JPH0676287A - 光カード情報再生装置および再生方法 - Google Patents

光カード情報再生装置および再生方法

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JPH0676287A
JPH0676287A JP23248192A JP23248192A JPH0676287A JP H0676287 A JPH0676287 A JP H0676287A JP 23248192 A JP23248192 A JP 23248192A JP 23248192 A JP23248192 A JP 23248192A JP H0676287 A JPH0676287 A JP H0676287A
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JP
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read
optical card
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JP23248192A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Oshiba
三雄 大柴
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、光カード情報再生にあたり無
駄なスキャンの抑制とアクセス速度の向上を図って、処
理効率の向上を図ることができるようにする。 【構成】複数のトラック(TR)を有し、各TR内にはトラッ
クアドレス(TRAD)情報を含むID部と、情報を記録するデ
ータ部(DT)とを含んだ光カード(CD)に対して前記TRのス
キャン(SCN) を行いTRに対する情報の再生を行う装置に
おいて、前記SCNにより読み込んだTRのTRAD情報とDTの
再生情報を格納するための格納手段80と、前記SCN によ
り読み込んだTRのTRAD情報がアクセス要求(ACCS)したTR
のTRADと異なるときはそのSCN による読込情報を格納手
段に格納すべく制御する第1制御機能、読込みのACCSが
あった際にそのACCSしたTRのTRADと一致するTRAD情報を
有する読込情報を格納手段の格納情報から探し該当のも
のがあるときはSCN を行わずに当該格納情報を再生情報
とする第2制御機能とを有する制御手段77より構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光カードの情報記録再生
装置に係わり、特に再生時の効率向上を図った光カード
情報再生装置および再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光カードは種々のものが提案されてお
り、本出願人も特開昭63-37876号公報に開示されている
ような光カードを提案している。この光カードを図8に
示す。図8において、7は光カードであり、この光カー
ド7の表面には図に示すように、互いに平行な複数のト
ラック200を有する光記録部201が設けられてい
る。トラック200には微小径のレーザビームによって
微小な情報ピットを形成することができ、この情報ピッ
トによってデータ記録ができ、また、この情報ピットを
読み取ることによってデータの再生ができるようになっ
ており、データの書き込みと読出しは、レーザビームを
照射する光学ヘッドでトラックをスキャンさせることで
行う。このスキャンは通常、光カード7をトラック方向
に反復搬送移動することで行う。
【0003】各トラック200にはそのトラックに対応
したアドレスを示す情報(ID情報)を記録するID部
と、データを記録するデータ部とがある。この例の場
合、ID部は符号202a,202bで示すように、ト
ラックの両端にそれぞれあり、2つのID部202a,
202b間に挟まれる領域にデータ部203が設けられ
る。
【0004】これは光カードを順逆どの走査方向から走
査(スキャン)しても、ID情報を読み取ることができ
るように、つまり、トラックを往路復路のいずれのスキ
ャン方向でスキャンしてもID情報が読み取れるよう
に、光記録部201における各トラック200の両端部
にそれぞれID部202a,202bを設けるようにし
たものである。そして、これらID部202a,202
b間に、データを記録するデータ部203が設けられて
いる。
【0005】そのため、ID情報はスキャン方向に関係
なくデータ部203のデータ列は読出しに先駆けて読み
取ることができる。このように、光学ヘッドに対して光
カード7が図8においてトラック方向に左から右へ移動
しているときは左側のID部202aを、右から左に移
動しているときは右側のID部202bを読み取ること
によって、トラックに対応したトラックアドレス情報を
認識するようになっている。
【0006】なお、これらのID部202a,202b
はカード端部の傷や汚れ等の影響を防止するため、およ
び光カード7と光学ヘッドとのトラック方向の相対移動
速度を十分に安定させるために、カード端から一定の距
離(例えば、4mm)内側の位置に設けられている。と
ころで、光カードの情報記録再生を行う従来の光カード
情報記録再生装置としては、光学ヘッドから出射される
単一波長の光を、単一のトラックへ照射し、情報の読出
しを1トラック単位で行うようにした単一トラック読出
し型の装置が一般的である。
【0007】しかし、このような単一トラック読出し型
の装置ではトラック上に記録された情報の再生速度は、
光学ヘッドと記録媒体(光カード)との相対速度で決定
されてしまい、それ以上速くすることはできなかった。
この欠点を解決するために、光学ヘッドからの出射光を
複数のトラックへ照射し、複数のトラックから同時に情
報の読出しを行う複数トラック同時読出し型の情報記録
再生装置が考案されている。
【0008】例えば、本件出願人は再生に必要な情報再
生用受光素子、2値化手段、ビットクロック生成手段、
復調手段および記憶手段からなる一連の情報再生手段
(再生系)を、同時に読出すトラックの本数分だけ設
