JP2002256789A - 掘削ビット - Google Patents

掘削ビット

Info

Publication number
JP2002256789A
JP2002256789A JP2001052707A JP2001052707A JP2002256789A JP 2002256789 A JP2002256789 A JP 2002256789A JP 2001052707 A JP2001052707 A JP 2001052707A JP 2001052707 A JP2001052707 A JP 2001052707A JP 2002256789 A JP2002256789 A JP 2002256789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner peripheral
peripheral portion
diameter
excavation
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001052707A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4061849B2 (ja
Inventor
Takeshi Hayashi
猛 林
Kimiya Hisada
仁也 久田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2001052707A priority Critical patent/JP4061849B2/ja
Publication of JP2002256789A publication Critical patent/JP2002256789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4061849B2 publication Critical patent/JP4061849B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削部2の損耗の均一化を促すことによって
ビット寿命の延長を図るとともに、伝達される動力によ
り効率的な掘削を行うことが可能な掘削ビットを提供す
る。 【解決手段】 動力伝達手段7の先端に取り付けられる
取付部3が後端側に設けられるとともに、先端側には動
力伝達手段7から伝達された動力によって掘削を行う掘
削部2が設けられた掘削ビットであって、掘削部2にお
いて、その内周部9を外周部8よりも、掘削部2のゲー
ジ径Gに対して突出量t=0.02×G〜0.07×G
で先端側に一段突出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンマーや掘削ロ
ッドのような動力伝達手段の先端に取り付けられて動力
を受け、この動力によってその先端側に設けられた掘削
部により掘削を行う掘削ビットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の掘削ビットとしては、例えば後
端側に軸状の取付部が設けられるとともに先端側には多
数の硬質チップが植設された円盤状の掘削部が設けら
れ、動力伝達手段としてのDTH(ダウンザホール)ハ
ンマーの先端部に設けられた略円筒状の嵌合部内周に上
記取付部が嵌合することによってDTHハンマーの先端
に取り付けられて、このDTHハンマーから伝達される
動力(回転打撃力)により地盤等を掘削する、いわゆる
DTHビットが知られている。また、掘削ロッドの先端
に取り付けられる掘削ビットとしては、底部外面にやは
り硬質チップが植設されて掘削部が設けられた概略有底
円筒状のビット本体を有し、その円筒部内周の取付穴が
取付部とされて上記掘削ロッドの先端部が螺合・当接さ
れ、この掘削ロッドを介して伝達される動力(やはり回
転打撃力)により掘削を行うものも、一般的に知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
掘削ビットで掘削を行う場合には、上記掘削部において
外周側の方が内周側よりも掘削量が多くなるため上記硬
質チップの摩耗などの損耗の進行が大きく、通常は内周
側の硬質チップが未だ使用可能であるにも拘わらず、外
周側の硬質チップの寿命で当該掘削ビットの寿命が決定
されてしまうという問題があった。また、動力伝達手段
としての上記ハンマーや掘削ロッドの打撃面の径は、上
記掘削部の外径(ゲージ径)よりも小さく、このため伝
達された打撃力が掘削部の外周側まで十分に伝播せず、
掘削速度が制限されるなど効率的な掘削が阻害されると
いう問題もあった。
【0004】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、掘削部の損耗の均一化を促すことによってビ
ット寿命の延長を図るとともに、伝達される動力により
効率的な掘削を行うことが可能な掘削ビットを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、動力伝達手
