JPH08145882A - 赤外線ガス分析計 - Google Patents
赤外線ガス分析計Info
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- JPH08145882A JPH08145882A JP31568194A JP31568194A JPH08145882A JP H08145882 A JPH08145882 A JP H08145882A JP 31568194 A JP31568194 A JP 31568194A JP 31568194 A JP31568194 A JP 31568194A JP H08145882 A JPH08145882 A JP H08145882A
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Abstract
て、その消費電力および周囲への熱伝達をできるだけ抑
えて、高感度の測定を行うことができると共に、ガス流
路中に挿入するインラインモニタとして用いることが可
能な赤外線ガス分析計を提供する。 【構成】 光源2の赤外線透過窓21と検出器3の赤外線
透過窓31を近接させて対向位置に配置し、前記両赤外線
透過窓21,31 間の間隙をガス流路70,71 中に挿入される
セル1とすると共に、前記検出器3内に少なくとも二つ
の焦電素子5,6を設けてあることを特徴とする赤外線
ガス分析計。
Description
良技術に関する。
を示すもので、この図において、91はセルで、詳細に
は図示していないが、セル91の両端部は赤外線透過材
料より成るセル窓で封止され、セル91には矢印で示す
ように測定対象ガスが供給されている。そして、92は
セル91の一端側に配置された光源で、セル91に赤外
光を照射するものである。
れ、セル91を通過してきた赤外光を受光する検出器で
ある例えば焦電型赤外線センサで、一方の検出器93
は、その前面に測定対象成分(例えばCO2 )の特性吸
収帯域の赤外光のみを通過させるバンドパスフィルタ9
3aを備えており、他方の検出器94は、その前面に前
記測定対象成分に対応した吸収帯域のないところの波形
の赤外光を通過させるバンドパスフィルタ94aを備え
ている。95はセル91と検出器93,94との間に配
置されるチョッパで、モータ96によって駆動されてい
る。
おいては、光源92をオンにして赤外光をセル91に照
射すると共に、モータ96を駆動してチョッパ95を回
転させている状態で、セル91に測定対象ガスを供給す
ると、検出器93,94から検出信号が出力され、これ
らの信号を図外の演算処理部で処理することにより、測
定対象成分の濃度を得ることができる。
赤外線ガス分析計は、測定対象成分を測定するための測
定用の検出器93と比較用の検出器94の二つの検出器
93,94をもつ構造であり、両検出器93,94の受
光面93b,94bはセル91および光源92の断面全
体のごく一部分の面積をしめるにすぎなかった。
析計で、一定のS/N比を得るためには、単位面積当た
りのエネルギーを増加させる必要が生じ、光源92を大
型化しなければならないと共に、光源92に余分なエネ
ルギーを注入しなければならなかった。従って、光源9
2のウォームアップ時間が長くなると共に、光源92か
らの赤外光エネルギーのうちのほんの一部分しか赤外線
ガス分析に利用しておらず、無駄なエネルギーを浪費す
るという欠点があった。
伴い装置全体の小型化に限度が生じると共に、検出器9
3,94間に距離があるため検出器93,94によって
温度のバラツキがあり、安定性に問題がある。さらに、
前記光源92からの発熱によって周囲の温度を上昇さ
せ、測定値に悪影響を与えることがある。
は、セル91が大容量であると共に、分析装置全体の大
きさが大きくならざるを得ないので、この赤外線ガス分
析計をガス流路中に挿入するインラインモニタとして利
用することはできなかった。
ものであって、光源およびセルの大きさを可及的に小さ
くして、その消費電力および周囲への熱伝達をできるだ
け抑えて、高感度の測定を行うことができると共に、ガ
ス流路中に挿入するインラインモニタとして用いること
が可能な赤外線ガス分析計を提供することを目的として
いる。
源の赤外線透過窓と検出器の赤外線透過窓を近接させて
対向位置に配置し、前記両赤外線透過窓間の間隙をガス
流路中に挿入されるセルとすると共に、前記検出器内に
少なくとも二つの検出素子を設けてある赤外線ガス分析
計である。そして、検出器に少なくとも測定用の二つの
検出器を設けてもよい。さらに、この検出器に少なくと
