JP3332985B2 - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP3332985B2
JP3332985B2 JP7585693A JP7585693A JP3332985B2 JP 3332985 B2 JP3332985 B2 JP 3332985B2 JP 7585693 A JP7585693 A JP 7585693A JP 7585693 A JP7585693 A JP 7585693A JP 3332985 B2 JP3332985 B2 JP 3332985B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被写体に向けて測距用の
光を照射するアクティブ方式の測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス窓等の透明な板状の物体の
向側にある被写体までの距離をアクティブ方式の測距装
置で測距しようとした場合、ガラスからの反射光の影響
で測距データが間違うことがあり、これを防ぐ方式とし
て、特開昭62−32427号公報には、撮影レンズの
至近より近くにある物体からの反射光を液晶絞り、メカ
絞り、IRカットフィルタ等により、受光素子の至近側
に入る経路を遮断する方式が提案されている。
【0003】また、特開昭62−49311号公報に
は、受光素子として近側を複数に分割した二分割受光素
子を使用し、最至近側に反射光が入射した場合に、遠側
と近側の出力の差により最至近側の出力を用いるかどう
かを決定する方式が提案されている。
【0004】一方、本発明で用いる蓄積型のイメージセ
ンサをアクティブ測距の受光素子として用いたものとし
ては、特開昭58−10605号公報に記載されるよう
に、測距用LEDの点灯時と非点灯時の差信号が最も大
きい受光素子の位置を測距対象物体までの距離とする方
式が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した各公
報に記載される絞りや、二分割受光素子を用いた方式で
は、被写体との間に介在するガラスまでの距離が撮影レ
ンズの撮影範囲内にある場合に、ガラスからの反射光が
受光素子の最至近側以外の位置に入射することがあり、
正しい測距データが得られなくなる。
【0006】また、ガラス面での反射が正反射であるこ
とから、投射光の広がりや投受光部とガラス面との角度
によっては、撮影レンズの至近よりも近くにガラスがあ
る場合でも、受光素子の遠側や近側にガラスからの反射
光が入射することがあるため、公報で提案するような受
光素子の最至近側に反射光が入射しないように遮光した
り、最至近側のデータだけを無視したり用いたりするだ
けでは、ガラスの反射光による誤測距を防ぐことはでき
ない。
【0007】従って、従来のようにPSDで受光した場
合、PSD上に投影される全ての入射光の重心位置に基
づいて、被写体距離を求める方式であるため、ガラス越
しの被写体を測距した場合に、ガラス面からの正反射光
が、被写体上の赤外スポット光位置とは、異なる位置に
受光して測距誤差が大きくなり、ピンボケの写真となっ
ていた。
【0008】また、蓄積型のイメージセンサをアクティ
ブ測距の受光素子として用いて、LEDの点灯時と非点
灯時の差を比べる方式においては、LED以外の光源に
よる誤測距は防ぐことができるが、ガラス等の鏡面状の
物体によるLEDの反射光が原因となる誤測距は防ぐこ
とができない。
【0009】そこで本発明は、蓄積型のイメージセンサ
を用いて、測距対象物体からの反射光を選択し、ガラス
等の高反射物体が介在しても合焦するアクティブ方式の
測距装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、被写体に向けて光束を投射する投光手段
と、前記被写体からの前記光束の反射光を受光し、輝度
分布に応じたイメージ信号を受光手段と、前記反射光の
イメージ信号と、基準イメージ信号を比較する比較手段
と、この比較手段の比較結果に基づいて、前記イメージ
信号における前記被写体からの反射光に応じたピーク位
置を判定する判定手段と、前記判定手段によって判定さ
れたピーク位置から被写体距離を決定する決定手段とを
備える測距装置を提供する。さらに、前記判定手段は、
前記イメージ信号における前記被写体以外の高反射物体
からの反射光に応じたピーク位置を無視する手段を含
む。
【0011】
【作用】以上のような構成の測距装置は、投光用LED
等の投光手段から赤外スポット光(測距用光)が被写体
に投光され、その反射光が受光手段(ラインセンサ)で
受光され、該受光手段により検出された測距データは比
較手段に入力され、極値検出部が微分演算を行い、複数
