JPH08147911A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JPH08147911A
JPH08147911A JP29260694A JP29260694A JPH08147911A JP H08147911 A JPH08147911 A JP H08147911A JP 29260694 A JP29260694 A JP 29260694A JP 29260694 A JP29260694 A JP 29260694A JP H08147911 A JPH08147911 A JP H08147911A
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Masaya Uematsu
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、磁気ヘッドを確実にロックできると
ともに、このロック解除をキャリッジの動きを利用して
行なえる磁気ディスク装置を得ることにある。 【構成】磁気ディスク装置1 は、サスペンションアーム
13がアンロード位置に回動された時にキャリッジ8 に引
っ掛かる係止位置と、キャリッジから離脱される退避位
置とに亘って回動可能なロック部材31と、ロック部材を
常時係止位置に押圧するとともに、ロック部材が退避位
置に移動された時に弾性復帰可能に変形するねじりコイ
ルばね72と、ロック部材が係止位置に復帰する際の動き
を緩慢にするダンパ41とを備えている。ロック部材は、
サスペンションアームがアンロード位置からガイド面に
乗り上げる方向にさらに回動された時に、キャリッジに
接することで、ロック部材を退避位置に回動させるカム
39を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体の停止時
に、磁気ヘッドを磁気記録媒体から離脱させるランプロ
ード方式を採用した磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ポータブルコンピュータの処理能力が高
まるにつれ、このコンピュータに搭載される記憶装置も
記憶容量の大容量化が求められている。このため、最近
のポータブルコンピュータは、フロッピーディスク装置
よりもはるかに多い記憶容量と高速アクセス性を有する
磁気ディスク装置を標準装備する傾向にある。
【0003】この種の磁気ディスク装置は、箱状のハウ
ジングを備えている。このハウジングの内部は、外気か
ら遮閉された清浄な密閉空間をなしており、この密閉空
間に高速回転される円盤状の磁気記録媒体や、この磁気
記録媒体にデータの記録・再生を行なう磁気ヘッドのよ
うな各種の機能部品が収容されている。
【0004】磁気ヘッドは、サスペンションアームの先
端部に支持されている。サスペンションアームは、弾性
変形が可能な薄い金属板にて構成され、その磁気ヘッド
とは反対側の端部がキャリッジに連結されている。この
キャリッジは、ハウジングに回動可能に枢支されてお
り、このキャリッジの枢支部に隣接した位置には、キャ
リッジを回動させるためのボイスコイルモータが配置さ
れている。そのため、ボイスコイルモータを介してキャ
リッジが回動されると、上記磁気ヘッドが磁気記録媒体
の半径方向に移動され、データの書き込みや読取りが行
なわれる。
【0005】ところで、従来の磁気ディスク装置におい
て、磁気記録媒体の停止時に磁気ヘッドを磁気記録媒体
の表面から離れた位置に保持し、この磁気ヘッドを必要
に応じて磁気記録媒体の表面にロードする、いわゆるラ
ンプロード方式を採用したものが知られている。この方
式の磁気ディスク装置は、磁気記録媒体の外周縁部に隣
接した位置に、サスペンションアームが摺動可能に接す
るランプを備えている。
【0006】このランプは、サスペンションアームの回
動方向に延びるガイド面を有している。このガイド面
は、磁気記録媒体の径方向外側に進むに従い、この磁気
記録媒体の表面から離間する方向に傾斜されている。そ
のため、磁気記録媒体の停止時に、サスペンションアー
ムが磁気記録媒体の径方向外側に外れたアンロード位置
に回動されると、このサスペンションアームがガイド面
に摺動可能に乗り上げ、磁気ヘッドが磁気記録媒体の表
面から離脱される。そして、サスペンションアームは、
ガイド面との間に生じる摩擦力によって上記アンロード
位置に保持され、磁気ヘッドが磁気記録媒体の表面から
離脱された状態に保たれるようになっている。また、磁
気ディスク装置の起動時には、キャリッジの回動に伴っ
てサスペンションアームがガイド面に沿って滑り落ち、
磁気ヘッドが磁気記録媒体の表面にロードされる。
【0007】したがって、このランプロード方式による
と、磁気ディスク装置の起動・停止のたびに磁気ヘッド
と磁気記録媒体とが摺動することもなく、これら磁気ヘ
ッドや磁気記録媒体の寿命が長くなるといった利点があ
る。
【0008】一方、ポータブルコンピュータに用いられ
る小型の磁気ディスク装置にあっては、特に非動作時の
耐衝撃性能を高めたいという要請がある。そのため、従
来のようにサスペンションアームとガイド面との間に生
じる摩擦力によって磁気ヘッドを保持する構成では、磁
気ディスク装置に大きな衝撃が加わった時に、この衝撃
力が摩擦力を上回ることがあり、磁気ヘッドを磁気記録
媒体から離れた位置に保持しておくことができなくな
る。
【0009】そのため、最近、外部からの衝撃が加わっ
た時に、上記キャリッジの回動を制限するロック爪を装
備した磁気ディスク装置が開発されている。このロック
爪は、磁気ディスク装置に加わる衝撃の大きさに応じて
キャリッジに向けて突出するようになっており、このロ
ック爪がキャリッジに引っ掛かることで、キャリッジの
回動が阻止されるようになっている。
【0010】この先行技術によると、磁気ディスク装置
に外部から衝撃が加わり、サスペンションアームがガイ
ド面に沿って滑り落ちようとすると、同時にロック爪が
突出してキャリッジに引っ掛かり、サスペンションアー
ムの不所望な回動が阻止される。そのため、磁気ヘッド
は、磁気記録媒体から離れたままの状態に保持されるこ
とになり、これら磁気ヘッドと磁気記録媒体との干渉を
防止することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ロック
爪は、磁気ディスク装置の非動作時に常にキャリッジに
係止されているものではなく、磁気ディスク装置にある
大きさの衝撃が加わった時に初めてキャリッジに向けて
突出される。そのため、衝撃の大きさや方向によって
は、ロック爪が作動しない場合があり得るとともに、ロ
ック爪がキャリッジに向けて突出するタイミングと、サ
スペンションアームがガイド面から滑り落ちるタイミン
グとがずれることがあり得る。
【0012】したがって、ロック爪の作動が不安定とな
って、磁気ヘッドを磁気記録媒体から離れた位置に確実
に保持することができなくなり、信頼性に欠けるといっ
た問題がある。
【0013】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、サスペンションアームをアンロード位置
に確実に保持することができ、非動作時の耐衝撃性能を
