JPH08146458A - 半導体装置、この半導体装置を用いた液晶表示装置及びこれらの駆動方法 - Google Patents
半導体装置、この半導体装置を用いた液晶表示装置及びこれらの駆動方法Info
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- JPH08146458A JPH08146458A JP29152894A JP29152894A JPH08146458A JP H08146458 A JPH08146458 A JP H08146458A JP 29152894 A JP29152894 A JP 29152894A JP 29152894 A JP29152894 A JP 29152894A JP H08146458 A JPH08146458 A JP H08146458A
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Abstract
なく安定な動作が可能な半導体装置とこれを組込んだ液
晶表示装置を提供する。 【構成】 投射光の一部がP型Si 基板8内に侵入する
と、その光はP型Si 基板8内で光キャリア(電子(−)
と正孔(+)のペア)を発生する。このうち正孔(+)はグ
ランド電極5方向に進み、一方電子(−)は正にバイアス
されているソース9、ドレイン10及びN型半導体領域
11に向かって進む。このN型半導体領域11はドレイ
ンよりも大面積であるので、大半の電子はドレインに入
らずにN型半導体領域11に吸収され、画素電極18の
電位のシフトは最小限に抑えられる。
Description
Insulator Semiconductor )型トランジスタを形成した
半導体装置、この半導体装置をアクティブマトリクス基
板として用いた液晶装置及びこれらの駆動方法に関す
る。
装置を図15乃至図17に基づいて説明する。図15は
従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置の一部を切
欠して示した斜視図、図16は同液晶表示装置の一部を
構成するアクティブマトリクス基板の等価回路図、図1
7は従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置の画素
ピクセルの断面図である。
トリクス基板101と対向基板102間に液晶103を
封入してなり、対向基板102の表面には共通の対向電
極104が形成され、アクティブマトリクス基板101
上には水平アドレス回路105、垂直アドレス回路10
6及びこれらアドレス回路105,106によって選択
的に駆動されるスイッチング用画素トランジスタ107
がマトリクス状に配置されている。
に接続されるSi 基板109上に半導体製造技術によっ
て形成されるMIS型トランジスタ特にMIS型のうち
でもSiO2を介在させたMOS型トランジスタが一般に
用いられている。
i 基板109上にソース110、ゲート111及びドレ
イン112を形成し、これらソース110、ゲート11
1及びドレイン112表面に絶縁膜109aが形成さ
れ、ソース110には信号線113が、ゲート111に
は走査線114が、ドレイン112には画素電極115
がそれぞれ接続され、この画素電極115と前記対向電
極104との間に液晶容量C1が形成され、この液晶容
量C1と並列にデータの保持時間を長くするための補助
容量C2を設けている。
ンになることで、信号線113からのデータが画素電極
115に書き込まれ、書き込まれたデータは液晶容量C
1に電荷として蓄積され、電荷が蓄積された液晶によっ
て画素電極の表面で反射される投射光が変調され、表示
が行われる。この表示は次に書き換えられるまで保持さ
れる。
素トランジスタを設けた場合を例にとって光キャリアに
よる影響について説明する。前記したようにP型Si基
板109はグランド電位に保たれ、画素電極115はデ
ータ書き込みにより+電位に保持される。また画素トラ
ンジスタのドレイン112はN型拡散層になっておりP
型Si 基板109との間はPN接合を形成している。こ
のPN接合は前記画素電極115が+電位になっている
ため、逆バイアス状態になっているので、PN接合にリ
