JP2003065952A - 溶存オゾン濃度計 - Google Patents

溶存オゾン濃度計

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JP2003065952A
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tube
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concentration meter
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理一郎 鈴木
Takashi Oyama
高史 大山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造の簡素化を図れるとともに低コストで製
造でき、また、セル内におけるパッキンからの不純物の
溶出のおそれがなく、さらに、干渉フィルタを不要とす
る溶存オゾン濃度計を提供する。 【解決手段】 290nm付近に波長を有する光を放射
する光源1と、前記光を透過する材料からなる可撓性の
チューブ2と、前記チューブ2内を透過した前記光を受
光する透過光検出器3と、前記光を前記チューブ2内に
通すことなく直接受光する参照光検出器4とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水や薬液(フッ
酸,酢酸,硫酸)などの流体中のオゾン濃度を測定する
ための溶存オゾン濃度計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の溶存オゾン濃度計として、図4に
示すように、低圧水銀灯からなる光源12と、この光源
12からの光が照射され、かつ前記光源12からの測定
対象波長の光を透過する材料からなる2つの透過窓1
3,13を対向させた状態で有する吸収セル14と、前
記光源12から照射される光のうち波長が254nmの
輝線を選択的に吸収セル14側へと通過させるための干
渉フィルタ15と、前記吸収セル14を透過した光源1
2からの光を受光する透過光検出器16と、前記干渉フ
ィルタ15を通過した光源12からの光の一部を分岐さ
せて参照光検出器17へと向かわせるためのハーフミラ
ー18とを備えたものがある。
【0003】上記の構成からなる溶存オゾン濃度計は、
流体中のオゾン濃度を測定するために用いられていた
が、測定対象とする流体の溶存オゾン濃度が高い場合に
は、光源からの光のほとんどが吸収セル14内の高濃度
のオゾンに吸収されてしまうことから、飽和を考慮する
と吸収セル14内における前記光源12からの光の光路
長(以下、セル長という)を数ミリメートルにまで小さ
くして設計する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
前記セル長が短いと、それに伴って吸収セル14を通過
できる流体の流量が限定されることになるが、前記吸収
セル14を全量通過型のセルとする場合には、全ての流
体が吸収セル14内を必ず通るようにしたままである
と、十分な流量の流体を流すことができなくなることか
ら、吸収セル14を通過するラインに対して、十分な流
量の流体が流通可能なバイパスラインを設けるなどの必
要が生じ、溶存オゾン濃度計の構造が複雑になるという
問題があった。
【0005】また、通常、前記吸収セル14に設ける紫
外線を透過させるための透過窓13には、高価な石英ガ
ラスが使用され、前記流体中にフッ酸が含まれる場合に
は、前記透過窓13にサファイアガラスを使用する必要
があり、さらに高価になるという欠点があった。
【0006】さらに、前記透過窓13には、パッキンに
よるシールが必要であるが、濃硫酸とオゾンの混合液な
どに対して長期に耐えられるエラストマー材料が無いた
め、透過窓13ひいては溶存オゾン濃度計全体について
の自由な形状構造の実現が難しいという問題があった。
また、前記パッキンを用いていることから、パッキンか
ら溶出する不純物に対しての危惧が必然的に生じ、時間
と費用とをかけてパッキンからの不純物の溶出データを
