JPH08147694A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JPH08147694A
JPH08147694A JP28994594A JP28994594A JPH08147694A JP H08147694 A JPH08147694 A JP H08147694A JP 28994594 A JP28994594 A JP 28994594A JP 28994594 A JP28994594 A JP 28994594A JP H08147694 A JPH08147694 A JP H08147694A
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JP
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JP28994594A
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English (en)
Inventor
Takusane Sugaya
卓実 菅谷
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データの再生速度、データの記録速度の向上
を図る。 【構成】 光カードに対して情報の記録/再生を行う情
報記録再生装置は、光カード上のトラックからの反射光
を信号再生用受光素子51a,51b,51cで受光し
て3本のトラックの情報を同時に再生する。再生信号の
二値化、復調を行ってエラー訂正回路60でエラー訂正
復号した各トラックの再生データは、トラックバッファ
メモリ55a,55b,55cに一旦格納される。制御
部58は、トラックバッファメモリ内の再生データを光
カード1枚分の容量を持ったカードバッファメモリ61
に順次転送し所定領域に格納すると共に、再生したトラ
ックについて、再生状態及びブランクチェック結果の情
報を再生状態記憶回路59,ブランクチェック結果記憶
回路63にそれぞれ格納する。次の再生時に再生済みの
場合はスキャンを行わずにこれらの情報及び再生データ
を利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録媒体に対して情
報の記録と再生の少なくとも一方を行う光学的情報記録
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体として、カード状の媒体であ
る光カードがあり、携帯が容易なことから個人情報の記
録などに近年用いられている。
【0003】光カードの一般的な構成を図2に示す。光
カード7の表面には、互いに平行な複数のトラック20
が設けられており、トラック20にはあらかじめ各トラ
ック固有のIDデータを示す情報が記録されたID部7
1,72と、新たにセクタ形成して任意のデータを記録
したり、再生するための情報記録部73とを有して構成
されている。一般的に、ID部71,72、および情報
記録部73において、データはエラー訂正符号を付加さ
れたものがピット23の形で変調記録されており、光カ
ード1枚に記録できるデータ容量はエラー訂正符号を付
加する前の状態で最大約4MB程度である。
【0004】光カードに対してデータの記録/再生を行
う光学的情報記録再生装置は、SCSIやRS−232
C等のインターフェースを介してホストコンピュータと
接続され、ホストコンピュータから送られてきたコマン
ドを解釈し、ホストコンピュータから送られてくるデー
タをトラック上の所定のセクタ位置にピットの形で記録
したり、あるいは既に記録されているデータを再生して
ホストコンピュータに送信する機能を有している。この
ような光カードの光学的情報記録再生装置は、光カード
に対してデータをピット列の形で光学的に記録/再生す
るための光学ヘッドを有し、光カードをトラック方向に
往復運動させるとともに、光学ヘッドをトラック方向と
は直交する方向に移動させることにより、特定のトラッ
クに光学ヘッドをトレースさせて該トラックに対してデ
ータの記録/再生を行う機能を実現している。
【0005】光学ヘッドと光カードとを相対的に移動さ
せる場合に、光カードは搬送台に搭載されて移動するよ
うになっているが、このときID部71〜ID部72の
間が定速度になるように搬送台を往復駆動する。また、
光学ヘッドの移動は、光ビームの照射対象となっている
(トラッキングしている)トラックを基準に、次にアク
セスすべき目的トラックとの間隔だけ移動するように駆
動回路を制御して行う。実際には、移動が正しく完了し
たか否かを確認するために、光カードを動かしてトラッ
ク上を再生用光ビームで走査(スキャン)して最初に光
学ヘッドが到達するID部71または72を読み取り、
正しくトラッキングしていれば、その同一のスキャンで
データの記録または再生を行い、誤ったトラックにトラ
ッキングしていれば、そのトラックを新たな基準として
目的トラックへ移動するように位置制御する。この目的
トラックに光学ヘッドを移動させる一連の動作を、シー
ク動作と呼ぶ。
【0006】ここで、1回のシーク動作に要する時間、
および1回の搬送台の移動に要する時間を合わせると数
百msec(平均で400msec程度)になる。光学ヘッドか
ら出射される単一の光ビームを単一のトラックに照射し
て1トラック/スキャンでデータを読み出す単一トラッ
クリード方式の場合には、データ再生速度はほとんど前
記の光学ヘッド及び搬送台の駆動速度で決定されること
になる。しかし、データ再生速度を上げるためにカード
搬送台の駆動速度および光学ヘッドの駆動速度を上げる
ことは、駆動距離の制約やコストの点で限界がある。そ
こで、本出願人は特開平6−68472号公報におい
て、複数のトラックに光ビームを同時に照射して、1回
のスキャンで複数のトラックから並列にデータを再生す
ることにより、等価的に再生速度を上げる光学的情報記
録再生装置を提案している。ここでは、この方式をマル
チトラックリード方式と呼ぶ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光カードの光学的情報記録再生装置においては、ホスト
コンピュータからのコマンドにより、あるトラックnに
記録されたデータを再生した後に、別のトラックに対す
る記録および/または再生の動作を何回か行った後、再
びホストコンピュータからトラックnに記録されたデー
タを再生すべきコマンドが送られてきた場合は、再度ト
ラックnにシークしてスキャンし、記録されたデータを
再生してホストコンピュータに送信するようになってい
た。
【0008】すなわち、数百msecの時間をかけて一度は
再生したはずのトラックに対して、再び数百msecの時間
をかけて再生動作を行うことになるため、データ再生に
関して明らかな無駄が生じると同時に、データの再生速
度を制限してしまうという問題点があった。このことは
単一トラックリード方式でも、マルチトラックリード方
式を用いた場合でも同様に当てはまる。
【0009】マルチトラックリード方式の場合には、同
時に並列にデータを再生するトラック本数をP(≧2)
としたときに、トラックnに記録されているデータを再
生する動作が2回目である場合でも、直前に記録あるい
は再生のためにトラッキングしていたトラックがトラッ
クnからP本以上離れている場合には再度トラックnを
実際にスキャンして再生動作を行わなければならないこ
とに変わりはない。このとき、1回のスキャンで無駄に
なるデータはトラック数で(P−1)本分に相当するた
め、場合によってはむしろマルチトラックリード方式を
用いた方がデータ再生上の無駄は大きくなってしまうと
いう問題点もある。
【0010】また、一般に光カードの光学的情報装置で
は、記録動作に先立ち、誤書き込みを防止するために記
録対象セクタをスキャンし、データ未記録状態であるか
否かをチェックしている。これをブランクチェックと呼
び、判定結果がデータ未記録(記録可)であれば記録動
作を実行する。このため、従来は記録動作の際にブラン
クチェックのためのスキャンおよび記録のためのスキャ
