JPH08144344A - 洗濯機用の排水トラップ - Google Patents
洗濯機用の排水トラップInfo
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- JPH08144344A JPH08144344A JP32409994A JP32409994A JPH08144344A JP H08144344 A JPH08144344 A JP H08144344A JP 32409994 A JP32409994 A JP 32409994A JP 32409994 A JP32409994 A JP 32409994A JP H08144344 A JPH08144344 A JP H08144344A
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- trap
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Abstract
(57)【要約】
【目的】洗濯機からの排水が円滑になるような流路構造
にすることにより、泡立ち難く、しかも泡が床パン側へ
逆流して溢れ出ることのない洗濯機用の排水トラップを
提供する。 【構成】排水トラップ本体の中央部に洗濯機の排水ホー
ス側へ接続される泡防止パイプを配置し、該泡防止パイ
プの周囲に、筒状で且つ上部側から下部側に向かって次
第に小径とされた防臭パイプを配置して泡防止パイプと
の間に床パンからの排水流路を形成し、前記防臭パイプ
と泡防止パイプとこれらの両者間の上端側に配された目
皿との三者を一体成形し、排水トラップ本体の底面中央
部に円錐状の膨隆部を形成すると共に、泡防止パイプの
下端面に前記円錐状の膨隆部に対応して斜め下方へ傾斜
するフランジを形成し、該フランジと前記円錐状の膨隆
部との間にトラップ部へ連通する洗濯機からの排水流路
を形成する。
にすることにより、泡立ち難く、しかも泡が床パン側へ
逆流して溢れ出ることのない洗濯機用の排水トラップを
提供する。 【構成】排水トラップ本体の中央部に洗濯機の排水ホー
ス側へ接続される泡防止パイプを配置し、該泡防止パイ
プの周囲に、筒状で且つ上部側から下部側に向かって次
第に小径とされた防臭パイプを配置して泡防止パイプと
の間に床パンからの排水流路を形成し、前記防臭パイプ
と泡防止パイプとこれらの両者間の上端側に配された目
皿との三者を一体成形し、排水トラップ本体の底面中央
部に円錐状の膨隆部を形成すると共に、泡防止パイプの
下端面に前記円錐状の膨隆部に対応して斜め下方へ傾斜
するフランジを形成し、該フランジと前記円錐状の膨隆
部との間にトラップ部へ連通する洗濯機からの排水流路
を形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、洗濯機からの排水と、
床パンからの排水とを兼用する排水トラップにおいて、
洗濯機からの排水を行った場合に泡が床パン側へ逆流す
るのを防止すべく、排水の流れを円滑にした流路構造を
持つ洗濯機用の排水トラップに関するものである。
床パンからの排水とを兼用する排水トラップにおいて、
洗濯機からの排水を行った場合に泡が床パン側へ逆流す
るのを防止すべく、排水の流れを円滑にした流路構造を
持つ洗濯機用の排水トラップに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】洗濯機からの排水と床パンからの排水と
を兼用する従来の排水トラップを示せば、図３の半縦断
面図及び図４の平面図に示す通りである。同図に示す如
く、この従来の排水トラップ１にあっては、有底筒状の
トラップ本体２の上面を開口面とし、側面に下水管等へ
連通接続するための接続管部３が形成されている。
を兼用する従来の排水トラップを示せば、図３の半縦断
面図及び図４の平面図に示す通りである。同図に示す如
く、この従来の排水トラップ１にあっては、有底筒状の
トラップ本体２の上面を開口面とし、側面に下水管等へ
連通接続するための接続管部３が形成されている。
【０００３】トラップ本体２の開口面側には、パッキン
４を介してフランジ筒体５が内嵌装着されている。この
フランジ筒体５内にはトラップ６を形成するための椀状
体７と、防臭パイプ８とが取り付けられている。またト
ラップ本体２の開口面の中央には泡防止パイプ９が前記
椀状体７に下面を当接して配置されている。
４を介してフランジ筒体５が内嵌装着されている。この
フランジ筒体５内にはトラップ６を形成するための椀状
