JPH08144595A - キーレスエントリーシステム - Google Patents

キーレスエントリーシステム

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JPH08144595A
JPH08144595A JP28163794A JP28163794A JPH08144595A JP H08144595 A JPH08144595 A JP H08144595A JP 28163794 A JP28163794 A JP 28163794A JP 28163794 A JP28163794 A JP 28163794A JP H08144595 A JPH08144595 A JP H08144595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
numerical value
code
signal
rolling code
receiver
Prior art date
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Pending
Application number
JP28163794A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yoshioka
宏 吉岡
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U Shin Ltd
Original Assignee
Yuhshin Co Ltd
Yuhshin Seiki Kogyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Yuhshin Co Ltd, Yuhshin Seiki Kogyo KK filed Critical Yuhshin Co Ltd
Priority to JP28163794A priority Critical patent/JPH08144595A/ja
Publication of JPH08144595A publication Critical patent/JPH08144595A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セキュリティー性を向上させる。 【構成】 トランスミッタ1からの起動信号によってレ
シーバ2より数値信号を送信出力させ、この数値信号に
基づいてトランスミッタ1とレシーバ2とで共通のロー
リングコードを生成し、これを照合する。この際、数値
信号の数値を乱数表9a,16aに基づいて変換し、こ
の変換された数値を暗証コードと関連させてローリング
コードを生成する。したがって、トランスミッタ1とレ
シーバ2との間で無線による信号の送受信がなされない
数値、つまり、乱数表9a,16aの数値に基づいて数
値信号の数値が変換されるため、数値信号の数値とロー
リングコードとの両方が知られてしまった場合でも、乱
数表9a,16aを解読することができず、したがっ
て、極めて高いセキュリティー性を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や住宅の鍵に用
いられるキーレスエントリーシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、無線を利用した信号の送受信によ
って鍵を施錠又は解錠するキーレスエントリーシステム
が開発され、例えば、自動車や住宅の鍵に広く利用され
ている。このようなキーレスエントリーシステムは、ト
ランスミッタが操作されて所定の信号がトランスミッタ
より送信出力されると、その信号をレシーバが受け、レ
シーバより動作信号が出力されて施錠又は解錠動作を鍵
であるロック機構部に行わせるように構成されている。
より詳細には、一般的に、トランスミッタは所定の暗証
コードを変調して赤外線や電波、超音波等によって送信
出力し、レシーバは受信した電磁波を検波して暗証コー
ドを取り出し、こうして取り出した暗証コードに応じて
動作信号を出力し、ロック機構部はこのようなレシーバ
からの出力に応じて施錠又は解錠動作を実行する構造で
ある。
【0003】一方、近年では、セキュリティー性を向上
させるため、トランスミッタからレシーバに送信される
暗証コードとして、ローリングコードやダイナミックコ
ード(以下、ローリングコードと略称する)と呼ばれる
ものの使用が検討されている。このローリングコードと
