JP3467095B2 - フルイディック流量計 - Google Patents

フルイディック流量計

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JP3467095B2
JP3467095B2 JP28086694A JP28086694A JP3467095B2 JP 3467095 B2 JP3467095 B2 JP 3467095B2 JP 28086694 A JP28086694 A JP 28086694A JP 28086694 A JP28086694 A JP 28086694A JP 3467095 B2 JP3467095 B2 JP 3467095B2
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雅弘 能登
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Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
Aichi Tokei Denki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、噴出ノズルから流路内
に噴出されるガス等の流体の振動現象によって生じる交
番圧力波を検出して流量を検出するフルイディック流量
計に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のフルイディック流量計は、例え
ば一般家庭等に設置されるものが知られている。このよ
うなフルイディック流量計は、流路の入口側に噴出ノズ
ルが設けられ、この噴出ノズルから流路内に流体を噴出
すると、コアンダ効果によって噴出流体は、例えば右側
の側壁に沿って流れる。この右側の側壁に流れた流体の
一部は帰還流体となり、この帰還流体の流体エネルギが
噴出流体に付与され、噴出流体が再び右側の側壁に沿っ
て流れるようになり、今度は左側の側壁に流れた流体の
一部が帰還流体となり、この帰還流体の流体エネルギが
噴出流体に付与され、噴出流体が再び右側の側壁に沿っ
て流れるようになる。
【0003】このとき、噴出ノズルから流路内に噴出さ
れる流体の振動現象によって交番圧力波が生じる。この
交番圧力波を圧力波センサによって検出し、この周波数
から流量を算出して流体の流量を検出している。
【0004】ところで、交番圧力波を生じさせるフルイ
ディック素子の形状は、従来、図9及び図10に示すよ
うになっていた。
【0005】すなわち、図9はフルイディック流量計の
全体を示し、11はケースである。このケース11は、
矩形箱状のケース本体12と、このケース本体12の開
口部を閉塞する蓋体(図示しない)とから構成されてい
る。
【0006】ケース本体12の下部にはガス流入口体1
4とガス流出口体15が並設され、上部には表示窓16
が設けられている。ケース11の内部における下部には
後述するフルイディック素子17及び遮断弁18が設置
され、上部には電池19、圧力スイッチ20、感震器2
1及び表示窓16に対向する積算表示基板22が設置さ
れている。
【0007】前記フルイディック素子17について説明
すると、23はダイキャスト等によって形成された流路
本体であり、この流路本体23の開口部をパッキングを
介して蓋体によって閉塞することにより、流路26が構
成されている。
【0008】この流路26は隔壁27によって区画さ
れ、上流側流路28は前記ガス流入口体14に連通し、
下流側流路29は前記ガス流出口体15に連通してい
る。上流側流路28の途中には弁座30が設けられ、こ
の弁座30には前記遮断弁18の弁体31が対向してい
る。すなわち、前記圧力スイッチ20、感震器21が異
常を感知したとき、遮断弁18によって流路26を遮断
することができるように構成されている。
【0009】前記流路本体23の隔壁27には図10に
示すように、噴出ノズル32が設けられている。この噴
出ノズル32は流路本体23の奥行き方向全体に亘って
開口するスリット状で、その長手方向の開口両側縁には
上流側流路28に突出する突出部32a,32bを有
し、ノズル通路長を延長させている。
【0010】この噴出ノズル32に対向する下流側流路
29には流体の流動方向切換安定化を図るための左右対
称に形成されたハート状の第1のターゲット33が設け
られている。この第1のターゲット33は、その上流側
が比較的大きな曲率半径を有する曲線で形成されるとも
に、下流側が下方に向けて凸となる鋭利な形状で構成さ
