JPH08147405A - ラベル/窓位置検出装置 - Google Patents

ラベル/窓位置検出装置

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JPH08147405A
JPH08147405A JP7210538A JP21053895A JPH08147405A JP H08147405 A JPH08147405 A JP H08147405A JP 7210538 A JP7210538 A JP 7210538A JP 21053895 A JP21053895 A JP 21053895A JP H08147405 A JPH08147405 A JP H08147405A
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lens
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Masato Iwakawa
正人 岩川
Tomoaki Fukano
智昭 深野
Hiroyuki Muto
裕之 武藤
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NEC Corp
NEC Robotics Engineering Ltd
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NEC Robotics Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 背景の反射率とラベルの反射率とが等しい場
合にもラベルの位置を検出できるようにする。 【解決手段】 光電検知器2A,2Bはコンベヤ1上を
搬送される郵便物3の通過を検知する。制御部6は光電
検知器2A,2Bからの検知信号を基準としてラベル先
端位置検出部5Fとラベル後端位置検出部5Rとを制御
する。ラベル先端位置検出部5Fでは、郵便物3に対し
て投光部51Fから照射した光により得られる像をレン
ズ52Fを通してリニアイメージセンサ53Fで光電変
換し、画像処理部54Fで2値画像信号に変換した後、
座標算出部55Fでラベル先端位置座標値を算出する。
ラベル後端位置検出部5Rはラベル先端位置検出部5F
と同じ構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学的文字読取装置
において郵便物の宛名記載位置を検出する際に用いて好
適なラベル/窓位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のラベル/窓位置検出装置
として、例えば特開平5−28309号公報(特願平3
−181250号)に記載された「郵便物の宛名検出装
置」を挙げることができる。この従来例について図13
および図14を参照して説明する。図13は従来の郵便
物の宛名検出装置の一例の構成図、図14は図13にお
ける画像入力部から入力される紙面部の反射率が小さい
郵便物のビデオ信号のレベル図である。画像入力部91
から得るビデオ信号は紙面の反射率とラベル/窓の反射
率に従ったレベルを示す。このビデオ信号を窓・ラベル
検出部92において適当なしきい値によって図14に示
すように2値化してラベル/窓位置を検出する。
【0003】このときに紙面のレベルとラベル/窓のレ
ベルが近いとノイズによる誤検出を生じる危険性がある
ため、まず紙面部電圧レベル検出部93と窓・ラベル部
電圧レベル検出部94において紙面部のレベルと窓・ラ
ベル部のレベルを検出し、その後、レベル差検出部95
によって両者のレベル差を検出する。窓・ラベル取捨選
択部96では上記のレベル差が一定値以上のときにのみ
窓・ラベル位置検出部92の検出結果を採用する。そし
て、このラベル/窓位置検出結果は宛名位置検出部97
へ出力される。宛名位置検出部97は、窓・ラベル位置
検出部92からの検出結果から、宛名記載位置を検出す
る。
【0004】郵便物において、その窓やラベルには、通
常、送り先の住所や氏名等の宛名が記載されている。し
たがって、その窓やラベルの位置を検出することによ
り、結果的に宛名の読み取り精度が向上する。すなわ
ち、郵便物の宛名の読み取りは、一般的にには、(1)
住所記載領域検出、(2)文字切り出し、(3)文字認
識のステップで実行される。郵便物の窓やラベルには、
上述した如く、送り先の住所や氏名が記載されている。
したがって、郵便物の窓やラベルの位置を検出すること
により、「(1)住所記載領域検出」の精度が向上し、
結果的に宛名の読み取り精度が向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来の郵便物の宛
