JPH08143874A - 気流層ガス化装置 - Google Patents

気流層ガス化装置

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JPH08143874A
JPH08143874A JP6312347A JP31234794A JPH08143874A JP H08143874 A JPH08143874 A JP H08143874A JP 6312347 A JP6312347 A JP 6312347A JP 31234794 A JP31234794 A JP 31234794A JP H08143874 A JPH08143874 A JP H08143874A
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昭雄 植田
Rikuo Yamada
陸雄 山田
Ryuichi Sugita
隆一 杉田
Yasutsune Katsuta
康常 勝田
Eiji Kida
栄次 木田
Makoto Fukushima
信 福島
Toshinobu Nakanouchi
敏伸 中野内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス化効率を良好に維持しながらスラグ塊に
よるスラグ冷却部の閉塞を防止する気流層ガス化装置を
提供する。 【構成】 スラグ冷却部5の側壁を水冷壁とし、ガス化
部3の水冷壁とは異なるボイラ系統を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石炭に代表される微粉固
体炭素質原料の気流層方式のガス化装置に係り、特にガ
ス化部の下方に位置するスラグ冷却部にスラグを付着さ
せないあるいは効率よく除去するガス化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石炭等の固体炭素原料をガス化す
る炉には、固定層、流動層、気流層等の各方式が種々提
案されている。これらの方式の中で、気流層は原料を微
粉にして酸素、空気などの酸化剤と共に原料灰の融点以
上の温度(約1300〜1600℃)の炉内に供給して
ガス化させるため、他の方式に比較しガス化効率が高
い、適用炭種が広い、環境適合性が優れているなどの特
徴を有しており、合成ガス、複合発電、燃料電池等の燃
料および原料製造に適しているので、国内外で開発が進
められている。
【0003】図6に従来の気流層ガス化装置の概略構成
図を示す。まずこのガス化装置の構成について説明す
る。ガス化装置1は、ガス化部3、ガス化部3の上方に
位置する熱回収部4、ガス化部3の下方に位置するスラ
グ冷却部5とを備えた高圧のガス化炉2と、ガス化炉2
の下方に位置するスラグ分離部6とから構成される。ガ
ス化部3にはバーナ7が複数段設けられ、各々のバーナ
7には原料ライン8と酸化剤ライン9とが接続されてい
る。ガス化部3の底部にはスラグを排出するスラグ流下
孔10が設けられている。
【0004】熱回収部4は図7に示すように伝熱管12
と平板13を溶接して組み上げられた構造で、一般のボ
イラの水壁等に用いられているメンブレンと呼ばれる構
造である。この構造だけでは熱回収部の数十気圧の圧力
に耐えられないため、熱回収部4を本体圧力容器11の
内部に空間部14を介して収容している。空間部14に
は、図に示していないが熱回収部4内の圧力より少し高
い圧力のパージガスを注入する。
【0005】ガス化部3の横断面の構造を第8図に示
す。このガス化部3はガス化炉2の中でもっとも高温に
なる部分であるため、伝熱管12の内部に耐火材33を
施工した構造になっている。
【0006】一方、スラグ冷却部5はスラグ流下孔10
の下方に位置し、側壁が耐火材32で構成され、空間部
15と冷却水16が溜められた水槽からなる。また、ス
ラグ冷却部5にはスラグ流下孔10に噴出方向が向けら
れたバーナ35とガス抜きライン34が設置してある。
バーナ35には、軽油、メタン等の燃料を供給する燃料
ライン36、および燃焼用空気を供給する空気ライン3
