JPH08146174A - 高速炉の反応度制御型炉心保護装置 - Google Patents

高速炉の反応度制御型炉心保護装置

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JPH08146174A
JPH08146174A JP6292783A JP29278394A JPH08146174A JP H08146174 A JPH08146174 A JP H08146174A JP 6292783 A JP6292783 A JP 6292783A JP 29278394 A JP29278394 A JP 29278394A JP H08146174 A JPH08146174 A JP H08146174A
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Japan
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core protection
protection mechanism
reactivity
coolant
main body
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JP6292783A
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Yukito Suzuki
之人 鈴木
Masayoshi Ishida
政義 石田
Shuji Suzuki
修二 鈴木
Satoshi Itooka
聡 糸岡
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】炉心保護装置本体の内部に冷却材が流入し難
く、かつ炉心保護機構本体の内部から冷却材が流出し易
い装置を設けて炉心保護装置による反応度減少速度を損
なわずに反応度添加速度を緩和させ、かつ一定出力運転
時には炉心保護装置による反応度外乱を抑制することが
でき、炉心過渡特性良好にして炉心運転条件の自由度を
増すことが可能な炉心保護装置を提供する。 【構成】上端部が閉塞され、かつ下端部に外部の冷却材
に通ずるエントランスノズル6を有し、かつ内部にガス
7が封入された炉心保護機構本体1を備え、この炉心保
護機構本体内部へ冷却材8が流出入することにより炉心
反応度投入制御が行なわれる高速炉の反応度制御型炉心
保護装置において、前記炉心保護機構本体内のエントラ
ンスノズル6の近傍に、冷却材8の流入時には冷却材の
流動に対して高抵抗となり、かつ冷却材の流出時には低
抵抗となる異方向流動制御装置18を設けるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速炉の反応度制御型
炉心保護装置の改良に係り、特にナトリウム冷却高速炉
における一次主ポンプ停止をともなう異常時,または事
故時の炉心の安全性を向上するために採用されている反
応度制御型炉心保護装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、高速炉ではなんらかの原因
で異常が生じた場合には、その異常を検知して原子炉を
安全に停止するために、制御棒を用いた原子炉停止系が
備えられている。このような原子炉停止系は、多重性・
多様性を持たせて設計され、高い信頼性を持たせた設計
となっている。
【0003】このような高速炉に、さらに、受動的な安
全特性を持たせるために考えられている高速炉の反応度
制御型炉心保護装置は、高速炉になんらかの原因で異常
が生じた場合でも、かつ、制御棒を用いた原子炉停止系
が仮想的に作動に失敗したと想定した場合でも、炉心を
保護するために、原子炉固有の安全特性の助長と受動的
な安全機能の拡充の方策となっている。
【0004】特に、米国エネルギー省が開発した原子炉
(小型モジュー炉:PRISM)においては、受動的安
全機能を有するガス膨張方式の反応度制御型炉心保護装
置(Gas Expansion Module:GEM)を炉心の周辺に設置す
るようにしている。なお、その公知例としては、「SLOVI
K,G.C.,VAN TUYLE,G.J.,and SANDS,S.: "Assesment of
PRISM Response to Loss of Flow Events" ,Proc. Int.
Conf. Design and Safety of Advanced Nuclear Power
Plants(ANP'92),Tokyo,October 25-29,1992,Atomic En
ergy Society of Japan, Vol. 」が挙げられる。