名検出装置では、窓・ラベル部と紙面部との間にレベル
差が無いとき、すなわちラベル/窓の反射率と紙面の反
射率が等しいときは、窓・ラベル取捨選択部によって常
にラベル/窓位置情報が棄却されるので、ラベル/窓位
置を検知することができないという原理的な問題があ
る。したがって、例えば、茶色の封筒上に貼付された白
色のラベルを検知することは可能であるが、白色の封筒
上に貼付された白色のラベルを検知することができない
という問題点があった。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、ラベル/窓
のエッジ部に段差が生じることに着目し、このエッジ部
で照明光の正反射により生じるハイライト信号レベルを
用いることによって上記問題点を解決したラベル/窓位
置検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1発明(請求項1に係る発明)は、被写体
を照射する投光手段と、この投光手段によって照明され
た被写体の画像を結像するレンズと、この画像を光電変
換する光電変換手段と、被写体を搬送する搬送手段と、
光電変換手段から得られる画像信号をあらかじめ定めた
しきい値により白と黒の画像に2値化する画像処理手段
とを設け、この画像処理手段によって得られた2値画像
から被写体中のラベル/窓の位置を算出するようにした
ものである。
【0008】第2発明(請求項2に係る発明)は、第1
発明において、その光軸が被写体の表面に垂直となるよ
うにレンズを配置し、このレンズの光軸がラベル/窓の
エッジ部分にあるときにその照明光の正反射成分がレン
ズに入射するように投光手段を配置したものである。第
3発明(請求項3に係る発明)は、第1発明において、
投光手段を特定の波長帯のみに発光強度を有するものと
し、光電変換手段を特定の波長帯のみに感度を有するも
のとし、この投光手段と光電変換手段とを単位とする複
数のユニットを設けたものである。第4発明(請求項4
に係る発明)は、第1発明において、投光手段の光束を
被写体上で収束させるようにしたものである。
【0009】第5発明(請求項5に係る発明)は、第1
発明において、画像処理手段を、2値画像から直線の式
を算出する1次式算出手段と、この1次式算出手段で算
出した直線の式と白画素との距離をすべての白画素につ
いて算出する距離算出手段と、この距離算出手段から得
る距離値の総和を算出する加算手段と、この加算手段か
ら得る総和と規定値の大小を比較して規定値を上回って
いるときにはしきい値を変化させる信頼度判定手段とに
より構成したものである。第6発明(請求項6に係る発
明)は、第1発明または第3発明において、光電変換手
段をイメージセンサおよび撮像管のいずれかとしたもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づき
詳細に説明する。 〔実施形態1〕図1はこの発明の一実施形態(実施形態
1)を示すブロック図である。なお、図1には白色の封
筒上に白色のラベルが貼付された郵便物に適用した例が
示されている。図1を参照すると、郵便物3は、コンベ
ヤ1上を白抜き矢印の方向に搬送される。そして、光電
検知器2A,2Bは、コンベヤ1上を搬送される郵便物
3の通過を検知して、制御部6へ画像を取り込むタイミ
ングを与える。
【0011】ラベル先端位置検出部5Fおよびラベル後
端位置検出部5Rはそれぞれ郵便物3上に貼付されたラ
ベル4のラベル先端位置座標値およびラベル後端位置座
標値を出力する。また、制御部6は、光電検知器2A,
2Bからの検知信号を基準としてラベル先端位置検出部
5Fとラベル後端位置検出部5Rにおける画像取り込み
を含む各種の処理動作を制御する。
【0012】ラベル先端位置検出部5Fは郵便物3を照
明する投光部51Fを備え、郵便物3に対して投光部5
1Fからの光を照射することによって得られた像はレン
ズ52Fにより結像され、リニアイメージセンサ53F
によって光電変換される。この光電変換された画像信号
は画像処理部54Fで白と黒の2値画像に変換された
後、座標算出部55Fに入力され、ここでラベル先端の
座標値が算出される。
【0013】ラベル後端位置検出部5Rはラベル先端位
置検出部5Fと全く同じ構成を有する。すなわち、投光
部51R,レンズ52R,リニアイメージセンサ53
R,画像処理部54Rおよび座標算出部55を備える
が、投光部51Rからの光の照射方向がラベル先端位置
検出部5Fにおけるレンズ52Fの光軸13Fに対して
180度回転させた方向になっている点が異なる。
【0014】続いて、本実施形態の動作について図2か
ら図7を併用して説明する。なお、ラベル先端位置検出