採取する必要があった。
【0007】また、上記の構成からなる従来の溶存オゾ
ン濃度計では、低圧水銀灯からの輝線を選択する前記干
渉フィルタ15が必要であり、この干渉フィルタ15は
高価な部品である上、その波長選択性能がオゾン計の性
能を左右する重要な要素であるにもかかわらず、水に濡
れると全くその性能を失うという脆弱な点が問題となっ
ていた。
【0008】この発明は上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的は、構造の簡素化を図れるとともに低
コストで製造でき、また、セル内におけるパッキンから
の不純物の溶出のおそれがなく、さらに、干渉フィルタ
を不要とする溶存オゾン濃度計を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の溶存オゾン濃度計は、290nm付近に
波長を有する光を放射する光源と、前記光を透過する材
料からなる可撓性のチューブと、前記チューブ内を透過
した前記光を受光する透過光検出器と、前記光を前記チ
ューブ内に通すことなく直接受光する参照光検出器とを
備えている(請求項1)。
【0010】上記の構成からなる溶存オゾン濃度計で
は、オゾンの吸光度が、254nmの波長の光の約1/
5程度となる290nm付近の波長の光を用いることか
ら、セル長を極端に短くする必要が生じないため、チュ
ーブ内に十分な量のサンプルを流すことができ、チュー
ブを全量通過型のセルとして用いる場合であっても、バ
イパスラインなど別途ラインを設けなくてよく、溶存オ
ゾン濃度計の構造が複雑になるということがなく、ひい
ては、構造の簡素化を図ることが可能となる。
【0011】また、上記の構成からなる溶存オゾン濃度
計では、セルとしての役割を果たすチューブに紫外線を
透過させるための透過窓を設ける必要がなく、チューブ
が紫外線を透過させる材料から形成されていることか
ら、従来のように、紫外線を透過させる透過窓を高価な
石英ガラスで構成したり、チューブ内にフッ酸を含むサ
ンプルを流す場合に、サファイアガラスを使用したりす
る必要がなく、コストを抑えることが可能となる。
【0012】さらに、前記透過窓を用いないことから、
パッキンによるシールを行う必要がなく、可撓性のある
チューブがそのまま透過窓の役割を担うことから、濃硫
酸とオゾンの混合液などに対して長期に耐えられるパッ
キンを構成するためのエラストマー材料が無くても、透
過窓ひいては溶存オゾン濃度計全体についての自由な形
状構造の実現に何ら差し障りがないのである。さらに、
前記パッキンを用いていないことから、パッキンから溶
出する不純物に対しての危惧が生じず、従来では、時間
と費用とをかけてパッキンからの不純物の溶出データを
採取する必要があったが、本発明の溶存オゾン濃度計で
は、そのような溶出データの採取をせずとも、十分な信
頼性が得られるのである。
【0013】また、前記光源および透過光検出器が、前
記チューブを挟む位置に設けられており、前記チューブ
を、前記光源側および透過光検出器側の両側から挟み変
形させることにより、チューブ内における光源からの光
の光路長を調節するとしてもよい(請求項2)。
【0014】上記の構成からなる溶存オゾン濃度計で
は、前記チューブを、前記光源側と透過光検出器側との
両側から挟み変形させることにより、チューブ内におけ
る光源からの光の光路長を調節することができるのであ
り、チューブ内を通過するサンプルの溶存オゾン濃度に
応じて、自由にそのセル長を変えるようにすれば、汎用
性に極めて優れたものとなる。
【0015】さらに、前記光源が、螢光光源であるとし
た場合には(請求項3)、光源として、290nm付近
の波長の光を主に放射し、干渉フィルタを不要とする単
色性が高い螢光光源を用いることから、従来の溶存オゾ
ン濃度計のように、低圧水銀灯からの輝線を選択するた
めの干渉フィルタを必要としない。すなわち、高価な部
品である上、その波長選択性能がオゾン計の性能を左右
する重要な要素であるにもかかわらず、水に濡れると全
くその性能を失うという脆弱な点を有する前記干渉フィ