け、光カードから情報を読出す際に並行して、2値化 -
->復調 -->メモリ格納を各トラック毎に同時に実行でき
るようにし、光学ヘッドがデータ記録領域を通過した
後、メモリに格納された復調データを、順次エラー訂正
手段によってエラー訂正するように構成し、光学ヘッド
と記録媒体の相対的な移動速度が高速でなくとも、デー
タ読出し速度の高速化が可能となる光カードの情報記録
再生装置を提案している。
【0009】もちろん、このような複数トラック同時読
出し型の装置は、単一トラック読出し型の装置としても
使用できることは云うまでもない。ところで、図8で示
したID部202a,202bは、図9で示すように、
それぞれ例えば、ID0乃至ID4の5組分のID情報
部を有し、これらID0乃至ID4の各ID情報部はい
ずれも同一のトラックアドレス情報を含んでおり、通
常、エラー訂正符号化されている。
【0010】光カードの情報記録再生装置においては、
例えば、この装置が接続されるホストコンピュータ側か
らの読み込みのアクセス要求が、トラックアドレスを指
定して到来したような場合、取り敢えずあたりを付けた
位置にあるトラックをスキャンしてそのトラックのアド
レスを読み、目的トラックのアドレスと一致していれ
ば、データを読み込み、不一致ならばそのスキャンは無
駄にして次のスキャンで目的トラックの読み込みを行
う。また、書き込みも同様である。
【0011】そして、このような情報記録再生装置にお
いてトラックアドレスを誤認識することは、既に記録さ
れた情報を書き潰したり、間違った情報を読み取ったり
する原因となる。従って、トラックアドレスの誤認識の
確率はできる限り、低く抑える必要がある。同一内容の
ID情報部が5組分あるのはこのためであり、5組分の
ID情報部ID0〜ID4の読取り結果に基づいて、ト
ラックアドレスを判定することにより、誤認識の確率を
低く抑えている。
【0012】一般にこのような光カードの情報記録再生
装置は、光カードと光学ヘッドをトラック方向へ相対的
に往復運動させることにより、情報の記録再生を行うよ
うにしている。この往復運動の移動速度の概略を図10
に示す。まず、光学ヘッドが図8のID部202aの左
側に位置しているものとする。A点で、1スキャンを開
始させ、ID部202aの開始位置(B点)到達までに
スキャン速度が定速、すなわち、所定の速度となるよう
に加速する。
【0013】B点到達までにスキャン速度が定速にな
り、ID部202aに差し掛かると、まずID部202
aが読取られることになり、これによってトラック番号
が確認できる。その後、データ部203のスキャンに入
り、データ部203に対するアクセスが行われ、ID部
202bをスキャンし終わったところで、スキャン運動
を停止させるために減速を開始し、D点からA´点まで
の整定期間を経てつぎのA´点から次のスキャンを開始
する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の光
カード情報記録再生方法ではトラックをスキャンしなが
ら、そのスキャンしているトラックにおけるデータ部を
アクセスする直前に現われるID部(図10の例ではI
D部202a)を読取り、その内容から当該スキャンし
ているトラックのトラック番号を識別する。
【0015】ID部は複数組分のID情報部があり、そ
れぞれ同一のトラックアドレス情報(トラック番号)を
エラー訂正符号化して記録してある。そして、ID部を
スキャンした際に読み込まれた複数のID情報部の各内
容をエラー訂正復号化してそれぞれトラックアドレス情
報を再生し、同一のトラックアドレス情報が再生できた
場合にデータ部の読み取りを行い、同一のトラックアド
レス情報が再生できなかった場合にはデータ部の読み取
りは行わないようにしている。
【0016】つまり、従来方式ではID部がごみや傷等
の影響で全く読み取れなかった場合はもちろん、ID部
において複数組分あるID情報部のうち、1組分のID
情報部のみしかエラー訂正復号化ができなかったような
場合(例えば、5組分のID情報部のうち、1組分のI
D情報部の読み取り内容しかエラー訂正復号化ができな
かった場合)などでは、トラック番号の誤認識の確率が
高いとしてデータ部の再生を行わないようにしていた。
【0017】しかし、この場合でも光カードと光学ヘッ
ドの相対的なスキャンは、次の反対方向からのスキャン
を行うために、図10で示したのと同様な通常のスキャ
ンを実行する。そして、次の反対側からのスキャンで、
今度は図10の右側からID部の再生を行っている。す
なわち、従来の光カードの情報再生は、トラックに対す
る通常の往復スキャンを繰り返しつつ、データ部の読出
しに先だって現われるID部からトラック番号の特定を
行い、トラックアドレスの特定ができた場合には次に現
われるデータ部の読み取りを行い、トラックアドレスの
特定ができなかった場合、あるいは、誤認識の確率が高
いと判断された場合は読み込みを行わずに、その1スキ
ャンは全く無駄にしていた。
【0018】また、トラックアドレスの特定ができた場
合であっても、アクセスを要求された目的トラックのト
ラック番号と異なる時は、そのスキャンはまるまる無駄
スキャンとしてしてしまい、そのスキャンによる読出し
データを利用することはなかった。そして、この無駄は
読み込み効率とアクセス速度の低下に繋がり、光カード
が膨大なデータを扱えるメディアであるだけに、このよ
うな無駄は処理効率の向上の妨げとなっている。
【0019】そこで、本発明の目的とするところは無駄
なスキャンを無くし、読み込み効率とアクセス速度の向
上を図ることができて、処理効率の向上を図ることがで
きるようにした光カード情報再生装置および再生方法を
提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、複数のト
ラックを有し、各トラック内にはトラックアドレス情報
を含むID部と、情報を記録するデータ部とを含んだ光
カードに対して前記トラックのスキャンを行い、トラッ
クに対する情報の再生を行う光カード情報再生装置にお
いて、第1には、前記スキャンにより読み込んだトラッ
クのトラックアドレス情報とデータ部の再生情報を格納