部5Fとラベル後端位置検出部5Rとの動作は同様であ
るので、ラベル先端位置検出部5Fを例にとって説明す
る。
【0015】図2(a),(b)はそれぞれ図1におい
て搬送途中の郵便物上のラベルがレンズの光軸の位置に
到達したときの第1,第2の例を示す拡大図、図3
(a),(b)はそれぞれ図1において投光部から発生
される光束が収束している場合,発散している場合の反
射の様子を示す説明図、図4は図1および図10におけ
る画像処理部の第1の例の構成を示すブロック図、図5
(a)は図4における多値画像メモリに記憶された郵便
物の画像の一例,(b)は同図(a)におけるA−A’
線上の信号レベルを示す図、図6は図1における座標算
出部の一例の構成を示すブロック図、図7は図6におけ
る2値画像メモリに格納された2値画像の一例を示す図
であり、図7では便宜上白画素を黒で表現している。
【0016】前述したように、ラベル4が貼付された郵
便物3はコンベヤ1により白抜き矢印の方向に搬送さ
れ、光電検知器2A,2Bは郵便物3が通過するのを検
知して通過信号を制御部6に送る。投光部51Fから照
射された光は郵便物3で反射され、その反射光はレンズ
52Fで結像されてリニアイメージセンサ53Fにより
光電変換される。レンズ52Fの光軸13Fは郵便物3
の高さが変動しても視野位置がずれないようにコンベヤ
1の面に対して垂直になっている。
【0017】郵便物(封筒)3上に貼付されたラベル4
の先端には図2に示すようにラベル4の厚みによる段差
がある。ラベル4のエッジ部42の微小な面の法線14
は封筒3の搬送に伴って封筒面31またはラベル面41
に対しほゞ平行な状態から徐々に垂直な状態へと変化す
るので、その変化の途中で図2(b)に示すようにレン
ズの光軸13と照明光15とが反射面の法線14をはさ
んで同じ角度となる面が必ず存在する。
【0018】したがって、ラベル4のエッジ部42では
正反射光16が、ラベル面41の部分と封筒面31の部
分では散乱光17が、それぞれリニアイメージセンサ5
3Fへ入射する。これにより、ラベル4の段差部分、す
なわちラベル4のエッジ部42は、背景よりも明るいハ
イライト領域として認められる。
【0019】投光部51Fから発せられる投光光束11
は図3(a)に示すように収束している。これにより、
ラベルのエッジで反射した反射光束12はレンズ52F
の方向に集中する。この結果、図3(b)に示すように
投光光束11が発散光または平行光であるときに比べて
ハイライト領域の信号レベルが大きくなる効果を得てい
る。
【0020】制御部6は光電検知器2A,2Bから得る
通過信号をスタートトリガとし、あらかじめ設定された
郵便物3の画像を取り込むのに適当な時間が経過した後
に画像取り込み開始信号を画像処理部54Fに出力す
る。図4を参照すると、リニアイメージセンサ53から
得る画像信号は制御部6から入力される画像取り込み開
始信号をトリガとして取り込まれ、A/Dコンバータ5
41で量子化された後、多値画像メモリ542に格納さ
れる。
【0021】図5(b)に示すように、文字の部分の信
号33と、枠の部分の信号32と、ラベルのエッジ後端
部分の信号34と、封筒の後端部分の信号36とは、い
ずれも封筒およびラベルの平面部分の信号35よりもレ
ベルが小さい。一方、封筒の先端部分の信号37と、ラ
ベルのエッジ先端部分の信号38とは、封筒およびラベ
ルの平面部分の信号35よりも大きい。
【0022】したがって、図4に示すしきい値メモリ5
44には、封筒およびラベルの平面部分の信号35の信
号レベルよりも大きいしきい値Thをあらかじめ設定す
る。そして、2値化処理部543はしきい値メモリ54
4に記憶されているしきい値Thで2値化を行い、その
結果を座標算出部55へ出力する。
【0023】図6を参照すると、2値画像信号は座標算
出部55Fの2値画像メモリ56に入力され、座標算出
部55Fでラベル先端位置座標値が算出される。水平カ
ウンタ551は2値画像メモリ56に記憶された2値画
像の各水平ライン上の白画素の数をカウントし、そのカ
ウント結果を水平投影パタンメモリ552に記憶する。
【0024】このとき、封筒3の先端部の情報はノイズ
となるので、あらかじめ無効範囲メモリ553に設定す
る値に従ってカウント範囲から除外する。この無効範囲
は光電検知器2A,2Bからカメラ視野までの距離とコ
ンベヤ1のスピードとで定まるものである。
【0025】この結果、水平投影パタンメモリ552に
は図7に示すような水平投影パタンが得られる。この水
平投影パタンデータを2値化処理部554に入力し、し
きい値メモリ555にあらかじめ設定するしきい値Th
hで2値化してラベル先端垂直アドレス(垂直座標値y
1)を算出する。
【0026】次に、垂直カウンタ556で各垂直ライン