も測定用と比較用の二つの検出器を設けてもよい。
した回路を形成し、独立した値を出力するように構成し
てもよい。さらに、前記光源に断続的に電力を供給して
赤外光をチョッピングするようにしてもよい。
ユニット内に配置し、このユニットのガス流路の出入口
に継手を設けてもよい。
の赤外線透過窓を近接させて対向位置に配置し、前記両
赤外線透過窓間の間隙をガス流路中に挿入されるセルと
することによって、光源の赤外線透過窓を透過する赤外
線のほとんど全てを検出器の赤外線透過窓に照射できる
ので、光源を可及的に小型化でき、消費電力を小さくで
き、周囲の温度を上昇させることも少なくなる。そし
て、光源を小型化することによって電源を入れてからの
ウォームアップ時間を短くすることができる。
検出素子を設けているので、二つの検出器を別々に設け
る必要がなく、セルの径を小さくすることができ、単位
面積当たりのエネルギーが増し、感度を上げることがで
きると共に、単一のパッケージの検出器内であるため
に、二つの検出素子による測定値に温度ムラがほとんど
なく、測定値が安定する。
さくできるので、この赤外線ガス分析計を従来では不可
能であったガス流路中に挿入するインラインモニタとし
て使用可能である。
した回路を形成し、独立した値を出力するように構成し
た場合には、検出素子を直列に接続して値を出力する場
合のように直列に接続された検出素子が互いに干渉する
ことがないので、各検出素子の入力レベルの補正を検出
素子の前に光学調整をおこなうスリットなどを用いるこ
となく、電気的な調整で行え、作業性が良くなる。
て赤外光をチョッピングするようにする場合には、機械
的なチョッパを設ける必要もなく、赤外線ガス分析計の
装置全体をさらに簡素化できる。
ユニット内に配置し、このユニットのガス流路の出入口
に継手を設けた場合には、赤外線ガス分析計をガス配管
途中に容易に設置可能となる。
ガス分析計であり、図1は要部拡大縦断面図、図2は検
出器の回路構成を概略的に示す説明図、図3は赤外線ガ
ス分析ユニットとして組込まれる赤外線ガス分析計を示
す縦断面図である。
5のキャン20に封入された赤外線光源であり、このキ
ャン20には例えばサファイヤやフッ化カルシウムなど
によって形成される赤外線透過窓21が設けられてい
る。3は前記光源2と同一の形状であるTO−5のキャ
ン30に封入された赤外線検出器であり、このキャン3
0には赤外線透過窓31が設けられている。
象ガスを流通させるガス流路10を有する例えばステン
レス製のブロック11の上下に配置され、各々の赤外線
透過窓21,31が向かい合うように、基部73,74
に接着保持され、光源2の赤外線透過窓21と検出器3
の赤外線透過窓31とが近接させて向かい合うように配
置されている。
タルなど適宜用いることができる)よりなる発熱体4を
前記キャン20内に封入している。また検出器3には検
出素子の一例として例えば焦電素子5,6をキャン30
内に封入したものを用いる。
るため、一組の測定用焦電素子5と比較用焦電素子6を
ステム32上に設け取り付けられた基板33上に配置し
ている。そして、前記両焦電素子5,6の間には仕切り
板34が形成され、この仕切り板34によって仕切られ
る前記赤外線透過窓31の上面には測定対象成分ガスの
特性吸収帯域の赤外光のみを通過させるバンドパスフィ
ルタ5aと前記バンドパスフィルタ5aの吸収帯域のな
いところの波形の赤外光を通過させるバンドパスフィル
タ6aが取り付けられている。
12,13が設けられて、両セル窓12,13に挟まれ
た位置にセル1を形成している。そして、このセル1は
後述するモジュール7内のガス流路70,71の間に挿
入されるように配置されている。
線透過窓21およびセル窓12を介してセル1内を流動
する測定対象ガス内を透過し、セル窓13、フィルタ5
aまたはフィルタ6aを通り、赤外線透過窓31を介し
て測定用焦電素子5または比較用焦電素子6に入射す
る。
この赤外線透過窓21,31が近接する位置に対向して
いるので、前記発熱体4からの赤外線の多くを検出器3
内に入射させることが可能であるため、発熱体4に不必
要な電力を供給する必要がなく、例えば従来5〜10W
消費していた電力を0.5〜0.6W程に抑えることが
可能となる。
ことができ、光源2を検出器3と同じ大きさのケース2
0内に組み込むことが可能であると共に、数ヘルツ程度
の周期で光源2に対する電力の供給を断続的に行うこと
により光源2からの赤外線をチョッピングすることが可
能となり、別途の機械的なチョッパを設ける必要もなく