の極値が検出され、さらに検出された複数の極値付近の
光量分布の形状と赤外スポット光の基準波形の形状を比
較し、被写体距離が決定される。また、検出された測距
データが被写体以外の高反射物体からの反射光に応じた
ピーク位置であった場合には測距対象とはしない。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1には、本発明による測距装置の概略的
な構成を示し説明する。
【0013】この測距装置の測距方式は、赤外光を被写
体に向けて照射し被写体で反射された赤外スポット像を
受光して、その赤外スポット像の受光位置によって距離
を測定する三角測距の原理を利用したものである。ここ
では、三角測距の原理については、既に公知の技術なの
で詳述しない。
【0014】この測距装置は、投光用LED等の投光部
1から赤外スポット光(測距用光)を図示していない測
距対象物体(被写体)に投光し、その被写体からの反射
光を受光部2が受光する。この受光部2は、受光用ライ
ンセンサからなり、例えば、電荷蓄積型ラインセンサ
や、フォトダイオードアレイでもよく、基本的には、受
光したスポット像がラインセンサ上のどの位置にある
か、及びその明るさがわかるものであれば良い。本実施
例では、電荷蓄積型ラインセンサ、例えばCCDのよう
なセンサを用いるものとする。
【0015】このような受光部2により検出された測距
データから、極値検出部4が微分演算により、通常、複
数の極値を検出する。そして、極値検出部4により検出
された複数の極値付近の光量分布の形状と赤外スポット
光の基準波形の形状をそれぞれ比較部5で比較し、被写
体距離を決定する。それぞれの部材は制御部3により制
御され、前記極値検出部4と比較部5は、ワンチップマ
イクロコンピュータ6上に形成されている。次に図2を
参照して、本発明による測距装置の測距方式について説
明する。
【0016】この測距方式においては、投光用LEDか
ら投光光学系を介して、図示しない被写体に照射し、反
射した赤外スポット像が基線長Bだけ離れた受光光学系
で結像され、受光用ラインセンサ上に投影される。
【0017】この受光用ラインセンサは、例えば、CC
D等の電荷蓄積型ラインセンサからなり、受光光学系の
光軸から距離x離れた位置に、最も一致度の高い極値が
検出されたとすると、公知な次式、 1/L=x/B×f …(1) に基づいて、被写体距離が決定する。
【0018】以上のように本発明では、イメージセンサ
の出力分布の形状によりガラス面からの正反射光による
極値をキャンセルし、測距対象物体からの反射光による
極値を用いて被写体距離を決定する。
【0019】本実施例の測距装置は、受光センサとして
従来使われているPSDではなく、ラインセンサを用い
ることを特徴としている。赤外スポット像のラインセン
サから出力波形は、図3(a)に示す波形となる。つま
りスポット中心のセンサデータが大きい波形となり赤外
スポット像の中心が、上に凸の極値波形と一致する。つ
まり、図3(b)に示すような、センサデータを微分し
た微分値の符号が正から負に変るところが、図3(a)
の凸の極値と一致する。しかし、前述したように、実際
にはガラス越しに被写体を測距する場合、ガラス面から
の正反射光が受光素子に入射することがあり、このデー
タのみで距離を決定できない。
【0020】そこで、本実施例では受光センサにライン
センサを用いて、赤外スポット像の光量分布を観測し
て、ガラスからの正反射光の部分を取り除き、実際の被
写体からの反射光を選択してスポット光中心を算出して
いる。次に図4に示すフローチャートを参照して、この
ように構成された測距装置のピーク検出について説明す
る。
【0021】まず、後述するように、投光LEDを点灯
させて、測距用の赤外光を被写体に向かって投光した場
合と無点灯の場合との2通りの測距を行い、受光センサ
からセンサデータを取り出す“センサデータの読み出
し”が行われる(ステップS1)。読出されたセンサデ
ータは、極値検出部4により“極値検出”が行われる
(ステップS2)。比較部5により、図8に示すような
基準データによる赤外スポット波形の基準波形と検出さ
れた極値とで図11に示すような“相関演算”が行われ
る(ステップS3)。この相関演算により得られた相関
値の最も小さい極値を正しい極値とする(ステップS
4)。
【0022】例えば、ガラス越しで測距を行った場合、
センサデータ出力は、図10に示すようなガラスの正反
射光と実際の被写体から戻ってくる赤外スポット光とが
組み合わされた波形になる。この時、図11に示すよう
に、ガラスの正反射光と赤外スポット光の極値付近のデ
ータと基準波形データとの差の絶対値の和S1 、S2
それぞれとる。そして、基準データと形状が似ている
方、すなわち、S1 、S2 のうち小さい方の極値を正し
い極値として被写体距離を決定すればよい。通常、S1
>S2 であるため、ガラスの正反射光の極値は、無視さ
れ赤外スポット光の極値が正しい極値として選択され
る。この正しい極値を用いて、前述した(1)式によ
り、被写体距離が決定される(ステップS5)。次に前
述したセンサデータ読み出しについて、図5に示すフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0023】まず、投光部1の投光LEDを点灯せず
に、受光部2のラインセンサを動作させ、投光LED像
のない状態のセンサデータを読み出し、センサデータA
とする(ステップS11)。そして投光LEDを点灯さ
せて赤外光を投光させ、受光部2のラインセンサを動作
させて、センサデータを読み出し、センサデータBとす
る(ステップS12,S13,S14)。
【0024】次に、センサデータBからセンサデータA
を減算し、投光LED像だけのセンサデータとする(ス
テップS15)。ここで得られたセンサデータのうち、
最も大きいデータが“1”となるように正規化を行い
(ステップS16)、その後リターンする。次に前述し
た極値検出について、図6に示すフローチャートを参照
して説明する。
【0025】まず、n−1番目のデータからn番目のデ
ータを減じ、即ち、隣り合うセンサデータどうしを減算
し(ステップS21)、その結果が負か否か判定し(ス
テップS22)、さらに正から負に変化しか否か判定す
る(ステップS23)。さらにこの減算により、ヒス幅
以上変化したか否か判定し(ステップS24)、ヒス幅
以上変化したときのセンサ位置をアドレスmにそのn番
号を記憶する(ステップS25)。そして、アドレスm
に1を加えて(ステップS26)、またn番にさらに1
を加えて(ステップS27)、全データの処理が終了し
たか否か判定し(ステップS28)、未終了であれば、
ステップS21に戻り、引き続き減算処理を行い、終了
したのであれば、極値の有無を確認する(ステップS2
9)。この判定で、極値がなかった場合は、無限遠フラ
グをセットして(ステップS30)、リターンする。こ
こで、ガラス越しの測距の場合には、極値は図10に示
すように複数存在することもあるので、全センサにわた
って検査する。次に前述した相関演算について、図7に
示すフローチャートを参照して説明する。
【0026】まず初期化するために、データ番号nを0
に設定する(ステップS71)。次に図8に示す基準デ
ータを読出し(ステップS72)、アドレス番号mを0
に設定する(ステップS73)。次に、実測したn番目
に検出された極値データ(m)から赤外スポット波形の
基準データ(m)を減じる(ステップS74)。その結
果が負か否か判定し(ステップS75)、負であれば符
号を反転させ、正に補正する(ステップS76)。さら
に、前回結果に今回の減算結果を積算する(ステップS
77)。
【0027】次にアドレス番号mに1を加え(ステップ
S78)、すべての積算が終了したか否か判定し(ステ
ップS79)、未終了であれば(NO)、ステップS7
4に戻り、終了したのであれば(YES)、積算値を記
憶し(ステップS80)、データ番号nに1を加えて
(ステップS81)、全センサにわたって検査したか否
か判定する(ステップS82)。この判定で終了してい
ない場合(NO)、ステップS72にもどり、終了した
場合(YES)、本シーケンスを終了して、リターンす
る。以上の演算処理は、図1に示したワンチップマイコ
ン6によって行われる。次に図12には、本発明による
第2実施例としての測距装置の構成を示し説明する。
【0028】前述した第1実施例ではスポット光が被写
体に100%照射されている場合には有効であるが、1
00%照射されていない時、いわゆるスポット欠けが生
じた場合には、図13に示すようなセンサデータ出力波
形になり、正しい距離データが得られない。この第2実
施例は、スポット欠けが生じた場合でも、正しい距離デ
ータが得られる測距装置である。図14は、サブルーチ
ン“ピーク検出”のフローチャートである。
【0029】まず、第1実施例と同様に、投光LEDを
点灯させて、測距用の赤外光を被写体に向かって投光し
た場合と無点灯の場合との2通りの測距を行い、受光セ
ンサからセンサデータを取り出す“センサデータの読み
出し”が行われる(ステップS31)。読出されたセン
サデータは、極値検出部4により“極値検出”が行われ
る(ステップS32)。
【0030】次に、検出されたピーク位置(極値)と、
その周辺のセンサデータの形状から、赤外スポット像か
否か、及びスポット欠けの有無を判定して、真のピーク
位置までの補正量を計算して、ピーク位置を補正する
(ステップS33)。そして、補正された正しいピーク