上の白画素の数をカウントする。このとき、検出精度を
上げるため、先ほど算出したラベル先端垂直アドレスを
中心とし、あらかじめ有効範囲メモリ558に設定する
範囲にカウント対象領域を限定する。
【0027】この結果、図7に示すような垂直投影パタ
ンが得られる。この垂直投影パタンに対ししきい値メモ
リ550にあらかじめ設定するしきい値Thvを用いて
2値化処理部559において2値化処理を行ってラベル
先端の水平座標値x1,垂直座標値y1,幅w1が算出
されて外部に出力される。
【0028】以上、ラベル先端位置検出部5Fについて
説明したが、ラベル後端位置検出部5Rでも全く同じ動
作が行われ、ラベル後端の水平座標値x2,垂直座標値
y2,幅w2が算出されて外部に出力される。
【0029】なお、実施形態1においては、光電変換手
段としてリニアイメージセンサを用いて説明したが、他
の光電変換手段として例えばエリアイメージセンサまた
は撮像管などを用いても同等の効果が得られる。また、
実施形態1においては、ラベルとして封筒表面に貼付さ
れたラベルを例示したが、窓である場合にも同様にして
その位置を検出することができる。
【0030】図8(a),(b),(c)は図1におい
て搬送途中の郵便物上の窓枠がレンズの光軸の位置を通
過する際の状況を示す図である。窓4’が形成された郵
便物3上の窓枠42’部分には図8に示すような段差が
ある。窓枠42’の微小な面の法線14は封筒3の搬送
に伴って封筒面31または窓面41’に対しほゞ平行な
状態から徐々に垂直な状態へと変化するので、その変化
の途中で図8(b)に示すようにレンズの光軸13と照
明光15とが反射面の法線14をはさんで同じ角度とな
る面が必ず存在する。
【0031】したがって、窓枠42’では正反射光16
が、窓面41’の部分と封筒面31の部分では散乱光1
7が、それぞれリニアイメージセンサ53Fへ入射す
る。これにより、窓枠42’の段差部分は、背景よりも
明るいハイライト領域として認められる。以下、ラベル
の場合と同様にして、その窓位置の検出が行われる。但
し、この場合、窓とラベルとではその段差の方向が逆に
なるので、ラベル先端位置検出部5Fでは窓枠後端が検
出され、ラベル後端位置検出部5Rでは窓枠先端位置が
検出されることになる。
【0032】図9は図1に示した装置にラベル・窓画像
記憶部7,文字切り出し処理部8,文字認識処理部9お
よび表示部10を加えて構成した宛名読取装置のブロッ
ク図である。同図では、上述した如くラベル先端位置お
よび窓枠後端位置の検出を行うことができることから、
5Fをラベル先端・窓枠後端位置検出部と名付けてい
る。また、ラベル後端位置と窓枠先端位置との検出を行
うことができることから、5Rをラベル後端・窓枠先端
位置検出部と名付けている。
【0033】この宛名読取装置では、ラベル先端・窓枠
後端位置検出部5Fの出力するラベル先端・窓枠後端位
置座標値、およびラベル後端・窓枠先端位置検出部5R
の出力するラベル後端・窓枠先端位置座標値がラベル・
窓画像記憶部7へ与えられ、このラベル先端・窓枠後端
位置座標値およびラベル後端・窓枠先端位置座標値に従
い、画像処理部54Fの出力から得る郵便物の2値画像
よりラベル・窓部分の画像がラベル・窓画像記憶部7に
格納される。文字切り出し処理部8は、ラベル・窓画像
記憶部7に格納された画像の中から、1文字単位に画像
を分割する。この1文字単位の画像に対して、文字認識
処理部9が文字認識を実行し、結果が表示部10に表示
される。
【0034】〔実施形態2〕次に、本発明の第2の実施
形態(実施形態2)について図10および図11を参照
して説明する。図10は本発明の実施形態2を示すブロ
ック図、図11は図1および図10における画像処理部
の第2の例の構成を示すブロック図である。
【0035】図1に示した実施形態1では、2つの投光
部51F,51Rからの照明光が相互に影響するのを避
けるために、2つのレンズ52F,52Rを使用し、し
かもこれらレンズの間隔を設けて配置する必要があっ
た。これに対し、図10に示した実施形態2では、1個
のレンズ52のみを設けてコンパクトな構成としてい
る。
【0036】すなわち、図10を参照すると実施形態2
は、それぞれ波長λ1,λ2の照明光を照射する投光部
51A,51Bと、その光軸13が被写体の表面に垂直
となるように配置されたレンズ52と、その面が光軸1
3と45度の角度をとって配設されたハーフミラー57
と、ハーフミラー57による反射光(波長帯λ1)およ
び透過光(波長帯λ2)をそれぞれバンドパスするフィ
ルタ58Aおよび58Bと、上記反射光(波長帯λ1)
および上記透過光(波長帯λ2)のみにそれぞれ感度を
有するリニアイメージセンサ53Aおよび53Bと、リ
