JPH08145359A - グロープラグ - Google Patents
グロープラグInfo
- Publication number
- JPH08145359A JPH08145359A JP28092194A JP28092194A JPH08145359A JP H08145359 A JPH08145359 A JP H08145359A JP 28092194 A JP28092194 A JP 28092194A JP 28092194 A JP28092194 A JP 28092194A JP H08145359 A JPH08145359 A JP H08145359A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glow plug
- holder
- expansion coefficient
- linear expansion
- alloy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Resistance Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ホルダーの加工性が容易で、かつ、グロープ
ラグ本体にホルダーをロウ付けする時にクラックの発生
の少ないグロープラグを提供する。 【構成】 窒化アルミニウム系焼結体によって形成され
ているグロープラグ本体1を保持するためのホルダー2
を、線膨張係数が4〜6×10-6/℃のタングステン合
金で形成する。
ラグ本体にホルダーをロウ付けする時にクラックの発生
の少ないグロープラグを提供する。 【構成】 窒化アルミニウム系焼結体によって形成され
ているグロープラグ本体1を保持するためのホルダー2
を、線膨張係数が4〜6×10-6/℃のタングステン合
金で形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックス焼結体製
の発熱部を備えたグロープラグに係り、特に、ホルダー
の加工性が容易で、かつ、グロープラグ本体とホルダー
とをロウ付けした時にクラックの発生の少ないグロープ
ラグに関する。
の発熱部を備えたグロープラグに係り、特に、ホルダー
の加工性が容易で、かつ、グロープラグ本体とホルダー
とをロウ付けした時にクラックの発生の少ないグロープ
ラグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、セラミックス焼結体製の
グロープラグに用いられている焼結体は、Si3N4
(窒化珪素)などの窒化物系セラミックスが多く、その
線膨張係数(3〜5×10-6/℃)も鉄鋼に比べると小
さい。従って、グロープラグの本体を保持するホルダー
には、線膨張係数の小さいコバールやFe−Ni合金が
用いられている。
グロープラグに用いられている焼結体は、Si3N4
(窒化珪素)などの窒化物系セラミックスが多く、その
線膨張係数(3〜5×10-6/℃)も鉄鋼に比べると小
さい。従って、グロープラグの本体を保持するホルダー
には、線膨張係数の小さいコバールやFe−Ni合金が
用いられている。
【0003】しかし、同合金は、図2のように、400
℃以上になると、線膨張係数がかなり大きくなり、ロウ
付け温度である800℃にもなると、鋼に近い10×1
0-6/℃に上昇する。そして、焼結体がAlN(窒化ア
ルミニウム)の場合には、ホルダーにコバールやFe−
Ni合金を用いると、グロープラグにロウ付けによるク
ラックが入り易い。
℃以上になると、線膨張係数がかなり大きくなり、ロウ
付け温度である800℃にもなると、鋼に近い10×1
0-6/℃に上昇する。そして、焼結体がAlN(窒化ア
ルミニウム)の場合には、ホルダーにコバールやFe−
Ni合金を用いると、グロープラグにロウ付けによるク
ラックが入り易い。
【0004】従って、焼結体がAlN(窒化アルミニウ
ム)の場合は、Cu(銅)やW(タングステン)製のホ
ルダーが用いられる。しかし、Cu(銅)製のホルダー
は、グロープラグのような高温度での使用に適さない
し、W(タングステン)製のホルダーは硬くて加工が容
易ではない。
ム)の場合は、Cu(銅)やW(タングステン)製のホ
ルダーが用いられる。しかし、Cu(銅)製のホルダー
は、グロープラグのような高温度での使用に適さない
し、W(タングステン)製のホルダーは硬くて加工が容
易ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題を解消するためになされたものであり、その目的
は、ホルダーの加工性が容易で、かつ、グロープラグ本
体にホルダーをロウ付けした時にクラックの発生の少な
いグロープラグを提供することにある。
な問題を解消するためになされたものであり、その目的
は、ホルダーの加工性が容易で、かつ、グロープラグ本
体にホルダーをロウ付けした時にクラックの発生の少な
いグロープラグを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、グ
ロープラグ本体が窒化アルミニウム系焼結体からなるグ
ロープラグにおいて、グロープラグ本体保持用のホルダ
ーを、線膨張係数が4〜6×10-6/℃のタングステン
合金で形成したことを特徴とするものである。ここで、
タングステン合金は、W−Ni系合金、W−Fe系合金
が好ましい。
ロープラグ本体が窒化アルミニウム系焼結体からなるグ
ロープラグにおいて、グロープラグ本体保持用のホルダ
ーを、線膨張係数が4〜6×10-6/℃のタングステン
合金で形成したことを特徴とするものである。ここで、
タングステン合金は、W−Ni系合金、W−Fe系合金
が好ましい。
【0007】なお、本発明において、AlN系焼結体と
しては、AlN焼結体の他、AlN−窒化ホウ素(B
N)焼結体等が挙げられ、そのAlN含有量は50重量
%以上のものが好ましい。
しては、AlN焼結体の他、AlN−窒化ホウ素(B
N)焼結体等が挙げられ、そのAlN含有量は50重量
%以上のものが好ましい。
【0008】
【作用】上記のように、プラグ本体保持用ホルダーを、
線膨張係数が4〜6×10-6/℃のタングステン合金で
形成することにより、W(タングステン)単体より加工
性が格段に容易になり、形状の複雑なホルダーでも作成
できる。更に、ホルダーの線膨張係数がAlN(窒化ア
ルミニウム)の5×10-6/℃に対して±1×10-6/
℃の範囲に収まるので、ロウ付けによる残留応力が大幅
に低減し、ロウ付けによるクラックの発生を解消でき
る。
線膨張係数が4〜6×10-6/℃のタングステン合金で
形成することにより、W(タングステン)単体より加工
性が格段に容易になり、形状の複雑なホルダーでも作成
できる。更に、ホルダーの線膨張係数がAlN(窒化ア
ルミニウム)の5×10-6/℃に対して±1×10-6/
℃の範囲に収まるので、ロウ付けによる残留応力が大幅
に低減し、ロウ付けによるクラックの発生を解消でき
