−
DVを更新する。そしてステップF421に戻って、新たな
ディバイドポイントP−DVからリハーサル再生を行な
う。
【0107】このようにリハーサル再生を行なってユー
ザーにディバイドポイントを調整させ、あるディバイド
ポイントからのリハーサル再生に対して分割OK操作が
されたら、ステップF422からF425に進んむ。そして、ス
テップF425〜F428では、図6のステップF401〜F404と同
様の処理を行なってトラック分割を行なうことになる。
つまり、図10(c)のようにトラックが分割される。
この処理例を採用することで、より正確なポイントでの
トラック分割が可能となる。
【0108】図4のステップF316でディバイド処理が行
なわれたら、ステップF318でそのときの変数Xがそのと
きの最後のトラックナンバ(Last TNO)と一致しているか
否かを確認し、一致していなければ、変数nをインクリ
メントして(F319)、ステップF310に戻る。そして変数X
はn+PastTNO とされるため、録音した第2のトラック
の処理に移ることになる。そして同様にステップF311,F
312 の処理を行ない、ステップF313でトラックXの再生
時間RTTと、録音する第2のトラックの再生時間とし
てディバイド設定処理でユーザーが入力した再生時間T
(n) (=TT(2) )を比較する。
【0109】ここで、RTT<TT(2) であったとす
る。この場合とは、例えば曲の途中に無音部分があっ
て、録音中に無音検出に基づいて誤ってトラック分割を
行なってしまったような場合である。つまり、本来第X
トラック(第2トラック)となるべきデータが、前半が
第Xトラック(録音されている第2のトラック)、後半
が第(X+1)トラック(録音されている第3のトラッ
ク)として管理されている状態である。そこで処理をス
テップF317に進め、第Xトラックと第(X+1)トラッ
クを連結するコンバイン処理を行なう。
【0110】この処理は図11に示すように、まず第X
トラックのスタートアドレスから、第(X+1)トラッ
クのエンドアドレスまでの時間的に連続しているデータ
が、第Xトラックとして管理されるようにU−TOCを
書き換える(F501)。つづいてこの処理により第(X+
1)トラックがなくなったため、第(X+2)トラック
以降の各トラックのトラックナンバを繰り下げる(F50
2)。最後に、この処理に伴ってトラック数が1つ減るた
め、最後のトラックナンバ(Last TNO)を1減算した値に
更新する(F503)。
【0111】図4のステップF317でコンバイン処理が行
なわれたら、ステップF318でそのときの変数Xがそのと
きの最後のトラックナンバ(Last TNO)と一致しているか
否かを確認し、一致していなければ、変数nをインクリ
メントして(F319)、ステップF310に戻る。そして変数X
はn+PastTNO とされるため、録音した第3のトラック
の処理に移ることになる。そして同様にステップF311,F
312 の処理を行ない、ステップF313でトラックXの再生
時間RTTと、録音する第3のトラックの再生時間とし
てディバイド設定処理でユーザーが入力した再生時間T
(n) (=TT(3) )を比較する。
【0112】ここで、RTT=TT(3) であれば、ディ
スク1上ではトラックX(録音した第3のトラック)は
本来のトラック分割地点で分割され、次のトラックに移
っていることになる。このためディバイドポイントの変
更は不要であり、ステップF318に進む。なお、ディバイ
ドポイントはセクターアドレス単位で設定されるため、
RTTとTT(n) が完全に一致することはあまりないと
考えられる。このため、ステップF313でRTT=TT
(n) と判断するのは、完全一致のときのみではなく、一
致範囲としてある程度、幅を持たせることが好ましい。
つまり実際にはRTT≒TT(n) であるか否かの判断を
行なう。
【0113】以上のような処理を変数nをインクリメン
トしながら繰り返していくことで、録音された全トラッ
クについてディバイドポイントの適正化がおこなわれる
ことになる。そしてステップF318でX=Last TNOとなっ
た時点でステップF320に進み、これまでバッファRAM
13上でディバイドポイント適正化のために更新したU
−TOCデータを、ディスク1に書き込むことで、ディ
バイドポイント適正化処理は終了され、この時点で再生
側と同様のトラック分割状態が得られることになる。
【0114】このディバイドポイント適正化処理による
トラック分割状態の変移を図5に示す。本来CDなどの