飛躍的に高めることができるとともに、キャリッジの動
きを利用してこのキャリッジのロックを解除することが
でき、ロック解除用の格別な機構が不要となる磁気ディ
スク装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載された発明は、箱状をなすハウジン
グと、このハウジングの内部に収容された磁気記録媒体
と、この磁気記録媒体の半径方向に回動可能に上記ハウ
ジングに支持され、弾性変形が可能なサスペンションア
ームを有するキャリッジと、上記サスペンションアーム
の先端部に支持され、上記磁気記録媒体と向かい合うこ
とでデータの記録・再生を行なう磁気ヘッドと、この磁
気ヘッドを含む上記キャリッジを磁気記録媒体の半径方
向に回動させるアクチュエータと、上記磁気記録媒体の
外周縁部に隣接して配置され、上記サスペンションアー
ムが磁気記録媒体の径方向外側に外れたアンロード位置
に回動された時に、このサスペンションアームが摺動可
能に乗り上げるガイド面を有し、このガイド面とサスペ
ンションアームとの摺動部分に生じる摩擦力により、上
記磁気ヘッドを上記磁気記録媒体から離脱された位置に
保持するランプとを備えた磁気ディスク装置を前提とし
ている。
【0015】そして、この磁気ディスク装置は、上記サ
スペンションアームがアンロード位置に回動された時
に、上記キャリッジに引っ掛かる係止位置と、このキャ
リッジから離脱される退避位置とに亘って回動可能に上
記ハウジングに支持されたロック部材と、このロック部
材を常時係止位置に向けて押圧付勢するとともに、上記
ロック部材が退避位置に移動された時に弾性復帰可能に
変形される付勢手段と、上記ロック部材が退避位置から
係止位置に向けて復帰する際の動きを緩慢にするダンパ
とを備えており、上記ロック部材は、上記サスペンショ
ンアームがアンロード位置からガイド面に乗り上げる方
向にさらに回動された時に上記キャリッジに接離可能に
接触し、上記ロック部材を上記退避位置に回動させるた
めのカムを有していることを特徴としている。
【0016】請求項2に記載された発明は、箱状をなす
ハウジングと、このハウジングの内部に収容された磁気
記録媒体と、この磁気記録媒体の半径方向に回動可能に
上記ハウジングに支持され、弾性変形が可能なサスペン
ションアームを有するキャリッジと、上記サスペンショ
ンアームの先端部に支持され、上記磁気記録媒体と向か
い合うことでデータの記録・再生を行なう磁気ヘッド
と、この磁気ヘッドを含む上記キャリッジを磁気記録媒
体の半径方向に回動させるアクチュエータと、上記磁気
記録媒体の外周縁部に隣接して配置され、上記サスペン
ションアームが磁気記録媒体の径方向外側に外れたアン
ロード位置に回動された時に、このサスペンションアー
ムが摺動可能に乗り上げるガイド面を有し、このガイド
面とサスペンションアームとの摺動部分に生じる摩擦力
により、上記磁気ヘッドを上記磁気記録媒体から離脱さ
れた位置に保持するランプとを備えている磁気ディスク
装置を前提としている。
【0017】そして、この磁気ディスク装置は、上記サ
スペンションアームがアンロード位置に回動された時
に、上記キャリッジに引っ掛かる係止位置と、このキャ
リッジから離脱される退避位置とに亘って回動可能に上
記ハウジングに支持されたロック部材と、このロック部
材に形成され、上記サスペンションアームがアンロード
位置からガイド面に乗り上げる方向にさらに回動された
時に、上記キャリッジに接離可能に接触されて上記ロッ
ク部材を上記退避位置に回動させるためのカムと、粘弾
性材料にて構成され、上記ロック部材を常時係止位置に
向けて押圧付勢するとともに、上記ロック部材が退避位
置に移動された時に弾性復帰可能に変形される中空部
と、この中空部の内外を連通させる呼吸孔とを有し、こ
の呼吸孔を空気が流通する際の抵抗により上記中空部の
復元を緩慢にする弾性部材と、を備えていることを特徴
としている。
【0018】請求項3に記載された発明は、箱状をなす
ハウジングと、このハウジングの内部に収容された磁気
記録媒体と、この磁気記録媒体の半径方向に回動可能に
上記ハウジングに支持され、一端に弾性変形が可能なサ
スペンションアームを有するとともに、このサスペンシ
ョンアームとは回動支点を挾んだ反対側にコイル支持部
を有するキャリッジと、上記サスペンションアームの先
端部に支持され、上記磁気記録媒体と向かい合うことで
データの記録・再生を行なう磁気ヘッドと、上記コイル
支持部に支持されたコイルと、このコイルと向かい合っ
て配置された永久磁石とを有し、上記磁気ヘッドを含む
上記キャリッジを磁気記録媒体の半径方向に回動させる
ボイスコイルモータと、上記磁気記録媒体の外周縁部に
隣接して配置され、上記サスペンションアームが磁気記
録媒体の径方向外側に外れたアンロード位置に回動され
た時に、このサスペンションアームが摺動可能に乗り上
げるガイド面を有し、このガイド面とサスペンションア
ームとの摺動面に生じる摩擦力により、上記磁気ヘッド
を上記磁気記録媒体から離脱された位置に保持するラン
プとを備えている磁気ディスク装置を前提としている。
【0019】そして、この磁気ディスク装置は、上記ハ
ウジング内に非磁性材料にて構成されたロック部材を有
し、このロック部材は、上記サスペンションがアンロー
ド位置に回動された時に上記キャリッジに引っ掛かる係
止位置と、このキャリッジから離脱される退避位置とに
亘って回動可能に上記ハウジングに支持されており、こ
のロック部材は、上記永久磁石に吸引されることで、上
記ロック部材を常時係止位置に向けて回動付勢するため
の磁性体と、上記サスペンションアームがアンロード位
置からさらにガイド面に乗り上げる方向に回動された際
に、上記キャリッジのコイル支持部に摺動可能に接触
し、上記ロック部材を上記退避位置に向けて押圧するカ
ムと、上記ロック部材が退避位置から係止位置に向けて
回動復帰する際の動きを緩慢にするダンパとを備えてい
ることを特徴としている。
【0020】請求項4によれば、上記請求項3に記載の
ロック部材は、ピボット軸を介して上記ハウシングに回
動可能に枢支される枢支部を有し、この枢支部に上記ダ
ンパが組み込まれているとともに、このダンパは、上記
ピボット軸の外周囲に同軸状に配置され、上記ロック部
材と一体に回動される筒状のダンパ本体と、このダンパ
本体とピボット軸との間の隙間に封入された粘性流体
と、少なくとも上記ダンパ本体の内周面に形成され、上
記粘性流体に接する多数の爪とを備えていることを特徴
としている。
【0021】
【作用】請求項1に記載した構成によれば、磁気ディス
ク装置の非動作時には、キャリッジと一体に回動するサ
スペンションアームは、アクチュエータを介してアンロ
ード位置に回動されており、このサスペンションアーム
がランプのガイド面に乗り上げている。このため、サス
ペンションアームに支持された磁気ヘッドは、磁気記録
媒体から離脱されている。
【0022】サスペンションアームがアンロード位置に
回動されている時、ハウジング内のロック部材は、付勢
手段により係止位置に向けて付勢されており、このロッ
ク部材がキャリッジに引っ掛かって、常にキャリッジを
ロックしている。よって、磁気ディスク装置に外部から
衝撃が加わっても、サスペンションアームがガイド面を