る。
【0009】図1は、本発明に係るグロープラグの断面
図であり、グロープラグ本体1の基端側にある保持部1
aに嵌着させたホルダー2は、ロウ付け3aにより固着
されている。また、グロープラグ本体1の後端部1bに
は、キャップ4がロウ付け3bにより固着されている。
一方、グロープラグ本体1の先端部1cには、タングス
テン箔製の発熱体5が埋設され、そのリード線の1つ6
aは、ホルダー固定用のロウ付け部3aに達し、他の1
つ6bはキャップ固定用のロウ付け部3bに達してい
る。
図であり、グロープラグ本体1の基端側にある保持部1
aに嵌着させたホルダー2は、ロウ付け3aにより固着
されている。また、グロープラグ本体1の後端部1bに
は、キャップ4がロウ付け3bにより固着されている。
一方、グロープラグ本体1の先端部1cには、タングス
テン箔製の発熱体5が埋設され、そのリード線の1つ6
aは、ホルダー固定用のロウ付け部3aに達し、他の1
つ6bはキャップ固定用のロウ付け部3bに達してい
る。
【0010】また、グロープラグ本体1は、AlN(窒
化アルミニウム焼結体)で形成されている。特に、その
先端部1cは、CVD法によりSiC(炭化珪素)被膜
7で覆われている。また、ホルダー2は、W−Ni系合
金やW−Fe系合金など、線膨張係数が4〜6×10-6
1/℃のタングステン合金で形成されている。
化アルミニウム焼結体)で形成されている。特に、その
先端部1cは、CVD法によりSiC(炭化珪素)被膜
7で覆われている。また、ホルダー2は、W−Ni系合
金やW−Fe系合金など、線膨張係数が4〜6×10-6
1/℃のタングステン合金で形成されている。
【0011】従って、タングステン単体に比べて加工が
容易であるのみならず、線膨張係数が5×10-61/℃
のプラグ本体1にロウ付けしても残留応力が大幅に低減
でき、ロウ付けによるクラックの発生が解消できる。
容易であるのみならず、線膨張係数が5×10-61/℃
のプラグ本体1にロウ付けしても残留応力が大幅に低減
でき、ロウ付けによるクラックの発生が解消できる。
【0012】
【実施例】図1に示すグロープラグを作製した。そし
て、ホルダーの材質を変えてホルダー加工性、ロウ付け
後の外観、断面状況を比較した結果を表1に示す。
て、ホルダーの材質を変えてホルダー加工性、ロウ付け
後の外観、断面状況を比較した結果を表1に示す。
【0013】
【表1】 この表1からホルダーの材質をタングステン合金にする
と、ホルダーの加工性が容易になると共に、ロウ付けに
よるクラックの発生も無いことが分かる。
と、ホルダーの加工性が容易になると共に、ロウ付けに
よるクラックの発生も無いことが分かる。
【0014】なお、各ホルダー材質の線膨張係数及び組
成については表2に示した。一方、グロープラグ本体
は、AlN(窒化アルミニウム)製を使用し、その線膨
張係数は5.1×10-61/℃であった。
成については表2に示した。一方、グロープラグ本体
は、AlN(窒化アルミニウム)製を使用し、その線膨
張係数は5.1×10-61/℃であった。
【0015】
【表2】
【0016】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、ホルダ
ーの加工性が容易になるばかりでなく、ホルダーをグロ
ープラグ本体にロウ付けすることによるクラックの発生
も少なくなる。
ーの加工性が容易になるばかりでなく、ホルダーをグロ
ープラグ本体にロウ付けすることによるクラックの発生
も少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグロープラグの断面図である。
【図2】各種ホルダー金属の線膨脹係数と温度との関係
を示す図である。
を示す図である。
1 グロープラグ本体 2 ホルダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 嘉正 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造船 株式会社玉野事業所内
Claims (3)
- 【請求項1】 グロープラグ本体が窒化アルミニウム系
焼結体からなるグロープラグにおいて、グロープラグ本
体保持用のホルダーを、線膨張係数が4〜6×10-6/
℃のタングステン合金で形成してなるグロープラグ。 - 【請求項2】 タングステン合金がW−Ni系合金であ
る請求項1記載のグロープラグ。 - 【請求項3】 タングステン合金がW−Fe系合金であ
る請求項1記載のグロープラグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28092194A JPH08145359A (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | グロープラグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28092194A JPH08145359A (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | グロープラグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08145359A true JPH08145359A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=17631793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28092194A Withdrawn JPH08145359A (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | グロープラグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08145359A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009085588A (ja) * | 2007-09-29 | 2009-04-23 | Man Diesel Se | ガス機関、ガソリン機関あるいはディーゼル機関における燃料・空気混合気のための点火装置 |
-
1994
- 1994-11-15 JP JP28092194A patent/JPH08145359A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009085588A (ja) * | 2007-09-29 | 2009-04-23 | Man Diesel Se | ガス機関、ガソリン機関あるいはディーゼル機関における燃料・空気混合気のための点火装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |