JPH0653961U - セルとセルブロックとの接続構造 - Google Patents
セルとセルブロックとの接続構造Info
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- JPH0653961U JPH0653961U JP9383492U JP9383492U JPH0653961U JP H0653961 U JPH0653961 U JP H0653961U JP 9383492 U JP9383492 U JP 9383492U JP 9383492 U JP9383492 U JP 9383492U JP H0653961 U JPH0653961 U JP H0653961U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 セルに対する加工を少なくして安価かつ強度
なセルとし、しかも、反射効率が向上したセルとセルブ
ロックとの接続構造を提供すること。 【構成】 セル挿入側に設けられるシール部材11をセ
ル1の外面を弾性的に押圧するように形成すると共に、
セル1の両端を保持する両セルブロック2,3に形成さ
れる貫通孔4のセル1の開口端に臨む位置に、セル1の
開口断面の一部と共通する部分およびセル1の外縁より
はみ出る部分を形成することにより、セル1の両開口端
面と両セルブロック2,3との間に隙間cをそれぞれ形
成し、この隙間cを介してセル内部と、セルブロック
2,3にそれぞれ形成されたガス導入路9およびガス導
出路20とを連通させるように構成した。
なセルとし、しかも、反射効率が向上したセルとセルブ
ロックとの接続構造を提供すること。 【構成】 セル挿入側に設けられるシール部材11をセ
ル1の外面を弾性的に押圧するように形成すると共に、
セル1の両端を保持する両セルブロック2,3に形成さ
れる貫通孔4のセル1の開口端に臨む位置に、セル1の
開口断面の一部と共通する部分およびセル1の外縁より
はみ出る部分を形成することにより、セル1の両開口端
面と両セルブロック2,3との間に隙間cをそれぞれ形
成し、この隙間cを介してセル内部と、セルブロック
2,3にそれぞれ形成されたガス導入路9およびガス導
出路20とを連通させるように構成した。
Description
【0001】
本考案は、例えばオゾン計などにおけるセルとセルブロックとの接続構造の改 良に関する。
【0002】
図4は、従来のオゾン計におけるセルとセルブロックとの接続構造を示すもの で、この図において、41は石英ガラスからなる円筒状のセルで、その外周面に は反射面が形成されると共に、その両端(図では一方しか示してない)は開放さ れており、その両端部がステンレス鋼よりなるセルブロック42に保持されてい る。そして、このセル41の両端部近傍にはガス流通用の孔43が開設されてい る。
【0003】 前記セルブロック42には、セル41の開口端部44を遊嵌させるための貫通 孔45が開設され、そのセル挿入側には貫通孔45より大径な部分46が適宜の 深さに形成されており、セル41を外嵌すると共に前記大径部46に介装される Oリング47によって貫通孔45のセル挿入側の開口が閉塞されている。そして 、前記貫通孔45のセル開口端側には石英など紫外線透過性の素材よりなる窓材 48が適宜の接着剤によって接合され、貫通孔45のセル先端(セル開口)に臨 む側が閉塞されている。従って、貫通孔45のOリング47と窓材48との間の セル41の周囲には、閉塞された隙間gが形成される。
【0004】 そして、49は前記貫通孔45に対してほぼ直交し、貫通孔45の特に隙間g と連通するように開設されるガス導入(導出)路で、その開放側の端部にはガス 管接続用ねじ部50が螺設されている。なお、図示してないが、一方のセルブロ ック42の窓材48の外部には紫外線光源が設けられ、他方のセルブロック42 (図外)の窓材48(図外)の外部にはフォトダイオードなどの光検出器が設け られている。
【0005】 上記構成によれば、一方のセルブロック42に形成されたガス導入路49から セルブロック42内に導入されたガスは、前記貫通孔45の特に隙間gに沿い、 さらに、孔43を経てセル41内に入る。そして、セル41内を通過したガスは 、セル41の他方に形成された孔43(図外)を経て貫通孔45の隙間部g(図 外)を通り、他方のセルブロック42(図外)に形成されたガス導出路49(図 外)から導出され、この状態で、紫外線をセル41に対して照射することにより 、ガス中に含まれるオゾン濃度を測定できる。
【0006】
しかしながら、上記従来のセルとセルブロックとの接続構造においては、次の ような問題点があった。 すなわち、セル41の開口端近傍にセル41に対するガスの導入・導出のため の孔43を開設する必要があると共に、前記セル挿入側に設けられるパッキン4 7がOリングタイプであるため、セル41のパッキン47によって外嵌される部 分の外径寸法を±0.1mmといった精度に仕上げる必要がある。
【0007】 そして、セル41は耐薬品性を考慮して石英ガラスで形成されているが、この セル41の寸法精度は、内径が±0.5mm、肉厚が±0.3mmもあり、その 外径精度が±0.8mmというようにかなりバラツキがある。このようなセル4 1に孔あけや擦り加工を施すことは、手間がかかり、それだけセル41が高価に なる。また、前述のように加工されたセル41の端面が脆く割れやすかった。ま た、セル41の端部に擦り加工を施しているため、その部分における光の反射効 率が低下していた。
【0008】 本考案は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的とするところは、 セルに対する加工を少なくして安価かつ強度なセルとし、しかも、反射効率が向 上したセルとセルブロックとの接続構造を提供することにある。
