JPH08144676A - ロックビット - Google Patents

ロックビット

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JPH08144676A
JPH08144676A JP6290221A JP29022194A JPH08144676A JP H08144676 A JPH08144676 A JP H08144676A JP 6290221 A JP6290221 A JP 6290221A JP 29022194 A JP29022194 A JP 29022194A JP H08144676 A JPH08144676 A JP H08144676A
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猛 林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】穿設する孔の内壁面を穿削するボタンチップが
脱落しても、穿設する孔の内径を所定の寸法に仕上げる
ことができるようにする。 【構成】本発明のロックビット110においては、ボデ
ー10の頭部10Aに植設されて、穿設する孔の内壁面
を穿削する第1のボタンチップ21の軸線C方向後方
に、前記第1のボタンチップ21が前記頭部10Aから
脱落したときに前記内壁面を穿削する第2のボタンチッ
プ22が植設されている。これにより第1のボタンチッ
プ21が脱落すると第2のボタンチップ22が第1のボ
タンチップ21に替わって穿設する孔の内壁面を穿削す
るので、頭部10Aが摩耗して第1のボタンチップ21
が脱落しても、穿設する孔の内径を所定の寸法に仕上げ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば岩盤等に発破用
の孔を穿設するロックビットに関し、より詳しくはボデ
ーに多数のボタンチップを植設してなるロックビットに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図6に示すように、岩盤5に発破
を仕掛けるための孔6を穿設するためにロックビット1
が用いられている。このようなロックビットの内には、
図7に示すように鋼製のボデー2の頭部3に超硬合金製
の多数のボタンチップ4を植設したものがある。(特公
昭45−10401号公報参照) そして、このように構成されているロックビット1に、
軸線方向の打撃力および軸線回りの回転力を加えること
によりボタンチップ4が岩盤5を破砕し、もって発破を
仕掛ける孔6を穿設することができるようにされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ロックビット1においては、孔6を穿設する際に生じる
岩屑が孔6の内壁面6aとボデー2との間に入り込み、
あたかもボデー2を研削するかのように作用してボデー
2を徐々に摩耗させてしまう。これに対して超硬合金製
のボタンチップ4は容易に摩耗することが無いから、ボ
デー2が次第に摩耗するにつれてボタンチップ4がボデ
ー2から脱落し、ロックビット1の機能が徐々に低下し
てしまう。特に、ボデー2の頭部3の半径方向に最も外
側の部分に植設されている複数のボタンチップ7は、孔
6を所定の内径寸法に仕上げる上で最も重要であるが、
従来のロックビット1においてはこれらのボタンチップ
7の内のいくつかが脱落してしまうと、もはや孔6の内
径を所定の寸法に仕上げることができなくなるという問
題を有している。
【0004】そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、穿設す
る孔の内壁面を穿削する複数のボタンチップの内のいく
つかが脱落しても、穿設する孔の内径を所定の寸法に仕
上げることができるロックビットを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明
の、ボデーに多数のボタンチップを植設してなるロック
ビットであって、穿設する孔の内壁面を穿削する第1の
ボタンチップの軸線方向後ろ側に、前記第1のボタンチ
ップがボデーから脱落したときに前記内壁面を穿削する
第2のボタンチップが植設されていることを特徴とする
ロックビットによって達成することができる。
【0006】
【作用】本発明のロックビットにおいては、第1のボタ
ンチップが脱落すると第2のボタンチップが第1のボタ
ンチップに替わって穿設する孔の内壁面を穿削するの
で、ボデーが摩耗して第1のボタンチップがボデーから
脱落しても、穿設する孔の内径を所定の寸法に仕上げる
ことができる。
【0007】
【実施例】本発明に係るロックビットの1実施例を、以
下に図面に基づいて詳細に説明する。ここで図1は本発
明に係るロックビットの半断面側面図、図2は図1に示
すロックビットの要部を拡大して示す断面図、図3は第
一のボタンチップが脱落した状態における第2のボタン
チップの作動を説明する要部拡大断面図、図4は本発明
に係る実施例2のロックビットの第1のボタンチップと
第2のボタンチップの半径方向の位置関係を説明する要
部拡大断面図である。
【0008】実施例1 図1に示すように、本実施例1のロックビット110は
略円盤状の大径の頭部10Aと略円柱状の小径の軸部1
0Bとから構成されている。
【0009】前記頭部10Aの軸線方向前側の面10C
には、岩盤を破砕する超硬合金製の多数のボタンチップ
11が植設されている。また、前記頭部10Aの最も半
径方向外側の外周面10Dには、前記ボタンチップ11
により破砕された岩屑を排出するための排出溝12が周
方向に等間隔に凹設されているとともに、前記前面10
Cには前記頭部10Aの中心から半径方向外側に延びて
前記溝12に連通する凹溝13が凹設されている。
【0010】前記軸部10Bには、このロックビット1
10の軸線C回りの回転力が伝達されるスプライン16
が形成されている。また、前記軸部10Bと前記頭部1
0Aとの境界部分には前記軸線Cに対して垂直に延びる
平坦面10Eが形成されており、このロックビット11
0に対して軸線方向に加えられる打撃力を受けるように
されている。
【0011】前記軸部10Bには、軸線方向に延びる高
圧空気供給孔14が穿設されているとともに、この高圧
空気供給孔14の先端部と前記凹溝13とを連通させる
貫通孔15が前記頭部10Aに貫設されている。これに
より、図示されない配管を介して前記高圧空気供給孔1
4中に高圧空気を供給すると、高圧空気は前記貫通孔1
5を介して前記凹溝13内に吹き出すから、ボタンチッ
プ11によって破砕された岩屑は高圧空気の流れに乗せ
られ、前記排出溝12を介して前記頭部10Aの軸線方
向後方側に排出される。
【0012】次に、本実施例のロックビット110の特
徴部分について、図1から図3を用いて説明する。図2
に要部を拡大して示すように、前記頭部10Aに植設さ
れている多数のボタンチップ11の内、最も半径方向外
側に植設されている第1のボタンチップ21に対して前
記軸線Cの後方には、第2のボタンチップ22が植設さ
れている。そして、前記第1のボタンチップ21および
第2のボタンチップ22の軸線Cに対する半径方向の距
離はともにLとされている。なお、本実施例において
は、図2に示すように第1のボタンチップ21および第
2のボタンチップ22は、それぞれ軸線Cに対する傾斜
角θが30°から60度の範囲に設定されている。ま
た、図1に側面視として示すように、第1のボタンチッ
プ21および第2のボタンチップ22は前記頭部10A
に周方向の位置がずれるように植設されている。さら
に、第2のボタンチップ22は、前記頭部10Aの外周
面10Dに穿設されている孔23に内嵌するように埋設
されている。
【0013】これにより、本実施例のロックビット11
0を用いて岩盤に孔を穿設すると、やがて頭部10Aが
摩耗して図3に示すように第1のボタンチップ21が脱
落してしまうが、頭部10Aが摩耗することにより第2
のボタンチップ22が次第に露出させられて、第1のボ
タンチップ21に替わって岩盤を穿削する。この時、前
述のように、前記第1のボタンチップ21および第2の
ボタンチップ22の軸線Cに対する距離はともにLとさ
れているので、第1のボタンチップ21によって穿削さ
れる孔6の内径と、第2のボタンチップ22によって穿
削される孔6の内径とが等しくなる。
【0014】すなわち、本実施例のロックビット110
によれば、頭部10Aが次第に摩耗して第1のボタンチ
ップ21が脱落しても、第2のボタンチップ22が第1
のボタンチップ21に替わって孔6の内壁面6aを穿削
するので、孔6の内径寸法が変化することが無く、もっ
て穿設する孔6の内径を所定の寸法に仕上げることがで
きる。さらに、第1のボタンチップ21が脱落するまで
は、第2のボタンチップ22が頭部10Aを補強するこ
ととなるので、頭部10Aの摩耗が遅らせられて第1の
ボタンチップ21が脱落するまでの時間を延長すること
ができる。
【0015】実施例2 本実施例2のロックビットは、上述した実施例1のロッ
クビット110における第1のボタンチップ21と第2
のボタンチップ22の半径方向の位置関係を変更したも
のである。すなわち、図4に示すように、本実施例2の
ロックビット120においては、第2のボタンチップ2
