JPH08144334A - 配管ユニットおよびその施工方法 - Google Patents

配管ユニットおよびその施工方法

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JPH08144334A
JPH08144334A JP28230494A JP28230494A JPH08144334A JP H08144334 A JPH08144334 A JP H08144334A JP 28230494 A JP28230494 A JP 28230494A JP 28230494 A JP28230494 A JP 28230494A JP H08144334 A JPH08144334 A JP H08144334A
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pipe
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piping unit
pipes
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Yoshihito Yamashita
良仁 山下
Koichi Sekiguchi
広一 関口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】建物の建築段階において所望の主管を設置する
ための空間部をコンクリートなどによって予め形成する
ような煩わしさをなくして、主管の連結や固定作業など
の一連の設置作業が容易かつ迅速に行えるようにする。 【構成】枝管4を連結するための枝管連結手段36を備
えた複数本の主管1と、これら複数本の主管1の各々を
鉛直状に起立させて保持するための枠体2とから形成さ
れ、上記複数本の各主管1の上端部10aおよび下端部
10bのうち少なくとも何れか一方の端部(10b)に
は、これら各主管1の他方の端部(10a)と同一寸法
形状を有する他の管体をこれらの各主管1に連結させる
ための管体連結手段3が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、マンションなどの複
数階建ての建物に設置されて各階の住戸への水道水の供
給や廃水の排出、あるいはガスの供給などに用いられる
配管ユニット、およびその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばマンションなどの複数階建ての
集合住宅においては、各住戸への給排水を行うための給
水主管や排水主管を各階にわたって一連に設けておき、
これらの給水主管や排水主管に、各住戸の台所や浴室な
どに設置された所望機器に連結される給水枝管や排水枝
管を配管接続した構造が採用されている。また、ガスの
供給などについても、上記同様に、建物の各階にわたっ
てガス主管を設けておき、このガス主管に各住戸のガス
器具に連結されるガス枝管を配管接続した構造が採用さ
れている。
【0003】上記のような配管構造では、給水主管や排
水主管などの各主管がマンションなどの建物の各階の床
部を貫通するようにこれらの各主管を一連に設ける必要
がある。そこで、従来では、建物の施工段階において各
階の床面および壁面を施工する際に、上記給水主管や排
水枝管などの各主管の設置を行うための空間部を確保す
るようにコンクリート打ちを行っていた。そして、この
ようにして各階ごとに形成された一連の空間部内へ主管
となる管体を順次搬入し、これら管体どうしの連結と各
管体の起立状態での固定を図るようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の手段では、給水主管などの所望の主管を設置する以
前の段階において、予めこれら主管を設置するための空
間部を建物の内部に形成しておく必要があるために、上
記空間部を形成していない段階では主管の設置作業を行
うことができず、その作業工程に融通が効かず不便であ
る。また、上記空間部を建物の内部へ形成するために
は、パネル材などを組み合わせてコンクリート打ちを行
うなどの工程を必要とするために、これらの作業が非常
