JPH08144168A - 不織布の製造方法 - Google Patents

不織布の製造方法

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JPH08144168A
JPH08144168A JP6286486A JP28648694A JPH08144168A JP H08144168 A JPH08144168 A JP H08144168A JP 6286486 A JP6286486 A JP 6286486A JP 28648694 A JP28648694 A JP 28648694A JP H08144168 A JPH08144168 A JP H08144168A
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JP
Japan
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continuous
net conveyor
nonwoven fabric
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endless
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JP6286486A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakajima
崇 中島
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New Oji Paper Co Ltd
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New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 目付斑が少なく、目付分布が均一で地合の優
れたスパンボンド不織布を得る。 【構成】 熱可塑性樹脂を溶融紡糸し、連続長繊維を得
てこれを網コンベア上に堆積させてスパンボンド不織布
を得る製造方法において、連続長繊維よりなる長繊維不
織布を得る際に、紡糸口金より熱可塑性樹脂を簾状に溶
融紡糸した連続長繊維を断面が矩型の高速気流牽引装置
により牽引して細化延伸させ、これを無端網コンベア上
に堆積させて不織布ウェブを得るに際し、電荷付与装置
にて正の電荷を無端網コンベア及び不織布ウェブに付与
すれば、走行安定性に優れ目付斑が少なく地合が均一な
不織布を安定的に得ることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性樹脂より成る連
続長繊維より構成されるスパンボンド不織布の製造方法
に関する。更に詳しくは走行安定性に優れ目付斑及び捲
れが少なく,目付分布が均一なスパンボンド不織布の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スパンボンド不織布は熱可塑性樹脂を溶
融紡糸して連続長繊維とし,これを高速気流牽引装置を
用いて細化延伸させ,高速気流牽引装置の内外で連続長
繊維群の分布密度を均一にさせた後,これを無端網コン
ベア上に堆積させて不織布ウェブを形成する方法であ
り,安価に不織布を得る方法として近年その需要は高ま
っているが,その品質については連続長繊維の分布を均
一にし,目付分布を均一にするための技術を得ることが
重要となってきている。
【0003】連続長繊維の分布を均一にする方法は様々
な方法が提案されているが,矩型口金の紡糸孔から,簾
状に溶融紡糸された連続長繊維群が牽引導入され,通過
する部分の横断面が狭く,幅広な長方形断面を有する高
速気流牽引装置を用いることが幅広で筋むらのない不織
布を得る方法として用いられている。この場合,連続長
繊維群は最終的に得られる不織布製品とほぼ同一の幅を
有する紡糸口金,高速気流牽引装置により幅方向に簾状
に配列しているが均一に分散しているとは言いがたく,
均一に分散させるための開繊方法が数多く提案されてい
る。この開繊方法には,高速気流牽引装置から噴出され
た連続長繊維群に伴う気流を拡散させ,その気流の拡散
に乗じて分散する方法,摩擦帯電,及びコロナ放電によ
り連続長繊維群に同極の電荷を印荷し,その反発力によ
り開繊する方法,連続長繊維群の噴出口を揺動させ,分
散幅を広げる方法等,多数の方法が開示されている。こ
れらいずれの方法においても連続長繊維群の構成繊維を
個々に分散させることは十分に可能であり,局所的な部
分の配列は無秩序となっているが,得られた製品を全体
に渡って見渡してみると厚薄のむら,つまり目付斑を抑
えることは困難であった。
【0004】厚薄むらの発生は以下に述べる事象に起因
するものである。高速気流牽引装置から噴出された連続
長繊維群は様々な開繊方法によって繊維密度が均一に分
散せしめられるが,噴射方向に設けられた無端網コンベ
ア上に堆積されるまで空中を気流とともに走行する際の
失速により塊状となった連続長繊維群が不規則に発生
し,また噴出後は進むにつれて気流の拡散幅が増すため
に繊維塊がコンベアの進行方向と同方向に揺動し不規則
