JPH07209468A - 原子炉用制御フロート装置 - Google Patents

原子炉用制御フロート装置

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JPH07209468A
JPH07209468A JP6004487A JP448794A JPH07209468A JP H07209468 A JPH07209468 A JP H07209468A JP 6004487 A JP6004487 A JP 6004487A JP 448794 A JP448794 A JP 448794A JP H07209468 A JPH07209468 A JP H07209468A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】強制循環冷却系をもつ原子炉に装着されて核反
応を制御するための制御フロート装置であって、冷却材
の異常流量低下に対して機能するだけでなく冷却材の異
常温度上昇に対しても自動的かつ確実に機能する原子炉
用制御フロート装置を提供する。 【構成】炉心部に垂直方向に配設した案内管11の内部
に、案内管内を流れる冷却材の流動状態によって案内管
内を上昇もしくは降下可能な密閉被覆管からなる制御フ
ロート13を挿入する。制御フロート内部には冷却材の
異常温度上昇時に溶融する仕切り板17を介して下方に
中性子吸収体充填部16および上方にリチウム6溜部1
8を設けるとともに中性子吸収体充填部には垂直方向に
延びる貫通孔19を穿設する。さらに中性子吸収体充填
部の下方に下部空洞20およびリチウム6溜部の上方に
上部空洞20を設ける。中性子吸収体充填部16の位置
は原子炉定格運転時には炉心領域外に上昇し、冷却材の
異常流量低下時には炉心領域内に降下するようにしてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、強制循環冷却系を有
する原子炉における核反応を自動的に制御するための制
御フロート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水炉、液体金属冷却炉、ガス冷却炉等の
強制循環冷却系を備えた原子炉において、配管破損によ
る冷却材喪失時やポンプ停止による冷却材の流量低下時
(以下これらを総称して“異常流量低下時”と称する)
に、電気回路を用いずに自動的に炉を停止させることが
できる安全性の高い制御フロート装置が、本願と同一の
出願人により既に特許出願されている(特開平3−24
6489号)。図6に例示したこの制御フロート装置1
は、原子炉の炉心部に垂直方向に配設される案内管2の
内部に、B4 C等の中性子吸収体3を充填した被覆管4
とこの被覆管下端に取り付けた底のない中空管であるス
カート5とからなる制御フロート6を挿入して構成され
ている。制御フロート6は案内管2内を流れる冷却材の
流動状態によって上昇若しくは降下可能とされており、
中性子吸収体充填部3の位置は炉の定格運転時には炉心
領域外に上昇し、冷却材の異常流量低下時には炉心領域
内に降下するようにしてある。
【0003】案内管2内部に制御フロート6を挿入して
なる図6の制御フロート装置1は、図7および図8に示
すように、原子炉の炉心に複数本、通常の制御棒の他に
装着される。図7は、冷却材の流量が定格状態にある定
格運転時の状態を示しており、案内管2内の冷却材流に
よって制御フロート6は上昇し、中性子吸収体充填部3
の位置は炉心領域9から完全に抜け出て、炉出力は中性
子吸収体の影響を受けることはない。もし、配管破損や
ポンプ停止が起きて冷却材の異常流量低下が生じた場合
には、案内管2内の冷却材も極低流量となり、制御フロ
ート6は殆ど浮き上がらず図8のように降下位置となる
ため、中性子吸収体充填部3は炉心領域9内に置かれ、
中性子吸収体の作用により炉心の核反応が抑制されて炉