に煩雑となっていた。さらに、このようにして形成され
た空間部に主管となる複数本の管体を搬入してからこれ
らを起立保持させたまま連結固定を図るためには、たと
えば各管体を建物の適当な壁面にブラケットを用いて強
固に支持させる必要があり、これらの作業もかなり面倒
となっていた。
【0005】したがって、従来では、主管を設置するた
めの一連の作業が非常に面倒となって、その工事には多
くの労力と長期間の工期が必要となり、その作業コスト
が非常に高価になるという難点が生じていた。とくに、
このような難点は、高層の大規模マンションなどを構築
する場合においては、主管の設置長さ、あるいは主管の
設置箇所数が増大するために、一層顕著となっていた。
【0006】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、建物の建築段階において所望の
主管を設置するための空間部をコンクリートなどによっ
て予め形成するような必要をなくして、主管の連結や固
定作業などの一連の設置作業が容易かつ迅速に行えるよ
うにし、主管の施工工事の工期短縮ならびに低コスト化
が図れるようにすることをその課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】すなわち、本願の請求項1に記載の発明
は、枝管を連結するための枝管連結手段を備えた複数本
の主管と、これら複数本の主管の各々を鉛直状に起立さ
せて保持するための枠体とから形成され、かつ、上記複
数本の各主管の上端部および下端部のうち少なくとも何
れか一方の端部には、これら各主管の他方の端部と同一
寸法形状を有する他の管体をこれらの各主管に連結させ
るための管体連結手段が設けられていることを特徴とし
ている。
【0009】本願の請求項2に記載の発明は、上記枠体
の底部には、この枠体のレベル調整を行うためのアジャ
ストボルトが複数箇所設けられているとともに、上記複
数本の主管は、上記枠体に対して少なくとも水平方向へ
の位置調整が行えるように上記枠体に取付けられている
ことを特徴としている。
【0010】本願の請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の配管ユニットを複数階建ての建物に設
置するための配管ユニットの施工方法であって、上記建
物の各階の床部を下層階から上層階へ1階分ずつ順次構
築してゆくとともに、この建物の各階の床部を順次構築
してゆく段階において、所望の階の床部の構築が終了す
る都度、その上の階の床部を構築する以前の時期に、上
記構築が終了した階の床部上へその階の上方の空間を利
用して上記配管ユニットを吊り込み搬入して設置し、こ
の配管ユニットの各主管の下端部を、その階よりも下の
階の床部上へ既に設置されている他の配管ユニットの複
数の主管の各上端部に連結させることを特徴としてい
る。
【0011】
【発明の作用および効果】上記請求項1に記載の発明に
おいては、複数本の主管が鉛直状に起立して枠体に保持
されているために、この枠体を建物の床面上に設置する
だけで上記複数本の主管を所望の箇所へ起立状態に固定
させることができる。したがって、従来とは異なり、主
管を配置させるための空間部をコンクリートなどによっ
て予め形成しておく必要はない。また、複数本の主管を
別途準備したブラケットなどを用いた煩雑な現場作業に
よって建物の壁面などへ固定させるような必要もない。
【0012】さらに、複数本の主管の上端部および下端
部のうち少なくとも何れか一方の端部には、これら各主
管の他方の端部と同一寸法形状を有する他の管体をこれ
らの各主管に連結させるための管体連結手段が設けられ
ているために、複数階建ての建物の各階の床面上にこの
配管ユニットを同一平面上に重ねて設置する場合に、こ
れら各配管ユニットの相互に対応する主管どうしを上記
管体連結手段を介して容易に連結させることもでき、こ
れによって各主管を建物の各階にわたって一連に施工す
ることが可能となる。
【0013】したがって、主管の一連の施工作業が非常
に容易となって、作業労力の軽減や工期の短縮などが図
れ、作業コストの大幅な低減化が図れるという格別な効
果が得られる。また、各主管には枝管を連結するための