7とが接続されている。
【0007】スラグ分離部6は本体圧力容器11の下方
に位置しており、スラグロックホッパ17、スラグ・水
分離器18が設けられている。また、ガス化部3の下部
側壁内および熱回収部4の上部側壁内にはヘッダ19、
20が設けられ、通常はボイラ水がボイラ給水ライン2
2から供給されて水冷壁を構成する伝熱管12を経て排
水ライン23から排出される。
【0008】石炭に代表される微粉固体原料を、酸素、
空気および水蒸気と共にバーナ7から原料の灰の溶融温
度以上の温度に保持されたガス化部3に投入し、原料の
可燃分を水素(H2)および一酸化炭素(CO)に富む
ガスに、原料の灰分をスラグに変換する。スラグ流下孔
10から流下する溶融スラグ24は、下方に位置するス
ラグ冷却部5内の冷却水16に落下するので、スラグ表
面と内部に温度差が生じて熱応力が発生し、冷却水16
中で10mm以下の大きさに水砕される。このスラグ冷
却部5にはバーナ35およガス抜きライン34が設置さ
れている場合があるが、これらはスラグ流下孔10を加
熱して、スラグ固化によってスラグ流下孔10内が閉塞
するのを防止している。
【0009】一方、ガス化反応によって生成したガスは
ガス化部3上方に位置する、主に輻射伝熱によって熱を
回収する熱回収部4で冷却される。さらに、生成ガスラ
イン25を経て図示していない後続の対流伝熱によって
熱を回収する熱回収ボイラ、サイクロン等の脱塵器に至
る。
【0010】スラグ分離部6では水砕スラグをスラグと
水とに分けており、スラグはバルブ26を経て、スラグ
ロックホッパ17に蓄えられ、次にバルブ27を経てス
ラグ・水分離器18で水とスラグに分離して、スラグ排
出ライン28、水排出ライン29から排出される。な
お、スラグロックホッパ17には、高圧水を高圧水注入
ライン30から供給して、圧力を保持しながらスラグを
スラグ冷却部5からスラグロックホッパ17内に導入
し、またスラグを炉外に排出する際は、大気圧にするた
め高圧水を高圧水排出ライン31から排出している。
【0011】微粉固体原料のガス化炉内粒子滞留時間を
増加させてガス化効率を上げるため、例えば特開昭59
ー176391、実開昭61ー2426では、原料と酸
化剤とを供給するバーナを炉内に仮想する円に接するよ
うに向け、ガス化部で旋回流を発生させている。また、
ガス化部で発生する旋回流によってガス化部の中心より
も周りの方が圧力が高いことを利用して炉底に複数個の
孔を開孔させて、炉内の高温のガスを循環するスラグ流
下法が特開昭62ー236891に記載されている。さ
らに、スラグ冷却部から高温のガスをスラグ流下孔を通
して抜くことでスラグ流下孔を加熱する方法が、特開昭
58ー29887、特開昭60ー92391等に記載さ
れている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述したようにガス化
によって原料中の可燃分はH2、COに富む生成ガスに
なりガス化炉2上方から排出され、一方、灰分はスラグ
となってガス化部3からスラグ流下孔10を経てスラグ
冷却部5内の冷却水16に流下して排出される。原料の
可燃分の一部はチャーとなってスラグの一部と共に生成
ガスの流れに伴いガス化部3から上方に排出されるが、
中にはスラグの一部とチャーの一部が、ガス化部3内で
原料の部分燃焼によって生じるガスの圧力変動により、
スラグ冷却部5内にも混入する。前述の特開昭58ー2
9887、特開昭60ー92391に記載されたスラグ
流下孔の加熱方法では、スラグ流下孔にガス化部で発生
した高温ガスの一部を通過させるために、微細な溶融し
た飛散スラグとチャーが、スラグ流下孔を経てスラグ冷
却部内にも混入してくる。さらに旋回流を発生させるガ
ス化法では、ガス化部で発生する旋回流によって、高温
ガスと共にスラグがスラグ流下孔を通ってスラグ冷却部
内に流入する。
【0013】このようにガスと共にスラグ冷却部5に流
入した溶融飛散スラグとチャーの一部は、スラグ冷却部
5の空間部15の側壁に付着し、長時間運転を行なうと
これら付着物が成長して大きな塊になる。ついには、自