2は第1のボタンチップ21に対して0〜1.8ミリメ
ートルの範囲で半径方向内側に植設されている。これに
より、硬い岩石に孔を穿設する場合にも、第2のボタン
チップ22の摩耗を防止することができるばかりでな
く、穿設する孔の内径を確保することができる。これに
対して、第2のボタンチップ22を第1のボタンチップ
21に対して1.8ミリメートルを越えて半径方向内側
に植設した場合には、穿設する孔の内径を確保すること
ができない。また、第2のボタンチップ22を第1のボ
タンチップ21に対して半径方向外側に植設した場合に
は、第2のボタンチップ22が摩耗して好ましくない。
【0016】なお、本発明のロックビットは、上述した
実施例によって限定されるものではなく、例えば第2の
ボタンチップ22のボデー10の軸線に対する傾斜角θ
を、第1のボタンチップのそれと異ならせたりする等、
本発明の主旨に基づいて種々の変更が可能であることは
言うまでもない。
【0017】
【発明の効果】すなわち、本発明のロックビットは、ボ
デーに多数のボタンチップを植設してなるロックビット
であって、穿設する孔の内壁面を穿削する第1のボタン
チップの軸線方向後方に、前記第1のボタンチップがボ
デーから脱落したときに前記内壁面を穿削する第2のボ
タンチップを植設したものであるから、第1のボタンチ
ップが脱落すると第2のボタンチップが第1のボタンチ
ップに替わって穿設する孔の内壁面を穿削するので、ボ
デーが摩耗して第1のボタンチップがボデーから脱落し
ても、穿設する孔の内径を所定の寸法に仕上げることが
できる。これにより、第1のボタンチップの脱落を懸念
してロックビットを定期的に交換する必要を無くすこと
ができるばかりでなく、第1のボタンチップの脱落によ
って内径が小さく穿設された孔を所定の内径に仕上げる
ために孔を再度穿削する作業を省略することができるの
で、岩盤に孔を穿設する作業を効率よく行うことができ
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1のロックビットの半断面
側面図である。
【図2】図1に示すロックビットの要部を拡大して示す
断面図である。
【図3】第1のボタンチップが脱落した状態における第
2のボタンチップの作動を説明する要部拡大断面図であ
る。
【図4】本発明に係る実施例2のロックビットの第1の
ボタンチップと第2のボタンチップの半径方向の位置関
係を説明する要部拡大断面図である。
【図5】従来のロックビットの作動を説明する部分断面
側面図である。
【図6】従来のロックビットの頭部を拡大して示す側面
図である。
【符号の説明】
C ボデー軸線 L 半径方向距離 θ ボタンチップの傾斜角 1 従来のロックビット 2 ボデー 3 頭部 4 ボタンチップ 5 岩盤 6 孔 10 ボデー 10A 頭部 10B 軸部 10C 前面 10D 外周面 10E 平坦面 11 ボタンチップ 12 排出溝 13 凹溝 14 高圧空気供給孔 15 貫通孔 16 スプライン 21 第1のボタンチップ 22 第2のボタンチップ 23 ボタンチップ埋設孔 110 本発明に係る実施例1のロックビット 120 本発明に係る実施例2のロックビット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボデーに多数のボタンチップを植設してな
    るロックビットにおいて、穿設する孔の内壁面を穿削す
    る第1のボタンチップに対して前記ボデーの軸線方向後
    方に、前記第1のボタンチップがボデーから脱落したと
    きに前記内壁面を穿削する第2のボタンチップが前記ボ
    デーに植設されていることを特徴とするロックビット。
  2. 【請求項2】前記第1のボタンチップおよび前記第2の
    ボタンチップが、周方向に位置をずらした状態で前記ボ
    デーに植設されていることを特徴とする請求項1に記載
    のロックビット。
  3. 【請求項3】前記第2のボタンチップの直径が、前記第
    1のボタンチップの直径の85%〜105%の範囲に設
    定されていることを特徴とする請求項1または2に記載
    のロックビット。
  4. 【請求項4】前記ボデーの軸線と前記第2のボタンチッ
    プとの半径方向の距離が、前記軸線と前記第1のボタン
    チップとの半径方向の距離に対して、0〜−1.8ミリ
    メートルとされていることを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載のロックビット。
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