枝管連結手段が具備されているため、各住戸に配される
枝管との連結も容易に行える。
【0014】本願の請求項2に記載の発明においては、
枠体の底部にアジャストボルトが複数箇所設けられてい
るとともに、複数本の主管は上記枠体に対して少なくと
も水平方向に位置調整が行えるために、複数階建ての建
物の各階の床面上に本願発明の配管ユニットを同一平面
上に重ねて設置し、これら各配管ユニットの主管どうし
を相互に連結させるときには、各主管の水平方向への位
置調整によってこれら主管どうしの心合わせが行える。
また、アジャストボルトの調整によって各主管の高さや
その傾きの調整も行えることとなる。したがって、不当
な歪みや傾きなどを生じさせることなく、各階ごとの主
管を一連に連結することができるという利点が得られ
る。
【0015】本願の請求項3に記載の発明では、複数階
建ての建物に上記請求項1または2に記載の配管ユニッ
トを設置する場合に、建物の所望の階の床部の構築が終
了した後においてその上の階の床部が構築される以前の
時期に、その所望の階の床部上へその階の上方の空間を
利用して配管ユニットを吊り込み搬入させるために、建
物の各階の床部を全て構築してから各階へ配管ユニット
を構築する場合とは異なり、配管ユニットの搬入作業が
容易となる。すなわち、所望の階の上の階の床部が構築
されてからその所望の階に配管ユニットを搬入させよう
とすれば、その上の階の床部が邪魔となり、配管ユニッ
トの枠体から主管を取り外すなどの分解を行った状態で
その所望の階へ運び込んでから再度組み立てるといった
煩雑な作業を行う必要がある。ところが、本願発明で
は、このような煩雑な作業は不要であり、配管ユニット
を組立てたままクレーンなどを利用して所望の階の床部
上へ搬入させることができる。
【0016】また、配管ユニットを所望の階に設置する
際には、その配管ユニットの複数本の主管の下端部を、
その階よりも下の階に設置されている他の配管ユニット
の主管の上端部に連結させるために、これによって建物
の各階を貫くように設けられる主管の一連の施工工事が
容易に行える。したがって、配管ユニットの搬入設置に
よる主管の施工作業を、建物の建築と並行して効率良く
行うことができるという効果が得られる。
【0017】
【実施例の説明】以下、本願発明の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0018】図1は、本願発明に係る配管ユニットUの
一例を示す斜視図である。この配管ユニットUは、複数
本の主管1と、これら複数本の主管1を保持するための
枠体2とを具備して構成されている。上記主管1の具体
例としては、水道水の給水を行うための給水主管1A、
各住戸から排出される廃水を一纏めにして浄化槽などへ
供給するための排水主管1B、都市ガスなどのガス供給
を行うためのガス主管1Cなどが挙げられ、本実施例で
はこれら以外にも他の種類の主管1D,1Eが具備され
ている。
【0019】上記各主管1のうち、給水主管1Aおよび
排水主管1Bの各下端部には、管継手3が取付けられて
いる。これらの各管継手3は、たとえば図2に示すよう
に、その上部開口部30に給水主管1Aの下端部10b
が嵌入された状態において、ナット31を締付けてシー
ル用リング32を圧縮させることにより、このシール用
リング32が給水主管1Aの下端部10bの外周面に圧
接する構造となっている。これにより、この管継手3は
上記給水主管1Aの下端部10bに止水シールを図った
状態で連結されている。
【0020】また、この管継手3の下部に形成されたフ
ランジ部35には、シール用リング32aを挟み付ける
ためのフランジ板33がボルトナット34を介して連結
されている。すなわち、この管継手3の下部開口部30
aに他の管体1’を挿入してボルトナット34を締付け
ると、この管体1’に上記シール用リング32aを圧接
させてその連結を図ることが可能である。上記管体1’
としては、後述するように、本実施例に係る配管ユニッ
トUと同一構造の配管ユニットに具備された給水主管1
Aが適用される。すなわち、この管継手3は、給水主管
1Aの上端部10aと同一寸法形状に形成されている他
の管体を連結できるように構成されたものである。