ンの2回のスキャンを同一トラックに対して行う必要が
あり、これが記録速度を制限してしまうという問題点が
あった。
【0011】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、その第1の目的はデータの再生速度の向上を図
ることが可能な光学的情報記録再生装置を提供すること
であり、第2の目的はデータの記録速度の向上を図るこ
とが可能な光学的情報記録再生装置を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の光学的
情報記録再生装置は、情報の記録が可能な情報記録部を
各トラック内に含む複数のトラックを有し、記録できる
情報の総容量がM(M≧1)バイトである光記録媒体に
対して、ホストコンピュータからのコマンドに応じて、
前記光記録媒体上のN(N≧1)本のトラックに光スポ
ットを照射し、該N本のトラック上の情報を同時に再生
する装置において、少なくともMバイトの記憶容量を有
する媒体情報記憶手段を備え、前記媒体情報記憶手段に
再生が完了した光記録媒体の情報を重複することなく全
て格納する制御手段を有するものであり、一度再生した
光記録媒体の情報を媒体情報記憶手段に格納することに
よって、同一の情報を2回目以降再生する場合はこの媒
体情報記憶手段に格納された情報を読み出すことにより
再生データを得ることが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図8は本発明の第1実施例に係り、図
1は光学的情報記録再生装置におけるデータ処理回路の
構成を示すブロック図、図2は光カードの構成を示す説
明図、図3は光カードに情報を記録再生する光学ヘッド
の光学系の構成を示す構成説明図、図4は光カード上に
照射される記録用光及び再生用光の位置関係を説明する
説明図、図5は光学ヘッドに組み込まれる光検出器の受
光素子の配置及び光検出器上の記録用光及び再生用光の
像の位置関係を説明する説明図、図6はカードバッファ
メモリにおける光カードのトラック毎のデータの格納方
法の一例を示す説明図、図7はデータ処理回路における
再生処理のタイミングを示す動作説明図、図8はデータ
処理回路における再生処理の内容を示すフローチャート
である。
【0014】本実施例は3本のトラックを同時に再生す
る3トラックのマルチトラックリード方式の装置を例に
とって説明する。
【0015】本実施例の光学的情報記録再生装置は、図
2に示すような光カードに対して情報の記録/再生を行
うようになっている。光カード7は、表面の記録面上に
互いに平行な複数のトラック20が形成されており、こ
れらのトラック20により構成された記録領域の両端部
には各トラック固有のIDデータを示す情報が予め記録
されたID部71,72が設けられ、これらのID部7
1,72の間にはユーザにより任意のデータを記録可能
な情報記録部73が設けられている。このID部71,
72及び情報記録部73に光学ヘッドより光ビームを照
射してデータをピットの形で記録したり、あるいは既に
記録されているデータを再生したりするようになってい
る。
【0016】図3ないし図5を参照して、本実施例の装
置における光学的なデータ記録再生を行う際の動作を説
明する。ここでは、光学ヘッドによって再生用光及び記
録用光を光カード上のトラックに照射し、トラック上に
記録されたピットの有無を光学ヘッドに設けられた光検
出器の受光素子により検出するまでの動作を説明する。
【0017】図3は光学的情報記録再生装置において設
けられる光学ヘッドの構成を示したものである。情報記
録用の光源である半導体レーザ1で発生した記録用光は
コリメートレンズ2でほぼ楕円形の平行光となる。さら
にこの平行光は整形プリズム3において楕円形の長軸方
向成分のみが縮小されてほぼ円形に整形された後、円形
の絞り4によって記録媒体上でスポットサイズが所定の
値になるように平行光径が絞られて、偏光ビームスプリ
ッタ5に入射する。この記録用の円形光は半導体レーザ
1の性質によりほぼS偏光成分からなっているため、ビ
ームのほとんどが偏光ビームスプリッタ5の反射面で反
射されて、対物レンズ6の光軸上に入射する。この光は
対物レンズ6によって集光されて光カード7上に円形ス
ポットを形成し、局所的にエネルギー密度を高めて光カ
ード7の記録層に熱的不可逆変化を生じさせて記録ピッ
トを形成する。
【0018】また、上記半導体レーザ1とは別個に、情
報再生用の光源として設けた半導体レーザ8から発せら
れた再生用光はコリメートレンズ9を通過してほぼ楕円
形の平行光となり、整形プリズム10で楕円の短軸方向
成分のみが拡大されてほぼ円形に整形される。この円形
ビームはさらに、円形の絞り11によって記録媒体上で
スポットサイズが所定の大きさになるように平行光径が
絞られ、平凹シリンドリカルレンズ12に入射する。こ
の光は、平凹シリンドリカルレンズ12によって光軸に
対して垂直面内の一方向のみが屈折作用を受け、その方
向に僅かに発散する光となる。さらにこの光は回折格子
13で0次回折光および1次回折光に分割される。この
とき、シリンドリカルレンズ12と回折格子13とは、
シリンドリカルレンズ12による光の発散方向と、回折
格子13による回折方向とがほぼ直交するような位置に
配設する。回折格子13によって分割された2本の光
は、半導体レーザの性質によりほぼP偏光成分からなっ
ているため、ほとんどの成分が偏光ビームスプリッタ5
を透過して対物レンズ6によって集光され、2つの再生
用光となって光カード7上に照射される。これらの再生
光はもともとシリンドリカルレンズ12によって発散さ
れているため、光カード7上に形成されるそれぞれの光
照射領域も発散方向に拡大されて形成されることとな
る。
【0019】図4は本実施例の装置において、光カード
7上に形成された記録用光スポット22aと、再生用光
の0次回折光による再生用光照射領域25a、及び1次
回折光による再生用光照射領域26aとの位置関係を示
す図である。記録用光スポット22aは、0次回折光に
よる再生用光照射領域25aと1次回折光による再生用
光照射領域26aとの間に位置するように配置される。
再生用光照射領域25a,26aは、シリンドリカルレ
ンズ12によって光カード7上においてトラック20の
延在方向とほぼ直交する方向に拡大されて複数のトラッ
クにまたがって配置されており、この再生用光により複
数のトラックの情報を同時に得ることができる。
【0020】再生用光照射領域25a,26aの再生用
光は、光カード7上の4本のトラックガイド21aと5
本のトラック上のピット23aの有無によって光量変調
をかけられた状態で光カード7上で正反射される。これ
らの反射光は、図3に示すように、対物レンズ6を逆方
向に通過して、ほぼ平行光の状態で偏光ビームスプリッ
タ5に導かれる。これらの反射光は、光カード7上で正
反射されているため、ほぼP偏光成分を保持しており、
ほとんどの成分が偏光ビームスプリッタ5を透過して反
射ミラー14に導かれる。この光は反射ミラー14で反
射された後、集光レンズ15で集光され、さらにハーフ
ミラー16で分割されて、信号再生用およびトラッキン
グ用光検出器17およびフォーカス用光検出器18の受
光面にそれぞれ入射して、前記光カード7上の再生用光
の像を拡大投影する。再生用光は図3に示すように対物
レンズ6に対して光軸から偏心した位置に入射するよう
になっており、いわゆる軸はずし方式のフォーカス検出
が行われる。フォーカス用光検出器18には例えば2分
割の受光素子を配設してフォーカスずれによる再生用光
の像の移動を検出するように構成している。
【0021】図5は本実施例の装置において、信号再生
用およびトラッキング用の光検出器17上に投影された
光カード7上の像、および光検出器の受光素子の位置関
係を示す図である。
【0022】光検出器17上には、信号再生用受光素子
31,32,33,34およびトラッキング用受光素子
35,36および37,38が配設されており、図4に
示した光カード7上の4本のトラックガイド21a、5
本のトラック上のピット23a、及び記録用光スポット