ーク電流が発生すると、データの保持性能が低下する。
00%反射されることが望ましいが、投射光の一部は画
素電極115を透過し、また画素電極115間には隙間
eが存在するので、この隙間eを介してSi 基板109
内部に投射光が侵入してくる。そして、光が侵入してく
ると多数の光キャリア(電子(−)と正孔(+)の対)が発
生し、正孔(+)はグランド電位のP型Si 基板109を
通ってグランド電極108に到達し、一方電子(−)は+
電位のドレイン112に到達する。そして、ドレイン1
12に電子(−)が到達することでドレイン112の+電
位が低下しデータの保持性能が低下する。以下に、Si
基板に侵入する光の影響を具体的な数値を挙げて検討す
る。
(%)がSi 基板内に侵入し、侵入した光が量子効率1
00%で光キャリアを発生したとする。すると、1フィ
ールド周期(1/60秒)間に画素サイズXcm×Xcmの
範囲内に発生する電子の個数(N)は以下の式で表わ
される。 N=PX2 ×(1/60)×(R/100 )×r/(hc)・・・ ここで、r は投射光の波長(cm)、h はプランク定数(6.6
3×10-34J・S)、cは光速(3×1010cm/s) である。
とすると、1画素の液晶容量C(F)は以下に式で表わ
される。 C(F) =s×d×(X2/L )・・・ ここで、sは真空の誘電率(8.85×10-14F/cm )であ
る。
とにより、画素電極の電位の低下dV(V)は以下の式
で表わされる。 dV=(N×q)/C=(1.51×1013)PR×r×(L/d)・・・ ここで、qは電子の電荷量(1.6×10-19C)である。
の動作条件の一例を以下に示す。 単位面積の投射光(P):10(W/cm2 ) 透過率(R) :0.001%(1/105) 波長(r) :5000×10-8cm(=500nm) 液晶厚(L) :5×10-4cm(=5μm) 液晶の比誘電率(d) :10
と、dV=37.8(V)が得られる。実際のアクティ
ブマトリクス基板では、液晶容量と並列に、その10倍
程度の補助容量を設けることが多い。この場合、dVは
10分の1の3.8(V)となる。この結果から、投射
光の10万分の1という僅かな光がSi 基板に侵入して
も、画素電位が数ボルトもシフトしてしまうことが分
る。
ために、従来から以下の手段が知られている。 (1) トランジスタを形成した基板表面に誘電体反射膜を
設け、光を反射する。 (2) トランジスタを形成した基板表面に光吸収層を設
け、この吸収層で光を吸収する。 (3) トランジスタを形成した基板内で発生した光キャリ
アを消滅させる。 (4) トランジスタを形成した基板の上層と下層を反対の
導電型にし、下層で光キャリアを吸収する。
070号公報に開示されるものがあり、この先行技術で
は半導体層に光が侵入しないように、非晶質Si と絶縁
膜を積層した多層反射膜を設け、反射膜として誘電体を
用いることで不要な寄生容量が発生しないようにしてい
る。
1199号公報及び特公昭61−43712号公報に開
示されるものがある。特開平5−241199号公報に
開示される内容は、信号線等の配線表面にチタン等の低
反射率の膜を積層して乱反射光を減少させることによ
り、半導体層への光入射を防ごうとするものである。ま
た特公昭61−43712号公報に開示される内容は、
画素電極の下に金属膜による光シールド層を設けてい
る。
313号公報に開示されるものがあり、この先行技術で
は、トランジスタを形成した領域以外の半導体領域を高
濃度にドーピングして光キャリアのライフタイムを短く
し、光キャリアが発生しても、トランジスタまで到達す
る前に再結合で消滅させるようにしている。
8474号公報に開示されるものがあり、この先行技術
では、基板の上層と下層を反対導電型(ウェル構造)と
し、光キャリアの一方をウェルに他方を下層側の半導体
基板に吸収させるようにしている。
109の表面近傍にP型Si のウェル116を形成し、
この中にNチャンネルMOSで画素トランジスタ107
を作り込んでいる。そして、P型ウェル116をグラン
ド電極108に、N型Si 基板109を正にバイアスし
ておき、ウェル116の底より奥で発生した光キャリア