いうのは、一義的ではないが、暗証コードがその一回又
は数回の送信毎に変化し、レシーバ側の基準コードも同
じように変化するようなコード体系である。つまり、暗
証コードとしてローリングコードが用いられるキーレス
エントリーシステムでは、トランスミッタから送信され
る暗証コードがその一回又は数回の送信毎に所定の法則
に則って更新され、レシーバの基準コードも同じ法則に
則って更新される。これにより、互いに符合し合う暗証
コード及び基準コードが随時変化し、セキュリティー性
が向上する。
【0004】本出願人は、このようなローリングコード
と呼ばれる暗証コードを使用するキーレスエントリーシ
ステムに関する特許出願を平成6年3月30日にしてい
る(特願平6−60840号)。この特許出願に記載さ
れている発明を図5に基づいて説明する。まず、トラン
スミッタとレシーバとが設けられ、トランスミッタから
送信出力された起動信号がレシーバで受信されると、レ
シーバでは数値信号が生成され、この数値信号に基づき
暗証コードが変換されてローリングコード化される。レ
シーバで生成された数値信号は、レシーバより送信出力
される。こうして送信出力された数値信号がトランスミ
ッタで受信されると、トランスミッタではその数値信号
に基づき暗証コードが変換されてローリングコード化さ
れる。ここで、数値信号に基づく暗証コードの変換は、
トランスミッタ側とレシーバ側とで同一の関数等を用い
て行われる。したがって、生成されたローリングコード
は、トランスミッタ側とレシーバ側とで同一である筈で
ある。そこで、トランスミッタで生成されたローリング
コードがレシーバに送信出力され、レシーバ側で生成さ
れたローリングコードと照合され、両者が一致すれば動
作信号がレシーバより出力されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】暗証コードとしてロー
リングコードを用いたとしても、完全なセキュリティー
性が得られるわけではない。例えば、図5に基づき説明
したキーレスエントリーシステムでも、レシーバより送
信出力される数値信号とトランスミッタより送信出力さ
れるローリングコードとが、例えば学習リモコン等によ
って盗まれ知られてしまったような場合、数値信号とロ
ーリングコードとを結ぶ関数式が解読されてしまうおそ
れがある。つまり、一定の法則に則ってローリングコー
ドが変化する場合には、ローリングコード等のデータが
知られてしまうとその法則が解読されてしまう。したが
って、せっかく複雑な暗証コード体系を採用しながら、
完全なセキュリティー性を得ることができないという問
題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
操作スイッチと、所定の暗証コードを格納するT側格納
領域と、信号を無線によって送信出力するT側送信出力
部と、無線による信号を受信するT側受信部とを有する
トランスミッタと、トランスミッタ側と同一の暗証コー
ドを格納するR側格納領域と、信号を無線によって送信
出力するR側送信出力部と、無線による信号を受信する
R側受信部とを有するレシーバとを設ける。そして、操
作スイッチが投入されるとT側送信出力部より起動信号
を送信出力させる起動信号出力手段をトランスミッタ側
に設ける。また、レシーバ側には、R側受信部が起動信
号を受信すると毎回異なる数値を発生する数値発生手段
と、この数値発生手段が数値を発生するとこの数値をR
側送信出力部より数値信号として送信出力させる数値送
信手段と、数値発生手段によって発生した数値を乱数表
に基づいて変換し、この変換された数値をR側格納領域
に格納されている暗証コードと関連させてローリングコ
ードを生成するR側ローリングコード生成手段とを設け
る。そして、トランスミッタ側に、T側受信部が数値信
号を受信するとこの数値信号の数値を乱数表と同一の乱
数表に基づいて変換し、この変換された数値をT側格納
領域に格納されている暗証コードと関連させてローリン
グコードを生成するT側ローリングコード生成手段と、
T側ローリングコード生成手段によりローリングコード
が生成されるとこのローリングコードを含む送信伝文を
T側送信出力部より送信出力させる伝文送信手段とを設
ける。さらに、レシーバ側に、R側受信部が送信伝文を
受信すると、この送信伝文中のローリングコードとR側
ローリングコード生成手段により生成されたローリング
コードとの同一性を判定する照合手段と、この照合手段
がローリングコードの一致を判定した場合に動作信号を