体７と、防臭パイプ８とが取り付けられている。またト
ラップ本体２の開口面の中央には泡防止パイプ９が前記
椀状体７に下面を当接して配置されている。
【０００４】この泡防止パイプ９は、管状部９ａとホー
ン状の流出口９ｂと、間隔保持板９ｃとからなる。泡防
止パイプ９は、接続管１０を介して洗濯機の排水ホース
（図示せず）へ接続される。泡防止パイプ９とフランジ
筒体５との間の開口面上部には、目皿１１が嵌合装着さ
れている。而して、泡防止パイプ９と防臭パイプ８との
間は、床パンからの排水流路１２となっており、また椀
状体７と防臭パイプ８との間は洗濯機及び床パンからの
排水流路１３となっている。
ン状の流出口９ｂと、間隔保持板９ｃとからなる。泡防
止パイプ９は、接続管１０を介して洗濯機の排水ホース
（図示せず）へ接続される。泡防止パイプ９とフランジ
筒体５との間の開口面上部には、目皿１１が嵌合装着さ
れている。而して、泡防止パイプ９と防臭パイプ８との
間は、床パンからの排水流路１２となっており、また椀
状体７と防臭パイプ８との間は洗濯機及び床パンからの
排水流路１３となっている。
【０００５】通常の状態では、椀状体７と防臭パイプ８
と泡防止パイプ９とには、椀状体７の流出口１４の高さ
まで水が溜まっており、下水側から汚臭が床パン側及び
洗濯機内へ逆流しないようになっている。
と泡防止パイプ９とには、椀状体７の流出口１４の高さ
まで水が溜まっており、下水側から汚臭が床パン側及び
洗濯機内へ逆流しないようになっている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】而して、前記構成の排
水トラップ１にあっては、洗濯機からの排水は図示しな
い排水ホースから接続管１０内へ流入し、泡防止パイプ
９の底面へ落下して衝突し、乱流を起こす。そのため、
該底面部で石鹸水を含む排水がよく泡立つようになる。
またこの排水は、更に側面方向へ９０度方向を変換し、
椀状体７の側壁面へ衝突して乱流状態となる。
水トラップ１にあっては、洗濯機からの排水は図示しな
い排水ホースから接続管１０内へ流入し、泡防止パイプ
９の底面へ落下して衝突し、乱流を起こす。そのため、
該底面部で石鹸水を含む排水がよく泡立つようになる。
またこの排水は、更に側面方向へ９０度方向を変換し、
椀状体７の側壁面へ衝突して乱流状態となる。
【０００７】この衝突により、洗濯機からの排水は更に
泡立つようになり、防臭パイプ８と泡防止パイプ９との
間の排水流路１２を逆流し、目皿１１から床パン側へ泡
が溢れ出るという欠点があった。
泡立つようになり、防臭パイプ８と泡防止パイプ９との
間の排水流路１２を逆流し、目皿１１から床パン側へ泡
が溢れ出るという欠点があった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、洗濯機から
の排水が円滑になるような流路構造にすることにより、
泡立ち難く、しかも泡が床パン側へ逆流して溢れ出るこ
とのない洗濯機用の排水トラップを提供せんとするもの
である。
に鑑みてこれを改良除去したものであって、洗濯機から
の排水が円滑になるような流路構造にすることにより、
泡立ち難く、しかも泡が床パン側へ逆流して溢れ出るこ
とのない洗濯機用の排水トラップを提供せんとするもの
である。
【０００９】而して、前記課題を解決するために本発明
が採用した請求項１の手段は、洗濯機からの排水と床パ
ンからの排水とを行う排水トラップにおいて、排水トラ
ップ本体の中央部に洗濯機の排水ホース側へ接続される
泡防止パイプを配置し、該泡防止パイプの周囲に、筒状
で且つ上部側から下部側に向かって次第に小径とされた
防臭パイプを配置して泡防止パイプとの間に床パンから
の排水流路を形成し、前記防臭パイプと泡防止パイプと
これらの両者間の上端側に配された目皿との三者を一体
成形し、排水トラップ本体の底面中央部に円錐状の膨隆
部を形成すると共に、泡防止パイプの下端面に前記円錐
状の膨隆部に対応して斜め下方へ傾斜するフランジを形
成し、該フランジと前記円錐状の膨隆部との間にトラッ
プ部へ連通する洗濯機からの排水流路を形成したことを
特徴とする洗濯機用の排水トラップである。
が採用した請求項１の手段は、洗濯機からの排水と床パ
ンからの排水とを行う排水トラップにおいて、排水トラ
ップ本体の中央部に洗濯機の排水ホース側へ接続される
泡防止パイプを配置し、該泡防止パイプの周囲に、筒状
で且つ上部側から下部側に向かって次第に小径とされた
防臭パイプを配置して泡防止パイプとの間に床パンから