重で側壁との付着力に耐えきれないほど成長し、側壁か
ら剥離して水槽に落下する。しかしながら、スラグ冷却
部5はガス化部3に比較すれば低温であり、スラグ塊も
1000℃以下の低温で既に凝固しているため、水槽内
の冷却水16に落下しても水砕されない。水砕されずに
冷却水中に留まると、スラグ塊は水槽内のスラグ排出口
を閉塞させてしまうので排出されずに運転が続行できな
くなる。なお、実開平3ー123537には冷却水中に
スラグを粉砕する機器を設置した事例が開示されている
が、この事例では数cmの大きさのスラグを破砕するもの
で、数十cmの大きさのスラグを破砕するものではない。
数十cmの大きさのスラグを破砕しようとすれば、動力が
非常に大きい破砕機を設置せざるを得ず、設備費が高く
なる。
【0014】また、スラグ流下孔10を加熱するバーナ
35を使用するときは、バーナ35に送給される酸素供
給量が理論燃焼酸素量よりも多いために余剰の酸素が残
り、この余剰酸素と流入したチャーとがガス化反応し、
一方同伴した灰分は溶融してスラグを生成するので、こ
のスラグもスラグ冷却部5の空間部15の側壁に付着
し、時間の経過と共に大きな塊に成長する。
【0015】そこで、スラグ冷却部5の側壁にスラグが
付着しないように、この側壁を水冷壁構造とすることが
考えられる。例えば、特開平5ー86375には、スラ
グ冷却部にガス化部と同じ系統の水冷壁が設置されてい
るが、スラグを付着させない程度に冷却するには、水冷
壁に供給するボイラ水を低圧にしなければならない。そ
の結果、ガス化部における水冷壁への熱移動量が多くな
るため、供給する原料の可燃性ガスへの変換割合が低下
する。すなわち、ガス化効率が低くなる。さらに低圧の
蒸気しか得られないので、その使用用途が限定されるこ
とになる。
【0016】また、実開平1ー161241には、炉頂
に石炭バーナを有し生成ガスを下方に流して、スラグ冷
却部の側壁に冷却水を流す図が開示されているが、この
方式を図6のガス化装置に適用しても、冷却水によって
スラグ流下孔10が冷却されるため、スラグ流下孔10
を加熱するバーナ35の燃料供給量を多く必要とする
し、生成ガス中の水分含有量が多くなるのでガス化効率
の低下を招く。
【0017】さらに特開昭61ー218689および特
開昭61ー218690では、圧力容器と水冷壁との間
に水封機構を設置した図が開示されているが、スラグ流
下孔と水封部間は単なるリング構造であり、リング構造
は高温になるためこの部分に、流入したスラグが付着す
る。本発明の目的は、スラグ塊によって生じるスラグ冷
却部の閉塞を防止して、しかもガス化効率を良好に維持
しながら運転できる気流層ガス化装置を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の発明は以下のとおりである。 (1) 微粉固体原料の灰の溶融温度以上に保持されか
つ該原料の可燃分を一酸化炭素および水素に富む生成ガ
スに、前記原料の灰分をスラグにそれぞれ変換し、側壁
が水冷壁からなるガス化部、該ガス化部の下方に位置し
該ガス化部からスラグ流下孔を経て流下するスラグを冷
却水により水砕するスラグ冷却部、前記ガス化部の上方
に位置し前記生成ガスの熱を回収する熱回収部とを含ん
で構成されたガス化装置おいて、前記スラグ冷却部の側
壁が水冷壁からなり、前記ガス化部の水冷壁とは異なる
ボイラ系統を構成することを特徴とする気流層ガス化装
置。
【0019】(2) 微粉固体原料の灰の溶融温度以上
に保持されかつ該原料の可燃分を一酸化炭素および水素
に富む生成ガスに、前記原料の灰分をスラグにそれぞれ
変換し、側壁が水冷壁からなるガス化部、該ガス化部の
下方に位置し該ガス化部からスラグ流下孔を経て流下す
るスラグを冷却水により水砕し、前記スラグ流下孔を加
熱するバーナを設置したスラグ冷却部、前記ガス化部の
上方に位置し前記生成ガスの熱を回収する熱回収部とを
含んで構成されたガス化装置おいて、前記スラグ冷却部
の側壁が水冷壁からなり、前記ガス化部の水冷壁とは異
なるボイラ系統を構成することを特徴とする気流層ガス
化装置。