なり、赤外線ガス分析計の構成をさらに簡略化すること
ができる。
続的におこない、検出器3の前面にチョッパを設けるよ
うに構成してもよいことは言うまでもない。
内部回路は、図2に図示している。図2において、5
0,51は前記焦電素子5を構成する検出素子であり、
片方の検出素子51側には赤外線の遮蔽体55が設けら
れている。同様に、60,61は焦電素子6を構成する
検出素子であり、検出素子61側には遮蔽体65が設け
られている。
に並列に設けられた抵抗であり、その一端側がアース端
子35に接続され、他端側がそれぞれ例えばJ−FET
(接合型電界効果トランジスタ)53,63のゲート端
子に接続されている。またJ−FET53,63のドレ
ンは電源入力端子に接続され、そのソースはそれぞれの
信号出力端子54,64に接続されている。
電素子6の出力信号は、それぞれ独立した回路によって
出力される。(デュアルツインタイプの赤外線検出器で
ある)このため、両焦電素子5,6は互いに干渉し会う
ことなく信号を出力できると共に、両方の回路は同一ケ
ース30内の同一の基板33(図1参照)上に配置され
ているので、温度差による誤差が極めて小さくなる。そ
して、前記焦電素子5,6はそれぞれの値を出力し、こ
れらの出力の差を算出することにより、最終結果を出力
する。
6の信号が独立して出力されるので、その出力信号のレ
ベル差は電気的に補正する事が可能であり、入射する赤
外線の光量を調節するためのスリットのような光学的に
調整する機構を設ける必要もなく、より簡素で且つ小さ
く形成できると共に作業性が良い。
を測定するための赤外線ガス分析計であるので、前記検
出器3には2対の焦電素子5,6が設けられているが、
本発明はこれに限られるものではなく、前記検出器3を
多成分を測定するために多くの焦電素子を設けたものと
してもよいことは言うまでもない。
タイプの赤外線検出器として説明しているが、測定用焦
電素子5と比較用焦電素子6を直列に接続し、各センサ
の赤外線入射部の前面に光量調整用のスリットなどを設
けて、両焦電素子5,6のレベル調整をする構成にして
もよい。
定対象ガスの流路中に挿入するための構成を示してお
り、図3において、7は本発明の赤外線ガス分析計をモ
ジュール化して内部に挿入したユニットである。また、
このユニット7には前記赤外線ガス分析計のガス流路1
0に接続されて測定対象ガスをセル1内に導入するガス
流路70、セル1を通過した測定対象ガスをユニット7
の外部に導出するガス流路71、そして、前記両ガス流
路70,71の端部に接続された継手72,72を設け
ている。
ユニット7内のガス流路71に設け、赤外線ガス分析と
共に、圧力も計測できるように構成されている。
1、および、検出器3をモジュール化してコンパクトに
一つのユニット7内に配置して、測定対象ガスの出入口
に継手72,72を設けることにより、この赤外線ガス
分析計をガス配管の途中に適宜設置可能となり、従来で
は不可能であった配管内のインラインモニタとして極め
て容易に用いることができるようになる。
線ガス分析計を半導体製造工場にてインラインモニタと
して使用する実施例を示すフローを示す図であり、同図
において、80は例えばシランやホスフィンなどのガス
ボンベ、81は調圧器、83は配管82を流れるガスを
窒素ガスなどの不活性ガスFによって希釈するための合
流部、7aはユニット7に接続されて、配管82内の測
定対象ガスのガス濃度および圧力を表示する表示部であ
る。
1、および、検出器3などを可及的に小さく構成してお
り、ガス流路中を流れる測定対象ガスに悪影響を与える
ことなく測定できるので、ガス流路中に挿入することが
できると共に、半導体製造装置のように極めて高い精度
が要求される測定対象ガスの成分を極めて正確にかつリ
アルタイムに測定できる。
ト7とすることにより工場内の流動ガスのインラインモ
ニタとして極めて容易に流路内に挿入することができ、
工業用などに使用している流動ガスの分析に有用であ
る。
窓と検出器の赤外線透過窓を近接させて対向位置に配置
し、前記両赤外線透過窓間の間隙をガス流路中に挿入さ
れるセルとすることによって、光源からの赤外線の多く
が検出器に入射するので、光源をローパワーでかつ小型
化でき、周囲に不要な熱を伝達させることも極めて小さ
くなる。そして、光源を小型化することによって電源を
入れてから十分の発光をするまでの時間を可及的に短く
することができる。
検出素子を設けているので、単一のケースを検出器とし
て用い、セルの径を小さくすることができる。従って、
単位面積当たりのエネルギーが増し、感度を上げること