滑り落ちる方向にキャリッジが回動することはなく、磁
気ヘッドは磁気記録媒体から離脱された位置に確実に保
持される。
【0023】キャリッジのロックを解除するには、上記
サスペンションアームがガイド面に乗り上げる方向にさ
らにキャリッジを回動させる。すると、キャリッジがロ
ック部材のカムに摺動可能に接触し、このカムの形状に
もとづいてロック部材が係止位置から退避位置に向けて
強制的に移動される。この移動により、キャリッジのロ
ックが解除される。そして、キャリッジのロックが解除
されると、このキャリッジは、アクチュエータによって
ガイド面を滑り落ちる方向に逆向きに回動される。
【0024】一方、ロック部材が退避位置に移動される
と、このロック部材によって付勢手段が変形される。こ
の付勢手段は、ロック部材を係止位置に向けて押圧する
ように弾性復帰しようとするが、この際、ロック部材
は、ダンパの存在によって復帰方向の動きが緩慢となっ
ているので、このロック部材は、キャリッジの動きに追
従して回動することができなくなる。そのため、ロック
部材が係止位置に復帰された時点では、サスペンション
アームはガイド面から磁気記録媒体上にロードされてお
り、上記ロック部材がキャリッジの動きを妨げることは
ない。
【0025】サスペンションアームがアンロード位置に
回動されると、キャリッジがロック部材に接触し、この
ロック部材を係止位置から退避位置に向けて回動させ
る。そして、キャリッジが所定の角度まで回動された時
点で、ロック部材が係止位置に弾性的に復帰し、キャリ
ッジに引っ掛かる。
【0026】請求項2に記載した構成によれば、キャリ
ッジのロックを解除するに当って、上記サスペンション
アームがさらにガイド面に乗り上げる方向にキャリッジ
を回動させると、キャリッジがロック部材のカムに摺動
可能に接触する。この接触により、ロック部材が係止位
置から退避位置に向けて強制的に回動され、キャリッジ
のロックが解除される。そして、キャリッジのロックが
解除されると、このキャリッジはアクチュエータにより
ガイド面を滑り落ちる方向に逆向きに回動される。
【0027】ロック部材が退避位置に回動されると、こ
のロック部材によってダンパの中空部が弾性復帰可能に
押し潰され、この中空部の内部の空気が呼吸孔を介して
外方に排出される。この中空部は、復元力を有するの
で、呼吸孔から空気を吸い込みつつ元の形状に復帰しよ
うとするが、この呼吸孔を空気が通過する際に大きな粘
性抵抗が生じ、この抵抗により中空部の復元動作が緩慢
となる。そのため、ロック部材は、ゆっくりと係止位置
に向けて回動することになり、キャリッジの動きに追従
することができなくなる。よって、ロック部材が係止位
置に復帰された時点では、サスペンションアームは、ガ
イド面から磁気記録媒体上にロードされており、上記ロ
ック部材がキャリッジの動きを妨げることはない。
【0028】請求項3に記載された構成によれば、磁気
ディスク装置の非動作時には、キャリッジと一体に回動
するサスペンションアームは、アンロード位置に回動さ
れており、ランプのガイド面に乗り上げている。この
時、ロック部材の磁性体は、常にボイスコイルモータの
永久磁石の磁力を受けて、この永久磁石に近づく方向に
吸引されているので、ロック部材は係止位置に向けて強
制的に回動付勢され、上記キャリッジに引っ掛かってい
る。そのため、サスペンションアームがアンロード位置
に回動されている状態では、常にキャリッジがロックさ
れることになり、磁気ディスク装置に外部から衝撃が加
わっても、サスペンションアームがガイド面を滑り落ち
る方向にキャリッジが回動することはない。よって、磁
気ヘッドは磁気記録媒体から離脱された位置に確実に保
持される。
【0029】キャリッジのロックを解除するに当って、
上記サスペンションアームがガイド面に乗り上げる方向
にさらにキャリッジを回動させると、まず、このキャリ
ッジがロック部材のカムに摺動可能に接触する。この接
触により、ロック部材が係止位置から退避位置に向けて
強制的に回動され、キャリッジのロックが解除される。
そして、キャリッジのロックが解除されると、このキャ
リッジはアクチュエータによりガイド面を滑り落ちる方
向に逆向きに回動される。
【0030】ロック部材が退避位置に回動されると、こ
のロック部材は上記永久磁石の磁力を受けて係止位置に
回動復帰しようとする。この際、ロック部材は、ダンパ
の存在によって退避位置から係止位置への動きが緩慢と
なっているので、上記キャリッジの動きに追従すること
ができなくなる。よって、ロック部材が係止位置に復帰
された時点では、サスペンションアームはガイド面から
磁気記録媒体上にロードされており、上記ロック部材が
キャリッジの動きを妨げることはない。
【0031】サスペンションアームがアンロード位置に
回動されると、キャリッジがロック部材に接触し、この
ロック部材を係止位置から退避位置に向けて回動させ
る。そして、キャリッジが所定の角度まで回動された時
点で、ロック部材は永久磁石に吸引されて係止位置に復
帰し、キャリッジに引っ掛かる。
【0032】請求項4に記載した構成によれば、ロック
部材が退避位置から係止位置に復帰する際には、ダンパ
本体がロック部材と共に回動する。ダンパ本体は、粘性
流体に接する多数の爪を有するので、これら爪と粘性流
体との接触部分に抵抗が生じ、この抵抗がダンパ本体の
回動を妨げる減衰力として機能する。そのため、固体同
士を摺動させることなく減衰力を発生させることがで
き、密閉空間内でのダストの発生を防止することができ
る。
【0033】
【実施例】以下本発明の第1実施例を、図1ないし図5
にもとづいて説明する。図1および図4は、ポータブル
コンピュータの記憶装置として用いられる磁気ディスク
装置1を示している。この磁気ディスク装置1は、偏平
な箱状をなすハウジング2を備えている。ハウジング2
は、上面が開口されたハウジング本体3と、このハウジ
ング本体3の上面開口部を気密に覆うトップカバー4と
で構成されている。ハウジング本体3は、トップカバー
4と向い合う底壁3aと、この底壁3aに連なる四つの
側壁3bとを有している。そして、上記ハウシング2の
内部は、外気とは遮閉された清浄な密閉空間5となって
いる。
【0034】密閉空間5には、円盤状をなす磁気記録媒
体7が収容されている。磁気記録媒体7は、平滑な表面
7aを有し、この表面7aはハウジング本体3の底壁3
aと平行をなしている。そして、この磁気記録媒体7
は、図示しないモータにより例えば4000回転/分以
上の速度で高速回転されるようになっている。
【0035】ハウジング本体3の密閉空間5には、磁気
記録媒体7に隣接してキャリッジ8が配置されている。
キャリッジ8は、円筒状のボス部9を有し、このボス部
9が枢軸10を介してハウジング本体3の底壁3aに回
動可能に枢支されている。キャリッジ8は、ボス部9に
連なるアーム部11を有している。アーム部11は、ボ
ス部9の径方向外側に向って延びている。
【0036】このため、キャリッジ8は、図1に矢印で
示すように、上記枢軸10を支点としてアーム部11が
磁気記録媒体7に近づいたり、逆にこの磁気記録媒体7
から遠ざかる方向に一定の角度範囲に亘って回動される
ようになっている。