するための情報格納手段と、前記スキャンにより読み込
んだトラックのトラックアドレス情報がアクセス要求し
たトラックのトラックアドレスと異なるときは、そのス
キャンによる読み込み情報を前記情報格納手段に格納す
べく制御する第1制御機能と、読み込みのアクセス要求
があった際にそのアクセス要求したトラックのトラック
アドレスと一致するトラックアドレス情報を有する読み
込み情報を情報格納手段の格納情報から探し、該当する
ものがあるときはスキャンを行わずに当該格納情報を再
生情報として出力する第2制御機能とを有する制御手段
とを具備して構成する。
【0021】また、第2には、前記光カード情報再生装
置のための情報再生方法として、前記スキャンにより読
み込んだトラックのトラックアドレス情報がアクセス要
求したトラックのトラックアドレスと異なるときは、そ
のスキャンによるトラックの読み込み情報を保存する保
存ステップと、読み込みのアクセス要求を受けると、そ
のアクセス要求したトラックのトラックアドレスと一致
するトラックアドレス情報を有する読み込み情報の有無
を前記保存した情報中から探す探索ステップと、この探
索の結果、該当するものがあるときは光カードのスキャ
ンを行わずに当該保存した情報中における該当のトラッ
クの保存情報を再生情報として出力する出力ステップと
を具備して構成する。
【0022】
【作用】上記の構成において、第1の構成の場合、光カ
ードの情報再生にあたっては光カードに対して前記トラ
ックのスキャンを行い、そのトラックに記録された情報
を読出すに際し、制御手段は前記スキャンにより読み込
んだトラックのトラックアドレス情報がアクセス要求し
たトラックのトラックアドレスと異なるときは、そのス
キャンによる読み込み情報を前記情報格納手段に格納す
べく制御する。
【0023】また、読み込みのアクセス要求があった際
にそのアクセス要求したトラックのトラックアドレスと
一致するトラックアドレス情報を有する読み込み情報を
情報格納手段の格納情報から探し、該当するものがある
ときはスキャンを行わずに当該格納情報を再生情報とし
て出力する。上記第2の場合は、前記光カード情報再生
装置のための情報再生方法として、前記スキャンにより
読み込んだトラックのトラックアドレス情報がアクセス
要求したトラックのトラックアドレスと異なるときは、
そのスキャンによるトラックの読み込み情報を保存し、
読み込みのアクセス要求を受けると、そのアクセス要求
したトラックのトラックアドレスと一致するトラックア
ドレス情報を有する読み込み情報の有無を前記保存した
情報中から探す。そして、この探索の結果、該当するも
のがあるときは光カードのスキャンを行わずに当該保存
した情報中における該当のトラックの保存情報を再生情
報として出力する。
【0024】このように、本発明の光カード情報再生の
手法は、トラックのデータ部の情報を再生する際に、ス
キャンしたトラックのトラックアドレスが目的のトラッ
クアドレスと異なった時でも、データ部のデータの再生
を実行し、このデータ部の再生データを、そのトラック
アドレスと共に、一旦、保存しておくようにし、その後
のデータ読み込みアクセスの要求があった時に、その要
求された目的トラックのアドレスに一致するトラックア
ドレスを持つものが保存情報中にある場合は、光カード
をアクセスせずに、この保存情報を、そのトラックの再
生データとするようにしたことから、目的のアドレスか
ら外れて到達したトラックへのアクセスを無駄にせず、
有効に活用することが可能になる。
【0025】このように、光カードの情報再生にあた
り、データ部に先だったID部からトラック番号の特定
ができなかった場合でもその1スキャンを有効に利用可
能となり、従って、本発明によれば、読み込み効率とア
クセス速度の能率向上を図ることができ、処理効率の向
上を図ることができるようになる光カードの情報再生方
法を提供できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。本発明は光カードの情報再生にあた
り、データ部に先だって読み込まれるトラックアドレス
(トラック番号)を示すID部の情報によるトラック番
号の特定ができなかった場合でも、その1スキャンを有
効に利用可能にするもので、以下その詳細を説明する
る。
【0027】図1は本発明の実施例を示すブロック図で
あり、光カード情報記録再生装置の概略の構成を示すも
のである。図1において、7は光カード、101はレー
ザ駆動回路、102は光学ヘッド駆動回路、103はフ
ォーカストラックサーボ回路、104は光学ヘッド、1
07はモータサーボ回路、108はロータリエンコー
ダ、109はモータ、110は搬送ベルト、111は搬
送台、112a,112bはプーリ、700はデータ処
理回路、77は制御部である。
【0028】制御部77はデータ処理回路700に包含
されるものであって、システム全体の所要の各種制御を
司るものであり、制御対象要素の個別の制御を司る。ま
た、データ処理回路700は光学ヘッド104によるデ
ータ書き込みや、読出したデータの処理を行うもので、
書き込みデータや読出しデータの授受は外部のホストシ
ステムと行うようにしても良いし、また、自身で入出力
手段を持つようにしても良い。
【0029】光カード7は図8で説明したものと同一の
ものであり、複数のトラック200を配した光記録部2
01を有し、複数のトラック200にはトラック両端近
傍にそれぞれID部202a,202bが、そして、こ
れらID部202a,202bに挟まれる領域にデータ
部203が配される構成である。また、ID部202
a,202bにはそれぞれ例えば、図9に示すように5
組分ずつ、ID情報部ID0〜ID4が配されることも
変わりはない。
【0030】図1に示すように、対をなすプーリ112
a,112bが、所定間隔を存して配されており、これ
らプーリ112a,112b間に搬送ベルト110が掛
け渡してある。この搬送ベルト110には所定位置に搬
送台111が設けられ、この搬送台111に前記光カー
ド7が保持できるように構成してある。光学ヘッド10
4は半導体レーザ素子と光学系および光検出器等よりな
るものであり、半導体レーザ素子からの光ビームを光カ
