JPH08145745A - フルイディック流量計 - Google Patents

フルイディック流量計

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JPH08145745A
JPH08145745A JP28086594A JP28086594A JPH08145745A JP H08145745 A JPH08145745 A JP H08145745A JP 28086594 A JP28086594 A JP 28086594A JP 28086594 A JP28086594 A JP 28086594A JP H08145745 A JPH08145745 A JP H08145745A
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Kazumitsu Nukui
一光 温井
Katsuto Sakai
克人 酒井
Shigenori Okamura
繁憲 岡村
Takahito Sato
孝人 佐藤
Toshiaki Aoki
利昭 青木
Hisashi Isshiki
尚志 一色
Masashige Imazaki
正成 今崎
Koichi Kanda
廣一 神田
Tadao Shibuya
忠夫 澁谷
Masahiro Noto
雅弘 能登
Yasushi Mizukoshi
靖 水越
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Kimmon Manufacturing Co Ltd
Takenaka Seisakusho Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Kansai Gas Meter Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力損失を許容範囲に抑制しつつ、流量測定
可能範囲を拡大する。 【構成】 流路を構成する流路本体23と、この流路本
体に設けられたフルイディック素子17と、流路内に流
体を噴出する噴出ノズル32とを備え、噴出ノズルから
流路内に噴出される流体の振動現象によって生じる交番
圧力波を検出して流量を検出するフルイディック流量計
において、フルイディック素子は噴出ノズルに向けた開
口部を有し、この噴出ノズルに対向する下流側流路に設
けられた第1のターゲット40と、この第1のターゲッ
トを挟んで両側に対称的に設けられた側壁34a,34
bと、第1のターゲットより下流側の中央部に設けられ
た第2のターゲット35と、この第2のターゲットのさ
らに下流側に設けられ、下流側流路の幅方向に延長した
リターン壁36と、このリターン壁の下流側に設けられ
たガス流出口体15とを設け、第1のターゲット40を
U字形状にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、噴出ノズルから流路内
に噴出されるガス等の流体の振動現象によって生じる交
番圧力波を検出して流量を検出するフルイディック流量
計に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のフルイディック流量計は、例え
ば一般家庭等に設置されるものが知られている。このよ
うなフルイディック流量計は、流路の入口側に噴出ノズ
ルが設けられ、この噴出ノズルから流路内に流体を噴出
すると、コアンダ効果によって噴出流体は、例えば右側
の側壁に沿って流れる。この右側の側壁に流れた流体の
一部は帰還流体となり、この帰還流体の流体エネルギが
噴出流体に付与され、噴出流体が再び右側の側壁に沿っ
て流れるようになり、今度は左側の側壁に流れた流体の
一部が帰還流体となり、この帰還流体の流体エネルギが
噴出流体に付与され、噴出流体が再び右側の側壁に沿っ
て流れるようになる。
【0003】このとき、噴出ノズルから流路内に噴出さ
れる流体の振動現象によって交番圧力波が生じる。この
交番圧力波を圧力波センサによって検出し、この周波数
から流量を算出して流体の流量を検出している。
【0004】ところで、交番圧力波を生じさせるフルイ
ディック素子の形状は、従来、図9及び図10に示すよ
うになっていた。
【0005】すなわち、図9はフルイディック流量計の
全体を示し、11はケースである。このケース11は、
矩形箱状のケース本体12と、このケース本体12の開
口部を閉塞する蓋体(図示しない)とから構成されてい
る。
【0006】ケース本体12の下部にはガス流入口体1
4と流体出口としてのガス流出口体15が並設され、上
部には表示窓16が設けられている。ケース11の内部
における下部には後述するフルイディック素子17及び