再生側では図5(a)のようにトラックM1 〜M6 が存
在したとする。ここで、実施例の記録再生装置では録音
中に無音検出によるトラック分割を行なっていたが、ト
ラックM2 とM3 の間に無音期間がなく、またトラック
4 の途中に無音期間が生じていたとすると、録音した
ディスク1に関しては録音終了時点で図5(b)のよう
にトラックが管理されていることになる。
【0115】この場合、図4のディバイドポイント適正
化処理において、まず変数n=1の時点(バージンディ
スクに録音したと仮定して、X=1の時点)ではステッ
プF313でRTT=TT(n) と判断されるため、ディバイ
ドポイントの変更処理は行なわれない。続いて変数n=
2の時点(X=2の時点)で、ステップF313でRTT>
TT(n ) と判断される。そしてステップF315で図5
(c)のようにディバイドポイントP−DVが設定され
る。
【0116】そして図6の処理で(又は図7もしくは図
9の処理でバイドポイントP−DVが調整された後)、
まず図5(d)のようにトラックM3 〜M6 がトラック
4〜M7 に繰り上げられ、続いて図5(e)のように
P−DV+1のアドレスからトラックM2 のエンドアド
レスまでが新たなトラックM3 とされる。そして図5
(f)のようにトラックM2 のエンドアドレスはバイド
ポイントP−DVのアドレスとされる。この時点でトラ
ックM2 は図5(a)と同様の状態に管理されることに
なる。
【0117】続いてX=3とされた時点ではステップF3
13でRTT=TT(n) と判断され、処理は行なわれない
が、その次にX=4の時点で、ステップF313でRTT<
TT(n) と判断され、ステップF317のコンバイン処理に
入る。まず図5(g)の状態からトラックM4 のスター
トアドレスからトラックM5のエンドアドレスまでが、
図5(h)のようにトラックM4 とされる。そして、図
5(h)ではトラックM5 がなくなるため、トラックM
6 ,M7 が図5(i)のようにトラックM5 ,M6 とさ
れる。以降、X=5の時点及びX=6の時点では処理は
行なわれず、最終的に図5(j)の状態となり、即ち、
図5(a)と同様のトラック管理状態が得られることに
なる。
【0118】以上の第1の実施例の処理により、アナロ
グライン録音の場合も、再生側と同様のトラック状態が
得られることになり、録音後にユーザーが手動で適正な
分割地点を探してディバイドもしくはコンバイン操作を
していくということは不要になる。
【0119】6.第2の実施例(ディバイド設定処理に
基づく録音中の編集) 次に第2の実施例を説明する。この第2の実施例として
は、録音前においてユーザーがディスク1に録音しよう
とする各トラック(再生装置側から供給される音声信号
に設定されている各トラック)について、時間情報を入
力するディバイド設定処理を行なうようにする。そして
記録再生装置は録音中にディバイド設定処理で入力され
た各トラックの時間情報に応じてディバイドポイントを
設定していく処理を行なうものである。なおこの場合、
システムコントローラ11は録音中の無音検出は行なわ
ない。
【0120】図12は第2の実施例となるシステムコン
トローラ11の処理を示す。録音操作が行なわれると、
システムコントローラ11は処理をステップF601からF6
02に進める。なお、録音操作を行なう前の時点で、ユー
ザーは図2又は図3のディバイド設定処理を行なってい
ることが必要である。
【0121】まずシステムコントローラ11は録音前の
状態におけるU−TOCセクター0から、その時点での
最後のトラックナンバ(Last TNO) に対して1を加算
し、これを録音する最初のトラックのトラックナンバR
TNOとする(F602)。録音のためにバージンディスクが
装填されている場合はトラックナンバRTNO=1とな
り、また例えば3曲が既に録音されているディスクに対
して、それらを消去せずに録音を行なう場合は、トラッ
クナンバRTNO=4となる。
【0122】続いて変数nを1にセットする(F603)。ま
た、録音開始位置のアドレスをSTとして取り込む(F60
4)。そして録音処理を開始する(F605)。ここで、システ
ムコントローラ11は内部タイマを0分0秒にリセット
し、カウントを開始する(F606)。なお、このタイマとし
ては、録音時間表示のためのタイマを用いればよい。
【0123】録音開始後は、システムコントローラ11
はタイマによる時間と、図2又は図3のディバイド設定
処理でユーザーが入力した各トラックの再生時間TT
(n) の比較処理を行なう(F607)。まず、最初のトラック