れている。この第1のターゲット33を挟んで両側には
側壁34a,34bが対称的に設けられている。
【0011】さらに、前記第1のターゲット33より下
流側に位置する中央部には第2のターゲット35が設け
られ、さらに下流側には下流側流路29の幅方向に延長
するリターン壁36が設けられている。そして、前記側
壁34a,34bの外側に帰還流路37a,37bが形
成され、リターン壁36の両端外側に排出流路38a,
38bが設けられている。
【0012】従って、前記噴出ノズル32から下流側流
路29に向かって流体が噴出されると、この噴出流体
は、ターゲット33の外形に沿って流れ、左右に振分け
られてコアンダ効果により、例えば右側の側壁34aの
内側に沿って流れる。
【0013】この右側の側壁34aに流れた流体の大部
分は排出流路38aに向かうが、一部は帰還流体とな
り、帰還流路37aに向かう。この帰還流体の流体エネ
ルギが噴出流体に付与され、噴出流体が左側の側壁34
bの内側に沿って流れるようになり、今度は左側の側壁
34bに流れた流体の一部が帰還流体となり、この帰還
流体の流体エネルギが噴出流体に付与され、噴出流体が
再び右側の側壁34aの内側に沿って流れるようにな
る。
【0014】このように、噴出ノズル32から下流側流
路29内に噴出される流体の振動現象によって交番圧力
波が生じるように構成され、この交番圧力波を噴出ノズ
ル32の出口近傍に設けられた圧力波センサ39a,3
9bによって検出し、これを図11に示すような電気信
号に変換してこの検出結果に基づいて流量測定を行って
いた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなフ
ルイディック流量計においては、フルイディック素子1
7を構成している部品が多く、これらの平面形状も複雑
なため、このフルイディック素子17を成形する金型や
製品の寸法管理が容易でないという問題があった。
【0016】また、フルイディック素子17を構成して
いる部品が多いため、流量計自体の小型化の要請に応え
ることができないという問題もあった。
【0017】さらに、第2のターゲット35の下流側に
下流側流路29の幅方向に延長するリターン壁36を設
けることから、噴出ノズル32からの噴出流体はリター
ン壁36に当たり、この壁を沿って下流側から上流側に
戻るため圧力損失が大きくなるという問題もあった。
【0018】そこで本発明は、フルイディック素子を成
形する金型や製品の寸法管理を容易に行うことができ、
また流量計自体の小型化を図ることができ、しかも圧力
損失を低減することができるフルイディック流量計を提
供しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、流路を構成する流路本体と、この流路本体に設けら
れたフルイディック素子と、流路内に流体を噴出する噴
出ノズルとを備え、噴出ノズルから流路内に噴出される
流体の振動現象によって生じる交番圧力波を検出して流
量を検出するフルイディック流量計において、噴出ノズ
ルの出口近傍に設けられ、流体の交番圧力波を検出する
交番圧力検出手段と、噴出ノズルより下流側流路に設け
られ、流体の流動方向の切換を安定化させるターゲット
と、このターゲットを挟んで両側に対称的に設けられ、
下流側流路の幅方向に延長したリターン側壁と、このリ
ターン側壁の下流側に設けられた流体出口とを設け、リ
ターン側壁は、噴出ノズルの出口近傍に向けて延出した
上流側端部と、ターゲットの下流側で対向し、この対向
部で流体出口への連通路を形成する下流側端部と、噴出
ノズルからの噴出流体の一部を下流側端部から上流側端
部まで交番圧力検出手段に向けて案内するとともに、噴
出ノズルからの噴出流体の一部を流体出口への連通路に
案内する流体案内部とを設けたものである。
【0020】請求項2記載の本発明は、ターゲットは、
その上流側に曲率半径が比較的小さい円弧状の上流側凹
部を有する請求項1記載のフルイディック流量計であ
る。
【0021】
【作用】このような構成の本発明においては、流量測定
を行う際、噴出ノズルから流路内に流体を噴出すると、
この噴出ノズルからの流体は、ターゲットの外形に沿っ
て流れ、コアンダ効果によって噴出流体は、例えば右側
のリターン側壁に沿って流れる。この右側のリターン側
壁に流れた流体の一部は帰還流体となり、この帰還流体
の流体エネルギが噴出流体に付与され、噴出流体が再び
右側のリターン側壁に沿って流れるようになり、今度は
左側のリターン側壁に流れた流体の一部が帰還流体とな
り、この帰還流体の流体エネルギが噴出流体に付与さ
れ、噴出流体が再び右側のリターン側壁に沿って流れ