の排水流路を形成し、前記防臭パイプと泡防止パイプと
これらの両者間の上端側に配された目皿との三者を一体
成形し、排水トラップ本体の底面中央部に円錐状の膨隆
部を形成すると共に、泡防止パイプの下端面に前記円錐
状の膨隆部に対応して斜め下方へ傾斜するフランジを形
成し、該フランジと前記円錐状の膨隆部との間にトラッ
プ部へ連通する洗濯機からの排水流路を形成したことを
特徴とする洗濯機用の排水トラップである。
【００１０】また本発明が採用した請求項２の手段は、
防臭パイプの外周側に位置するトラップ本体の底部には
トラップを形成するための円筒状の水封板が立設されて
いることを特徴とする請求項１に記載の洗濯機用の排水
トラップである。
防臭パイプの外周側に位置するトラップ本体の底部には
トラップを形成するための円筒状の水封板が立設されて
いることを特徴とする請求項１に記載の洗濯機用の排水
トラップである。
【００１１】更に、本発明が採用した請求項３の手段
は、水封板と防臭パイプとの間に形成される流路の断面
積は、下部側から上部側に向けて次第に小さくなるもの
である請求項１又は２に記載の洗濯機用の排水トラップ
である。
は、水封板と防臭パイプとの間に形成される流路の断面
積は、下部側から上部側に向けて次第に小さくなるもの
である請求項１又は２に記載の洗濯機用の排水トラップ
である。
【００１２】更にまた、本発明が採用した請求項４の手
段は、床パンからの排水流路はトラップに面する流出口
が円周方向に四分割されている前記請求項１、２又は３
に記載の洗濯機用の排水トラップである。
段は、床パンからの排水流路はトラップに面する流出口
が円周方向に四分割されている前記請求項１、２又は３
に記載の洗濯機用の排水トラップである。
【００１３】
【作用】請求項１に記載された洗濯機用の排水トラップ
にあっては、排水トラップ本体の底面中央部に円錐状の
膨隆部が形成されており、泡防止パイプの下端面には、
前記円錐状の膨隆部に対応して斜め下方へ傾斜するフラ
ンジが形成されている。そのため、洗濯機からの排水が
排水トラップの底面へ衝突するということはなく、自然
の円滑な流れが得られる。
にあっては、排水トラップ本体の底面中央部に円錐状の
膨隆部が形成されており、泡防止パイプの下端面には、
前記円錐状の膨隆部に対応して斜め下方へ傾斜するフラ
ンジが形成されている。そのため、洗濯機からの排水が
排水トラップの底面へ衝突するということはなく、自然
の円滑な流れが得られる。
【００１４】また泡防止パイプと、防臭パイプと、目皿
とは一体形成されており、これらを排水トラップ本体に
螺着されるフランジ筒体へ装着するだけで、泡防止パイ
プと排水トラップ底壁との間に洗濯機側からの排水流路
を形成することが可能であり、組付作業が容易である。
とは一体形成されており、これらを排水トラップ本体に
螺着されるフランジ筒体へ装着するだけで、泡防止パイ
プと排水トラップ底壁との間に洗濯機側からの排水流路
を形成することが可能であり、組付作業が容易である。
【００１５】更に、泡防止パイプの周囲に配設された防
臭パイプは、上部側から下部側に向かって次第に小径と
されている。そのため、請求項２に記載された水封板の
技術とにより、トラップ部の排水流路は、請求項３に示
すように、下部側の流路の開口面積の方が上部側の流路
の開口面積よりも大きくなる。
臭パイプは、上部側から下部側に向かって次第に小径と
されている。そのため、請求項２に記載された水封板の
技術とにより、トラップ部の排水流路は、請求項３に示
すように、下部側の流路の開口面積の方が上部側の流路
の開口面積よりも大きくなる。
【００１６】従って、洗濯機からの排水は、前記トラッ
プ本体の膨隆部と斜め下方へ傾斜するフランジとで形成
された流路によりスムーズに流下し、続いて、開口面積
の大きい流路を通って方向を変換し、トラップ部へと流
れるため、全体にわたって円滑な流れが得られ、排水が
泡立つことも少なく、また泡が床パン側へ逆流するとい
うこともない。
プ本体の膨隆部と斜め下方へ傾斜するフランジとで形成
された流路によりスムーズに流下し、続いて、開口面積
の大きい流路を通って方向を変換し、トラップ部へと流
れるため、全体にわたって円滑な流れが得られ、排水が
泡立つことも少なく、また泡が床パン側へ逆流するとい
うこともない。
【００１７】更にまた、防臭パイプと泡防止パイプとの
間に形成される床パンからの排水流路の流出口は、請求
項４に示すように、円周方向に四分割されており、トラ
ップ部側から泡が逆方向へ流入し難くなっている。