【0037】アーム部11の先端部には、サスペンショ
ンアーム13が連結されている。サスペンションアーム
13は、弾性変形が可能な薄い金属板にて構成されてい
る。サスペンションアーム13は、磁気記録媒体7の表
面7a上に張り出しており、このサスペンションアーム
13の先端部には、磁気ヘッド14が支持されている。
磁気ヘッド14は、データの記録・再生を行なうための
もので、上記サスペンションアーム13が磁気記録媒体
7に近づく方向に回動された時に、この上記磁気記録媒
体7の表面7aと向かい合うようになっている。そし
て、磁気ヘッド14は、磁気記録媒体7が高速回転され
た時に、この磁気記録媒体7の表面7a上に生じる空気
の流れによって浮上するようになっており、この磁気ヘ
ッド14の浮上量は、サスペンションアーム13の弾性
力によって略一定に保たれる。
【0038】ハウジング2の密閉空間5には、アクチュ
エータとしてのボイスコイルモータ16が収容されてい
る。ボイスコイルモータ16は、キャリッジ8を回動さ
せるためのもので、上記磁気ヘッド14に対しキャリッ
ジ8の回動支点を挾んだ反対側に位置されている。
【0039】このボイスコイルモータ16は、図4に示
すように、トップヨーク17とボトムヨーク18とを備
えている。これらヨーク17,18は、スペーサ19を
介してハウジング2の厚み方向に離間して配置されてお
り、上記スペーサ19と共にハウジング本体3の底壁3
aにねじ止めされている。そして、トップヨーク17の
下面には、永久磁石20が固定されている。
【0040】永久磁石20とボトムヨーク18との間に
は、コイル支持部22が介在されている。コイル支持部
22は、一対の支持アーム22a,22bを有する二又
状をなしている。これら支持アーム22a,22bは、
キャリッジ8のボス部9に一体に突設されて、このキャ
リッジ8と一体に回動するようになっており、一方の支
持アーム22aの先端は、円弧状に湾曲されたガイド面
22cをなしている。
【0041】コイル支持部22には、コイル23が支持
されている。コイル23は、永久磁石20の下面と向か
い合っている。そして、永久磁石20は、コイル23の
回動範囲に亘って延びており、この永久磁石20の外周
縁部20aは、コイル23の回動軌跡に沿うように円弧
状に湾曲されている。
【0042】このようなボイスコイルモータ16は、コ
イル23に供給する電流の大きさや向きを変えること
で、この電流と永久磁石20との相互作用によりキャリ
ッジ8の回動角度や回動方向を変化させるようになって
いる。このことにより、磁気ヘッド14がサスペンショ
ンアーム13と共に磁気記録媒体7のデータゾーンを半
径方向に移動されるとともに、この磁気記録媒体7上の
所望のトラックに位置決めされ、データの書き込みや読
取りが行なわれる。
【0043】ところで、本発明に係る磁気ディスク装置
1は、磁気記録媒体7の回転が停止した時に、磁気ヘッ
ド14を磁気記録媒体7の表面7aのデーターゾーンか
ら退避させる「ランプロード方式」を採用している。そ
のため、ハウジング2の密閉空間5には、磁気ヘッド1
4を磁気記録媒体7の径方向外側に外れたアンロード位
置に導いたり、この磁気ヘッド14を磁気記録媒体7の
表面7aのデーターゾーンにロードさせるランプ25が
設置されている。
【0044】ランプ25は、磁気記録媒体7の外周縁部
に隣接して位置されている。このランプ25は、サスペ
ンションアーム13の下面が摺動可能に接するガイド面
26を有している。ガイド面26は、サスペンションア
ーム13の回動支点を中心とするような円弧を描いて湾
曲されており、その一端が上記磁気記録媒体7の表面7
aの外周部上に位置されているとともに、ここから磁気
記録媒体7の径方向外側に向けて延びている。そして、
ガイド面26は、その一端から磁気記録媒体7の径方向
外側に進むに従い、この磁気記録媒体7から遠ざかる方
向に傾斜されている。
【0045】このため、サスペンションアーム13がア
ンロード位置に回動されると、このサスペンションアー
ム13がガイド面26に乗り上げるようになっており、
これらサスペンションアーム13とガイド面26との摺
動部分に生じる摩擦力により、サスペンションアーム1
3が上記アンロード位置に保持される。
【0046】図1に示すように、ハウジング2の密閉空
間5には、ロック部材31が収容されている。ロック部
材31は、サスペンションアーム13がアンロード位置
に回動されている時に、上記キャリッジ8を回動不能に
ロックするためのもので、本実施例の場合は、非磁性材
料にて構成されている。このロック部材31は、キャリ
ッジ8の回動支点に対しボイスコイルモータ16を挾ん
だ反対側に位置されている。
【0047】ロック部材31は、枢支部32と、この枢
支部32に連なるアーム部33と、このアーム部33の
先端に形成された爪部34とを一体に有している。枢支
部32は、ピボット軸35を介してハウジング本体3の
底壁3aに回動可能に枢支されており、この枢支部32
は、上記支持アーム22a,22bの先端部間に位置さ
れている。枢支部32に連なるアーム部33は、支持ア
ーム22a,22bの先端の回動軌跡に沿うように延び
ており、その先端の爪部34が一方の支持アーム22a
の先端の近傍に位置されている。そして、爪部34は、
サスペンションアーム13がアンロード位置に回動され
た時に、上記一方の支持ア−ム22aの先端に係脱可能
に引っ掛かるものであり、この爪部34の外周部は、上
記ガイド面22cの接線方向に傾斜された傾斜面34a
をなしている。
【0048】そのため、ロック部材31は、サスペンシ
ョンアーム13がアンロード位置に回動された時に、キ
ャリッジ8の支持アーム22aに引っ掛かる係止位置
と、この支持アーム22aの先端から離脱される退避位
置とに亘って回動されるようになっている。このロック
部材31の回動方向は、上記コイル支持部22の回動方
向と交差されている。
【0049】また、ロック部材31のアーム部33に
は、磁性体38が埋め込まれている。この磁性体38
は、ロック部材31の枢支部32と爪部34との間に位
置されており、上記ボイスコイルモータ16の永久磁石
20に隣接されている。すなわち、磁性体38は、常時
永久磁石20の磁力を受けて、この永久磁石20に吸引
されている。この吸引により、ロック部材31は、ピボ
ット軸35を支点として永久磁石20の方向に回動され
るような力を受けており、常時係止位置に向けて回動付
勢されている。
【0050】一方、キャリッジ8は、上記サスペンショ
ンアーム13がアンロード位置よりもさらにガイド面2
6に乗り上げるロック解除位置に向けて一定角度回動さ
れるようになっている。また、上記ロック部材31は、
キャリッジ8がロック解除位置に回動された時に、支持
アーム22aの先端が摺動可能に接するカム39を備え
ている。このカム39は、上記枢支部32と爪部34と
の間に位置されており、上記コイル支持部22に向って
突出されている。そして、上記キャリッジ8の回動に基
づいて、その支持アーム22aの先端がカム39に接触
すると、ロック部材31が係止位置から退避位置に向け
て強制的に回動され、この回動により、ロック部材31
によるキャリッジ8のロックが解除されるようになって
いる。