る。これが繰返されて交番圧力波が生じるようになる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、本実施例においてフルイディック素子以外
の主要部は、図9に示す部分と同様であるため、フルイ
ディック流量計全体の説明は省略する。また、フルイデ
ィック素子のうち、図10に示す部分と同一部分には同
一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0023】図1は、フルイディック流量計のフルイデ
ィック素子を示す図で、23はダイキャスト等によって
形成された流路本体であり、この流路本体23の開口部
をパッキングを介して蓋体(図示しない)によって閉塞
することにより、流路26が構成されている。
【0024】この流路26は隔壁27によって区画され
ており、流路本体23の隔壁27には、噴出ノズル32
が設けられている。この噴出ノズル32は流路本体23
の奥行き方向全体に亘って開口するスリット状で、その
長手方向の開口両側縁には上流側流路28に突出する突
出部32a,32bを有し、ノズル通路長を延長させて
いる。
【0025】この噴出ノズル32に対向する下流側流路
29には流体の流動方向切換安定化を図るための左右対
称に形成されたU字状のターゲット40が設けられてい
る。具体的には、ターゲット40は、その上流側は比較
的小さな曲率半径を有する凹曲線で形成されるととも
に、下流側はその全体に亘って滑らかな凸曲線形状で形
成されている。
【0026】上記ターゲット40は、例えば上流側曲線
部41はその両側の突出部42a,42bの先端よりも
下部に中心が位置する円弧から構成するとともに、下流
側曲線部43は上流側曲線部41よりも大きい相似形の
円弧から構成し、両側の突出部42a,42bを上方に
延出して構成してもよく、また、上部曲線部は両側の突
出部の先端よりも上部に中心が位置する円弧から構成す
るとともに、下部曲線部は、上部曲線部よりも大きい相
似形の円弧から構成してもよい。
【0027】このターゲット40を挟んで両側にはリタ
ーン側壁45a,45bが対称的にターゲット40を覆
うように設けられている。これらリターン側壁45a,
45bは、下流側流路29の幅方向に延長して設けら
れ、その上流側端部46a,46bはそれぞれ噴出ノズ
ル32の出口近傍に向けて延出しており、下流側端部4
7a,47bはターゲット40の下流側で対向し、この
対向部で前記ガス流出口体15への連通路48を形成し
ている。
【0028】また、リターン側壁45a,45bのター
ゲット40側には、噴出ノズル32からの噴出流体の一
部を下流側端部47a,47bから上流側端部46a,
46bまで噴出ノズル32の出口近傍、すなわち圧力波
センサ39a,39bに向けて返すとともに、噴出ノズ
ル32からの噴出流体の一部を連通路48に案内する流
体案内面49a,49bが形成されている。
【0029】このような構成の本実施例においては、流
量測定を行う際、図1に示すように前記噴出ノズル32
から下流側流路29に向かって流体が噴出されると、こ
の噴出流体は、ターゲット40の外形に沿って流れ、左
右に振分けられる。そしてコアンダ効果により、例えば
図2(a)に示すように右側のリターン側壁45aの流
体案内面49aに沿って流れる。
【0030】そして、右側の流体案内面49aに流れた
流体の一部は下流側に向けて流れ、連通路48を通って
第1の排出流路38aに向かうが、一部は上流側に向か
う。そして、この上流側に向かった流体の大部分は第2
の排出流路50a,50bに向かうが、その一部は帰還
流体となり、帰還流路37aに向かう。この帰還流体の
流体エネルギが噴出流体に付与され、噴出流体が左側の
流体案内面49bに沿って流れるようになり、今度は図
2(b)に示すように左側の流体案内面49bに流れた
流体の一部が帰還流体となり、この帰還流体の流体エネ
ルギが噴出流体に付与され、噴出流体が再び右側の流体
案内面49aに沿って流れるようになる。
【0031】このように、噴出ノズル32から下流側流
路29内に噴出される流体の振動現象によって交番圧力
波が生じるようになり、この交番圧力波を圧力波センサ
39a,39bによって検出し、この検出結果に基づい
て流量を測定する。
【0032】このように、フルイディック素子17を簡
素化したため、すなわちターゲット40及びリターン側
壁45a,45bから構成するため、従来よりも部品点
数を減少させることができ、平面形状も単純化できる。
これにより、フルイディック素子17を成形する金型や