遮断弁18が設置され、上部には電池19、圧力スイッ
チ20、感震器21及び表示窓16に対向する積算表示
基板22が設置されている。
【0007】前記フルイディック素子17について説明
すると、23はダイキャスト等によって形成された流路
本体であり、この流路本体23の開口部をパッキングを
介して蓋体によって閉塞することにより、流路26が構
成されている。
【0008】この流路26は隔壁27によって区画さ
れ、上流側流路28は前記ガス流入口体14に連通し、
下流側流路29は前記ガス流出口体15に連通してい
る。上流側流路28の途中には弁座30が設けられ、こ
の弁座30には前記遮断弁18の弁体31が対向してい
る。すなわち、前記圧力スイッチ20、感震器21が異
常を感知したとき、遮断弁18によって流路26を遮断
することができるように構成されている。
【0009】前記流路本体23の隔壁27には図10に
示すように、噴出ノズル32が設けられている。この噴
出ノズル32は流路本体23の奥行き方向全体に亘って
開口するスリット状で、その長手方向の開口両側縁には
上流側流路28に突出する突出部32a,32bを有
し、ノズル通路長を延長させている。
【0010】この噴出ノズル32に対向する下流側流路
29には流体の流動方向切換安定化を図るための左右対
称に形成されたハート状の第1のターゲット33が設け
られている。具体的には、第1のターゲット33はその
上流側が比較的大きな曲率半径を有する曲線で形成され
るともに、下流側が下方に向けて凸となる鋭利な形状で
形成されている。この第1のターゲット33を挟んで両
側には側壁34a,34bが対称的に設けられている。
【0011】さらに、前記第1のターゲット33より下
流側に位置する中央部には第2のターゲット35が設け
られ、さらに下流側には下流側流路29の幅方向に延長
するリターン壁36が設けられている。そして、前記側
壁34a,34bの外側に帰還流路37a,37bが形
成され、リターン壁36の両端外側に排出流路38a,
38bが設けられている。
【0012】従って、前記噴出ノズル32から下流側流
路29に向かって流体が噴出されると、この噴出流体
は、第1のターゲット33の外形に沿って流れ、左右に
振分けられてコアンダ効果により、例えば右側の側壁3
4aの内側に沿って流れる。
【0013】この右側の側壁34aに流れた流体の大部
分は排出流路38aに向かうが、一部は帰還流体とな
り、帰還流路37aに向かう。この帰還流体の流体エネ
ルギが噴出流体に付与され、噴出流体が左側の側壁34
bの内側に沿って流れるようになり、今度は左側の側壁
34bに流れた流体の一部が帰還流体となり、この帰還
流体の流体エネルギが噴出流体に付与され、噴出流体が
再び右側の側壁34aの内側に沿って流れるようにな
る。
【0014】このように、噴出ノズル32から下流側流
路29内に噴出される流体の振動現象によって交番圧力
波が生じるように構成され、この交番圧力波を噴出ノズ
ル32の出口近傍に設けられた圧力波センサ39a,3
9bによって検出し、これを図11に示すような電気信
号に変換してこの検出結果に基づいて流量測定を行って
いた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、流量測
定可能範囲が大きいフルイディック流量計が望まれてい
るが、上述したようなフルイディック流量計を一般家庭
用ガス流量計として用いた場合、その流量測定可能範囲
は、図12に示すように、最大流量Qmax (L/h)〜
最小流量略1/40Qmax (L/h)程度に止まる。
【0016】この流量測定可能範囲を拡大するには、最
小流量を0(L/h)に近付ける必要があるが、そのた
めには例えば噴出ノズル32の幅を狭くしたり、噴出ノ
ズル32と第1のターゲット33との距離を短くしたり
することが考えられる。
【0017】しかしながら、このようにした場合は、噴
出ノズル32からの噴出流体の圧力損失が大きくなり、
許容範囲を越えてしまう虞がある。
【0018】そこで本発明は、圧力損失を許容範囲に抑
制しつつ、流量測定可能範囲を拡大することができるフ
ルイディック流量計を提供しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、流路を構成する流路本体と、この流路本体に設けら
れたフルイディック素子と、流路内に流体を噴出する噴
出ノズルとを備え、噴出ノズルから流路内に噴出される
流体の振動現象によって生じる交番圧力波を検出して流
量を検出するフルイディック流量計において、フルイデ
ィック素子は噴出ノズルに対向した開口部を有し、その
噴出ノズルよりも下流側流路に設けられたU字状のター