ード7のトラックに照射し、情報を記録したり、読出し
たりするためのもので、搬送ベルト110の配設領域の
例えば中央における上方位置に配設してあり、搬送ベル
ト110の移動方向に対して横断する方向例えば直交方
向に移動可能になっている。
【0031】詳細は後述するが、光学ヘッド104には
光カード7のトラックに対して、自己の出射する光ビー
ムのピントを監視する機能があり、ピントが外れるとフ
ォーカスエラー信号を出力するようにしてある。さらに
また、光学ヘッド104には光カード7のトラックに対
して、自己の出射する光ビームのトラック位置ずれを監
視する機能があり、トラック位置ずれを検出したときは
トラックエラー信号を発生する構成となっている。
【0032】前記プーリ112aにはモータ109が接
続され、このモータ109を正逆回転駆動制御すること
により当該プーリ112aを正逆回転駆動させることが
できる。従って、このプーリ112a正逆回転により、
搬送ベルト110が順逆搬送移動されることになり、搬
送台111を順逆方向に搬送移動させることができる。
これにより、光カード7をそのトラック200の形成方
向に反復移動させることができ、光学ヘッド104に対
して、光カード7のトラック200の相対的に移動させ
ることができる。
【0033】このような構成により、光カード7はモー
タ109の駆動によって、トラック方向に往復搬送され
るようになり、また、光学ヘッド104がトラック方向
を横断する方向に往復移動可能になっていることから、
光学ヘッド104による光カード7の各トラック200
のスキャンを可能にしている。前記モータ109には搬
送台111の光学ヘッド104に対する位置を検出する
ためのロータリエンコーダ108が接続されている。こ
のロータリエンコーダ108は所定の回転角毎にパルス
を発生するものであり、このロータリエンコーダ108
の1パルスが、例えば、光学ヘッド104に対する搬送
台111の50μmの相対移動量に相当するようになっ
ている。
【0034】モータサーボ回路107はモータ109を
制御する回路であって、このモータサーボ回路107は
モータ109、ロータリエンコーダ108および制御部
77と接続され、ロータリエンコーダ108からの位置
情報によって、光カード7の図8におけるID部202
aからID部202bまでの間で搬送速度が定速となる
ように制御部77からモータサーボ回路107に制御指
令が送られ、モータ109を制御するようになってい
る。
【0035】上述したように、光学ヘッド104は光カ
ード7のトラックと直交する方向に移動するようになっ
ているが、その駆動はモータ105によって行われる。
このモータ105にはモータ109と同様に、光カード
7に対する位置を検出するためのロータリエンコーダ1
06が接続されている。モータ105およびロータリエ
ンコーダ106は、光学ヘッド駆動回路102を介して
制御部77に接続され、ロータリエンコーダ106から
の位置情報等を基にして、制御部77から光学ヘッド駆
動回路102に制御指令が送られ、モータ105を制御
するようになっている。
【0036】フォーカストラックサーボ回路103は光
カード7のトラック内に光学ヘッド104からの入射光
(光ビーム)が常に合焦状態つまリピントがあった状態
で追従するように光学ヘッド104を制御するものであ
る。このフォーカストラックサーボ回路103は光学ヘ
ッド104からのフォーカスエラー信号、トラックエラ
ー信号によって、光学ヘッド104をフォーカスおよび
トラック方向に駆動して、光カード7のトラック内に入
射光が常に合焦状態で追従するように動作する。
【0037】また、レーザ駆動回路101は光カード7
上へのレーザの照射を制御するためのものであり、制御
部77の制御のもとに、光学ヘッド104の半導体レー
ザ素子の発振を制御するものである。このような構成に
おいて、搬送台111上に光カード7を保持させ、モー
タ109を回転駆動させることにより、搬送台111を
プーリ112a,112bの間で往復移動させることに
より、光学ヘッド104に対して光カード7をそのトラ
ック形成方向にトラックの全長に亙り、往復移動させて
トラックのスキャンを行わせる。
【0038】そして、光学ヘッド104の半導体レーザ
素子から光ビームを発生させ、光学ヘッド104の内蔵
するピント監視機能およびトラック位置ずれ監視機能に
よりピントとトラック位置ずれの監視を行い、その監視
出力(フォーカスエラー信号,トラックエラー信号)に
よりフォーカストラックサーボ回路103は光ビームが
ピントずれ、トラック位置ずれを生じないように光学ヘ
ッド104を制御する。
【0039】このようにして、トラック位置ずれとピン
トずれが生じないように光学ヘッド104を制御しつ
つ、光ビームを光カード7のトラックに位置合わせさせ
ながら、光カード7を往復移動させ、光ビームによるト
ラックのスキャンを行う。別のトラックに対する光ビー
ムの移動は光学ヘッド駆動回路102によるモータ10
5の駆動制御により行う。
【0040】そして、書き込みデータに対しては書き込
みのための信号をレーザ駆動回路に与えて光学ヘッド1
04内の書き込み用のレーザ素子を制御し、読出しは光
学ヘッド104内の読出し用光源のレーザ素子を制御
し、光学ヘッド104内の再生用光検出器にてトラック
の反射光を位置分解能を以て検出することで、複数のト
ラックの記録データを同時に並行して読み取ることがで
きる。読み取ったデータはそれぞれトラック別にデータ
処理回路700に読み込まれ、処理される。
【0041】ここで、トラック1スキャンによりデータ
処理回路700に読み込まれる各トラックのデータは、
時系列で見るとまずID部の情報そして次にデータ部の
情報、そして最後に再びID部の情報の順である。そし
て、ID部の5組分のID情報(つまり、エラー訂正符
号化されたトラックアドレス情報)をそれぞれエラー訂
正復号化して1トラックあたり、5組分のトラックアド
レス情報を復元するが、復元が全くできなかったり、復
元できても一致するものがなかったりした場合はそのト
ラックの特定ができなかったことになるので、シーク失
敗としてそのトラックについてはエラーとする。