【0020】(3) (1)または(2)において、ス
ラグ冷却部の水冷壁の表面温度を350℃以下とするこ
とを特徴とする気流層ガス化装置。
【0021】(4) (1)または(2)において、ス
ラグ冷却部の水冷壁の表面温度を変化させることができ
ることを特徴とする気流層ガス化装置。
【0022】(5) (1)において、スラグ冷却部の
水冷壁の側壁断面形状が、下方になるほど大であること
を特徴とする気流層ガス化装置。
【0023】(6) (2)において、少なくともバー
ナよりも上方に位置するスラグが冷却部の水冷壁の側壁
断面形状が下方になるほど大であることを特徴とする気
流層ガス化装置。
【0024】(7) 微粉固体原料の灰の溶融温度以上
に保持されかつ該原料の可燃分を一酸化炭素および水素
に富む生成ガスに、前記原料の灰分をスラグにそれぞれ
変換するガス化部、該ガス化部の下方に位置し該ガス化
部からスラグ流下孔を経て流下するスラグを冷却水によ
り水砕するスラグ冷却部、前記ガス化部の上方に位置し
前記生成ガスの熱を回収する熱回収部とを含んで構成さ
れたガス化装置において、前記スラグ冷却部の側壁断面
形状が下方になるほど階段状に大であることを特徴とす
る気流層ガス化装置。
【0025】(8) 微粉固体原料の灰の溶融温度以上
に保持されかつ該原料の可燃分を一酸化炭素および水素
に富む生成ガスに、前記原料の灰分をスラグにそれぞれ
変換するガス化部、該ガス化部の下方に位置し該ガス化
部からスラグ流下孔を経て流下するスラグを冷却水によ
り水砕し、前記スラグ流下孔を加熱するバーナを設置し
たスラグ冷却部、前記ガス化部の上方に位置し前記生成
ガスの熱を回収する熱回収部とを含んで構成されたガス
化装置において、少なくとも前記バーナよりも上方の前
記スラグ冷却部の側壁断面形状が下方になるほど階段状
に大であることを特徴とする気流層ガス化装置。
【0026】
【作用】スラグ冷却部側壁に飛散スラグが付着する現象
を解明するために、本発明者等は加熱した鋼板および耐
火材上に溶融スラグを落下させて鋼板および耐火材の表
面温度とスラグの付着力を測定した。図9にその試験結
果を示す。図中の縦軸の付着力は、スラグの付着強さを
示す。図9より、鋼板では表面温度を350℃以下、耐
火材では300℃以下にすれば、溶融スラグは付着しな
いことがわかる。
【0027】従来技術による耐火材施工の側壁構造で
は、スラグ流下孔を加熱するバーナの輻射熱によって、
特にバーナよりも上方の側壁表面温度がスラグ流下孔と
同様に灰の溶融温度以上になっているので、飛散スラグ
およびチャーが灰化したスラグはバーナより上方の耐火
材表面に付着する。前述のように、鋼板の表面温度を3
50℃以下にすればスラグは付着しないので、水冷壁構
造とした伝熱管の表面温度を350℃以下になるように
蒸気条件を設定する。なお、350℃の飽和蒸気圧力は
170ataであり、伝熱管に供給するボイラ水の圧力
を170ata以下にすればよい。
【0028】一方、170ata以上の飽和蒸気圧に設
定したときは、スラグが付着する。このような場合に
は、定期的に蒸気条件を変化、あるいは温度の低い水を
注入することによって伝熱管の表面温度を変化させる
と、伝熱管は膨張、収縮するので付着物を剥離して除去
することができる。また、少なくともスラグ流下孔を加
熱するバーナよりも上方の水冷壁の側壁の断面形状が下
方になるほど大きくすれば、付着物は自重によって剥離
し易くなる。さらに、従来技術の耐火材を施工したスラ
グ冷却部構造において、側壁の断面形状が下方になるほ
ど階段状に大きくすることによって、各階段上の側壁に
付着したスラグが階段状になった側壁の端で小さな粒で
落下するため、大きな塊に成長することがなく安定して
ガス化炉から排出できる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は、本発明の第1の実施例である気流層ガス化
装置の概略構成図を示し、図2は図1のスラグ冷却部の
詳細な構成図を示す。本実施例は、図6に示す従来の気
流層ガス化装置のスラグ冷却部5に伝熱管48を配置し
たものである。なお、この伝熱管48は図7に示す熱回
収部4と同様のメンブレン構造で、伝熱管48の内側表
面には耐火材を施工していない。このようにスラグ冷却
部5の側壁に伝熱管48を配置し、伝熱管表面の温度を
350℃以下にすることによって、ガス化部3からスラ
グ冷却部5の空間部15に流入したスラグあるいはチャ
ーが、伝熱管に接触しても付着することがない。
【0030】なお、熱回収部4においても生成ガスの流
れに乗って溶融した飛散スラグが、側壁である伝熱管4
9の表面に接触し付着、成長して大きな塊となって炉内
を閉塞させる恐れがある。そこで、本実施例では熱回収
部4とスラグ冷却部5に供給するボイラ水系統は共通に
しているが、本発明は特にこれに限定されるものではな
い。ただし、スラグ冷却部5の伝熱管48のボイラ水系
統を、ガス化部3の伝熱管21に供給するボイラ水系統
とは分離している。ボイラ給水ライン38から供給され
たボイラ水は、スラグ冷却部5の側壁内に設置したヘッ
ダ39、伝熱管48、ヘッダ40を経た後、水・蒸気ラ
イン43から共通のボイラ水系統である熱回収部側に供
給される。熱回収部4内のヘッダ41、伝熱管49、ヘ
ッダ42を経て、水・蒸気ライン50に排出されて低圧
蒸気として利用される。一方、ガス化部側のボイラ水系
統は、ボイラ給水ライン44からボイラ水が供給され
て、ヘッダ45、伝熱管21、ヘッダ46を経て水・蒸
気ライン47から高圧蒸気として利用される。
【0031】このように、スラグ冷却部5とガス化部3
とはボイラ系統を別にすることで、ガス化部側では高温
高圧の蒸気を回収することができるので、ガス化装置か
ら回収される蒸気の用途が拡大できる。さらに、高温の
飽和水をガス化部3の伝熱管21に供給できるため、ガ
ス化部3における水冷壁への熱移動量が少なくなり、原
料の可燃性ガスへの変換割合が増加する。すなわち、ガ
ス化効率が高くなる。本実施例では、水冷壁を熱回収部
4、ガス化部3、およびスラグ冷却部5の3つに分割し
ているため、それぞれの接合部でクリアランスをとるこ
とができる。熱による伝熱管の伸びをこのクリアランス
部分で各々とることができるので、これらが分割してい
ない一体構造の水冷壁よりも、全体の熱の伸びを減少す
ることができる。
【0032】なお、側壁が耐火材で構成されたスラグ冷
却部に、噴出方向がスラグ流下孔10に向けられたバー
ナ35を設置した従来のガス化装置では、バーナ35か
らの輻射熱によってバーナ35よりも上方の側壁表面が
灰の溶融温度以上になっている。一方、バーナ35より
も下方では冷却水16に輻射熱をとられるため、約30
0℃以下の低温になっている。したがって、ガス化部3
から流入した溶融スラグあるいはチャーが、バーナ35
に供給された余剰の酸素によって灰化あるいはスラグ化
し、スラグ冷却部5の側壁に付着するのはバーナ35よ
りも上方である。このようにスラグ流下孔10を加熱す
るバーナ35を設置したガス化装置では、少なくともバ
ーナ35よりも上方の側壁の伝熱管表面温度を350℃
以下となるようにする。その結果、スラグ冷却部5の空
間部15の側壁にスラグが付着することなく、連続した
安定運転が可能となる。
【0033】また、伝熱管48の表面温度が350℃よ
りも高くなった場合にはスラグが付着するが、定期的に
伝熱管内の蒸気条件を変えたり水を注入することで、伝
熱管48の表面温度を変化させて付着物を剥離除去する
ことができる。
【0034】図3は本発明の第2の実施例である気流層
ガス化装置のスラグ冷却部の詳細な構成図を示す。本実
施例ではスラグ冷却部5に設置した伝熱管48の側壁の
断面直径が、下方になるほど大きくしたものである。こ
のようにすることで、たとえ伝熱管45にスラグが付着
しても付着物の自重によって剥離し易くなり、剥離した
付着物は小さい。その結果、図2に示す構造よりも剥離
後のスラグ付着物は小さいため、水槽のスラグ抜き出し
部を閉塞することなく、スラグが系外に排出される。
【0035】図4は本発明の第3の実施例である気流層
ガス化装置のスラグ冷却部の詳細な構成図を示す。本実
施例は、スラグ冷却部5の側壁が耐火材32で構成され