の再生時間TT(1) とタイマのカウント時間を比較して
いき、タイマ時間が再生時間TT(1) と一致した時点で
ステップF608に進んで、そのときの録音を行なっている
アドレスをアドレスEDとして取り込む。そして、ST
として保持しておいたアドレスをスタートアドレス、E
Dとして取り込んだアドレスをエンドアドレスとして、
これがトラックナンバRTNOのトラックとして管理す
る(F609)。つまり、録音動作にかかる第1トラックのス
タートアドレスとエンドアドレスを設定し、トラック分
割を行なうことになる。
【0124】続いてSTの値としてED+1の値をセッ
トし(F610)、さらに変数nをインクリメントし(F611)、
さらに録音トラックナンバRTNOをインクリメントし
て、ステップF606に戻る。そしてタイマをリセット/ス
タートし、ステップF607でタイマの時間と再生時間TT
(n) の比較処理を行なう。つまり、タイマがユーザーが
2曲目として入力した再生時間TT(2) に達することを
待機する。タイマが再生時間TT(2) に達っしたら、ス
テップF608以降に進み、同様に第2トラックのスタート
アドレス及びエンドアドレスを設定してトラック分割を
行なうことになる。
【0125】録音終了操作が行なわれたらステップF613
からF614に進んで録音動作の停止処理を行ない、ステッ
プF609で設定されていた各トラックのスタートアドレス
及びエンドアドレスに基づいてバッファRAM13内で
U−TOCを更新する(F615)。つまり、録音中のトラッ
ク分割処理がU−TOC上で反映されるようにする。そ
して所定タイミングでバッファRAM13上で更新され
たU−TOCデータをディスク1に書き込むことになる
(F616)。
【0126】この処理により、予め行なわれていたディ
バイド設定処理に基づいて録音中にトラック分割がされ
ることになる。例えば図13(a)に示すようにM1
4のトラックが記録されたCDなどからの再生信号を
録音する場合を考える。ユーザーは録音前に各トラック
の再生時間TT1 〜TT4 を入力していくことになる
が、この再生時間TT1 〜TT4 に基づいてトラック分
割ポイントが設定されるため、録音終了時点でディスク
1の録音データに関するトラック管理状態は図13
(b)のようになり、つまり、正確にトラック分割され
ていることになる。
【0127】次に、この第2の実施例の変形例を説明す
る。以上説明した処理ではユーザーが入力した各トラッ
クの再生時間TT1 〜TT(n) によりディバイドポイン
トが設定されることになるが、場合によってはこの入力
する再生時間TT1 〜TT(n ) が必ずしも正確とはいえ
ない場合もある。このため、変形例としては、再生時間
TT1 〜TT(n) と無音検出を併用して録音中にトラッ
ク分割を実行していくようにするものである。図14は
第2の実施例の変形例としてのシステムコントローラ1
1の処理である。この処理においてステップF701〜F705
は図12のステップF601〜F605と同様である。
【0128】この変形例では、内部タイマとしてタイマ
1 とタイマT2 の2つを用意する。ステップF706では
タイマT1 のリセット/スタートを行なう。このタイマ
1は図12のタイマと同様に、録音進行時間表示のた
めに用いているタイマを利用すればよい。
【0129】そしてステップF707ではタイマT1 が、ユ
ーザーの入力した再生時間TT(n)よりZ秒だけ短い時
間であるTT(n) −Z秒の時間に達したか否かを判断す
る。そして、ユーザーの入力したディバイドポイント
(TT(n) )よりもZ秒前の時点となったら、ステップ
F708以降に進む。この時点以降はステップF711で無音検
出を行なうことになる。
【0130】また、タイマT1 が入力再生時間TT(n)
−Z秒の時間となって無音検出を開始した後、タイマT
1 が入力再生時間TT(n) の時間となったら、ステップ
F708からF709に進み、そのときのアドレスをアドレスD
EDとしてセットし、さらにタイマT2 をリセットして
スタートさせる(F710)。この無音検出は、無音期間が検
出されるまで、もしくは無音期間が検出されなくてもタ
イマT1 が再生時間TT(n) +Z秒の時間となるまで続
けられる。
【0131】入力された再生時間TT(n) に相当するポ
イントが、実際のトラック分割ポイントとは完全に一致
していなくても、通常はさほど離れているものではない
ため、再生時間TT(n) に相当するポイント又はその付
近に無音期間が存在することが多い。そこで、再生時間