な周期でコンベア上に堆積することにより厚薄むらが発
生するものである。この失速は噴出気流の速度,即ち高
速気流牽引装置に供給する気体の圧力を上げること,空
中の走行距離を短くするなどにより防ぐことができる
が,無端網コンベア上に堆積させる際に連続長繊維群を
随伴する気流の速度,風量が増加するためコンベア上か
ら繊維流を繊維と気流とに分離するためのコンベア下部
に設けられた吸引装置の吸引速度を上げて対処しなけれ
ばならず,このための設備費,動力費がかさみ安価に不
織布を得ることを困難にしている。また,紡糸口金を無
端網コンベアの進行方向に垂直に複数列設置し,これら
を積層して不織布ウェブを得る場合は気流の速度,風量
をあげると2列目以降の連続長繊維群の堆積部で,予め
堆積され進行してきた無端網コンベア上の不織布ウェブ
の繊維の配列を乱し目付斑を起こすという問題があっ
た。
【0005】高速気流牽引装置より噴出された連続長繊
維は無端網コンベア上に絡むことなく堆積され,無端網
コンベア走行スピードで走行する。このスピードを上げ
ていくと大気中の空気が抵抗となり無端網コンベア上の
連続長繊維が捲れてしまい部分的に連続長繊維が重なり
目付斑を起こす。従って、この捲れを起こさずスピード
をあげることが大きな課題となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み,本
発明は無端網コンベア上での連続長繊維の捲れを防止
し,目付斑の少ない不織布を得る方法を提案することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は,連続長繊維よ
り成る長繊維不織布得るに際に,紡糸口金より熱可塑性
樹脂を簾状に溶融紡糸した連続長繊維を断面が長方形の
高速気流牽引装置により細化延伸させ、これを無端網コ
ンベア上に堆積させて不織布ウェブを得る方法におい
て、無端網コンベア上又は無端網コンベア上に堆積した
連続長繊維体上に、少なくとも1箇所以上に+5〜+5
0kvに強制加電して不織布ウェブ得ることを特徴とす
る不織布の製造方法である。
【0008】本発明のスパンボンド不織布の製造方法に
ついて図面を用いて説明する。図1中で紡糸口金1は紡
糸孔が幅方向に直線上に配列し、複数列配置された紡糸
口金を示し、溶融紡糸された連続長繊維群2は簾状とな
って高速気流牽引装置3に導かれ、紡糸口金1と高速気
流牽引装置3の間を走行する間に細化延伸される。高速
気流牽引装置3から気流と共に噴出された連続長繊維群
は高速気流牽引装置3の下方に設けられた反射板4にぶ
つかり方向替えるとともに連続長繊維群が帯電すること
により開繊して、一定速度で移動する無端網コンベア5
上に堆積されて不織布ウェブ7が構成される。また、高
速気流牽引装置3より噴出された繊維流のうちの空気は
連続長繊維群が無端網コンベア5に堆積するときに吸引
箱6により吸引され、一部の空気は無端網コンベア5の
走行とともに随伴流となる。上記の製造工程の中で目付
斑を少なくするための重要なポイントを下記に示す。
【0009】1)連続長繊維群を塊のないようにほぐし
ながら分散させ、均一に無端網コンベア5の上に堆積さ
せることであり、この連続長繊維群をほぐす方法即ち開
繊方法として、前述した繊維流の拡散分散方法、摩擦帯
電方法、コロナ放電方法、連続長繊維群の噴出口の揺動
方法等が一般的に知られている。 2)均一に分散した連続長繊維群を無端網コンベア5上
に堆積させるときに、繊維流中の空気をいかに分離し、
均一に分散した連続長繊維群を無端網コンベア5上にい
かに落ち着かせるかである。その方法として無端網コン
ベア5の下部に吸引箱6が設置されている。
【0010】1段目の紡糸口金より連続長繊維群を無端
網コンベア5上に堆積させるときと、2段目以降の紡糸
口金より連続長繊維群を無端網コンベア5上に堆積させ
るときとでは状態が異なる。1段目の場合は直接無端網
コンベア5上に連続長繊維群を堆積させるが、2段目以
降は無端網コンベア5上にはすでに不織布ウェブがあ
り、その上に連続長繊維群を堆積させることになる。従
って、前段により形成された均一な不織布を乱さず、そ
の上に連続長繊維群を重ね合わせることが目付斑を少な
くする方法である。
【0011】無端網コンベア5は無端金網コンベア又は
無端プラスチック網コンベアいずれも使用できる。この
無端プラスチック網コンベアにはポリエステル網コンベ
ア、耐熱プラスチック網コンベア、導電繊維織り込みプ
ラスチック網コンベア等あるが一般的に市販されている
無端網コンベアが使用できる。また、無端網コンベアの
織り方として、平織、二重織等あり、糸の大きさにより
通気度も異なるが無端プラスチック網コンベア下部の吸
引箱の吸引力及び以降に述べる電荷付与装置の電荷付与
力を選ぶことによりいずれのものも使用できる。次に電
荷付与装置8、9が設置されていること。この電荷付与
装置8、9は+5〜+50kvに強制加電できることが
必須の条件である。
【0012】連続長繊維無端網コンベア5上に均一に堆
積させるためには連続長繊維に帯電させ、1本1本の糸
の反発力で連続長繊維群をほぐして無端網コンベア5上
に均一に堆積させる。無端網コンベア5上に堆積された