のうち、正孔はP型ウェル116に、電子はN型Si 基
板109にそれぞれ吸収し、結果としてMOSトランジ
スタのドレイン112には光キャリアが入らないように
している。
号公報に開示される先行技術にあっては、屈折率の異な
る2種類以上の膜を交互に積層し、それぞれの膜の界面
での多重反射を利用して全体として理想的な反射膜とす
るものであり、この方法では、多層膜を構成する各膜の
膜厚と屈折率を精密にコントロールする必要があり、製
品の歩留まり及びコストに問題がある。
膜厚、屈折率などで決まる特定の波長の光のみでり、カ
ラー化の場合は、色毎に膜厚、屈折率を調整する必要が
ある。また、入射角のずれやバラツキがあると反射率が
低下し、画素電極上に誘電体層を設けると、そこでの電
圧降下のために、高い駆動電圧が必要となる。
61−43712号公報に開示に開示される先行技術に
あっては、光吸収層として半導体膜や高融点金属膜を用
いているが、半導体膜で遮光するためには半導体膜の厚
みをかなり厚くしなければならず、高融点金属膜を形成
するには高温プロセスが必要で、プロセス中に発生する
熱や、膜ストレスによる悪影響がある。また、光を吸収
することによって発熱し、デバイスの動作に悪影響を及
ぼす。
先行技術にあっては、エピタキシャル工程など、複雑な
工程が必要であり、デバイスの歩留まりやコストに問題
がある。
る先行技術にあっては、図18に示すウェル116内に
形成した画素トランジスタ107が正常に動作するため
には、ウェル116の電位がしっかりとグランド電位に
固定されていることが必要である。そして、通常は画面
の端でグランド配線に接続することにより、ウェルの電
位を固定している。しかしながら、ウェル116は3μ
m程度の深さしかなく、またMOSトランジスタの動作
特性を維持するために、ある程度高抵抗にしておく必要
がある。このためにウェルは横方向に大きな抵抗を持っ
ており、グランド配線から遠いところでは電位が不安定
になることがある。例えば、光入射により発生した正孔
が多数ウェルに入ると、一時的にウェルの電位が正の方
にシフトすることがある。またMOSトランジスタのソ
ース110は映像信号により電位が常に大きく変動して
おり、これに振られてウェルの電位がシフトしてしまう
こともある。 その結果として、画素トランジスタ10
7のオン・オフが正常に行われず、表示特性の低下を招
いてしまう。
して、各先行技術固有のプロセスが必要となり、デバイ
スの歩留まり低下、製造コストの上昇を招いている。即
ち、従来の光キャリア対策では、製造工程の複雑化、製
造コストの増加、製品歩留まりの低下、光入射角度のバ
ラツキによる性能低下、カラー化の困難、駆動電圧の上
昇、画素トランジスタ動作への悪影響などが避けられな
い。したがって、本願発明は特別なプロセスを追加する
ことなく、画素トランジスタの動作に悪影響を与えるこ
となく、光キャリアによるドレイン電位のシフトを極力
抑制することができる半導体装置、この半導体装置を用
いた液晶表示装置及びこれらの駆動方法を提供すること
を目的とする。
発明に係る半導体装置は、第1導電型の半導体領域内に
第2導電型のソース及びドレインが設けられ、これらソ
ース及びドレイン上またはその近傍上に誘電体層を介し
てゲートが設けられたMIS型トランジスタを有する半
導体装置であることを前提とし、前記第1導電型の半導
体領域内にバイアスが印加される第2導電型の半導体領
域を形成した。
て所定の波長の光の透過を阻止する遮光膜を設けた場合
には、各遮光膜間に形成される光が透過し得る隙間は前
記第2導電型の半導体領域上或いはMIS型トランジス
タのソース上に位置させることが好ましい。
晶表示装置は、MIS型トランジスタ及び画素電極をマ
トリックス状に配置した半導体装置基板と、共通電極を
形成した対向基板との間に液晶を封入してなる液晶表示
装置であることを前提とし、前記半導体装置基板は第1
導電型の半導体領域内に第2導電型のソース及びドレイ
ンを設け、これらソース及びドレイン上またはその近傍
上に誘電体層を介してゲートを設け、更に前記第1導電
型の半導体領域内にはバイアスが印加される第2導電型
の半導体領域を形成した。
少なくとも一部に誘電体層を介して電極を形成し、この