22a、再生用光照射領域25a,26aのそれぞれの
像21b,23b,22b,25b,26bが投影され
るようになっている。
【0023】信号再生用受光素子31,32,33,3
4は、再生用光照射領域の光像の拡大投影された像25
b,26bが、トラックずれおよびフォーカスずれのな
い状態で光検出器17に結像した場合に、前記0次回折
光による照射領域25aに対応する像25bが形成され
る位置と並列読み出しを行う3本のトラックの像とが交
わる位置に受光素子31,32,33がそれぞれ配置さ
れ、前記1次回折光による照射領域26aに対応する像
26bが形成される位置と記録用光スポット22aが照
射されるトラックの像とが交わる位置に受光素子34が
配置されている。また、トラッキング用受光素子35,
36および37,38は、投影された4本のトラックガ
イドのうち両端の2本のトラックガイド21aの像21
bの位置に対応してそれぞれ配置されている。
【0024】情報再生時には、再生用半導体レーザ8を
発光させて再生用光を前述のように光カード7の複数の
トラックに照射し、前記信号再生用受光素子31,3
2,33によって、各トラック上のピットの有無を光量
の変化により検出して、電流を出力する。この出力を基
に再生信号が生成されデータ再生が行われる。このと
き、トラッキング用受光素子35,36および37,3
8によって、トラックずれによるトラックガイド21a
の像21bの位置変化を受光量の変化として検出して、
トラッキングエラー信号を生成し、対物レンズ6を駆動
するアクチュエータ(図示せず)にフィードバックし
て、トラッキング制御を行う。
【0025】また、情報記録時には、記録用半導体レー
ザ1をピットを形成するのに十分なパワーで間欠的に発
光させて記録用光スポット22aを光カード7のトラッ
ク上に照射することにより、ピット23aが次々に形成
されてデータの記録が行われる。このとき、信号再生用
受光素子32または34により、形成されたピット23
aの像23bを検出することによって、記録直後のデー
タ再生を行って再生信号を基に記録の良否をチェックす
るベリファイ動作を行うことが可能である。
【0026】次に、前述のように光検出器によってトラ
ック上のピットの有無を検出した後の動作として、本実
施例の特徴であるデータ処理動作について説明する。
【0027】図1は本実施例の光学的情報記録再生装置
に設けられるデータ処理回路の構成を示したものであ
る。図1において、符号51a,51b,51cは光検
出器17に設けられたピット検出用の受光素子であり、
図5の31,32,33に対応する。受光素子51a,
51b,51cは、データ処理回路の入力部に設けられ
たI/V変換器52a,52b,52cに接続されてお
り、各受光素子51a,51b,51cで検出された光
量変化により変化する受光素子の出力電流は、それぞれ
I/V変換器52a,52b,52cによって電圧変化
に変換される。I/V変換器52a,52b,52cは
二値化回路53a,53b,53cに接続されており、
二値化回路53a,53b,53cにおいてI/V変換
器52a,52b,52cの出力が基準電圧に基づいて
二値化され、二値化信号が生成される。
【0028】二値化回路53a,53b,53cには、
復調回路54a,54b,54c及びビットクロック生
成回路56a,56b,56cがそれぞれ接続されてい
る。ビットクロック生成回路56a,56b,56cに
おいて、二値化回路53a,53b,53cから出力さ
れた二値化信号を基に、それぞれビットクロックが生成
される。そして復調回路54a,54b,54cにおい
て、二値化回路53a,53b,53cから出力された
二値化信号がビットクロック生成回路56a,56b,
56cの出力のビットクロックによりそれぞれサンプリ
ングされてディジタルデータに変換され、これをもとに
再生用光を照射して読み取ったトラック上のデータが復
調される。
【0029】復調回路54a,54b,54cにはメモ
リ55a,55b,55cが接続されており、このメモ
リ55a,55b,55cに復調されたエラー訂正復号
前のデータが一時的に格納される。ここでは説明の便宜
上、メモリ55a,55b,55cを以降「トラックバ
ッファメモリ」と呼ぶ。
【0030】トラックバッファメモリ55a,55b,
55cは、装置内においてデータの伝送を行うデータバ
ス62に接続されている。このデータバス62には、エ
ラー訂正回路60,メモリ61,再生状態記憶回路59
が接続されている。エラー訂正回路60によって、トラ
ックバッファメモリ55a,55b,55cに格納され
たデータに対してエラー訂正復号が実行される。また、
メモリ61には光カードの各トラックから読み取られて
エラー訂正回路60によりエラー訂正復号が行われたデ
ータが格納される。ここでは説明の便宜上、メモリ61
を以降「カードバッファメモリ」と呼ぶ。また、再生状
態記憶回路59には光カード上の各トラックが再生済み
であるか未再生であるかを示す再生状態の情報が記憶さ
れる。
【0031】また、I/V変換器52a,52b,52
cの出力端には各トラック上のセクタにデータが記録済
みであるか未記録であるかを判定するブランクチェック
回路57a,57b,57cが接続されており、このブ
ランクチェック回路57a,57b,57cはデータバ
ス62に接続されている。さらにデータバス62にはブ
ランクチェック結果記憶回路63が接続されており、こ
のブランクチェック結果記憶回路63にはブランクチェ
ック回路57a,57b,57cの判定に基づいて各ト
ラックが記録済みか未記録かを示す情報が格納される。
【0032】さらに、データバス62には制御部58が
接続されている。この制御部58は、ホストコンピュー
タ、搬送台駆動回路及び光学ヘッド駆動回路64に接続
されており、ホストコンピュータから送られてきたコマ
ンドを解釈し、そのコマンドに基づいてエラー訂正回路
60、トラックバッファメモリ55a,55b,55
c、およびカードバッファメモリ61、再生状態記憶回
路59、ブランクチェック結果記憶回路63、そして搬
送台駆動回路及び光学ヘッド駆動回路64を制御するも
のであり、通常はCPUが用いられる。
【0033】ここで、本実施例に用いられるカードバッ
ファメモリ61は、少なくとも光カード1枚に記録でき
る総容量と等しい容量を有することを特徴としている。
通常、光カード上の1本のトラックに記録できるデータ
容量は、エラー訂正符号が付加された状態で最大167
0バイト程度であり、また光カード上のトラック本数は
2500本程度である。この場合1枚の光カードに記録
できるデータの総容量は、1670×2500=417
5000バイトとなり、他の光記録媒体(光磁気ディス
ク、光ディスク等)が数百MBないし数GBもの大容量
のデータを記録できるのに比べて著しく小さい。このた
め、本実施例に用いるカードバッファメモリ61の容量
としては4MB程度で十分であり、DRAM等を用いる
ことで比較的安価に構成できる。
【0034】図6は制御部58によるカードバッファメ
モリ61の使用法の一例として、カードバッファメモリ
61における光カードの各トラックより読み出したデー
タの格納状態の一例を示したものである。なお、ここで
は説明のため、光カード7の情報記録部73に記録可能
なセクタ数を1セクタ/トラックとする。
【0035】制御部58は、カードバッファメモリ61
内をあらかじめTバイト単位で0から2499までの2
500個の領域に論理的に分割管理し、各領域と光カー
ド上の2500本のトラックとがそれぞれ一対一に対応
するように使用する。そして、各トラックより読み出し
たデータを対応する領域に格納する。ここで、1領域当
たりのバイト数Tは、1本のトラックに記録できる情報
を最大tバイト、カードバッファメモリ61の容量をM
バイトとしたとき、T≧t、かつ、T×2500≦Mを
満たすものとする。
【0036】また、再生状態記憶回路59は、少なくと
も光カード上の全セクタ分の再生済みか未再生かを示す
再生状態が、他のトラックの再生状態情報と重複するこ