出力する動作信号出力手段とを設ける。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明のR側ローリングコード生成手段及びT側ローリング
コード生成手段を、乱数表に基づいて変換された数値を
暗証コードと掛け合わせて得られた数値の一部を抜き出
してローリングコードを生成する構成とする。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、トランスミッタ側で
操作スイッチが投入されると、起動信号出力手段によっ
てT側送信出力部より起動信号が送信出力される。レシ
ーバ側でその起動信号が受信されると、数値発生手段が
毎回異なる数値を発生し、数値送信手段がその数値をR
側送信出力部より数値信号として送信出力させる。ま
た、レシーバでは、R側ローリングコード生成手段によ
って、発生した数値が乱数表に基づいて変換され、この
変換された数値がR側格納領域に格納されている暗証コ
ードと関連付けられてローリングコードが生成される。
一方、トランスミッタ側では、T側受信部が数値信号を
受信すると、T側ローリングコード生成手段によって、
その数値信号の数値がレシーバ側の乱数表と同一の乱数
表に基づいて変換され、この変換された数値がT側格納
領域に格納されている暗証コードと関連付けられてロー
リングコードが生成される。これにより、トランスミッ
タ側とレシーバ側とで同一のローリングコードが生成さ
れる。そして、伝文送信手段により、トランスミッタ側
よりローリングコードを含む送信伝文が送信出力され、
これがレシーバ側で受信されると、送信伝文中のローリ
ングコードとR側ローリングコード生成手段により生成
されたローリングコードとが照合手段によって照合され
る。この照合手段がローリングコードの一致を判定した
場合には、動作信号出力手段によって動作信号が出力さ
れる。このように、トランスミッタとレシーバとの間で
無線による信号の送受信がなされない数値、つまり、乱
数表の数値に基づいて数値発生手段により発生した数値
が変換される。したがって、無線により送信出力される
その数値とローリングコードとの両方が知られてしまっ
た場合でも、乱数表が解読されず、極めて高いセキュリ
ティー性が得られる。
【0009】請求項2記載の発明では、乱数表に基づい
て変換された数値が暗証コードと掛け合わされて得られ
た数値の一部が抜き出されてローリングコードが生成さ
れる。したがって、より完全なセキュリティー性が得ら
れる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図4に基づい
て説明する。本実施例は、自動車用のキーレスエントリ
ーシステムとして構成された一例である。まず、図1に
ブロック図として示すように、システムの全体は、トラ
ンスミッタ1とレシーバ2とロック機構部3とにより構
成されている。前記トランスミッタ1は、電池4を有
し、操作スイッチ5の投入により暗証コードを含む送信
伝文を電波により送信出力する構造のものであり、例え
ば、それぞれ図示しないドアロックやステアリングロッ
クの鍵穴に差し込むキーのハンドル部として構成されて
いる。前記レシーバ2は、送信伝文を受信してこの送信
伝文に応じて動作信号を出力する構造のものであり、例
えば、それぞれ図示しない自動車のインナーミラーの近
傍等に設置されている。前記ロック機構部3は、前記レ
シーバ2より出力された動作信号に応じて自動車のドア
を施錠又は解錠する構造のものである。
【0011】前記トランスミッタ1の詳細を説明する。
各種の演算処理を実行して各部を集中的に制御するCP
U6が設けられ、このCPU6には、動作プログラム等
の固定データを記憶するROM7と、可変データを記憶
してワークエリア等として機能するRAM8と、T側格
納領域としての不揮発性のEEPROM9とが接続され
ている。この不揮発性のEEPROM9には、暗証コー
ドを書き替え自在に格納する領域と、乱数表としてのシ
ステムコード表9aを書き替え自在に格納する領域とが
設けられている。暗証コードを格納する領域は、製品の
出荷時にはデータ未設定状態である。また、システムコ
ード表9aは、図3(a)に例示するように、1,2,
3,4,5,6,7,8,9,0という10個の数字に
対応させて、所定の数値q,r,s,t,u,v,w,
x,y,zを書き替え書き替え自在に設定する記憶領域
である。
【0012】前記CPU6には、前記操作スイッチ5、
LED10、T側送信出力部としての送信出力器11及
びT側受信部としての受信器12がそれぞれ接続されて
いる。前記操作スイッチ5は、前記トランスミッタ1の
図示しないハウジングの外部に図示しない操作部分が露
出して設けられたプレススイッチであり、その操作スイ
ッチ5の投入によりCPU6等の各部に前記電池4から
電力が供給されるように各部が構成されている。前記送
信出力器11は、各種のデジタルデータをアナログデー
タに変換して変調をかけ、これを増幅して電波により送
信出力する構造のものである。前記受信器12は、前記
レシーバ2より送信出力された各種アナログデータを受
信し、これを検波等して最終的にデジタルデータに変換
して前記CPU6に入力させる構造のものである。
【0013】次に、前記レシーバ2の詳細を説明する。
各種の演算処理を実行して各部を集中的に制御するCP
U13が設けられ、このCPU13には、動作プログラ
ム等の固定データを記憶するROM14と、可変データ
を記憶してワークエリア等として機能するRAM15
と、R側格納領域としての不揮発性のEEPROM16
とが接続されている。この不揮発性のEEPROM16
には、前記トランスミッタ1に設けられたEEPROM
9と同様に、暗証コードを書き替え自在に格納する領域
と、乱数表としてのシステムコード表16aを書き替え
自在に格納する領域とが設けられている。暗証コードを
格納する領域は、製品の出荷時にはデータ未設定状態で
ある。また、システムコード表16aは、図3(b)に例
示するように、1,2,3,4,5,6,7,8,9,
0という10個の数字に対応させて、所定の数値q,
r,s,t,u,v,w,x,y,zを書き替え自在に
設定する記憶領域である。
【0014】前記CPU13には、R側受信部としての
受信器17、R側送信出力部としての送信出力器18、
セットスイッチ19、乱数発生器20及びインターフェ
ース21が接続されている。前記受信器17は、前記ト
ランスミッタ1より送信出力された各種アナログデータ
を受信し、これを検波等して最終的にデジタルデータに
変換して前記CPU13に入力させる構造のものであ
る。前記送信出力器18は、所定のデジタルデータをア
ナログデータに変換して変調をかけ、これを増幅して送
信出力する構造のものである。前記セットスイッチ19
は、その切り替えによって動作モードの切り替えを前記
CPU13に指示しうるように接続されている。前記乱
数発生器20は、この乱数発生器20に対する起動信号
が入力される度に異なる所定の数値a,b,c,dや
q,r,s,t,u,v,w,x,y,zをランダムに
発生する構造のものである。なお、前記レシーバ2にお
けるCPU13等の各部には、自動車のバッテリー22
から間欠的に電力が供給されるように構成されている。
また、前記CPU13には、前記インターフェース21
を介して自動車のイグニッションスイッチ23から前記
CPU13に所定の信号が送信出力されるように構成さ
れている。ここでの所定の信号というのは、そのイグニ
ッションスイッチ23がオンにされたことを報知する信
号である。
【0015】次いで、前記ロック機構部3は、アクチュ
エータ24を有し、このアクチュエータ24を駆動して
図示しないロック機構を施錠又は解錠する構造のもので
ある。前記アクチュエータ24は、前記レシーバ2の前
記インターフェース21に接続されている。
【0016】ここで、本実施例のキーレスエントリーシ
ステムには、前記ROM7,14に格納された動作プロ
グラムに従った前記CPU6,13の制御によって実行
される手段として、起動信号出力手段、数値発生手段、
数値送信手段、R側ローリングコード生成手段、T側ロ
ーリングコード生成手段、伝文送信手段、照合手段及び
動作信号出力手段がそれぞれ設けられている。これらの
各手段のうち、前記起動信号出力部、前記T側ローリン
グコード生成手段、及び前記伝文送信手段は、前記トラ
ンスミッタ1側のCPU6の制御によって実行され、前
記数値発生手段、前記数値送信手段、前記R側ローリン
グコード生成手段、前記照合手段、及び前記動作信号出
力手段は、前記レシーバ2側のCPU13の制御によっ
て実行される。
【0017】前記起動信号出力手段は、前記トランスミ
ッタ1側で前記操作スイッチ5が投入されると、前記送
信出力器11に起動信号を送信出力させる手段である。
【0018】前記数値発生手段は、前記レシーバ2側の
前記受信器17が起動信号を受信すると、前記乱数発生
器20に「毎回異なる数値」としての数値A,B,C,
Dを発生させる手段である。
【0019】前記数値送信手段は、前記数値発生手段が
数値A,B,C,Dを発生すると、この数値A,B,
C,Dを前記レシーバ2側の前記送信出力器18より数
値信号として送信出力させる手段である。
【0020】前記R側ローリングコード生成手段は、前
記数値発生手段によって発生した数値A,B,C,Dを
前記レシーバ2側のシステムコード表16aに基づいて
変換し、この変換された数値を前記EEPROM16に
格納されている暗証コードと関連させてローリングコー
ドを生成する手段である。
【0021】前記T側ローリングコード生成手段は、前
記トランスミッタ1側の前記受信器12が数値信号を受
信すると、この数値信号の数値A,B,C,Dをトラン
スミッタ1側のシステムコード表9aに基づいて変換
し、この変換された数値を前記EEPROM9に格納さ
れている暗証コードと関連させてローリングコードを生
成する手段である。
【0022】前記伝文送信手段は、前記T側ローリング
コード生成手段によりローリングコードが生成される
と、このローリングコードを含む送信伝文を作成し、前
記トランスミッタ1側の前記送信出力器11より送信出
力させる手段である。
【0023】前記照合手段は、前記トランスミッタ1よ
り送信された送信伝文中のローリングコードと前記レシ
ーバ2側で生成されたローリングコードとの同一性を判
定する手段である。
【0024】前記動作信号出力手段は、前記照合手段が
ローリングコードの一致を判定した場合に、前記ロック
機構部3に動作信号を出力する手段である。
【0025】このような構成において、本実施例の装置
の動作の概略としては、操作スイッチ5が投入される
と、ロック機構部3のアクチュエータ24が作動し、施
錠又は解錠動作が実行される。以下、より詳細に説明す
る。
【0026】まず、本実施例の装置を使用する前提とし
て、EEPROM9,16に暗証コードを設定し、シス
テムコード表9a,16aに所定の数値を設定する必要
がある。そのための処理を図2に基づいて説明する。図
2中、(a)はトランスミッタ1での処理を示し、
(b)はレシーバ2での処理を示す。
【0027】トランスミッタ1が組み込まれた自動車の
キーが自動車側のステアリングロックの鍵穴に差し込ま
れてイグニッションスイッチ23がオンにされ(ステッ
プS11)、セットスイッチ19がオンにされると(ス
テップS12)、レシーバ2は待機状態となる(ステッ
プS13)。これにより、EEPROM16に暗証コー
ドを設定し、システムコード表16aに所定の数値を設
定するモードにレシーバ2の動作モードが設定される。
【0028】この状態で、操作スイッチ5が連続的に二
度押しされると(ステップS1)、トランスミッタ1の
動作モードも、EEPROM9に暗証コードを設定し、
システムコード表9aに所定の数値を設定するモードに
設定される。そして、このような操作スイッチ5の連続
的な二度押しによりモードが設定されると、トランスミ
ッタ1よりオン信号が送信出力される(ステップS
2)。
【0029】ステップS13で待機中のレシーバ2がそ
のオン信号を受信すると(ステップS14)、乱数発生
器20に起動がかかり、この乱数発生器20より乱数
a,b,c,d及びq,r,s,t,u,v,w,x,
y,zが出力される(ステップS15)。すると、乱数
a,b,c,dが暗証コードとしてEEPROM16に
設定され(ステップS16)、このEEPROM16中
のシステムコード表16aには、その1〜0に対応させ
て乱数q,r,s,t,u,v,w,x,y,zが順に
設定される。(ステップS17)。その後、乱数a〜d
及びq〜zがレシーバ2より送信出力される(ステップ
S18)。
【0030】ステップS3で待機中のトランスミッタ1
がその乱数a〜d及びq〜zを受信すると(ステップS
4)、乱数a,b,c,dが暗証コードとしてEEPR
OM9に設定され(ステップS5)、このEEPROM
9中のシステムコード表9aには、その1〜0に対応さ
せて乱数q,r,s,t,u,v,w,x,y,zが順
に設定される(ステップS6)。これにより、トランス
ミッタ1及びレシーバ2に、共通の暗証コード及びシス
テムコード表9a,16aが設定される。図3に、暗証
コードが設定されてシステムコード表9a,16aが作
成されたEEPROM9,16を概念的に例示する。こ
の図3の例では、暗証コードとして「4662」が設定
され、システムコード表9a,16aには、q〜zとし
て、「7491362085」が順に設定されている。
【0031】ここで、ステップS6でシステムコード表
9aの作成を終えたトランスミッタ1は、LED10を
点灯させ(ステップS7)、そのことを報知する。ま
た、ステップS18で乱数a〜d及びq〜zの送信出力
を終えたレシーバ2では、セットスイッチ19が手動操
作によってオフにされると処理を終了する(ステップS
19)。なお、ステップS3で待機中のトランスミッタ
1は、タイマ動作によってタイムアップが監視され、所
定時間経過後に処理を終了する(ステップS8)。同様
に、ステップS13で待機中のレシーバ2も、タイマ動
作によってタイムアップが監視され(ステップS2
0)、所定時間経過後にセットスイッチ19が自動的に
オフにされる(ステップS21)。このセットスイッチ
19の自動オフは、ソフト的な処理により実行される。
【0032】こうして、EEPROM9,16に暗証コ
ードが設定され、システムコード表9a,16aに所定
の数値が設定されると、操作スイッチ5の投入によって
ロック機構部3を遠隔操作することができるようにな
る。このようなロック機構部3の遠隔操作の処理を図4
に基づいて説明する。図4中、(a)はトランスミッタ
1での処理を示し、(b)はレシーバ2での処理を示
す。
【0033】〈起動信号出力手段〉まず、トランスミッ
タ1の操作スイッチ5が投入されると、トランスミッタ
1の送信出力器11より起動信号が送信出力される(ス
テップS31)。こうして、起動信号出力手段が実行さ
れる。
【0034】〈数値発生手段〉起動信号がレシーバ2に
受信されると(ステップS41)、レシーバ2では乱数
発生器20に起動がかかり、この乱数発生器20より
「毎回異なる数値」である数値A,B,C,Dが発生す
る(ステップS42)。この数値A,B,C,Dの具体
例として、ここでは「5401」が発生したものとす
る。こうして、数値発生手段が実行される。
【0035】〈数値送信手段〉その後、その数値「54
01」がレシーバ2の送信出力器18より送信出力され
る(ステップS43)。こうして、数値送信手段が実行
される。
【0036】〈R側ローリングコード生成手段〉ステッ
プS43で数値「5401」を送信出力したレシーバ2
では、その数値「5401」がシステムコード表16a
に基づいて変換される(ステップS44)。つまり、数
値「5401」がシステムコード表16aのNo.に当
てはめられ、対応する設定値に変換される。具体的に
は、システムコード表16aでは、「5」が「3」であ
り、「4」が「1」であり、「0」が「5」であり、
「1」が「7」であるため、数値「5401」は「31
57」に変換される。
【0037】そして、こうして変換されて「3157」
となった数値は、EEPROM16に格納されている暗
証コードと関連付けられて更に変換される。具体的に
は、例えば暗証コードが「4662」と設定されている
とすると、ステップS44で変換された数値「315
7」が「4662」と掛け合わされて「1471793
4」とされ(ステップS45)、その下4桁が採用され
て「7934」に変換され、ローリングコードが生成さ
れる(ステップS46)。こうして、R側ローリングコ
ード生成手段が実行される。
【0038】〈T側ローリングコード生成手段〉一方、
ステップS43でレシーバ2より数値「5401」が送
信出力され、これをトランスミッタ1が受信すると(ス
テップS33)、トランスミッタ1側でも、R側ローリ
ングコード生成手段と同一の手順でローリングコードが
生成される。つまり、受信した数値「5401」がシス
テムコード表9aに基づいて変換され(ステップS3
4)、変換された数値「3157」とEEPROM9に
格納されている暗証コード「4662」とが掛け合わさ
れ(ステップS35)、掛け合わされて得られた数値
「14717934」の下4桁が採用されて「793
4」というローリングコードが生成される(ステップS
36)。こうして、T側ローリングコード生成手段が実
行される。
【0039】〈伝文送信手段〉ステップS36でローリ
ングコードを作成したトランスミッタ1は、続くステッ
プS37で、そのローリングコードを含む送信伝文を送
信出力器11より送信出力し、処理を終了する。こうし
て、伝文送信手段が実行される。
【0040】〈照合手段〉ステップS47で待機中のレ
シーバ2は、トランスミッタ1から送信出力された送信
伝文を受信すると(ステップS48)、この送信伝文に
含まれているローリングコードがステップS46で作成
されたローリングコードと一致するかどうかを判定する
(ステップS49)。つまり、トランスミッタ1側で生
成されたローリングコードとレシーバ2側で生成された
ローリングコードとの同一性が照合される。こうして、