位置(極値)を用いて、前述した(1)式により、被写
体距離が決定される(ステップS34)。次に図16を
参照して、前述したピーク位置補正について説明する。
【0031】図16(a)はスポット欠けが発生したと
きのセンサデータ波形である。このときのスポット欠け
は、赤外スポットの中心が、欠けてしまっているためス
ポット中心以外の場所にピークP(極値)がある。その
ため、そのまま、ピーク位置を求めたのでは、真のピー
ク位置に対して、距離xだけ、ズレてしまうことにな
る。
【0032】そこで、得られた波形のピーク(P)近く
の波形の傾きからどのくらい欠けているかを判断し(図
16(b),(c))、真のピーク位置までの誤差の距
離xを求めれば良い。具体的には、PからL1 離れたセ
ンサデータの値とP位置のデータの値の差をaとし、P
からL2 離れたセンサデータの値とP位置のデータの値
の差をbとし、aを入力1、bを入力2として、真のピ
ークまでの誤差xを出力とする次の表1でテーブル参照
を行う。
【0033】
【表1】
【0034】入力1、入力2がそれぞれA0〜A1、B
0〜B1までの6個ずつのラベルを付けてある。ラベル
の意味については、A0、B0はピーク位置の誤差が0
の場合の入力値、A5、B5は5/6だけスポットが当
っている場合の入力値、A4、B4は4/6だけスポッ
トが当っている場合の入力値、以下、3/6、2/6、
1/6について、それぞれラベルが付けられている。
【0035】参照結果、C0はピーク位置までの差
“0”を示し、C5は5/6、C4は4/6、以下、3
/6、2/6、1/6についてラベルが付けられてお
り、さらに、入力1、入力2の組み合せとして存在しな
い場合には、赤外スポットの波形ではないと判断するた
め、NGというラベルも付けられている。このテーブル
を参照して、補間演算を行い、ピーク位置の誤差xが求
まる。次に、図17に示すフローチャートを参照して、
ピーク位置補正について説明する。
【0036】まず、ピーク位置補正では観測されたピー
ク位置の左右、どちらが欠けているかを左右、L2 だけ
離れたセンサデータどうしを比較し、ピーク位置のデー
タからの差が大きい側が欠けていると判断する(ステッ
プS41〜S45)。
【0037】そして、右側が欠けている場合は右欠けフ
ラグをセットする(ステップS46)。次に、欠けてな
い側のセンサデータの内、L1 ,L2 離れた点の各デー
タと、ピークのデータとの差を、それぞれa、bとし
て、補正値計算を行う(ステップS47)。この補正値
計算により得られた補正値は、右側が欠けている場合は
正の値、左側が欠けている場合は負の値として出力され
る。
【0038】そして、出力された補正値の絶対値が基準
値とを比較し(ステップS48)、補正値の絶対値が基
準値とより大きい場合には(YES)、前述したテーブ
ルに示すように、参照結果はNGとなり、現在判断して
いるピークは赤外スポットが、被写体に反射されたもの
ではないと判断し、補正値を無効として、mに1を加え
て(ステップS50)、全ピーク終了まで同等のピーク
の判断を行う(ステップS51)。前記基準値(基準デ
ータ)は、図9に示すように補正値の絶対値により選択
される。
【0039】このように検査されたピークのうち、補正
値が確保されたものは、第1実施例でも行ったように赤
外スポット波形の基準波形との相関演算を行い(ステッ
プS52)、最も一致度の良いものを赤外スポット光と
反断し先に計算した補正値を加えて真のピーク位置とす
る(ステップS53,S54)。
【0040】前述した赤外スポット波形の基準波形との
相関演算については、図15に示すフローチャートによ
るシーケンスで処理され、図7に示す第1実施例の相関
演算とは、ステップS72とステップS92が異なり、
図16に示される基準データC0〜C5から、n番目の
ピークに対する補正量に基づき、好適する基準データが
選択され用いられる。以外は、図7と同等の処理が行わ
れる。次に図18に示すフローチャートを参照して、前
述した補正値計算について説明する。
【0041】このサブルーチンでは、入力1にa、入力
2にbをそれぞれ設定して(ステップS61,S6
2)、テーブルを参照を行い(ステップS63)、補間
演算により補正値を求めて(ステップS64,S6
5)、得られた補正値は、絶対値で出力されるため右欠
けスポットか否か判定し(ステップS66)、左側が欠
けている場合“0”は、符号を反転する(ステップS6
7)。
【0042】以上で真のピーク位置xが求まる。また、
ピーク位置xは、第1実施例と同様(1)式により被写
体距離の逆数に比例する値となり、(1)式から距離デ
ータ1/Lが求まる。以上の演算処理の各部材の制御
は、図1に示したワンチップマイクロコンピュータ6に
よって行われる。この第2実施例においては、補正値計