となく全て記録可能な容量を有している。また、ブラン
クチェック結果記憶回路63は、少なくとも光カード上
の全セクタ分のブランクチェック結果が、他のトラック
のブランクチェック結果情報と重複することなく全て記
録可能な容量を有している。これらの再生状態記憶回路
59およびブランクチェック結果記憶回路63は、制御
部58により書き込み/読み出し動作が制御されるよう
になっている。
【0037】なお、再生状態記憶回路59およびブラン
クチェック結果記憶回路63は、SRAM等を用いて構
成しても良いが、これに代えてCPUの変数RAM領域
を用いて実現しても良く、あるいはカードバッファメモ
リ61の容量に余裕があれば、その空き領域を用いて実
現しても良い。
【0038】次に、ホストコンピュータからの再生コマ
ンドによってデータ処理回路が行う処理を図7を参照し
て順を追って説明する。図7は図1のデータ処理回路に
おける再生処理のタイミングを示したものである。
【0039】図7において、相対速度は光学ヘッドと光
カードのトラック方向の往復運動の相対速度を示してい
るが、通常光学ヘッドはトラック方向には固定であるた
め、実際には再生処理開始後の光カード搬送台のトラッ
ク方向の移動速度である。また、図7において処理内容
として記した処理A〜Iは、データ処理回路における処
理内容であり、以下に詳述する。
【0040】いま、ホストコンピュータからの再生コマ
ンドによって、初めて、ある所定トラックnに記録され
た情報を再生し、ホストコンピュータに転送するデータ
再生処理を行うものとする。制御部58は、再生状態記
憶回路59にアクセスして、トラックnが未再生状態に
あることを確認した後、実際にトラックnをスキャンす
るように制御を行う。このとき、まず、光学ヘッドがト
ラックnをスキャンできる位置に移動、すなわちシーク
した後、光学ヘッドの光ビームがトラック番号がプリレ
コードされたID部に達する前に光学ヘッドと光カード
との相対速度が速度vの定速状態になるように、光カー
ドを載せた搬送台が静止状態(速度0)から速度vまで
加速される。搬送台が定速状態になると、まず処理Aが
行われる。
【0041】処理Aでは、データ処理回路においてID
部の情報が再生され、制御部58は再生されたID番号
を判定し、判定の結果が目的トラックであればそのまま
処理Bに移行する。ここでは説明のため、受光素子51
a,51b,51cが、それぞれトラックn,n+1,
n+2にトラッキングしている(トラックn,n+1,
n+2からの反射光をそれぞれ受光している)ものとす
る。
【0042】処理Bでは、各トラック毎に、トラック中
の情報記録部に記録されたデータのピット検出→二値化
→復調の各処理が行われ、復調された各トラックのデー
タがそれぞれトラックバッファメモリに格納される。こ
こまでの処理Aおよび処理Bは、図7に示す通り搬送台
が定速状態の間に行われ、光学ヘッドが情報記録部を通
過すると、搬送台は減速される。処理Bが終了すると処
理Cに移行する。
【0043】処理Cでは、制御部58は、エラー訂正回
路60に対して、トラックバッファメモリ55aに格納
された復調データ(トラックnの復調データ)をエラー
訂正復号するように指示する。エラー訂正回路60は指
示に従ってエラー訂正復号し、復号後のデータを一旦ト
ラックバッファメモリ55aに格納する。エラー訂正回
路60がエラー訂正復号を終了すると、制御部58は、
エラー訂正回路60のステータスを読み取り、再生状態
記憶回路59内にトラックnがエラー訂正に成功したか
すなわち再生できたか否かの再生状態を表す情報を格納
する。ここで、再生できた場合は再生済みの情報を格納
し、再生できなかった場合は未再生と同等の扱いとして
未再生の情報を格納する。
【0044】また、制御部58は、ブランクチェック回
路57aのステータスを読み取り、データが未記録か記
録済みかの情報をブランクチェック結果記憶回路63に
格納する。
【0045】ここで、再生状態記憶回路59とブランク
チェック結果記憶回路63は同一の記憶回路を用いても
良く、このとき記憶内容を、例えば未再生ならば
“0”、データ未記録ならば“1”、データ記録済みか
つエラー訂正失敗ならば“2”、データ記録済みかつエ
ラー訂正成功ならば“3”とすれば、1トラックあたり
2ビットの情報で表現できる。
【0046】そして、制御部58は、さらにトラックn
+1,n+2が未再生であることを再生状態記憶回路5
9の情報から確認すると、前記トラックnに対する処理
と同様のトラックn+1,n+2に対する処理である処
理D、処理Eを行うよう制御する。
【0047】処理D、処理Eでは、制御部58はそれぞ
れトラックバッファメモリ55b,55cの復調データ
に対して処理Cと同様の処理を施す。このとき、トラッ
クn+1,n+2のうち既にエラー訂正に成功して再生
済みのものに対しては、再生時のリトライスキャン時や
並列処理に含まれる場合にかかわらず、エラー訂正復号
以降の処理を行わないことで、データの処理時間を短縮
できるとともに、エラー訂正に失敗する確率を減らすこ
とができる。ここで、本実施例に用いる再生状態記憶回
路59およびブランクチェック結果記憶回路63は、少
なくとも光カード上の全トラック分の再生状態およびブ
ランクチェック結果を記憶できるため、容量が不足した
り、他のトラックの再生状態を書き換えることはない。
なお、処理C,D,Eは順不同である。処理C,D,E
が終了すると、処理Fに移行する。
【0048】処理Fでは、制御部58は、トラックバッ
ファメモリ55aにトラックnからの再生データ(復調
されエラー訂正されたデータ)が格納されていれば、そ
れをカードバッファメモリ61内の領域nに転送する。
また、トラックn+1,n+2が未再生である場合は、
前記トラックnに対する処理と同様のトラックn+1,
n+2に対する処理である処理G、処理Hを行う。処理
G、処理Hでは、カードバッファメモリ61内の領域n
+1,n+2に対して、再生したデータをそれぞれトラ
ックバッファメモリ55b,55cから転送する。な
お、トラックn+1,n+2が再生済みである場合はデ
ータの転送を行わない。ここで、本実施例に用いるカー
ドバッファメモリ61は、少なくとも光カード1枚に記
録できる総データ容量と等しい容量を有しているため、
再生したデータをトラックバッファメモリから順次転送
しても、容量が不足したり、他のトラックから再生した
データを書き換えることはない。なお、処理F,G,H
は順不同である。処理F,G,Hが終了すると、処理I
に移行する。
【0049】処理Iでは、制御部58によってホストコ
ンピュータへのデータ転送が行われる。今回のスキャン
では、目的トラックnから再生したデータが、トラック
バッファメモリ55aから読み出されてホストコンピュ
ータに転送される。
【0050】以上の処理によって、トラックnに記録さ
れているデータの再生およびホストコンピュータへの送
信が終了する。
【0051】前述した本実施例のデータ処理回路におけ
る再生処理の内容を図8のフローチャートに示す。
【0052】まず、ステップS1(以降はステップを省
略して単にS1のように記す)で、制御部58はホスト
コンピュータからの再生コマンドに対応する目的トラッ
クが以前に再生済みか否かを判断する。この判断は、再
生状態記憶回路59に記憶された各トラックの情報を基
に行う。
【0053】S1で目的トラックが未再生で今回初めて
再生する場合は、S2〜S6の処理を行う。すなわち、
S2で目的トラックに光学ヘッドをシークしてIDを判
別した後(処理A)、S3で目的トラックをスキャンし
て読み出したデータの復調を行い、復調データをトラッ
クバッファメモリ55a,55b,55cに一旦格納し
(処理B)、S4でエラー訂正回路60によりエラー訂
正復号を行ってエラー訂正後のデータを再びトラックバ
ッファメモリに格納し(処理C,D,E)、S5でトラ
ックバッファメモリ55a,55b,55cに格納され
た再生データをカードバッファメモリ61内の各トラッ
クに対応する所定の領域にそれぞれ転送する(処理F,
G,H)。このS2〜S5の処理を、同時にスキャン可
