JP7393978B2 - 光学セル及び光学分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば半導体等の製造工程においてフッ酸(HF)等の薬液の濃度等を測定するために用いられる光学セル及び当該光学セルを用いた光学分析装置に関するものである。
この種の光学セルは、半導体製造装置の薬液配管に接続されて、内部空間を薬液が通過するものであり、当該内部空間を挟む一対の光学窓を有している。そして、この光学セルの一方の光学窓に測定光が照射されて、他方の光学窓から出た透過光が受光される。これによって光学セルを流れる薬液の透過光強度から当該薬液に含まれる所定成分の濃度等が算出されて、薬液の濃度制御が行われる。
従来、この光学セルにおいて、特許文献1に示すように、一対の光学窓を形成する透光部材を、接液部材と補強部材とにより構成したものが考えられている。なお、接液部材は、フッ酸(HF)等の薬液に対して耐蝕性を有する材質(例えばフッ素樹脂)からなり、補強部材は、接液部材よりも機械的強度が強い材質(例えば石英)からなる。また、一対の透光部材は、それらの間にスペーサを配置した状態で固定機構により固定される。
ここで、光学セルの内部空間を通過する薬液が補強部材に接触して腐食することを防ぐために、補強部材を接液部材よりも小さく構成し、接液部材の接液面とは反対側の面(外面)において、補強部材の周囲を囲むようにシール部材を設けている。このため、特許文献1の光学セルにおいては、一対の透光部材それぞれに個別にシール部材を設ける構成となる。
特開2016-1135号公報
上記構成の光学セルにおいて、本願発明者は、より簡単な構成により短光路長等のセルを構成することを考えている。なお、上記構成の光学セルでは、2つの接液部材それぞれにシール部材を設ける必要があり、また、接液部材よりも補強部材を小さく構成するとともに、接液部材及び補強部材を押圧するための傾斜リングが必要となってしまう。
そこで、本発明は上記の問題点を解決すべくなされたものであり、例えば短光路長等のセルを簡単な構成により実現することをその主たる課題とするものである。
すなわち、本発明に係る光学セルは、被検液の光学分析に用いられる光学セルであって、前記被検液が導入される内部空間を挟んで設けられた一対の透光部材と、前記一対の透光部材の間において前記内部空間を取り囲むように設けられたスペーサと、前記一対の透光部材の間において前記スペーサを取り囲むように設けられ、前記一対の透光部材の対向面それぞれに接触するシール部材とを備えることを特徴とする。
この光学セルであれば、一対の透光部材の間においてスペーサを取り囲むようにシール部材を設けているので、シール部材により一対の透光部材の対向面それぞれを液密にシールすることができる。その結果、従来のように2つの透光部材それぞれに対してシール部材を設ける必要がなくなり、また、2つの透光部材を両側から押圧するだけでシールすることができるので、例えば短光路長等のセルを簡単な構成により実現することができる。
具体的にスペーサは、前記一対の透光部材における対向面間の距離を規定するものであることが望ましい。
前記各透光部材は、前記内部空間に導入された被検液に接触する接液面を有する接液部材と、前記接液部材の前記接液面とは反対側の面に接触して前記接液部材を補強する補強部材とを備えることが望ましい。
この構成であれば、接液部材に被検液に対して耐蝕性を有しコンタミネーション成分を生じない材質を用い、補強部材に接液部材の機械的強度を保つような材質を用いることによって、光学窓を形成する透光部材の変形を抑えつつ、被検液へのコンタミネーションを防ぐことができる。つまり、透光部材を少なくとも接液部材及び補強部材を有する複数枚構成にすることにより、光学窓を形成する透光部材の変形を抑えつつ、被検液へのコンタミネーションを防ぐように、材質の選択を行うことができる。
ここで、本発明では、一対の透光部材それぞれの対向面において被検液が液密にシールされるので、被検液が接液部材の接液面とは反対側の面に回り込む前、つまり、被検液が補強部材に到達する前に、液密にシールされる。これにより、補強部材によるコンタミネーションや補強部材の腐蝕を防ぐことができる。
具体的な実施の態様としては、前記接液部材が、前記被検液に対して耐蝕性を有する材質からなり、前記補強部材が、前記接液部材よりも機械的強度が強い材質からなることが望ましい。