停止が自然に達成される。
【0004】なお案内管2の上下端は、冷却材が流通可
能な上部止め具7と下部止め具8が取り付けられている
ため(図6参照)、制御フロート6の上昇時および降下
時でも案内管2から抜け出ることはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の制御フ
ロート装置によれば、冷却材の異常流量低下に対して制
御フロート6が自動的に降下して炉停止が効果的になさ
れるが、もう1つの主要な異常事象である炉過出力等に
よる冷却材の異常温度上昇に対しては対応できない。
【0006】冷却材異常温度上昇に対する安全装置とし
ては、磁気回路中にキュリー点を有する磁性材料を組み
込んだキュリー点電磁石を利用して制御棒の吸着保持を
行う自己作動型原子炉停止機構も開発されている(例え
ば特開平2−243995号、特開平4−98805
号)。しかし、かような自己作動型炉停止機構を従来の
制御フロート装置1とともに原子炉に組み込むことは、
炉心に大きいスペースを確保せねばならないこと、さら
には炉内の機構を複雑にすることから、望ましくない。
【0007】そこでこの発明は、強制循環冷却系をもつ
原子炉に装着されて核反応を制御するための制御フロー
ト装置であって、冷却材の異常流量低下に対して機能す
るだけでなく冷却材の異常温度上昇に対しても自動的か
つ確実に機能する、改良された原子炉用制御フロート装
置を提供することを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明による
原子炉用制御フロート装置は、強制循環冷却系を有する
原子炉の炉心部に垂直方向に配設した案内管の内部に、
この案内管内を流れる冷却材の流動状態によって案内管
内を上昇もしくは降下可能な密閉被覆管からなる制御フ
ロートを挿入してなり、中性子吸収体充填部の位置は原
子炉定格運転時には炉心領域外に上昇し、冷却材の異常
流量低下時には炉心領域内に降下するようにした構成を
有する点で、従来の制御フロート装置と実質的に同じで
ある。
【0009】この発明の制御フロート装置の従来装置と
異なる構成は、前記制御フロートの内部に、冷却材の異
常温度上昇時に溶融する仕切り板を介して下方に中性子
吸収体充填部および上方にリチウム6[ 6Li]溜部を
設けるとともに中性子吸収体充填部には垂直方向に延び
る貫通孔を穿設し、さらに中性子吸収体充填部の下方に
下部空洞およびリチウム6溜部の上方に上部空洞を設け
た点である。
【0010】
【作用】原子炉の定格運転時における冷却材の強い流動
状態では、案内管内の制御フロートは最上方位置に上昇
し、中性子吸収体充填部は炉心領域外に置かれるため、
中性子吸収体の影響を受けることなく円滑な炉運転がな
される。一方、配管破損やポンプ停止等による冷却材の
異常流量低下時における冷却材の弱い流動状態では、案
内管内の制御フロートは最下方位置まで降下し、制御フ
ロート内の中性子吸収体が炉心領域内に置かれることに
なり、中性子吸収体の作用により炉心の核反応が抑制さ
れ、炉停止が自動的に達成される。
【0011】炉運転時の冷却材流量が維持されている状
態、すなわち制御フロートが最上方位置に置かれている
状態で過出力が生じて冷却材温度が異常に上昇すると、
制御フロート内の仕切り板が溶融し、仕切り板上方のリ
チウム6溜部に溜められていた中性子吸収断面積が大き
いリチウム6(熱中性子に対する吸収断面積は945バ
ーン)が中性子吸収体充填部の貫通孔を通って制御フロ
ートの下部空洞へと落下移動する。このとき下部空洞は
炉心領域内に位置しているため、リチウム6の作用によ
り炉心の核反応が抑制され、炉停止が自動的かつ確実に
達成される。
【0012】
【実施例】以下に図示した好ましい実施例を参照してこ
の発明を詳述する。図1はこの発明の制御フロート装置
10を示しており、原子炉の炉心部に垂直方向に配設さ
れる案内管11内部に、密閉被覆管12からなる制御フ