【0051】ロック部材31の枢支部32には、ダンパ
41が一体に組み込まれている。ダンパ41は、図5に
示すように、円筒状のダンパ本体42を有している。ダ
ンパ本体42は、ピボット軸35の外周囲に同軸状に配
置されており、上記枢支部32と一体に回動するように
なっている。ダンパ本体42の内周面とピボット軸35
の外周面との間には、周方向に連続する隙間43が形成
されている。この隙間43には、例えばオイルのような
粘性を有する流体44が液密に封入されている。そし
て、ダンパ本体42の内周面には、多数の爪45が周方
向に沿って一体に突設されており、これら爪45は流体
44に接している。
【0052】次に、上記構成の作用について説明する。
磁気ディスク装置1の非動作時には、サスペンシンアー
ム13は、キャリッジ8を介してアンロード位置に回動
されている。そのため、サスペンションアーム13は、
ランプ25のガイド面26に乗り上げており、これらガ
イド面26とサスペンションアーム13との摺動部分に
生じる摩擦力により、磁気ヘッド14が磁気記録媒体7
の表面7aから離脱された状態に保持されている。
【0053】この時、ロック部材31の磁性体38は、
常時ボイスコイルモータ16の永久磁石20の磁力を受
けるために、この永久磁石20に吸引されている。この
ため、ロック部材31は、ピボット軸35を支点に係止
位置に向けて回動付勢されており、そのロック部材31
の爪部34がコイル支持部22の一方の支持アーム22
aに引っ掛かっている。これにより、キャリッジ8がロ
ックされ、このキャリッジ8の自由な回動が制限されて
いる。
【0054】したがって、サスペンションアーム13が
アンロード位置に回動されている時には、このサスペン
ションアーム13がガイド面26を滑り落ちる方向への
キャリッジ8の自由な回動が阻止されることになり、サ
スペンションアーム13とガイド面26との摺動部分の
摩擦力を上回るような大きな衝撃が磁気ディスク装置1
に加わったとしても、磁気ヘッド14は磁気記録媒体7
から離脱された状態に保持される。
【0055】磁気ディスク装置1の動作時には、図2の
(A)に示すように、まずキャリッジ8をボイスコイル
モータ16を介して一定角度回動させ、サスペンション
アーム13をアンロード位置からロック解除位置に移動
させる。すると、キャリッジ8の一方の支持アーム22
aがロック部材31の枢支部32に向けて移動し、この
支持アーム22aの先端がロック部材31のカム39に
接触する。この接触により、ロック部材31は、上記永
久磁石20の吸引力に抗してコイル支持部22から離脱
する方向、つまり退避位置に向けて強制的に回動され、
その爪部34と支持アーム22との係合が解除される。
そして、ロック部材31が退避位置に回動されると、ダ
ンパ本体42もロック部材31と共に回動され、爪45
とピボット軸35との相対位置が周方向に変化する。
【0056】ロック部材31が退避位置に回動される
と、図2の(B)に示すように、ボイスコイルモータ1
6を介してキャリッジ8が逆向きに回動され、サスペン
ションアーム13がアンロード位置を通り越して磁気記
録媒体7の表面7aにロードされる。キャリッジ8が逆
向きに回動されると、その一方の支持アーム22aがロ
ック部材31のカム39から離脱するので、このロック
部材31を退避位置に押圧する力が消失し、ロック部材
31は上記永久磁石20の磁力を受けて係止位置に向け
て回動復帰しようとする。
【0057】この際、ロック部材31に組み込まれてい
るダンパ本体42もロック部材31と共に回動しようと
する。しかるに、ダンパ本体42の内周面の爪45は、
粘性の流体44に接しているので、ダンパ本体42は、
その爪45で流体44を攪拌しつつ回動することにな
り、これら爪45と流体44との接触部分に生じる抵抗
がダンパ本体42の回動を妨げようとする減衰力として
機能する。そのため、この減衰力が上記永久磁石の吸引
力に対抗することになり、ロック部材31が退避位置か
ら係止位置に回動復帰する際の動きが緩慢となる。
【0058】したがって、ロック部材31は、キャリッ
ジ8の回動に追従することができなくなり、このロック
部材31が係止位置に復帰した時点では、キャリッジ8
の支持アーム22aは、ロック部材31の回動範囲を外
れた位置に移動されており、このロック部材31がキャ
リッジ8の回動を妨げることはない。そして、この時、
サスペンションアーム13は磁気記録媒体7の表面7a
上にロードされており、磁気ヘッド14は磁気記録媒体
7のデータエリア内を自由に移動することができる。
【0059】磁気ヘッド14が磁気記録媒体7の表面7
aにロードされている状態においては、ロック部材31
は係止位置に回動復帰されている。そのため、図3に示
すように、サスペンションアーム13がランプ25のガ
イド面26に乗り上げてアンロード位置まで回動される
と、支持アーム22aの先端のガイド面22aが爪部3
4の傾斜面34aに摺動可能に接触し、ロック部材31
は、支持アーム22aの先端を逃げるように一旦退避位
置に向けて回動される。そして、支持アーム22aの先
端が爪部34を乗り越えると、ロック部材31は永久磁
石20に吸引されて係止位置に回動復帰し、その爪部3
4が支持アーム22aの先端に引っ掛かる。
【0060】したがって、キャリッジ8は、サスペンシ
ョンアーム13をアンロード位置に保持した姿勢にロッ
クされる。このような本発明の第1実施例によれば、サ
スペンションアーム13がアンロード位置に回動された
状態では、このサスペンションアーム13と一体に回動
するキャリッジ8にロック部材31が係合し、このキャ
リッジ8の回動が阻止される。そのため、磁気ディスク
装置1の非動作時において、サスペンションアーム13
をガイド面26から滑り落とそうとするような衝撃が磁
気ディスク装置1に加わったとしても、サスペンション
アーム13はアンロード位置に確実に保持される。
【0061】よって、磁気ヘッド14と磁気記録媒体7
との干渉を防止する上での信頼性が格段に向上し、磁気
ディスク装置1の耐衝撃性能を飛躍的に高めることがで
きる。
【0062】また、上記構成によると、ロック部材31
は、キャリッジ8をロード方向とは逆方向に一定角度回
動させることにより、このキャリッジ8によって係止位
置から退避位置に向けて回動されるので、キャリッジ8
のロック解除を、このキャリッジ8自体の動きを利用し
て行なうことができる。そのため、ロック部材31を退
避位置に向けて回動させる専用のソレノイド等の機構を
省略することができ、磁気ディスク装置1の構造を簡略
化することができる。
【0063】さらに、本実施例の場合、ロック部材31
の動きを緩慢にするダンパ41は、ダンパ本体41の爪
45を粘性の流体44に逆らって回動させることで減衰
力を発生させている。そのため、減衰力の発生部分に固
体同士の摺動部は存在せず、書き込みおよび読取りエラ
ーの原因となるダストの発生を未然に防止することがで
きる。
【0064】なお、本発明は上記第1実施例に特定され
るものではなく、図6および図7に本発明の第2実施例
を示す。この第2実施例は、主にロック部材31を係止
位置と退避位置とに回動させるための構成が上記第1実
施例と相違しており、それ以外の構成は上記第1実施例