TT(n) −Z秒から無音検出を開始して、録音されるデ
ータ上で無音部分が検出されたら(F711)、ステップF713
でその時のディスク1上のアドレスをアドレスEDとし
て取り込む。なお、無音期間が検出された場合はタイマ
2 を0分0秒にリセットする(F714)。
【0132】また、本来のトラック分割地点でも無音期
間がない場合もあるが、このような場合に対応するため
に、タイマT1 が再生時間TT(n) +Z秒の時間に達し
ても無音期間が検出できなかった場合は、タイマT1
再生時間TT(n) の時間となったときにセットしておい
たアドレスDEDをアドレスEDとする (F712→F715)
。この場合は、タイマT2 のカウントを停止させる
が、リセットせずにそのときの値を保持させておく(F71
6)。
【0133】ステップF713又はF715でアドレスEDがセ
ットされたら、ステップF717でSTとして保持しておい
たアドレスをスタートアドレス、EDとして取り込んだ
アドレスをエンドアドレスとして、これがトラックナン
バRTNOのトラックとして管理する。つまり、n=1
の時点では、録音動作にかかる第1トラックのスタート
アドレスとエンドアドレスを設定し、トラック分割を行
なうことになる。このとき、入力した再生時間TT(1)
が実際の分割ポイント、つまり無音期間と多少ずれてい
ても、その無音期間が分割ポイントとして修正されてト
ラック分割が行なわれる。また、無音期間がない場合
は、再生時間TT(1) に相当するポイントでトラック分
割が行なわれる。
【0134】続いて以降のトラックの処理に進むため、
STの値としてED+1の値をセットし(F718)、さらに
変数nをインクリメントし(F719)、さらに録音トラック
ナンバRTNOをインクリメントする(F720)。また、タ
イマT1 にタイマT2 の値をセットして(F721)、タイマ
1 のカウントを開始させ(F722)、ステップF707に戻
る。タイマT1 にタイマT2 の値をセットするのは、無
音期間が検出されなかった場合には再生時間TT(n)
ポイントにさかのぼってトラック分割が行なわれるため
であり、つまりこの場合、次のトラックとなるデータの
録音が既に進行してしまっているため、その分の時間ず
れを補正するものである。なお、無音検出でトラック分
割された場合は、タイマT2 はステップF714でゼロリセ
ットされているため、ステップF721ではタイマT1 はゼ
ロリセットされることになる。
【0135】その後同様に第2トラック以降のトラック
についてステップF707以降の処理が繰り返される。そし
て録音終了操作が行なわれたらステップF723からF724に
進んで録音動作の停止処理を行ない、ステップF717で設
定されていた各トラックのスタートアドレス及びエンド
アドレスに基づいてバッファRAM13内でU−TOC
を更新する(F725)。つまり、録音中のトラック分割処理
がU−TOC上で反映されるようにする。そして所定タ
イミングでバッファRAM13上で更新されたU−TO
Cデータをディスク1に書き込むことになる(F726)。
【0136】この処理により、予め行なわれていたディ
バイド設定処理に基づいて録音中にトラック分割がされ
るとともに、場合によってはディバイドポイントが自動
的により適正な位置に修正されてトラック分割されるこ
とになる。例えば図15(a)に示すようにM1 〜M4
のトラックが記録されたCDなどからの再生信号を録音
する場合を考える。ユーザーは録音前に各トラックの再
生時間TT1 〜TT4 を入力していくことになるが、こ
の再生時間TT1 〜TT4が実際の曲と曲の間の無音期
間に対して図示するように多少ずれていたとする。とこ
ろが、図14の処理では、そのズレが修正されて無音期
間がディバイドポイントとなるため、録音終了時点でデ
ィスク1の録音データに関するトラック管理状態は図1
5(b)のようになり、つまり、より適正にトラック分
割されていることになる。
【0137】以上の第2の実施例の処理によっても、ア
ナログライン録音の場合において再生側と同様のトラッ
ク状態が得られることになり、録音後にユーザーが手動
で適正な分割地点を探してディバイドもしくはコンバイ
ン操作をしていくということは不要になる。
【0138】7.第3の実施例(録音後のトラック毎の
ディバイド位置編集) 次に第3の実施例を説明する。この第3の実施例として
は、録音後においてユーザーがあるトラックを指定し、
そのトラックについて時間情報を入力することで、ディ
バイド位置の補正を行なうようにするものである。