ルタを用いないことから、本発明の溶存オゾン濃度計
は、より低コストで実現できるとともに、干渉フィルタ
の脆弱さに左右されず、安定した性能を発揮するのであ
る。
【0016】すなわち、上記の構成からなる本発明で
は、構造の簡素化を図れるとともに低コストで製造で
き、また、セル内におけるパッキンからの不純物の溶出
のおそれがなく、さらに、干渉フィルタを不要とする溶
存オゾン濃度計を提供することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を、図を
参照しながら説明する。図1および図2は、本発明の一
実施例に係る溶存オゾン濃度計Dの構成を概略的に示す
説明図および斜視図である。溶存オゾン濃度計Dは、2
90nm付近に波長を有する光を放射する光源1と、前
記光を透過する紫外線透過材料からなり、測定対象とす
るサンプルを内部に通す配管となるとともに、溶存オゾ
ン濃度を測定するためのセルともなる可撓性のチューブ
2と、前記チューブ2内を透過した前記光を受光する透
過光検出器3と、前記光をチューブ2内に通すことなく
直接受光する参照光検出器4とを備えている。
【0018】なお、前記光源1および透過光検出器3
は、前記チューブ2を挟む位置に設けられている。
【0019】前記光源1は、例えば、290nm付近
(270nm〜300nm)の波長の光をおもに放射
し、干渉フィルタを不要とする単色性が高い紫外螢光灯
などの螢光光源である。
【0020】前記チューブ2は、例えば、PFA(四フ
ッ化エチレンパーフロロアルキルビニルエーテル共重合
体)またはFEP(四フッ化エチレン六フッ化プロピレ
ン共重合体)などの材料からなり、直径が3/4インチ
である円筒形状をした部材である。
【0021】ここで、前記溶存オゾン濃度計Dによって
チューブ2内のサンプルの溶存オゾン濃度を計測すると
き、前記チューブ2を円筒形状の状態のままで用いても
よいが、チューブ2内における前記光源1からの光の光
路長(いわゆるセル長)を短くしたい場合には、後述す
る整形装置5によってチューブ2をその前記光源1側お
よび透過光検出器3側の両側から挟んで変形させ、前記
光源1からの光が透過するチューブ2の2つの透過面、
すなわち前記光源1側の透過面2aおよび透過光検出器
3側の透過面2bが互いにほぼ平行となり、かつ前記光
源1からの光の光路に対してほぼ垂直となる状態にして
用いてもよい。なお、前記透過面2a,2bは、必ずし
も互いに平行である必要はなく、また、必ずしも前記光
源1からの光の光路に対してほぼ垂直である必要もな
い。
【0022】前記整形装置5は、互いに平行となるよう
に保持される2枚の保持板6,7と、2枚の保持板6,
7の間隔を調整するための調整手段8と、2枚の保持板
6,7の間隔をあける方向に保持板6,7に付勢を加え
る付勢手段9とを備えている。
【0023】前記保持板6および7は、前記チューブ2
に対して光源1側および透過光検出器3側から当接する
板状体の部材であり、それぞれチューブ2に当接したと
きに前記光源1から透過光検出器3側へと向かう光の光
路を妨げないように、適宜の位置が切り欠かれた形状を
している。
【0024】例えば、保持板6,7はともに、正面視が
コの字形状となっており、また、保持板6,7のいずれ
か一方(例えば、保持板6)には、その下部に他方の保
持板(この場合には保持板7)側へ向けて折り曲げら
れ、チューブ2が保持板6,7の間から滑り落ちること
を防止するための係止部10が設けられている。
【0025】前記調整手段8は、前記保持板6,7のい
ずれか一方(例えば、保持板6)に設けられた雌ねじ部
8aと、他方(この場合は保持板7)に設けられた貫通
孔8bと、その軸心回りに回動可能な状態で前記貫通孔
8bに対して保持され、かつ前記雌ねじ部8aに螺合す
る雄ねじ部8cを有する調節ネジ体11とからなる。な
お、前記調節ネジ体11は、その軸心回りに回動させる
ために作業者が操作するつまみ部11aを有している。
【0026】上記の構成からなる調整手段8では、前記
調節ネジ体11を回動操作すると、調節ネジ体11の雄
ねじ部8cと螺合する雌ねじ部8aを有する保持板6が