【0005】ナトリウム冷却高速炉に使用される炉心保
護装置の構造およびその原理が図18〜図21に示され
ている。高速炉の炉心保護機構本体1は、炉心の径方向
ブランケット3の部分に配置され、そして炉心保護機構
本体1自身の形状は、ラッパ管と同様の六角形の外形を
有し、かつ図20および図21に示されているように軸
方向上部が遮蔽体5により遮蔽され、すなわち不活性ガ
ス7を溜めておくために上部および周囲が閉じられた構
造をなしている。
【0006】特に、軸方向下部には入口部の流路を絞っ
たエントランスノズル6が設けられ、このエントランス
ノズル6を介して冷却材であるナトリウム8が軸方向下
部から流出入するように形成されている。
【0007】この炉心保護装置では、原子炉零出力時
(ポンプ停止時)において、不活性ガス充填領域底面で
あるナトリウム液位9は、エントランスノズル6の入口
圧力(約3ata)と不活性ガス圧力との平衡作用で炉
心保護装置の下部側位置に設定される。また、原子炉運
転時(ポンプ定格運転時)におけるナトリウム液位9
は、原子炉零出力時よりエントランスノズル6の入口圧
力(約8ata)が高いため炉心保護装置の上部側位置
で平衡となる。
【0008】冷却材であるナトリウム8は中性子に対し
て減速効果と漏れを抑制する反射体効果の機能をもつ
が、径方向ブランケット部3及び軸方向ブランケット部
4では中性子漏れ抑制の反射体効果が支配的となり、特
に径方向ブランケット3にある炉心保護装置ではナトリ
ウム8の装置内部への流入は中性子の漏れを減少させる
ため反応度投入となる。
【0009】なお、炉心部2ではナトリウム8が多くな
ると減速効果が支配的となり反応度減少となるため、炉
心部2に配置するときは、炉心保護装置の外径を軸方向
炉心部の高さ領域部分で流路断面積を細くし、軸方向ブ
ランケット部の高さ領域部分で流路断面積を径方向ブラ
ンケット部と同等の流路断面積にして利用している
(「日本原子力学会93年秋の大会H49」)。
【0010】従って、炉心保護装置作動による不活性ガ
ス充填領域底面(ナトリウム液位9)の変化は、図20
および図21に示すように中性子の漏れ抑制の反射体効
果の変化としてナトリウム8の液位の上昇または降下
で、炉心に反応度が添加されたり、減少したりする。
【0011】以上のことから、この炉心保護装置は、例
えば原子炉運転時の異常な冷却材流量低下現象に対し、
ポンプ停止によるエントランスノズル部の圧力低下に呼
応して炉心保護装置の不活性ガス7の体積増加の受動的
自己制御性により不活性ガス充填領域底面の液位(ナト
リウム液位9)を低下させ炉心反応度が減少することに
なる。つまり、図11に示すように原子炉運転時に異常
が起きた場合に備えて反応度が減少するような反応度制
御型の炉心保護装置となっている。
【0012】しかし、この炉心保護装置での原子炉出力
上昇時および降下時の時間とナトリウム液位9および炉
心反応度添加速度の関係の特性図である図12〜図15
に示すように、この炉心保護装置を採用した場合の原子
炉起動時において、一次主ポンプが何らかの原因で急速
回転を起こした場合には、エントランスノズル部に圧力
上昇が起き、反応度添加となり得る可能性がある。
【0013】なお、これに類似した炉心保護装置の構造
をもつ公知例としては特開昭64−6892号公報が挙
げられるが、このものは軽水を減速材とする原子炉にお
ける反応度制御装置で原子炉運転時(高圧時約70at
a)と原子炉零出力時(低圧時約1ata)の反応度差
を少なくする効果を有しているのに対し、高速炉の炉心
保護装置は原子炉運転時(高圧時約8ata)と原子炉
零出力時(低圧時約3ata)の反応度差を大きくする
効果を有している。
【0014】この種の炉心保護装置において、ナトリウ
ム液位の上昇はエントランスノズルの入口圧力に大きく
依存するわけであり、保護機構本体の入り口部にこのエ
ントランスノズルが設けられていることから、急速ポン
プ回転はナトリウム液位の変化となり易い。また、入り
口部の流路を絞った構造のみなのでノズル入り口圧力の
変化時に設定した値よりもナトリウム液位がオーバーシ
ュート・アンダーシュートし易くなっている。
【0015】このため、原子炉起動の出力上昇時におけ
る異常なポンプ急速回転が起きたときには炉心保護装置
により反応度が添加され易い。また出力運転時のナトリ
ウム液位を充分に高くしておかないと(図11参照)ノ
ズル入り口圧力変動で反応度外乱が生じ易い。
【0016】この対策として、炉心保護機構本体の内部
にナトリウムの流動を抑制するオリフィスあるいはフィ
ンを設け、反応度添加速度を緩和するようにしているも
のもある。なお、以下では本保護機構のエントランスノ
ズル入り口圧力を「炉心入り口圧力」とよぶ。これは、
本機構と炉心燃料集合体の入り口ノズルが圧力条件下に
おかれるからである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このように保護機構本
体の入り口部にこのエントランスノズルまたオリフィス
などが設けられた炉心保護装置であると、反応度添加速
度は緩和され、この点では炉心を安全に保護することが
でき有効なのであるが、しかしながらこの構成では、反
応度添加速度の緩和とともに反応度減少速度も緩和され
てしまうことになり、異常なポンプ停止時における当該
炉心保護機構による炉心の安全性向上効果が損なわれる
嫌いがあった。
【0018】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、炉心保護装置本体の内部に冷却材
が流入し難く、かつ炉心保護機構本体の内部から冷却材
が流出し易い装置を設けて炉心保護装置による反応度減
少速度を損なわずに反応度添加速度を緩和させ、かつ一
定出力運転時には炉心保護装置による反応度外乱を抑制
することができ、炉心過渡特性良好にして炉心運転条件
の自由度を増すことが可能なこの種の炉心保護装置を提
供するにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、上端
部が閉塞され、かつ下端部に外部の冷却材に通ずるエン
トランスノズルを有し、かつ内部にガスが封入された炉
心保護機構本体を備え、この炉心保護機構本体内部へ冷
却材が流出入することにより炉心反応度投入制御が行な
われる高速炉の反応度制御型炉心保護装置において、前
記炉心保護機構本体内のエントランスノズル近傍に、冷
却材の流入時には冷却材の流動に対して高抵抗となり、
かつ冷却材の流出時には低抵抗となる異方向流動制御装
置を設けるようになし所期の目的を達成するようにした
ものである。
【0020】また、前記炉心保護機構本体内のエントラ
ンスノズル近傍に、前記冷却材の流入速度より流出速度
の方が大きくなるように形成された異方向流動制御装置
を設けるようにしたものである。
【0021】また、炉心保護機構本体内部への冷却材の
流入が炉心反応度投入となる位置に、炉心保護機構本体
内部へ冷却材の流入する時の速度を流出する時の速度よ
り抑える機能を有する制御装置を設けるようにしたもの
である。
【0022】また、特にこの異方向流動制御装置を、ガ
スと冷却材を分離する可動型仕切板と、該可動型仕切板
の移動範囲を抑制する上下限支持板と、前記炉心保護機
構本体内部の上端部と前記可動型仕切板とを接続するば
ねとにより形成するようにしたものであり、さらにはこ
のガスの圧力を、前記仕切板下限支持板がないと原子炉
零出力時前記炉心保護機構本体内部からガスが流出する
以上に加圧するようにしたものである。
【0023】またさらには、前記ガスを、アルゴンとヘ
リウムとの混合体とするとともに、このアルゴンとヘリ
ウムの混合割合を、原子炉零出力時及び原子炉定格出力
時の温度、圧力、炉心保護機構内部の横断面積、炉心保
護機構内部上端からガス上限設定位置までの長さ、炉心
保護機構内部上端からガス下限設定位置までの長さ、ア
ルゴン及びヘリウムのガス定数から設定するようにした
ものである。
【0024】
【作用】このように形成された炉心保護装置の作用につ
いて図16に基づき説明すると、炉心保護装置の任意時
点でのガス充填領域の底面高さ(ナトリウム液位9)Z
1から高さZ2に変化する時間tは,Z1のヘッドH1、Z
2のヘッドH2をそれぞれ圧力ヘッド(Z1のナトリウム
液位時の圧力p1、Z2のナトリウム液位時の圧力p2
と位置ヘッド(Z1、Z2)の和とし、ナトリウム密度
ρ、重力加速度gとすると、
【0025】
【数1】
【0026】
【数2】
【0027】炉心保護装置内部断面積a,炉心保護装置
内部オリフィス断面積A,流量係数Cとすると連続の式
より、
【0028】
【数3】
【0029】と導出され,ガス充填領域底面高さ(ナト
リウム液位9)がZ1からZ2に変化する時間tはa/A
の値に比例することがわかる。
【0030】保護装置はガス充填領域底面高さ(ナトリ
ウム液位9)の上昇により中性子の漏れの効果が減少す
るため反応度を添加する。逆に,ガス充填領域底面高さ
(ナトリウム液位9)の低下により中性子の漏れの効果
が増加するため反応度が減少する。
【0031】そこで、冷却材流入にはa/Aを大きくす
るために炉心保護装置内部オリフィス断面積Aを小さく
し、冷却材流出にはa/Aが大きくならないように炉心
保護装置内部オリフィス断面積Aを流入時より大きくす