【0139】図16はディバイド位置補正のためのシス
テムコントローラ11の処理を示している。ユーザーに
よってディバイド位置補正モードの操作がなされたら、
まずシステムコントローラ11は変数Xを0にセットす
る(F802)。そしてAMSキーによるトラック指定操作を
待つ(F803)。AMSキーが押されたら、変数Xをインク
リメントし(F804)、第Xトラックの先頭位置にアクセス
して(F805)、その位置でポーズ(一時停止)状態で待機
する(F806)。
【0140】これによって、ユーザーが何回かAMSキ
ーを操作することで、或るトラックが指定され、そのト
ラックの先頭位置で待機することになる。例えば3回A
MSキーを操作すると、第3トラックが指定された状態
となる。待機状態ではユーザーの時間入力を待つ(F80
7)。例えばユーザーが第3トラックについてディバイド
ポイントを修正したいと思った場合は、AMSキーを3
回押したあと、その第3トラックの再生時間を入力する
ことになる。
【0141】再生時間が入力されたら、ステップF808に
進み、入力された再生時間をアドレス量ADD 、つまり
何クラスタ何セクターかに換算する。この換算方法は第
1の実施例で説明したとおりである。そして、現在のポ
ーズ中のアドレスに対してアドレス量ADD を加算し、
これをディバイドポイントP−DVとする(F809)。つま
りその第Xトラックのスタートアドレスから、時間的に
みて入力された再生時間後の再生ポイントがディバイド
ポイントP−DVとなる。なお、第Xトラックが複数の
パーツに分けられて記録されている場合は、パーツ毎に
アドレス量を加算していくことでディバイドポイントP
−DVがみつけられる。
【0142】続いて、現在ポーズ状態で待機しているア
ドレスから、ディバイドポイントP−DVまでの時間的
に連続しているデータについて、その間にディバイドポ
イントが存在しているか否かを確認する(F810)。つまり
ディバイドポイントP−DVが現在のトラックナンバ
(X)と異なるトラックナンバ(例えばX+1)のトラ
ックに含まれている場合は、そのトラックは不要なディ
バイドポイントにより誤って分割されている状態である
と判断できる。この場合はステップF811に進み、第Xト
ラックと第(X+1)トラックの連結処理を行なう。こ
の処理は図11で説明した処理と同様であるため、説明
を省略する。
【0143】また、実際には本来第Xトラックであると
ころが、ディスク1上では第X〜第(X+2)トラック
というように、さらに多数に誤って分割されている場合
もあるため、ステップF811の処理の後は再びステップF8
10に戻って誤った分割ポイントがまだ存在するか否かを
確認する。そしてまだ存在した場合は、再びステップF8
11で、その時点での第Xトラックと第(X+1)トラッ
クの連結処理を行なう。このステップF811の処理で、第
Xトラックのスタートアドレスからディバイドポイント
P−DVまでの間に誤ったディバイドポイントが存在し
ていても、それらは全て連結処理により修正される。
【0144】次にステップF812では算出されたディバイ
ドポイントP−DVにおいて、実際にディバイドされて
いるか否かを確認する。つまり、ディバイドポイントP
−DVがU−TOC上で第Xトラックと第(X+1)ト
ラックの境界となっているか否かを確認する。ディバイ
ドポイントであれば、それは正しいディバイド処理がさ
れていたものであり、ディバイドポイントP−DVにア
クセスして(F815)、ポーズ状態で待機させ(F816)、また
変数Xをインクリメントして(F817)、ステップF803に戻
る。
【0145】なお、ディバイドポイントはセクターアド
レス単位で設定されるため、算出されたディバイドポイ
ントP−DVと実際のディバイドポイントが完全に一致
することはあまりないと考えられる。このため、ステッ
プF812では、一致範囲としてある程度、幅を持たせるこ
とが好ましい。また、その範囲に含まれる場合は、ディ
バイドポイントP−DVより前に実際のディバイドポイ
ントが存在していても、ステップF810で誤ったディバイ
ドポイントとする判断は行なわないようにすることはい
うまでもない。
【0146】一方、算出されたディバイドポイントP−
DVのアドレスが実際のディバイドポイントとなってい
なかった場合は、まずディバイドポイントP−DVにア
クセスして(F813)、その地点でディバイド処理を行なう
(F814)。このディバイド処理としては、図6、図7、図
9のいづれかの処理が行なわれれば良い。そしてディバ