雄ねじ部8cの軸心方向に移動するのであり、これによ
って保持板6,7間の距離を調節することができる。
【0027】前記付勢手段9は、前記保持板6,7のい
ずれか一方(例えば、保持板6)に設けられた貫通孔9
aと、他方(この場合は保持板7)に一端が固定され、
かつ前記貫通孔9aを挿通する状態で設けられる棒状体
9bと、この棒状体9bをガイドし、前記一方(保持板
6)にその一端が固定され、他方(保持板7)に向けて
延びるように設けられた筒形状のガイド体9cと、前記
棒状体9bの外周面に沿って棒状体9bの軸心方向に伸
縮自在に保持され、かつ一端が前記他方(保持板7)ま
たは棒状体9bの一端部に常に当接し、他端が前記ガイ
ド体9cの他端に常に当接するように設けられたバネ部
材9dとからなる。
【0028】なお、前記付勢手段9は、図2に示すよう
に、2つ設けられていてもよいが、1つのみまたは3つ
以上設けられていてもよい。
【0029】上記の構成からなる付勢手段9では、前記
調節手段8による保持板6,7間の距離の調節が行わ
れ、保持板6,7間の距離が変化した場合、前記棒状体
9bがガイド体9c内を摺動することになるが、前記バ
ネ部材9dの弾性により、2枚の保持板6,7に対して
保持板6,7の間隔をあける方向に常に付勢が加わり、
これによって、保持板6,7が常に互いに平行な状態で
保たれることになる。
【0030】そして、上記の構成からなる整形装置5を
用いれば、前記チューブ2を、前記光源1側と透過光検
出器3側との両側から挟み変形させることにより、チュ
ーブ2内における光源1からの光の光路長を調節するこ
とができるのであり、チューブ2内を通過するサンプル
の溶存オゾン濃度に応じて、自由にそのセル長を変える
ようにすれば、本発明の溶存オゾン濃度計Dは、汎用性
に極めて優れたものとなる。
【0031】上記の構成からなる溶存オゾン濃度計Dで
は、波長が290nm付近の光を用いて溶存オゾン濃度
の測定を行っているのであり、波長が254nmの輝線
を利用していた従来の場合に比して、図3に示すよう
に、オゾンの吸収が少ないことから、光路長を極端に短
くする必要がない。なお、図3は、オゾンと酢酸の吸収
スペクトルを概略的に示すグラフであり、縦軸に吸光度
が、横軸に波長がそれぞれとられている。
【0032】すなわち、オゾン濃度が高い(例えば、1
00mg/L以上)サンプルが測定対象である場合、2
54nmの波長では、セル長を3mm程度など極端に短
くする必要が生じるため、前記整形装置5によるチュー
ブ2の変形量が大きくなるとともに、チューブ2の配管
抵抗も増加してしまうことから、本発明の溶存オゾン濃
度計Dへの適用が困難となる。しかし、本発明では、オ
ゾンの吸光度が、254nmの波長の光の約1/5程度
となる290nm付近の波長の光を用いることから、セ
ル長を極端に短くする必要が生じないため、整形装置5
によるチューブ2の変形量がそれほど大きくはならず、
また、配管抵抗もそれほど増加しないのである。
【0033】さらに、254nmの波長の輝線では、図
3に示すように、その波長付近で吸光度が高い酢酸の干
渉影響を大幅に受けてしまうが、酢酸の吸光度が低い2
90nm付近の波長を用いる本発明では、酢酸の干渉影
響を受けないのであり、測定対象とする薬液として、高
濃度の酢酸を選択することも可能である。
【0034】また、上述したように、上記の構成からな
る溶存オゾン濃度計Dでは、チューブ2のセル長を極端
に短くする必要が無いことから、チューブ2内に十分な
量のサンプルを流すことができるため、チューブ2を全
量通過型のセルとして用いる場合であっても、バイパス
ラインなど別途ラインを設けなくてよく、溶存オゾン濃
度計Dの構造が複雑になるということがない。
【0035】また、上記の構成からなる溶存オゾン濃度
計Dでは、セルとしての役割を果たすチューブ2に紫外
線を透過させるための透過窓を設ける必要がなく、チュ
ーブ2が紫外線を透過させる材料から形成されているこ
とから、従来のように、紫外線を透過させる透過窓を高
価な石英ガラスで構成したり、チューブ2内にフッ酸を
含むサンプルを流す場合に、サファイアガラスを使用し