能な3本のトラックについてそれぞれのトラックが未再
生の場合に行う。そして、S6で、前記処理を行ってト
ラックバッファメモリに格納されている目的トラックの
再生データをホストコンピュータへ転送する(処理
I)。
【0054】また、S1で目的トラックが再生済みの場
合は、S7に進み、目的トラックへのスキャンを行わず
にカードバッファメモリ61に格納されている目的トラ
ックの再生データを読み出してホストコンピュータへ転
送する。
【0055】ホストコンピュータからのコマンドに基づ
く処理(コマンド処理)として、前記トラックnのデー
タ再生処理に続くコマンド処理が、例えばトラックn+
5のデータ再生である場合は、トラックn+5は直前の
スキャン範囲すなわちトラックn,n+1,n+2のい
ずれでもないため、制御部58は、トラックn+5を並
列再生範囲に含むように光学ヘッドを移動させた後、実
際にスキャンして、図7に示す前述と同様の処理A〜I
の処理を行う。ここでは、トラックn+5,n+6,n
+7をスキャンするものとして説明する。
【0056】このとき、トラックn+5,n+6,n+
7から再生したデータは、トラックバッファメモリ55
a,55b,55cでは前回の再生データから書き換え
となって格納されるが、カードバッファメモリ61内で
は領域n+5,n+6,n+7に新規に格納されること
になる。
【0057】ここで、トラックn+5のデータ再生処理
の次のコマンド処理が、再びトラックn,n+1,n+
2のいずれかのトラックのデータ再生である場合につい
て説明する。ここでは説明のため、目的トラックをトラ
ックn+1とする。
【0058】トラックn+1は直前のスキャン範囲(ト
ラックn+5,n+6,n+7)には含まれていないた
め、トラックバッファメモリ55a,55b,55cの
いずれに格納されている情報もホストコンピュータへ転
送することはできない。しかしながら、本実施例では、
制御部58は、再生状態記憶回路59のトラックn+1
のトラック情報を読み出し、トラックn+1が既に以前
に再生済みであることが確認できれば、カードバッファ
メモリ61内の領域n+1に格納されている情報を再生
データとしてホストコンピュータに送信する。このた
め、光学ヘッドおよび搬送台を移動させて実際にトラッ
クをスキャンするのに比べて、はるかに高速に再生動作
を実行できることになる。
【0059】一方、トラックn+5のデータ再生処理の
次のコマンド処理が、トラックn+2上のセクタへの記
録動作である場合について説明する。この場合は、トラ
ックn+2のブランクチェック判定結果の情報は以前の
スキャンによる処理で既にブランクチェック結果記憶回
路63に格納されているため、制御部58はその情報を
読み出すだけで、実際にトラックn+2上をスキャンす
ることなく、ブランクチェックが完了する。ブランクチ
ェックの結果、トラックn+2がデータ未記録であれ
ば、トラックn+2がスキャン範囲の中心となるように
してトラックn+2上に記録用光を照射し、データの記
録を行う。以降同様に、一度でもスキャンしたトラック
に対してはブランクチェック結果記憶回路63より情報
を読み出すことにより、ブランクチェックのためだけの
スキャンをする必要がなくなり、記録動作を高速に実行
することができる。
【0060】以上説明したように、本実施例において
は、光カード1枚分以上の記憶容量を有するカードバッ
ファメモリ61を備え、光カードから再生したデータを
順次格納していくようにする。これにより、ホストコン
ピュータのコマンドをもとに実際にスキャンして再生に
成功したデータは、書き換えられることなく全てカード
バッファメモリ61に蓄積されるため、同一トラックか
らの2回目以降のデータ再生は、再度トラックをスキャ
ンすることなく、カードバッファメモリ61に格納済み
のデータを読み出して用いることができる。
【0061】よって、2回目以降の同一データの再生の
場合はスキャンするよりもはるかに高速にデータを読み
出すことができるため、再生速度が向上するとともに、
一度再生できたデータは失われないため、再生データの
無駄がなくなる。
【0062】従って本実施例によれば、データ再生にお
ける処理の無駄をなくすことができるだけでなく、従来
のマルチトラックリード方式の装置よりも情報の再生速
度を向上させることができる。
【0063】また、ブランクチェックを行った全セクタ
のブランクチェック結果をブランクチェック結果記憶回
路63に重複することなく全て記憶することによって、
記録に先立つブランクチェックを行うときに、一度でも
スキャンしたトラックのブランクチェック結果はブラン
クチェック結果記憶回路63より読み出して得ることが
できるため、スキャン済みのトラックへの記録に際して
は事前にブランクチェックのためのスキャンを行う必要
がなくなり、記録速度を向上させることができる。
【0064】また、再生済みのセクタに対してはエラー
訂正復号などの再生のためのデータ処理を実行しないよ
うにすることによって、データの処理時間を短縮できる
とともに、エラー訂正に失敗する確率を減らすことがで
きる。
【0065】なお、本実施例では、処理C,D,Eにお
いてエラー訂正回路60によりエラー訂正復号した結果
をそれぞれトラックバッファメモリ55a,55b,5
5cに格納した後、処理F,G,Hにおいてカードバッ
ファメモリ61に転送しているが、エラー訂正復号した
結果を直接カードバッファメモリ61の所定の領域に格
納するようにしても良い。このとき、次の再生スキャン
が直前の再生スキャン範囲に含まれている場合も、再生
データはトラックバッファメモリからではなくカードバ
ッファメモリから読み出され、ホストコンピュータへ転
送される。
【0066】ここで、図9のフローチャートを基に一般
的な光学的情報記録再生装置におけるコマンドと再生動
作の関係を説明する。
【0067】光学的情報記録再生装置は、動作開始後、
通常はS51のようにホストコンピュータからのコマン
ド受信待ち状態であり、S51でコマンドを受信すると
S52に進んでコマンド内容を解釈し、S53でコマン
ドに対応する処理を実行する。すなわち、再生コマンド
を受信すると初めて、その内容を解釈し、所定のトラッ
クに対する再生動作を行う。ここで、コマンドに従って
行う再生動作を「コマンド内再生」と称する。
【0068】しかし、本実施例の光学的情報記録再生装
置の構成では、光カード1枚分以上の容量を有するカー
ドバッファメモリ61を備えるため、図9の一般的な再
生動作に従って、コマンドによって再生する目的トラッ
クおよび並列に再生するトラックのデータのみをカード
バッファメモリ61に逐次格納させるだけでは、メモリ
の使用効率が悪い。
【0069】そこで、第2実施例として、カードバッフ
ァメモリの使用効率を向上させた構成例を図10及び図
11を用いて説明する。図10は本発明の第2実施例に
おけるデータ処理回路の再生動作を示すフローチャー
ト、図11はコマンド外再生動作における処理内容を示
すフローチャートである。
【0070】本実施例の光学的情報記録再生装置の構成
は前述した第1実施例の構成と同様であり、少なくとも
光カード1枚分以上の記憶容量を有するカードバッファ
メモリ61を備えて構成されている。各部の構成の説明
は第1実施例と同様であるためここでは省略する。
【0071】本実施例では、図1に示すデータ処理回路
が行う再生動作について以下に詳しく説明する。
【0072】本実施例のデータ処理回路は、図10に示
すフローチャートに従って再生動作を行う。動作開始
後、制御部58は、まずS11で、ホストコンピュータ
からコマンドを受信したか否かを確認する。ここでコマ
ンドを受信している場合は、S12に進んでコマンド内
容を解釈し、S13でコマンド内再生として所定のトラ
ックに対する再生動作を実行する。このコマンド内再生
動作の処理内容は、図8に示した第1実施例における再
生処理と同様である。
【0073】一方、S11でコマンドを受信していない
場合は、S14,S15へと移り、ホストコンピュータ
からの再生コマンドとは独立して、制御部58の制御に
より、未再生トラックに対する再生動作を自動的に実行