ニアイメージセンサ53Aおよび53Bからの画像信号
を制御部6からの指示によりそれぞれ画像処理する画像
処理部54Aおよび54Bと、画像処理部54Aおよび
54Bからの2値画像からそれぞれラベル先端位置座標
値およびラベル後端位置座標値を算出する座標算出部5
5Aおよび55Bとを備えている。
【0037】画像処理部54Aは図11に示すように、
図4に図示した画像処理部54の第1の例、すなわちA
/Dコンバータ541,多値画像メモリ542,2値化
処理部543,しきい値メモリ544に、2値化処理部
543からの2値画像を記憶する2値画像メモリ545
と、2値画像メモリ545の2値画像から直線の式を算
出する1次式算出部546と、この1次式算出部546
で算出した直線の式と白画素との距離をすべての白画素
について算出する距離算出部547と、この距離算出部
547から得る距離値の総和を算出しこの総和と規定値
の大小を比較して上記規定値を上回っているときにはし
きい値メモリ544のしきい値を変化させる信頼度判定
部548とを備えている。
【0038】続いて、本施形態の動作について図10を
参照して説明すると、投光部51Aから照射された照明
光(波長帯λ1)の被写体からの反射光はレンズ52に
より収束され、ハーフミラー57で反射してフィルタ5
8Aを通してリニアイメージセンサ53Aに入射する。
一方、投光部51Bから照射された照明光(波長帯λ
2)の被写体からの反射光はレンズ52により収束さ
れ、ハーフミラー57で透過してフィルタ58Bを通し
てリニアイメージセンサ53Bに入射する。
【0039】以降の処理は実施形態1における処理と同
様である。すなわち、画像処理部54Aおよび54Bは
リニアイメージセンサ53Aおよび53Bからの画像信
号を制御部6からの指示によりそれぞれ画像処理し、座
標算出部55Aおよび55Bは画像処理部54Aおよび
54Bからの2値画像からそれぞれラベル先端位置座標
値およびラベル後端位置座標値を算出して外部へ出力す
る。
【0040】なお、図10において、フィルタ58A,
58Bの代わりに同じ特性を有するカラーリニアイメー
ジセンサを用いてもよい。また、ハーフミラー57に波
長選択性を持たしたダイクロイックミラーなどを用いて
も同等の効果が得られることは明らかである。
【0041】さらに、図4および図11に示した2値化
処理部543において画像を2値化する際のしきい値T
h(図5に図示)は、画像処理部54Aまたは54Bを
図11に示した構成として、以下に示すステップによっ
て決定してもよい。この決定は検出対象のラベルの1辺
が直線であることに着目して2値化のしきい値の良否を
判断している。
【0042】次に、図11の動作について、図12を併
用して説明する。図12(a),(b)は図11におけ
る2値画像メモリ545に記憶される2値画像の第1,
第2の例を示す図で、図面作成の都合上、白画素は黒色
で表現しており、(a),(b)はしきい値が異なる例
を示している。
【0043】図12を参照すると、(a)ではノイズが
多いため近似した直線の式から白画素までの距離が大き
いのでしきい値は不適当であるが、(b)では近似した
直線の式に白画素がほとんど重なっていて直線と白画素
までの距離は小さいのでしきい値は適当とみなす。な
お、次に示す各ステップ間の制御は制御部6が行う。
【0044】ステップ1:まず、2値化処理部543は
しきい値の初期値で2値化する。 ステップ2:次に、1次式算出部546は2値画像メモ
リ545からの2値画像から最小自乗法等の技術を用い
て(1)式で表される直線の式を決定する。 ax+by+c=0 ・・・(1)
【0045】ステップ3:距離算出部547において、
(1)式で表される直線と白画素Pi(xi,yi)と
の最短距離、すなわち垂線の長さdiを(2)式により
すべての白画素について算出し、その総和Sを(3)式
により求める。 di=|axi+byi+c|/(a2 +b2 1/2 ・・・(2) S=Σdi ・・・(3) なお、(2)式,(3)式はしきい値の妥当性を表す尺
度の一例に過ぎず、他の適当な数式を用いてもかまわな
い。
【0046】ステップ4:信頼度判定部548におい
て、ステップ3で求めた最短距離の総和と規定値の大小
を比較し、規定値を上回っている場合にはしきい値メモ
リ544のしきい値を変更した後、ステップ1に戻り以
降の手順を繰り返す。
【0047】このようにしてしきい値メモリ544のし
きい値を変更することにより、すなわち画像処理部54
を図4の構成から図11の構成に変えることにより、結
果として位置検出精度が向上するものとなる。すなわ
ち、図4の構成では、しきい値メモリ544にあらかじ
め記憶してある固定しきい値で2値化するためエッジが