【0009】
上記目的を達成するため、本考案に係るセルとセルブロックとの接続構造は、 セル挿入側に設けられるシール部材をセルの外面を弾性的に押圧するように形成 すると共に、両セルブロックに形成される貫通孔のセルの開口端に臨む位置に、 セルの開口断面の一部と共通する部分およびセルの外縁よりはみ出る部分を形成 することにより、セルの両開口端面と両セルブロックとの間に隙間をそれぞれ形 成し、この隙間を介してセル内部と、ガス導入路およびガス導出路とを連通させ るように構成されている。
【0010】
セル挿入側に設けられるシール部材がセルの外面を弾性的に押圧するので、そ のシール効果が向上する。従って、セルの外周面に擦り加工を施さなくてもよく 、また、外径精度に多少のバラツキがあってもこれを吸収できる。そして、セル の開口端近傍に孔をあけたり、開口端近傍の外周を擦り加工する必要がないので 、加工が容易になり、セルを従来より安価なものとすることができる。さらに、 前記孔を開設したり、擦り加工しないのでセルの機械的強度が向上すると共に、 反射効率が改善され、感度が10%も向上する。
【0011】
以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説明する。
【0012】 図1は、本考案に係るセルとセルブロックとの接続構造の一例を示し、この図 において、1は例えば石英ガラスよりなり、両端が開口した例えば円筒状のセル で、その外周面には反射面が形成されている。
【0013】 2,3は前記セル1のそれぞれの端部を保持するセルブロックで、両セルブロ ック2,3は、例えば四フッ化エチレン樹脂などの耐薬品性に優れた素材で形成 されている。そして、図示する例では、セルブロック2,3は、その外形および 大きさが異なっているが、その内部構造については、ガス導入路9とガス導出路 20(いずれも後述する)以外は、同一構成である。従って、以下においては、 例えば光源側セルブロックとしてのセルブロック2の構造を代表的に説明する。
【0014】 4はセルブロック2に開設される貫通孔で、その内径はセル1の外径よりもや や大きく設定されている。そして、貫通孔4におけるセルブロック2の一端側( 以下、セル挿入側という)には、貫通孔4よりも大径な部分5が貫通孔4と同心 に形成されている。また、貫通孔4におけるセルブロック2の他端側(以下、セ ル先端側という)には、貫通孔4よりも大径な部分6が貫通孔4と同心に形成さ れ、さらに、図2に示すように、セル1の開口断面の一部と共通する部分aおよ びセル1の外縁よりはみ出る部分bを有するような適宜深さの座グリ7が形成さ れている。従って、セル1の先端側を座グリ7の表面(当たり面)8に当接した 場合、図1に示すように、セル1の先端部と座グリ7との間に、セル1内と連通 する僅かな隙間cが形成される。
【0015】 9は貫通孔4と直交しかつ連通するようにしてセルブロック2に開設されるガ ス導入路で、その開口側にはガス導入管(図外)を接続するためのねじ部10が 形成されている。
【0016】 11はセルブロック2のセル挿入側に設けられるシール部材としてのパッキン で、例えば四フッ化エチレン樹脂などのような耐薬品性に優れた素材よりなり、 その内面に弾性的な環状のベロー12を備え、セル1の外周面に密着するように 構成されており、セル1を外嵌すると共に前記大径部5に介装されるようにして 設けられている。このパッキン11によって、貫通孔4のセル挿入側の開口が閉 塞され、セル1と貫通孔4の周囲の壁との間に若干の隙間gが形成されるように して、セル1が貫通孔4と同心に保持される。
【0017】 そして、セル1の先端側は次のようにして閉塞されている。すなわち、セルブ ロック2のセル先端側に形成された大径部6には、フッ素ゴムなどよりなるゴム シール13を介して石英ガラスなど紫外線透過性に優れた材料よりなる窓材14 と、四フッ化エチレン樹脂などよりなると共に、紫外線を通過させるための光通 過孔15が開設されたシート状のシール材16とが設けられ、さらに、このシー ル材16の外方からアルミニウムなどよりなると共に、紫外線を通過させるため の光通過孔17が開設された取付け板18がビスなどの部材19によって固定さ れている。
【0018】 従って、貫通孔4のパッキン11と窓材14との間におけるセル1とセルブロ ック2との間には閉塞された隙間gが形成される。
【0019】 一方、光検出器側セルブロックとしてのセルブロック3の構成は、前記光源側 セルブロック2とほぼ同じで、対応する部分に同じ符号を付してその説明は省略 する。なお、20はセルブロック3に形成されるガス導出路である。
【0020】 上記構成によれば、光源側セルブロック2に形成されたガス導入路9からセル ブロック2内に導入されたガスGは、図1および図3において矢印で示すように 、セル1とセルブロック2との間に形成された隙間gを通ってセル1の開口端に 至り、さらに、この開口端と、セルブロック2に形成された座グリ7との間の隙 間cを通ってセル1内に入る。このガスGは、セル1内を検出器側セルブロック 3方向に流れる。そして、前記ガスGは、セル1の開口端とセルブロック3に形 成された座グリ7との間の隙間cを通って、セル1とセルブロック3との間に形 成された隙間gに入り、さらに、セルブロック3に形成されたガス導出路20を 経てセルブロック3から出ていく。
【0021】 上述のセルとセルブロックとの接続構造においては、セル挿入側に設けられる パッキン11がセル1の外周面を弾性的に押圧するので、そのシール効果が向上 する。従って、セル1の外周面に擦り加工を施さなくてもよく、また、外径精度 に多少のバラツキがあってもこれを吸収できる。