製品の寸法管理を容易に行うことができ、従ってコスト
低減を図ることもできる。また、流量計自体の小型化を
図ることもできる。具体的には例えば、従来よりも幅方
向に30%程度小さくすることができる。
【0033】さらに、フルイディック素子17が形成さ
れた流路本体23の平面形状は、ターゲット40とリタ
ーン側壁45a,45bとで流体の流れを構成している
ため、自由度のある設計が可能となる。
【0034】また、リターン側壁45a,45bの上流
側端部46a,46bを噴出ノズル32に向けて延出し
て形成するため、流体エネルギの伝達が滑らかに行わ
れ、帰還流体によるフィードバック効果を高めることが
できる。これにより、流体の振動現象によって生じた交
番圧力波の振幅をより大きくすることができ、周波数も
大きくなる。
【0035】このため、流量が少ないため交番圧力波の
振幅、周波数がともに小さくて、従来では計測できなか
った部分においても、計測可能な程度の振幅や周波数の
交番圧力波が生じるようになり、流量測定可能範囲を広
げることができる。
【0036】また、ターゲット33の上流側は、比較的
曲率半径が小さい円弧で構成しているため、帰還流体に
よるフィードバック効果をより一層高めることができ
る。これにより、流体の振動現象によって生じた交番圧
力波の振幅をより大きくすることができる。さらに、タ
ーゲット33の下流側は、円弧状をなすため、左右に振
分けられた流体は、従来のようなハート形状のターゲッ
ト33を使用した場合に比して、より滑らかに流れるよ
うになる。
【0037】これにより、リターン壁36からの帰還流
体の流体エネルギの伝達をさらに滑らかに行うことがで
き、流体の振動現象によって生じた交番圧力波の振幅を
さらに大きくすることができる。このため、最小流量の
測定範囲をさらに広くすることができる。
【0038】図3は、本実施例にかかるフルイディック
流量計で流量測定を行った場合の測定流量と実際に流れ
た流量との器差をグラフに表したものである。この測定
結果から明らかなように、最小流量測定範囲を図12に
示す従来の計測結果である1/40Qmax から1/70
Qmax まで大幅に広げることができる。また、例えば1
/20Qmax の流量を計測する際の交番圧力波の周波数
は、従来のフルイディック流量計で流量計測を行った場
合の周波数4.73Hzに対して、本実施例にかかるフ
ルイディック流量計で流量計測を行った場合の周波数は
5.048Hzと大きくなる。
【0039】また、本実施例にかかるフルイディック流
量計で流量計測を行った場合の交番圧力波のピーク間電
圧は、図4に示すように160.57mVとなり、図1
1に示す従来のフルイディック流量計で流量計測を行っ
た場合の交番圧力波のピーク間電圧75.46mVより
大きくなることがわかる。
【0040】また、従来は噴出ノズル32からの噴出流
体の圧力損失が大きくなるとの理由から噴出ノズル32
とターゲット33との距離を短くすることができなかっ
たが、本実施例においてはリターン側壁45a,45b
の下流側端部47a,47bをターゲット40の下流側
で対向させてこの対向部でガス流出口体15への連通路
48を形成することから、噴出流体の圧力損失を減少さ
せることができる。
【0041】これにより、噴出流体の圧力損失が増加す
ることなく、噴出ノズル32とターゲット40との距離
を短くすることもできる。従って、圧力損失を許容範囲
に抑制しつつ、流量測定可能範囲をさらに拡大すること
ができる。
【0042】なお、本実施例においては、リターン側壁
45a,45bの流体案内面49a,49bを円弧状に
形成し、外側面をL字状に形成するものについて述べた
が、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば図
5(a)に示すようにリターン側壁45a,45bの流
体案内面49a,49bのみならず、外側面をも全体を
円弧状に形成したものであってもよく、同図(b)に示
すようにリターン側壁45a,45bの流体案内面49
a,49b及び外側面を隅角部が小さい円弧状の矩形に
形成してもよい。
【0043】さらに、同図(c)に示すように、同図
(a)に示すリターン側壁45a,45bの下流側端部
47a,47bになるに連れて厚みが大きくなるように
形成してもよく、同図(d)に示すようにリターン側壁
45a,45bの流体案内面49a,49b及び外側面
を台形状に形成したものでもよい。このようにリターン
側壁45a,45bを形成しても上記同様の効果を奏す
ることができる。
【0044】また、本実施例においては、ターゲット4