ゲットから構成したものである。
【0020】請求項2記載の本発明は、流路を構成する
流路本体と、この流路本体に設けられたフルイディック
素子と、流路内に流体を噴出する噴出ノズルとを備え、
噴出ノズルから流路内に噴出される流体の振動現象によ
って生じる交番圧力波を検出して流量を検出するフルイ
ディック流量計において、フルイディック素子は噴出ノ
ズルに対向した開口部を有し、その噴出ノズルよりも下
流側流路に設けられたU字状の第1のターゲットと、こ
の第1のターゲットを挟んで両側に対称的に設けられた
側壁と、第1のターゲットより下流側の中央部に設けら
れた第2のターゲットと、この第2のターゲットのさら
に下流側に設けられ、下流側流路の幅方向に延長したリ
ターン壁と、このリターン壁の下流側に設けられた流体
出口とを具備したものである。
【0021】
【作用】請求項1記載の本発明においては、流量測定を
行う際、噴出ノズルから流路内に流体を噴出すると、こ
の噴出ノズルからの流体は、ターゲットの外形に沿って
流れ、流路内のコアンダ効果によって噴出流体は、振動
現象による交番圧力波を生じるようになる。
【0022】請求項2記載の本発明においては、流量測
定を行う際、噴出ノズルから流路内に流体を噴出する
と、この噴出ノズルからの流体は、第1のターゲットの
外形に沿って流れ、コアンダ効果によって噴出流体は、
例えば右側の側壁に沿って流れる。この右側の側壁に流
れた流体の一部は帰還流体となり、この帰還流体の流体
エネルギが噴出流体に付与され、噴出流体が再び右側の
側壁に沿って流れるようになり、今度は左側の側壁に流
れた流体の一部が帰還流体となり、この帰還流体の流体
エネルギが噴出流体に付与され、噴出流体が再び右側の
側壁に沿って流れる。これが繰返されて交番圧力波が生
じるようになる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。なお、本実施例においてフルイディック素子以
外の主要部は、図9に示す部分と同様であるため、フル
イディック流量計全体の説明は省略する。また、フルイ
ディック素子のうち、図10に示す部分と同一部分には
同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0024】図1は、本実施例にかかるフルイディック
流量計のフルイディック素子を示す図で、23はダイキ
ャスト等によって形成された流路本体であり、この流路
本体23の開口部をパッキングを介して蓋体(図示しな
い)によって閉塞することにより、流路26が構成され
ている。
【0025】この流路26は隔壁27によって区画され
ており、流路本体23の隔壁27には、噴出ノズル32
が設けられている。この噴出ノズル32は流路本体23
の奥行き方向全体に亘って開口するスリット状で、その
長手方向の開口両側縁には上流側流路28に突出する突
出部32a,32bを有し、ノズル通路長を延長させて
いる。
【0026】この噴出ノズル32に対向する下流側流路
29には流体の流動方向切換安定化を図るための左右対
称に形成されたU字状の第1のターゲット40が設けら
れている。具体的には、第1のターゲット40は、その
上流側は比較的小さな曲率半径を有する凹曲線で形成さ
れるとともに、下流側はその全体に亘って滑らかな凸曲
線形状で形成されている。
【0027】第1のターゲット40は、例えば図2
(a)に示すように、上流側曲線部41はその両側の突
出部42a,42bの先端よりも下部に中心が位置する
円弧から構成するとともに、下流側曲線部43は上流側
曲線部41よりも大きい相似形の円弧から構成し、両側
の突出部42a,42bを上方に延出した形状をなして
いる。
【0028】なお、この第1のターゲット40の形状
は、図2(b)に示すように、上流側曲線部41はその
両側の突出部42a,42bの先端よりも上部に中心が
位置する円弧から構成するとともに、下流側曲線部43
は、上流側曲線部41よりも大きい相似形の円弧から構
成したものでもよい。
【0029】この第1のターゲット40を挟んで両側に
は側壁34a,34bが対称的に設けられている。ま
た、前記第1のターゲット40より下流側に位置する中
央部には第2のターゲット35が設けられ、さらに下流
側には下流側流路29の幅方向に延長するリターン壁3
6が設けられている。そして、前記側壁34a,34b
の外側に帰還流路37a,37bが形成され、リターン
壁36の両端外側に排出流路38a,38bが設けられ
ている。
【0030】このような構成の本実施例においては、流
量測定を行う際、前記噴出ノズル32から下流側流路2
9に向かって流体が噴出されると、この噴出流体は、第