間に形成される床パンからの排水流路の流出口は、請求
項４に示すように、円周方向に四分割されており、トラ
ップ部側から泡が逆方向へ流入し難くなっている。
【００１８】
【実施例】以下に、本発明の構成を図面に示す実施例に
基づいて説明すると次の通りである。なお、従来の場合
と同一符号は同一部材である。図１及び図２は本発明の
一実施例に係るものであり、図１は排水トラップ１５の
縦断面図、図２はトラップ本体１６内に組み込まれる防
臭ユニット１７を示すものである。この実施例の排水ト
ラップ１５は、トラップ本体１６と、防臭ユニット１７
と、フランジ筒体５との三つの部材から成り、フランジ
筒体５は従来とほぼ同じ構成である。
基づいて説明すると次の通りである。なお、従来の場合
と同一符号は同一部材である。図１及び図２は本発明の
一実施例に係るものであり、図１は排水トラップ１５の
縦断面図、図２はトラップ本体１６内に組み込まれる防
臭ユニット１７を示すものである。この実施例の排水ト
ラップ１５は、トラップ本体１６と、防臭ユニット１７
と、フランジ筒体５との三つの部材から成り、フランジ
筒体５は従来とほぼ同じ構成である。
【００１９】トラップ本体１６は、上面側が開口した有
底筒状であり、側面に下水等へ接続される接続管部３が
形成されている。また底壁の内部中央には、円錐状に山
盛りされた膨隆部１８が形成されており、その周囲に所
定間隔を置いてトラップ６を形成するための水封板１９
が立設されている。
底筒状であり、側面に下水等へ接続される接続管部３が
形成されている。また底壁の内部中央には、円錐状に山
盛りされた膨隆部１８が形成されており、その周囲に所
定間隔を置いてトラップ６を形成するための水封板１９
が立設されている。
【００２０】防臭ユニット１７は、泡防止パイプ２０
と、防臭パイプ２１と、目皿２２とが一体形成されたも
のである。泡防止パイプ２０の下端面には、前記トラッ
プ本体１６の円錐状の膨隆部１８に沿って下り勾配とさ
れたフランジ２３が形成されている。このフランジ２３
とトラップ本体１６の円錐状の膨隆部１８とにより、洗
濯機側からの排水流路２４が形成される。
と、防臭パイプ２１と、目皿２２とが一体形成されたも
のである。泡防止パイプ２０の下端面には、前記トラッ
プ本体１６の円錐状の膨隆部１８に沿って下り勾配とさ
れたフランジ２３が形成されている。このフランジ２３
とトラップ本体１６の円錐状の膨隆部１８とにより、洗
濯機側からの排水流路２４が形成される。
【００２１】防臭パイプ２０は、トラップ本体１６の上
面開口部内に装着されたフランジ筒体５の内周面側に螺
子嵌合し、螺子部２５の下方に平坦な段部である着座部
２６が形成されている。この着座部２６は、フランジ筒
体５の下部内周面側に形成された内鍔部５ａにゴムパッ
キン２７を介して当接するようになっている。これによ
り、防臭ユニット１７の高さ位置が決定され、流路形成
用のフランジ２３と円錐状の膨隆部１８とにより形成さ
れる洗濯機側の排水流路２４の大きさを一義的に形成す
るようになっている。
面開口部内に装着されたフランジ筒体５の内周面側に螺
子嵌合し、螺子部２５の下方に平坦な段部である着座部
２６が形成されている。この着座部２６は、フランジ筒
体５の下部内周面側に形成された内鍔部５ａにゴムパッ
キン２７を介して当接するようになっている。これによ
り、防臭ユニット１７の高さ位置が決定され、流路形成
用のフランジ２３と円錐状の膨隆部１８とにより形成さ
れる洗濯機側の排水流路２４の大きさを一義的に形成す
るようになっている。
【００２２】また防臭パイプ２０は、上部側から下部側
に向けて次第に径が小さくなるように設定されている。
そして、防臭パイプ２０の下端面側に開口形成された流
出口２８は、図２の斜視図に示すように円周方向におい
て四分割されている。防臭パイプ２０の径を順次小さく
なるように設定することにより、防臭パイプ２０と水封
板１９との間に形成されるトラップ６の排水流路は、下
部側が広く、上部側が小さくなるように設定されてい
る。
に向けて次第に径が小さくなるように設定されている。
そして、防臭パイプ２０の下端面側に開口形成された流
出口２８は、図２の斜視図に示すように円周方向におい
て四分割されている。防臭パイプ２０の径を順次小さく
なるように設定することにより、防臭パイプ２０と水封
板１９との間に形成されるトラップ６の排水流路は、下
部側が広く、上部側が小さくなるように設定されてい
る。
【００２３】このような構成の排水トラップ１５であれ
ば、洗濯機側からの排水は、洗濯機の排水ホース及び接
