JPH08143979A - 帯鋼の焼入装置 - Google Patents
帯鋼の焼入装置Info
- Publication number
- JPH08143979A JPH08143979A JP6282078A JP28207894A JPH08143979A JP H08143979 A JPH08143979 A JP H08143979A JP 6282078 A JP6282078 A JP 6282078A JP 28207894 A JP28207894 A JP 28207894A JP H08143979 A JPH08143979 A JP H08143979A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- steel
- platen
- strip
- recessed parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F3/00—Plate-like or laminated elements; Assemblies of plate-like or laminated elements
- F28F3/12—Elements constructed in the shape of a hollow panel, e.g. with channels
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 冷却能力を上げることができる帯鋼の焼入装
置を提供すること。 【構成】 帯鋼の搬送ラインに上下１対に配設され、搬
送される帯鋼の両表面をその対向面で挾んで冷却する冷
却定盤１を具えた帯鋼の焼入装置において、両冷却定盤
の対向する表面に多数の凹み５を形成している。
置を提供すること。 【構成】 帯鋼の搬送ラインに上下１対に配設され、搬
送される帯鋼の両表面をその対向面で挾んで冷却する冷
却定盤１を具えた帯鋼の焼入装置において、両冷却定盤
の対向する表面に多数の凹み５を形成している。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、帯鋼の焼入装置に関
するものである。
するものである。
【０００２】
【従来の技術】帯鋼の焼入装置として、従来、図４，５
に示すような帯鋼の搬送ラインに箱型中空状の冷却定盤
21，22を上下１対に配設したものが知られている。この
焼入装置は両冷却定盤21，22の対向面で熱処理されて搬
送される帯鋼Ｗの両表面を挾んで冷却する。23，24は冷
却定盤21，22の対向面と帯鋼Ｗの間にそれぞれ配設され
て帯鋼の両表面に傷が付くのを防止するための緩衝材で
ある。冷却定盤21，22の中空内部は図５にその一方の冷
却定盤22を破断して示すように隔壁によって冷却水路25
と焼入油路26に区画されており、各路25，26にはその側
面に設けた出入口27，28から冷却水及び焼入油が給排さ
れるようになっている。
に示すような帯鋼の搬送ラインに箱型中空状の冷却定盤
21，22を上下１対に配設したものが知られている。この
焼入装置は両冷却定盤21，22の対向面で熱処理されて搬
送される帯鋼Ｗの両表面を挾んで冷却する。23，24は冷
却定盤21，22の対向面と帯鋼Ｗの間にそれぞれ配設され
て帯鋼の両表面に傷が付くのを防止するための緩衝材で
ある。冷却定盤21，22の中空内部は図５にその一方の冷
却定盤22を破断して示すように隔壁によって冷却水路25
と焼入油路26に区画されており、各路25，26にはその側
面に設けた出入口27，28から冷却水及び焼入油が給排さ
れるようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な冷却定盤21，22を具えた従来の焼入装置にあっては、
帯鋼Ｗを挾む冷却定盤21，22の対向面がフラットな平滑
面となっているために冷却能力を上げにくいという問題
点があった。
な冷却定盤21，22を具えた従来の焼入装置にあっては、
帯鋼Ｗを挾む冷却定盤21，22の対向面がフラットな平滑
面となっているために冷却能力を上げにくいという問題
点があった。
【０００４】そこでこの発明は、前記のような従来の問
題点を解決し、冷却能力を上げることができる帯鋼の焼
入装置を提供することを目的とする。
題点を解決し、冷却能力を上げることができる帯鋼の焼
入装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項１の発明は、前記のような帯鋼の焼入装置に
おいて、両冷却定盤の対向する表面に多数の凹みを形成
している。請求項２の発明は、請求項１において、凹み
の裏側直下となる冷却定盤の内部に蛇行して連続する冷
却水の通し溝を形成している。請求項３の発明は、請求
項１又は２において、冷却定盤が、表面に多数の凹みが
形成され、かつ裏面に冷却水の通し溝が形成された冷却
部と、この冷却部の裏面がその表面に水密的に接合され
る本体部からなっている。
め、請求項１の発明は、前記のような帯鋼の焼入装置に
おいて、両冷却定盤の対向する表面に多数の凹みを形成
している。請求項２の発明は、請求項１において、凹み
の裏側直下となる冷却定盤の内部に蛇行して連続する冷
却水の通し溝を形成している。請求項３の発明は、請求
項１又は２において、冷却定盤が、表面に多数の凹みが
形成され、かつ裏面に冷却水の通し溝が形成された冷却
部と、この冷却部の裏面がその表面に水密的に接合され
る本体部からなっている。
【０００６】
【作用】多数の凹みを形成することにより両冷却定盤の
対向する表面の面積を増やすことができて熱伝達率を高
めることが可能となる。
対向する表面の面積を増やすことができて熱伝達率を高
めることが可能となる。
【０００７】
【実施例】図１はこの発明の一実施例の冷却定盤を示
し、(Ａ)はその斜視図（図ではその一方の冷却定盤のみ
示している）、(Ｂ)は冷却定盤の冷却部と本体部の接合
前の状態を示す斜視図である。１は冷却定盤で、本体部
２と冷却部３からなっている。冷却部３は板状を呈し、
他方の冷却定盤との対向面となる表面には多数のＶ字状
の凹み５が形成されている。これら凹み５は図２，３に
拡大して示すようにＶ字を形成する下向き傾斜面６をも
って縦横均等の間隔で形成され、該傾斜面６間の角度θ
が60°〜90°の範囲で、かつその中心と中心間のピッチ
Ｐ１の1.0に対して凹み５の端から端までのピッチＰ２
が0.5の比になっている。このような凹み５を表面に多
数形成することにより冷却定盤１の冷却部３の表面の面
積は従来のフラットな面の冷却定盤の表面の面積に比し
て増えている。
し、(Ａ)はその斜視図（図ではその一方の冷却定盤のみ
示している）、(Ｂ)は冷却定盤の冷却部と本体部の接合
前の状態を示す斜視図である。１は冷却定盤で、本体部
２と冷却部３からなっている。冷却部３は板状を呈し、
他方の冷却定盤との対向面となる表面には多数のＶ字状
の凹み５が形成されている。これら凹み５は図２，３に
拡大して示すようにＶ字を形成する下向き傾斜面６をも
って縦横均等の間隔で形成され、該傾斜面６間の角度θ
が60°〜90°の範囲で、かつその中心と中心間のピッチ
Ｐ１の1.0に対して凹み５の端から端までのピッチＰ２
が0.5の比になっている。このような凹み５を表面に多
数形成することにより冷却定盤１の冷却部３の表面の面
積は従来のフラットな面の冷却定盤の表面の面積に比し
て増えている。
【０００８】冷却部３の裏面には図１(Ｂ)に示すように
帯鋼Ｗの巾方向に蛇行して連続する冷却水の通し溝８が
形成されている。このような通し溝８が形成された冷却
部３は該溝側が本体部２の表面にシールパッキン等を介
在させて密着して水密的に接合される。また本体部２に
は接合された冷却部３の通し溝８の一端部に冷却水を供
給する供給孔10及び通し溝８の他端部から冷却水を排出
する排出孔11がそれぞれ接合される表面と側面に開口し
て断面略Ｌ字状に形成されている。この構成により本体
部２の供給孔10から供給される冷却水は通し溝８の一端
部に入り、該溝に沿って蛇行して流れた後、通し溝８の
他端部を経て排出孔11から排出される。尚、冷却部３と
本体部２には図示省略したが、焼入油路が形成されるこ
と、従来と同様な緩衝材が冷却定盤１の対向面と帯鋼Ｗ
の間にそれぞれ配設されることは従来と同様である。
帯鋼Ｗの巾方向に蛇行して連続する冷却水の通し溝８が
形成されている。このような通し溝８が形成された冷却
部３は該溝側が本体部２の表面にシールパッキン等を介
在させて密着して水密的に接合される。また本体部２に
は接合された冷却部３の通し溝８の一端部に冷却水を供
給する供給孔10及び通し溝８の他端部から冷却水を排出
する排出孔11がそれぞれ接合される表面と側面に開口し
て断面略Ｌ字状に形成されている。この構成により本体
部２の供給孔10から供給される冷却水は通し溝８の一端
部に入り、該溝に沿って蛇行して流れた後、通し溝８の
他端部を経て排出孔11から排出される。尚、冷却部３と
本体部２には図示省略したが、焼入油路が形成されるこ
と、従来と同様な緩衝材が冷却定盤１の対向面と帯鋼Ｗ
の間にそれぞれ配設されることは従来と同様である。
【０００９】前記のような構成の冷却定盤１が上下１
対、帯鋼の搬送ラインに配設され、該冷却定盤１間に熱
処理された帯鋼Ｗが搬送されると、帯鋼Ｗの両表面は冷
却定盤１の冷却部３の表面から緩衝材を介して冷却され
る。この際、帯鋼Ｗの両表面は多数の凹み５により面積
が増えて熱伝達率が高くなった冷却部３の表面から冷却
され、また通し溝８により流速が高くなって、帯鋼Ｗの
巾方向に蛇行して連続して流れる冷却水から冷却され面
積が増すこととなるため、帯鋼Ｗに対する冷却能力が従
来の冷却定盤より上がる。また帯鋼Ｗに対する冷却速度
の調整範囲も従来の冷却定盤21，22に比べて拡がる。こ
のことを冷却定盤１の冷却部３に形成した通し溝８に通
す冷却水の量を0.5〜20ｌ／secとして実験したところ、
従来の冷却定盤21，22では調整範囲が200℃〜330℃／se
cであったが、この実施例の冷却定盤１では200℃〜450
℃／secとなって、実証した。また冷却定盤１に多少の
変形が生じても、多数の凹み５があるために従来のよう
に帯鋼Ｗの巾方向に歪が発生するようなことがなく、熱
変形はほとんどない。
対、帯鋼の搬送ラインに配設され、該冷却定盤１間に熱
処理された帯鋼Ｗが搬送されると、帯鋼Ｗの両表面は冷
却定盤１の冷却部３の表面から緩衝材を介して冷却され
る。この際、帯鋼Ｗの両表面は多数の凹み５により面積
が増えて熱伝達率が高くなった冷却部３の表面から冷却
され、また通し溝８により流速が高くなって、帯鋼Ｗの
巾方向に蛇行して連続して流れる冷却水から冷却され面
積が増すこととなるため、帯鋼Ｗに対する冷却能力が従
来の冷却定盤より上がる。また帯鋼Ｗに対する冷却速度
の調整範囲も従来の冷却定盤21，22に比べて拡がる。こ
のことを冷却定盤１の冷却部３に形成した通し溝８に通
す冷却水の量を0.5〜20ｌ／secとして実験したところ、
従来の冷却定盤21，22では調整範囲が200℃〜330℃／se