する。本実施例では説明のため、ホストコンピュータか
らのコマンドに従った再生動作を「コマンド内再生」、
コマンドに関わりなく自動的に行う再生動作を「コマン
ド外再生」と呼ぶ。すなわち、コマンドを受信していな
い場合はS14で再生トラックを更新し、S15でコマ
ンド外再生を実行する。
【0074】コマンド外再生動作の処理内容は、図11
のフローチャートに示すように、ホストコンピュータと
の間でのコマンド及びデータの転送を伴わない以外はコ
マンド内再生と同様である。すなわち、制御部58は、
図8のS1〜S5と同様に、S21で再生するトラック
が以前に再生済みか否かを判断し、未再生である場合は
S22で目的トラックに光学ヘッドをシークしてIDを
判別した後、S23で目的トラックをスキャンして読み
出したデータの復調を行い、S24で復調データのエラ
ー訂正復号を行ってエラー訂正後のデータをトラックバ
ッファメモリに格納し、S25でトラックバッファメモ
リに格納された再生データをカードバッファメモリ61
内の各トラックに対応する所定の領域にそれぞれ転送す
る。
【0075】このコマンド外再生は、あらかじめ取り決
めた順序(例えばトラック番号が小→大、または大→小
等)に従って行う。いま、コマンド外再生をトラック番
号が0→2499に向かう順序に行うとし、ホストコン
ピュータからのコマンドを受信していない状態とする。
制御部58は、まず再生状態記憶回路59にアクセス
し、記憶された再生状態の情報よりトラック0,1,2
が再生済みか未再生かを判断する。ここで少なくとも1
つのトラックが未再生状態にあることを確認すると、ト
ラック0,1,2をスキャンして再生動作を実行し、新
たに再生できたデータをカードバッファメモリ61内の
所定の領域に格納すると共に、再生状態記憶回路59お
よびブランクチェック結果記憶回路63に、それぞれト
ラック0,1,2の再生状態およびブランクチェック結
果を示す情報を格納する。この間にもコマンドを受信し
ていないものとすると、続いてトラック3,4,5の情
報についてコマンド外再生を実行する。
【0076】これらの動作を繰り返すことにより、カー
ドバッファメモリ61には再生できた各トラックのデー
タが順次蓄積され、再生状態記憶回路59およびブラン
クチェック結果記憶回路63にはそれぞれスキャン済み
トラックの再生状態およびブランクチェック結果が順次
蓄積される。
【0077】ここで、トラックn(≧k>0)までのコ
マンド外再生が終了した時点で、ホストコンピュータか
らトラックn+kに対する再生コマンドを受信した場合
は、制御部58はトラックn+kを含むコマンド内再生
を実行する。すなわち、再生状態記憶回路59にアクセ
スしてトラックn+kが未再生であることを確認した
後、実際にトラックをスキャンしてトラックn+k,n
+k+1,n+k+2に対して再生動作を実行し、再生
できたデータ,再生状態,ブランクチェック結果をそれ
ぞれカードバッファメモリ61,再生状態記憶回路5
9,ブランクチェック結果記憶回路63に格納して、ト
ラックn+kから再生したデータをホストコンピュータ
に送信する。
【0078】一方、同じくトラックn(≧k>0)まで
のコマンド外再生が終了した時点で、ホストコンピュー
タからトラックn−kに対する再生コマンドを受信した
場合について説明する。この場合は、制御部58は再生
状態記憶回路59にアクセスして再生状態を確認する
が、トラックn−kはコマンド外再生によって再生済み
であるため、実際にカードをスキャンせずにカードバッ
ファメモリ61に格納されているデータをホストコンピ
ュータに送信する。また、トラックn−kに対するコマ
ンドが記録コマンドである場合は、制御部58はブラン
クチェック結果記憶回路63にアクセスし、コマンド外
再生によって得られたトラックn−kのブランクチェッ
ク結果がデータ未記録であれば、直ちに記録のためのス
キャンを開始できる。
【0079】コマンドに従った再生動作(コマンド内再
生)または記録動作が終了したとき、次のコマンドを受
信済みならばそのコマンドに対する処理を実行し、受信
していなければコマンド外再生動作を再開する。
【0080】以上説明したように、本実施例において
は、通常はコマンド外再生を実行し、コマンド受信時の
みコマンド内再生を実行することを繰り返すことによ
り、ホストコンピュータからのコマンド待ち時間中にも
カードバッファメモリ61に再生データが順次蓄積され
て行く。このため、本実施例によれば、カードバッファ
メモリ61の使用効率を上げることができると同時に、
ホストコンピュータからの再生コマンドを実行する場合
に、再生データの蓄積につれて実際のスキャンを伴わな
いコマンド内再生を行う割合が増加するため、さらに再
生速度を向上させることができる。
【0081】また、ブランクチェック結果も同様に、コ
マンド外再生によってホストコンピュータからのコマン
ド待ち時間中においてもブランクチェック結果記憶回路
63に順次蓄積されて行くため、ブランクチェック結果
記憶回路63の使用効率が向上すると共に、ブランクチ
ェック結果の蓄積につれて、ホストコンピュータからの
記録コマンドを実行する場合にブランクチェックのため
のスキャンを実行する割合が減少する。このため、本実
施例によればさらに記録速度を向上させることができ
る。
【0082】次に、第2実施例の変形例として、図12
ないし図14を用いて本発明の第3実施例を説明する。
図12は光カードにおける各種セクタタイプの構成例を
示す構成説明図、図13は第3実施例の光学的情報記録
再生装置において用いる光カードの構成例を示す説明
図、図14はカードバッファメモリにおける光カードの
セクタ毎のデータの格納方法の一例を示す説明図であ
る。なお、装置構成については前述の第1実施例と同様
であり、説明を省略する。
【0083】前述した第1および第2実施例では、光カ
ード上の1本のトラックのセクタ数は説明のため1セク
タ/トラックとしたが、一般の光カードにおいては、1
本のトラック上に形成されるセクタのデータ容量および
セクタ数は複数種類存在する。このようなセクタ構成を
種類分けしたものを本実施例では「セクタタイプ」と呼
び、図12にその構成例を3種類示す。
【0084】図12に示すように、各トラック20にお
いて、両端部に形成されたID部71,72の間の情報
記録部73には、一つまたは複数のセクタ75が形成さ
れて情報が記録されるようになっている。セクタタイプ
1は、1セクタ/1トラックの構成となっており、1セ
クタ当たりのデータ量をエラー訂正符号を付加しない状
態で1024バイト/1セクタとすると、1トラックの
データ量は1024バイト/1トラックとなる。セクタ
タイプ2は、3セクタ/1トラックの構成となってお
り、データ量は、256バイト/1セクタとすると、2
56×3=768バイト/1トラックとなる。セクタタ
イプ3は、16セクタ/1トラックの構成となってお
り、データ量は、16バイト/1セクタとすると、16
×16=256バイト/1トラックとなる。
【0085】一般に光カードは、アプリケーションに応
じていくつかの領域(パーティション)に論理的に分割
されて使用され、各パーティション内のトラックは同一
のセクタタイプとなるように決定されており、これらの
パーティションの配置及びセクタタイプの情報(パーテ
ィション情報と称する)はホストコンピュータが把握す
る。なお、アプリケーションによっては、特定のトラッ
クにパーティション情報を記録するものもある。
【0086】図13はカード上の記録領域を複数のパー
ティションに分割した光カードの構成例を示したもので
ある。図13の例では、上からパーティション1,パー
ティション2,パーティション3の3つのパーティショ
ンに分割され、各パーティション内はそれぞれセクタタ
イプ2,セクタタイプ1,セクタタイプ3となるように
決められている。
【0087】例えば前述の第2実施例において、複数の
パーティションに分割した構成の光カードを用いる場合
には、仮に全トラックが同一セクタタイプであるとみな
してコマンド外再生を行うと、他のセクタタイプで記録