る。これにより反応度減少速度をあまり損なわずに反応
度の添加速度を緩和させることができ、オリフィスを設
けることによりわずかな反応度変化は,圧力損失により
打ち消され易くなる。
【0032】また、ガスと冷却材を分離する可動型仕切
板を備え、この可動型仕切板と炉心保護機構本体内部の
上端部とをばねにより接続するようにしたものについて
は、ばねによる反力を用いてヘッドHの圧力ヘッドと拮
抗させガス充填領域底面高さ(ナトリウム液位9)の上
昇速度を抑制し,ガス充填領域底面高さ(ナトリウム液
位9)の低下速度を加速させている分炉心保護装置の入
口部に冷却材の流出量の速度を抑える扉型板を設け反応
度減少速度をあまり損なわずに反応度添加速度を緩和さ
せることができる。
【0033】また、このガスの圧力を、前記仕切板下限
支持板がないと原子炉零出力時前記炉心保護機構本体内
部からガスが流出する以上に加圧するようにしたものに
ついては、ガス圧を高めることでヘッドHの圧力ヘッド
と拮抗させるのでばねによる反力と同様にできる。
【0034】なお、特に前記ガスを、アルゴンとヘリウ
ムとの混合体とし、このアルゴンとヘリウムの混合割合
を、原子炉零出力時及び原子炉定格出力時の温度、圧
力、炉心保護機構内部の横断面積、炉心保護機構内部上
端からガス上限設定位置までの長さ、炉心保護機構内部
上端からガス下限設定位置までの長さ、アルゴン及びヘ
リウムのガス定数から設定するようにしたものは、炉心
圧力P、比容積v、圧縮係数ξ、ガス定数R,温度Tと
した実在ガスの状態方程式、
【0035】
【数4】 Pv=ξRT …(4) より、図17に示すガスのアルゴンおよびヘリウムの2
元素を用いて最適な混合割合として、ナトリウム液位9
の変化幅を設定できる。
【0036】
【実施例】以下図示した実施例に基づいて本発明を詳細
に説明する。図1および図2にはその炉心保護装置が断
面で示されている。炉心保護装置は、六角形の容器を逆
さに配置した炉心保護機構本体1およびこの炉心保護機
構本体1の内部下方に設けられた方向性流量制御装置1
8を備えている。
【0037】炉心保護機構本体1は、ラッパ管と同一の
六角形の内外形を有する筒状に形成され、軸方向上部が
遮蔽体5により遮蔽されて上部および周囲が閉じられた
構造をなしている。
【0038】炉心保護機構本体1の内部にはガス7およ
び冷却材であるナトリウム8が溜められるようになって
おり、またその軸方向下部には入口部の流路を絞ったエ
ントランスノズル6が設けられている。このエントラン
スノズル6を介して前記炉心保護機構本体1の内部のナ
トリウム8が、軸方向下部から流出入するように形成さ
れている。
【0039】炉心保護機構本体1の内部に配置されてい
る方向性流量制御装置18は、炉心保護機構本体1内へ
のナトリウム8の流出入を制御するもので、炉心保護機
構本体1の中央部に固定配置された支持板18aおよび
弁の役目をする扉型板16を備えている。
【0040】支持板18aには蝶番の作用をする支持部
17および支持ピン21が設けられている。扉型板16
は、六角形を半分にした形状をなし、前記支持部17お
よび支持ピン21を介して開閉するように形成されてい
る。なお、この場合特に、支持部17の支持部分を垂直
角とし下端部側の支持部17の支持部分を扉型板16が
開き易いように鋭角に形成されている。
【0041】この場合、炉心保護機構本体1の内部に配
置されている支持板18aの下端部を鋭角となるように
形成すると、ナトリウム流入時に扉型板16が開き易く
なり良好である。
【0042】このように形成された炉心保護装置で、原
子炉起動時に炉心圧力が増加してナトリウム8が保護機
構内部に流入し、ナトリウム液位9が上昇する場合、扉
型板16は上端側へ開き、支持部17により流路面積が
かなり小さくなる位置となる。一方、ポンプ停止時では
炉心入り口圧力が減少しナトリウム8が保護機構内部か
ら流出し、ナトリウム液位9が降下するが、このとき
(ナトリウム流出時)には、扉型板16は下端側へ開き
支持部17により流路面積がかなり大きくなる位置とな
る。
【0043】これにより、炉心保護機構本体内部へのナ
トリウム8の流入時の流路面積を、流出時の流路面積よ
りかなり小さくでき、ナトリウム液位9の上昇時の速度
をナトリウム液位9の降下時の速度より抑えることがで
きる。その結果、炉心保護機構本体内部へのナトリウム
8の流入による反応度添加速度をナトリウム8の流出に
よる反応度添加速度より小さくすることができる。
【0044】さらに、出力運転時は炉心入り口圧力に対
応したナトリウム液位9となり、重力により支持部17
付き扉型板16は下端側へ開いた位置となる。このと