0の上流側端部42a,42bを平面状にしたものにつ
いて述べたが、必ずしもこれに限定されるものではな
く、上流側端部を図5(a)に示すように両側に傾斜面
を有し、その先端がとがった形状のものでもよく、また
同図(b)に示すように上流側端部の両縁部を面取りし
たものであってもよい。さらに同図(c)に示すように
内側上縁部だけを面取りしたものでもよく、また同図
(d)に示すように外側上縁部だけを面取りしたもので
もよい。このようにすることによって、噴出ノズル32
からの噴出流体の流れをより滑らかにすることができ、
上流側端部に発生する渦を抑制することができる。これ
により、交番圧力波の雑音発生や、圧力損失を低減する
ことができる。 また、本実施例においては、ターゲッ
ト40の厚みが一定のものについて述べたが、必ずしも
これに限定されるものではなく、厚みが異なるものでも
よい。すなわち例えばターゲット40の上流側曲線部4
1の中心O1 に対して下流側曲線部43の中心O2 を下
流側にずらして形成した図6(a)に示すような形状の
ものであってもよい。またターゲット40の上流側曲線
部41の中心O3 に対して下流側曲線部43の中心O4
を下流側にずらして形成した同図(b)に示すような形
状のものであってもよい。さらに、同図(c)に示すよ
うに逆三角形の上辺部を削り、3つの円弧O5 ,O6 ,
O7 で上流側曲線部41を形成してもよい。
【0045】さらに、同図(d)に示すようなターゲッ
ト40を逆三角形状に形成したものでもよく、同図
(e)に示すように上流側曲線部41の大きな径の凸円
弧及び下流側の小さな径の凸円弧をずらして重ね合わ
せ、その共通接線で結んだ外側形状に形成したものでも
よく、また同図(f)に示すように流路の幅方向に延長
した矩形状に形成したものでもよい。また、同図(g)
に示すように、ターゲット40をハート形状にしたもの
でもよい。
【0046】また、本実施例においては、第1のターゲ
ット40の突出部42a,42bを平面状にしたものに
ついて述べたが、必ずしもこれに限定されるものではな
く、突出部42a,42bを図7(a)に示すように両
側に傾斜面を有し、その先端がとがった形状にしたもの
でもよく、また同図(b)に示すように突出部42a,
42bのそれぞれの両縁部を面取りしたものであっても
よい。
【0047】さらに同図(c)に示すように突出部42
a,42bの内側上縁部だけを面取りしたものでもよ
く、また同図(d)に示すように突出部42a,42b
の外側上縁部だけを面取りしたものでもよい。このよう
に構成することによって、噴出ノズル32からの噴出流
体の流れをより滑らかにすることができ、突出部42
a,42bに発生する渦を抑制することができる。これ
により、交番圧力波の雑音発生や、圧力損失を低減する
ことができる。
【0048】また、図8(a)に示すように突出部42
a,42bの全体を円弧状に加工したものであってもよ
く、また同図(b)に示すように突出部42a,42b
の両縁部を小さい半径の円弧状に加工したものであって
もよい。さらに同図(c)に示すように突出部42a,
42bの内側上縁部だけを小さい半径の円弧状に加工し
たものであってもよく、また同図(d)に示すように突
出部42a,42bの外側上縁部だけを小さい半径の円
弧状に加工したものであってよい。このようにすること
によって、噴出ノズル32からの噴出流体の流れをさら
に滑らかにすることができ、突出部42a,42bに発
生する渦をさらに抑制できる。これにより、交番圧力波
の雑音発生や、圧力損失をさらに低減することができ
る。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、フ
ルイディック素子を成形する金型や製品の寸法管理を容
易に行うことができ、また流量計自体の小型化を図るこ
とができ、しかも圧力損失を低減することができるフル
イディック流量計を提供できるものである。
【0050】また、圧力損失を許容範囲に抑制しつつ、
流体振動の発振力を強くすることができ、従って流量測
定可能範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるフルイディック流量計
の要部の縦断正面図。
【図2】同実施例における作用を説明する図。
【図3】同実施例にかかるフルイディック流量計で測定
した場合の流量に対する器差を示す図。
【図4】同実施例にかかるフルイディック流量計で測定
した場合の交番圧力波を測定した結果を示す図。
【図5】図1に示すリターン側壁の変形例を説明する
図。
【図6】図1に示す第1のターゲットの変形例を説明す