イド処理が終了したら、その位置でポーズ状態で待機さ
せ(F816)、また変数Xをインクリメントして(F817)、ス
テップF803に戻って次の操作を待機する。
【0147】ユーザーが終了操作を行なった場合は、ス
テップF818からF819に進み、その時点で更新されたバッ
ファRAM13上のU−TOCデータをディスク1に書
き込んで処理を終える。
【0148】以上のような処理により、ユーザーが指定
したトラックについて再生時間を入力することで、その
トラックに関するディバイドポイントが自動的に補正さ
れることになる。例えば再生側の本来のトラックとして
図17(a)のようにトラックM1 〜M6 が存在してい
たとする。そしてこれを録音したところ、ディスク1上
のデータは図17(b)のように管理されてしまったと
する。
【0149】ここで、ユーザーはトラックM2 を指定し
て再生時間を入力すると、図17(c)のように本来の
トラックM2 とM3 の境界でディバイド処理され、トラ
ックM2 が正しく管理されることになる。また続いてト
ラックM3 の再生時間を入力すると、図17(d)のよ
うに本来のトラックM3 とM4 の境界でディバイド処理
され、トラックM3 が正しく管理される。
【0150】またユーザーがトラックM5 を指定して再
生時間を入力すると、図17(e)のようにトラックM
5 とM6 として誤って分割されていたトラックが連結さ
れ、トラックM5 が正しく管理されることになる。
【0151】以上の第3の実施例の処理により、アナロ
グライン録音の場合も、録音後の簡単な操作で、再生側
と同様のトラック状態が得られることになり、録音後に
ユーザーが手動で適正な分割地点を探してディバイドも
しくはコンバイン操作をしていくという煩雑な操作は不
要になる。
【0152】以上各種実施例を説明してきたが、各実施
例において実際の処理手順などは各種変形例が考えられ
ることはいうまでもない。また実施例はミニディスクシ
ステムに適用したもので説明してきたが、本発明はこれ
以外のシステムに対応する記録装置としても実現でき
る。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、他の機
器からの再生音声のダビング録音などの際に、各トラッ
ク、もしくは所要のトラックについての再生時間を入力
することで、それに応じてトラック分割ポイントの設定
がなされるため、録音した側でも適正なトラック分割状
態が得られる。このためアナログライン録音後において
トラック分割ポイントを修正するための煩雑な作業は不
要となるという効果があり、操作性、使用性は格段に向
上する。また、ユーザーに時間入力に基づく編集処理で
あるため、もともとのトラックに関わらず、ユーザーが
任意にトラック分割ポイントを設定することもでき、例
えば組曲の楽章ごとにトラック分割を実行させることな
ど、多様な編集動作を自動的に行なわせることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の記録再生装置のブロック図で
ある。
【図2】実施例のディバイド設定処理のフローチャート
である。
【図3】実施例の他のディバイド設定処理のフローチャ
ートである。
【図4】第1の実施例のディバイドポイント適正化処理
のフローチャートである。
【図5】第1の実施例のディバイドポイント適正化処理
によるトラック状態変化の説明図である。
【図6】各実施例のディバイド処理のフローチャートで
ある。
【図7】各実施例の他のディバイド処理のフローチャー
トである。
【図8】実施例の他のディバイド処理の説明図である。
【図9】各実施例のさらに他のディバイド処理のフロー
チャートである。
【図10】実施例のさらに他のディバイド処理の説明図
である。
【図11】各実施例のコンバイン処理のフローチャート
である。
【図12】第2の実施例のディバイドポイント設定処理
のフローチャートである。
【図13】第2の実施例のディバイドポイント設定動作
の説明図である。
【図14】第2の実施例の変形例のディバイドポイント
設定処理のフローチャートである。
【図15】第2の実施例の変形例のディバイドポイント
設定動作の説明図である。
【図16】第3の実施例のディバイドポイント補正処理
のフローチャートである。
【図17】第3の実施例のディバイドポイント補正動作
の説明図である。
【図18】ミニディスクのトラックフォーマットの説明
図である。
【図19】ミニディスクのデータセクターの説明図であ
る。
【図20】ミニディスクのP−TOCセクター0の説明
