JPH0814454B2 - 冷気循環式オープンショーケースの空気整流体支持装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は商品取出用前面開口部に冷気エアカーテン
を吹出し形成する冷気循環式オープンショーケースにお
いて、前記空気の吹出口に装着される空気整流体を保持
する空気整流体支持装置に関する。

〔従来の技術〕

この種のオープンショーケースとして、前面に商品取
出用開口部を有する断面コ字状の本体ケースを備え、こ
の本体ケース内にファンおよび冷却器を内蔵する冷気循
環路が形成され、前記開口部に冷気エアカーテンを吹出
し形成して庫内を外気から熱遮断するとともに庫内を冷
却するものが知られている。このオープンショーケース
の前記冷気エアカーテンを吹出し形成する吹出口周辺部
を第５図に示す。図において、１は前面に開口部1aを有
し、断熱壁である外箱２と、内方に庫内４を形成する内
箱３とで構成される本体ケースである。５は前記外箱２
の内箱３との間に形成され、内部に図示しないファンお
よび冷却器が配設された空気循環路で、この冷気循環路
５の上端は開口部1aに臨んで吹出口5aをなし、また下端
は開口部1aを挟んで吹出口5aに対向する図示しない吸込
口をなしている。７は空気整流体支持装置６を介して吹
出口5aに保持される空気整流体である。

上記オープンショーケースは、前記ファンによって、
冷気循環路５に吸い込まれた庫内４の空気が、冷却器で
冷却されて冷却空気となり、空気整流体７で整流されて
吹出口5aから吹出す。この冷却空気によって開口部1aに
庫内４を外気から熱遮断する冷気エアカーテンが形成さ
れ、かつ庫内４が冷却される。一方オープンショーケー
スのメンテナンス時には前記空気整流体７は吹出口5aか
ら取り外され点検、清掃される。

前記空気整流体支持装置６は次の如く構成される。す
なわち、2aは外箱２の前端部でなる吹出口5aの前面壁、
3aは内箱３の前端部でなる吹出口5a後面壁、８はばね8
a、受け部8bおよび取手8cを有する整流体押え、９は小
ねじ10の通る長孔を有し前後に摺動可能に後面壁3aの水
平折曲げ部に固定される支え板である。この空気整流体
支持装置６は、後面壁3aと空気整流体７との間に介在さ
せる整流体押え８のばね力によって空気整流体７を前面
壁2aに押付け挟持し、さらに整流体押え８を下側から支
えるように支え板９を後面壁3aに固定することにより空
気整流体７を吹出口5aに保持する。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで従来の空気整流体支持装置６では、空気整流
体７を取り外す場合に、小ねじ10を緩めて支え板９を庫
内４側にずらした後、空気整流体７と共に整流体押え８
を、その取手8cを持って下方に引っ張り、吹出口5aから
取り外す必要がある。また空気整流体７を再び吹出口5a
に装着する場合にも空気整流体７と整流体押え８を同時
に吹出口5aに挿入し、かつ支え板９の再度固定して整流
体押え８を支えなければならない。このために、空気整
流体７の着脱作業が甚だ厄介であった。

この発明は、空気循環式オープンショーケースにおい
て、空気整流体を簡単容易に着脱できる空気整流体支持
装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、この発明によれば、空気
循環式オープンショーケースの前面開口部に冷気エアー
カーテンを吹出し形成する吹出口に、吹出口前後壁を介
して空気整流体を保持する空気整流体支持装置におい
て、前記吹出口前後壁のいずれか一方に窓を設けるとと
もに、この吹出口壁の外面上に固定され前記窓を通して
出入可能に吹出口に突出する突起を有する板ばねを設
け、一方前記空気整流体の側面上に、係脱可能に前記突
起と係合する溝を有する支持体を空気整流体と一体的に
設け、前記突起と溝との係合により空気整流体が前記吹
出口に保持されるようにするものとする。

〔作用〕 突起を溝に係合された板ばねのばね力により空気整流
体で支持し、かつ溝を有する支持体が空気整流体と一体
であることから、空気整流体の着脱は空気整流体の吹出
口に挿入あるいは吹出口から抜き出すだけでよい。

〔実施例〕

第１図ないし第４図はこの発明の実施例を示すもの
で、第５図と共通あるいは同一の部分は同じ符号で示
す。

第１図ないし第４図において、12はこの場合後面壁3a
にかつ吹出口5a長手方向に沿って複数あけられた窓、13
は中央に三角形の突起14を有し上端部にリベット15によ
って後面壁3aの外面上に、かつ突起14を窓12を通して吹
出口5aに突出するように固定された複数の板ばね、16は
突起14が係脱可能に係合する溝17および取手18を有し、
空気整流体７の後端面上に固着された支持体である。

前述の構成において、空気整流体７装着時には、空気
整流体７を吹出口5a入口に臨ませ押し上げることによっ
て、突起14の斜面を摺動する支持体16によって一旦庫内
４側に向けて押された突起14が、空気整流体７の所定装
着位置において溝17と係合する。しかして板ばね13がば
ね力によって、突起14と溝17との係合を維持する。従っ
て空気整流体７は吹出口5aに容易に挿入されかつ保持で
きる。一方空気整流体７を取り外す際には取手18を持っ
て下方へ引っ張れば、支持体16が突起14を庫内４側に向
けて押し出しながら引き出され、この支持体16と共に空
気整流体７を吹出口5aから容易に抜き出すことができ
る。

〔発明の効果〕

この発明によれば、吹出口前後壁のいずれか一方に窓
を設けるとともに、この吹出口壁の外面上に固定され、
前記窓を通して出入可能に吹出口に突出する突起を有す
る板ばねを設け、一方空気整流体の側面上に、係脱可能
に突起と係合する溝を有する支持体を空気整流体と一体
的に設け、前記突起と溝との係合によって空気整流体が
吹出口に保持されるようにしたので、空気整流体を着脱
する場合、空気整流体を吹出口に挿入する操作だけで空
気整流体が吹出口に装着保持され、また下方へ引っ張る
だけの操作で吹出口から取り外すことが可能となり、着
脱作業が極めて容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す空気整流体支持装置の
側面図、第２図は同じく空気整流体取付外し時状態を示
す側面図、第３図は第１図の矢印Ｐから見たＰ矢視図、
第４図は支持体が固着された空気整流体の斜視図、第５
図は従来の空気整流体支持装置を備えるオープンショー
ケース吹出口周辺部の断面図である。 2a……前面壁、3a……後面壁、5a……吹出口、６……空
気整流体支持装置、７……空気整流体、12……窓、13…
…板ばね、14……突起、16……支持体、17……溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】冷気循環式オープンショーケースの前面開
   口部に冷気エアカーテンを吹出し形成する吹出口に、吹
   出口前後壁を介して空気整流体を保持する空気整流体支
   持装置において、前記吹出口前後壁のいずれか一方に窓
   を設けるとともに、この吹出口壁の外面上に固定され、
   前記窓を通して出入可能に吹出口に突出する断面三角形
   の突起を有する複数の板ばねを設け、一方前記空気整流
   体の側面上に、係脱可能に前記板バネの突起と係合する
   断面三角形の溝および下部側に取手を有する支持体を空
   気整流体と一体的に設けたことを特徴とする冷気循環式
   オープンショーケースの空気整流体支持装置。