続管を介して泡防止パイプ２０内へ流入する。そして、
泡防止パイプ２０内を真下へ流下し、トラップ本体１６
の円錐状の膨隆部１８に当接し、その傾斜に沿って自然
的に方向を斜め下方へ変換するようになる。従って、従
来のように泡防止パイプを流下する洗濯機排水がトラッ
プ本体の底壁と正面衝突し、乱流を起こし、激しい泡立
ちを発生させるということはない。
ば、洗濯機側からの排水は、洗濯機の排水ホース及び接
続管を介して泡防止パイプ２０内へ流入する。そして、
泡防止パイプ２０内を真下へ流下し、トラップ本体１６
の円錐状の膨隆部１８に当接し、その傾斜に沿って自然
的に方向を斜め下方へ変換するようになる。従って、従
来のように泡防止パイプを流下する洗濯機排水がトラッ
プ本体の底壁と正面衝突し、乱流を起こし、激しい泡立
ちを発生させるということはない。
【００２４】前記円錐状の膨隆部１８と流路形成用のフ
ランジ２３とによって自然的に方向を変換された排水流
路２４の洗濯機排水は、更に水封板１９と防臭パイプ２
１とで構成されるトラップ６の流路部分へ向かうように
なる。この流路部分は、防臭パイプ２１の下部側を次第
に小径としたことで、下部側の流路断面積が大きくな
り、斜め下方から上方への方向変換とスムーズな流れが
得られる。
ランジ２３とによって自然的に方向を変換された排水流
路２４の洗濯機排水は、更に水封板１９と防臭パイプ２
１とで構成されるトラップ６の流路部分へ向かうように
なる。この流路部分は、防臭パイプ２１の下部側を次第
に小径としたことで、下部側の流路断面積が大きくな
り、斜め下方から上方への方向変換とスムーズな流れが
得られる。
【００２５】そのため、このトラップ６の流路部分にお
いても、洗濯機排水の激しい泡立ちは無く、またスムー
ズな流れが得られるので、泡が流出口２８から流入して
床パン側へ逆流するというようなこともない。この逆流
は、前記流出口２８が四分割されていることによっても
多少は抑制されるという効果がある。これは、流出口２
８を全周に形成する場合に比較して、その開口面積を絞
ることができるからである。
いても、洗濯機排水の激しい泡立ちは無く、またスムー
ズな流れが得られるので、泡が流出口２８から流入して
床パン側へ逆流するというようなこともない。この逆流
は、前記流出口２８が四分割されていることによっても
多少は抑制されるという効果がある。これは、流出口２
８を全周に形成する場合に比較して、その開口面積を絞
ることができるからである。
【００２６】ところで、本発明は上述した実施例に限定
されるものではなく、例えば、防臭ユニット１７とフラ
ンジ筒体５との螺子２５による嵌合はこれを省略し、フ
ランジ筒体５の内周面へ防臭ユニット１７を内嵌させる
だけでもよい。また防臭ユニット１７とフランジ筒体５
とは、フランジ筒体５に形成した内鍔部５ａへ防臭ユニ
ット１７の平坦な着座部２６を着座させることで、防臭
ユニット１７の設置高さを一義的に決定するようにした
が、内鍔部５ａと着座部２６とを省略し、防臭ユニット
１７の外周側面とフランジ筒体５の内周側面との間にパ
ッキン２７を介在させるようにすることも可能である。
されるものではなく、例えば、防臭ユニット１７とフラ
ンジ筒体５との螺子２５による嵌合はこれを省略し、フ
ランジ筒体５の内周面へ防臭ユニット１７を内嵌させる
だけでもよい。また防臭ユニット１７とフランジ筒体５
とは、フランジ筒体５に形成した内鍔部５ａへ防臭ユニ
ット１７の平坦な着座部２６を着座させることで、防臭
ユニット１７の設置高さを一義的に決定するようにした
が、内鍔部５ａと着座部２６とを省略し、防臭ユニット
１７の外周側面とフランジ筒体５の内周側面との間にパ
ッキン２７を介在させるようにすることも可能である。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
排水トラップ本体の底面中央部に円錐状の膨隆部を形成
し、また泡防止パイプの下端面に、前記円錐状の膨隆部
に対応して斜め下方へ傾斜するフランジを形成したか
ら、洗濯機からの排水が排水トラップの底面へ正面衝突
するということはなく、自然的な円滑な流れが得られ、
洗濯機からの排水が激しく泡立つというようなことがな
い。
排水トラップ本体の底面中央部に円錐状の膨隆部を形成
し、また泡防止パイプの下端面に、前記円錐状の膨隆部
に対応して斜め下方へ傾斜するフランジを形成したか
ら、洗濯機からの排水が排水トラップの底面へ正面衝突
するということはなく、自然的な円滑な流れが得られ、