かすれたり、紙面にノイズがのり、結果として位置検出
精度が低下する場合がある。これに対し、図11の構成
では、しきい値メモリ544に記憶すしきい値は1次式
算出部546と距離算出部547および信頼度判定部5
48によって最適な値に変更されるため、良好なエッジ
画像が得られ、結果として位置検出精度が向上する。
【0048】なお、実施形態2においては、光電変換手
段としてリニアイメージセンサを用いて説明したが、他
の光電変換手段として例えばエリアイメージセンサまた
は撮像管などを用いても同等の効果が得られる。また、
実施形態2においては、ラベルとして封筒表面に貼付さ
れたラベルを例示したが、窓である場合にも同様にして
その位置を検出することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、被写体を照射する投光手段と、この投光
手段によって照明された被写体の画像を結像するレンズ
と、この画像を光電変換する光電変換手段と、被写体を
搬送する搬送手段と、光電変換手段から得られる画像信
号をあらかじめ定めたしきい値により白と黒の画像に2
値化する画像処理手段とを設け、この画像処理手段によ
って得られた2値画像から被写体中のラベル/窓の位置
を算出するようにしたので、白色の封筒上に貼付された
白色ラベルのように、封筒などの背景の反射率とラベル
の反射率とが等しい場合にもラベルの位置を検出するこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】 (a),(b)はそれぞれ図1において搬送
途中の郵便物上のラベルがレンズの光軸の位置に到達し
たときの第1,第2の例を示す拡大図である。
【図3】 (a),(b)はそれぞれ図1において投光
部から発生される光束が収束している場合,発散してい
る場合の反射の様子を示す説明図である。
【図4】 図1および図10における画像処理部の第1
の例の構成を示すブロック図である。
【図5】 (a)は図4における多値画像メモリに記憶
された郵便物の画像の一例,(b)は同図(a)におけ
るA−A’線上の信号レベルを示す図である。
【図6】 図1における座標算出部の一例の構成を示す
ブロック図である。
【図7】 図6における2値画像メモリに格納された2
値画像の一例を示す図である。
【図8】 図1において搬送途中の郵便物上の窓枠がレ
ンズの光軸の位置を通過する際の状況を示す図である。
【図9】 図1に示した装置にラベル・窓画像記憶部,
文字切り出し処理部,文字認識処理部および表示部を加
えて構成した宛名読取装置のブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図11】 図1および図10における画像処理部の第
2の例の構成を示すブロック図である。
【図12】 (a),(b)は図11における2値画像
メモリに記憶される2値画像の第1,第2の例を示す図
である。
【図13】 従来の郵便物の宛名検出装置の一例の構成
図である。
【図14】 図13における画像入力部から入力される
紙面部の反射率が小さい郵便物のビデオ信号のレベル図
である。
【符号の説明】
1…コンベヤ、2A,2B…光電検知器、3…郵便物
(封筒)、4…ラベル、4’…窓、5F…ラベル先端位
置検出部(ラベル先端・窓枠後端位置検出部)、5R…
ラベル後端位置検出部(ラベル後端・窓枠先端位置検出
部)、6…制御部、7…ラベル・窓画像記憶部、8…文
字切り出し部、9…文字認識処理部、10…表示部、1
1…投光光束、12…反射光束、13,13F,13R
…光軸、14…法線、15…照明光、16…正反射光、
17…散乱光、31…封筒面、32…枠の部分の信号、
33…文字の部分の信号、34…ラベルのエッジ後端部
分の信号、35…封筒およびラベルの平面部分の信号、
36…封筒の後端部分の信号、37…封筒の先端部分の
信号、38…ラベルのエッジ先端部分の信号、41…ラ
ベル面、51A,51B,51F,51R…投光部、5
2,52F,52R…レンズ、53,53A,53B,
53F,53R…リニアイメージセンサ、54,54
A,54B,54F,54R…画像処理部、541…A
/Dコンバータ、542…多値画像メモリ、543,5
54,559…2値化処理部、544,550,555
…しきい値メモリ、545,56…2値画像メモリ、5
46…1次式算出部、547…距離算出部、548…信
頼度判定部、55,55A,55B,55F,55R…
座標算出部、551…水平カウンタ、552…水平投影
パタンメモリ、553…無効範囲メモリ、556…垂直
カウンタ、557…垂直投影パタンメモリ、558…有
効範囲メモリ、57…ハーフミラー、58A,58B…