例えば、液体がフッ酸(HF)の場合には、接液部材に、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素樹脂といったフッ酸(HF)に対して耐蝕性を有する材質を用いることができ、補強部材に、サファイアや石英等のフッ酸(HF)に対して耐蝕性を有さない又はコンタミネーション成分を生じるが、接液部材よりも機械的強度が強い材質を用いることができる。
前記接液部材と前記補強部材とは、透光性を有する接着剤により互いに接着されている場合に、本発明による効果が一層顕著となる。つまり、本発明では、一対の透光部材それぞれの対向面において被検液が液密にシールされるので、被検液が接液部材の接液面とは反対側の面に回り込む前、つまり、被検液が接着剤に到達する前に、液密にシールされる。これにより、接着剤によるコンタミネーションを防ぐことができる。
スペーサを取り囲むようにシール部材を配置し、一対の透光部材をスペーサに押し付けるだけで、液密にシールできるようにするためには、前記スペーサの厚さは、前記シール部材の自然状態(変形前の状態)における厚さよりも小さいことが望ましい。
スペーサを取り囲むようにシール部材を配置する構成において、内部空間に被検液を導入する構成を簡単にするためには、前記一対の透光部材の一方又は他方に、前記被検液を前記内部空間に導入するための導入ポートが設けられており、前記一対の透光部材の一方又は他方に、前記被検液を前記内部空間から導出するための導出ポートが設けられていることが望ましい。
この構成によれば、従来のようにスペーサに外部から被検液を導入する導入路及び外部に被検液を導出する導出路を設ける必要がないので、スペーサを薄くすることができ、その結果、光学セルの光路長を短くすることができる。
また、本発明に係る光学分析装置は、上述した光学セルと、前記光学セルの一方の透光部材に向けて光を照射する光照射部と、前記光学セルの他方の透光部材から出た光を検出する光検出部とを備えることを特徴とする。
以上に述べた本発明によれば、従来のように2つの透光部材それぞれに対して個別のシール部材を設ける必要がなくなり、例えば短光路長等のセルを簡単な構成により実現することができる。
本発明の一実施形態に係る光学分析装置の全体模式図である。 同実施形態の光学セルの断面図である。 同実施形態の光学セルの分解斜視図である。 同実施形態のシール部材による液密シール部分を示す部分拡大断面図である。 同実施形態の光学セルにおけるスペーサ、シール部材及び透光部材の位置関係を示す正面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る光学セルについて、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の光学セル10は、図1に示すように、半導体製造装置に設けられた配管に接続されて、フッ酸(HF)等の薬液(被検液)の濃度等を測定する光学分析装置100に用いられる。
なお、図1に示す光学分析装置100は、光学セル10と、光学セル10に対して光Lを照射する光照射部11と、光学セル10を透過した光Lを検出する光検出部12とを有する。ここで、光照射部11は、光源11aと、当該光源11aからの光Lを光学セル10に導く光ファイバ11b及び集光レンズ11c等を有する導光機構とを備えている。また、光検出部12は、光検出器12aと、光学セル10を透過した光Lを光検出器12aに導く光ファイバ12b及び集光レンズ12c等を有する導光機構とを備えている。そして、光検出器12aからの光強度信号を受信した演算部13により、被検液に含まれる所定成分の濃度が算出される。このようにして得られる濃度を用いて、薬液の濃度等が制御される。なお、光照射部11は、光ファイバ11bを備えていない構成でも良いし、光検出部12は、光ファイバ12bを備えていない構成でも良い。
光学セル10は、図2に示すように、被検液が流れる流路(内部空間S)を有するフローセルである。この光学セル10には、外部配管H1、H2が継ぎ手J1、J2を用いて接続されており、ここでは紙面に垂直な方向に沿って被検液が内部空間Sを下から上に流れるように構成されている。この光学セル10において、光照射部11からの光Lが内部空間Sを流れる被検液に照射され、被検液を透過した光Lが光検出部12により検出される。
具体的に光学セル10は、図2に示すように、内部空間Sを挟んで互いに対向する一対の透光部材2、3と、これら一対の透光部材2、3を外側から内部空間Sに向かって押さえる一対の押え部材4、5とを備えている。