【0021】さらに、この管継手3の側面部には、給水
枝管4Aを連結するための枝管連結部6が設けられてい
る。この枝管連結部6は、短管部37に給水枝管4(4
A)の一端部を挿入させた状態においてナット31aを
締付けると、シール用リング32bが上記給水枝管4A
の外周面に圧接するように構成されている。上記給水枝
管4Aは、その他端部がたとえば台所の蛇口などの各住
戸内における給水機器に接続されるものである。
【0022】排水主管1Bに設けられた側の管継手3
も、上述した管継手3と同様な構成である。すなわち、
この排水主管1Bの下端部には、この排水主管1Bの上
端部と同一寸法形状の他の管体を上記管継手3を介して
連結可能である。また、この排水主管1Bの管継手3に
設けられた枝管連結部6には、各住戸からの廃水を導く
ための排水枝管4Bを連結することができる。
【0023】上記に対し、ガス主管1Cには上記のよう
な管継手3は設けられておらず、その上下両端部には、
フランジ5a,5bが設けられている。これらの両フラ
ンジ5a,5bは、本実施例に係る配管ユニットUと同
一構造の配管ユニットに具備されたガス主管のフランジ
と接続可能なものである。また、このガス主管1Cに
は、ガス枝管4Cを連結するためのフランジ6Cも設け
られている。ガス枝管4Cは、ガスメーターを介して給
湯器や台所のガスコンロなどへ配管されるものである。
なお、他の主管1D,1Eにも、ガス主管1Cと同様
に、その上下両端部には適当なフランジ50a,50b
が設けられているとともに、所望の枝管(図示略)を接
続するための枝管連結部6D,6Eも設けられている。
【0024】上記枠体2は、たとえばアングル鋼材など
の適当な鋼材を連結し形成されたものである。この枠体
2の前面部の棧部20,20aには、上記複数本の主管
1を固定させるためのUボルト7の両端部が貫通されて
おり、これら各Uボルト7をナットの締付けによって各
主管1の固定保持が行えるようになっている。なお、主
管1を固定保持するための手段は、Uボルト7に限定さ
れず、これ以外の締付け具や、ブラケットなどを用いて
もよい。また、この枠体2の底部の四隅部分にはブラケ
ット片21が突設されており、これらの各ブラケット片
21にはこの枠体2のレベル調整を行うためのアジャス
トボルト8や固定用ボルト8Aが取付けられている。
【0025】このアジャストボルト8は、図3に示すよ
うに、上記ブラケット片21に固着された溶接ナット8
aに螺合するなどして取付けられており、その先端部は
建物の床部9の表面に当接される。したがって、このア
ジャストボルト8を回転させてその高さを変化させるこ
とにより、枠体2の四隅の高さ調整と水平レベル調整が
行える。また、固定用ボルト8Aは、床部9に埋設され
たアンカーナット8bに螺合されるものである。この固
定用ボルト8Aの締付け力は、枠体2を矢印a方向へ下
降させる力を生じさせるが、その一方において上記アジ
ャストボルト8は枠体2を矢印bの上方向へ押し上げる
力を発揮する。したがって、これら両者の力関係によっ
て、これら双方のネジが安易に緩みを生じるといった不
具合はない。
【0026】次に、上記構成の配管ユニットUを、たと
えば複数階建てのマンションなどの建物に設置する場合
の施工方法の一例について説明する。
【0027】まず、図4に示すように、建物Tの骨組と
なる柱90に懸架された梁91を利用して、たとえばこ
の建物Tの1階の床部9がコンクリート製の床板などに
よって構築されると、その後2階の床部が施工される以
前の時期において、上記配管ユニットUの搬入を行う。
この時点では、未だ2階の床部が施工されておらず、1
階の上方が開放された状態にあるために、配管ユニット
Uをクレーンなどを用いてワイヤロープR1,R2によ
って吊り下げることにより、建物Tの上方から1階の床
部9上へ適切に搬入させることができる。このような配
管ユニットUの搬入作業に際しては、この配管ユニット
Uを分解するような煩わしい手間は不要である。
【0028】なお、上記した床部9上への搬入が完了し
た時点においては、図3で説明したアジャストボルト8
を操作して枠体2のレベル調整を行い、また固定用ボル
ト8Aを用いて床部9への据え付け固定を行えばよい。
