JPH0814593B2 - 電路等の絶縁低抗測定に於ける浮遊容量補償方法 - Google Patents

電路等の絶縁低抗測定に於ける浮遊容量補償方法

Info

Publication number
JPH0814593B2
JPH0814593B2 JP28318986A JP28318986A JPH0814593B2 JP H0814593 B2 JPH0814593 B2 JP H0814593B2 JP 28318986 A JP28318986 A JP 28318986A JP 28318986 A JP28318986 A JP 28318986A JP H0814593 B2 JPH0814593 B2 JP H0814593B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
leakage current
voltage
stray capacitance
insulation resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP28318986A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63135872A (ja
Inventor
辰治 松野
民男 安室
俊 木下
Original Assignee
東洋通信機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東洋通信機株式会社 filed Critical 東洋通信機株式会社
Priority to JP28318986A priority Critical patent/JPH0814593B2/ja
Publication of JPS63135872A publication Critical patent/JPS63135872A/ja
Publication of JPH0814593B2 publication Critical patent/JPH0814593B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は受電変圧器の低圧側一端接地線に帰還する漏
洩電流を用いて電路等の絶縁監視を行う場合の浮遊容量
補償方法に関する。
(従来の技術) 高圧にて送電された電力を低圧に変換して所望装置に
供給する場合,低圧電路の漏電事故等を未然に防止して
安定に電力を供給するために,電路の絶縁抵抗測定装置
を備えるのが一般的である。
従来,電路の絶縁抵抗測定方法としては電路と大地と
の間の絶縁抵抗を介して大地に流れ変圧器に施した第2
種接地線に帰還する漏洩電流を検出することによって行
うことが提案されている。
この場合検出する漏洩電流成分は商用電源そのものの
漏洩分であってもよいが,測定用に電路に印加した商用
電源と異なる周波数の低周波信号の漏洩成分を抽出する
方がより正確なものとなる。しかしこの方法による測定
では電路と大地間の浮遊容量を介して漏洩する成分によ
って大きな測定誤差を生ずると云う欠点があった。
この欠点を除去するため従来,電路間に強制的に例え
ばコンデンサを接続し該コンデンサに流れる電流を前記
接地線に結合して漏洩電流を検出する手段に関与せし
め,このコンデンサに流れる電流によって該漏洩電流中
に含まれる電路の浮遊容量を介して流れる成分を相殺す
る方法がとられていた。
しかしながら,この方法を例えば第2図に示す如く単
相3線電路に適用する場合,電路の負荷の入切,負荷設
備の増設変更等に際しては前記コンデンサ等に流れる電
流と漏洩電流に含まれる浮遊容量を介して流れる電流と
が正しく相殺されず,場合によってはより一層誤差が大
きくなることがあった。
(発明の目的) 本発明は上述した従来の電路の絶縁抵抗測定方に於け
る欠点を除去するためになされたものであって,負荷の
状態にかかわらず常に正確に電路の絶縁抵抗の測定を可
能とした浮遊容量補償方法を提供することを目的とす
る。
(発明の概要) 本発明はこの目的を達成するために以下の手段をと
る。
受電変圧器の低圧側一端接地線に流れる漏洩電流を検
出して電路の絶縁状態を監視する方法に於いて、漏洩電
流を電路電圧とは90゜位相の推移した電圧で同期検波す
ることにより得られる電圧の極性によって、電路電圧と
は位相が90゜推移した電流を前記漏洩電流に対して同相
又は逆相で流れる如く切替えて漏洩電流導出手段に印加
し、前記漏洩電流導出手段出力中に含まれる電路と大地
間に存在する浮遊容量によって生じる漏洩電流成分を抑
圧若しくは相殺したことを特徴とする。
(実施例) 以下,図示した実施例に基づいて本発明を詳細に説明
する。
その前に,本発明の理解を助けるために,第2図に示
した従来の浮遊容量補償方法の概要とその欠点について
少しく詳細に説明する。
第2図は上述した従来の補償方法を単相3線式電路に
適用した場合の絶縁抵抗測定装置のブロック図である。
同図に於いて1は高圧電気を低圧電気に変換する変圧
器であって,2次低圧側はR,N,Tの3線であり,うちNに
は第2種接地線LEが施されたものである。
これら2次電路のうち非接地電路R及びTと大地との
間には通常絶縁抵抗r1,r2及び浮遊容量c1,c2が存在し,
これらを測定するために前記接地線LEに変流器2を介し
て絶縁監視装置3が接続され,前記電路から絶縁抵抗を
介して大地に流れ接地線LEに帰還する商用電力或は測定
用低周波信号の漏洩成分を抽出しこれを同期検波する等
の手段によって前記漏洩成分中の有効成分のみを導出す