されたトラックの情報は何度リトライスキャンを行って
も再生できないか、あるいは仮に再生できたとしてもセ
クタタイプが誤っていれば誤再生であるため、正常時と
の区別が難しく、正しい再生を行えないという問題点が
生じる。
【0088】このため、第3実施例では、制御部58が
独自にセクタタイプを規定するのではなく、ホストコン
ピュータから指定されたパーティション情報に従って、
コマンド外再生を実行するようにする。例えば、図13
に示すような3つのパーティションに分割されるアプリ
ケーションを記録した光カードを用いる場合、ホストコ
ンピュータは、光学的情報記録再生装置に対して記録/
再生処理を実行させるに先立ち、まず媒体のパーティシ
ョンを指定するコマンドを制御部58に送信する。
【0089】制御部58は、受信したパーティション情
報に基づいてコマンド外再生を実行する。すなわち、ま
ずパーティション1内の全セクタをセクタタイプ2と見
なしてコマンド外再生を実行し、次にパーティション2
内の全セクタをセクタタイプ1と見なしてコマンド外再
生を実行し、さらにパーティション3内の全セクタをセ
クタタイプ3と見なしてコマンド外再生を実行する。
【0090】このようにパーティション情報に基づいた
再生動作を行うことにより、コマンド外再生において再
生できないセクタ数を減らすことができるため、カード
バッファメモリ61に蓄えられる再生データが増加し、
再生速度を向上できる。また、コマンド外再生時などに
おける誤再生を防ぐことができる。
【0091】次に、複数のパーティションに分割された
光カードを用いる場合のデータ処理回路におけるカード
バッファメモリの使用法について説明する。
【0092】前述したように、光カードは複数のパーテ
ィションに分割されることが普通であり、このため情報
の記録/再生の基本単位はトラックではなくセクタであ
ると考えることができる。すなわち、例えば図13のよ
うに3つのパーティションに分割されている場合、パー
ティション1は3セクタ/1トラックのトラック120
0本からなるが、256バイトサイズのセクタが3×1
200の3600セクタからなると認識することもでき
る。同様に、パーティション2は1024バイトサイズ
のセクタが900セクタ、パーティション3は16バイ
トサイズのセクタが6400セクタからなると見なすこ
とができる。
【0093】このとき、図6に示した第1実施例のよう
にカードバッファメモリ61内をトラック単位で領域を
分割してしまうと、例えば再生済みのパーティション3
の第100の情報をカードバッファメモリ61から読み
出したい場合、制御部58はそのセクタがどのトラック
に位置し対応するデータがカードバッファメモリ61内
のどの部分に格納されているかを認識しなければならな
い。このため、実際にスキャンする必要がないにもかか
らわず、データの読み出しに手間がかかってしまう。各
セクタタイプ毎にセクタサイズならびにセクタ数は異な
るため、カードバッファメモリ61の領域を、全てのセ
クタタイプ毎に、かつその組み合わせにまで対応できる
ように特定の領域に区切るよう領域分割しておく必要が
ある。このため、制御部58によるカードバッファメモ
リ61の管理が煩雑になり柔軟性に乏しくなる。
【0094】そこで、本実施例では、制御部58は、カ
ードバッファメモリ内を特定の領域に区切ることなく、
再生できたセクタ順に再生データをカードバッファメモ
リ61に蓄積する。再生状態記憶回路59には、再生し
たセクタ毎に再生済みか否かを表す情報と共に再生・格
納されたデータのカードバッファメモリ61上の先頭ア
ドレス情報を格納する。また、ブランクチェック結果記
憶回路63にはセクタ毎のブランクチェック結果を格納
する。
【0095】図14に本実施例におけるカードバッファ
メモリ61の使用方法の一例を示す。ここでは図13に
示した構成の光カードを再生する場合の各セクタのデー
タの格納状態を示している。制御部58の制御によっ
て、カードバッファメモリ61には、コマンド外再生に
より再生したパーティション1のセクタ0からセクタ7
までのデータ(各256バイト)と、その途中でコマン
ド内再生により再生したパーティション2のセクタX,
X+1のデータ(各1024バイト)、およびパーティ
ション3のセクタY,Y+1のデータ(各16バイト)
とが格納されている。このような方法でデータを再生し
た順番に順次格納しても、最終的にカードバッファメモ
リの容量が不足することはない。
【0096】このように光カードより再生されたデータ
をセクタ毎に再生した順にカードバッファメモリに格納
することにより、煩雑なメモリ管理の必要なく容易にデ
ータを格納、読み出しすることができ、再生データをす
ばやくホストコンピュータへ転送することができる。
【0097】本実施例によれば、セクタタイプの異なる
複数のパーティションに対するデータ再生を行う場合に
おいて、各パーティション毎に定められたセクタタイプ
の情報に基づいた再生動作を行うことにより、複数のパ
ーティションに分割された光カードを再生する場合にお
いても、ホストコンピュータからのコマンド待ち時間中
にコマンド外再生を行う際に再生の失敗や誤再生を防止
でき、各パーティションのデータを正しく再生できる。
これにより、コマンド外再生において再生できないセク
タ数を減らすことができるため、カードバッファメモリ
に蓄積する再生データを増加させて、より再生速度の向
上を図ることができる。また、再生データをセクタ毎に
再生した順番で順次カードバッファメモリに格納するこ
とにより、容易かつ高速に再生データの格納、読み出し
が可能となる。
【0098】次に、図15を用いて本発明の第4実施例
を説明する。図15は第4実施例におけるデータ処理回
路の再生動作を示すフローチャートである。なお、装置
構成については前述の第1実施例と同様であり、説明を
省略する。
【0099】光カードのアプリケーションによっては、
頻繁にアクセスする少量の特別なデータ(ディレクトリ
やFAT(ファイルアロケーションテーブル)など)
と、相対的にアクセス頻度が低い多量の通常のデータと
が光カードに記録されている場合がある。このような場
合では、光カード1枚分以上の記憶容量のカードバッフ
ァメモリ61を備えても、通常のデータに対してのカー
ドバッファメモリの有効性は高くない。
【0100】そこで第4実施例では、カードバッファメ
モリ61はホストコンピュータが格納したいと判断した
特別なデータ(以下、特定情報と称する)専用のメモリ
とし、カードバッファメモリ61へのデータ格納を伴う
再生を行うための専用のコマンド(以下、特定情報再生
コマンドと称する)を用意する。
【0101】ホストコンピュータは、通常のデータの再
生に先立ち、前記特定情報再生コマンドを制御部58へ
送信し、制御部58はこれを受けて、ディレクトリやF
AT等の特定情報のみを光カードより再生してカードバ
ッファメモリ61に格納する。なお、この特定情報の再
生動作は、制御部58自身で初期動作終了後に実行する
ようにしても良い。
【0102】その後の再生動作は、図15のフローチャ
ートに従って行う。すなわち、ホストコンピュータから
の再生コマンドを受信すると、制御部58は、まずS3
1でコマンドに対応する処理が特定情報の再生であるか
否かを判断する。ここで特定情報ではない通常のデータ
の再生の場合は、図8のS2〜S6とほぼ同様に、S3
2で目的トラックに光学ヘッドをシークしてIDを判別
した後、S33で目的トラックをスキャンして読み出し
たデータの復調を行い、S34で復調データのエラー訂
正復号を行ってエラー訂正後のデータをトラックバッフ
ァメモリに格納し、S35でトラックバッファメモリに
格納された再生データをホストコンピュータへ転送す
る。
【0103】一方、S31でコマンドに対応する処理が
特定情報の再生である場合は、S36に進んで目的トラ
ックへのスキャンを行わずにカードバッファメモリ61
に格納されている特定情報を読み出してホストコンピュ
ータへ転送する。
【0104】以上のように、本実施例では、アクセス頻
度が高い特別なデータのみを格納するためにカードバッ
ファメモリ61を用い、再生した特別なデータのみをメ