と同一である。そのため、この第2実施例において上記
第1実施例と同一の構成部分には同一の参照符号を付し
て、その説明を省略する。
【0065】図6の(A)に示すように、ロック部材3
1には、弾性変形が可能な弾性部材51が取り付けられ
ている。弾性部材51は、例えば合成ゴムのような粘弾
性材料にて構成された筒状の中空部52を有し、この中
空部52の周面には、中空部52の内外を連通させる小
径な呼吸孔53が開口されている。
【0066】この中空部52は、ロック部材31とハウ
ジング本体3の側壁3bとの間に介在されており、これ
ら両者に接している。そのため、中空部52は、ロック
部材31を常時係止位置に向けて押圧しており、この押
圧により、ロック部材31の爪部34がキャリッジ8の
支持アーム22aに係脱可能に引っ掛かっている。そし
て、中空部52は、ロック部材31が退避位置に回動さ
れると、このロック部材31と側壁3bとの間で弾性復
帰可能に押し潰され、この時、中空部52の内部の空気
が呼吸孔53から排出される。
【0067】中空部52は、元の形状に復帰するための
復元力を有している。この中空部52が復帰する際に
は、呼吸孔53を通じて外部の空気が中空部52に吸引
される。この際、呼吸孔53は小径であるので、この呼
吸孔53を空気が流通する際に粘性抵抗が生じ、この抵
抗が中空部52の復元を緩慢にする減衰力として機能す
るようになっている。
【0068】このような構成によると、図6の(A)に
示すように、サスペンションアーム13がアンロード位
置に回動されている状態では、ロック部材31は、弾性
部材51の弾力を受けて係止位置に向けて回動付勢され
ている。そのため、ロック部材31の爪部34がキャリ
ッジ8の支持アーム22aに引っ掛かり、これによりキ
ャリッジ8がロックされる。
【0069】一方、磁気ディスク装置1の動作に先立
ち、キャリッジ8を一定角度回動させ、サスペンション
アーム13をアンロード位置からロック解除位置に移動
させると、図7の(A)に示すように、キャリッジ8の
支持アーム22aがロック部材31の枢支部32に向け
て移動し、この支持アーム22aの先端がロック部材3
1のカム39に接触する。この接触により、ロック部材
31が退避位置に向けて強制的に回動され、ロック部材
1とハウジング本体3の側壁3bとの間で弾性部材51
が押し潰される。
【0070】引き続いて、図7の(B)に示すように、
ボイスコイルモータ16を介してキャリッジ8が逆向き
に回動され、その支持アーム22aがロック部材31の
カム39から離脱される。すると、ロック部材31を退
避位置に押圧する力が消失するので、弾性部材51は元
の形状に弾性的に復元しようとする。弾性部材51が復
元する際には、その中空部52の内部に呼吸孔53を通
じて空気が吸い込まれるので、この呼吸孔53を空気が
流通する際に粘性抵抗が発生し、この抵抗が弾性部材5
1の復元を妨げる一種の減衰力として機能する。
【0071】そのため、ロック部材31が退避位置から
係止位置に回動復帰する際の動きが緩慢となり、このロ
ック部材31は、キャリッジ8の回動に追従することが
できなくなる。したがって、ロック部材31が係止位置
に復帰した時点では、キャリッジ8の支持アーム22a
は、ロック部材31の回動範囲を外れた位置に移動され
ており、このロック部材31がキャリッジ8の回動を妨
げることはない。
【0072】このような構成の第2実施例によると、サ
スペンションアーム13がアンロード位置に回動された
状態では、このサスペンションアーム13と一体に回動
するキャリッジ8にロック部材31が係合し、このキャ
リッジ8の回動が阻止される。そのため、磁気ディスク
装置1の非動作時において、サスペンションアーム13
をガイド面26から滑り落とそうとするような衝撃が磁
気ディスク装置1に加わったとしても、サスペンション
アーム13をアンロード位置に確実に保持することがで
きる。
【0073】また、キャリッジ8のロック解除も、上記
第1実施例と同様に、キャリッジ8自体の回動を利用し
てなされるので、ロック部材31を退避位置に向けて回
動させる専用のソレノイド等の機構を省略することがで
き、磁気ディスク装置1の構造を簡略化することができ
る。
【0074】さらに、本実施例の場合、ロック部材31
を係止位置に向けて付勢する弾性部材51は、この弾性
部材51の復元を緩慢にする機能を有しているので、専
用のダンパが不要となり、部品点数を削減できる。それ
とともに、この弾性部材51は、呼吸孔53を空気が流
通する際に生じる粘性抵抗を、上記弾性部材51の復元
を緩慢にする減衰力として利用している。そのため、減
衰力の発生部分に固体同士の摺動部が存在せず、書き込
みおよび読取りエラーの原因となるダストの発生を未然
に防止することができる。
【0075】また、図8ないし図10には、本発明の第
3実施例が開示されている。この第3実施例は、主にロ
ック部材31を係止位置と退避位置とに回動させるため
の構成が上記第1実施例と相違しており、それ以外の構
成は上記第1実施例と同一である。そのため、この第3
実施例において上記第1実施例と同一の構成部分には同
一の参照符号を付して、その説明を省略する。
【0076】図8に示すように、ロック部材31のピボ
ット軸35上には、ねじりコイルばね61が取り付けら
れている。ねじりコイルばね61は、ピボット軸35に
装着されるコイル部62と、このコイル部62の両端に
連なる第1および第2のアーム部63a,63bとを備
えている。第1のアーム部63aの先端は、ロック部材
31のアーム部33に係止されている。第2のアーム部
63bの先端は、ハウジング本体3の側壁3bに係止さ
れている。そのため、ねじりコイルばね61は、ロック
部材31と側壁bとの間で圧縮されており、上記ロック
部材31を常時係止位置に向けて回動付勢している。
【0077】また、ハウジング本体3の密閉空間5に
は、ダンパ65が配置されている。本実施例のダンパ6
5は、図9に示すような流体緩衝器であり、オイルのよ
うな粘性流体66が封入されたシリンダ67を備えてい
る。このシリンダ67の内部には、ピストン68が収容
されている。ピストン68は、シリンダ67の内部を二
室に仕切っており、このピストン68には、粘性流体6
6が流通する複数の小径なオリフィス孔69が開口され
ている。
【0078】ピストン68には、ピストンロッド70が
連結されている。ピストンロッド70は、シリンダ67
を貫通して外方に導出されており、このシリンダ67に
おけるピスロンロッド70の貫通部分には、粘性流体6
6の漏洩を防止するシール材71が設置されている。ピ
ストンロッド70の外方への導出端は、上記ロック部材
31の爪部34の近傍に連結されている。そして、ピス
トン68は、リターンスプリング72を介してピストン
ロッド70を突出させる方向に押圧されており、この押
圧により、上記ロック部材31が係止位置に向けて常時
回動付勢されている。
【0079】このような構成の第3実施例において、図
8に示すように、サスペンションアーム13がアンロー
ド位置に回動されている状態では、ロック部材31は、
ダンパ65のピストンロッド70により係止位置に回動
付勢されている。そのため、ロック部材31の爪部34