このような枠体2の固定を図るだけの作業によって複数
本の主管1を簡単に起立保持させておくことができ、そ
の設置作業は非常に容易となる。
【0029】上記のようにして1階の床部9への配管ユ
ニットUの据え付けが完了すれば、その後図5に示すよ
うに、建物Tの2階の床部9aを梁91aを利用して施
工する。なお、その際において、床部9aには、配管ユ
ニットUの上方へ突出している複数本の主管1の各上端
部10aを貫通させるための孔部95などを形成し、各
主管1の各上端部10aが2階の床部9aよりも上方に
突出するように配慮しておく。
【0030】次いで、上記2階の床部9aの施工が終了
した後には、図6に示すように、他の配管ユニットU
(Ua)を搬入する。この搬入作業は、やはり3階の床
部が未だ形成されておらず、2階の上方が開放している
時期に行う。したがって、この配管ユニットUaについ
ても、先の配管ユニットUと同様にクレーンなどを用い
て搬入することができ、配管ユニットUaの分解作業を
行う必要はない。
【0031】上記他の配管ユニットUaを2階に搬入
し、床部9a上に載置するときには、この2階の配管ユ
ニットUaの各主管1の下端部10bが、1階の配管ユ
ニットUの各主管1の上端部10aの位置と略一致する
ように位置合わせを行っておく。これにより、2つの配
管ユニットU,Uaの各主管1,1どうしを相互に連結
することができる。この連結作業に際しては、既述した
1階の配管ユニットUのレベル調整と同様に、まず配管
ユニットUaのアジャストボルト8を操作してそのレベ
ル調整を行ってから配管ユニットUaの枠体2の固定を
行う。そして、相互に連結すべき主管1,1どうしの心
合わせを行う。配管ユニットUaのUボルト7を緩めれ
ば、配管ユニットUaの各主管1を水平方向へ多少位置
変更することが可能であり、これによって上記主管1,
1どうしの心合わせをより正確に行うことが可能であ
る。また、上記配管ユニットUaの各主管1の高さを予
め高めに設定しておけば、配管ユニットUaを床部9a
上へ設置したときに、配管ユニットU,Uaの各主管
1,1どうしが不当に当接し合うといったことも解消す
ることができる。
【0032】2つの配管ユニットU,Uaの各主管1,
1どうしの実際の連結は、上記した心合わせ作業が終了
した後になされるが、この連結作業は、たとえば給水主
管1Aおよび排水主管1Bについては、2階の配管ユニ
ットUaの各管継手3内へ1階の配管ユニットUの給水
主管1Aおよび排水主管1Bの各上端部10aを挿入す
ることによって容易かつ適切に行うことができる。この
場合、先の図2に示されている通り、管継手3に対する
管体1’の挿入に際してはその挿入量に一定寸法範囲内
で幅を持たせることができるために、管継手3に給水主
管1Aおよび排水主管1Bを挿入して連結する際のこれ
らの各管体の高さに融通性を持たせることができる。し
たがって、これらの連結作業が一層容易となる。また、
ガス主管1Cやその他の主管1D,1Eについても、各
配管ユニットU,Uaのフランジ5a,5bどうし、ま
たは50a,50bどうしを連結させることにより、気
密性に優れた適切な配管接続が行える。
【0033】上記作業の完了後は、上述した作業手順を
繰り返せばよい。すなわち、上記2階の配管ユニットU
aの設置が終了した後に3階の床部を形成し、その後4
階の床部が形成される前に3階の床部へ別の配管ユニッ
トUを設置すればよい。このようにして、上記と同様な
手順を繰り返すことにより、建物Tの各階に配管ユニッ
トUを容易かつ適切に設置することが可能である。
【0034】上記のような一連の施工方法によれば、各
階に設置される配管ユニットUの各主管1を一連に連結
することによって、これら一連の主管を建物Tの各階に
跨がらせて設けることができる。各配管ユニットUの設
置に際しては、この配管ユニットUを設置するための特
別な空間部を形成するような必要はなく、その施工作業
は非常に容易である。また、これら各配管ユニットUの
各主管1には、所望の枝管連結部6,6C〜6Eが適宜
設けられているために、各主管1に対して所望の枝管4
を連結する作業も容易となる。
【0035】なお、上記実施例では、給水主管1A、排
水主管1B、ガス主管1C、およびその他の主管1D,