る図。
【図7】図1に示す第1のターゲットの変形例を説明す
る図。
【図8】図1に示す第1のターゲットの変形例を説明す
る図。
【図9】従来のフルイディック流量計の縦断正面図。
【図10】従来のフルイディック流量計の一部を示す縦
断正面図。
【図11】従来のフルイディック流量計で計測した場合
の交番圧力波を測定した結果を示す図。
【図12】従来のフルイディック流量計で測定した場合
の流量に対する器差を示す図。
【符号の説明】
15…ガス流出口体 17…フルイディック素子 23…流路本体 28…上流側流路 29…下流側流路 32…噴出ノズル 40…ターゲット 45a,45b…リターン側壁 46a,46b…上流側端部 47a,47b…下流側端部 48…連通路 49a,49b…流体案内部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 000116633 愛知時計電機株式会社 愛知県名古屋市熱田区千年1丁目2番70 号 (73)特許権者 000156813 関西ガスメータ株式会社 京都府京都市下京区中堂寺鍵田町10 (73)特許権者 000150109 株式会社竹中製作所 大阪府大阪市生野区中川西1丁目1番51 号 (73)特許権者 000222211 東洋ガスメーター株式会社 富山県新湊市本江2795番地 (72)発明者 温井 一光 神奈川県藤沢市みその台9−10 (72)発明者 酒井 克人 東京都葛飾区高砂3−2−7−123 (72)発明者 岡村 繁憲 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 佐藤 孝人 愛知県東海市新宝町507−2 東邦瓦斯 株式会社総合技術研究所内 (72)発明者 青木 利昭 東京都板橋区志村1丁目2番3号 株式 会社金門製作所中央研究所内 (72)発明者 一色 尚志 東京都板橋区志村1丁目2番3号 株式 会社金門製作所中央研究所内 (72)発明者 今崎 正成 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株式会社金門製作所関西研究所内 (72)発明者 神田 廣一 愛知県名古屋市熱田区千年1丁目2番70 号 愛知時計電機株式会社内 (72)発明者 澁谷 忠夫 大阪府大阪市東成区東小橋2丁目10番16 号 関西ガスメータ株式会社内 (72)発明者 能登 雅弘 千葉県船橋市丸山町4−28−12 (72)発明者 水越 靖 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメ ーター株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−58111(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/00 - 9/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路を構成する流路本体と、この流路本
    体に設けられたフルイディック素子と、前記流路内に流
    体を噴出する噴出ノズルとを備え、前記噴出ノズルから
    流路内に噴出される流体の振動現象によって生じる交番
    圧力波を検出して流量を検出するフルイディック流量計
    において、前記噴出ノズルの出口近傍に設けられ、流体
    の交番圧力波を検出する交番圧力検出手段と、前記噴出
    ノズルより下流側流路に設けられ、流体の流動方向の切
    換を安定化させるターゲットと、このターゲットを挟ん
    で両側に対称的に設けられ、下流側流路の幅方向に延長
    したリターン側壁と、このリターン側壁の下流側に設け
    られた流体出口とを設け、前記リターン側壁は、前記噴
    出ノズルの出口近傍に向けて延出した上流側端部と、前
    記ターゲットの下流側で対向し、この対向部で流体出口
    への連通路を形成する下流側端部と、前記噴出ノズルか
    らの噴出流体の一部を前記下流側端部から前記上流側端
    部まで前記交番圧力検出手段に向けて案内するととも
    に、前記噴出ノズルからの噴出流体の一部を流体出口へ
    の連通路に案内する流体案内部とを設けたことを特徴と
    するフルイディック流量計。
  2. 【請求項2】 前記ターゲットは、その上流側に曲率半
    径が比較的小さい円弧状の上流側凹部を有することを特
    徴とする請求項1記載のフルイディック流量計。
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