段の先端に取り付けられる取付部が後端側に設けられる
とともに、先端側には上記動力伝達手段から伝達された
動力によって掘削を行う掘削部が設けられた掘削ビット
であって、上記掘削部において、その内周部を、段差部
を介して外周部より一段先端側に突出させ、この段差部
による突出量tを当該掘削部のゲージ径Gに対して突出
量t=0.02×G〜0.07×Gの範囲としたことを
特徴とする。従って、このような掘削ビットにおいて
は、掘削部の内周部が先端側に一段突出させられている
ことにより、この突出した内周部が外周部よりも先行し
て掘削を行い、これによって崩壊しやすくなった地盤等
を掘削部の外周側が掘り広げるようにして削孔が形成さ
れることとなるので、動力伝達手段から伝達された掘削
部の内周側に集中する動力によって効率的な先行掘削を
行うことができる一方、掘削部の外周部への負荷を低減
して内周部との損耗の均一化を図ることができる。ただ
し、この掘削部の内周部が外周部よりも突出する突出量
tが該掘削部の大きさ、すなわちゲージ径Gに対して小
さすぎると、内周部が外周部に対して十分に先行せずに
上述の作用効果が確実に奏功されず、逆にこの突出量t
が大きすぎると、先行する内周部への負荷が大きくなり
すぎて却って損耗が不均一となるおそれが生じるので、
この突出量tはゲージ径Gに対してt=0.02×G〜
0.07×Gとされる。
【0006】また、掘削部の突出した内周部の外径H
は、上記掘削部のゲージ径Gに対してH=0.50×G
〜0.80×Gの範囲とされるのが望ましく、これより
も内周部の外径Hが大きいと、先行して掘削される削孔
の径も大きくなって内周部の外周側での損耗が著しくな
ることにより却ってビット寿命の短縮を招くおそれがあ
り、逆にこの内周部の外径Hが上記範囲よりも小さい
と、外周部への負荷が十分に低減されずにやはり上述の
作用効果が十分得られなくなるおそれがある。さらに、
より具体的には、当該掘削ビットが上述したDTHビッ
トである場合にように、上記動力伝達手段が、先端部に
略円筒状の嵌合部を有するハンマーであって、上記取付
部が、この嵌合部の内周に嵌合可能な軸状とされるとき
には、上記掘削部の突出した内周部の外径Hは、上記嵌
合部の外径と略等しくされるのが望ましく、一方、当該
掘削ビットが掘削ロッドに取り付けられる場合であっ
て、すなわち上記動力伝達手段が、先端部に雄ねじ部ま
たは雌ねじ部が形成された掘削ロッドであって、上記取
付部は、この掘削ロッドの雄ねじ部または雌ねじ部に螺
合する雌ねじ部または雄ねじ部と、上記掘削ロッドの先
端部が当接可能な当接部とを備えたものであるときに
は、上記掘削部の突出した内周部の外径Hは、この当接
部の径と略等しくされるのが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明を上述
のDTHビットに適用した場合の一実施形態を示すもの
である。本実施形態においてビット本体1は、先端側に
向かうに従い外径が段階的に拡径する軸線Oを中心とし
た概略多段円柱状をなし、その先端部は円盤状とされて
いて、この先端部の先端面に掘削部2が設けられるとと
もに、後端側は軸状とされて取付部3とされている。こ
こで、この取付部3は、さらに最後端側の小径のシャン
ク部4とその先端側の一段拡径した係合部5とから構成
されており、この係合部5の外周には、上記軸線Oに平
行に延びる凹溝5Aが周方向に等間隔に複数形成されて
いる。そして、この取付部3には、円筒状の嵌合部6が
先端部に形成されたハンマー7が動力伝達手段としてこ
の嵌合部6を嵌合させて取り付けられ、この嵌合部6の
内周に形成された複数の突条6A…が上記凹溝5A…と
係合することにより、ハンマー7からビット本体1に上
記軸線O回りの回転力が与えられるとともに、取付部3
の後端面すなわち上記シャンク部4の後端面4Aには、
ハンマー7から軸線O方向先端側に向けて打撃力が与え
られる。
【0008】一方、ビット本体1の円盤状の先端部に設
けられる上記掘削部2においては、その外周部8が、内
周側に向かうに従い段階的に傾斜が緩やかになる複数の
円錐面状の傾斜部8A…によって先端側に隆起するよう
に形成されるとともに、内周部9は、軸線Oに略平行に
延びる段差部9Aを介してこの外周部8よりも一段先端
側に略円板状に突出するように当該掘削部2と一体に形
成されていて、この段差部9Aによる内周部9の突出量
tは、当該掘削部2の外径すなわちゲージ径Gに対して
0.02×G〜0.07×Gの大きさとされている。ま
た、この段差部9Aによって突出した内周部9の外径H
は、上記ゲージ径Gに対して0.50×G〜0.80×
Gの範囲とされていて、特に本実施形態では上記ハンマ
ー7先端部の円筒状の嵌合部6の外径Dと略等しくされ
ている。なお、上記内周部9の段差部9Aよりも内周側
は、内周側に向けて2段の傾斜部9Bを介してさらに隆
起した後、軸線Oに垂直な円環状の平坦部9Cを経て傾
斜部9Dにより後端側に陥没し、軸線Oの周りの中心部
で再び軸線Oに垂直な平坦部9Eとなるように形成され