き、支持部17付き扉型板16を設けたことにより、出
力運転時の炉心入り口圧力の微少変動でのナトリウム液
位9の微少変動は圧力損失により打ち消され易くなるの
で、ナトリウム液位9の変動による反応度外乱を抑制さ
せることができる。また、炉心状態変化に対応した変化
後のナトリウム液位9は推移中オーバーシュート・アン
ダーシュートを生じにくくできる(図12、13、1
4、15)。
【0045】なお、ここでのナトリウム液位9を、図1
7に示すように原子炉零出力時において炉心下部側の軸
方向ブランケット部4よりも下側でナトリウム液位9の
アンダーシュートで炉心保護機構外にガス7が流出しな
い位置に設定し、原子炉定格出力時において炉心上部の
軸方向ブランケット部4よりも上側でナトリウム液位9
の反応度外乱が生じにくくガス7の体積増加により受動
的自己制御性の反応度添加の機能しやすい位置に設定す
るための自由度を広げるために、原子炉零出力時と原子
炉定格出力時のナトリウム液位9の変化幅を炉心入り口
圧力P、比容積v、圧縮係数ξ、ガス定数R,温度Tと
した実在ガスの状態方程式、
【0046】
【数5】 Py=ξRT …(5) より、ガスのアルゴン及びヘリウムの2元素を用いて、
ナトリウム液位9の変化幅を設定することができる。
【0047】以上より、本実施例では、原子炉運転時に
異常が起きた場合に備えて反応度が減少するような受動
的自己制御性を有する高速炉の反応度制御型の炉心保護
機構において、炉心保護機構内部への流入出速度を抑制
し、流入速度を流出速度より小さくできる装置を設けた
構造となっているので、炉心状態が変化し炉心保護機構
よる反応度減少速度を余り抑制せずに反応度添加速度を
緩和することができ、炉心入り口微変動では炉心保護機
構が作動しにくくすることができる。
【0048】従って、炉心保護機構の炉心状態変化に対
する反応度の添加と減少の速度を好適なものとすること
により、炉心状態が変化した場合の反応度添加速度は緩
やかとなり、炉心過渡特性が改善され、ひいては炉心運
転条件の自由度が増す。
【0049】図3および図4は、第2実施例を示したも
のであり、炉心保護機構本体1の下端部に、炉心保護機
構本体内部への流入量の速度制御用のオリフィス付き弁
10を設け、かつ原子炉運転時の圧力変動の影響を抑え
るためのオリフィス付き板11を設けたものである。
【0050】原子炉起動時では、保護機構内部の上部側
へ流入する箇所はばね14でオリフィス付き板11に押
しつけられたオリフィス付き弁10のオリフィス12の
みとなる。一方、ポンプ停止時では、保護機構内部の下
部側へ流出する箇所はばね14がガス圧に押され収縮し
たことによりオリフィス付き弁10のオリフィスの流路
面積よりかなり大きいオリフィスをもつオリフィス付き
板11からとなる。オリフィス付き板11は流入時及び
流出時共通で使用する。
【0051】これにより、炉心保護機構内部へのナトリ
ウム8の流入時流路面積を流出時流路面積よりかなり小
さくでき、ナトリウム液位9の上昇時の速度をナトリウ
ム液位9の降下時の速度より抑えることができる。その
結果、炉心保護機構内部へのナトリウム8の流入による
反応度添加速度をナトリウム8の流出による反応度添加
速度より小さくすることができる。
【0052】なお、冷却材としてナトリウムの代わりに
例えば液体鉛などの重金属を用いた場合にはオリフィス
付き板11を極めて軽い素材で製作することによりばね
14を省略することも可能である。
【0053】さらに、出力運転時は炉心入り口圧力に対
応したナトリウム液位9となり、ばね14によりオリフ
ィス付き弁10は上端側へ閉じた位置となる。このと
き、オリフィス付き弁10を設けたことにより、出力運
転時の炉心入り口圧力の微少変動でのナトリウム液位9
の変動は圧力損失により打ち消され易くなるので、ナト
リウム液位9の変動による反応度外乱を抑制させること
ができる。また、炉心状態変化に対応した変化後のナト
リウム液位9は推移中オーバーシュート・アンダーシュ
ートを生じにくくできる(図12、13、14、1
5)。
【0054】図5および図6は、本発明の制御装置を備
えた炉心保護機構の第3の実施例を示したものであり、
炉心保護機構下端部に保護機構内部への流入量の速度制
御用オリフィス12及び流入を阻止する逆止弁13を備
えた支持板18aを設け、さらに、原子炉運転時のわず
かな圧力変動の影響を抑えるために逆止弁13の近傍に
ばね14及びフィン15を設けてある。
【0055】原子炉起動時では、保護機構内部の上部側
へ流入する箇所は流入量の速度制御用オリフィス12の
みとなる。一方、ポンプ停止時では保護機構内部の下部
側へ流出する主な箇所は開口した逆止弁13からとな