1のターゲット40の外形に沿って流れ、左右に振分け
られてコアンダ効果により、例えば右側の側壁34aの
内側に沿って流れる。
【0031】そして、右側の側壁34aに流れた流体の
大部分は排出流路38aに向かうが、一部は帰還流体と
なり、帰還流路37aに向かう。この帰還流体の流体エ
ネルギが噴出流体に付与され、噴出流体が左側の側壁3
4bの内側に沿って流れるようになり、今度は左側の側
壁34bに流れた流体の一部が帰還流体となり、この帰
還流体の流体エネルギが噴出流体に付与され、噴出流体
が再び右側の側壁34aの内側に沿って流れるようにな
る。
【0032】このとき、第1のターゲット40の上流側
曲線部41は、比較的曲率半径が小さい円弧で構成して
いるため、帰還流体によるフィードバック効果をより一
層高めることができる。これにより、流体の振動現象に
よって生じた交番圧力波の振幅をより大きくすることが
でき、周波数も大きくなる。このため、流量が少ないた
め交番圧力波の振幅、周波数がともに小さくて従来では
計測できなかった部分においても、計測可能な程度の振
幅や周波数の交番圧力波が生じるようになり、流量測定
可能範囲を広げることができる。
【0033】図3は、U字状の第1のターゲット40を
使用して流量測定を行った場合の測定流量と実際に流れ
た流量との器差をグラフに表したものである。この測定
結果から明らかなように、最小流量測定範囲を従来の1
/40Qmax から1/60Qmax まで広げることができ
る。また、例えば1/20Qmax の流量を計測する際の
交番圧力波の周波数は、従来のハート形状の第1のター
ゲット33を使用した場合の周波数4.73Hzに対し
て、例えば図2(a)に示すようなU字状の第1のター
ゲット40を使用した場合は4.83Hzとなり、図2
(b)に示すようなU字状の第1のターゲット40を使
用した場合は5.37Hzとなる。
【0034】また、第1のターゲット40の下流側は、
円弧状をなすため、左右に振分けられた流体は、従来の
ハート形状の第1のターゲット33を使用した場合に比
して、より滑らかに流れるようになる。
【0035】これにより、リターン壁36からの帰還流
体の流体エネルギの伝達をより滑らかに行うことがで
き、流体の振動現象によって生じた交番圧力波の振幅
(発振力)をより大きくすることができる。このため、
最小流量の測定範囲をより広くすることができる。
【0036】具体的には、例えば1/20Qmax の流量
を計測する際、従来のハート形状の第1のターゲット3
3を使用した場合の交番圧力波のピーク間電圧は図11
に示すように75.46mVであるが、例えば図2
(a)に示すようなU字状の第1のターゲット40を使
用した場合は交番圧力波のピーク間電圧は図4(a)に
示すように96.86mVとなり、図2(b)に示すよ
うなU字状の第1のターゲット40を使用した場合は交
番圧力波のピーク間電圧は図4(b)に示すように8
6.76mVとなる。
【0037】なお、本実施例においては、第1のターゲ
ット40の突出部42a,42bを平面状にしたものに
ついて述べたが、必ずしもこれに限定されるものではな
く、突出部42a,42bを図5(a)に示すように両
側に傾斜面を有し、その先端がとがった形状にしたもの
でもよく、また同図(b)に示すように突出部42a,
42bのそれぞれの両縁部を面取りしたものであっても
よい。
【0038】さらに同図(c)に示すように突出部42
a,42bの内側上縁部だけを面取りしたものでもよ
く、また同図(d)に示すように突出部42a,42b
の外側上縁部だけを面取りしたものでもよい。このよう
に構成することによって、噴出ノズル32からの噴出流
体の流れをより滑らかにすることができ、突出部42
a,42bに発生する渦を抑制することができる。これ
により、交番圧力波の雑音発生や、圧力損失を低減する
ことができる。
【0039】また、図6(a)に示すように突出部42
a,42bの全体を円弧状に加工したものであってもよ
く、また同図(b)に示すように突出部42a,42b
の両縁部を小さい半径の円弧状に加工したものであって
もよい。さらに同図(c)に示すように突出部42a,
42bの内側上縁部だけを小さい半径の円弧状に加工し
たものであってもよく、また同図(d)に示すように突
出部42a,42bの外側上縁部だけを小さい半径の円
弧状に加工したものであってよい。このようにすること
によって、噴出ノズル32からの噴出流体の流れをさら
に滑らかにすることができ、突出部42a,42bに発
生する渦をさらに抑制できる。これにより、交番圧力波
の雑音発生や、圧力損失をさらに低減することができ
る。
【0040】また、上記実施例においては、噴出ノズル