【0042】トラックが特定できた場合は、目的のトラ
ック番号(読出したいトラック)とトラック番号が一致
するか否かをチェックし、一致すれば目的のトラック番
号のトラックがアクセスされていることになるので、そ
の後に読み出されるデ−タ分のデータを目的のデータと
して読み込んで利用する。トラック番号が目的のトラッ
ク番号に一致しなかった時は、取り敢えずそのスキャン
して得たトラック番号とそれに続くデータ部のデータを
データ処理回路700内の記憶部に記憶して保存し、制
御部77はこのトラック番号から目的のトラック番号の
トラックが相対的にどの程度ずれた位置にあるかを算出
して、そのずれ量相当分、光学ヘッド104を移動させ
るべく、光学ヘッド駆動回路102を制御して目的のト
ラック位置に光ビームが来るように、調整する。
【0043】そして、スキャンを実施し、上述のような
読み込みとトラック番号のチェックを行って、目的のト
ラックのデータを得る。本装置では一度、スキャンして
得たデータとそのデータの格納されていたトラック番号
の情報は、メモリに保存し、ホストコンピュータからの
データ再生のためのコマンドを受け付けた時点で、この
保存したデータの中に、そのコマンドで要求された目的
トラックのデータがあるか否かを制御部77が調べ、あ
ればスキャンを行わずに、保存データのうちの該当のも
のをホストコンピュータに渡すようにしたものであるか
ら、従来のように、目的のトラックのスキャンに行き着
くまでは、せっかくエラーなく読込んだデータをそのま
ま、無駄にしていたのを、後に有効に生かす道を拓くも
のである。従って、アクセスの能率向上を図ることがで
きるようになると共に、無駄なスキャンの発生を抑制で
きる。
【0044】次に上述した光カード情報記録再生装置に
使用される光学ヘッド104の構成例を図2を参照して
説明する。図2において、1は記録用光源としての半導
体レーザ素子、2はコリメートレンズ、3は整形プリズ
ム、4は絞り、5は偏光ビームスプリッタ、6は対物レ
ンズ、9はコリメートレンズ、14は反射ミラー、15
は集光レンズ、16はハーフミラー、17は信号再生用
およびトラッキング用光検出器、18はフォーカス用光
検出器、40は情報再生用光源としての半導体レーザ素
子、41は整形プリズム、42は絞り、43は平凹シリ
ンドリカルレンズ、44は回折格子である。
【0045】情報記録用の光源である半導体レーザ素子
1は制御部77の制御のもとに動作するレーザ駆動回路
101の駆動信号によりレーザ光を発生するものであ
り、この半導体レーザ素子1で発生した光ビームはコリ
メートレンズ2で、ほぼ楕円形の平行ビームとなる。さ
らに、この平行ビームは整形プリズム3において、楕円
形の長軸方向成分のみが縮小されてほぼ円形に整形され
た後、円形の絞り4によって記録媒体(光カード7)上
でスポットサイズが所定の大きさになるように、平行ビ
ーム径が絞られてから、偏光ビームスプリッタ5に入射
するようになっている。
【0046】半導体レーザ素子1から出力されるこの記
録用の円形ビームは半導体レーザ1の性質により、ほぼ
S偏光成分からなっているため、ビームのほとんどが偏
光ビームスプリッタ5の反射面で反射されて、対物レン
ズ6の光軸上に入射する。この光は対物レンズ6によっ
て集光されて光カード7上に円形スポットを形成し、局
所的にエネルギ密度を高め、光カード7の記録層に熱的
不可逆変化を生じさせて記録ピットを形成する。
【0047】一方、上記半導体レーザ1とは別個に情報
再生用の光源として設けた半導体レーザ素子40から発
せられた光ビームはコリメートレンズ9を通過してほぼ
楕円形の平行ビームとなり、整形プリズム41で楕円の
短軸方向成分のみが拡大されてほぼ円形に整形される。
この円形ビームはさらに、円形の絞り42によって記録
媒体上でスポットサイズが所定の大きさになるように平
行ビーム径が絞られ、平凹シリンドリカルレンズ43に
入射する。
【0048】この入射した光ビームは、平凹シリンドリ
カルレンズ43によって光軸に対して垂直面内の一方向
にのみが屈折作用を受け、その方向に僅かに発散するビ
ームとなる。さらに回折格子44で0次回折光および2
本の1次回折光に分割される。このとき、平凹シリンド
リカルレンズ43と回折格子44とはシリンドリカルレ
ンズ43による光ビームの発散方向と、回折格子44に
よる回折方向とがほぼ直交するような位置に配設してあ
るものとする。
【0049】回折格子44により分割された3本の光ビ
ームは、半導体レーザの性質により、ほぼP偏光成分か
らなっているため、ほとんどの成分が偏光ビームスプリ
ッタ5を透過する。そして、この透過した3本の光ビー
ムは対物レンズ6によってそれぞれ集光され、3つのス
ポットとなって光カード7上に結像する。もともと、光
ビームがシリンドリカルレンズ43によって発散されて
いるため、光カード7上に形成されるそれぞれの光ビー
ムスポットも発散方向に拡大されて形成されることとな
るため、結像した光ビームスポットの形状は長円とな
る。
【0050】図3は光カード7上に形成された記録用光
ビームスポット23と、再生用光ビームの回折光による
スポット25a,25b,25cの位置関係を示す図で
ある。これらのビームスポットは、記録用光ビームスポ
ット23が再生用光ビームの0次回折光によるスポット
25aと、1次回折光によるスポット25b,25cの
どちらか一方との間に位置するように配置する。
【0051】この配置は光学ヘッドの組み立て調整時
に、対物レンズ6へ入射する前の記録用光ビームの光軸
と、再生用光ビームの光軸との間に相対的な角度差を与
えることによって調整する。光カード7上における再生
用光ビームスポット25a,25b,25cの拡大され
る方向がトラックの延長方向にほぼ直交するように、シ
リンドリカルレンズ43を配設してあるため、長円形の
再生用光ビームスポット25a,25b,25cはそれ
ぞれ複数のトラックを横断して分布することになり、信
号再生用の光検出器17にて位置分解能を以て光変化を
検出することにより、複数のトラックの情報を同時に、
かつ、トラック位置との対応を以て情報を得ることがで
きるようになる。
【0052】フォーカスずれの監視は次のようにして行