る。これにより、炉心保護機構内部へのナトリウム8の
流入時流路面積を流出時流路面積よりかなり小さくで
き、ナトリウム液位9の上昇時の速度をナトリウム液位
9の降下時の速度より抑えることができる。その結果、
炉心保護機構内部へのナトリウム8の流入による反応度
添加速度をナトリウム8の流出による反応度添加速度よ
り小さくすることができる。
【0056】さらに、出力運転時は炉心入り口圧力に対
応したナトリウム液位9となり、重力及びばね14によ
り逆止弁13は閉じた位置となる。このとき、逆止弁1
3等を設けたことにより、出力運転時の炉心入り口圧力
の微少変動でのナトリウム液位9の変動は圧力損失によ
り打ち消され易くなるので、ナトリウム液位9の変動に
よる反応度外乱を抑制させることができる。また、炉心
状態変化に対応した変化後のナトリウム液位9は推移中
オーバーシュート・アンダーシュートを生じにくくでき
る。
【0057】図7および図8は、本発明の制御装置を備
えた炉心保護機構の第4の実施例を示したものであり、
前記炉心保護機構内部の下端部に上端側より下端側の開
閉量が大きくなるような扉型板16とするために開閉量
制約用の支持板18aを設けたときの実施例を示す。
【0058】原子炉起動時では、保護機構内部の上部側
へナトリウム8が流入する際、扉型板16は開閉量制約
用の支持板18aに押さえつけられ、流入する箇所は流
入量の速度制御用扉型板16のオリフィス12のみとな
る。一方、ポンプ停止時では、炉心入り口圧力が減少し
冷却材が保護機構内部から流出する。このとき保護機構
内部の下部側へ流出する主な箇所は扉型板16の開口部
となる。
【0059】これにより、炉心保護機構内部へのナトリ
ウム8の流入時流路面積を流出時流路面積よりかなり小
さくでき、ナトリウム液位9の上昇時の速度をナトリウ
ム液位9の降下時の速度より抑えることができる。その
結果、炉心保護機構内部へのナトリウム8の流入による
反応度添加速度をナトリウム8の流出による反応度添加
速度より小さくすることができる。
【0060】さらに、支持板18a等を設けたことによ
り、微少なナトリウム8の流入出による反応度添加は圧
力損失により打ち消され易くなるので、ナトリウム液位
9の変動による反応度外乱を抑制させることができる。
また、炉心状態変化に対応した変化後のナトリウム液位
9は推移中オーバーシュート・アンダーシュートを生じ
にくくできる。
【0061】なお、孔20を設けた支持板18を用いた
のは、扉型板16が孔20を設けた支持板18と固着し
ないようにしたものあり、支持部18下部にばねを設け
ること等により孔20を省略する他の実施例も可能であ
る。
【0062】図9は、本発明の制御装置を備えた炉心保
護機構の第5の実施例を示したものであり、仕切板下限
用の支持板18がないと零出力時前記炉心保護機構内部
からガス7が流出する以上に加圧させたガス7と、冷却
材を分離する可動型仕切板19と、仕切板下限用の支持
板18と、ばね14を設けたときの実施例を示す。
【0063】原子炉起動時では、炉心入り口圧力が増加
しナトリウムが保護機構内部に流入する。この際、加圧
させたガス7の圧力及びばね14の反力が流入を阻止す
るようしながら、炉心入り口圧力が拮抗して仕切板上限
用の支持板18の有る位置以下の範囲内に可動型仕切板
19を上昇させる。一方、ポンプ停止時では、炉心入り
口圧力が減少しナトリウムが保護機構内部から流出す
る。
【0064】この際、加圧させたガス7の圧力及びばね
14の反力が流出を助長するようにしながら、炉心入り
口圧力が拮抗して仕切板下限用の支持板18の有る位置
以上の範囲内に可動型仕切板19を降下させる。これに
より、ナトリウム液位9の上昇時の速度をナトリウム液
位9の降下時の速度より抑えることができる。その結
果、炉心保護機構内部へのナトリウム8の流入による反
応度添加速度をナトリウム8の流出による反応度添加速
度より小さくすることができる。
【0065】なお、エントランスノズル出口近傍に扉型
板16を設けて、加圧させたガス7による出力微変動し
た場合でのナトリウム液位9の下端方向の外乱をしにく
くしている。また、炉心保護機構内部の下端部にばね1
4を設けているのは可動型仕切板19による仕切板下限
用の支持板18への衝撃を緩和させるためである。ま
た、炉心保護機構上端部にある仕切板上限用の支持板1
8は上端部のばね14の破損を防止するために設けてい
る。逆にばね14は支持板18の破損を防止する働きを
もっている。
【0066】本発明を適用することにより、ポンプ急速
回転時炉心保護機構内部へナトリウム流入の速度を抑制
し、また、ポンプ停止時のナトリウム流入の速度への影