32の幅を狭くすることなく、また噴出ノズル32と第
1のターゲット40との距離を短くすることもないた
め、圧力損失が増加することもない。これにより、圧力
損失を許容範囲に抑制しつつ、外観形状を大きくするこ
となく、簡単な構成で流量測定可能範囲の拡大を図るこ
とができる。
【0041】また、本実施例においては、第1のターゲ
ット40の厚みが一定のものについて述べたが、必ずし
もこれに限定されるものではなく、厚みが異なるもので
もよい。すなわち例えば図2(a)に示す第1のターゲ
ット40の上流側曲線部41の中心O3 に対して下流側
曲線部43の中心O4 を下流側にずらして形成した図7
(a)に示すような形状のものであってもよい。また図
2(b)に示す第1のターゲット40の上流側曲線部4
1の中心O3 に対して下流側曲線部43の中心O4 を下
流側にずらして形成した図7(b)に示すような形状の
ものであってもよい。さらに、図7(c)に示すように
逆三角形の上辺部を削り、3つの円弧O5 ,O6 ,O7
で上流側曲線部41を形成してもよい。
【0042】次に、本発明の他の実施例を図を参照して
説明する。なお、本実施例においてフルイディック素子
以外の主要部は、図9に示す部分と同様であるため、フ
ルイディック流量計全体の説明は省略する。また、フル
イディック素子のうち、上記実施例と同一部分には同一
符号を付して詳細な説明を省略する。
【0043】図8は、本実施例にかかるフルイディック
流量計のフルイディック素子17を示す図で、上記実施
例と異なるのは、フルイディック素子17を第1のター
ゲット40と同様の形状に形成したターゲット44のみ
で構成する点及びターゲット44を設ける流路本体23
の内壁の形状を略スペード状に構成する点である。
【0044】具体的には、この流路本体23の内壁45
は、噴出ノズル32の出口付近に形成された上流側に凸
の主円弧部46、この主円弧部46の下流側に滑らかに
連設して下流側に向けて流路が拡大するように傾斜して
形成された拡大壁部47、この拡大壁部47に連設し、
上記主円弧部46よりも大きい径で下流側に形成された
下流側に凸の副円弧部48から構成される。また、この
副円弧部48の下方は、ガス流体出口15が連設されて
いる。
【0045】このような構成の本実施例においては、流
量測定を行う際、前記噴出ノズル32から下流側流路2
9に向かって流体が噴出されると、この噴出流体は、タ
ーゲット44の外形に沿って流れ、左右に振分けられて
コアンダ効果により、例えば右側の内壁45aの内側に
沿って流れる。
【0046】そして、右側の内壁45aに流れた流体の
大部分はガス流体出口15に向かうが一部は帰還流体と
なり、帰還流路に向かう。この帰還流体の流体エネルギ
が噴出流体に付与され、噴出流体が左側の内壁45bの
内側に沿って流れるようになり、今度は左側の内壁45
bに流れた流体の一部が帰還流体となり、この帰還流体
の流体エネルギが噴出流体に付与され、噴出流体が再び
右側の内壁45aの内側に沿って流れるようになる。
【0047】このように、フルイディック流量計のター
ゲット44を上記実施例の第1のターゲット40と同様
の形状であるU字状に形成したことから、上記実施例と
同様の効果が得られる。
【0048】また、フルイディック素子17をターゲッ
ト44のみで構成するため、上述した効果に加えて、フ
ルイディック素子17を簡単な構成にすることができ
る。このため、フルイディック素子を成形する金型や製
品の寸法管理を容易に行うことができ、また流量型自体
の小型化を図ることもできる。
【0049】しかも、フルイディック素子17をターゲ
ット44のみで構成するため、噴出口32からガス流体
出口15までの流体の圧力損失を低減することもでき
る。
【0050】なお、本実施例におけるターゲット44に
おいても、図5ないし図7に示すような変形例を適用し
てもよい。これにより、上記実施例と同様の効果を奏す
ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、圧
力損失を許容範囲に抑制しつつ、流体振動の発振力を強
くすることができ、従って流量測定可能範囲を拡大する
ことができるフルイディック流量計を提供できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるフルイディック流量
計の要部の縦断正面図。
【図2】図1に示す第1のターゲットを説明する図。
【図3】同実施例にかかるフルイディック流量計で測定
した場合の流量に対する器差を示す図。
【図4】同実施例にかかるフルイディック流量計で測定
した場合の交番圧力波を測定した結果を示す図。
【図5】図1に示す第1のターゲットの変形例を説明す
る図。