ている。そして、この掘削部2の上記段差部9Aを除い
た、外周部8の傾斜部8A…、内周部9の傾斜部9B,
9Dおよび平坦部9C,9Eには、超硬合金等の硬質合
金よりなるボタン状のチップ10が多数植設されてい
て、これらのチップ10…によって掘削が行われる。
【0009】また、この内周部9の上記傾斜部9Bから
外周部8を渡って掘削部2の外周にかけては、軸線Oか
ら放射状に複数条(本実施形態では3条)の凹溝11A
…が周方向に等間隔に形成されるとともに、これらの凹
溝11A…の間には、内周部9の上記平坦面9Cの外周
縁からやはり掘削部2の外周にかけて、凹溝11A…と
同数の複数条(やはり本実施形態では3条)の凹溝11
B…が、周方向に凹溝11A…と交互かつ等間隔になる
ように放射状に形成されている。さらに、この掘削部2
の外周には、これら凹溝11A…,11B…の外周端に
それぞれ連通するようにして、軸線Oに平行に後端側に
延びる複数条(本実施形態では6条)の凹溝12…が周
方向に等間隔に形成されており、掘削時に掘削部2によ
って生成されたくり粉(ズリ)が、上記凹溝11A…,
11B…から凹溝12…を介して後端側に排出されるよ
うになされている。さらにまた、当該ビット本体1の上
記取付部3から掘削部2にかけては、軸線Oに沿って噴
出孔13が形成されており、この噴出孔13は掘削部2
内において3つに分岐してそれぞれ上記凹溝11A…の
内周側に開口させられており、上記ハンマー7側からフ
ットバルブ14を介して供給される圧縮空気が、この噴
出孔13から掘削部2の先端側に噴出されて、上記くり
粉を効率的に排出可能とされている。
【0010】従って、このように構成された掘削ビット
においては、その掘削部2の内周部9が外周部8よりも
上記突出量tだけ先端側に突出しているため、掘削の際
にはまずこの内周部9が先行して削孔を形成し、これに
よって崩落しやすくなった地盤を後続する外周部8が直
ぐに崩して掘削するとともに、先行する内周部9が掘削
する地盤も掘削しやすくしてゆくような形態となる。し
かも、シャンク部4の後端面4Aに与えられるハンマー
7からの打撃力は、掘削部2においてその内周部9に集
中するように伝播するから、上記構成の掘削ビットによ
れば効率的な掘削を行うことが可能となる。その一方
で、掘削量が多くなる外周部8では、そのチップ10…
に作用する負荷の低減を図ることができて摩耗等による
損耗を抑えることができるので、内周部9のチップ10
…との寿命の均一化を図って、掘削部2に植設されたす
べてのチップ10…が均等に摩耗するまで当該掘削ビッ
トの寿命を延長することができる。
【0011】さらに、この内周部9の突出量tは、掘削
部2のゲージ径Gに対してt=0.02×G〜0.07
×Gの範囲とされており、上述のような効率的な掘削を
図りつつも、確実にチップ10…の損耗等を均一化する
ことができる。すなわち、この突出量tがゲージ径Gに
対して0.02×Gを下回るほど小さいと、掘削部2の
内外周部9,8が平坦に近くなり、上述の内周部9によ
る先行掘削によって外周部8の損耗を十分に抑制するこ
とができなくなり、逆に突出量tが0.07×Gを上回
るほど大きいと、内周部9だけがその外径Hに応じた径
の削孔を形成するのと変わらなくなり、この内周部9に
おいてチップ10の損耗が著しくなって却ってビット寿
命が損なわれるおそれがある。
【0012】また、本実施形態では、この突出する内周
部9の外径Hが上記ゲージ径Gに対して0.50×G〜
0.80×Gの範囲とされており、これによっても効率
的な掘削とチップ10…の損耗の均一化とを図ることが
できる。すなわち、この内周部9の外径Hがゲージ径G
に対して0.50×Gを下回るほど小さいと、この内周
部9によって先行掘削される削孔の径も小さくなって地
盤が崩落しやすくなる部分も小さくなり、外周部8の特
に掘削量が多い外周側のチップ10…の損耗を確実に抑
えることができなくなるおそれがある一方、逆に外径H
がゲージ径Gに対して0.80×Gを上回るほど大きい
と、内周部9の外周側のチップ10…のの掘削量が多く
なって負荷が増大し、このチップ10…の損耗によりビ
ット寿命が却って短縮されてしまうおそれが生じる。
【0013】さらに、本実施形態では、この掘削ビット
が、動力伝達手段としてのハンマー7の先端部に設けら
れる円筒状の嵌合部6に嵌合可能な軸状の取付部3を備
えたDTHビットであって、その掘削部2の突出した内
周部8の上記外径Hが、この嵌合部6の外径Dとも略等
しくされている。しかるに、このようなDTHビットで
は、上記取付部3後端のシャンク部4の後端面4Aに与
えられる打撃力は、取付部3が軸状であってその長さが
長く、またビット本体1が先端側に向けて拡径している
こととも相俟って、先端側に向けて外周側に拡散しなが
ら伝播することとなり、掘削部2の先端面における拡散
範囲は、取付部3が嵌合したハンマー7の嵌合部6の外
径Dと概ね等しくなる。従って、このハンマー7の嵌合
部6の外径Dに合わせて突出する内周部9の外径Hを設
定することにより、上記打撃力を有効に先行掘削に利用