図である。
【図21】ミニディスクのU−TOCセクター0の説明
図である。
【図22】ミニディスクのU−TOCセクター0のリン
ク構造の説明図である。
【図23】無音検出によるトラックナンバ更新の説明図
である。
【図24】アナログライン録音による録音側のトラック
管理状態例の説明図である。
【図25】アナログライン録音による録音側のトラック
管理状態例の説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク 3 光学ヘッド 5 スレッド機構 6 磁気ヘッド駆動回路 6a 磁気ヘッド 7 RFアンプ 8 エンコーダ/デコーダ部 9 サーボ回路 10 アドレスデコーダ 11 システムコントローラ 11a RAM 12 メモリコントローラ 13 バッファRAM 14 エンコーダ/デコーダ部 17A 入力端子 19 操作入力部 20 表示部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録データとともに、記録データを、1
    つの記録データ単位となるトラック毎に管理する管理情
    報が記録される記録媒体に対する記録情報の編集方法と
    して、 記録動作前、記録動作中、もしくは記録動作後におい
    て、トラック毎に、再生時間情報を入力する入力手順
    と、 記録動作後において前記入力手順で入力された各トラッ
    ク毎の再生時間と、記録された各トラックの再生時間を
    比較し、その比較結果に基づいて、管理情報上で、記録
    された記録データについてのトラック分割ポイントを更
    新する管理情報編集手順とが実行されることを特徴とす
    る記録情報の編集方法。
  2. 【請求項2】 前記管理情報編集手順では、前記入力手
    順で入力された各トラック毎の再生時間と、記録された
    各トラックの再生時間を比較し、その比較結果に基づい
    て、2つのトラックとして記録されている記録データ部
    分を連結させて1つのトラックとする、トラック分割ポ
    イントの更新処理を行なうことができることを特徴とす
    る請求項1に記載の記録情報の編集方法。
  3. 【請求項3】 前記管理情報編集手順では、前記入力手
    順で入力された各トラック毎の再生時間と、記録された
    各トラックの再生時間を比較し、その比較結果に基づい
    て、1つのトラックとして記録されている記録データ部
    分を分割させて2つのトラックとする、トラック分割ポ
    イントの更新処理を行なうことができることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の記録情報の編集方法。
  4. 【請求項4】 記録データとともに、記録データを、1
    つの記録データ単位となるトラック毎に管理する管理情
    報が記録される記録媒体に対する記録情報の編集方法と
    して、 記録動作前において、トラック毎に、再生時間情報を入
    力する入力手順と、 記録動作中において前記入力手順で入力された各トラッ
    ク毎の再生時間と、記録動作の進行時間を比較し、その
    比較結果に基づいて、所要時点で記録している記録デー
    タに対してトラック分割処理を行なう管理情報編集手順
    とが実行されることを特徴とする記録情報の編集方法。
  5. 【請求項5】 記録データとともに、記録データを、1
    つの記録データ単位となるトラック毎に管理する管理情
    報が記録される記録媒体に対する記録情報の編集方法と
    して、 記録動作後において、所要のトラックを指定して、その
    トラックの再生時間情報を入力する入力手順と、 前記入力手順で指定されたトラックの再生時間と、記録
    データとして記録されている、その指定されたトラック
    の再生時間を比較し、その比較結果に基づいて、管理情
    報上で、その指定されたトラックに関するトラック分割
    ポイントを更新する管理情報編集手順とが実行されるこ
    とを特徴とする記録情報の編集方法。
  6. 【請求項6】 前記管理情報編集手順では、前記入力手
    順で指定されたトラックについて入力された再生時間
    と、指定されたトラックの再生時間を比較し、その比較
    結果に基づいて、その指定されたトラックと次のトラッ
    クを連結させて1つのトラックとする、トラック分割ポ
    イントの更新処理を行なうことができることを特徴とす
    る請求項5に記載の記録情報の編集方法。