一対の透光部材2、3は、スペーサ6を介して所定の距離で対向配置されており、一方が内部空間Sよりも光入射側に配置された第1透光部材2であり、他方が内部空間Sよりも光射出側に配置された第2透光部材3である。
各透光部材2、3は、図2及び図3に示すように、内部空間Sに収容された被検液に接触する接液面7aを有する平板状の接液部材7と、当該接液部材7の接液面7aとは反対側の面(外側面)7bに接触して接液部材7を補強する平板状の補強部材8とを有する。
接液部材7は、例えばフッ酸(HF)等の被検液に対して耐蝕性を有し、且つ、コンタミネーション成分を生じない材質から形成されており、本実施形態では、PTFEやPFA等のフッ素樹脂から形成されている。
補強部材8は、接液部材7よりも機械的強度が強い材質から形成されており、本実施形態では、石英又はサファイアから形成されている。このように、補強部材8は、被検液の温度変化や圧力変動に対して、所望の測定精度を確保できるものであれば良く、フッ酸(HF)等の薬液に対して耐蝕性を有さない又はコンタミネーション成分を生じるものであっても良い。
これら接液部材7及び補強部材8は、透光性を有する接着剤G(図3参照)により互いに接着されている。つまり、接液部材7の外側面と補強部材8の内側面とが接着剤Gにより互いに接着されている。なお、本実施形態の接液部材7及び補強部材8は、平面視において同一形状をなすものであるが、これに限られず、補強部材8が接液部材7を補強できる形状であれば、互いに異なる形状であっても良い。
スペーサ6は、図2及び図4に示すように、一対の透光部材2、3の対向面21、31同士を互いに平行にするとともに、これらの対向面21、31を所定の距離(例えば0.5mm~3mm)で対向配置させるためのものである。
このスペーサ6は、一対の透光部材2、3とともに内部空間Sを形成する。本実施形態のスペーサ6は、内部空間Sの全周を取り囲む構成であり、内部空間Sの周りで閉じた形状をなすものである。スペーサ6を一対の透光部材2、3で挟むことにより、スペーサ6の内側周面6aと一対の透光部材2、3の対向面21、31とによって囲まれた空間が内部空間Sとなる。なお、スペーサ6は、平面視において一対の透光部材2、3よりも一回り小さい形状である。
また、スペーサ6は、接液部材7と同様、被検液に対して耐蝕性を有し、且つ、コンタミネーション成分を生じない材質から形成されており、本実施形態では、PTFEやPFA等のフッ素樹脂から形成される。
さらに、スペーサ6の周囲には、図2及ぶ図5に示すように、シール部材9が設けられている。このシール部材9は、例えばOリングであり、一対の透光部材2、3の間においてスペーサ6を取り囲むように設けられている。そして、シール部材9は、一対の透光部材2、3の対向面21、31それぞれに接触する。なお、シール部材9は、被検液に対して耐蝕性を有し、且つ、コンタミネーション成分を生じない材質から形成されており、本実施形態では、例えばPTFEやFKM(フッ素ゴム)等から形成される。
ここで、シール部材9は、その自然状態における厚さがスペーサ6の厚さよりも大きい。つまり、一対の透光部材2、3の対向面21、31がスペーサ6に接触した状態において、シール部材9は押し潰されて、一対の透光部材2、3の対向面21、31に押圧接触することになる。本実施形態では、図4に示すように、スペーサ6の外側周面6b及び後述する第1押え部材4の内側周面4a(収容凹部41の内側周面)にも押圧接触する構成としてある。これにより、シール部材9がスペーサ6を第1押え部材4に対して位置決めする機能を発揮する。
一対の押え部材4、5は、図2及ぶ図3に示すように、一対の透光部材2、3を押さえるものであり、一方が第1透光部材2よりもさらに光入射側に配置された第1押え部材4であり、他方が第2透光部材3よりもさらに光射出側に配置された第2押え部材5である。なお、一対の押え部材4、5は、例えば、被検液に対して耐蝕性を有し、且つ、コンタミネーション成分を生じない材質から形成されており、本実施形態では、PTFEやPFA等のフッ素樹脂から形成される。
第1押え部材4は、一対の透光部材2、3、スペーサ6及びシール部材9を収容する収容凹部41を有している。収容凹部41は、一対の透光部材2、3に対応する形状を成しており、具体的には、収容凹部41内において一対の透光部材2、3がガタツキなく嵌る形状を有している。また、収容凹部41の深さは、一対の透光部材2、3及びスペーサ6の合計厚さと同程度としてある。さらに、収容凹部41の底壁には、光Lを通過させるための第1開口部411が形成されている。この第1開口部411を介して、光照射部11からの光Lが第1透光部材2に照射される。
第2押え部材5は、第1押え部材4との間で一対の透光部材2、3、スペーサ6及びシール部材9を押さえるものである。この第2押え部材5には、光Lを通過させるための第2開口部51が形成されている。この第2開口部51を介して、第2透光部材3を通過した光Lが光検出部12に検出される。
また、第2押え部材5は、固定機構14を構成する固定ねじ14aによって、第1押え部材4に固定される。このため、第2押え部材5には、固定ねじ14aのねじ部が差し込まれる貫通孔(バカ穴)14bが形成されており、第1押え部材4には、固定ねじ14aのねじ部が捩じ込まれる雌ねじ部14cが形成されている。
そして、本実施形態では、図2に示すように、第2透光部材3に、被検液を内部空間Sに導入するための導入ポートP1が設けられており、第1透光部材2に、被検液を内部空間Sから導出するための導出ポートP2が設けられている。ここで、導入ポートP1は第1継ぎ手J1により構成され、導出ポートP2は第2継ぎ手J2により構成されている。
第1継ぎ手J1は、第2押え部材5に螺合して設けられており、内部に外部配管H1が差し通されている。具体的に第1継ぎ手J1は、ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)等のフッ素樹脂からなるフェラルを有するものである。また、第2透光部材の補強部材8は、第1継ぎ手J1に接触しない径の貫通孔81が形成されており、第2透光部材の接液部材7には、外部配管H1に連通する導入孔71が形成されている。なお、導入孔71は、内部空間Sに開口している。そして、第1継ぎ手J1を第2押え部材5に螺合させることにより、外部配管H1又は第1継ぎ手J1(フェラル)が接液部材7の導入孔71に押圧して接触する。これにより、外部配管H1と接液部材7との間が液密にシールされる。
第2継ぎ手J2は、第1押え部材4に螺合して設けられており、内部に外部配管H2が差し通されている。具体的に第2継ぎ手J2は、ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)等のフッ素樹脂からなるフェラルを有するものである。また、第1透光部材2の補強部材8は、第2継ぎ手J2に接触しない径の貫通孔81が形成されており、第1透光部材2の接液部材7には、外部配管H2に連通する導入孔71が形成されている。なお、導入孔71は、内部空間Sに開口している。そして、第2継ぎ手J2を第1押え部材4に螺合させることにより、外部配管H2又は第2継ぎ手J2(フェラル)が接液部材7の導入孔71に押圧して接触する。これにより、外部配管H2と接液部材7との間が液密にシールされる。
<本実施形態の効果>
このように構成した本実施形態の光学セル10によれば、一対の透光部材2、3の間においてスペーサ6を取り囲むようにシール部材9を設けているので、シール部材9により一対の透光部材2、3の対向面21、31それぞれを液密にシールすることができる。その結果、従来のように2つの透光部材2、3それぞれに対してシール部材を設ける必要がなくなり、また、2つの透光部材2、3を両側から押圧するだけでシールすることができるので、例えば短光路長等のセルを簡単な構成により実現することができる。
また、本実施形態では、接液部材7に被検液に対して耐蝕性を有しコンタミネーション成分を生じない材質を用い、補強部材8に接液部材7の機械的強度を保つような材質を用いているので、光学窓を形成する透光部材の変形を抑えつつ、被検液へのコンタミネーションを防ぐことができる。つまり、透光部材2、3を少なくとも接液部材7及び補強部材8を有する複数枚構成にすることにより、光学窓を形成する透光部材2、3の変形を抑えつつ、被検液へのコンタミネーションを防ぐように、材質の選択を行うことができる。
ここで、本実施形態では、一対の透光部材2、3それぞれの対向面21、31において被検液が液密にシールされるので、被検液が接液部材7の接液面7aとは反対側の面7bに回り込む前、つまり、被検液が補強部材8及び接着剤Gに到達する前に、液密にシールされる。これにより、補強部材8によるコンタミネーションや補強部材8の腐蝕を防ぎ、接着剤Gによるコンタミネーションを防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、第2透光部材3に導入ポートP1を設け、第1透光部材2に導出ポートP2を設けているので、従来のようにスペーサに外部から被検液を導入する導入路及び外部に被検液を導出する導出路を設ける必要がなく、スペーサ6を薄くすることができ、その結果、光学セルの光路長を無理なく短くすることができる。