う。すなわち、再生用光ビームの回折光によるスポット
25a,25b,25cは、光カード7上のトラックガ
イド21と情報ピット22の有無によって光量変調をか
けられた状態で光カード7上で正反射される。これらの
反射光は、対物レンズ6を逆方向に通過して、ほぼ平行
光の状態で偏光ビームスプリッタ5に導かれる。
【0053】これらの反射光は光カード7上で正反射さ
れているため、ほぼP偏光を保持しており、ほとんどの
成分が偏光ビームスプリッタ5を透過して反射ミラー1
4に導かれる。反射ミラー14で反射された後、集光レ
ンズ15で集光され、さらにハーフミラー16で分割さ
れて、信号再生用およびトラッキング用光検出器17お
よびフォーカス用光検出器18の受光面にそれぞれ入射
して、前記スポットの像を拡大投影する。
【0054】上述の通り、再生用光ビームは、対物レン
ズ6に対して光軸から偏心した位置に入射して、いわゆ
る軸外し方式のフォーカス検出が行われる。フォーカス
用光検出器18には、例えば、2分割の受光素子を配設
してフォーカスずれによる再生用光ビームスポットの像
の移動を検出するように構成している。これにより、フ
ォーカスずれを監視してずれが生じた時にはフォーカス
エラー信号を出力することができる。
【0055】図4は信号再生用の光検出器17上に投影
された記録用光ビームのスポット像および再生用光ビー
ムの0次回折光および1次回折光のスポット像を示す図
である。光検出器17上には信号再生用受光素子51,
52,53およびトラッキング用受光素子61,62,
63,64が配設されており、さらに再生用光ビームの
光像拡大投影された像25d,25e,25fがトラッ
クずれおよびフォーカスずれのない状態で、これらの受
光素子上の適正な位置に結像した場合に、前記1次回折
光によるスポット25bに対応する像25eが形成され
る位置に信号再生用受光素子54を設ける。
【0056】トラッキング用受光素子61,62および
63,64は、トラックずれによるうトラックガイドの
像の位置変化を受光量の変化として検出して、トラッキ
ングエラー信号を生成する。信号再生用受光素子51,
52および53、または、54ではトラック3本分につ
いての情報ピットの有無を光量の変化により検出して、
再生信号を出力する。
【0057】情報記録時は、図3に示すように光カード
7が矢印aの方向(順方向)に移動しているときは、記
録用光ビームスポット23によって形成された情報ピッ
ト22が、再生用光ビームの一方の1次回折光によるス
ポット25cの方向に移動してゆき、情報ピット22が
スポット25cの位置に達したときに、光検出器17上
で信号再生用受光素子52に光量変化が生じ、再生信号
が出力されるので、記録直後の再生信号が得られること
になり、この再生信号を基にして記録の良否のチェック
機能であるベリファイ動作が行われる。
【0058】また、光カード7の移動方向が反転して、
矢印bの方向(逆方向)に移動する場合には、記録用光
ビームスポット23によって形成された情報ピット22
が再生用光ビームの他の一方の1次回折光によるスポッ
ト25bの方向に移動してゆき、情報ピット22がスポ
ット25bの位置に達したときに、信号再生用受光素子
54に光量変化が生じ、この光量変化から記録直後の再
生信号を得ることができ、この再生信号を基にしてベリ
ファイ動作が行われる。
【0059】従って、光カード7の移動方向が順方向、
逆方向いずれの場合であっても、記録直後に再生信号を
得ることができる。すなわち、光学ヘッド104に対し
て、トラック方向に光カード7は往復運動するが、光カ
ード7の移動方向に関係なく、光カード7のトラックへ
のデータの記録直後に再生信号を得て、記録の良否をチ
ェックするベリファイ動作をデータ処理回路700にお
いて行うことができる。
【0060】次に図1で示したデータ処理回路700に
ついて説明する。図5はデータ処理回路700の構成例
をブロック図で示したものであり、図において、71,
81,91は光検出器17上に設けられた信号再生用受
光素子であって、例えば、図4における信号再生用受光
素子51,52,53に対応する。
【0061】また、72,82,92はそれぞれI/V
変換器であって、信号再生用受光素子71,81,91
で受光して得た信号を電流電圧変換して出力するもので
ある。73,83,93はそれぞれ2値化回路であり、
それぞれ対応するI/V変換器72,82,92の出力
を、所定の基準レベルで2値化信号に変換するためのも
のである。
【0062】75,85,95はそれぞれビットクロッ
ク生成回路であって、それぞれ対応する2値化回路7
3,83,93の出力する2値化信号に基づいてビット
クロックを生成するものである。また、74,84,9
4はそれぞれ復調回路であって、対応する2値化回路7
3,83,93からそれぞれ出力される2値化信号をビ
ットクロック生成回路75,85,95から出力される
ビットクロックでサンプリングし、その結果からデータ
の復調を行うものである。
【0063】76,86,96はそれぞれメモリであ
り、対応する復調回路74,84,94から出力される
復調結果を格納するためのものである。従って、メモリ
76,86,96に格納されるデータは各トラック毎の
エラー訂正前のデータである。78はエラー訂正回路で
あり、メモリ76,86,96に格納されたデータに対
してエラー訂正を実行する。エラー訂正後のデータは再
びメモリ76,86,96に格納するようにしても良
い。
【0064】77は前述の制御部であり、エラー訂正回
路78やメモリ76,86,96等をデータバスを通し
て必要な各種制御を司るものであって、通常はCPUを
使用して構成する。また、80はバッファであり、後述
するように、光カードの目的トラック以外のエラー訂正
後のデータを格納するためのメモリである。光カードの
場合、1トラックはエラー訂正符号の冗長バイト付で、
およそ2kバイト程度の容量があるので、メモリ76,
86,96は4k×8ビット程度のSRAM(スタティ
ック・ランダム・アクセス・メモリ)を使用するのがコ
スト的、メモリ素子の入手性、アクセス速度等の点にお
いて有利であり、最適な選択である。