して一層効率的な掘削を図ることができるのである。た
だし、この内周部9の外径Hは、厳密に嵌合部6の外径
Dと等しくされる必要はなく、例えば外径Hが外径Dに
対して0.7×D〜1.3×Dの範囲内にあればよい。
【0014】次に、図3ないし図5は、本発明を、図示
されない動力伝達手段としての掘削ロッドの先端に取り
付けられる掘削ビットに適用した場合の一実施形態を示
すものである。本実施形態において、そのビット本体2
1は軸線Oを中心とした外形略有底円筒状をなしてい
て、このビット本体21の後端側の円筒部分の内周部は
上記掘削ロッドの先端部が取り付けられる取付穴22と
されて本実施形態における取付部とされており、この取
付穴22の内周面には、上記掘削ロッドの先端外周部に
形成される雄ねじ部に螺合する雌ねじ部23が形成され
て掘削ロッドから回転力が与えられるるとともに、取付
穴22の穴底部24は本実施形態における当接部とされ
て軸線Oに垂直な平坦面とされ、この穴底部24に掘削
ロッドの先端面が当接させられて軸線O方向先端側への
打撃力が与えられる。
【0015】一方、こうして掘削ロッド先端に取り付け
られた状態で先端側(図3および図5において右側)を
向く上記有底円筒の底部は掘削部25とされ、その外周
面が先端側に向かうに従い漸次拡径するように形成され
るとともに、先端面は、その外周部26が内周側に向か
うに従い先端側に向けて隆起する円錐面状の傾斜部とさ
れ、かつ内周部27は、この外周部から一段突出する段
差部27Aと、この段差部27Aの先端から内周側に向
かうに従い先端側に隆起するやはり円錐面状の傾斜部2
7Bと、この傾斜部27Bの内周側にあって軸線Oに垂
直とされた平坦部27Cとからビット本体21に一体に
形成されていて、これら外周部26がなす傾斜部と内周
部27の傾斜部27Bおよび平坦部27Cには超硬合金
等の硬質材料よりなる複数のボタン状のチップ28…が
植設されており、上記段差部27Aによる内周部27の
突出量tは、掘削部25のゲージ径Gに対して0.02
×G〜0.07×Gの範囲とされている。また、掘削部
25の内周部27の外径Hはゲージ径Gに対して0.5
0×G〜0.80×Gの範囲とされ、かつ上記取付穴2
2の穴底部24の径dと略等しくされている。
【0016】なお、本実施形態でも、掘削部25の先端
面には内周部27の上記平坦面27Cから当該掘削部2
5の外周にかけて複数条(3条)の凹溝29A…が軸線
Oに対して放射状に周方向に等間隔に形成されるととも
に、これらの凹溝29A…の間には、内周部27の上記
傾斜部27Bから掘削部25の外周面にかけて延びる複
数条(3条)の凹溝29B…が周方向に凹溝29A…と
交互かつ等間隔に軸線Oに対して放射状に形成されてい
る。さらに、掘削部25の外周には、上記凹溝29A…
に先端が連通して軸線Oに平行に延びる凹溝29C…が
凹溝29B…の間に周方向に交互に形成される一方、取
付穴22の穴底部24から先端側に向けては、軸線Oに
沿って噴射孔30が形成され、この噴射孔30は先端側
で分岐して、上記凹溝29A…の内周側と上記凹溝29
B…の軸線O方向中央部に開口させられて、上記掘削ロ
ッドを介して供給される圧縮空気を掘削部25の先端側
へ噴出可能とされている。
【0017】従って、このように構成された掘削ビット
においても、掘削部25の内周部27が外周部26より
も突出量t分先端側に一段突出していることにより、効
率的な掘削が図られるとともに、これら内外周部27,
26でのチップ28…の損耗の均一化を促してビット寿
命を延長することができる。なお、本実施形態では、こ
の掘削部25の突出した内周部27の外径Hが、取付穴
22の掘削ロッド先端が当接する穴底部24の径dと略
等しくされているが、これは、このように取付部が取付
穴22とされて、その穴底部24に当接した掘削ロッド
から動力(打撃力)が伝えられる掘削ビットでは、この
打撃力が拡散することなく直接的に掘削部25の内周部
27に集中して伝播されるからである。ただし、この場
合でも、上記外径Hは径dに、厳密に等しくされる必要
はなく、この穴底部24の径dすなわち掘削ロッド先端
部に当接する当接部の径に対し、0.7×d〜1.3×
dの範囲とされればよい。また、このように動力伝達手
段としての掘削ロッドの先端に取り付けられる掘削ビッ
トにおいては、上記実施形態とは逆に、掘削ロッドの先
端部に取付穴が形成されてその内周部に雌ねじ部が形成
されるとともに、掘削ビットの後端部は軸状の取付部と
されてその外周に雄ねじ部が形成され、これら雌雄ねじ
部を螺合させて掘削ロッド先端部に取り付けられるもの
もあり、本発明はそのようなものにも適用可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
掘削部のゲージ径Gに対して所定の突出量tで先端側に
一段突出した内周部が先行して掘削を行った後を外周部
によって掘削するため、効率的な掘削を行うことができ
るとともに、外周部と内周部とで損耗の均一化を図って
ビット寿命の延長を促すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明をDTHビットに適用した場合の一実
施形態を示す側面図である。
【図2】 図1の実施形態を先端側からみた正面図であ
る。
【図3】 本発明を掘削ロッドの先端に取り付けられる
掘削ビットに適用した場合の一実施形態を示す側面図で
ある。
【図4】 図3に示す実施形態を先端側からみた正面図
である。
【図5】 図3に示す実施形態の側断面図である。
【符号の説明】
1,21 ビット本体 2,25 掘削部 3 取付部 6 嵌合部 7 ハンマー(動力伝達手段) 8,26 掘削部2,25の外周部 9,27 掘削部2,25の内周部 10,28 チップ 22 取付穴(取付部) 24 取付部22の穴底部 O ビット本体1,21の軸線 G ゲージ径 H 内周部9,27の外径 D ハンマー7の嵌合部6の外径 d 穴底部24の径 t 内周部9,27の突出量

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力伝達手段の先端に取り付けられる取
    付部が後端側に設けられるとともに、先端側には上記動
    力伝達手段から伝達された動力によって掘削を行う掘削
    部が設けられた掘削ビットであって、上記掘削部におい
    ては、その内周部が、段差部を介して外周部より先端側
    に一段突出させられ、この段差部による突出量tが、当
    該掘削部のゲージ径Gに対して突出量t=0.02×G
    〜0.07×Gの範囲とされていることを特徴とする掘
    削ビット。
  2. 【請求項2】 突出した上記内周部の外径Hが、上記掘
    削部のゲージ径Gに対してH=0.50×G〜0.80
    ×Gの範囲とされていることを特徴とする請求項1に記
    載の掘削ビット。
  3. 【請求項3】 上記動力伝達手段が、先端部に略円筒状
    の嵌合部を有するハンマーであって、上記取付部は、こ
    の嵌合部の内周に嵌合可能な軸状とされるとともに、上
    記掘削部の突出した内周部の外径Hが、上記嵌合部の外
    径と略等しくされていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の掘削ビット。
  4. 【請求項4】 上記動力伝達手段が、先端部に雄ねじ部
    または雌ねじ部が形成された掘削ロッドであって、上記
    取付部は、この掘削ロッドの雄ねじ部または雌ねじ部に
    螺合する雌ねじ部または雄ねじ部と、上記掘削ロッドの
    先端部が当接可能な当接部とを備え、上記掘削部の突出
    した内周部の外径Hが、この当接部の径と略等しくされ
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の掘削ビット。
JP2001052707A 2001-02-27 2001-02-27 掘削ビット Expired - Fee Related JP4061849B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001052707A JP4061849B2 (ja) 2001-02-27 2001-02-27 掘削ビット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001052707A JP4061849B2 (ja) 2001-02-27 2001-02-27 掘削ビット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002256789A true JP2002256789A (ja) 2002-09-11
JP4061849B2 JP4061849B2 (ja) 2008-03-19

Family

ID=18913298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001052707A Expired - Fee Related JP4061849B2 (ja) 2001-02-27 2001-02-27 掘削ビット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4061849B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006052254A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Shin Etsu Chem Co Ltd 定着ロール又は定着ベルト用熱硬化型液状シリコーンゴム組成物、並びに定着ロール及び定着ベルト
JP4583492B1 (ja) * 2009-08-19 2010-11-17 泉 徳江 土壌改良器具
WO2012059968A1 (ja) * 2010-11-01 2012-05-10 株式会社マグハウス 土壌改良器具
JP2013227766A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Mitsubishi Materials Corp 掘削工具