た従来の図6に示すガス化装置において、スラグ冷却部
5の側壁の形状に特徴を持つ発明であり、側壁の断面直
径を下方になるほど階段状に大きくなるようにしたもの
である。側壁が耐火材構造であるため、ガス化部3から
流入したスラグは側壁の垂直面51に付着し、溶融状態
を保つ。側壁が階段状であり、水平面52によって垂直
面51に付着したスラグが各階段毎に分離されるので大
きな塊に成長しない。その結果、垂直面51に付着した
スラグは小さな粒状で冷却水16中に落下し水砕され
る。
【0036】図5に本発明の第4の実施例であるスラグ
冷却部の詳細な構成図を示す。本発明は図4に示す構造
に比較して垂直面51と水平面52の交差する角度を鋭
角にしたもので、側壁の各段の垂直面51に付着した溶
融スラグを水平面52で縁切りして、落下し易くしたも
のである。実施例1ではスラグ冷却部5の側壁にスラグ
を付着させない方法であったが、図4および5に示す実
施例では、逆に側壁に積極的に付着させ、大きな塊にな
らないように高さ方向の領域に分けて各々の狭い領域
(垂直面51)で付着したスラグを溶融状態で落下させ
るものである。したがって、スラグが大きな塊に成長す
ることなく落下するので、水槽内のスラグ抜き出し部は
閉塞することなくスラグを系外に排出できるようにな
る。スラグ流下孔10の加熱用バーナ35が設置されて
いる場合は、スラグが付着するのはバーナ35の上方な
ので、少なくともバーナ35の上方の側壁断面を下方に
なるほど階段状に大きくすればよい。
【0037】
【本発明の効果】本発明によれば、ガス化効率を高く維
持したままスラグ冷却部が閉塞することなくスラグを系
外に排出できて、安定した連続運転が可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施例を示す気流層ガ
ス化装置の概略構成図である。
【図2】図2は、図1のスラグ冷却部の詳細な構成図で
ある。
【図3】図3は、本発明の第2の実施例を示す気流層ガ
ス化装置のスラグ冷却部の詳細な構成図である。
【図4】図4は、本発明の第3の実施例を示す気流層ガ
ス化装置のスラグ冷却部の詳細な構成図である。
【図5】図5は、本発明の第4の実施例を示す気流層ガ
ス化装置のスラグ冷却部の詳細な構成図である。
【図6】図6は、従来の気流層ガス化装置の概略構成図
である。
【図7】図7は、図6の熱回収部の横断面の詳細構成図
である。
【図8】図8は、図6のガス化部の横断面の詳細構成図
である。
【図9】図9は、鋼板および耐火材の表面温度と溶融ス
ラグの付着力の関係を示した図である。
【符号の説明】
1:ガス化装置 2:ガス化炉
3:ガス化部 4:熱回収部
5:スラグ冷却部 6:スラグ分離部
7:バーナ 8:原料ライン
9:酸化剤ライン 10:スラグ流下孔
11:本体圧力容器 12:伝熱管
13:平板 14:空間部 15:空間部 16:冷却水 17:スラグロックホッパ 18:スラグ・水
分離器 19:ヘッダ 20:ヘッダ
21:伝熱管 22:ボイラ給水
ライン 23:排水ライン 24:溶融スラグ
25:生成ガスライン 26:バーナ 27:バルブ 28:スラグ排出
ライン 29:排水ライン 30:高圧水注入
ライン 31:高圧水排出ライン 32:耐火材
33:耐火材 34:ガス抜きラ
イン 35:バーナ 36:燃料ライン
37:空気ライン 38:ボイラ給水
ライン 39:ヘッダ 40:ヘッダ
41:ヘッダ 42:ヘッダ
43:水・蒸気ライン 44:ボイラ給水
ライン 45:ヘッダ 46:ヘッダ 47:水・蒸気ライン 48:伝熱管
49:伝熱管 50:水・蒸気ラ
イン 51:垂直面 52:水平面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝田 康常 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 木田 栄次 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 福島 信 千葉県袖ヶ浦市中袖3ー1 石炭利用水素 製造技術研究組合 運転研究所内 (72)発明者 中野内 敏伸 千葉県袖ヶ浦市中袖3ー1 石炭利用水素 製造技術研究組合 運転研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粉固体原料の灰の溶融温度以上に保持