【0065】次に本発明にかかる無駄のないデータ再生
手順を図6および図7に示すフローチャートを参照して
説明する。このフローチャートに基づく制御は制御部7
7が担う。図6、図7ともに、図5で示したトラック3
本分のデータ再生回路のうちのいずれか1本だけを用い
た場合の例である。すなわち、従来の1トラック単位で
読出しを行う単一トラック読出し型の装置も実現可能な
である。つまり、例えば、図5の受光素子81〜メモリ
86のデータ再生回路を使用、するようにすれば良い。
なお、これらの処理は全て制御部77で実行される。
【0066】(再生手法の第1実施例)まず、ステップ
S1で前側ID部を読み取る。前側ID部とは、図8で
示した光カード7を光学ヘッドが右から左へスキャンす
るときは、ID部202aを指し、光学ヘッドが左から
右へスキャンするときは、ID部202bを指す。同様
に、後側ID部とは、光学ヘッドが左から右へスキャン
するときは、ID部202bを指し、光学ヘッドが右か
ら左へスキャンするときは、ID部202aを指す。
【0067】続いてステップS2で前側ID部の読み取
り結果からトラック番号の判定を行う。この判定は従来
通りで良い。例えば、前側ID部に含まれる5組分のI
D情報部のうち、3組分以上がエラー訂正復号化可能で
あり、エラー訂正復号化されたそれらのいずれもが同一
トラック番号であった場合に、そのトラック番号をその
トラックでのトラック番号と認識するようにすれば良
い。
【0068】また、別の方法として、例えば、エラー訂
正復号化が可能であった複数のID情報部中、トラック
番号の一致を見るものが存在することを以て、そのトラ
ックでのトラック番号であると認識するようにすること
もできる。これは多数決によるトラック番号決定であ
る。ステップS2の処理において、トラック番号が特定
できた場合は、ステップS3に進み、その特定したトラ
ックが目的トラックであるか否かに係わりなくデータの
読み取りを実行する。また、ステップS2での処理にお
いて、トラック番号が特定できなかった場合は、シーク
失敗としてそのスキャンを終了する(S7)。
【0069】データ部の読み取りの実行が終了したなら
ば次にステップS4に進み、ステップS2で特定したト
ラック番号が目的のトラック番号と一致していたか否か
をチェックする。そして、一致していた場合は、データ
部の読み取り結果を目的トラックの読み取り結果とし、
そのスキャンを終了する(S6)。一方、ステップS4
でのチェックの結果、ステップS2で特定したトラック
番号が目的のトラック番号と一致していなかった場合
は、図5中のメモリ86に格納されたこのスキャンでの
読み取り結果(エラー訂正後のデータ)を、S2で特定
したトラック番号とともに、バッファ80に格納してお
く(S5)。
【0070】従って、制御部77はホストコンピュータ
からのデータ再生のためのコマンドを受け付けた時点
で、このバッファ80に目的のトラックのデータがある
か否かを確認し、あった場合はスキャンせずに、このバ
ッファ80の内容を再生結果としてホストコンピュータ
へ転送するようにすれば良い。これにより、一旦、スキ
ャンしたトラックより読み込んだトラック番号(トラッ
クアドレス)およびデータは、後にこのトラック番号の
トラックの読込みを要求された場合に、改めてスキャン
せずとも、ただちにそのトラック番号における記録デー
タを得ることができ、過去の利用されなかったスキャン
も有効に活用されたことになる。
【0071】(再生手法の第2実施例)まず、ステップ
S11の処理において前側ID部を読み取る。続いてス
テップS12の処理に移り、ここで前側ID部の読み取
り結果から、トラック番号の判定を行う。この判定は従
来通りで良い。例えば、前側ID部に含まれる5個のI
Dのうち、3個以上がエラー訂正可能であり、エラー訂
正可能であったID中のトラック番号の一致を以て、ト
ラック番号の判定を行うようにすれば良い。
【0072】また、別の方法として、例えば、エラー訂
正可能であったID中の各トラック番号から多数決でト
ラック番号判定を行うようにしても良い。ステップS1
2の処理において、トラック番号が特定できた場合はス
テップS13の処理に進み、判定フラグをオンにした
後、ステップS15の処理に移ってデータ部の読み取り
を実行する。
【0073】ステップS12の処理において、トラック
番号が特定できなかった場合はステップS14に進み、
判定フラグをオフにした後、ステップS15の処理に移
ってデータ部の読み取りを実行する。従って、本実施例
では前側ID部でトラック番号が特定できたか否かにか
かわりなく、データ部の読み取りを実行する。
【0074】データ部の読み取りを実行が終了したなら
ば、ステップS16に移り、判定フラグをチェックし、
フラグがオンならば前側ID部で既にトラック番号が特
定できていることになるので、S19へ進む。また、フ
ラグがオフであった場合は前側ID部ではトラック番号
が特定できないことになるので、ステップS17に移
り、後側ID部の読み取りを実行する。
【0075】そして、ステップS18の処理において、
後側ID部でトラック番号が特定できた場合はステップ
S19の処理に進む。一方、ステップS18の処理にお
いて、トラック番号が特定できなかった場合は前側ID
部でも、また、後側ID部でも、トラック番号の特定が
できなかったことになるので、シークに失敗したとして
そのスキャンを終了する(S22)。
【0076】ステップS19の処理においては、前側I
D部、あるいは後側ID部で特定したトラック番号が目
的のトラック番号と一致していたか否かをチェックし、
一致していた場合は、データ部の読み取り結果を目的ト
ラックの読み取り結果とし、そのスキャンを終了する
(S21)。一致していなかった場合は、図5中のメモ
リ86に格納された、このスキャンでの読み取り結果
(エラー訂正後データ)を、ステップS2で特定したト
ラック番号とともに、バッファ80に格納しておく(S
20)。
【0077】本実施例によれば、本来、反対方向のスキ
ャン時にしか使用されていなかったデータ部の後方に配
置された後側ID部を有効に活用し、トラック番号の特
定をデータ部に先立つ前側ID部のみならず、後側ID