照合手段が実行される。
【0041】〈動作信号出力手段〉そして、ステップS
49での判定結果が肯定的である場合、つまり、トラン
スミッタ1側とレシーバ2側とでローリングコードが一
致している場合には、レシーバ2よりロック機構部3に
動作信号が出力され(ステップS50)、ロック機構部
3のアクチュエータ24が作動する。これにより、施錠
又は解錠動作がなされる。この際、アクチュエータ24
の作動は反転作動である。つまり、アクチュエータ24
は、レシーバ2から出力される動作信号に応じて現在の
状態と反対の状態に切り替えられる。これにより、ロッ
ク機構部3では、現在の状態が施錠状態である場合には
解錠され、現在の状態が解錠状態の場合には施錠され
る。こうして、動作信号出力手段が実行される。
【0042】なお、ステップS32でトランスミッタ1
が待機中になるとタイマが起動され、所定時間内にステ
ップS33での数値信号の受信がない場合にはタイムア
ップし、処理を終了する(ステップS38)。同様に、
ステップS47でレシーバ2が待機中になるとタイマが
起動され、所定時間内にステップS48での送信伝文の
受信がない場合にはタイムアップし、処理を終了する
(ステップS51)。
【0043】このように、本実施例では、ローリングコ
ードを生成するに際し、トランスミッタ1とレシーバ2
との間で電波による信号の送受信がなされない数値、つ
まり、システムコード表9a,16aの設定値に基づい
て数値変換がなされる(ステップS34,S44)。こ
のため、ステップS43でレシーバ2から送信出力され
る数値信号の数値A,B,C,DとステップS37でト
ランスミッタ1から送信出力される送信伝文に含まれて
いるローリングコードとの間に、全く相関関係がないこ
とになる。したがって、電波により送信出力される数値
A,B,C,Dとローリングコードとの両方が知られた
場合であっても、システムコード表9a,16aを解読
することができず、完全なセキュリティー性が得られ
る。
【0044】また、本実施例のキーレスエントリーシス
テムでは、EEPROM9,16に対し、暗証コードの
数値及びシステムコード表9a,16aの設定値を設定
自在である。このため、製品の出荷後に暗証コード等を
設定するように運用すれば、製品の出荷前には暗証コー
ド等を設定する必要がなくなる。したがって、同一の暗
証コード等が設定されたあるトランスミッタ1とあるレ
シーバ2とを対応させて取り扱う等の必要がなくなり、
製品管理が極めて容易となる。
【0045】なお、本実施例では、信号を送信するため
に電波を用いたが、実施に当たっては、赤外線や超音波
等を用いても良い。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、トランスミッタ
側とレシーバ側とで、所定の数値を乱数表に基づいて変
換し、この変換された数値を暗証コードと関連させてロ
ーリングコードを生成し、こうして生成されたローリン
グコード同士を照合するように構成したので、トランス
ミッタとレシーバとの間で無線による信号の送受信がな
されない数値、つまり、乱数表の数値に基づいて所定の
数値が変換されるため、無線により送信出力されるその
所定の数値とローリングコードとの両方が知られてしま
った場合でも、乱数表を解読することができず、したが
って、極めて高いセキュリティー性を得ることができ
る。
【0047】請求項2記載の発明は、乱数表に基づいて
変換された数値を暗証コードと掛け合わせて得られた数
値の一部を取り出してローリングコードを生成するよう
にしたので、乱数表の解読が不可能となり、より高いセ
キュリティー性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として、キーレスエントリー
システム全体を示すブロック図である。
【図2】暗証コードを設定し乱数表を作成する際のトラ
ンスミッタ及びレシーバの動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【図3】トランスミッタ及びレシーバに設けられている
EEPROMの内容を概念的に示す模式図である。
【図4】トランスミッタ側で操作スイッチが投入された
後のトランスミッタ及びレシーバの動作の流れを示すフ
ローチャートである。
【図5】本出願人の先願発明を説明するためのシーケン
ス図である。
【符号の説明】