ればこの結果は前記絶縁抵抗r1,r2に逆比例したものと
なるから電路の絶縁抵抗を知ることができる。
しかし,電路と大地間に浮遊容量c1,c2が存在する
と,これを介して流れる漏洩電流によって前記測定結果
に誤差を生ずること上述した通りであって,この誤差を
補償するため,接地電路Nと非接地電路Tとの間に可変
コンデンサCpを接続し,これに流れる電流を前記変流器
2に関与せしめる。
この場合の前記接地線LEに流れる電流Ioは絶縁抵抗
r1,r2に流れる電流Irと浮遊容量c1,c2に流れるIc及び前
記コンデンサCpに流れる電流Ip3者のベクトル合成値と
なるが,これらのうち浮遊容量c1,c2とコンデンサCp夫
々に流れる電流が逆相であれば互いに相殺されて変流器
2の出力には絶縁抵抗を介して漏洩する成分のみが得ら
れる。
しかし,前記浮遊容量c1,c2は電路に接続される負荷
機器の種類,状態によって種々変化するため測定誤差を
発生すること上述した通りである。
第2図(b)は前記各電流の関係を図示したベクトル
図であって,IcとIpの絶対値が等しく符号が反対の場合
はIoはIrのみとなるが,IcとIpの絶対値が等しくない場
合はIoはIo′となって正確なIrとならないばかりでな
く,IcとIpの符号が同じ場合誤差が拡大されることが理
解できよう。
即ち,電路電圧をVとすれば接地線LEに帰還する電流
Ioは となる。したがって絶縁抵抗による漏洩電流Irは, 一方浮遊容量による漏洩電流Icは Ic=ω(c1−c2)V ………(3) となる。即ち浮遊容量による電流はc1とc2の大小により
極性が反転することが分る。したがって従来のように例
えばc1〉c2の状態でIcを第2図(b)の如く電流Ipで補
償した時,c1〈c2の如くなれば,変流器出力に得られる
浮遊容量による電流は−(Ic+Ip)となり,したがって
絶縁検出器3で検出する漏洩電流はIo″となり補償電流
がかえって悪い効果をもたらすという現象が発生する。
本発明はこのような不具合を除去するためになされた
ものであって,本発明に係かる絶縁監視装置の一実施例
のブロック図を第1図に示す。
同図に於いて1,R,N,Tは変圧器及び低圧2次電路であ
って,前記第2図(a)と同様に電路Nには第2種接地
線LEと,該接地線に結合した変流器2を介して絶縁監視
装置3を接続する。
更に,接地電路Nと非接地電路Tとの間に可変コンデ
ンサCを接続しその接続線4の一部を前記変流器2に貫
通する如く関与せしめるが,この際該接続線4に連動す
る2つの切替スイッチSW1SW2を挿入しこのスイッチ操作
によって前記コンデンサCに流れる電流の向きが反転し
て前記変流器2に作用するよう結線する。
又,前記変流器2の出力の一部を同期検波器5に導く
と共に,該同期検波器5の比較信号入力端には前記可変
コンデンサCを接続した電路NとTから導出した信号を
90゜移相器6を介して入力し,更に前記同期検波器5の
出力を極性検出回路7に入力せしめ,該極性検出回路7
に於いて検出した結果に基づいて前記切替スイッチSW1,
SW2及び可変コンデンサCを制御する如く構成する。
以下,この装置の動作を数式を用いて詳細に説明す
る。
今,電路NとT間の電路電圧をVsinωotとすればこれ
を90゜移相したもの,即ち90゜移相器6の出力はe0cos
ωotと表わし得る。
一方,変流器2の出力電流Ioは上述した如く(1)式
にて表わされるから同期検波器5の出力Doは となる。したがってc1c2ならDo0,c1〈c2ならDo〈0
となる。そこで同期検波器5の出力を極性検出回路7に
印加し,もし極性が正ならスイッチSW1,SW2を共に実線
方向に又極性が負なら破線方向に切替えれば,各スイッ
チにはコンデンサCを介して電路電圧が印加されるため
変流器2に貫通した接続線4にはスイッチの切替により
電路電圧と90゜位相の異なる電流が正相又は逆相接続線
4に流れるから浮遊容量電流を抑圧する方向で補償する
ことが可能となる。また極正検出回路7に入力される信
号は(4)式の如く表わされるからこの大きさに比例し
て補償電流発生のためのコンデンサの値を固定でなく可
変にしてもよい。これは可変コンデンサを制御してもよ
いし或は複数のコンデンサを設け極性検出回路の入力信
号の絶対値に対応せしめて所要のコンデンサに切替えて
使用すれば容易に実現することができる。
尚,以上の説明に於いて絶縁監視装置3,極性検出回路
7等については既存の技術によって容易に実現可能であ
るからその詳細説明は省略した。
又,本発明の実施にあたっては上述した実施例に限定
する必要はなく種々変形が考えられる。
例えば,本発明は単相3線式電路に限らず単相2線式
或は3相電路等広く適用可能なること自明であろう。
尚,更には電路に限らず同様の条件を満す絶縁抵抗測
定に於いても応用可能である。
(発明の効果) 本発明は以上説明したように電路の浮遊容量の変化及
びこれを流れる電流極性に応じて,漏洩電流導出手段の
補正を行うものであるから電路負荷の状態にかかわらず
常に正確な電路の絶縁抵抗を測定するうえで著効を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図,第2図
(a)は従来の電路の絶縁抵抗測定に於ける浮遊容量補
償装置を示すブロック図である。第2図(b)は各電流
のベクトル図。 1……受電変圧器,2……変流器,3……絶縁監視装置,4…
…接続線,LE……接地線,5……同期検波器,6……移相器,
7……極性検出器,R,N,T……電路,C……コンデンサ,SW1,
SW2……スイッチ,