電極と第2導電型の半導体領域とで電気的容量を形成す
るようにしてもよく、この電気的容量を形成する電極
は、MIS型トランジスタのドレインまたは画素電極に
電気的に接続する。
過を阻止する遮光膜にて構成し、各画素電極間に光が透
過し得る隙間を形成し、この隙間が前記第2導電型の半
導体領域上またはMIS型トランジスタのソース上に位
置するようにしてもよい。
表示装置の駆動方法は、前記第1導電型の半導体領域に
対して前記第2導電型の半導体領域が逆バイアスになる
ように前記第2導電型の半導体領域に一定の電圧を印加
するようにした。
動方法は、前記第1導電型の半導体領域に対して前記第
2導電型の半導体領域が逆バイアスになるように前記第
2導電型の半導体領域に周期的に変動する電圧を印加
し、この変動周期の位相と前記対向電極に印加される電
圧の変動周期の位相とが同位相になるようにした。
型の半導体領域と、まわりの第1導電型の半導体領域と
が逆バイアス状態になるように、外部から電位を印加す
ることにより、光キャリアの一部を第2導電型の半導体
領域に吸収させ、光による悪影響を排除する。
説明する。ここで、図1は本発明に係る液晶表示装置の
断面図、図2は同液晶表示装置を構成する半導体装置と
してのアクティブマトリクス基板の平面図であり、液晶
表示装置1はアクティブマトリクス基板2と対向基板3
間に液晶4を封入してなり、アクティブマトリクス基板
2はグランド電極5に接続されるとともに液晶4と接す
る面にはスイッチング用画素トランジスタ6がマトリク
ス状に配置され、また対向基板3の液晶4と接する面に
はには多数のトランジスタ6に対して共通の対向電極7
が形成されている。
ように、先ずP型Si基板8上にソース9、ドレイン1
0及び第2導電型(N型)の半導体領域11をイオン注
入等の不純物導入技術によって形成し、次いで同図
(b)に示すように、SiO2等の絶縁膜12を形成し、
この絶縁膜12上にゲート13を形成し、次いで同図
(c)に示すように、絶縁膜12にスルーホールを形成
するとともにこのスルーホールを介してソース9に接続
する導電部14、ドレイン10に接続する導電部15、
N型半導体領域11に接続する導電部16を形成し、こ
の後同図(d)に示すように、導電部14,15,16
及びゲート13を埋設する絶縁平坦化膜17を形成し、
この平坦化膜17上にドレイン10に接続する導電部1
5と接続する画素電極18を形成する。
接続する導電部14には信号線19が接続し、この信号
線19は水平アドレス回路に接続し、ゲート13は走査
線20に接続し、この走査線20は垂直アドレス回路に
接続している。
ドレイン10が占める面積よりも大きく、N型半導体領
域11に接続する導電部16にはバイアスを印加する配
線21が接続している。
の動作を説明すると、P型Si 基板8はグランド電位に
固定され、N型半導体領域11には正のバイアスが印加
された状態でトランジスタをオンにすると、あるフィー
ルドでは映像信号に応じた電荷がドレイン10に書き込
まれ、それにつながる液晶容量に電荷が蓄積される。
がP型Si 基板8内に侵入すると、その光はP型Si 基
板8内で光キャリア(電子(−)と正孔(+)のペア)を発
生する。このうち正孔(+)はグランド電極5方向に進
み、一方電子(−)は正にバイアスされているソース9、
ドレイン10及びN型半導体領域11に向かって進む。
れると、液晶容量に蓄積した電荷が変化するために、画
素電極18の電位がシフトしてしまうが、本発明によれ
ば、N型半導体領域11が形成されており、特にこのN
型半導体領域11がドレイン10よりも大面積であるの
で、大半の電子はドレイン10に入らずにN型半導体領
域11に吸収され、画素電極18の電位のシフトは最小
限に抑えることができる。
のバイアスは一定電位でもよいが、正の範囲であれば、
時間的に変動する電位、例えば対向電極7に印加される
電圧の変動周期の位相と同位相になるように印加しても
よい。
マトリクス基板の平面図であり、図4に示す実施例にあ
っては、横方向に隣接する複数の画素トランジスタ6に
跨がるようにN型半導体領域11を形成し、図5に示す
実施例にあっては、横方向及び縦方向に隣接する複数の
画素トランジスタ6に跨がるようにN型半導体領域11