洗濯機からの排水が激しく泡立つというようなことがな
い。
【００２８】また泡防止パイプと、防臭パイプと、目皿
とは一体形成されており、これらを排水トラップ本体に
螺着されるフランジ筒体へ装着するだけで、泡防止パイ
プと排水トラップ底壁との間に洗濯機側からの排水流路
を形成することが可能であり、組付作業が容易である。
とは一体形成されており、これらを排水トラップ本体に
螺着されるフランジ筒体へ装着するだけで、泡防止パイ
プと排水トラップ底壁との間に洗濯機側からの排水流路
を形成することが可能であり、組付作業が容易である。
【００２９】更に、泡防止パイプの周囲に配設された防
臭パイプは、上部側から下部側に向かって次第に小径と
されている。そのため、この防臭パイプとトラップ本体
の底壁から立設された水封板とにより構成されるトラッ
プ部の排水流路は、下部側の流路の開口面積の方が上部
側の流路の開口面積よりも大きくなり、該部分における
排水の流れも円滑なものが得られる。
臭パイプは、上部側から下部側に向かって次第に小径と
されている。そのため、この防臭パイプとトラップ本体
の底壁から立設された水封板とにより構成されるトラッ
プ部の排水流路は、下部側の流路の開口面積の方が上部
側の流路の開口面積よりも大きくなり、該部分における
排水の流れも円滑なものが得られる。
【００３０】従って、洗濯機からの排水は、前記トラッ
プ本体の膨隆部と斜め下方へ傾斜するフランジとで形成
された流路によりスムーズに流下し、続いて、開口面積
の大きい流路を通って方向を変換し、トラップ部へと流
れるため、全体にわたって円滑な流れが得られ、排水が
泡立つことも少なく、また泡が床パン側へ逆流するとい
うこともない。
プ本体の膨隆部と斜め下方へ傾斜するフランジとで形成
された流路によりスムーズに流下し、続いて、開口面積
の大きい流路を通って方向を変換し、トラップ部へと流
れるため、全体にわたって円滑な流れが得られ、排水が
泡立つことも少なく、また泡が床パン側へ逆流するとい
うこともない。
【００３１】更にまた、防臭パイプと泡防止パイプとの
間に形成される床パンからの排水流路の流出口は、円周
方向に四分割されており、トラップ部側から泡が逆方向
へ流入し難くなっている。
間に形成される床パンからの排水流路の流出口は、円周
方向に四分割されており、トラップ部側から泡が逆方向
へ流入し難くなっている。
【図１】本発明の一実施例に係る排水トラップの縦断面
図である。
図である。
【図２】本発明の一実施例に係る排水トラップの防臭ユ
ニットを示す斜視図である。
ニットを示す斜視図である。
【図３】従来の排水トラップを示す半縦断面図である。
【図４】従来の排水トラップを示す平面図である。
５…フランジ筒体 ６…トラップ １５…排水トラップ １６…トラップ本
体 １７…防臭ユニット １８…膨隆部 １９…水封板 ２０…泡防止パイ
プ ２１…防臭パイプ ２２…目皿 ２３…流路形成用のフランジ ２４…洗濯機側の
排水流路 ２８…流出口
体 １７…防臭ユニット １８…膨隆部 １９…水封板 ２０…泡防止パイ
プ ２１…防臭パイプ ２２…目皿 ２３…流路形成用のフランジ ２４…洗濯機側の
排水流路 ２８…流出口
Claims (4)
- 【請求項１】洗濯機からの排水と床パンからの排水とを
行う排水トラップにおいて、排水トラップ本体の中央部
に洗濯機の排水ホース側へ接続される泡防止パイプを配
置し、該泡防止パイプの周囲に、筒状で且つ上部側から
下部側に向かって次第に小径とされた防臭パイプを配置
して泡防止パイプとの間に床パンからの排水流路を形成
し、前記防臭パイプと泡防止パイプとこれらの両者間の
上端側に配された目皿との三者を一体成形し、排水トラ
ップ本体の底面中央部に円錐状の膨隆部を形成すると共
に、泡防止パイプの下端面に前記円錐状の膨隆部に対応
して斜め下方へ傾斜するフランジを形成し、該フランジ
と前記円錐状の膨隆部との間にトラップ部へ運通する洗
濯機からの排水流路を形成したことを特徴とする洗濯機
用の排水トラップ。 - 【請求項２】防臭パイプの外周側に位置するトラップ本
体の底部にはトラップを形成するための円筒状の水封板
が立設されていることを特徴とする請求項１に記載の洗
濯機用の排水トラップ。 - 【請求項３】水封板と防臭パイプとの間に形成される流
路の断面積は、下部側から上部側に向けて次第に小さく
なるものである請求項１又は２に記載の洗濯機用の排水
トラップ。 - 【請求項４】床パンからの排水流路はトラップに面する
流出口が円周方向に四分割されている前記請求項１、２