響を小さくでき、かつ、炉心入り口圧力変動の外乱では
炉心保護機構が作動しにくくする装置を提供できる。
【0067】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、炉心保護機構本体内のエントランスノズル近傍に、
冷却材の流入時には冷却材の流動に対して高抵抗とな
り、かつ冷却材の流出時には低抵抗となる異方向流動制
御装置を設けるようになしたから、ポンプの停止および
起動時に炉心保護機構よる反応度減少速度を余り抑制せ
ずに反応度添加速度を緩和することができ、また炉心入
り口圧力の微変動では炉心保護機構が作動しにくくする
ことができ、したがって反応度の添加と減少の速度を好
適なものとすることにより、炉心過渡特性が改善され延
いては炉心運転条件の自由度を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反応度制御型炉心保護装置の一実施例
(原子炉起動時における状態)を示す縦断側面図であ
る。
【図2】本発明の反応度制御型炉心保護装置の一実施例
(ポンプ停止時における状態)を示す縦断側面図であ
る。
【図3】本発明の反応度制御型炉心保護装置の他の実施
例(原子炉起動時における状態)を示す縦断側面図であ
る。
【図4】本発明の反応度制御型炉心保護装置の他の実施
例(ポンプ停止時における状態)を示す縦断側面図であ
る。
【図5】本発明の反応度制御型炉心保護装置の他の実施
例(原子炉起動時における状態)を示す縦断側面図であ
る。
【図6】本発明の反応度制御型炉心保護装置の他の実施
例(ポンプ停止時における状態)を示す縦断側面図であ
る。
【図7】本発明の反応度制御型炉心保護装置の他の実施
例(原子炉起動時における状態)を示す縦断側面図であ
る。
【図8】本発明の反応度制御型炉心保護装置の他の実施
例(ポンプ停止時における状態)を示す縦断側面図であ
る。
【図9】本発明の反応度制御型炉心保護装置の他の実施
例(原子炉起動時における状態)を示す縦断側面図であ
る。
【図10】本発明の反応度制御型炉心保護装置の他の実
施例(ポンプ停止時における状態)を示す縦断側面図で
ある。
【図11】運転時における反応度制御型炉心保護装置の
作動特性図である。
【図12】出力変化時における反応度制御型炉心保護装
置の作動特性図である。
【図13】出力変化時における反応度制御型炉心保護装
置の作動特性図である。
【図14】出力変化時における反応度制御型炉心保護装
置の作動特性図である。
【図15】出力変化時における反応度制御型炉心保護装
置の作動特性図である。
【図16】反応度制御型炉心保護装置のナトリウム液位
とヘッドの関係図である。
【図17】反応度制御型炉心保護装置のナトリウム液位
変化幅とガスの関係図である。
【図18】従来の反応度制御型炉心保護装置の原子炉容
器内での配置を示す横断面図である。
【図19】従来の反応度制御型炉心保護装置の原子炉容
器内での配置を示す縦断側面図である。
【図20】従来の反応度制御型炉心保護装置の作動原理
(低圧時)概念図である。
【図21】従来の反応度制御型炉心保護装置の作動原理
(高圧時)概念図である。
【符号の説明】
1…炉心保護機構本体、2…炉心部、3…径方向ブラン
ケット部、4…軸方向ブランケット部、5…遮蔽体、6
…エントランスノズル、7…ガス、8…ナトリウム、9
…ナトリウ液位、10…オリフィス付き弁、11…オリ
フィス付き板、12…オリフィス、13…逆止弁、14
…ばね、15…フィン、16…扉型板、17…支持部、
18…異方向性流量制御装置、18…支持板、19…可
動型仕切板、20…孔、21…支持ピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 修二 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 糸岡 聡 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部が閉塞され、かつ下端部に外部の
    冷却材に通ずるエントランスノズルを有し、かつ内部に
    ガスが封入された炉心保護機構本体を備え、該炉心保護
    機構本体内部へ冷却材が流出入することにより炉心反応
    度投入制御が行なわれる高速炉の反応度制御型炉心保護
    装置において、 前記炉心保護機構本体内のエントランスノズル近傍に、
    冷却材の流入時には冷却材の流動に対して高抵抗とな
    り、かつ冷却材の流出時には低抵抗となる異方向流動制
    御装置を設けたことを特徴とする高速炉の反応度制御型
    炉心保護装置。