算を行うのに、テーブル参照を使用したが、他に近似式
を用いたりファジィ推論を用いても求めることができ
る。
【0043】以上のことから、公知な受光素子の最至近
側に反射光が入射しないように遮光する方式や、最至近
側のデータだけを無視したり用いたりする方式を採用せ
ず、本実施例の測距装置は、被写体からの反射光を選択
して距離を求めている。
【0044】従って、本発明の測距装置は、ガラス越し
に撮影を行った場合や、スポット欠けが生じた場合に
も、被写体からの反射光を選択でき、被写体に適正にピ
ントを合わせることができる。また本発明は、前述した
実施例に限定されるものではなく、他にも発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々の変形や応用が可能であることは
勿論である。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、蓄
積型のイメージセンサを用いて、測距対象物体からの反
射光を選択し、ガラス等の高反射物体が介在しても合焦
するアクティブ方式の測距装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による測距装置の概略的な構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明による測距装置の測距方式について説明
するための図である。
【図3】図3(a)は、赤外スポット像のラインセンサ
から出力波形を示し、図3(b)は、センサデータを微
分した微分値の波形を示す図である。
【図4】第1実施例の測距装置のピーク検出についての
フローチャートである。
【図5】第1実施例の測距装置のセンサデータ読み出し
についてのフローチャートである。
【図6】第1実施例の測距装置の極値検出についてのフ
ローチャートである。
【図7】第1実施例の測距装置の相関演算についてのフ
ローチャートである。
【図8】基準データによる赤外スポット波形の基準波形
を示す図である。
【図9】補正量の基準値により定まる基準データを示す
図である。
【図10】ガラスの正反射光と実際の被写体から戻って
くる赤外スポット光とが組み合わされたセンサデータ出
力を示す図である。
【図11】ガラスの正反射光及び赤外スポット光の極値
付近の各データと基準波形データとを比較するための図
である。
【図12】本発明による第2実施例としての測距装置の
構成を示すブロック図である。
【図13】スポット欠けを有するセンサデータ出力波形
を示す図である。
【図14】第2実施例の測距装置のピーク検出について
のフローチャートである。
【図15】第2実施例の測距装置の相関演算についての
フローチャートである。
【図16】図16(a)はスポット欠けが発生したとき
のセンサデータ波形であり、図16(b),(c)は、
得られた波形のピーク(P)近くの波形の傾きからどの
くらい欠けているかを示す図である。
【図17】第2実施例の測距装置のピーク位置補正につ
いてのフローチャートである。
【図18】第2実施例の測距装置の補正値計算について
のフローチャートである。
【符号の説明】
1,11…投光部(投光用LED)、2,12…受光部
(受光用ラインセンサ)、3,13…制御部、4,14
…極値検出部、5…比較部、6,17…ワンチップマイ
クロコンピュータ、15…極値位置補正部、16…補正
値演算部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 3/00 - 3/32 G01B 11/00 - 11/30 102 G02B 7/28 - 7/40 G03B 13/32 - 13/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に向けて光束を投射する投光手段
    と、 前記被写体からの前記光束の反射光を受光し、輝度分布
    に応じたイメージ信号を受光手段と、 前記反射光のイメージ信号と、基準イメージ信号を比較
    する比較手段と、この比較手段の比較結果に基づいて、前記イメージ信号
    における前記被写体からの反射光に応じたピーク位置を
    判定する判定手段と、 前記判定手段によって判定されたピーク位置から被写体
    距離を決定する決定手段と、 を具備することを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、前記イメージ信号にお
    ける前記被写体以外の高反射物体からの反射光に応じた
    ピーク位置を無視する手段を含むことを特徴とする請求
    項1に記載の測距装置。
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