又は３に記載の洗濯機用の排水トラップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32409994A JPH08144344A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 洗濯機用の排水トラップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32409994A JPH08144344A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 洗濯機用の排水トラップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08144344A true JPH08144344A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=18162154
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32409994A Pending JPH08144344A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 洗濯機用の排水トラップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08144344A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008196169A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Maruichi Kk | 排水トラップ |
| JP2009167590A (ja) * | 2008-01-10 | 2009-07-30 | Inax Corp | 排水トラップ |
| JP2010007312A (ja) * | 2008-06-25 | 2010-01-14 | Panasonic Electric Works Bath & Life Co Ltd | 排水トラップ構造 |
| US7908895B2 (en) | 2005-07-30 | 2011-03-22 | Lg Electronics Inc. | Laundry treatment apparatus and control method thereof |
| JP2011089343A (ja) * | 2009-10-23 | 2011-05-06 | Sanuki:Kk | 排水トラップ |
| KR101155487B1 (ko) * | 2005-07-30 | 2012-06-15 | 엘지전자 주식회사 | 세탁기의 증기 역류 방지 제어 방법 |
| CN111287303A (zh) * | 2020-02-14 | 2020-06-16 | 沈鑫光 | 具有防臭功能的地漏 |
-
1994
- 1994-11-18 JP JP32409994A patent/JPH08144344A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7908895B2 (en) | 2005-07-30 | 2011-03-22 | Lg Electronics Inc. | Laundry treatment apparatus and control method thereof |
| KR101155487B1 (ko) * | 2005-07-30 | 2012-06-15 | 엘지전자 주식회사 | 세탁기의 증기 역류 방지 제어 방법 |
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| JP2010007312A (ja) * | 2008-06-25 | 2010-01-14 | Panasonic Electric Works Bath & Life Co Ltd | 排水トラップ構造 |
| JP2011089343A (ja) * | 2009-10-23 | 2011-05-06 | Sanuki:Kk | 排水トラップ |
| CN111287303A (zh) * | 2020-02-14 | 2020-06-16 | 沈鑫光 | 具有防臭功能的地漏 |
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