部によっても行うようにしたことから、データ再生時の
1回のスキャンを無駄にせずに、有効利用できるように
なる。
【0078】なお、本発明は上述した実施例に限定する
ことなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して
実施し得るものである。
【0079】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、デー
タ部の情報再生をする際に、読み込みのために行ったト
ラックのスキャンが目的のトラックと異なるトラックに
対して行われた場合であっても、そのトラックのデータ
部のデータ再生を実行し、このデータ部の再生データ
を、そのトラックアドレスと共に、保存するようにした
ので、後のデータ再生時に、目的トラックのアドレスに
一致するトラックのデータが保存データの中にある場合
は、光カードをアクセスせずに、この保存データを再生
データとして活用することが可能になり、目的のアドレ
スから外れて到達したトラックへのアクセスを無駄にせ
ずに、有効に活用することが可能になって、アクセスの
能率向上を図ることができるようになると共に、無駄な
スキャンの発生を抑制できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体構成を示すブロック図。
【図2】図1の光カード情報記録再生装置に使用される
光学ヘッド104の構成例を示す図。
【図3】光カード7上に形成された記録用光ビームスポ
ット23と、再生用光ビームの回折光によるスポット2
5a,25b,25cの位置関係を示す図。
【図4】本発明システムにおける光検出器17上に投影
された記録用光ビームのスポット像および再生用光ビー
ムの0次回折光および1次回折光のスポット像を示す
図。
【図5】本発明システムにおけるデータ処理回路700
の構成例を示すブロック図。
【図6】本発明システムにおけるデータ再生手順の第1
実施例を示すフローチャート。
【図7】本発明システムにおけるデータ再生手順の第2
実施例を示すフローチャート。
【図8】光カードの構成例を示す図。
【図9】光カードにおけるトラックのID部202a,
202bのフォーマットを示す図。
【図10】光カードと光学ヘッドの相対的な往復運動
(スキャン)における速度パターンを示す図。
【符号の説明】
1…半導体レーザ素子(記録光源用) 2…コ
リメートレンズ 3…整形プリズム 4…絞
り 5…偏光ビームスプリッタ 6…対
物レンズ 7…光カード 9…コ
リメートレンズ 14…反射ミラー 15…集
光レンズ 16…ハーフミラー 17…信号再生用およびトラッキング用光検出器 18…フォーカス用光検出器 21…ト
ラックガイド 22…情報ピット 23…記
録用光ビームスポット 25a,25b,25c…再生用光ビームスポット 25d,25e,25f…像 40…半導体レーザ素子(情報再生光源用) 41…整形プリズム 42…絞
り 43…平凹シリンドリカルレンズ 44…回
折格子 51,52,53…信号再生用受光素子 61,62,63,64…トラッキング用受光素子 71,81,91…信号再生用受光素子 72,82,92…I/V変換器 74,8
4,94…復調回路 75,85,95はそれぞれビットクロック生成回路 76,86,96…メモリ 77…制
御部 78…エラー訂正回路 80…バ
ッファ 101…レーザ駆動回路 102…光学ヘッド駆
動回路 103…フォーカストラックサーボ回路 104…光学ヘッド 107…モータサーボ
回路 108…ロータリエンコーダ 109…モータ 110…搬送ベルト 111…搬送台 112a,112b…プーリ 700…データ処理回
路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のトラックを有し、各トラック内に
    はトラックアドレス情報を含むID部と、情報を記録す
    るデータ部とを含んだ光カードに対して前記トラックの
    スキャンを行い、トラックに対する情報の再生を行う光
    カード情報再生装置において、 前記スキャンにより読み込んだトラックのトラックアド
    レス情報とデータ部の再生情報を格納するための情報格
    納手段と、 前記スキャンにより読み込んだトラックのトラックアド
    レス情報がアクセス要求したトラックのトラックアドレ
    スと異なるときは、そのスキャンによる読み込み情報を
    前記情報格納手段に格納すべく制御する第1制御機能
    と、読み込みのアクセス要求があった際にそのアクセス
    要求したトラックのトラックアドレスと一致するトラッ
    クアドレス情報を有する読み込み情報を情報格納手段の
    格納情報から探し、該当するものがあるときはスキャン
    を行わずに当該格納情報を再生情報として出力する第2
    制御機能とを有する制御手段と、を具備することを特徴
    とする光カード情報再生装置。
  2. 【請求項2】 複数のトラックを有し、各トラック内に
    はトラックアドレス情報を含むID部と、情報を記録す
    るデータ部とを含んだ光カードに対して前記トラックの
    スキャンを行い、トラックに対する情報の再生を行う光
    カード情報再生装置のための情報再生方法として、 前記スキャンにより読み込んだトラックのトラックアド
    レス情報がアクセス要求したトラックのトラックアドレ
    スと異なるときは、そのスキャンによるトラックの読み
    込み情報を保存する保存ステップと、 読み込みのアクセス要求を受けると、そのアクセス要求
    したトラックのトラックアドレスと一致するトラックア
    ドレス情報を有する読み込み情報の有無を前記保存した
    情報中から探す探索ステップと、 この探索の結果、該当するものがあるときは光カードの
    スキャンを行わずに当該保存した情報中における該当の
    トラックの保存情報を再生情報として出力する出力ステ
    ップと、を具備したことを特徴とする光カード情報再生
    方法。
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