  2. 【請求項2】 上端部が閉塞され、かつ下端部に外部の
    冷却材に通ずるエントランスノズルを有し、かつ内部に
    ガスが封入された炉心保護機構本体を備え、該炉心保護
    機構本体内部へ冷却材が流出入することにより炉心反応
    度投入制御が行なわれる高速炉の反応度制御型炉心保護
    装置において、 前記炉心保護機構本体内のエントランスノズル近傍に、
    前記冷却材の流入速度より流出速度の方が大きくなるよ
    うに形成された異方向流動制御装置を設けたことを特徴
    とする高速炉の反応度制御型炉心保護装置。
  3. 【請求項3】 上端部が閉塞され、かつ下端部に冷却材
    の流入路を有し、かつ内部にガスが封入された炉心保護
    機構本体を備え、該炉心保護機構本体内部へ冷却材が流
    出入することにより炉心反応度投入制御が行なわれる高
    速炉の反応度制御型炉心保護装置において、 前記炉心保護機構本体内部への冷却材の流入が炉心反応
    度投入となる位置に、炉心保護機構本体内部へ冷却材の
    流入する時の速度を流出する時の速度より抑える機能を
    有する制御装置を設けるようにしたことを特徴とする高
    速炉の反応度制御型炉心保護装置。
  4. 【請求項4】 前記異方向流動制御装置を、前記冷却材
    の流入を抑える方向に作用する逆止弁にて形成してなる
    請求項1若しくは2記載の高速炉の反応度制御型炉心保
    護装置。
  5. 【請求項5】 前記異方向流動制御装置を、前記炉心保
    護機構本体内に配置されたオリフィス板と、該オリフィ
    ス板の冷却材流入側に配置され、かつ冷却材の流入力に
    より前記オリフィス板の流路面積を小さくするように作
    用する移動板とより形成してなる請求項1若しくは2記
    載の高速炉の反応度制御型炉心保護装置。
  6. 【請求項6】 前記異方向流動制御装置を、前記炉心保
    護機構本体の中央部に固定配置された支持板と、該支持
    板に蝶番を介して支持された扉型板と、該扉型板が冷却
    材の流入時に流入路を閉じる位置にその開き量を抑制す
    る支持部とより形成してなる請求項1若しくは2記載の
    高速炉の反応度制御型炉心保護装置。
  7. 【請求項7】 前記異方向流動制御装置を、上端側と下
    端側の開閉量が異なる板と、この板を支持する支持部と
    より形成してなる請求項1若しくは2記載の高速炉の反
    応度制御型炉心保護装置。
  8. 【請求項8】 前記異方向流動制御装置を、冷却材の流
    入量の速度を抑えるオリフィス付き弁と、該オリフィス
    付き弁の重力による落下程度の力をおさえるばねと、前
    記オリフィス付き弁の上端側駆動を制限し、かつオリフ
    ィス付き弁の上下動駆動を案内する孔およびオリフィス
    を有する上板と、前記オリフィス付き弁の下端側駆動を
    制限し、かつオリフィス付き弁の上下動駆動を案内する
    孔およびオリフィスを有する下板と、前記上下板を接続
    するオリフィス付き板とより形成してなる請求項1若し
    くは2記載の高速炉の反応度制御型炉心保護装置。
  9. 【請求項9】 前記異方向流動制御装置を、ガスと冷却
    材を分離する可動型仕切板と、該可動型仕切板の移動範
    囲を抑制する上下限支持板と、前記炉心保護機構本体内
    部の上端部と前記可動型仕切板とを接続するばねとによ
    り形成してなる請求項1若しくは2記載の高速炉の反応
    度制御型炉心保護装置。
  10. 【請求項10】 前記ガスの圧力を、前記仕切板下限支
    持板がないと原子炉零出力時前記炉心保護機構本体内部
    からガスが流出する以上に加圧させてなる請求項9記載
    の高速炉の反応度制御型炉心保護装置。
  11. 【請求項11】 前記ガスを、アルゴンとヘリウムとの
    混合体とするとともに、このアルゴンとヘリウムの混合
    割合を、原子炉零出力時及び原子炉定格出力時の温度、
    圧力、炉心保護機構内部の横断面積、炉心保護機構内部
    上端からガス上限設定位置までの長さ、炉心保護機構内
    部上端からガス下限設定位置までの長さ、アルゴン及び
    ヘリウムのガス定数から設定してなる請求項1若しくは
    2記載の高速炉の反応度制御型炉心保護装置。
JP6292783A 1994-11-28 1994-11-28 高速炉の反応度制御型炉心保護装置 Pending JPH08146174A (ja)

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