  7. 【請求項7】 前記管理情報編集手順では、前記入力手
    順で指定されたトラックについて入力された再生時間
    と、指定されたトラックの再生時間を比較し、その比較
    結果に基づいて、その指定されたトラックを分割して2
    つのトラックとする、トラック分割ポイントの更新処理
    を行なうことができることを特徴とする請求項5又は請
    求項6に記載の記録情報の編集方法。
  8. 【請求項8】 記録データとともに、記録データを、1
    つの記録データ単位となるトラック毎に管理する管理情
    報が記録される記録媒体に対する記録装置として、 トラック毎に再生時間情報を入力することができる入力
    手段と、 前記入力手段により入力された各トラック毎の再生時間
    と、記録された各トラックの再生時間とを比較する比較
    手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて記録データについて
    のトラック分割ポイントを判別し、必要に応じて記録デ
    ータに対するトラック分割ポイントを更新することがで
    きる更新制御手段と、 を有して構成されることを特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 前記更新制御手段は、必要に応じて、2
    つのトラックとして記録されていた記録データ部分を連
    結して1つのトラックとする管理情報の更新動作を実行
    することができるように構成されていることを特徴とす
    る請求項8に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記更新制御手段は、必要に応じて、
    1つのトラックとして記録されていた記録データ部分を
    分割して2つのトラックとする管理情報の更新動作を実
    行することができるように構成されていることを特徴と
    する請求項8又は請求項9に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 記録データとともに、記録データを、
    1つの記録データ単位となるトラック毎に管理する管理
    情報が記録される記録媒体に対する記録装置として、 記録しようとする記録データについて、あらかじめトラ
    ック毎に再生時間情報を入力することができる入力手段
    と、 記録動作中において前記入力手段で入力された各トラッ
    ク毎の再生時間と、記録動作の進行時間を比較する比較
    手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて、所要時点で記録し
    ている記録データに対してトラック分割処理を行なうこ
    とができる更新制御手段と、 を有して構成されることを特徴とする記録装置。
  12. 【請求項12】 記録データとともに、記録データを、
    1つの記録データ単位となるトラック毎に管理する管理
    情報が記録される記録媒体に対する記録装置として、 所要のトラックを指定するとともに、そのトラックの再
    生時間情報を入力することができる入力手段と、 前記入力手段で指定されたトラックの再生時間と、記録
    データとして記録されている、その指定されたトラック
    の再生時間を比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて、管理情報上で、そ
    の指定されたトラックに関するトラック分割ポイントを
    判別し、必要に応じてその指定されたトラックに関する
    トラック分割ポイントを更新することができる更新制御
    手段と、 を有して構成されることを特徴とする記録装置。
  13. 【請求項13】 前記更新制御手段は、必要に応じて、
    指定されたトラックと次のトラックを連結させて1つの
    トラックとする、管理情報の更新動作を実行することが
    できるように構成されていることを特徴とする請求項1
    2に記載の記録装置。
  14. 【請求項14】 前記更新制御手段は、必要に応じて、
    指定されたトラックを分割して2つのトラックとする、
    管理情報の更新動作を実行することができるように構成
    されていることを特徴とする請求項12又は請求項13
    に記載の記録装置。
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