ができると共に、同一ケース内にある各検出素子による
測定値には温度差によるムラがほとんどなく、測定値が
安定する。
さくできるので、この赤外線ガス分析計を測定対象ガス
の流路中に設けてもガス流路に溜まりが発生することが
なく、赤外線ガス分析計をインラインモニタとして使用
可能とすることができる。
した回路を形成し、独立した値を出力するように構成し
た場合には、各検出素子の入力レベルの補正を光学的に
行わなくても、電気的な調整で行えるので、作業性が良
くなる。
外光をチョッピングするようにした場合には、光源や検
出器の前に機械的なチョッパを設ける必要もなく、赤外
線ガス分析計の装置全体をより簡素にできる。
出器を一つのユニット内に配置し、このユニットのガス
流路の出入口に継手を設けた場合には、赤外線ガス分析
計をガス配管途中に容易に設置することができる。
る。
路を示す図である。
ットを示す縦断面図である。
状態を示す図である。
る。
7…ユニット、21,31…赤外線透過窓、72…継
手、70,71,82…流路。
Claims (6)
- 【請求項1】 光源の赤外線透過窓と検出器の赤外線透
過窓を近接させて対向位置に配置し、前記両赤外線透過
窓間の間隙をガス流路中に挿入されるセルとすると共
に、前記検出器内に少なくとも二つの検出素子を設けて
あることを特徴とする赤外線ガス分析計。 - 【請求項2】 光源の赤外線透過窓と検出器の赤外線透
過窓を近接させて対向位置に配置し、前記両赤外線透過
窓間の間隙をガス流路中に挿入されるセルとすると共
に、前記検出器内に少なくとも測定用の二つの検出素子
を設けてあることを特徴とする赤外線ガス分析計。 - 【請求項3】 光源の赤外線透過窓と検出器の赤外線透
過窓を近接させて対向位置に配置し、前記両赤外線透過
窓間の間隙をガス流路中に挿入されるセルとすると共
に、前記検出器内に少なくとも測定用と比較用の二つの
検出素子を設けてあることを特徴とする赤外線ガス分析
計。 - 【請求項4】 前記二つの検出素子が電気的に独立した
回路を形成し、独立した値を出力する請求項1〜3の何
れかに記載の赤外線ガス分析計。 - 【請求項5】 前記光源に断続的に電力を供給して赤外
光をチョッピングする請求項1〜4の何れかに記載の赤
外線ガス分析計。 - 【請求項6】 前記光源、セル、検出器を一つのユニッ
ト内に配置し、このユニットのガス流路の出入口に継手
を設けた請求項1〜5の何れかに記載の赤外線ガス分析
計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31568194A JP3266748B2 (ja) | 1994-11-26 | 1994-11-26 | 赤外線ガス分析計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31568194A JP3266748B2 (ja) | 1994-11-26 | 1994-11-26 | 赤外線ガス分析計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08145882A true JPH08145882A (ja) | 1996-06-07 |
JP3266748B2 JP3266748B2 (ja) | 2002-03-18 |
Family
ID=18068285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31568194A Expired - Lifetime JP3266748B2 (ja) | 1994-11-26 | 1994-11-26 | 赤外線ガス分析計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3266748B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007225386A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Horiba Ltd | ガス分析装置及び半導体製造装置 |
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1994
- 1994-11-26 JP JP31568194A patent/JP3266748B2/ja not_active Expired - Lifetime
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