1 トランスミッタ 2 レシーバ 5 操作スイッチ 9 T側格納領域 9a 乱数表 11 T側送信出力部 12 T側受信部 16 R側格納領域 16a 乱数表 17 R側受信部 18 R側送信出力部 S31 起動信号出力手段 S34〜S36 T側ローリングコード生成手段 S37 伝文送信手段 S42 数値発生手段 S43 数値送信手段 S44〜S46 R側ローリングコード生成手段 S49 照合手段 S50 動作信号出力手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作スイッチと、所定の暗証コードを格
    納するT側格納領域と、信号を無線によって送信出力す
    るT側送信出力部と、無線による信号を受信するT側受
    信部とを有するトランスミッタと、 前記トランスミッタ側と同一の暗証コードを格納するR
    側格納領域と、信号を無線によって送信出力するR側送
    信出力部と、無線による信号を受信するR側受信部とを
    有するレシーバと、 前記トランスミッタ側に設けられ、前記操作スイッチが
    投入されると、前記T側送信出力部より起動信号を送信
    出力させる起動信号出力手段と、 前記レシーバ側に設けられ、前記R側受信部が前記起動
    信号を受信すると、毎回異なる数値を発生する数値発生
    手段と、 前記レシーバ側に設けられ、その数値発生手段が数値を
    発生するとこの数値を前記R側送信出力部より数値信号
    として送信出力させる数値送信手段と、 前記レシーバ側に設けられ、前記数値発生手段によって
    発生した数値を乱数表に基づいて変換し、この変換され
    た数値を前記R側格納領域に格納されている暗証コード
    と関連させてローリングコードを生成するR側ローリン
    グコード生成手段と、 前記トランスミッタ側に設けられ、前記T側受信部が前
    記数値信号を受信すると、この数値信号の数値を前記乱
    数表と同一の乱数表に基づいて変換し、この変換された
    数値を前記T側格納領域に格納されている暗証コードと
    関連させてローリングコードを生成するT側ローリング
    コード生成手段と、 前記トランスミッタ側に設けられ、前記T側ローリング
    コード生成手段によりローリングコードが生成される
    と、このローリングコードを含む送信伝文を前記T側送
    信出力部より送信出力させる伝文送信手段と、 前記レシーバ側に設けられ、前記R側受信部が前記送信
    伝文を受信すると、この送信伝文中のローリングコード
    と前記R側ローリングコード生成手段により生成された
    ローリングコードとの同一性を判定する照合手段と、 前記レシーバ側に設けられ、その照合手段がローリング
    コードの一致を判定した場合に動作信号を出力する動作
    信号出力手段と、を含むことを特徴とするキーレスエン
    トリーシステム。
  2. 【請求項2】 R側ローリングコード生成手段及びT側
    ローリングコード生成手段は、乱数表に基づいて変換さ
    れた数値を暗証コードと掛け合わせて得られた数値の一
    部を抜き出してローリングコードを生成することを特徴
    とする請求項1記載のキーレスエントリーシステム。
JP28163794A 1994-11-16 1994-11-16 キーレスエントリーシステム Pending JPH08144595A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6181252B1 (en) 1996-08-23 2001-01-30 Denso Corporation Remote control system and method having a system-specific code
JP2021535630A (ja) * 2019-07-29 2021-12-16 北京小米移動軟件有限公司Beijing Xiaomi Mobile Software Co., Ltd. ドアガードを制御する方法、装置、プログラム、及び記憶媒体

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US6181252B1 (en) 1996-08-23 2001-01-30 Denso Corporation Remote control system and method having a system-specific code
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Effective date: 20010612