cであったが、この実施例の冷却定盤１では200℃〜450
℃／secとなって、実証した。また冷却定盤１に多少の
変形が生じても、多数の凹み５があるために従来のよう
に帯鋼Ｗの巾方向に歪が発生するようなことがなく、熱
変形はほとんどない。
【００１０】この実施例で示した冷却定盤１の構造は好
ましい一例であって、これ以外の構造のものを排除する
ものではない。特許請求の範囲に記載した技術的事項と
均等の範囲のものであれば、適宜その設計を変更して実
施することが可能である。またこの実施例では冷却水の
通し溝８を帯鋼Ｗの巾方向に蛇行するように形成した
が、これも該方向だけに限定するものでなく、帯鋼Ｗの
搬送方向（長さ方向）に蛇行するように形成してもよ
い。
ましい一例であって、これ以外の構造のものを排除する
ものではない。特許請求の範囲に記載した技術的事項と
均等の範囲のものであれば、適宜その設計を変更して実
施することが可能である。またこの実施例では冷却水の
通し溝８を帯鋼Ｗの巾方向に蛇行するように形成した
が、これも該方向だけに限定するものでなく、帯鋼Ｗの
搬送方向（長さ方向）に蛇行するように形成してもよ
い。
【００１１】
【発明の効果】請求項１の発明は前記のような構成から
なるので、従来のものに比べて冷却能力を上げることが
できる。請求項２の発明は、さらに冷却速度の調整範囲
を拡げることができ、しかも帯鋼の巾方向に歪が発生せ
ず、熱変形もほとんど発生しない。請求項３の発明は、
さらに冷却定盤の加工が容易となり、製作費を安価に抑
えることができる。
なるので、従来のものに比べて冷却能力を上げることが
できる。請求項２の発明は、さらに冷却速度の調整範囲
を拡げることができ、しかも帯鋼の巾方向に歪が発生せ
ず、熱変形もほとんど発生しない。請求項３の発明は、
さらに冷却定盤の加工が容易となり、製作費を安価に抑
えることができる。
【図１】この発明の一実施例の冷却定盤を示し、(Ａ)は
その斜視図（図ではその一方のみ示している）、(Ｂ)は
冷却定盤の本体部と冷却部の接合前の状態を示す斜視図
である。
その斜視図（図ではその一方のみ示している）、(Ｂ)は
冷却定盤の本体部と冷却部の接合前の状態を示す斜視図
である。
【図２】冷却定盤の冷却部の表面の一部を拡大した要部
平面図である。
平面図である。
【図３】図２のIII−III線に沿う断面図である。
【図４】従来の装置の斜視図である。
【図５】従来の装置の一部破断の正面図である。
１ 冷却定盤 ２ 本体部 ３ 冷却部 ５ 凹み ８ 通し溝 10 供給孔 11 排出孔
Claims (3)
- 【請求項１】 帯鋼の搬送ラインに上下１対に配設さ
れ、搬送される帯鋼の両表面をその対向面で挾んで冷却
する冷却定盤を具えた帯鋼の焼入装置において、前記両
冷却定盤の対向する表面に多数の凹みを形成したことを
特徴とする帯鋼の焼入装置。 - 【請求項２】 凹みの裏側直下となる冷却定盤の内部に
蛇行して連続する冷却水の通し溝が形成されている請求
項１記載の帯鋼の焼入装置。 - 【請求項３】 冷却定盤が、表面に多数の凹みが形成さ
れ、かつ裏面に冷却水の通し溝が形成された冷却部と、
この冷却部の裏面がその表面に水密的に接合される本体
部からなっている請求項１又は２記載の帯鋼の焼入装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6282078A JPH08143979A (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 帯鋼の焼入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6282078A JPH08143979A (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 帯鋼の焼入装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08143979A true JPH08143979A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17647845
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6282078A Pending JPH08143979A (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 帯鋼の焼入装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08143979A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107471037A (zh) * | 2017-08-15 | 2017-12-15 | 肥西县通力机械有限公司 | 一种铜锌合金冷冲压件表面处理方法 |
-
1994
- 1994-11-16 JP JP6282078A patent/JPH08143979A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107471037A (zh) * | 2017-08-15 | 2017-12-15 | 肥西县通力机械有限公司 | 一种铜锌合金冷冲压件表面处理方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040309 |