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受電変圧器の低圧側一端接地線に流れる漏
    洩電流を検出して電路の絶縁状態を監視する方法に於い
    て、漏洩電流を電路電圧とは90゜位相の推移した電圧で
    同期検波することにより得られる電圧の極性によって、
    電路電圧とは位相が90゜推移した電流を前記漏洩電流に
    対して同相又は逆相で流れる如く切替えて漏洩電流導出
    手段に印加し、前記漏洩電流導出手段出力中に含まれる
    電路と大地間に存在する浮遊容量によって生じる漏洩電
    流成分を抑圧若しくは相殺したことを特徴とする電路等
    の絶縁抵抗測定に於ける浮遊容量補償方法。
  2. 【請求項2】前記同期検波することにより得られる電圧
    の大きさにより、前記電路電圧と90゜位相の推移した電
    流の大きさを決定する如くなしたことを特徴とする特許
    請求の範囲1記載の電路等の絶縁抵抗測定に於ける浮遊
    容量補償方法。
JP28318986A 1986-11-28 1986-11-28 電路等の絶縁低抗測定に於ける浮遊容量補償方法 Expired - Lifetime JPH0814593B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28318986A JPH0814593B2 (ja) 1986-11-28 1986-11-28 電路等の絶縁低抗測定に於ける浮遊容量補償方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28318986A JPH0814593B2 (ja) 1986-11-28 1986-11-28 電路等の絶縁低抗測定に於ける浮遊容量補償方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63135872A JPS63135872A (ja) 1988-06-08
JPH0814593B2 true JPH0814593B2 (ja) 1996-02-14

Family

ID=17662286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28318986A Expired - Lifetime JPH0814593B2 (ja) 1986-11-28 1986-11-28 電路等の絶縁低抗測定に於ける浮遊容量補償方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0814593B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006078449A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Gs Yuasa Corporation:Kk 漏電検出装置
JP2007147391A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Nissan Motor Co Ltd 絶縁抵抗測定システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63135872A (ja) 1988-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100896091B1 (ko) 대지저항성 누전전류 측정기
US4857830A (en) Method for measuring insulation resistance of electric line
US4851761A (en) Method for measuring insulation resistance of electric line
JPH0814593B2 (ja) 電路等の絶縁低抗測定に於ける浮遊容量補償方法
JP3197309B2 (ja) 電気測定装置
JPH0552466B2 (ja)
JPS61155869A (ja) 位相補償を施した絶縁抵抗測定方法
US4150412A (en) Filter excitation circuitry
JPH083508B2 (ja) 絶縁抵抗測定装置の位相補償方法
JP2696513B2 (ja) 電路の対地静電容量測定方法
JPH0721518B2 (ja) 絶縁抵抗測定方法
JPS637349B2 (ja)
JPS6243572A (ja) 絶縁抵抗測定方法及び装置
JPH0640113B2 (ja) 簡易絶縁抵抗測定方法
JPH0721520B2 (ja) 位相補償した絶縁抵抗測定方法
JPS598130B2 (ja) 非接地直流回路の地絡監視用回路装置
JP2764582B2 (ja) 簡易絶縁抵抗測定方法
JP2665912B2 (ja) 接地抵抗の影響を補償した絶縁抵抗測定方法
JPH0721519B2 (ja) 位相補償した電路の絶縁抵抗測定方法
JPH03218479A (ja) ケーブルの絶縁劣化診断法
JP2614447B2 (ja) 接地抵抗の影響を補償した絶縁抵抗測定方法
JP2617325B2 (ja) 絶縁抵抗測定方法
JPS63153478A (ja) 絶縁抵抗測定方法
JPH0282170A (ja) 接地抵抗を補償した絶縁抵抗測定方法
JPS6327767A (ja) 絶縁抵抗測定装置の位相補償方法