たりする必要がなく、コストを抑えることが可能とな
る。
【0036】また、前記透過窓を用いないことから、パ
ッキンによるシールを行う必要がなく、可撓性のあるチ
ューブがそのまま透過窓の役割を担うことから、濃硫酸
とオゾンの混合液などに対して長期に耐えられるパッキ
ンを構成するためのエラストマー材料が無くても、透過
窓ひいては溶存オゾン濃度計D全体についての自由な形
状構造の実現に何ら差し障りがないのである。さらに、
前記パッキンを用いていないことから、パッキンから溶
出する不純物に対しての危惧が生じず、従来では、時間
と費用とをかけてパッキンからの不純物の溶出データを
採取する必要があったが、本発明の溶存オゾン濃度計D
では、そのような溶出データの採取をせずとも、十分な
信頼性が得られるのである。
【0037】また、上記の構成からなる溶存オゾン濃度
計Dでは、光源1として、290nm付近の波長の光を
おもに放射し、干渉フィルタを不要とする単色性が高い
紫外螢光灯などの螢光光源を用いており、従来の溶存オ
ゾン濃度計のように、低圧水銀灯からの輝線を選択する
ための干渉フィルタを必要としない。すなわち、高価な
部品である上、その波長選択性能がオゾン計の性能を左
右する重要な要素であるにもかかわらず、水に濡れると
全くその性能を失うという脆弱な点を有する前記干渉フ
ィルタを用いないことから、本発明の溶存オゾン濃度計
Dは、より低コストで実現できるとともに、干渉フィル
タの脆弱さに左右されず、安定した性能を発揮するので
ある。しかし、前記干渉フィルタを用いることで、測定
精度をより上昇させることもできる。
【0038】なお、上記の構成からなる溶存オゾン濃度
計Dは、インライン型として、例えば、液晶,半導体の
洗浄ラインなどで使用でき、フッ酸や酢酸を含む薬液を
測定対象とした場合に、特に効果が高いものとなる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
構造の簡素化を図れるとともに低コストで製造でき、ま
た、セル内におけるパッキンからの不純物の溶出のおそ
れがなく、さらに、干渉フィルタを不要とする溶存オゾ
ン濃度計を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る溶存オゾン濃度計の構
成を概略的に示す説明図である。
【図2】上記実施例の構成を概略的に示す斜視図であ
る。
【図3】オゾンと酢酸の吸収スペクトルを概略的に示す
グラフである。
【図4】従来の溶存オゾン濃度計の構成を概略的に示す
説明図である。
【符号の説明】
1…光源、2…チューブ、3…透過光検出器、4…参照
光検出器、D…溶存オゾン濃度計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G057 AA01 AA04 AB03 AC01 BA05 BB06 BC01 DA15 DC07 2G059 AA01 BB04 CC08 DD12 EE01 GG10 HH03 HH06 KK01 LL03 NN10 PP10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 290nm付近に波長を有する光を放射
    する光源と、前記光を透過する材料からなる可撓性のチ
    ューブと、前記チューブ内を透過した前記光を受光する
    透過光検出器と、前記光を前記チューブ内に通すことな
    く直接受光する参照光検出器とを備えていることを特徴
    とする溶存オゾン濃度計。
  2. 【請求項2】 前記光源および透過光検出器が、前記チ
    ューブを挟む位置に設けられており、前記チューブを、
    前記光源側および透過光検出器側の両側から挟み変形さ
    せることにより、チューブ内における光源からの光の光
    路長を調節する請求項1に記載の溶存オゾン濃度計。
  3. 【請求項3】 前記光源が、螢光光源である請求項1ま
    たは2に記載の溶存オゾン濃度計。
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