    されかつ該原料の可燃分を一酸化炭素および水素に富む
    生成ガスに、前記原料の灰分をスラグにそれぞれ変換
    し、側壁が水冷壁からなるガス化部、該ガス化部の下方
    に位置し該ガス化部からスラグ流下孔を経て流下するス
    ラグを冷却水により水砕するスラグ冷却部、前記ガス化
    部の上方に位置し前記生成ガスの熱を回収する熱回収部
    とを含んで構成されたガス化装置おいて、前記スラグ冷
    却部の側壁が水冷壁からなり、前記ガス化部の水冷壁と
    は異なるボイラ系統を構成することを特徴とする気流層
    ガス化装置。
  2. 【請求項2】 微粉固体原料の灰の溶融温度以上に保持
    されかつ該原料の可燃分を一酸化炭素および水素に富む
    生成ガスに、前記原料の灰分をスラグにそれぞれ変換
    し、側壁が水冷壁からなるガス化部、該ガス化部の下方
    に位置し該ガス化部からスラグ流下孔を経て流下するス
    ラグを冷却水により水砕し、前記スラグ流下孔を加熱す
    るバーナを設置したスラグ冷却部、前記ガス化部の上方
    に位置し前記生成ガスの熱を回収する熱回収部とを含ん
    で構成されたガス化装置おいて、前記スラグ冷却部の側
    壁が水冷壁からなり、前記ガス化部の水冷壁とは異なる
    ボイラ系統を構成することを特徴とする気流層ガス化装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、スラ
    グ冷却部の水冷壁の表面温度を350℃以下とすること
    を特徴とする気流層ガス化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、スラ
    グ冷却部の水冷壁の表面温度を変化させることができる
    ことを特徴とする気流層ガス化装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、スラグ冷却部の水冷
    壁の側壁断面形状が下方になるほど大であることを特徴
    とする気流層ガス化装置。
  6. 【請求項6】 請求項2において、少なくともバーナよ
    りも上方に位置するスラグ冷却部の水冷壁の側壁断面形
    状が下方になるほど大であることを特徴とする気流層ガ
    ス化装置。
  7. 【請求項7】 微粉固体原料の灰の溶融温度以上に保持
    されかつ該原料の可燃分を一酸化炭素および水素に富む
    生成ガスに、前記原料の灰分をスラグにそれぞれ変換す
    るガス化部、該ガス化部の下方に位置し該ガス化部から
    スラグ流下孔を経て流下するスラグを冷却水により水砕
    するスラグ冷却部、前記ガス化部の上方に位置し前記生
    成ガスの熱を回収する熱回収部とを含んで構成されたガ
    ス化装置において、前記スラグ冷却部の側壁断面形状が
    下方になるほど階段状に大であることを特徴とする気流
    層ガス化装置。
  8. 【請求項8】 微粉固体原料の灰の溶融温度以上に保持
    されかつ該原料の可燃分を一酸化炭素および水素に富む
    生成ガスに、前記原料の灰分をスラグにそれぞれ変換す
    るガス化部、該ガス化部の下方に位置し該ガス化部から
    スラグ流下孔を経て流下するスラグを冷却水により水砕
    し、前記スラグ流下孔を加熱するバーナを設置したスラ
    グ冷却部、前記ガス化部の上方に位置し前記生成ガスの
    熱を回収する熱回収部とを含んで構成されたガス化装置
    において、少なくとも前記バーナよりも上方の前記スラ
    グ冷却部の側壁断面形状が下方になるほど階段状に大で
    あることを特徴とする気流層ガス化装置。
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