<その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、一対の透光部材2、3の両方が接液部材7及び補強部材8を有する構成としているが、何れか一方の透光部材2、3が接液部材7及び補強部材8を有する構成としても良いし、一対の透光部材2、3を単一の材質(例えばフッ素樹脂又は石英等)から構成したものであっても良い。
また、前記実施形態では、接液部材7及び補強部材8を接着剤Gにより互いに接着する構成であったが、接着剤Gを用いることなく単に接触させる構成であっても良い。
さらに、前記実施形態では、導入ポートP1及び導出ポートP2を互いに異なる透光部材2、3に設けた構成であったが、それらポートP1、P2を共通の透光部材(第1透光部材2又は第2透光部材3の一方のみ)に設けた構成としても良い。
その上、前記実施形態では、一対の押え部材4、5に開口部411、51を形成しているのが、押え部材4、5が透光性を有する材質であれば、開口部411、51を有さない構成としても良い。
また、一対の押え部材4、5は、一対の透光部材2、3、スペーサ6及びシール部材9を押えることのできる構成であれば、前記実施形態に限られない。
さらに加えて、本発明の光学セルは被検液の光学分析の他、ガスの光学分析に用いることもできる。
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な実施形態の変形や組み合わせを行っても構わない。
100・・・光学分析装置
L・・・光
10・・・光学セル
11・・・光照射部
12・・・光検出部
S・・・内部空間
2、3・・・一対の透光部材
21、31・・・対向面
6・・・スペーサ
7・・・接液部材
7a・・・接液面
8・・・補強部材
9・・・シール部材
P1・・・導入ポート
P2・・・導出ポート

Claims (8)

  1. 被検液の光学分析に用いられる光学セルであって、
    前記被検液が導入される内部空間を挟んで設けられた一対の透光部材と、
    前記一対の透光部材を外側から前記内部空間に向かって押さえる一対の押え部材と、
    前記一対の透光部材の間において前記内部空間を取り囲むように設けられたスペーサと、
    前記一対の透光部材の間において前記スペーサを取り囲むように設けられ、前記一対の透光部材の対向面それぞれに接触するシール部材とを備え
    前記一対の押え部材のうち、一方の押え部材は、前記一対の透光部材、前記スペーサ及び前記シール部材を収容する収容凹部を有しており、
    前記シール部材が、前記スペーサの外側周面及び前記収容凹部の内側周面に押圧接触するように構成された光学セル。
  2. 前記スペーサは、前記一対の透光部材における対向面間の距離を規定するものである、請求項1記載の光学セル。
  3. 前記各透光部材は、
    前記内部空間に導入された被検液に接触する接液面を有する接液部材と、
    前記接液部材の前記接液面とは反対側の面に接触して前記接液部材を補強する補強部材とを備える、請求項1又は2に記載の光学セル。
  4. 前記接液部材は、前記被検液に対して耐蝕性を有する材質からなり、
    前記補強部材は、前記接液部材よりも機械的強度が強い材質からなる請求項3に記載の光学セル。
  5. 前記接液部材と前記補強部材とは、透光性を有する接着剤により互いに接着されている、請求項3又は4に記載の光学セル。
  6. 前記シール部材は、その自然状態における厚さが前記スペーサの厚さよりも大きい、請求項1乃至5の何れか一項に記載の光学セル。
  7. 前記一対の透光部材の一方又は他方に、前記被検液を前記内部空間に導入するための導入ポートが設けられており、
    前記一対の透光部材の一方又は他方に、前記被検液を前記内部空間から導出するための導出ポートが設けられている、請求項1乃至6の何れか一項に記載の光学セル。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の光学セルと、
    前記光学セルの一方の透光部材に向けて光を照射する光照射部と、
    前記光学セルの他方の透光部材から出た光を検出する光検出部とを備える、光学分析装置。
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