【0022】 そして、セルブロック2,3内にセル1を挿入したとき、セル1の両開口端面 と両セルブロック2,3との間に隙間cがそれぞれ形成されるようにし、この隙 間cを介してセル1内部と、ガス導入路9およびガス導出路20とが連通してい るので、ガスGをセル1内に導くための孔をセル1の開口端近傍に設ける必要が ない。従って、前記セル1の外周面に擦り加工をほとんど行わなくてもよいこと およびセル1の開口端近傍に孔を設けたりする必要が無くなったことにより、セ ル1の加工が容易になった。また、セル1の外周面に擦り加工をほとんど行わな くてもよいことにより、セル1の外周面に施された反射面が損傷されることがな くなるので、反射効率が改善され、感度が10%も向上するようになった。
【0023】 本考案は、上述の実施例に限られるものではなく、上記セル1をオゾン計のよ うに紫外線による分析のみならず、赤外線分析にも使用することができる。その 場合、セル1や窓材14などの構成素材をそれに適したものにする必要があるこ とはいうまでもない。また、セルブロック2,3をステンレス鋼など他の耐薬品 性に優れた素材で形成してもよい。
【0024】
以上説明したように、本考案によれば、安価で性能が優れたセルとセルブロッ クとの接続構造を得ることができる。
【図1】本考案に係るセルとセルブロックとの接続構造
の一例を示す断面図である。
の一例を示す断面図である。
【図2】セルブロックの要部を示す断面図である。
【図3】動作説明図である。
【図4】従来のセルとセルブロックとの接続構造を示す
断面図である。
断面図である。
1…セル、2,3…セルブロック、4…貫通孔、9…ガ
ス導入路、11…シール部材、14…窓材、20…ガス
導出路、c…隙間、G…ガス。
ス導入路、11…シール部材、14…窓材、20…ガス
導出路、c…隙間、G…ガス。
Claims (1)
- 【請求項1】 筒状のセルの両開口端部を2個のセルブ
ロックにそれぞれ形成された貫通孔に遊嵌すると共に、
貫通孔のセル挿入側をシール部材で閉塞する一方、貫通
孔のセル先端側を光透過性の窓材で閉塞し、一方のセル
ブロックに形成されたガス導入路からセル内にガスを導
入し、セル内を経たガスを他方のセルブロックに形成さ
れたガス導出路から導出するように構成されたセルとセ
ルブロックとの接続構造において、前記セル挿入側に設
けられるシール部材をセルの外面を弾性的に押圧するよ
うに形成すると共に、前記両貫通孔のセルの開口端に臨
む位置に、セルの開口断面の一部と共通する部分および
セルの外縁よりはみ出る部分を形成することにより、セ
ルの両開口端面と両セルブロックとの間に隙間をそれぞ
れ形成し、この隙間を介してセル内部と、ガス導入路お
よびガス導出路とを連通させたことを特徴とするセルと
セルブロックとの接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992093834U JP2589317Y2 (ja) | 1992-12-30 | 1992-12-30 | セルとセルブロックとの接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992093834U JP2589317Y2 (ja) | 1992-12-30 | 1992-12-30 | セルとセルブロックとの接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0653961U true JPH0653961U (ja) | 1994-07-22 |
JP2589317Y2 JP2589317Y2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=14093424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992093834U Expired - Fee Related JP2589317Y2 (ja) | 1992-12-30 | 1992-12-30 | セルとセルブロックとの接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2589317Y2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08145882A (ja) * | 1994-11-26 | 1996-06-07 | Horiba Ltd | 赤外線ガス分析計 |
JP2005121385A (ja) * | 2003-10-14 | 2005-05-12 | Jasco Corp | 試料セル |
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JPS4938470A (ja) * | 1972-08-17 | 1974-04-10 | ||
JPS6297945U (ja) * | 1985-12-10 | 1987-06-22 |
-
1992
- 1992-12-30 JP JP1992093834U patent/JP2589317Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPS4938470A (ja) * | 1972-08-17 | 1974-04-10 | ||
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Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2589317Y2 (ja) | 1999-01-27 |
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