モリに格納するようにし、この特別なデータについては
カードバッファメモリ61より読み出すことでスキャン
を伴わない再生を行い、それ以外のアクセス頻度が低い
通常のデータについては実際にスキャンして再生を行う
ようにする。これにより、光カード1枚分に満たない少
ない容量のメモリを用いてカードバッファメモリ61を
構成することができるためコストを低減でき、かつ頻繁
にアクセスするデータの再生速度を高速にすることがで
きる。
【0105】なお、前記各実施例では3トラックのマル
チトラックリード方式の例を用いたが、並列に読み出す
トラックの本数は3本に限ったものではなく、また、単
一トラックリード方式の装置にも適用できることは言う
までもない。
【0106】[付記]以上詳述したように本発明の実施
態様によれば、以下のような構成を得ることができる。
すなわち、 (1) 情報の記録が可能な情報記録部を各トラック内
に含む複数のトラックを有し、記録できる情報の総容量
がM(M≧1)バイトである光記録媒体に対して、ホス
トコンピュータからのコマンドに応じて、前記光記録媒
体上のN(N≧1)本のトラックに光スポットを照射
し、該N本のトラック上の情報を同時に再生する光学的
情報記録再生装置において、少なくともMバイトの記憶
容量を有する媒体情報記憶手段を備え、前記媒体情報記
憶手段に再生が完了した光記録媒体の情報を重複するこ
となく全て格納する制御手段を有することを特徴とする
光学的情報記録再生装置。
【0107】(2) 前記制御手段は、ホストコンピュ
ータからのコマンド待ち時間中に、ホストコンピュータ
のコマンドとは独立してデータ再生を行うことを特徴と
する付記1に記載の光学的情報記録再生装置。
【0108】(3) 前記光記録媒体は、情報記録部に
おいてトラック中のセクタ構成が異なる複数のパーティ
ションに分割されており、前記制御手段は、前記パーテ
ィション毎に定められたセクタ構成の情報に従って前記
光記録媒体のデータ再生を行うことを特徴とする付記2
に記載の光学的情報記録再生装置。
【0109】(4) 前記制御手段は、一度再生済みの
情報に関する再生処理を実行しないように制御すること
を特徴とする付記1,2,3のいずれか一つに記載の光
学的情報記録再生装置。
【0110】(5) 情報の記録が可能な情報記録部を
各トラック内に含む複数のトラックを有する光記録媒体
に対して、ホストコンピュータからのコマンドに応じ
て、前記光記録媒体上のトラックに光スポットを照射し
て情報を記録する光学的情報記録再生装置において、情
報の記録に先立ち、記録対象となるセクタに対して記録
可能か否かのブランクチェックを行う制御手段を有し、
この制御手段によってブランクチェックを行った全ての
セクタに対するブランクチェック結果を重複することな
く全て記憶するブランクチェック結果記憶手段を備えた
ことを特徴とする光学的情報記録再生装置。
【0111】付記5の構成では、一度ブランクチェック
を行ったセクタのブランクチェック結果はブランクチェ
ック結果記憶手段から読み出すことにより得ることが可
能となる。
【0112】(6) 前記光記録媒体は、情報記録部に
おいてトラック中のセクタ構成が異なる複数のパーティ
ションに分割されており、前記制御手段は、前記パーテ
ィション毎に定められたセクタ構成の情報に従って、ホ
ストコンピュータのコマンド待ち時間中に、ホストコン
ピュータのコマンドとは独立して前記光記録媒体のブラ
ンクチェックを行うことを特徴とする付記5に記載の光
学的情報記録再生装置。
【0113】(7) 情報の記録が可能な情報記録部を
各トラック内に含む複数のトラックを有し、記録できる
情報の総容量がM(M≧1)バイトである光記録媒体に
対して、ホストコンピュータからのコマンドに応じて、
前記光記録媒体上のN(N≧1)本のトラックに光スポ
ットを照射し、該N本のトラック上の情報を同時に再生
する光学的情報記録再生装置において、前記光記録媒体
内の再生した特定の情報のみを格納するための特定情報
記憶手段を備えたことを特徴とする光学的情報記録再生
装置。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ータの再生速度の向上、または、データの記録速度の向
上を図ることが可能な光学的情報記録再生装置を提供で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例に係る光学的情報記録再
生装置におけるデータ処理回路の構成を示すブロック図
【図2】光カードの構成を示す説明図
【図3】光カードに情報を記録再生する光学ヘッドの光
学系の構成を示す構成説明図
【図4】光カード上に照射される記録用光及び再生用光
の位置関係を説明する説明図
【図5】光学ヘッドに組み込まれる光検出器の受光素子
の配置及び光検出器上の記録用光及び再生用光の像の位
置関係を説明する説明図
【図6】カードバッファメモリにおける光カードのトラ
ック毎のデータの格納方法の一例を示す説明図
【図7】データ処理回路における再生処理のタイミング
を示す動作説明図
【図8】第1実施例におけるデータ処理回路の再生処理
の内容を示すフローチャート
【図9】一般的な光学的情報記録再生装置における再生
動作を示すフローチャート
【図10】第2実施例におけるデータ処理回路の再生動
作を示すフローチャート
【図11】コマンド外再生動作における処理内容を示す
フローチャート
【図12】光カードにおける各種セクタタイプの構成例
を示す構成説明図
【図13】第3実施例の光学的情報記録再生装置におい
て用いる光カードの構成例を示す説明図
【図14】第3実施例に係るカードバッファメモリにお
ける光カードのセクタ毎のデータの格納方法の一例を示
す説明図
【図15】第4実施例におけるデータ処理回路の再生動
作を示すフローチャート
【符号の説明】
7…光カード 20…トラック 51a,51b,51c…信号再生用受光素子 54a,54b,54c…復調回路 55a,55b,55c…トラックバッファメモリ 57a,57b,57c…ブランクチェック回路 58…制御部 59…再生状態記憶回路 60…エラー訂正回路 61…カードバッファメモリ 63…ブランクチェック結果記憶回路 71,72…ID部 73…情報記録部 75…セクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の記録が可能な情報記録部を各トラ
    ック内に含む複数のトラックを有し、記録できる情報の
    総容量がM(M≧1)バイトである光記録媒体に対し
    て、ホストコンピュータからのコマンドに応じて、前記
    光記録媒体上のN(N≧1)本のトラックに光スポット
    を照射し、該N本のトラック上の情報を同時に再生する
    光学的情報記録再生装置において、 少なくともMバイトの記憶容量を有する媒体情報記憶手
    段を備え、前記媒体情報記憶手段に再生が完了した光記
    録媒体の情報を重複することなく全て格納する制御手段
    を有することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、ホストコンピュータか
    らのコマンド待ち時間中に、ホストコンピュータのコマ
    ンドとは独立してデータ再生を行うことを特徴とする請
    求項1記載の光学的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記光記録媒体は、情報記録部において
    トラック中のセクタ構成が異なる複数のパーティション
    に分割されており、 前記制御手段は、前記パーティション毎に定められたセ
    クタ構成の情報に従って前記光記録媒体のデータ再生を
    行うことを特徴とする請求項2記載の光学的情報記録再
    生装置。
JP28994594A 1994-11-24 1994-11-24 光学的情報記録再生装置 Withdrawn JPH08147694A (ja)

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