ロート13を挿入して構成されている。案内管11の上
下端には、冷却材が流通可能な上部止め具14と下部止
め具15が取り付けられ、制御フロート13の上昇時お
よび降下時でも案内管11から抜け出ないようにされて
いる。制御フロート13となる被覆管12は、その垂直
方向のほぼ中間部に、B4 C等でつくられたペレット状
中性子吸収体充填部16を配置し、この中性子吸収体充
填部16の上方には仕切り板17を介してリチウム6溜
部18を設ける。中性子吸収体充填部16の内部中心に
は垂直方向に延びる貫通孔19が穿設されている。仕切
り板17は、炉心冷却材の異常温度上昇時に確実に溶融
するような融点をもつとともに、リチウム6との共存性
の良い金属とする。さらに被覆管12内には、中性子吸
収体充填部16の下方に下部空洞20を、リチウム6溜
部18の上方には上部空洞21をそれぞれ設ける。
【0013】中性子吸収体充填部16およびリチウム6
溜部18の垂直方向長さL1 は、炉心30(図2参照)
の高さにほぼ等しくする。下部空洞20の垂直方向の長
さもL1 とほぼ等しくして、溜部18内のリチウム6の
全量を収容できる容積となるようにする。また上部空洞
21は、リチウム6が炉心から漏洩する中性子を吸収し
て反応する際に生成するヘリウムガスを蓄積させるため
のものであり、蓄積したヘリウムガスの圧力で被覆管1
2が破損しない程度の容積を確保しておけばよい。被覆
管12下方に設けた底がない中空管からなるスカート2
2の垂直方向の長さL2 は、(L1 +L2 )が下部止め
具15と炉心30下端間の距離にほぼ等しくなるような
長さとする(図3参照)。
【0014】図1の制御フロート装置10を、液体金属
冷却高速炉の炉心30に装着した状態を図2、図3およ
び図4に示す。実際には、図7と図8に図示した従来の
制御フロート装置の原子炉への装着と同様に、この発明
の制御フロート装置10もその複数本を通常の制御棒の
他に炉心30の適宜箇所に装着するのであるが、制御フ
ロート13と炉心領域30との位置関係をわかりやすく
説明するために、図2〜図4では1本の制御フロート装
置10とその周辺のみを拡大し簡略化して示してある。
【0015】炉定格運転時における冷却材の強い流動状
態である図2では、案内管11内の制御フロート13は
最上方位置に上昇し、中性子吸収体充填部16は炉心領
域30外に置かれるため、中性子吸収体の影響を受ける
ことなく円滑な炉運転がなされる。一方、配管破損やポ
ンプ停止等による冷却材の異常流量低下時における冷却
材の弱い流動状態である図3では、案内管11内の制御
フロート13は最下方位置まで降下し、制御フロート内
の中性子吸収体充填部16が炉心領域30内に置かれる
ことになり、中性子吸収体の作用により炉心の核反応が
抑制される。制御フロート装置30のこれらの作動は、
図6〜図8に示した従来の装置と同様である。
【0016】次にこの発明の制御フロート装置10の特
徴となる炉心冷却材の異常温度上昇時の炉停止機能を説
明する。図2のような炉運転時で冷却材流量が維持され
ている状態、すなわち案内管11内の制御フロート13
が最上方位置に置かれている状態で過出力が生じて冷却
材温度が異常に上昇すると、制御フロート13内の仕切
り板17が溶融する。その結果、図4に示したように、
リチウム6溜部18に溜められていたリチウム6が中性
子吸収体充填部16の貫通孔19を通って制御フロート
の下部空洞20へ落下する。このとき下部空洞20は炉
心領域30内に位置しているため、リチウム6の作用に
より炉心の核反応が抑制され、炉停止が自動的かつ確実
に達成される。
【0017】制御フロート内の下部空洞20内圧力は、
被覆管12強度で許容される下限値に近い値、例えば約
0.5気圧程度に減圧して、上部空洞21内圧力との圧
力差をできるだけ大きくすることが望ましい。圧力差を
大きくすることによって、リチウム6の溜部18から下
部空洞20への移動が、重力だけでなく両空洞20,2
1の圧力差も作用して迅速に行われることになる。
【0018】仕切り板17は、定格運転時の冷却材炉心
出口温度よりやや高い融点をもつ金属、例えば液体金属
冷却高速炉においてはバリウム製とすることができる。
この発明の制御フロート装置10を装着する原子炉の炉
型を液体金属冷却高速炉とした場合、定格運転時の冷却
材炉心出口温度は500〜650℃となる。リチウム6
の融点は180.6℃、1気圧での沸点は1342℃で
あるから、上記の定格運転時の冷却材温度においては液
体となっている。これに対してバリウムの融点は725
℃であり、もし炉心出口で異常な冷却材温度の上昇があ
ってこの温度を超えると、バリウム製の仕切り板17の
溶融が起き、液体のリチウム6が中性子吸収材充填部1
6内の貫通孔19を通って下部空洞20へ落下し、そこ
で中性子を吸収して核反応を抑えることができる。
【0019】仕切り板17の材質は、定格運転時の冷却
材炉心出口温度および温度上昇の許容値をいくらにする
かによって、ある程度任意に選ぶことができる。融点だ
けを考えれば、単元素材料では631℃のアンチモン、
651℃のマグネシウム、769℃のストロンチウム等
の金属が候補材として挙げられ、合金とすれば融点はよ
り自由に選択することができるが、いかなる材質を選択
する場合でもリチウム6と長期間にわたる共存性がある
ことが前提となる。
【0020】リチウム6の炉心への注入により原子炉反
応度の変化する程度は、炉心の設計により変わってく
る。図5のグラフは、ある設計の液体金属冷却高速炉に
対するリチウム6の注入効果についての計算結果を示し
たものである。この炉心は、高濃縮ウラン燃料を使用
し、直径42cm、高さ40cmの寸法を有し、中性子
と反応しないリチウム7を冷却材としている。図5のグ
ラフから、例えば体積混合割合で冷却材の6%に相当す
るリチウム6が炉心に注入された場合に、5%dk/k
k′の負の反応度が注入されることがわかる。
【0021】この発明の制御フロート装置を用いて反応
度を抑制するには、定格運転時の冷却材炉心出口温度が
リチウム6の融点(約181℃)より高く、かつ冷却材
炉心出口温度と冷却材の沸点との間に融点をもつ材質の
仕切り板17が用意できれば、冷却材の種類にかかわら
ず適用できる。一般的に言えば、定格運転時の冷却材炉
心出口温度と冷却材の沸点との温度差が大きくとれる液
体金属冷却高速炉への適用が容易であるが、溶融塩や有
機質等の液体を冷却材とする原子炉への適用も可能であ
る。またガス冷却炉に対しても、定格運転時の冷却材炉
心出口温度より適度に高い融点をもつ仕切り板材質を選
択することによって適用が可能である。
【0022】
【発明の効果】以上の説明からわかるようにこの発明の
制御フロート装置は、強制循環冷却系をもつ原子炉に装
着することによって、配管破損やポンプ停止等の不測の
事故で冷却材の異常な流量低下が生じた場合に、案内管
内の制御フロートが自然に下方位置に降下して中性子吸
収体充填部が炉心領域内に置かれることになるため、炉
心の核反応が確実に抑制できるとともに、炉の過出力運
転による冷却材の異常温度上昇が生じた場合には、案内
管内の仕切り板が溶融してリチウム6が重力により落下
移動して炉心領域内に注入される結果、中性子吸収断面
積の大きいリチウム6の作用により炉心の核反応を効果
的かつ確実に抑制できる。
【0023】このようにこの発明の制御フロート装置に
よれば、冷却材の異常流量低下のみならず、冷却材の異
常温度上昇という異常現象に対しても、電気回路等の駆
動機構を介さずに物質の特性による自然現象だけを利用
して自動的かつ確実に対処することができるため、原子
炉の固有の安全性を向上させることができる。
【0024】液体金属冷却炉の非常時にリチウム6を冷
却材中に混入して核反応を抑制することは既に提案され
ているが、その後の処理としてリチウム6を冷却材から
分離回収してから、炉の運転を再開しなければならず、
冷却材からのリチウム6の分離回収処理が容易でない。
これに対してこの発明によれば、仕切り板が溶融してリ
チウム6が制御フロートの下部空洞に落下移動した場合
でも、リチウム6は密閉被覆管外部に漏れることがない
から冷却材とは混合しない。従って、冷却材からのリチ
ウム6の分離回収処理を必要とせず、制御フロート装置
を密閉被覆管ごと炉心から引き抜いて新たな制御フロー
ト装置と取替えるだけで炉の運転を再開することができ
る。
【0025】また、制御フロートの下部空洞内圧力を被
覆管強度の下限値に近い値まで減圧して上部空洞内圧力
との圧力差を大きくしておくことによって、仕切り板の
溶融によるリチウム6の下部空洞への落下移動速度をよ
り一層高めることができ、冷却材異常温度上昇に対する
応答を迅速にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の制御フロート装置の一部を破断して
示した斜視図。
【図2】図1の制御フロート装置を原子炉に装着したと
きの、定格運転時の状態を部分的に拡大して示した説明
図。
【図3】図1の制御フロート装置を原子炉に装着したと
きの、異常流量低下時の状態を部分的に拡大して示した
説明図。
【図4】図1の制御フロート装置を原子炉に装着したと
きの、異常温度上昇時の状態を部分的に拡大して示した
説明図。
【図5】リチウム6の冷却材中への混合割合と原子炉反
応度の変化の関係の計算結果を示したグラフ。
【図6】従来の制御フロート装置の一部を破断して示し
た斜視図。
【図7】図6の従来の制御フロート装置を原子炉に装着
したときの、定格運転時の状態を示した説明図。
【図8】図6の従来の制御フロート装置を原子炉に装着
したときの、異常流量低下時の状態を示した説明図。
【符号の説明】
10:制御フロート装置 11:案内管 12:被覆管 13:制御フロート 16:中性子吸収体充填部 17:仕切り板 18:リチウム6溜部 19:貫通孔 20:下部空洞 21:上部空洞 22:スカート 30:炉心

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強制循環冷却系を有する原子炉の炉心部
    に垂直方向に配設した案内管の内部に、該案内管内を流
    れる冷却材の流動状態によって該案内管内を上昇もしく
    は降下可能な密閉被覆管からなる制御フロートを挿入し
    てなり、該制御フロートの内部には冷却材の異常温度上
    昇時に溶融する仕切り板を介して下方に中性子吸収体充
    填部および上方にリチウム6溜部を設けるとともに該中
    性子吸収体充填部には垂直方向に延びる貫通孔を穿設
    し、さらに該中性子吸収体充填部の下方に下部空洞およ
    び該リチウム6溜部の上方に上部空洞を設け、該中性子
    吸収体充填部の位置は原子炉定格運転時には炉心領域外
    に上昇し、冷却材の異常流量低下時には炉心領域内に降
    下するようにしたことを特徴とする原子炉用制御フロー
    ト装置。
  2. 【請求項2】 前記制御フロート内の中性子吸収体充填
    部、リチウム6溜部および下部空洞の垂直方向長さを、
    炉心の垂直方向長さとほぼ等しくした請求項1記載の原
    子炉用制御フロート装置。
  3. 【請求項3】 液体金属冷却高速炉で使用する制御フロ
    ート装置であって、前記仕切り板をバリウム製とした請
    求項1記載の原子炉用制御フロート装置。
  4. 【請求項4】 前記下部空洞内圧力を、前記被覆管の強
    度の下限値に近い値まで減圧した請求項1記載の原子炉
    用制御フロート装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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