1Eなどの計5種類の主管1を枠体2に取付けた場合を
一例として説明したが、本願発明はこれに限定されな
い。主管の具体的な種類は問わない他、その本数も複数
本であれば何本であってもよい。
【0036】また、上記実施例では、給水主管1Aや排
水主管1Bについては、管体連結手段としての管継手3
をそれらの各下端部に取付けており、またガス主管1C
についてはフランジ5a,5bをそれらの上下両端部に
取付けているが、やはり本願発明はこれに限定されな
い。たとえば給水主管1Aや排水主管1Bについては、
それらの上端部に管体連結手段を取付けてもよい他、上
記ガス主管1Cと同様に、それらの上下両端部の双方に
管体連結手段を取付けてもよい。要は、各主管の上端部
および下端部のうち少なくとも何れか一方の端部に管体
連結手段が設けられていればよい。
【0037】その他、本願発明に係る配管ユニットの各
部の具体的な構成は種々に設計変更自在であり、また本
願発明に係る配管ユニットの施工方法についても、上記
した実施例に限定されず、各作業工程は種々に変更自在
である。本願発明に係る配管ユニットは、マンションな
どの集合住宅に限らず、たとえばオフィスビルなどにも
適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る配管ユニットの一例を示す斜視
図。
【図2】図1のX1−X1線要部断面図。
【図3】図1のX2−X2線要部断面図。
【図4】図1に示す配管ユニットを建物内に施工する場
合の一例を示す説明図。
【図5】図4に示す配管ユニットの施工作業に引き続い
てこの配管ユニットを建物内に施工する状態の一例を示
す説明図。
【図6】図4および図5に示した工程を経て設置された
配管ユニットを示す説明図。
【符号の説明】 1(1A〜1E) 主管 2 枠体 3 管継手(管体連結手段) 4(4A〜4C) 枝管 5a,5b フランジ(管体連結手段) 6,6C〜6E 枝管連結部 8 アジャストボルト 9,9a 床部 10a 上端部(主管の) 10b 下端部(主管の) 50a,50b フランジ(管体連結手段) T 建物 U 配管ユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枝管を連結するための枝管連結手段を備
    えた複数本の主管と、これら複数本の主管の各々を鉛直
    状に起立させて保持するための枠体とから形成され、か
    つ、 上記複数本の各主管の上端部および下端部のうち少なく
    とも何れか一方の端部には、これら各主管の他方の端部
    と同一寸法形状を有する他の管体をこれらの各主管に連
    結させるための管体連結手段が設けられていることを特
    徴とする、配管ユニット。
  2. 【請求項2】 上記枠体の底部には、この枠体のレベル
    調整を行うためのアジャストボルトが複数箇所設けられ
    ているとともに、 上記複数本の主管は、上記枠体に対して少なくとも水平
    方向への位置調整が行えるように上記枠体に取付けられ
    ていることを特徴とする、配管ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の配管ユニット
    を複数階建ての建物に設置するための配管ユニットの施
    工方法であって、 上記建物の各階の床部を下層階から上層階へ1階分ずつ
    順次構築してゆくとともに、 この建物の各階の床部を順次構築してゆく段階におい
    て、所望の階の床部の構築が終了する都度、その上の階
    の床部を構築する以前の時期に、上記構築が終了した階
    の床部上へその階の上方の空間を利用して上記配管ユニ
    ットを吊り込み搬入して設置し、 この配管ユニットの各主管の下端部を、その階よりも下
    の階の床部上へ既に設置されている他の配管ユニットの
    複数の主管の各上端部に連結させることを特徴とする、
    配管ユニットの施工方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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