を形成している。これらの実施例は、複数の画素トラン
ジスタ6に対して、N型半導体領域11が接続されてい
るため、いずれかの画素のN型半導体領域11に対する
電気配線に不良が生じても、その周囲の画素が同じN型
半導体領域11が接続されているので、問題が生じな
い。また、N型半導体領域11への配線を間引いてスペ
ースを節約することも可能になる。
ス基板を適用した液晶表示装置の断面図、図7は図6に
示したアクティブマトリクス基板の平面図、図8は図6
に示した実施例の等価回路を示す図であり、この実施例
にあってはゲート13を形成する工程で同時(ゲートと
同じポリシリコンを材料とする)に補助容量用電極22
を形成している。
素電極18の双方に電気的に接続され、補助容量用電極
22とN型半導体領域11及びその間の酸化膜で構成さ
れる補助容量C2は画素電極18と対向電極7で構成さ
れる液晶容量C1よりも大きく(例えば10倍程度)設
定されており、画素電極18上の電位のシフトを抑制す
る働きがある。
領域11と補助容量用電極22とが平面的に見て重なっ
ており、N型半導体領域11が光キャリアのシンクとい
う役割の他に補助容量の一方の電極を兼ねているので、
補助容量のための新たなスペースは必要としない。
ス基板の平面図であり、この実施例にあっては図4に示
した実施例と同様に横方向に隣接する複数の画素トラン
ジスタ6に跨がるようにN型半導体領域11を形成し、
且つ補助容量用電極22も形成している。この場合、図
6に示す別実施例に対して図4及び図5に示した別実施
例と同様の効果を与える構成となっている。
クス基板を適用した液晶表示装置の断面図、図11は図
10に示したアクティブマトリクス基板の平面図であ
り、この実施例にあっては画素電極18を投射光を透過
しない遮光膜にて構成し、各画素電極18間の隙間e、
つまり投射光が通る部分をN型半導体領域11の上方に
位置せしめている。
型半導体領域11の上方に位置せしめることで、入射光
により発生した電子の殆どがN型半導体領域11にて吸
収され、ドレイン10へは電子が流入しない。したがっ
て、画素電極18の電位シフトが極めて少なくなる。
マトリクス基板の平面図であり、この実施例にあって
は、画素電極18を投射光を透過しない遮光膜にて構成
するとともに、各画素電極18間の隙間eをN型半導体
領域11の上方及びソース9の上方に位置せしめてい
る。
ており正の範囲で変化している。したがって、N型のソ
ース9とP型Si基板8は常に逆バイアス状態になって
いる。その結果、入射光に発生した電子は、N型半導体
領域11とN型ソース9の両方で吸収され、ドレイン1
0へは入らないので、前記同様画素電極18の電位シフ
トが極めて少なくなる。
半導体領域11を正の一定電位に固定したものを説明し
たが、交流的にみると、図13に示すように液晶容量C
1と補助容量C2は直列につながっている。そして、対
向電極7を反転駆動する場合には液晶印加電圧が変化す
る。この変化量は以下の式で表わされる。 液晶印加電圧の変化量=(対向電極7の変化分)×C2/(C2+C1)・・ ・
容量C1より大きく(例えば10倍程度)設定されてお
り、この場合には前記した式からも明らかなように液
晶電界は大きく変化してしまう。これを回避するために
はN型半導体領域11の電位を対向電極7と同位相で変
化させればよい。この場合の等価回路は図14に示すよ
うに、液晶容量C1と補助容量C2が並列に接続される
ことになる。そして、トランジスタがオフの時はこれら
の容量のトランジスタ側はフローティング状態と考えて
よいので、対向電極7の電位が変化しても液晶に印加さ
れる電界は変わらない。
り、光キャリアの悪影響を除去しつつ補助容量の利点を
活かし、液晶電界を保持することができる。尚、この場
合において、N型半導体領域11と対向電極7とは必ず
しも同電位である必要はなく、同位相で振れているだけ
でよい。
例としてP型を、第2導電型の例としてN型を説明した
が、P型とN型とを入れ替え、且つ電子と正孔及び電位
の高低を入れ替えれば、全く同じ効果が実現できる。
電型の半導体領域内に第2導電型のソース及びドレイン
が設けられ、これらソース及びドレイン上またはその近