がキャリッジ8の支持アーム22aに引っ掛かり、これ
によりキャリッジ8がロックされる。
【0080】一方、磁気ディスク装置1の動作に先立
ち、キャリッジ8を一定角度回動させ、図10の(A)
に示すように、サスペンションアーム13をアンロード
位置からロック解除位置に移動させるとキャリッジ8の
支持アーム22aがロック部材31の枢支部32に向け
て移動し、この支持アーム22aの先端がロック部材3
1のカム39に接触する。この接触により、ロック部材
31が退避位置に向けて強制的に回動され、ピストンロ
ッド70がシリンダ67に押し込まれる。
【0081】次に、図10の(B)に示すように、ボイ
スコイルモータ16を介してキャリッジ8が逆向きに回
動され、その支持アーム22aがロック部材31のカム
39から離脱される。すると、ロック部材31を退避位
置に押圧する力が消失するので、ピストンロッド70が
リターンスプリング72の付勢力によりシリンダ67の
外方に押し出される。この際、ピストンロッド70は、
ピストン68と共に移動するので、このピストン68の
移動によってシリンダ67内の粘性流体66がオリフィ
ス孔69に流れ込み、このオリフィス孔69を粘性流体
66が通過する際に粘性抵抗が発生する。この粘性抵抗
は、ピストンロッド70をシリンダ67から押し出そう
とするリターンスプリング72の付勢力に対抗するの
で、その分、上記ロック部材31が退避位置から係止位
置に回動復帰する際の動きが緩慢となり、このロック部
材31は、キャリッジ8の回動に追従することができな
くなる。
【0082】したがって、ロック部材31が係止位置に
復帰した時点では、キャリッジ8の支持アーム22a
は、ロック部材31の回動範囲を外れた位置に移動され
ており、このロック部材31がキャリッジ8の回動を妨
げることはない。
【0083】このような構成の第3実施例によると、サ
スペンションアーム13がアンロード位置に回動された
状態では、このサスペンションアーム13と一体に回動
するキャリッジ8にロック部材31が係合し、このキャ
リッジ8の回動が阻止される。そのため、磁気ディスク
装置1の非動作時において、サスペンションアーム13
をガイド面26から滑り落とそうとするような衝撃が磁
気ディスク装置1に加わったとしても、サスペンション
アーム13をアンロード位置に確実に保持することがで
きる。
【0084】また、キャリッジ8のロック解除も、上記
第1実施例と同様に、キャリッジ8自体の回動を利用し
てなされるので、ロック部材31を退避位置に向けて回
動させる専用のソレノイド等の機構を省略することがで
き、磁気ディスク装置1の構造を簡略化することができ
る。
【0085】
【発明の効果】請求項1ないし請求項3によれば、サス
ペンシンアームがアンロード位置に回動されている状態
では、ロック部材を介してキャリッジがロックされるの
で、サスペンションアームをガイド面から滑り落とそう
とするような衝撃が磁気ディスク装置に加わったとして
も、サスペンションアームをアンロード位置に確実に保
持することができる。そのため、磁気ヘッドと磁気記録
媒体との干渉を防止する上での信頼性が向上し、磁気デ
ィスク装置の耐衝撃性能を飛躍的に高めることができ
る。
【0086】しかも、キャリッジのロック解除も、この
キャリッジ自体の回動を利用してなされるので、ロック
部材を退避位置に向けて回動させる専用のソレノイド等
の機構を省略することができ、磁気ディスク装置の構造
を簡略化することができる。
【0087】さらに、請求項1に記載のダンパは、ダン
パ本体の爪を粘性流体に逆らって回動させることで減衰
力を発生させているので、減衰力の発生部分に固体同士
の摺動部が存在せず、書き込みおよび読取りエラーの原
因となるダストの発生を未然に防止することができる。
【0088】また、請求項3によれば、ロック部材を係
止位置に向けて付勢する弾性部材は、この弾性部材の復
元を緩慢にする機能も有しているので、弾性部材の動き
を緩慢にするための専用のダンパが不要となり、部品点
数を削減できる。それとともに、この弾性部材は、呼吸
孔を空気が流通する際に生じる粘性抵抗を減衰力として
利用しているので、減衰力の発生部分に固体同士の摺動
部が存在せず、書き込みおよび読取りエラーの原因とな
るダストの発生を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における磁気ディスク装置
において、キャリッジがロックされた状態を示す平面
図。
【図2】(A)は、サスペンションアームがロック解除
位置に回動される直前の状態を示す平面図。(B)は、
サスペンションアームが磁気記録媒体にロードされた状
態を示す平面図。
【図3】サスペンションアームがランプのガイド面に乗
り上げた状態を示す平面図。
【図4】ボイスコイルモータの部分を破断した磁気ディ
スク装置の断面図。
【図5】ダンパの断面図。
【図6】(A)は本発明の第2実施例における磁気ディ
スク装置において、キャリッジがロックされた状態を示
す平面図。(B)は弾性部材の断面図。
【図7】(A)は、サスペンションアームがロック解除
位置に回動される直前の状態を示す平面図。(B)は、
サスペンションアームが磁気記録媒体にロードされた状
態を示す平面図。
【図8】本発明の第3実施例における磁気ディスク装置
において、キャリッジがロックされた状態を示す平面
図。
【図9】ロック部材とダンパおよび捩じりコイルばねと
の関係を示す断面図。
【図10】(A)は、サスペンションアームがロック解
除位置に回動される直前の状態を示す平面図。(B)
は、サスペンションアームが磁気記録媒体にロードされ
た状態を示す平面図。
【符号の説明】
2…ハウジング 7…磁気記録媒体 8…キャリッジ 13…サスペンションアーム 14…磁気ヘッド 16…アクチュエータ(ボイスコイルモータ) 25…ランプ 26…ガイド面 31…ロック部材 38…磁性体 39…カム 41,65…ダンパ 51…弾性部材 52…中空部 53…呼吸孔 72…付勢手段(ねじりコイルばね)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状をなすハウジングと、 このハウジングの内部に収容された磁気記録媒体と、 この磁気記録媒体の半径方向に回動可能に上記ハウジン
    グに支持され、弾性変形が可能なサスペンションアーム
    を有するキャリッジと、 上記サスペンションアームの先端部に支持され、上記磁
    気記録媒体と向かい合うことでデータの記録・再生を行
    なう磁気ヘッドと、 この磁気ヘッドを含む上記キャリッジを磁気記録媒体の
    半径方向に回動させるアクチュエータと、 上記磁気記録媒体の外周縁部に隣接して配置され、上記
    サスペンションアームが磁気記録媒体の径方向外側に外
    れたアンロード位置に回動された時に、このサスペンシ
    ョンアームが摺動可能に乗り上げるガイド面を有し、こ
    のガイド面とサスペンションアームとの摺動部分に生じ
    る摩擦力により、上記磁気ヘッドを上記磁気記録媒体か
    ら離脱された位置に保持するランプと、を備えている磁
    気ディスク装置において、 上記サスペンションアームがアンロード位置に回動され
    た時に、上記キャリッジに引っ掛かる係止位置と、この
    キャリッジから離脱される退避位置とに亘って回動可能
    に上記ハウジングに支持されたロック部材と、 このロック部材を常時係止位置に向けて押圧付勢すると
    ともに、上記ロック部材が退避位置に移動された時に弾
    性復帰可能に変形される付勢手段と、 上記ロック部材が退避位置から係止位置に向けて復帰す
    る際の動きを緩慢にするダンパと、を備えており、 上記ロック部材は、上記サスペンションアームがアンロ
    ード位置からガイド面に乗り上げる方向にさらに回動さ
    れた時に上記キャリッジに接離可能に接触し、上記ロッ
    ク部材を上記退避位置に回動させるためのカムを有して
    いることを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 箱状をなすハウジングと、 このハウジングの内部に収容された磁気記録媒体と、 この磁気記録媒体の半径方向に回動可能に上記ハウジン
    グに支持され、弾性変形が可能なサスペンションアーム
    を有するキャリッジと、 上記サスペンションアームの先端部に支持され、上記磁
    気記録媒体と向かい合うことでデータの記録・再生を行
    なう磁気ヘッドと、 この磁気ヘッドを含む上記キャリッジを磁気記録媒体の
    半径方向に回動させるアクチュエータと、 上記磁気記録媒体の外周縁部に隣接して配置され、上記
    サスペンションアームが磁気記録媒体の径方向外側に外
    れたアンロード位置に回動された時に、このサスペンシ
    ョンアームが摺動可能に乗り上げるガイド面を有し、こ
    のガイド面とサスペンションアームとの摺動部分に生じ
    る摩擦力により、上記磁気ヘッドを上記磁気記録媒体か
    ら離脱された位置に保持するランプと、を備えている磁
    気ディスク装置において、 上記サスペンションアームがアンロード位置に回動され
    た時に、上記キャリッジに引っ掛かる係止位置と、この
    キャリッジから離脱される退避位置とに亘って回動可能
    に上記ハウジングに支持されたロック部材と、 このロック部材に形成され、上記サスペンションアーム
    がアンロード位置からガイド面に乗り上げる方向にさら
    に回動された時に、上記キャリッジに接離可能に接触さ
    れて上記ロック部材を上記退避位置に回動させるための
    カムと、 粘弾性材料にて構成され、上記ロック部材を常時係止位
    置に向けて押圧付勢するとともに、上記ロック部材が退
    避位置に移動された時に弾性復帰可能に変形される中空
    部と、この中空部の内外を連通させる呼吸孔とを有し、
    この呼吸孔を空気が流通する際の抵抗により上記中空部
    の復元を緩慢にする弾性部材と、を備えていることを特
    徴とする磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 箱状をなすハウジングと、 このハウジングの内部に収容された磁気記録媒体と、 この磁気記録媒体の半径方向に回動可能に上記ハウジン
    グに支持され、一端に弾性変形が可能なサスペンション
    アームを有するとともに、このサスペンションアームと
    は回動支点を挾んだ反対側にコイル支持部を有するキャ
    リッジと、 上記サスペンションアームの先端部に支持され、上記磁
    気記録媒体と向かい合うことでデータの記録・再生を行
    なう磁気ヘッドと、 上記コイル支持部に支持されたコイルと、このコイルと
    向かい合って配置された永久磁石とを有し、上記磁気ヘ
    ッドを含む上記キャリッジを磁気記録媒体の半径方向に
    回動させるボイスコイルモータと、 上記磁気記録媒体の外周縁部に隣接して配置され、上記
    サスペンションアームが磁気記録媒体の径方向外側に外
    れたアンロード位置に回動された時に、このサスペンシ
    ョンアームが摺動可能に乗り上げるガイド面を有し、こ
    のガイド面とサスペンションアームとの摺動面に生じる
    摩擦力により、上記磁気ヘッドを上記磁気記録媒体から
    離脱された位置に保持するランプと、を備えている磁気
    ディスク装置において、 上記ハウジング内に、非磁性材料にて構成されたロック
    部材を配置し、このロック部材は、上記サスペンション
    がアンロード位置に回動された時に上記キャリッジに引
    っ掛かる係止位置と、このキャリッジから離脱される退
    避位置とに亘って回動可能に上記ハウジングに支持され
    ており、 このロック部材は、 上記永久磁石に吸引されることで、上記ロック部材を常
    時係止位置に向けて回動付勢するための磁性体と、 上記サスペンションアームがアンロード位置からさらに
    ガイド面に乗り上げる方向に回動された際に、上記キャ
    リッジのコイル支持部に摺動可能に接触し、上記ロック
    部材を上記退避位置に向けて押圧するカムと、 上記ロック部材が退避位置から係止位置に向けて回動復
    帰する際の動きを緩慢にするダンパと、を備えているこ
    とを特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、上記ロック部
    材は、ピボット軸を介して上記ハウシングに回動可能に
    枢支される枢支部を有し、この枢支部に上記ダンパが組
    み込まれているとともに、このダンパは、上記ピボット
    軸の外周囲に同軸状に配置され、上記ロック部材と一体
    に回動される筒状のダンパ本体と、このダンパ本体とピ
    ボット軸との間の隙間に封入された粘性流体と、少なく
    とも上記ダンパ本体の内周面に形成され、上記粘性流体
    に接する多数の爪と、を備えていることを特徴とする磁
    気ディスク装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6097577A (en) * 1998-06-26 2000-08-01 Seagate Technology, Inc. Hydrodynamic resistant latch for data transducer assembly and rotating disk storage device
JP2002237157A (ja) * 2001-02-14 2002-08-23 Hitachi Maxell Ltd 光記録再生装置
KR100372994B1 (ko) * 1998-12-09 2003-02-25 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 로드 및 언로드 기구를 갖춘 자기 디스크 장치
KR100422430B1 (ko) * 1996-11-30 2004-06-24 삼성전자주식회사 하드디스크드라이브의다이나믹헤드로딩장치
KR100490386B1 (ko) * 1997-12-30 2005-09-12 삼성전자주식회사 하드디스크드라이브의자기헤드이송장치

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