連続長繊維群即ち不織布ウェブは当然帯電していること
となる。紡糸口金が複数列配置している場合、2段目以
降は帯電した不織布ウェブの上に同極の電荷が帯電した
連続長繊維を堆積させることとなり、不織布ウェブと連
続長繊維が反発し均一な堆積が阻害されることとなるた
め目付斑となる。また、連続長繊維の落下地点で目付斑
がおこらなくても堆積がタイトでないため、無端網コン
ベア5が走行中に連続長繊維の捲れが生じ目付斑とな
る。
【0013】これを防止するため、電荷付与装置8、9
により連続長繊維群に開繊のため帯電した負の電荷と反
対の正の電荷を無端網コンベア5及び不織布ウェブに与
えると異極の電荷は引き合うため、連続長繊維群は無端
網コンベア5及び不織布ウェブに瞬時に接着しタイトな
堆積となるため、捲れが起きず目付斑が防止できる。無
端網コンベア5上に堆積する前の連続長繊維群の開繊の
ための帯電量は負の電荷で電位差は2〜40kv程度で
あるため、電荷付与装置8、9は+5〜+50kvに強
制加電できることが望ましい。
【0014】正の電荷の電位差5kv未満であれば連続
長繊維群の負の電荷の帯電量と相殺できず、連続長繊維
群の上に堆積する次の連続長繊維群とが密着せず捲れを
ひきおこす。正の電荷の電位差は50kvを超えること
は必要ではなく、50kvを超える場合は電荷付与装置
で与える電荷が高いため、スパークの可能性があり好ま
しくない。ここに用いる電荷付与装置は一般に市販され
ている公知の装置が用いられる。
【0015】
【実施例】
実施例1 図1に示すように、紡糸口金が3列あるスパンボンド製
造設備を用い、MFR(メルトフローレイト)50のポ
リプロピレンを溶融温度230℃で矩型状の紡糸口金
(紡糸孔総数2000個、列数10列、1列の孔数20
0個、1列の長さ1000mm、孔径0.4mm)から
1孔当たり毎分1gの吐出量で溶融紡糸し、紡糸口金の
下方に配置した高速気流牽引装置へ連続長繊維群を導入
させ、毎分4000mの速度で延伸細化させ、約2.2
デニールの連続長繊維群を得て、無端網コンベアの速度
毎分200mで不織布を製造した。その時に使用した無
端プラスチック網コンベアは二重織で60メッシュのポ
リエステル製のもの(日本フィルコン製)であり、電荷
付与装置(春日電気株式会社製の直流高圧安定化電源K
HDー100及び静電除去装置H0Rー1000)にて
正の電荷の電位差を10kv、25kv、45kv付与
した。その時の無端網コンベア上の連続長繊維の捲れの
状態を目視にて観察し、その結果を表1に示す。 ◎;全く捲れが無い ○;僅かに捲れが有る △;やや捲れが多い ×;捲れが多い また、その時の製品の目付斑をモニター30人による目
視評価を行った。製品の外観を下記に示す5段階で評価
し、平均値を求めた。その結果を表1に示す。 5点;目付斑が全く無く非常に均一な地合である 4点;目付斑が僅かにあるが均一な地合である 3点;目付斑があるが製品にできる 2点;目付斑が多く製品にできない 1点;目付斑が極めて多く不均一な地合である
【0016】比較例1 電荷付与装置で正の電荷の電位差を2kv、60kv付
与した以外は実施例1と同じ条件で不織布を製造した。
その結果を表1に示す。
【0017】比較例2 電荷付与装置を使用しなかった以外は実施例1と同じ条
件で不織布を製造した。その結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明は連続長繊維より成る長繊維不織
布を得る際に、紡糸口金より熱可塑性樹脂を簾状に溶融
紡糸した連続長繊維を断面が矩型の高速気流牽引装置に
より牽引して細化延伸させ、これを無端網コンベア上に
堆積させて不織布ウェブを得るに際し、無端網コンベア
上又は不織布ウェブ上に電荷付与装置にて正の電荷を付
与すれば、高速走行安定性に優れ目付斑が少なく地合が
均一な不織布を安定的に製造することができると同時に
無端網コンベア下部に設置された吸引箱の吸引力を弱め
ることができる為、無端網コンベアの寿命の延命も可能
となる。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略斜視図である。
【符号の説明】
1;紡糸口金 2;連続長繊維群 3;高速気流牽引装置 4;反射板 5;無端網コンベア 6;吸引箱 7;不織布ウェブ 8,9;電荷付与装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続長繊維より成る長繊維を得る際に,
    紡糸口金より熱可塑性樹脂を簾状に溶融紡糸した連続長
    繊維を断面が長方形の高速気流牽引装置により牽引して
    細化延伸させ,これを無端網コンベア上に堆積させて不
    織布ウェブを得る方法において,無端網コンベア上又は
    無端網コンベア上に堆積した連続長繊維体上に,少なく
    とも1箇所以上に+5〜+50kvに強制加電して不織
    布ウェブを得ることを特徴とする不織布の製造方法。
JP6286486A 1994-11-21 1994-11-21 不織布の製造方法 Pending JPH08144168A (ja)

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