傍上に誘電体層を介してゲートが設けられたMIS型ト
ランジスタを有する半導体装置の前記第1導電型の半導
体領域内にバイアスが印加される第2導電型の半導体領
域を形成したことにより、第2導電型の半導体領域が光
キャリアのシンクとして作用し、強い光が投射されても
ドレイン電位のシフトが少なく安定な動作が可能であ
る。
装置のアクティブマトリクス基板として用いることで、
データの保持性能が向上したものを製作することができ
る。
る面積をドレインが占める面積よりも大きくし、或いは
MIS型トランジスタに対応して所定の波長の光の透過
を阻止する遮光膜を設けるか、液晶表示装置の場合は画
素電極自体を遮光膜とし、これら遮光膜間に形成される
光が透過し得る隙間の位置を、第2導電型の半導体領域
上或いはMIS型トランジスタのソース上に位置させる
ことで、光キャリアによる影響を更に少なくすることが
できる。
内に形成した第2導電型の半導体領域上の少なくとも一
部に誘電体層を介して電極を形成し、この電極と第2導
電型の半導体領域とで補助的な電気的容量を形成するよ
うにし、この電気的容量を形成する電極をMIS型トラ
ンジスタのドレインまたは画素電極に電気的に接続する
ことで、トランジスタオフ時のドレインの電位保持が更
に安定したものとなる。
たり、電気的容量を形成するためのスペースと光キャリ
アシンクのためのスペースが共通であるために、パター
ンの節約ができ、素子の微細化が可能になる。
する場合において、第2導電型の半導体領域を同位相で
駆動することで、液晶電界の変化の少ない、良好な動作
が可能である。
閾(しきい)値調整などと同時に形成でき、また補助容
量もトランジスタのゲートと同時に形成できる。よっ
て、従来技術に比較して本発明は、通常のMOSトラン
ジスタ製造プロセスに加えて新たな工程を付加する必要
はなく、歩留まりもよく、コストダウンを図ることがで
きる。
に拘らず、光キャリア吸収効果を発揮でき、また画素ト
ランジスタの動作に悪影響を与えたり、駆動に必要な電
圧が上昇することもない。
アクティブマトリクス基板の平面図本発明に係る半導体
装置の一例としてのアクティブマトリクス基板の平面図
製作工程を説明した図
面図
面図
用した液晶表示装置の断面図
図
面図
適用した液晶表示装置の断面図
平面図
平面図
電位に固定した場合の等価回路を示す図
と同位相で変化させた場合の等価回路を示す図
の一部を切欠して示した斜視図
図
の断面図
の他の例を示す断面図
…対向基板、4…液晶、5…グランド電極、6…画素ト
ランジスタ、7…対向電極、8…P型Si 基板、9…ソ
ース、10…ドレイン、11…第2導電型(N型)の半
導体領域、13…ゲート、18…画素電極、C1…液晶
容量、C2…補助容量。
Claims (7)
- 【請求項1】 第1導電型の半導体領域内に第2導電型
のソース及びドレインが設けられ、これらソース及びド
レイン上またはその近傍上に誘電体層を介してゲートが
設けられたMIS型トランジスタを有する半導体装置に
おいて、前記第1導電型の半導体領域内にはバイアスが
印加される第2導電型の半導体領域が形成されているこ
とを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置において、
前記MIS型トランジスタに対応して所定の波長の光の
透過を阻止する遮光膜が設けられ、各遮光膜間には光が
透過し得る隙間が形成され、この隙間は前記第2導電型
の半導体領域上に位置していることを特徴とする半導体
装置。 - 【請求項3】 MIS型トランジスタ及び画素電極をマ
トリックス状に配置した半導体装置基板と、共通電極を
形成した対向基板との間に液晶を封入してなる液晶表示
装置において、前記半導体装置基板は第1導電型の半導
体領域内に第2導電型のソース及びドレインが設けら
れ、これらソース及びドレイン上またはその近傍上に誘
電体層を介してゲートが設けられ、更に前記第1導電型
の半導体領域内にはバイアスが印加される第2導電型の
半導体領域が形成されていることを特徴とする液晶表示
装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の液晶表示装置におい
て、前記第2導電型の半導体領域上の少なくとも一部に
誘電体層を介して電極が形成され、この電極と第2導電
型の半導体領域とで電気的容量が形成されることを特徴
とする液晶表示装置。 - 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の液晶表
示装置において、前記MIS型トランジスタに対応して
設けられた画素電極は所定の波長の光の透過を阻止する
遮光膜にて構成され、各画素電極間には光が透過し得る
隙間が形成され、この隙間は前記第2導電型の半導体領
域上に位置していることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載の半導体
装置を駆動する方法または請求項3乃至請求項5に記載
の液晶表示装置を駆動する方法において、前記第1導電
型の半導体領域に対して前記第2導電型の半導体領域が
逆バイアスになるように前記第2導電型の半導体領域に
一定の電圧を印加するようにしたことを特徴とする駆動
方法。 - 【請求項7】 請求項3乃至請求項5に記載の液晶表示
装置を駆動する方法において、前記第1導電型の半導体
領域に対して前記第2導電型の半導体領域が逆バイアス
になるように前記第2導電型の半導体領域に周期的に変
動する電圧を印加し、この変動周期の位相と前記対向電
極に印加される電圧の変動周期の位相とが同位相になる
ようにしたことを特徴とする駆動方法。
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---|---|---|---|
JP29152894A JP2995725B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 液晶表示装置及び、それの駆動方法 |
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JP29152894A JP2995725B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 液晶表示装置及び、それの駆動方法 |
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Family Applications (1)
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0869014A (ja) * | 1994-06-20 | 1996-03-12 | Canon Inc | ディスプレイ |
JP2002277900A (ja) * | 2000-12-25 | 2002-09-25 | Kawasaki Microelectronics Kk | 液晶表示装置および表示システム |
US6507376B2 (en) | 2000-12-25 | 2003-01-14 | Kawasaki Microelectronics, Inc. | Display device formed on semiconductor substrate and display system using the same |
US7671365B2 (en) | 2006-04-18 | 2010-03-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Reflection type liquid crystal display apparatus and liquid crystal projector system |
JP2012150481A (ja) * | 2006-04-18 | 2012-08-09 | Canon Inc | 反射型液晶表示装置及び液晶プロジェクターシステム |
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-
1994
- 1994-11-25 JP JP29152894A patent/JP2995725B2/ja not_active Expired - Lifetime
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