【図6】図1に示す第1のターゲットの変形例を説明す
る図。
【図7】図1に示す第1のターゲットの変形例を説明す
る図。
【図8】本発明の他の実施例にかかるフルイディック流
量計の構成を説明する図。
【図9】従来のフルイディック流量計の縦断正面図。
【図10】従来のフルイディック流量計の一部を示す縦
断正面図。
【図11】従来のフルイディック流量計で計測した場合
の交番圧力波を測定した結果を示す図。
【図12】従来のフルイディック流量計で測定した場合
の流量に対する器差を示す図。
【符号の説明】
15…ガス流出口体 17…フルイディック素子 23…流路本体 28…上流側流路 29…下流側流路 32…噴出ノズル 34a,34b…側壁 35…第2のターゲット 36…リターン壁 40…第1のターゲット 41…ターゲット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000116633 愛知時計電機株式会社 愛知県名古屋市熱田区千年1丁目2番70号 (71)出願人 000156813 関西ガスメータ株式会社 大阪府大阪市東成区東小橋2丁目10番16号 (71)出願人 000150109 株式会社竹中製作所 大阪府大阪市生野区中川西1丁目1番51号 (71)出願人 000222211 東洋ガスメーター株式会社 富山県新湊市本江2795番地 (72)発明者 温井 一光 神奈川県藤沢市みその台9−10 (72)発明者 酒井 克人 東京都葛飾区高砂3−2−7−123 (72)発明者 岡村 繁憲 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 佐藤 孝人 愛知県東海市新宝町507−2 東邦瓦斯株 式会社総合技術研究所内 (72)発明者 青木 利昭 東京都板橋区志村1丁目2番3号 株式会 社金門製作所中央研究所内 (72)発明者 一色 尚志 東京都板橋区志村1丁目2番3号 株式会 社金門製作所中央研究所内 (72)発明者 今崎 正成 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株 式会社金門製作所関西研究所内 (72)発明者 神田 廣一 愛知県名古屋市熱田区千年1丁目2番70号 愛知時計電機株式会社内 (72)発明者 澁谷 忠夫 大阪府大阪市東成区東小橋2丁目10番16号 関西ガスメータ株式会社内 (72)発明者 能登 雅弘 千葉県船橋市丸山町4−28−12 (72)発明者 水越 靖 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメー ター株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路を構成する流路本体と、この流路本
    体に設けられたフルイディック素子と、前記流路内に流
    体を噴出する噴出ノズルとを備え、前記噴出ノズルから
    前記流路内に噴出される流体の振動現象によって生じる
    交番圧力波を検出して流量を検出するフルイディック流
    量計において、前記フルイディック素子は前記噴出ノズ
    ルに対向した開口部を有し、その噴出ノズルよりも下流
    側流路に設けられたU字状のターゲットから構成したこ
    とを特徴とするフルイディック流量計。
  2. 【請求項2】 流路を構成する流路本体と、この流路本
    体に設けられたフルイディック素子と、前記流路内に流
    体を噴出する噴出ノズルとを備え、前記噴出ノズルから
    前記流路内に噴出される流体の振動現象によって生じる
    交番圧力波を検出して流量を検出するフルイディック流
    量計において、前記フルイディック素子は前記噴出ノズ
    ルに対向した開口部を有し、その噴出ノズルよりも下流
    側流路に設けられたU字状の第1のターゲットと、この
    第1のターゲットを挟んで両側に対称的に設けられた側
    壁と、前記第1のターゲットより下流側の中央部に設け
    られた第2のターゲットと、この第2のターゲットのさ
    らに下流側に設けられ、前記下流側流路の幅方向に延長
    したリターン壁と、このリターン壁の下流側に設けられ
    た流体出口とを具備したことを特徴とするフルイディッ
    ク流量計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110251136A (zh) * 2019-07-17 2019-09-20 苏州博锐智医疗科技有限公司 应用于肺功能检测的音频信号采集装置及检测肺功能的方法

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