フィルタ、91…画像入力部、92…窓・ラベル検出
部、93…紙面部電圧レベル検出部、94…窓・ラベル
部電圧レベル検出部、95…レベル差検出部、96…窓
・ラベル取捨選択部、97…宛名位置検出部、Th,T
hh,Thv…しきい値。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 9/20 (72)発明者 深野 智昭 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 武藤 裕之 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を照射する投光手段と、この投光
    手段によって照明された前記被写体の画像を結像するレ
    ンズと、この画像を光電変換する光電変換手段と、前記
    被写体を搬送する搬送手段と、前記光電変換手段から得
    られる画像信号をあらかじめ定めたしきい値により白と
    黒の画像に2値化する画像処理手段と、この画像処理手
    段によって得られた2値画像から前記被写体中のラベル
    /窓の位置を算出するラベル/窓位置算出手段とを備え
    ることを特徴とするラベル/窓位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記レンズはその光軸が前記被写体の表
    面に垂直となるように配置され、前記投光手段は前記レ
    ンズの前記光軸が前記ラベル/窓のエッジ部分にあると
    きにこの投光手段からの照明光の正反射成分が前記レン
    ズに入射するように配置されたことを特徴とする請求項
    1記載のラベル/窓位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記投光手段は特定の波長帯のみに発光
    強度を有し、前記光電変換手段は前記特定の波長帯のみ
    に感度を有し、前記投光手段と前記光電変換手段とを単
    位とする複数のユニットを備えることを特徴とする請求
    項1記載のラベル/窓位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記投光手段の光束が前記被写体上で収
    束していることを特徴とする請求項1記載のラベル/窓
    位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記画像処理手段は、前記2値画像から
    直線の式を算出する1次式算出手段と、この1次式算出
    手段で算出した前記直線の式と白画素との距離をすべて
    の白画素について算出する距離算出手段と、この距離算
    出手段から得る距離値の総和を算出する加算手段と、こ
    の加算手段から得る前記総和と規定値の大小を比較して
    前記規定値を上回っているときには前記しきい値を変化
    させる信頼度判定手段とを備えることを特徴とする請求
    項1記載のラベル/窓位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記光電変換手段はイメージセンサおよ
    び撮像管のいずれかであることを特徴とする請求項1ま
    たは3記載のラベル/窓位置検出装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1131225A (ja) * 1997-07-10 1999-02-02 Toshiba Corp ラベル等の検出装置および検出処理装置
US6421451B2 (en) 1997-09-16 2002-07-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Step difference detection apparatus and processing apparatus using the same
US6807302B2 (en) 2000-03-14 2004-10-19 Kabushiki Kaisha Toshiba Recognition apparatus and recognition method
JP2014035185A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Ckd Corp 検査装置及びptp包装機
JP2016181211A (ja) * 2015-03-25 2016-10-13 日本電気株式会社 ラベル領域検知装置、ラベル領域検知方法、ラベル領域検知プログラム、及びラベル領域検知システム

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