JP2016003549A (ja) * 2014-06-19 2016-01-12 大都技研株式会社 回転埋設型支柱及び支柱回転埋設方法
KR101620876B1 (ko) * 2014-12-01 2016-05-13 신원특수건설(주) 지반 굴착 장치

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102296782B1 (ko) * 2019-07-23 2021-08-31 백경재 지반 천공용 비트를 이용한 지반 천공 방법
KR102296781B1 (ko) * 2019-07-23 2021-08-31 백경재 지반 천공용 다단 비트

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006052254A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Shin Etsu Chem Co Ltd 定着ロール又は定着ベルト用熱硬化型液状シリコーンゴム組成物、並びに定着ロール及び定着ベルト
JP4583492B1 (ja) * 2009-08-19 2010-11-17 泉 徳江 土壌改良器具
JP2011062081A (ja) * 2009-08-19 2011-03-31 Izumi Tokue 土壌改良器具
WO2012059968A1 (ja) * 2010-11-01 2012-05-10 株式会社マグハウス 土壌改良器具
KR101516674B1 (ko) 2010-11-01 2015-05-04 카부시키카이샤 매그하우스 토양 개량 기구
AU2010363437B2 (en) * 2010-11-01 2015-11-19 Kabushiki Kaisha Maghouse Soil improvement device
JP2013227766A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Mitsubishi Materials Corp 掘削工具
JP2016003549A (ja) * 2014-06-19 2016-01-12 大都技研株式会社 回転埋設型支柱及び支柱回転埋設方法
KR101620876B1 (ko) * 2014-12-01 2016-05-13 신원특수건설(주) 지반 굴착 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4061849B2 (ja) 2008-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4116572B2 (ja) 打撃ドリルビットおよび打撃ドリルビット用ボタン
JP4195123B2 (ja) ドリル工具
WO2010071563A1 (en) Drilling tool for percussive rock drilling as well as an expendable kit, a ring drill bit and a casing shoe therefor
US20160090791A1 (en) Percussive rock drill bit
JP4709226B2 (ja) ロック・ドリルビット
JPH11291235A (ja) ドリル工具
US20170234075A1 (en) Drilling tool
JPH05280273A (ja) ラウンドピックおよび掘削工具
KR100461525B1 (ko) 확경비트
JP2002256789A (ja) 掘削ビット
JP2002160215A (ja) 削岩用螺旋ドリル
ATE542024T1 (de) Gesteinbohrer
US6125952A (en) Percussive down-the-hole hammer and a drill bit therefor
US5775445A (en) Drilling unit with hollow annular drill bit and central drill
JP3750516B2 (ja) 掘削工具
JPH09184389A (ja) 掘削工具
US6655480B1 (en) Cutting insert for percussion drill bit
JP2001232578A (ja) ドリル・チゼル工具
JP3777890B2 (ja) 掘削工具
JP3204002B2 (ja) ロックビット
JPH01280195A (ja) 穿孔用ビット
JPH01284690A (ja) ドリルヘッドを備える鑿岩機
JP4511060B2 (ja) 穿孔用ビット
JP3190287B2 (ja) 鋼管・コンクリート井筒工法用掘削ビット
JP2003082971A (ja) 掘削工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees